津久見市議会 2022-12-22
令和 4年第 4回定例会(第4号12月22日)
議案第68号、
津久見市役所に関する
条例の一部
改正についてであります。
本件は、
津久見市新
庁舎建設実施設計業務が本年度中に完了を予定しており、令和5年度中に
建設工事着手を見込んでいることから、
市役所の位置について「
津久見市宮本町20番15号」を「
津久見市中央町760番地54」に変更するため、所要の
改正を行うものであります。
なお、
施行期日は規則で定めることとしています。
委員より、
市役所の建設については、私に市民から反対の声、疑問の声がたくさん寄せられた。
津波浸水区域に移転するということについて大きな抵抗があり、この変更には反対をいたしますとの討論がありましたので、挙手による採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
以上で、
庁舎建設等特別委員会における
審査経過及び結果の
報告を終わります。
〔
庁舎建設等特別委員長西村徳丸議員降壇〕
○議長(
髙野幹也議員)
委員長の
報告は終わりました。
これから、各
委員長報告に対する質疑に入ります。
ただいま行われました各
委員長の
報告について、御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) これをもって、
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許可します。
13番、知念豊秀
議員。
〔13番知念豊秀
議員登壇〕
○13番(知念豊秀
議員)
議案第68号、
津久見市役所に関する
条例の一部
改正について、反対討論を行います。
市役所庁舎移転に伴い、宮本町20番15号から中央町760番地54に変更するための
条例改正です。移転に先立ち、住所を先に変更するというものです。
御承知のとおり、移転先は南海トラフ地震津波発生の際、最もリスクの高い場所です。想定される
津久見市民の死者数は約2,000人、建物の全・半壊数は4,000戸を超えます。当然のことながら東日本大震災の貴重な教訓を踏まえ、最大クラスの地震・津波が発生した場合、被害を想定していますが、
津久見市のハード面での対策は不十分で、ほとんど進んでいません。ソフト面では、学校教育や避難訓練等に生かされておりますが、これで十分と思ってる市民はほとんどいなでしょう。
国土交通省南海トラフ巨大地震対策計画で、政府は国家的危機と位置づけています。被害想定を確認いたしますと、南海トラフでは、マグニチュード9.1、死者32万人、負傷者62万人、経済的損失200兆円となっていますが、川野市長には、その危機感が全く感じられません。新庁舎に1,050人の一時避難場所を確保すれば許されると思ってるのではないでしょうか。自治体の務めは、災害リスクから市民の生命・財産を守ることです。
市役所の移転先は海岸の埋立地で5メートル強の
津波浸水区域です。多くの市民は怒っています。最悪の事態になったら、一体誰が責任を取るのか、市長が主張するように、法的手続をすれば民主主義の手続を踏まえたと言ってるのは私は間違ってると思います。民主主義の前提というのは、市民、すなわち主権者の納得と賛同が前提です。東日本大震災の教訓は山ほどあるではありませんか。南海トラフ巨大地震はその16倍の被害想定を出されています。狂気の選択と言わせていただきます。大震災の前に方向転換すべきです。
よって、本
条例には強く反対をいたします。
議案第71号、
津久見市
国民健康保険税条例の一部
改正について反対討論を行います。
今年4月から未
就学児の
均等割額の全額免除を実施いたしました。子育て支援の一つとして画期的な市長の決断と思っていました。しかし、1年もたたないうちに厚労省の事務連絡だけで
条例改定をするというのはいかがなものでしょうか。憲法の精神は法に反しない限り、地域のことは地域が決められるという原則があるのは御承知だと思います。少子高齢化がこのまま進めば、
津久見市は将来が危うい、消滅するのではないかと予測されております。
政府には、子育て予算を早くに2倍にせよという要求をすることが市長の務めではないでしょうか。厚労省の言いなりになり、
条例改定をすることに対して反対をいたします。
〔13番知念豊秀
議員降壇〕
○議長(
髙野幹也議員) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) これをもって、討論を終結いたします。
これから、採決を行います。
議案第68号及び
議案第71号については御異議がありますので、記名投票並びに起立により採決いたします。
まず、
議案第68号について採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、可決であります。
この採決は、地方自治法第4条第3項及び会議規則第71条並びに第72条の規定により、記名投票をもって行います。
議場の閉鎖を命じます。
〔議場閉鎖〕
○議長(
髙野幹也議員) ただいまの
出席議員数は14人であります。
お諮りいたします。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
島田勝議員、
倉原英樹議員及び
丸木一哉議員を指名いたしたいと思います。
これに、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) 御異議なしと認めます。
よって、立会人に
島田勝議員、
倉原英樹議員及び
丸木一哉議員を指名いたします。
投票札を配付させます。
〔投票札配付〕
○議長(
髙野幹也議員) 投票札の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔投票箱点検〕
○議長(
髙野幹也議員) 異状なしと認めます。
念のため、申し上げます。
本件を可とする
議員は白票を、否とする
議員は青票を点呼に応じて順次投票願います。
それでは、投票を開始します。
点呼を命じます。
○議会事務局主幹(野々下直人君) それでは、議席番号とお名前を読み上げますので、順次投票をお願いいたします。
まず、立会人の方からお願いいたします。
〔氏名点呼〕
〔各
議員投票〕
○議長(
髙野幹也議員) 投票漏れはありませんか。
〔投票漏れなし〕
○議長(
髙野幹也議員) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○議長(
髙野幹也議員) 開票を行います。
島田勝議員、
倉原英樹議員及び
丸木一哉議員の立会いをお願いいたします。
〔開 票〕
○議長(
髙野幹也議員) それでは、選挙の結果を御
報告いたします。
投票総数14票、これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。そのうち、賛成13票、反対1票、以上のとおりであります。
本件につきましては、地方自治法第4条第3項の規定により、
出席議員の3分の2以上の同意を必要といたします。
出席議員は14人であり、その3分の2以上は10人であります。
ただいまの賛成票は13票であり、所定数以上であります。
よって、
議案第68号は原案のとおり可決されました。
賛成(可とする者) 13名
1番 島田 勝 2番 倉原 英樹
3番 丸木 一哉 4番 菊池 正一
5番 井戸川幸弘 6番 黒木 章三
7番 髙野 至 8番 塩﨑 雄司
9番 谷本 義則 10番 黒田 浩之
11番 宮本 和壽 12番 髙野 幹也
14番 西村 徳丸
反対(否とする者) 1名
13番 知念 豊秀
○議長(
髙野幹也議員) 次に、
議案第71号について採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、可決であります。
本件は、
委員長の
報告のとおり決することに賛成の
議員の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(
髙野幹也議員) 御着席ください。起立多数であります。
よって、
議案第71号は原案のとおり可決されました。
次に、
議案第66号、
議案第67号及び
議案第69号、
議案第70号並びに
議案第72号から
議案第85号までの各
議案については、それぞれ各
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
髙野幹也議員) 御異議なしと認めます。
よって、
議案第66号、
議案第67号及び
議案第69号、
議案第70号並びに
議案第72号から
議案第85号までの各
議案については、それぞれ各
委員長報告のとおり決しました。
以上で、
今期定例会の議事は全部終了いたしました。
市長、挨拶をお願いいたします。
川野幸男市長。
〔市長川野幸男君登壇〕
○市長(川野幸男君) 令和4年第4回市議会
定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る12月5日から18日間にわたり、
議員の皆様には、本会議あるいは常任
委員会などにおきまして、
条例の制定及び
改正、令和4年度予算の補正、
市道路線の廃止及び認定等の御審議をいただき、いずれも原案のとおり御賛同賜りましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
さて、令和4年は新型コロナウイルス感染症におけるオミクロン株が流行し、さらにはロシアのウクライナ侵攻により、燃料や原材料価格が上昇したことなどで
物価高騰が深刻化し、市民生活に大きな影響が出たことから、これまでの感染症対策に加え、燃油高騰に対する追加の経済対策を行ってまいりました。
一方、そうした中でも、3年ぶりとなる扇子踊り大会やふるさと振興祭を開催するなど、コロナ後を見据えた様々な取組も進めてまいりました。
そして新たに迎える令和5年は、平成29年台風第18号災害からスタートした
津久見川・彦の内川の河川
改修工事が完成予定の年となります。
さらに、
市役所新庁舎の新しい位置については今
定例会において議決をいただき、いよいよ建設工事に着手する予定としており、市道岩屋線整備などの市中心部のグランドデザイン構想も大きく前進させ、将来を見据えた新たなまちのにぎわい創出の取組を一層進めてまいります。
また、中学校統合の
改修工事が本格化し、ルポ鬼丸の宅地販売も開始するなど、教育環境や定住環境の整備を進めるとともに、引き続き、住み慣れた地域で皆がつながり支え合う地域共生社会に向けた「つくみTT
プロジェクト」の推進、子育て支援の充実、さらにはデジタル化による行政の効率化の取組など、ハード・ソフト両面から、
津久見に住みたい・住み続けたいと思われるまちづくりを進めていく所存でございます。
議員の皆様方には、この1年間、市政発展のために、
定例会をはじめ、様々な機会において貴重な御意見などをいただきましたことに深く感謝を申し上げます。
今年も残り僅かとなりましたが、輝かしい新年を健やかに迎えられますよう、また、新しい年が、市民の皆様にとりまして、よりよい年となりますよう御祈念申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
〔市長川野幸男君降壇〕
○議長(
髙野幹也議員) 令和4年第4回
定例会の終了に際しまして、一言御挨拶を申し上げます。
今期定例会は、12月5日から本日までの18日間の会期で開催されましたが、
議員各位におかれましては、終始御熱心に御審議を賜り、予定どおりの日程をもって無事閉会の運びとなりました。円滑な議会運営への御協力に対しまして感謝申し上げます。また、市長をはじめ執行部の皆様には、会期中、何かと御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、今年も新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、ロシアのウクライナ侵攻による
物価高騰もあり、市民生活に大きく影響を及ぼした年であります。
津久見市といたしましては、その対応に追われた一年であったのではないかと思います。まだまだその収束は見えてきませんが、これからも市民生活を最優先に、引き続き、各施策を講ずるようお願い申し上げます。
津久見市は来年以降も新庁舎の建設や新設中学校の開校など様々な事業が進められます。市議会といたしましては、市民の声がしっかり反映されたものとなるよう努力を重ねてまいりたいと思っております。
今年も残すところあと僅かとなりました。これから寒さが一段と厳しさを増してまいります。どうか皆様方におかれましては、希望にあふれる、明るく輝かしい新年を迎えられますよう御祈念申し上げまして、閉会の挨拶といたします。
これをもって、令和4年第4回
津久見市議会定例会を閉会いたします。
午前 10時50分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名
議員
署名
議員...