令和 4年第4回定例会(第3日12月 7日)
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令和4年 12月(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)
令和4年12月7日(水曜日)
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議事日程(第3号)
令和4年12月7日 午前9時30分開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(14名)
1番 高 橋 恵美子君 2番 北 村 千 寿君
3番 糸 原 文 昭君 4番 内 田 裕 紀君
5番 小田川 謙 一君 6番 田 食 道 弘君
7番 糸 原 壽 之君 8番 景 山 利 則君
9番 内 田 雅 人君 10番 石 原 武 志君
11番 川 西 明 徳君 12番 内 田 精 彦君
13番 大 垣 照 子君 14番 藤 原 充 博君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
局長 ───── 田 中 修君 主事 ───── 山 田 基 貴君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───── 糸 原 保君 副町長 ──── 藤 原 努君
教育長 ──── 松 田 武 彦君 総務課長 ─── 江 角 啓君
企画財政課長 ─ 杠 康 彦君 税務課長 ─── 秋 田 和 浩君
町民課長 ─── 永 瀬 克 己君
健康福祉課長 ─ 石 原 和 夫君
福祉事務所長 ─ 森 田 近 子君 水道課長 ─── 千 原 明 浩君
まちづくり産業課長 ───────────────── 石 原 耕 司君
農林振興課長 ─ 高 橋 千 昭君
3
セク経営企画室長 ───────────────── 糸 原 和 弘君
学校再編推進課長 高 尾 昭 浩君 建設課長 ─── 松 原 三 美君
会計管理者 ── 森 山 昇君
教育魅力課長 ─ 石 原 重 夫君
こども家庭支援課長 ───────────────── 吉 川 明 広君
病院事務長 ── 中 西 修 一君
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午前9時28分開議
○議長(藤原 充博君) おはようございます。
ただいまの
出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
これより日程に入ります。
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◎日程第1 一般質問
○議長(藤原 充博君) 日程第1、一般質問を行います。
初めに、10番、
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 10番、石原でございます。一般質問2日目、トップを取らせていただきます。よろしくお願いいたします。
改めまして、おはようございます。ちょっと遅くなりましたが、和やかな中で進めていけたらというふうに思います。
一般質問、私は大きく2つの点、農業振興、また畜産振興ということで、広い意味でのテーマで質問をさせていただきます。
まず、11月に農林振興課において、3
セク経営企画室を新たに設置されました。三セク改革に対する素早い対応ということで評価をするものでございますけれども、具体的にどのような職責で、また権限等も含めてやっていかれるのか、お伺いをいたしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) おはようございます。質問にお答えをさせていただきます。
3
セク経営企画室の職責についてでございます。議会におきましても、第三セクターにつきましては、経営状況及び
事業計画等を御報告させていただいているところです。
特に年度中途において同室を設置した経緯でございますが、私が町長に就任させていただきまして、見た中で、第三セクターの中でも特に
有限会社奥出雲椎茸につきましては、速やかな、町としても今後の対応等も必要であると判断したことから、職員を専属に配置し、まずは現状を詳細に調査して分析をしております。これから、それを基に今後の経営について、行政として、町として、会社の在り方も含めて検証するというところで設置をしたということでございまして、現在はそういったところで、まずは調査分析をしているところでございます。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君)
シイタケ栽培は奥出雲町の大きな看板にもなっている商品でありますが、会社創成以来30年という重荷の中で、いろいろと御苦心されることだろうというふうにも思います。ただ、生産性の面を見たときに、やはり採算ベースを割るような状態というのがいつまでも続くというのは、私どもから見ると、商売人という立場で見ると、ちょっとやはり方向転換なり、あるいは違った商品。例えば、そうですね、今名前が出てきませんが、新しい商品も、そうしたことを開拓していくのも一つの方向性なのかなというような気もいたすところでございます。どうかそうした面も検討をしていただきたいというようにも思うところでございます。
次に、関係人口についてお伺いをいたします。このことにつきましては、先般、布勢にあります
多根自然博物館が開業35周年を迎えました。それを記念して、役員等で
記念研修会というのが2日間にわたって開催をされました。私は評議員という立場で参加させていただきましたが、
多根オーナーはじめ、いろんな方々と会話をする中で特に感じた点がありましたので、質問させていただきます。
この博物館は、御存じのとおりでございますが、
大手眼鏡チェーンの創業者が自ら収集された化石等を中心として展示しておられます。佐白出身ということでございまして、
自然博物館として建設、展示というような形を取っているところであります。ホテルも兼ねておりまして、泊まれる博物館として、各地から多くの親子連れなど、本当に顧客を有しております。また、長者の湯も近くにありますので、協力しながら事業展開をされているところでございます。
この35周年を機にということで、新たな発想をされまして、泊まれる博物館から暮らせる博物館といったようなことで、付近の古民家を改修したり、いろんな顧客を呼んでおられます。
実は、そのオーナーといいますか、館長でございますが、多根氏、松江で講演をされまして、その内容が、地元と連携を深め、奥出雲町全体を博物館のようにしたいというようなことを言っておられます。新聞等ででも発表、報道されておりますけれども、彼のおっしゃるのに、実は奥出雲町って、親から譲られての施設だというふうに思いますが、本当に何もない町、田舎だなというふうに最初は思っていたんだ。ところが、こうして訪れるにつれ、大変な思い違いをしていたということで、何もないのは実は都会であって、この田舎、中山間地の奥出雲には全てのものがあると、そういうことに気がついたというようなことをおっしゃっておられました。
また、最近では、2拠点住居ということで、そうした状況が進みつつあります。多様な生活環境を求めて、いろんな方々がおられるところでもありますし、身近なところでは、地元出身者が都会地に住まいを定め、家を当然建てて暮らす中で、田舎の両親も亡くなり、田畑が残っているというようなことで、年に数日は帰ってきて、農作業なり畑なりをするといったようなことも実はあっておるというふうに思います。
そうした関係人口といったようなことについて、この
眼鏡メーカーの言われる、いわゆる
多根自然博物館の方向なりについて、町として今後もさらに連携を深めるといったようなことを考えていらっしゃるかどうか、お考えをお伺いいたしたいというふうに思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
奥出雲多根自然博物館は、全国で唯一、客室を備えた泊まれる博物館として全国からのリピーターも多く、年間延べ約2万5,000人が訪れる、町内でも人気の施設であり、昨年9月には新しい宿泊プランとして、築80年以上の古民家を3年かけて改修され、伝統的な農業と暮らしを学び、体験できる交流施設、
奥出雲百姓塾を開設されました。ここでは、昔ながらの手作業による田植や稲刈りなどの農作業体験、地元の行事に滞在時期に合わせて参加できるところも魅力となっており、奥出雲の魅力を県内外の方に感じてもらうことで地域の活性化に寄与されているところです。こうした地域住民の方や
佐白温泉長者の湯との連携により、たくさんの資源が限られたエリアの中に凝縮され、有機的に活用されている点もほかにはない魅力であり、こうした取組が町内にも波及することを期待しているところです。
町としましても、さらに連携を深めていきたいと考えております。そして、様々な
滞在スタイルを提案しながら、ここに暮らしたくなるファンをつくり出せるよう、
民間事業者の皆様や観光協会等とも連携しながら、
農泊推進事業や体験事業などを通じて、関係人口の拡大、移住定住の促進にも取り組んでいきたいと思っております。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 方向性として大変すばらしいことだというふうにも思います。町内にもいろんな業者がおられるところでありますけれども、こうした町なり村なり地区なりを主役として、大きく工夫をしていただける状況というのは本当に大いに強調すべきことだなというふうにも思うところでもあります。
関係人口という言葉、一言に最近よく使われるわけでありますが、一つにはやっぱり問題点もあるのかなというふうな気もいたします。というのは、先ほども申しましたけれども、いわゆる2拠点住居といったようなことを取り上げた場合に、住所がこちらにないわけである場合が多いわけであります。そうした方々、これも恐らく以前からあってるとは思いますけれども、自治会として、地区、地元としての受入れはどうなのかなということが一つには懸念される面がある。
例えば、具体的に、自治会費を頂くとか、あるいは地区の行事に参加していただくとか、そうしたことだというふうにも思いますが、そうしたときに、自治会あるいは隣近所、隣近所は当然それはいいかとは思いますが、
自治会単位で考えたときには、そうした受入れがどのように進んで、あるいは理解が得られているのかといったようなことも、どういいますか、
自治会長会等を含めて大いに理解をしていただく必要があるかというふうにも思いますが、その辺についてはどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 関係人口の考え方でございます。そこのところは、広い意味はございますが、やはりああやって自宅がありながら住所はこちらにないという方のところのとこまで、どこまで各自治会のほうで、そういったところへ受入れの体制でありますとか、そしてまたつながりというのを持っているかというところまでは、私自身ちょっとまだつかめておりませんが、これからやはり人口減少、これはどうしてもなってくる中で、そうした奥出雲に関係を持っているか、もともとの出身者である方、また、応援していただいてる、具体に言いますと、
ふるさと納税などもしていただけている方、そして、近隣ではないですけど、なかなか帰ってきておられないんですけども、やはり出身、この前は私も近畿の奥出雲会のほうにも休みのときに行ってまいりましたですけども、そういった中でやはり、コロナ禍で帰れてないけども、奥出雲町のことにいつも関心を持っていただいている方、こういった方とまたこうやってまちづくりを、やはり人口が減っていく中では一緒にやっていかなければならないということは私も思っておりますので、こうしたところも
自治会長会等や、これから各地区に、
町政座談会となるか、
タウンミーティングになるかということもありますが、そこへ出向いたときにでも確認をしていきたいと思っております。そうした議員の言われた方向性の考え方も持って、直接私も各自治会にもお話を聞きたいなと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) いろいろ難しい問題も実は内側には潜んでいるというふうなことも思うわけであります。
実は、
役員研修会ということで参加したときに、多根さんの弟さんに当たる人が、実は、私、仁多に住みたいんですよとおっしゃったんですね。研修会当日は、私は2日目しか参加できなかったんですが、三沢のほうにみんなでバスで回りまして、ともにの
貸し事務所等を見学したり、みざわの館で食事を頂いたりしたときに、その奥さんとちょっと長らく話をさせていただきましたが、非常に農業に趣味を持っていらっしゃって、農業がしたいんだというふうな話の中で、普通の我々が考えている機械による耕作ではなくて、まさに手作業による農業というようなことをおっしゃっておられて、本当にびっくりして、そぎ
ゃんことがなりますかねというふうな話で盛り上がったんですが、要するに耕すところからくわ一本でやって、そして稲作、無農薬でやっていくというようなことに非常に憧れなり、片方では信念を持ってやっておられる。よそでやっておられるそうですが、ぜひ仁多に来て、特に佐白近辺、非常にいいところなんで、見つけて住みたいんだというふうなことをおっしゃっておられました。
いろんな方がいらっしゃいますけれども、こうした変わった農業といいますか、農業の根本なのかもしれませんが、実は、ことに憧れる方もいらっしゃいます。地域からすると、あげなことをしよって、百姓が何かやっとるいうような状況だと思いますけれど、そうした非常に多様な考えを持つ皆さんがいらっしゃってるというふうなことでございます。ぜひこうした事例を
自治会長会等も含めて御審議をいただいて、なるべく理解をいただきながら、そうした関係の方々を迎え入れるといったようなこともぜひ方向性の中で出していただけたらというように思うところでございますので、これはお願いでございますので、お願いといいますか、提案でございますので、申し上げておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、畜産振興というのに入らせていただきたいと思いますが、鹿児島全共がこの10月に終了いたしまして、関係者の御努力によりまして、本当に好成績を残されました。特に6区
総合評価群においては総合3位ということで、上位入賞を遂げられたわけであります。これは特に肉質の面で立派な成績があったわけでございますが、これは、肥育牛の肥育技術だけではなくて、やはり個体の資質というものが認められたことだというふうにも思います。実際、その後の競り等においても、牛の買入れ価格が上昇しているといったようなこともあっているようでございますが、本町は県内の中でもトップクラスの成績、実績を持つ畜産農家がたくさんおられるわけであります。11月に行われました
中央子牛共進会においても、2区で1位から3位まで上位が独占だったということ、それから、全体で出品された子牛が全て入賞したと。改めてこの実力のところを示したというふうに思うところでございます。
そこで、幾つかお伺いをしたいと思いますが、この鹿児島で行われた全共の中でも、報道等でも言われておりましたけれども、いわゆる若手の方の出品あるいは参加といいますか、多く見られたということでございますが、地元の畜産農家等々の話の中ではよく出てくることに、後継者の人たちを育てるためにはやはりもう少し魅力があるように、何か方法はないだろうかなということをよく言われます。そういう意味で、例えばやる気、それを奮起させるといったような意味で、賞金であるとか、あるいは費用負担の部分について、例えば共進会に出していただくときの費用の分担でありますとか、そうしたことの費用負担、あるいは上位に入賞した場合には今まで以上に例えば賞金を出すとか、そうした制度を創設といいますか、拡充といいますか、そうしたことができないかどうか、その辺についてお伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。
10月6日から10日にかけて開催されました第12回
全国和牛能力共進会鹿児島大会では、御承知のとおり、第6区
総合評価群において肉質日本一に輝き、総合成績も全国で三席の好成績を残し、しまね和牛の名声を全国に知らしめていただきました。これもひとえに出品対策に取り組んでいただきました出品者の皆様をはじめ、
和牛改良組合、育種組合の関係の皆様の御努力によるものであり、改めて感謝申し上げる次第であります。次回、第13回全共は5年後に北海道で開催されることが決定しておりますので、次期大会を見据えて、県とともに取り組んでまいりたいと考えております。
共進会出品に関わります経費の負担につきましては、町及び
和牛改良組合から出品者の皆様に対して激励金贈呈などを行っております。出品に関わります家畜の輸送費用、毛刈りなどの手入れ経費などは
和牛改良組合が手当てしており、町も経費に対し負担金として支援しながら、出品者の御負担を軽減しているところでございます。御提案いただきました賞金制度等の拡充等の内容につきましては、農家の皆さんのやる気を起こす、特に若い皆様がやはりこうして取り組んでいただけなければどうにもならないことでございますので、そうしたことを、
和牛改良組合の皆様や関係者の皆様の御意見を聞きながら、対応を検討したいと考えております。
なお、上位に入賞されました雌牛を自家保留または町内保留する場合にあっては、
肉用牛優良繁殖基礎雌牛保留対策事業、ちょっと名前が長いんですけども、により、定額での助成、そういったものを行っているところでございます。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 畜産というのは奥出雲町だけではなかなか当然できないことでありまして、いつだか、
奥出雲和牛というふうに看板に出ているので、奥出雲町で育てた牛なのかと思ったら、そうじゃなくて、雲南地区で育てた。それを奥出雲だけで、例えば
ふるさと返礼品にしても、地元だけのものができないのかといったような話があったことがございますが、量的な面であるとかそうしたことで、やっぱり全体で考えていかなくてはなかなか対応ができないというようなことでもございました。
本当に畜産農家も減少の一途ということで、私は布勢でございますが、布勢でも本当に数えるほどの件数しか今はございません。そういうところで、恐らく家畜においても全体的にそういう傾向だろうというふうに思うところでございますが、畜産は、稲作に加えて、大きな2本の柱の中に入る産業であるというふうにも思います。例えば鳥取県がああして非常に、白鵬という牛の下に全国的に名前をとどろかせていますが、これは県のほうの施策でももちろんあるわけですけれども、共進会で首位を取ったら、あるいは
グランドチャンピオンを取ったら100万円だとか、そうしたことも聞かれているものであります。県のほうの施策と併せながら、やはりそうした力強さといいますか、地元の力強さを育てる上で、やはりこうした金額のものを一つには出していくというのも振興の大きな手段になるというふうに思います。ぜひ検討をいただきたいというふうに思うところでございます。
それから、粗飼料の点についてお伺いをいたします。
何度か同様の質問を以前からしてもおります。加えて、今般非常に、燃料費も含めて粗飼料価格の高騰している現状があります。牧草あるいは飼料用米の生産、いわゆる粗飼料の生産や供給体制においてどのような対策が取られているのか。その辺について、まずお伺いをいたします。
また、孟宗竹、竹を粉状にして飼料化するというところがあっておりまして、関心を持ったところでございますが、この竹粉は整腸作用、殺菌作用、その辺が非常に優れているということで、飼料として与えた場合は、毛並みや肉質の向上に非常に効果が見られるということを聞いております。また、別に敷料としても、
殺菌作用等の効果もあって非常に優れているんだということで、実際に効果を出しているところもたくさんあるようでございますが、このことについて、まずお伺いをいたしたいと思います。いかがなものでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
輸入乾牧草の価格が急騰する中、自給飼料率の向上、これは大きな課題となります。町内での粗飼料の生産は、農家が自ら栽培するものと、奥出雲町農業公社が開発地の保全管理の一環として栽培するものとがございます。このうち農業公社では、約17ヘクタールの開発地において牧草を栽培し畜産農家へ供給しているところであり、年間600から650個のロールを販売しております。現状は、労働力の問題から規模の拡大は難しい状況にありますが、
自給飼料供給体制の新たな仕組みについては、県やJAとともに検討してまいりたいと思います。
次に、孟宗竹の粉の利用についての御提案でございます。全国の中では、
竹パウダーを畜産飼料として利用する事例が多々あることは承知しております。町内では以前、微粉とすることが町内では難しく、竹の繊維が家畜の内蔵を傷つけて死亡するという例もあったようでございますが、近年開発された微粉砕の
竹パウダーは畜産飼料として利用されているとお聞きしております。それと効果も、議員の御指摘の効果もあるということでございます。
一方で、微粉砕の
竹パウダーの品質管理といったところとか、苦労されている面もあるということもお聞きしております。
竹パウダーの畜産飼料への転用ということにつきましては、製造ラインの設備や機械導入に係る費用、竹の伐採、搬出などの採算性の問題というか、そこら辺も検討しなければならないと聞いております。有効性の調査や先進事例に学ぶなど、牧草栽培の取組と併せて検討をする必要があるかと考えております。
課題もあるものと認識しておりますが、地域にある一つの資源を有効活用して、また、竹林問題である周辺環境の保全の地域課題の解決と併せた取組として研究してみたいと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 前向きな御答弁をいただいたというように思います。
この竹でございますけれども、そうした製品の管理等々をやりますと、やはり機械を購入して個人に貸し出すといったようなことで、以前は公民館に備えてあるようでございますが、竹チッパーというものがあります。これは実はなかなか、故障したりして、後の利用ができないといったようなことがあったりして、問題もあるのかなというふうに思っているところでございますが、一つはやはり事業化をして、例えば農業公社、全く例えばですのであれですが、農業公社であるとか、
シルバーセンターの一つの事業としてというようなことで、やはり、まず事業化といったようなことを取り組むことはできないのかどうか。
さっき申した
竹パウダー、そうしたものの生産ですね。これは当然、飼料として生かせるものでもありますが、山林管理、先ほど町長おっしゃったように、非常に竹の繁茂をするとこで、迷惑、迷惑といいますか、御苦労をなさっている事例も非常に多い。だから、一挙両得という言葉がありますが、両得ならず、三得も四得もあるというような気もするところでございます。
ぜひ、事業化するというにおいては、メリットが考えられるというようにも思うところでございます。もう一度その点について御答弁いただけたらというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。
実際のところ、続けていこうと思うと、やはり採算ということがどうしても、公社でやるにしても、シルバーのほうでということにしても、ある程度採算性というのがないとなかなか難しいかなというのはございます。
と言いつつも、その事業だけでということではなくて、トータルで考える必要も、例えば先ほどの話もありました環境的な面、山の管理的な面もございますので、そこら辺も含めて総合的に考えていくのかなということで、搬出自体もかなり経費がかかるという部分もございますので、そこを少し、どういうやり方であったら実現できるのかというとこも含めて、もちろん事業化も見据えて研究してみたいと思っております。実際に続くような仕組みを考えないと実際には実現できませんので、そこら辺も、その視点を持って研究したいと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) ありがとうございました。牛の餌、最近は今の、稲作で早めの収穫をして、飼料ということで多く作っていらっしゃるとこもありますが、稲作の場合は、もみがつくと、もみが胃に悪さをするんだというようなこともあって、なかなか完成具合が難しいんだというような話も聞いたことがございます。
それも一緒で、
竹パウダーにおいてもやはり、食べるものでございますので、製品管理というのは本当に難しいものがあるのかなというふうに思います。ただ、そうしたことをクリアしているところも随分あるようでございますので、いろいろ研究をしながら、私どもとしてもちょっと興味もございますので、研究してみたいなというふうなことも思っております。
どうか、一つの牛の粗飼料ということの供給ということに加えて、そうした山の管理といったようなことも併せて関心を持っているところでございますので、またぜひ進めていただけたらというふうに思っております。
以上2点において質問をさせていただきました。以上で質問を終わらせていただきます。
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○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。10時20分に再開いたします。
午前10時09分休憩
本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。
午後4時13分散会
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