◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 令和2年度から3年度までの総費用は約163億円。ほとんど
が国の交付金になるわけなんですけど,このうち四国中央市の負担は約13億5,000万円ということです。分かりました。 続い
て質問1-5です。市の
財政中期計画5か年への影響はどのようになっ
ているか,お尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 この問題は私のほうから答弁申し上げ
ておきます。 御案内のとおり,コロナ禍はその対処の仕方によって財政負担
が重くのしかかっ
ております。ただ,ありがたいことに,本市におきましては財政状況
が順調で
ありまし
て,コロナ禍で
あっても令和2年度及び令和3年度決算でも,財政の健全化を示す指標で
ある実質公債費率,将来負担比率は順調に数字
が減少し,市の財政は,数字から見ますと,改善し
ているということになります。 一方で,来年度以降も
新型コロナウイルス感染症の同様な状況
が続くようで
あれば,その影響による収入減,例えば税収の落ち込みといった状況
が考えられます。 国からの
新型コロナ臨時交付金や
地方財政措置の国費の支援も継続すると想定され
ております
が,直ちに本市の財政状況は悪化するとは思いませんけれども,それでも厳しい状況になっ
ていくことは間違いないと思います。 将来的には,
社会保障関係経費や人件費のさらなる増加
が見込まれ,また,御案内のとおり,ロシアの
ウクライナ侵攻による世界経済の不透明感から来る景気の悪化や新たな政策課題への対応など,現段階では見通せない諸問題
が生じることも想定されます。非常に私自身は,四国中央市は物をつくっ
ているまちで
あります。圧倒的に第2次産業
が高い構成になっ
ております。
新型コロナウイルス感染症,ロシアの
ウクライナ侵攻がどういう形で収束するか全く分かりませんですけれども,収束の仕方によっては,本市のような日本の片田舎で産業都市として立地し
ているまちもかなりの影響を受けると思われます。 特にエネルギー問題。当然今原子力発電を再稼動させたり再開させたり,そういう議論
ができ
ております。ただ,福島の問題以来,いっときヒステリックに原発の反対運動
がありましたけれども,エネルギー問題
がいま一度問題として提起されると,一気にその問題
が沈んでしまうと。私のような立場で関わっ
てきた人間からすると非常にそういう世相
が怖いということ
がありまし
て,もう少し腰を落ち着け
て物事の推移を四国中央市としても見なきゃならないような状況に
あるのではないかと思っ
ております。 先日も
あるメーカーの役員の方
が来られ
て,その会社の財政状況と見通しについて説明をいただきました。当然前半戦より後半戦
が厳しい財政状況になると説明を受けました。 その方のいわく,でも半年には必ず持ち直し
て以前のような財政状況に持っ
ていける自信
があると言われ
ておりました。 いずれにし
ても,それぞれのメーカーの皆さん方
が元気を出し
て,ここ数年非常に頑張っ
ておられます。このことは,私どものまちも,今申し上げたように,物をつくるまちでは
ありますけれども,それを通じて一般の消費行動あるいは飲食業,あるいはサービス業,そういった状況も産業も少しずつはプラスになっ
て上向い
ていくのではないかと思っ
ております。 本市としては,いずれの状況
が起き
ても,将来のことを考え,将来負担をできる限り市民にしわ寄せ
が行かない持続可能な四国中央市の財政運営
ができるように,鋭意関係機関集めまし
て努め
ていかなきゃならないと思っ
ております。それ
がまた私の務めだと思っ
ております。ひとつよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 市長自ら答弁ありがとうございました。 企業の方とお話しされたというようなことで,また改めて本市の置かれ
ている状態も少し理解できたようでございます。 繰り返しになります
が,地元企業の中には円安で収益の悪化も聞かれます。税収も考慮しながら,今後とも健全な財政運営をよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 続きまし
て質問2,
小型太陽光発電設備についてでございます。 先月中旬に,三島土地改良区豊岡支部10名で岡山県奈義町情報企画課を訪問し,令和元年10月1日に施行した奈義町生活環境と
太陽光発電設備との調和に関する条例について調査をし
てまいりました。 冒頭に申し上げます
が,この奈義町は,調査に行ったらお金を取られました。基本料金1万円で,1人1,000円のこういう
パンフレット代ということで合計2万円,聞い
ておりましたんです
が,そのとおり支払っ
てきました。その分だけしっかり勉強し
てきたつもりでございます。 奈義町の概要を説明します。 モニター1をお願いします。(
資料モニター表示) これは,このパンフレットを拡大した写真なんですけど,まちの南から北を見た写真です。写真中央に町役場,それからやや右の赤い屋根は小中学校です。岡山県の北東部に位置し,西は津山市,東は美作市に接し,人口は約6,000人,産業は農業
が主体。平成6年に工業団地を造成し,
半導体メーカー等16社を誘致,まちの北に位置する那岐山1,255メートルの向こうは鳥取県です。この写真の真ん中の一番奥
が那岐山と聞い
ております。 自衛隊
が駐屯し,山麓に演習場
があります。この那岐山から局地風の北風,広戸風
が吹き下ろします。盆地で平たん部の多くは水田です。 モニター2をお願いします。(
資料モニター表示) 周辺の丘陵地に発電パネル
が多く設置され,企業
がやっ
ている大口だけで100ヘクタール以上
あると聞かれます。これで丘陵地
がちょっと見にくいかも分かりません
が,いずれにし
ても田んぼにならないところ,盆地の外回りにこういうパネル
が並んでおりました。 モニター3をお願いします。(
資料モニター表示) これはまたもう少し近づい
て撮った写真なんです
が,これも先ほど申し上げましたように,丘陵地に
あります。ですから,奈義町というところは簡単に言うと,盆地の平たんなところは田んぼ,周りは畑,その中で段差
があるところ等は
太陽光パネルをかなり据え
ておるという状況と理解しました。 ありがとうございました。 ここに先ほど広戸風という風
が吹くんです。やまじ風の全く反対で,北風でし
て,広戸風は紀伊半島から四国の間,紀伊水道の沖合あたりに低気圧
が入るとよく吹き,季節は10月頃
が多い。まちの記録では,平成16年から令和元年までの16年間で,最大瞬間風速
が30メートルを超えたの
が10回
あり,このうち50メートル超え
が1回,40メートル
が2回,あとは30メートル台で,平均38.1メートルと聞かれます。 これは,私どもの地元のやまじ風と同等か,場合によってはやまじ風のほう
が少し強いかもという気
がしないでもないですけど,いずれにし
ても日本三大局地風の一つ,広戸風の吹くところです。 続い
て,条例制定に至った経緯と現状は次のとおりと伺いました。 平成23年の東日本大震災に端を発した原子力発電の問題以降,国策として安全で環境に優しい
自然エネルギーの導入
が推進され,急速に
太陽光発電施設の整備
が行われ
ている。無秩序に
太陽光発電設備が整備される中で,景観や自然環境の破壊,災害の不安,生活環境の保全など,町民から不安視される声
が上がった。しかしながら,現行の法令では
太陽光発電設備の設置自体は規制することはできない。よって,町独自の条例を設け,地域住民へ説明を求めるとともに,整備内容や施工方法,
発電事業終了後のパネルの取扱いなどを町に届け出ることで地域住民の不安解消の一助とする。対象区域は町内全域ということです。 強風によるパネルの飛散事故は,条例制定後は減少した。
町会議員定数10名から要望
が出
て,反対する人は
いなかった。制定後は設置の許可申請は慎重になっ
ている。今も年間三,四件の申請
が来る
が,50メートル以内の同意
が必要となっ
ており,許可しないものも
あるということでした。 そこで質問2-1です。国の最近の動向について,市はどのように把握され
ているか,お尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 高橋哲也市民部長。
◎
高橋哲也市民部長 それでは,国の動向についてお答えいたします。 国においては,2050年カーボンニュートラルの実現に向け,再生可能エネルギーの主力電源化を目指す一方,
太陽光発電設備が災害時に崩落や土砂流出等の要因となるケース
が増加し
ていることを踏まえ,防止対策の検討を本格化させ
ています。 本年4月には,経済産業省,環境省,農林水産省,国土交通省
が共同事務局となり,有識者や実務者等から構成される再生可能エネルギー発電設備の適正な導入及び管理の在り方に関する検討会を立ち上げ,7回の会合を経
て10月には提言に至ったところでございます。 この提言は,再生可能エネルギー特別措置法の認定を取得する事業の流れを整理したもので,土地開発前,運転開始後及び運転中,廃止,廃棄のそれぞれの段階及び横断的事項における論点を検討した上で方向性を取りまとめ
ており,省庁の垣根を越えた議論
が交わされ
ております。 また,議員御質問の小出力発電設備に関しましては,規制の対象を出力10キロワット以上50キロワット未満と定義し,一般用電気工作物から小規模事業用電気工作物に扱いを変更し,また所有者情報,設備情報,保安管理担当者等の届出や使用前自己確認結果の届出
が必要となり,さらには技術基準適合義務を課すなど規制の強化を盛り込んだ電気事業法の改正法案
が本年6月に参議院本会議で可決成立されました。 以後,専門家で構成される電気保安制度ワーキンググループで具体的な制度設計を開始し,現在も検討を進め
ており,令和5年3月の施行を目指し
ております。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 続い
て質問2-2です。市独自の条例の検討状況と今後についてお尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 市条例の検討状況と今後についてお答えいたします。 本市における
太陽光発電設備の適正な設置等を目的とした条例制定の検討は,事業の実施に当たり市民の皆様の安心・安全な暮らしを守るため,多角的に検討を行う必要
があることから,現在国や民間のデータベースを活用し,既に制定し
ている自治体の条例や法的な観点からも調査研究を継続し
て行っ
ております。 その結果,本市の条例制定は,規制の対象や条件等の妥当性や適法性についての検証を十分に行う必要
がございます。 また,本市の特性や発生した問題事象の検証,さらには今後の事業展開の見込み等を分析し,総合的に可否を判断するべきもので
あり,慎重を期すべきものと考え
ております。 一方,事業を管理する国に目を向けますと,再生可能エネルギーのさらなる導入拡大には,災害や環境への影響,将来の廃棄等への懸念に対応し,地域と共生しながら事業を進め
ていくべきとの認識の下,関係省庁や自治体
が連携した速やかな対応や適切なフォローアップの仕組みを早い段階で構築しようと模索し
ております。 そのような状況を踏まえ,本市の今後の方向性については,改正電気事業法の施行後の状況を見極めるとともに,継続し
て調査研究を行うなど,引き続き重要な案件で
あるとの十分な認識を持った上で取り組んでまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 副市長,ありがとうございました。 再質問をさせ
ていただきます。 この太陽光発電の件は,昨年3月に豊岡町で,やまじ風で民家のすぐそばのパネル
が道路を挟んだ隣地まで飛散した事故の発生
が発端で,今回
が5回目の質問です。 国は現地確認もせずに業者任せの野放し状態。これでは住民の安心・安全を守れない。他市では,強風や豪雨に対する独自の条例を制定し
ており,全国で200余り
あります。本市も独自の条例を制定するべきとの私の考えは当初より変わっ
ておりません。 そのような中,最近になっ
て国
がようやく動き始めました。先ほどの答弁にも
ありましたように,本年4月には,経済産業省ほか4省による管理の在り方に関する検討会を立ち上げ,10月には提言されたと聞い
ております。 また,規制の強化を盛り込んだ電気事業法の改正案を,6月に参議院本会議で可決したと聞い
ております。 そこで,市長に再度お尋ねしたいと思います。このような流れの中で,市独自の条例制定についてどのように考え
ておられるか,もう少し踏み込んだ答弁をいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 私のほうから答弁せよということなので,申し上げ
ておきます。 御案内のとおり,エネルギー問題は国の専権事項で
ありまし
て,地方自治体も,もちろん県も市も町も,エネルギー問題を自主的に何か展開できるという情勢にはなっ
ておりません。
太陽光発電設備の諸問題も,先ほど若干申し上げました福島の原発事故以来,日本全国で一気にその問題
が噴き出し
ていった。 ただ,
山川和孝議員御指摘のとおり,太陽光発電のパネルも,その設置また撤去によっては付近住民の皆さん方に大変迷惑をかけるという迷惑施設の一面も
あります。 まだ表に出
て解決し
ておりませんですけれども,
太陽光パネルを農地の上に設置する場合,その農地の地目をどうするのか,農林水産省自体まだはっきりとした答えを出し
ていない。 ちょうど私
が県におるときにその問題にぶち当たりまし
て,パネルを設置する基礎の部分の面積だけは雑種地に変更したらどうですかというふうな意見も
ありました。なるほど意見は意見ですけど,30センチ角の農地を雑種地に変更し
ていく,現実にはそんなことはできないということになっ
ております。だから,現実には農地の問題もまだ解決し
ていないと,私のところにはそういう報告になっ
ております。 ただ,国においては,パネルの設置に対して様々な問題
が生じ
ている。そして,各自治体も大変苦慮し
ている。そして,住民の皆さん方も大変迷惑し
ている。そのことに関しては何とかしなきゃならないという動きにはなっ
ております。
太陽光発電設備の適切な推進に関する国自体の関係機関の考え方は大きく前進し
ております。 私なんかは,設置したパネル
が早いところではもう四,五年したら交代時期に来ると。そのパネルの処理をどうするのだということ
が現実のごみ問題と引っかかっ
て対処しなきゃならないという問題も
あります。 四国中央市としては,様々な今申し上げたような国の動向,そして規制の問題,改正電気事業法の施行後の問題,その効果などを検証した上で,効果について本市としても早く条例制定を検討し
てその対処をすべきかどうか,よくよく検討し
ていかなきゃならないと。法律はつくったけど機能しないというようなことで,かえって住民の皆さん方に迷惑かけるということになっ
てもつまらないし,また条例の施行
が本市にどこまで権限
が許されるのかということも一度よくよく考えなきゃならないと。やる限りは,これは篠原
が背中に全責任背負っ
てやるという覚悟でこの条例はつくらなきゃならないと。つくったはもう半年し
てまた変えたらええわというわけにはいかないと。ぜひそういう面で慎重に,迷惑かからないように,効果
があるような条例を早く制定し
ていかにやっ
ていくかということを関係機関とよく相談しながらやりたいと思っ
ております。ひとつよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 市長から御丁寧な答弁ありがとうございました。 今後もこの問題については,私も一生懸命取り組んでいきたいと思っ
ております。市におかれまし
ても,できるだけ早く担当部門にも指示し
ていただい
て取り組んでいただきたいと思っ
ておりますので,よろしくお願いします。ありがとうございました。 続きまし
て質問3,
放課後児童クラブについてです。 最近,
放課後児童クラブが定数オーバーで受け入れ
てもらえない,夫婦で働い
ている家庭は大変困る,何とかならないかとの話
が聞かれます。数年前に指導員不足により待機
が発生した
が,市長の御英断により指導員の待遇
が改善され,夏休み前に解決できたことは記憶に新しいところです。よって,この問題は私自身は解決済みと思っ
ていました
が,最近また待機
が出
ていると聞かれます。 そこで,質問3-1です。
放課後児童クラブの待機の状況をお尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 この問題も私のほうから答弁申し上げ
ておきます。 待機児童の状況は,今年度より受入れを6年生まで拡大し,その影響も
あって,年度当初15クラブで103名の待機児童
が出
ておりました。 夏休みには,中学校の協力も得
て,通常教室等として利用し
ているところをお借りするとともに,小中学校の教員支援員の協力や高校生等のアルバイトにより,施設面,人員面ともに受入れ体制を整え,申込みの
あった全ての児童を受け入れることできました。 その後,退会等も
あり,12月1日現在,待機児童
がいる放課後児童クラブは6クラブ,2年生
が1名,3年生
が16名,4年生
が12名,5年生
が6名の合計35名になっ
ております。 待機児童の理由としては,指導員不足も
あります
が,施設の大きさも大きく関係し
ており,施設の広さから定員
が決まるため,定員以上の申込み
があったクラブの場合,待機となっ
てしまいます。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 本市は,紙加工等,女性の働く仕事
が多く,企業の規模や職種にもよります
が,女性
が占めるウエートは高いと思われます。経理事務等,企業の中枢の仕事をされ
ている方も多いと思われ,会社の運営に支障を来すところも出
てくるのではないでしょうか。ひいては市の経済にも影響を及ぼすことも考えられます。 そこで質問3-2です。今後の改善策についてどのように考え
ておられるか,お尋ねします。簡潔によろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 細川哲郎福祉部長兼福祉事務所長。
◎細川哲郎福祉部長兼福祉事務所長 お答えいたします。 長年多くの待機児童
が発生し
ておりました松柏小学校区におきまして,昨年度,
放課後児童クラブを新築し,待機児童
が解消されました。 また,土居地域におきましても,民営の
放課後児童クラブが開設され,受入れの枠を増やし
ております。 しかし,それでも需要に追いつい
ていない状況の児童クラブ
があるのも事実でございます。 改善策といたしまし
ては,
放課後児童クラブへのニーズや児童数の動向等。各校区の状況に応じ
て計画的に施設を整備する必要
がございます。 具体的には,中曽根小学校児童クラブの新築や長津小学校児童クラブとしてなかよしルームの改修等を予定し
ております。 また,放課後児童支援員不足の問題も
あり,その打開策として,支援員の処遇改善も実施し
ております。 本市の賃金は,支援員認定資格の有無によって幅
があり,880円から950円と,今年2月にそれぞれ20円アップしたところです
が,近隣他市の状況も見ながら,現在さらなる処遇改善につきまし
ても検討し
ているところでございます。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 再質問します。 待機児童のうち,指導員不足で何名
が待機し
ており,これは
いつ解消できる見込みか,施設の不足により何名
が待機し,解消できる見込みは
いつ頃なのか,来春には解消できるのか,具体的にお答えください。簡潔にお願いします。
○
三宅繁博議長 細川哲郎福祉部長兼福祉事務所長。
◎細川哲郎福祉部長兼福祉事務所長 お答えいたします。 現在の待機児童35名につきまし
ては,全員施設の広さの要因によるものでございます。 先ほど答弁いたしました来年度整備予定の中曽根小学校児童クラブと長津小学校児童クラブにつきまし
ては,来年度末の完成予定でございますので,令和6年度には待機児童
が解消される見込みでございます。 また,この2か所以外につきまし
ても,整備計画に基づき,児童数やニーズに応じ,順次整備を行っ
てまいりますので,御理解いただきますようお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 いずれにし
ても,待機
が発生するということは,やっぱり各家庭によって大変な負担
ができることですから,できるだけ先を見越した早い対策をお願いしたいと思います。 先ほど岡山県奈義町の概要を述べました
が,出生率
が2.88で全国トップクラスと聞かれます。子育て支援制度
が充実し
ており,内容は,出産祝い金10万円,不妊治療費助成年20万円,不育治療費年30万円,医療費高校まで無料,高等学校就学支援金年13万5,000円,在宅育児支援,預かり保育,
放課後児童クラブ月利用6,000円と言っ
てました。子供の多い多子世帯の負担軽減等
があると聞かれます。 本市も人口減少
が進んでおります。最近の出生率は1.6程度ではないかと思われます。 そこで,教育委員会と関係部局にお願いしたいと思います。一度全国の出生率の高い自治体をピックアップし
て,どのような取組をし
ているのか,どのような支援制度
があるのか,本市でできることはないのか,検討し
ていただけたらと思います
が,いかがでしょう。よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 質問3,豊岡町の公共施設建設についてです。 質問3-1です。市道大町中通り線の今後の工程と完成予定についてお尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 石田暁裕建設課長。
◎石田暁裕建設課長 お答えいたします。 豊岡地区の通学や住民の安全性,利便性の向上を目的に整備し
ております大町中通り線は,延長
が約1,250メートル,道路幅員
が1車線1歩道の7.5メートルで,既設道路との交差点ごとに3つの工区に分け
て実施し
ております。 今年度末には第1工区の約370メートル
が完成し,片山高塚線へ接続されることで幹線市道で
あります寒川豊岡線や寒川豊岡側道線へアクセスできるようになり,地域交通の利便性向上にも一定の効果
があるものと期待し
ております。 そして,来年度からは第2工区約300メートルに着手いたします。 令和5年度中に同工区全ての用地取得を目指し,工事についても順次開始する予定でございます。 令和元年9月議会でもお答えしましたとおり,本路線は国の交付金事業を活用し
ており,その交付金額につきまし
ては,社会情勢の変化などに左右されることから,整備延長
が長く7億円を超える当事業の完成時期につきまし
ては,なかなか見通しづらいところもございます。 市といたしまし
ては,引き続き予算確保に努め
ていくとともに,地元の建設促進委員会や関係者の皆様との連携を密にし,事業の推進を図っ
てまいります。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 ありがとうございました。 いずれにし
ても,今のところまだ最終的な見込みははっきり言えないということですね。 この工事です
が,着工した頃は1工区で3年,3工区で9年,ちょっと遅れ
ても10年で済むかなという感覚で着工したところです。 しかし,最近の情勢を見ると,1工区で6年,全部できるのはまだ10年以上かかるというようなことで,年配の方でそこまでよう生きとらんわと言われる方
が増え
てき
ているの
が正直なところです。少しでも早くお願いしたいものです。よろしくお願いします。 続い
て質問3-2です。豊岡公民館の建て替えの計画はどのようになっ
ているか,お尋ねします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 豊岡公民館の建設について,私のほうからお答え申し上げ
ておきます。 豊岡公民館は,時々雨漏りもし
ております。その都度営繕できるところはやっ
ておりますけれども,全てをオーバーホールするというわけにはいかない。3階のエアコンについても,現在修繕を検討し
ております。 御案内のとおり,公民館は非常に地域に密着した施設で
あります。地域によっては地域活動
が公民館を中心にし
て展開され
ているというところも
あります。 現在,天満公民館と蕪崎公民館の両地域で何回となく話合いをし,そして私も出
ていきました。それぞれの役員さんには大変御苦労をかけ
ておりまし
て,その中で北地区交流センターという仮称の名前で両方の地域の住民の皆さん方
が交流センターとして整備をし
て改築し
ていくというようなことで現在は進め
ていただい
ております。今現在は具体的に順次進行され
ております。 豊岡公民館の改修につきまし
ては,建設場所の選定等を含め,住民の方とも十分な協議を行いながら進め
ていく必要
があります。 以前お話
あった隣の駐車場
が買収できましたから,そのことも計算に入れ
て,そして小学校と隣接し
ておりますから,豊岡公民館はどういうふうなコンセプトで改修し
ていったらいいのかということも含め
てよくよく計算しながら,館長さんともいろんな話をしながら進め
ていかなきゃならないと思っ
ております。 一つの例として,今現在旧の川之江庁舎の跡に金生地区の公民館
が建っ
ております。これは地域の皆さん方の希望より3年遅れました。それは,場所や公民館の
ありよう,そして既存の公民館をどうするというふうないろんな問題
ありまし
て,金生町下分の建設地の皆さん方の意見
がなかなか一致しなかった。でも,出来上がったものは,
新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか思うように展開でき
ておりません
が,住民の皆さん方
が知恵を絞っ
ていろんなことを検討し
ていただいた料理教室やそして和室,そのことは必ずいずれ展開する上で有用な施設となっ
ていくものと思っ
ております。 豊岡の公民館も,地域の皆さん方と山川和孝さんもよく御理解いただい
て,けんけんがくがくしながら順次施設として整備し
ていく方向で前向きに考え
ていかなきゃならないと私は思っ
ておりますから,豊岡の皆さん方も今の役員の皆様方も,ぜひ御協力願ったら大変ありがたいと思っ
ております。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 山川和孝議員。
◆
山川和孝議員 市長自ら答弁ありがとうございました。 また,隣の使っ
ております駐車場も急遽購入となりまし
て,ありがとうございました。もう3年,4年になるかと思うんです
が,あれ
がなかったらと思うと本当にありがたいなと思っ
ております。 ただ,この公民館の建て替えにつきまし
ては,市長
が豊岡に来られたときに,市長の任期中に何とかくわ入れをやりたいというお話をいただい
ており,町民は期待し
ておりますので,ぜひとも早くよろしくお願いしたいと思います。 以上で本日の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○
三宅繁博議長 以上で
山川和孝議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。 ──────────────── 午前10時58分休憩 午前11時07分再開 ────────────────
○
三宅繁博議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,横内博之議員。 〔横内博之議員登壇〕
◆横内博之議員 皆さん,おはようございます。議席番号1番,新しい会派,一新会の横内博之です。市議会議員という重責を担わせ
ていただい
てはや2年
がたちました。今回で9回目の一般質問となります
が,これまでと同じように,子供たちの未来に元気なふるさとをというテーマを持っ
て,子供たちの未来に真剣に向き合った一般質問をし
ていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 早速です
が,質問項目1,新宮少年自然の家,新宮自然の家について進め
ていきます。 新宮少年自然の家は,言うまでもなく,子供たちの貴重な自然体験活動の場として長年使用され
てきた施設です。 私も約30年前,小学5年生のときに利用した記憶
が残っ
ており,今施設を見
ても,楽しかった思い出
がよみがえっ
てきます。 このように魅力的な場所では
あります
が,昨年策定した四国中央市公共施設等総合管理計画の個別施設計画を見ると,新宮の方々や子育て世代の保護者
が動揺する内容
が記載され
ていました。 それは,新宮少年自然の家,これに隣接する鉄骨造2階建ての新宮自然の家そして,そして寺内分館の3施設について,建物全体
が劣化し
ているため,2026年をめどに廃止する予定という内容でした。 この記載について詳細を確認する前に,まずはこの3施設の利用状況をお伺いできればと考え
ております。 コロナ禍の中で利用方法も大きく変わっ
ていると思います
が,学校の受入れ日数や受入れ人数,学校以外の利用人数など,現状の利用状況を教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 窪田壮哲生涯学習課長。
◎窪田壮哲生涯学習課長 利用状況についてお答えいたします。 新宮少年自然の家は,豊かな自然環境を活用した集団宿泊体験を通じて豊かな情操を育むとともに,想像力と忍耐力を兼ね備えた少年の育成並びに広く各種研修等に学習機会の場を提供し,生涯にわたる教育活動の推進に資することを目的に設置し
ております。 近年の利用状況につきまし
ては,令和2年度
が小学校
が19校839名,利用日数
が19日,一般利用
が7団体187名,利用日数
が16日,令和3年度は小学校
が17校793名,利用日数
が18日,一般
が8団体246名,利用日数
が12日,今年度につきまし
ては,小学校
が19校719名,利用日数
が25日,一般
が18団体427名,利用日数
が28日となっ
ております。 平成29年度からは中学校の利用
がなくなり,小学校と一般の利用のみとなっ
ており,小学校の利用につきまし
ては,児童数の減少に伴い減少傾向に
あり,その一方,一般利用は増加傾向に
あります。 一般利用につきまし
ては,私立幼稚園やボーイスカウト等での自然体験,スポーツ団体等の合宿などで利用され
ております。 利用施設につきまし
ては,小学校
が少年自然の家,一般
が自然の家を主に利用し
ております。 また,少年自然の家寺内分館につきまし
ては,平成29年度以降昨年度まで利用は
ありませんでした
が,今年度は3団体110名の一般利用
がありました。 ここ数年は
新型コロナウイルス感染症の影響も
あり,これまで宿泊し
ていた団体の多く
が日帰り利用等への変更をするなど,利用日数や宿泊数
が大幅に減少し
ております。 また,運営上の課題といたしまし
て,新宮地域の人口減少等に伴い,調理員や宿泊のための職員の確保,また新宮地域での食材調達等に苦慮し
ており,運営方法等含め見直し
が必要な時期に来
ていると考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございました。 施設の運営状況,そして食事等の提供についても支障を来し
ているということ,理解いたしました。 続い
て,具体的内容2,建物と機能の今後の運用について質問します。 個別施設計画によると,新宮少年自然の家と寺内分館は,建築し
て70年以上
がたっ
ており,新宮自然の家は建築し
て42年
がたっ
ております。 先日現地を見学させ
ていただくと,確かに劣化し
ている箇所も
あります
が,3施設とも屋根からの漏水はほとんどなく,外壁や内装もまだまだ使えそうな状態だと感じ
ております。 実際に個別施設計画の中でも,劣化度1の箇所
が大半で,劣化度2,中度の劣化
が見られ,修繕等
が必要と思われるものは,新宮自然の家の屋根のみとなっ
ております。 もちろん劣化度3の劣化
が進行し改修工事
が必要と思われる状態の箇所は
ありませんでした。 そんな状態ですので,建物を2026年をめどに廃止する予定というのはもったいないと考え
ております。 一方,3施設の機能についての記載を確認すると,寺内分館は短期で機能廃止の予定なのに対して,新宮少年自然の家と新宮自然の家は短期で機能見直しとなっ
ています。短期で機能見直しと記載し
ているということは,何か別の方法で運用する案
があるのだと読み取っ
ております。どのような運用を検討し
ているのか,またどのような体制で今後検討を進め
ていくのか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 石川元英
教育管理部長。
◎石川元英
教育管理部長 建物と機能の今後の運用についてお答えいたします。 議員御指摘のとおり,新宮少年自然の家の各施設につきまし
ては,個別施設計画において機能を見直しの上,建物は廃止の方針となっ
ております。 いずれの施設も旧小学校の校舎等を利用し
ていることから,建物の耐用年数を大幅に超過し,老朽化
が進んでおり,雨漏り等修繕
が必要な箇所については,その都度修繕を行いながら利用し
ている状況となっ
ております。 また,寺内分館につきまし
ては,土砂災害警戒区域に
ある施設となります。 今後の施設の機能見直し等に向けた具体的な取組につきまし
ては,次年度以降に学校関係者や地元関係者,関係部署の担当者等で組織する検討部会を立ち上げ,協議を行っ
ていきたいと考え
ております。 機能見直し後の施設の活用につきまし
ては,新宮少年自然の家は避難所にも指定され
ていることから,検討部会や地元関係者とも十分協議を行い,住民を巻き込んだ新たな拠点づくり等,他市の事例も参考にさせ
ていただきながら検討し
ていきたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございます。 耐用年数や土砂災害警戒区域の問題など,様々な検討課題
があると思うんですけれども,今後地域など含めた検討会などの話合いによる影響
が大きいと思います。 そこで考えなければならないの
が,小学校での自然体験活動の場についてです。大三島少年自然の家や大洲青少年交流の家を使うことも想定しなければならないと思います。そうなると,新宮でのいい思い出
が市外でのいい思い出になっ
てしまい,シビックプライドにも関わっ
てくる課題にもつながると考え
ております。移動時間の増加や保護者
が支払う参加費の増加も考えなければなりません。簡単に解決する話ではないと思います
が,建物の維持を含め
て,地域住民や教育現場,保護者の意見をよく聞き,議論し
ていただけると大変ありがたいです。 また,機能について,私は3施設を民間に貸し出し
て活用し
ていただくことを提案します。市外には新宮少年自然の家や寺内分館のように,廃校になった建物等を民間に貸し出し
て観光の拠点や地域の憩いの場にリノベーションし
ている事例
が多々
あります。 例えば,お隣の徳島県三好市は,廃校活用の先進地となっ
ています。旧出合小学校や旧下野呂小学校のように,廃校となった校舎を民間に貸し出し,民間の力によって大幅なリノベーションを実現し
ています。カフェやゲストハウス,スウェーデンサウナを設置し,そばに
ある川は水風呂として利用し
ており,近年のサウナブームと相まって観光資源として大きな価値を発揮し
ています。 築年数は,旧出合小学校で90年以上,旧下野呂小学校で130年以上
が経過し
ています
が,見事なリノベーションによりおしゃれな複合施設となっ
ています。 今回話し
ている3施設に関しても応用可能で
あり,観光資源の少ない四国中央市にとって,大きな魅力になるのではないかと考え
ております。こういった民間への貸出しも含め
て話し合っ
ていただけると大変ありがたいです。 それでは,質問項目2,紙のまち資料館の今後について話を進め
ていきます。 紙のまち資料館は,1987年5月に開館し
て以来35年間,紙に関わる中核施設としての役割を担うとともに,紙文化に関する学習の場として,そして紙文化の発信拠点として紙産業振興に寄与する重要な施設となっ
ています。 個別施設計画を見ると,平成26年から30年までの利用者は年間1万2,000人前後で推移し
ています。そんな紙のまち資料館について,もっと子供
が紙と親しみ,楽しむような場所にしたらどうかという考えを基に質問し
ていきます。 具体的内容1,川之江ふれあいパークとの連携について質問します。 昨年,川之江ふれあいパーク
がオープンし,休日や平日の夕方には多くの子供たち
が遊んで
いる姿を目にし
ています。うちの子供たちもふわふわドームを気に入っ
ており,時には川之江ふれあい交流センターの遊戯室にも移動し,おもちゃを使った遊びで楽しんで
います。 一方,隣接する紙のまち資料館に子供たち
が移動し
ていく姿はほとんど見かけません。 保護者数名にヒアリングしました
が,紙のまち資料館に行かない理由は,暗い印象
があったり,展示
が多く,子供
が楽しめない印象で
あったり,紙すき体験しかなく,時間
がかかると思っ
ているなど,少しネガティブな印象
があるように感じ
ています。 現状,川之江ふれあいパークとどのような連携を行っ
ているのか,また川之江ふれあいパーク
ができ
てから来館者数や子供の割合
がどの程度変化し
ているか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 この問題につきまし
て私のほうからお答え申し上げ
ておきます。 紙のまち資料館と川之江ふれあい交流センターの間のスペースは,3年前にちょうど市の担当部署の職員
が5月の連休を全部没にし
て,ふれあいパークの原案をつくっ
てもらいました。1週間ぶっ通しでやりました。 そして,工事
がかかっ
てもどういうもの
ができるか分かりませんから,
ある保育園のイラストの好きな先生にイラストを書い
てもらいました。そして,紙のまち資料館のところと川之江ふれあい交流センターのところにそのイラストを貼っ
て,市民の皆さん方
がある程度目線で分かるようにしました。 今,議員御指摘のとおり,完成したものは,ふわふわドーム,噴水,芝生広場と。ちょうど工事し
ていたときは大渇水に近い状態で
ありまし
て,いわゆる熱射病
が蔓延し
ておるという厳しい暑さのときで
ありました。 その条件をそれぞれの中で,ここに寄っ
てくる親子
が遊べる場にする,お年寄りも寄っ
てき
て熱射病にならない,そういうスペースも取ると,いろいろ考え
てやっ
ていただきました。費用は,予定した費用よりか2,000万円多くかかりました。 1つだけ,もう少ししたらその価値
が発揮できると思いますけれども,あそこに触れ合える300平米ぐらいの場所
があって,その周りに毎月花
が咲く木を植え
てくれということで,今現在毎月花
が咲きます。例えば梅
が咲いたら次桜
が咲くという状態で
あります。 ただ,市民の方々もそういう植栽に興味の
ある人は興味
ありますけど,ない人は全然
ありませんから,そういうこともやっぱりインフォメーションし
ていかなきゃならない。子供にもそうです。 今議員から指摘されました紙のまち資料館は暗いんです。もともと紙のまち資料館は,設立したときのいきさつ
があって,どうしてもアカデミックになっ
てしまいます。それゆえに子供にとっては遊んだり楽しんだりするという施設ではないと。紙
がどうしてできるか,その紙
がどういうふうにし
て流通するかと,そういうの
が主体に
あります。でも確かに私
が行っ
ても,特別展する3階に行くぐらいで,なかなか2階までで止まっ
てしまうという状態で
あります。せっかく紙の資料館として設立し
ておりますから,そのこと
があそこに寄っ
てくる子供たち,また親子連れ,そういう人たちのもっともっとリアリティー
があって親近感
があって,そのこと
がプラスになり,生涯学習になっ
ていくように知恵を絞らなきゃならないと私も思っ
ております。 ただ,現在,水引細工や手すき和紙,それぞれの手に職を持っ
ている,技術持っ
ている皆さん方
が協力し
てくれまし
て,分かっ
ておる人は結構遊びに来るんです
が,なかなか遊びに来
て楽しむまでにはいかない。でも,今からは,子供を育て
ていくその中で,本市のまちの産業,そういうものを理解し
ていくというためには,あの施設は非常にいいですから。それと川之江ふれあい交流センターは,御案内のとおり,3世代交流センターでも
あります。幼児から小中学生,年長組まで,いろんな方
が来
ていろんなこと
ができる,遊ぶこともできるし,1日過ごすこともできるという施設になっ
ております。 今から,横内博之議員御指摘のとおり,四国中央市に設立した様々な施設,先ほど新宮の施設のことを触れられました
が,あれもできた当初は新鮮だったんです。県のほうもいろんな指定をし
てくれまし
て,バックアップし
てくれました。 でも,やはり新宮は新宮地域の住民の皆さん方
が自分たちの地域は自分たち
が努力し
て守り発展させ
ていくという努力
が要ると私は思っ
ておりますし,新宮で会
があるときにはいつもそういうふうに申し上げ
ております。 1つだけ申し上げ
ておきます。 私は,常に新しい施設
ができるとき,また改修するとき,とにかくトイレだけはきれいにし
てくれと。汚したりすること
が恥だというようなことで,誰
が来
てもあそこのトイレはきれいだなというようにし
ていっ
てくれということをお願いし
ておりまし
て,そんなに大きな費用でなしにそういうことをやっ
ていけると。ぜひ今から先もそのことは引き継いでいただきたいというふうに私は思っ
ております。 川之江ふれあい交流センターのところ,そして子供の遊戯場,その前の階段,その下側に今からお人形さんを飾っ
てくれます。大きな本当に立派なお人形さん。写真に撮っ
て送ると,知らない人はびっくりします。大抵,村上のこいのぼりのおばさんぐらい
がくれたんでないかなと私は勝手に想像しとんですけど,そのように立派なもので
あります。 そういうふうにし
て,せっかく川之江ふれあい交流センターと紙のまち資料館とふれあいパーク
がありますから,もっともっと知恵を絞っ
て有効に展開し
ていける。そのことを努力しなきゃならないと思っ
ておりますし,ぜひ議員の皆さん方もああいうふうにせえ,こういうふうにせえと知恵を出し
てくれと思っ
ておりますので,よろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 市長,御答弁ありがとうございました。 知恵を出し合っ
てあの場所をもっともっと地域にとって,そして子供たちにとってよりよい場所にし
ていけたらと考え
ております。 続い
て,具体的内容2,今後の施設改修予定について質問します。 個別施設計画の中で,紙のまち資料館は生産年齢人口の減少に伴い来館者数は減少すると見込まれると記載され
ています。 また,老朽化し
ている建物の大規模改修を施し,長寿命化を図る。ただし,広域での再編,建て替えを引き続き検討し,適宜見直すとも記載され
ており,2024年に油圧式エレベーターから安全性の高いつり下げ式エレベーターへの改修で500万円,そして2027年には4億2,325万円の大規模改修
が見込まれ
ています。 個別施設計画を策定した昨年3月から検討も進んで
いると思います
が,現状,ソフト面の改修を含め
てどのような検討
がなされ
ているか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 この話も私のほうから申し上げ
ておきます。 答弁したら硬くなったと,全く面白うないんですけど,公共施設の総合管理計画,個別施設計画に基づい
ていわゆる長寿命化,なるべくもつように改造し
ていく。これは国
がそう言よるけんな,そないし
て早く計画せえと。 だから,恐らく議員さんからできた計画見
てもそんな面白いものはないと。それは国のほうの法律に基づい
てそういうふうに進行したということです。 ただ,どこの施設も現実は設備のほう
が当然老朽化し
ていっ
てもたないと。クーラーから空調,そして換気,そして水というふうになっ
ていきます。 先ほど若干申し上げたトイレなんかもその典型で
ありまし
て,そう言いながらも,それぞれの施設
がそのときに合った,また市民にとって憩える
あるいは楽しめる,勉強になるというような施設に少しでも一歩でも改造するときにやっ
ていかなきゃならないと。これ
がやっぱり一番のコンセプトとして担当部署
がやらなきゃならないと,私は思っ
ておりますし,先ほど申し上げましたように,できることならば外部の人間使わないで自分たちの専門分野は専門分野で技術を発揮し
て,知能を発揮し
てやっ
てくれたらいいなと私は思っ
ております。ぜひそのようにし
ていきたいと思います。ひとつよろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 ありがとうございます。 今回この質問に至った背景なんですけれども,大きく分け
て2点理由
があります。 1点は,川之江ふれあいパークで一番人気のふわふわドーム
が,小学生にとって待ち時間
が多い遊具になっ
ているという理由です。 現状では,安全性を考え,1時間の中で使用する年齢層を分け
ており,幼児
が30分,1年生から3年生
が15分,4年生から6年生
が15分という割り振りになっ
ております。 そのことを知らずに遊びに来た小学生は,最大45分待たなければなりません。また,15分遊ぶこと
ができ
ても,ふわふわドーム以外は幼児向けの遊具
がほとんどなので,少し退屈し
てしまいます。 そんな状況ですので,紙のまち資料館
がもっと楽しめる場所になれば,もっと子供たち
がこのまちやこのまちの産業をポジティブに感じること
ができると考えました。 市外には屋外の公園と屋内の体験施設を併設し
ている複合施設は多々
あり,天気を心配せずに遊ぶこと
ができることを含め
て人気の高い場所になっ
ています。そういった施設のように,川之江ふれあいパークと紙のまち資料館
が連携し
て,ぜひ小学生
が待ち続けたり退屈しない場所へと生まれ変わることを願っ
ています。 そして,もう一点は,紙のまち資料館を子育てや観光の資源にしたいと考えたからです。 例えば,今年の紙まつりで法皇青年会議所
が行った段ボール迷路は,子供たちに大変好評でした。紙のまち資料館内にそういったアイデアを取り入れるのもいいと思います。 ほかにもわくわくする活用案
がたくさん
ありますので,1つずつお伝えし
ていきます。 例えば,強度の強いラミネート紙を使った滑り台,どれだけ分厚い紙を破れるかを試すパンチングマシン,セルロースナノファイバーの可能性
が伝わる軽く
ても強度の
ある遊具,例えばシーソーやブランコ,ボルダリングなど
が考えられると思います。 例えば紙に関する実験
ができるブース,例えば模擬紙幣をいっぱいに敷き詰めたプール,これはインスタ映えするスポットになるんではないかと思います。例えばVRで四国中央市の製紙工場の見学
ができるブース,またVRで製紙工場の煙突に登った体験
ができるブース,そんなことを考え
ております。 もちろん従来どおり紙すき体験は残すべきだと考え
ています
が,大幅に小学生に寄せた施設にし
ていっ
てはどうかと考え
ております。 このように,もっと子供
が紙と親しみ,楽しむような場所をつくれば,市内はもちろん市外,県外から親子連れで遊びに来
てくれ,将来を担う子供たちに紙の可能性をPRできるのではないかと考え
ています。 これを実現するためには,産業支援課だけでなく,こども家庭課や観光交通課との連携も必要になると思います。もしくは管轄の変更も含め
て検討する必要
があるのかもしれません。 安易な発想かもしれません
が,紙のアミューズメントパーク,略し
てカミューズメントパークもしくは紙ングハウスならぬ紙ングパークといった構想を進め
ていただくことを願っ
て次の質問に移らせ
ていただきます。 質問項目3,GIGAスクール構想について進めさせ
ていただきます。 まずは,具体的内容1,これまでの成果について質問します。 児童生徒への1人1台端末の貸与
が始まり,約2年
がたちました。これまでクロームブックの早期整備やICT支援員の投入,先生方の資格取得というように,児童生徒をサポートする体制をしっかり構築でき
ていると感じ
ています。 今回,第5回日本ICT教育アワードで,「GIGAしこちゅ~つながる・ひろがる新しい学び,未来への挑戦!」というテーマで,全国ICT教育首長協議会会長賞を受賞されました
が,このように評価されたことを大きな成果だと考え
ております。 そこで,質問です。 これまでの成果について教え
てください。成果といっ
ても,教育委員会としての成果,学校現場の先生方の成果,子供たちの学びの成果など,様々な角度のもの
があると思います。それぞれ分け
て分かりやすく教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 森実啓典
教育指導部長。
◎森実啓典
教育指導部長 お答えいたします。 本市では,コロナ禍においても学びを止めず,児童生徒の学習活動の充実を図るため,愛媛県下でもいち早くGIGAスクール構想におけるICT環境の整備を完了いたしました。 特に,高速ネットワークの構築をはじめとしてハードウエア,ソフトウエアの使いやすさに主眼を置き,環境を整備した点
が特徴でございます。 同時に,ICTを活用した授業スタイルを推進し,全ての子供たちに個別最適化された学びを実践するため,本市
が独自に「GIGAしこちゅ~プロジェクト」というのを立ち上げまし
て,3つの方策を中心にICT教育を実施し
てまいりました。 まず,1つ目の方策
が「GIGAしこちゅ~StuDX Style」でございます。コロナ禍におきましても,学校と家庭をつなぎオンライン授業を行うことで,やむを得ず登校できない子供たちに対しましても学びの継続を実現し
てまいりました。 本市は愛媛県下でも初めてオンライン始業式を実施しましたほか,現在では全ての学校で円滑なオンライン授業
が可能となる体制を構築いたし
ております。 2つ目の方策は,教職員研修プログラムです。教職員のスキル向上を目的に,全国で活躍され
ている大学教授等を招聘し,レベルの高い研修会を数多く実施いたしまし
て,学校への支援を充実し
ております。 その結果,学校で利用するソフトウエアの資格取得者は全国最多となっ
ておりまし
て,授業での活用
が大きく前進し
ているところでございます。 3つ目の方策は,チャレンジプログラムです。プログラミング教育の推進を図るため,ロボット教材を使用した国際大会に参加いたしまし
て,本市の中学校
が今年は上位を独占するなど,様々な場面でその活用能力
が育まれ
ております。 また,全国に向け
て教職員のICTの活用事例を多く発信いたしまし
て,先進地との情報交換を行い,ICTを活用した新しい時代の教育の推進を図っ
ております。 このような取組
が評価をされまし
て,このたび日本ICT教育アワードにおきまして,全国ICT教育首長協議会会長賞を受賞したところでございます。 子供たち
がデジタル機器を文房具の一つとして主体的に活用し,高度情報化社会におけるそのデジタルのよき使い手となることを目的といたします取組
が,多方面から評価をいただい
ているものと考え
ているところでございます。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございました。すばらしい成果
が出
ていること,理解いたしました。 続い
て,具体的内容2,欠席した際の活用について質問します。 先ほどの答弁の中でも少し
ありました
が,
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始め
て3年
がたとうとし
ています。その影響はまだまだ大きく,陽性者や濃厚接触者になる児童生徒は多くおります。 そういった中で,児童生徒
が欠席する際に,クロームブックはどのように運用され
ていること
が多いのでしょうか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 鈴木崇士
学校政策課長。
◎鈴木崇士
学校政策課長 お答えいたします。 国によるGIGAスクール構想の1人1台端末の整備計画は,コロナ禍でも学びを止めないよう,当初の4年計画
が急遽前倒しされました。 本市では,最重要課題と捉え
て1年で全ての小中学校の高速ネットワークや端末整備を完了いたしました。 そして,運用開始当初から様々な教職員研修を実施し,子供たち
がやむを得ず登校できない状況となった場合にも,全ての子供たち
がオンラインで学校と家庭を結び,学びを止めない対策を行っ
てまいりました。 端末の持ち帰りにつきまし
ても,早い段階から各学校において着手をし
ております。 端末
が学校に保管された状態で
新型コロナウイルス感染症の陽性者や濃厚接触者等になった場合でも,その状況に応じ
て保護者の御協力を得ながら速やかに端末を使用できる手段を講じ
てまいりました。 欠席した児童生徒に対しましては,端末を使用しオンラインで学級担任
が健康状態の確認を行い,不安を抱える子供たちに対し直接やり取りを行うことで寄り添い,心の健康を保つ手段としても端末
が活用され
ております。 学びの保障という観点からは,ライブ配信されました授業に参加し,学校側から配信された課題に取り組むほか,AI型のドリル教材を活用するなど,状況に合わせた活用を実施し
ております。 また,病気により入院し,院内学級に在籍する児童生徒に対しても,同様に端末を使用し,学校とつながり,学びを継続した事例もございます。 これらのオンラインの接続は,欠席者だけではなく,学校内におきましても,特別支援学級の病弱クラスと普通クラスの交流学習を行う際に,感染症拡大防止の観点から活用され
ているほか,オンラインでの社会見学や県外の遠隔地の学校との交流学習,またニュージーランドをはじめとする海外との交流を通した外国語学習にも活用
が広がっ
ております。 今後も,端末のオンライン活用等における可能性を探り,児童生徒一人一人の思いに寄り添いながら個別最適化された学びを継続し
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございます。 このGIGAスクール構想の進捗については,他市の市議会議員さんとも話すこと
あるんですけど,四国中央市はかなり進んで
いるというふうに評価され
ておりまし
て,とてもいい取組になっ
ていると思っ
ています。 このコロナ禍での活用というところを今後も引き続き進め
ていただきますよう,よろしくお願いいたします。 続い
て,具体的内容3,不登校児童生徒への活用について質問します。 先日,四国中央市議会から市長宛てに,不登校対策についての提言書を提出させ
ていただきました。提出した背景には,四国中央市の不登校者の増加
が続い
ているということ
があります。 特に中学校では,不登校者の割合
が約6.5%となっ
ており,全国平均5.0%や愛媛県平均4.5%を大きく上回っ
ております。 不登校者に対する支援は喫緊の課題となっ
ているため,7つの提言を盛り込んだ内容となりました。 今回の質問は,その提言書の中の4番,ICT等を活用した家庭学習支援を実施することという提言にひもづく質問となります。 不登校児童生徒に対しては,一人一人の実情に合わせた小まめな対応をされ
ていると思います
が,四国中央市ではどのような利用を推奨し
ているのか,事例を含め
てお伝えいただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 東 誠教育長。
◎東誠教育長 それでは,私から不登校児童生徒へのICTの活用についてお答えいたします。 不登校児童生徒の状況や背景は様々で
あり,それらを的確に捉え,支援を行っ
ていく必要
がございます。 そのツールとしてICTを活用することは,それぞれに応じた支援の充実や学校とのつながりを強化し,学習意欲の維持や向上を目指す上で大変有効で
あると捉え
ております。 健康管理ツールとしても,欠席をし
ている児童生徒
が健康状態や体温を入力し送信することで,学級担任は的確に状態を把握すること
ができます。必要に応じ
て養護教諭やスクールカウンセラーと接続し,負担感なくコミュニケーションを取るなど,状況に応じた支援を行っ
ております。 また,家庭訪問や電話等と組み合わせ
て日々の生活記録やスケジュールをオンラインで学級担任と共有することで,生活リズムを整えるための支援の幅
が広がっ
てき
ております。 学習のサポートにおきましては,オンラインで教室の様子を配信するほか,双方向の授業を実施することにより,自宅や保健室など別室においても違和感なく学びを継続し
ております。 このように,ICTを活用し,自立を目指したきめ細やかな支援を行うことにより,学級の雰囲気を感じながら級友とも接することで学級への復帰につながった事例もございます。 また,ICTを効果的に使用した学習支援といたしまし
ては,ドリル教材等を活用し
て個別に課題に取り組むことにより,個々の学習の進度に合わせた支援を行うことで個別最適化された学びを実現し
ております。 また,適応指導教室におきましては,ICTの活用による効果的な学習とコミュニケーションの確保により,早期の学校復帰や社会的自立を目指し,端末やネットワークのICT環境を整備し,手厚い支援を行っ
ているところでございます。 今後におきましても,全ての子供たちに継続的な支援を行っ
ていくことで,その子らしさを発揮しながら未来を切り開い
ていく力の育成に努め
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございます。すばらしい活用をされ
ていると思います。 ただ,不登校児童生徒全員に対してそういったすばらしい対応
ができ
ているかというと,まだまだでき
ていない児童生徒もいらっしゃるかと思いますので,そういったところの対応を含め
て,できるだけ多くの児童生徒をサポートできる体制をつくっ
ていただけたらと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。 それでは,質問項目4,人口減少問題について進め
ていきます。 国立社会保障・人口問題研究所の調査では,四国中央市は2060年に人口5万1,261人になる推計
がなされ
ています。 これだけでも大きな衝撃なのです
が,先日愛媛県
が発表した最新の調査だと,2060年に4万1,200人になるとの推計
が出
ており,さらに大きな衝撃
が走りました。 この四国中央市の人口を2060年に6万5,000人に維持するという目標を持っ
て第3次四国中央市総合計画
が策定されようとし
ています
が,私は出生率,UIJターンを増やす対策
が重要だと捉え
ています。 具体的内容1,出生率向上に向けた看板施策について質問します。 まずは,出生率向上についてです
が,合計特殊出生率2.07を目指し
て高め
ていくことを目指し
ていると捉え
ております
が,かなり難易度の高い目標で
あり,四国中央市なら子育てしやすそう,もう一人産みたいと思えるような看板施策
が早急に必要だと考え
ています。 事例としては,今回奇跡のまちと呼ばれ
ている岡山県奈義町を少し紹介します。先ほど
山川和孝議員から紹介
があったまちです。 奈義町は中国山地の山中に
ある人口約5,700人のまちです。奈義町の合計特殊出生率は,2005年1.41で,当時四国中央市より低かったのです
が,右肩上がりに伸び続け,2019年には2.95と,全国トップクラスの成果を実現し
ています。 子持ち世帯のうち,半数以上
が子供を3人以上育て
ているそうです。 ちなみに,俳優の杉浦太陽さん
が子育て応援大使にもなったことで有名なまちでも
あります。 四国中央市
がこれから行っ
ていく高校まで医療費無料というような取組は10年以上前からやっ
ている上で,特徴的な施策としては,3LDKの若者向け一戸建て住宅を5万円で貸し出したり,出産祝い金を10万円支給したり,在宅児支援手当として,満7歳児から4歳児童で保育園に入園し
ていない児童を養育し
ている方に,児童1人につき月額1万5,000円を支給したりと,若い世代に負担軽減をすることに力を入れ
ています。 また,育児の合間にちょっとだけ働きたいという主婦ニーズと,ちょっとだけ手助けし
てほしいといった農家や地元企業のニーズをLINE等で結びつける新たな仕事のマッチングの形は奈義モデルと呼ばれ,全国からの注目も集まっ
ています。 このように,全国を見れば思い切った看板施策を導入し,少子化から脱却し
ていく事例を見つけること
ができます。 これまでは市職員で部門を横断したプロジェクト等も開かれ
ていると思います
が,どのような案
が出
てき
ているでしょうか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 それでは,お答えいたします。 局地風の御縁で奈義町の事例,いろいろ議員の先生方から御紹介いただい
て,大変参考になると思っ
ております。今後取り入れれるようなもの
があればぜひ取り入れたいと考え
ております。 本市の出生率向上に向けた施策については,総合計画や子ども・子育て支援事業計画を基に数々の事業を実施し
て,地域における子育て支援サービスの充実を図っ
てまいりました
が,出生率向上の問題解決の糸口を見いだせ
ていない状況にございます。 そこで,昨年度から庁内全体で施策を検討する人口減少・少子化対策プロジェクト会議を設置いたし
ております。 その会議の下部組織として,若手職員によるワーキンググループ会議を設け
ておりまし
て,そちらのほうから意欲的な多くの事業
が提案され
ており,プロジェクト会議において事業の検証等を実施し
ているところでございます。 来年度実施に向け
て準備を進め
ている事業といたしまし
ては,こども医療費無料の対象年齢拡充のほか,妊娠に関する支援,保育の充実,出会いの場の創出,子供の居場所確保等を案として計画し
ております。 また,そのほかにも多くの事業
が提案され
ていることから,引き続きプロジェクト会議を中心に事業の検証等を行い,出生率向上に向けた看板施策となる事業を打ち出し
てまいりたいと考え
ております。 なお,人口減少・少子化対策は,10年後,20年後を見据えた継続的な事業実施
が必要と考え
ております。 事業実施後,各事業の効果検証を行い,事業の改善や継続し
て行うべきかも含め検討し,出生率向上に効果の
ある事業を積極的に実施し
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございます。 これからも積極的に議論し
ていただい
て,重点施策をぜひつくっ
ていただけたらと思いますので,よろしくお願いいたします。 市役所内での議論のほかにも,私は市民の意見に耳を傾ける場も積極的に設け
ていただきたいと考え
ております。 今子育てし
ている世代は当然です
が,これから子育て世代になっ
ていく若者,そして今このまちで育っ
ている子供たちの声も大切にし
てほしいです。 声を拾う際には,ただアンケートを取ったり,ただ漠然とワークショップをし
て意見を聞いたりするというよりは,全国的な先進事例を参加者に提示し,その施策の中で四国中央市でも有効だと思うものを絞り込んでいくような議論をし
ていただき,これだと思うところに看板施策と言えるぐらい予算を投入し
て推進し
ていただきたいと考え
ております。 続い
て,具体的内容2,UIJターン増加に向けた看板施策について進め
ていきます。 今,UIJターンとまとめ
てお伝えしました
が,基本的にUターンとIJターンは分け
て考え
ていくものだと捉え
ております。 Uターンは,四国中央市で生まれ育った子供たち
が,進学や就職を経
て帰っ
てくることで
あり,子供時代にできること
が多々
あります。 例えば地元企業を巻き込んだキャリア教育を推進することで,地元で働くことをポジティブに考える子供たちの割合を増やし
ていくことは,とても大切なことだと考え
ております。 そのほかにも,地域のコミュニティとの関わりで
あったり,お祭りへの参加で
あったり,ボランティアへの参加で
あったり,シビックプライドを醸成し
ていくことで地元に帰っ
てくる可能性は高まっ
てくると考え
ています。 もちろん一人一人の人生ですので,強要はできません
が,まちの魅力を知っ
ていくということは,とても大切なことだと考え
ています。 もちろん進学,就職した後に情報を伝えるためのSNS戦略等も必要になっ
てくると思っ
ております。 一方,IターンやJターンは,四国中央市に住んだことのない方に魅力を伝える必要
がありますので,Uターンよりも難易度は上がります。 特に四国中央市は環境産業
が少ないことや,沿岸部
が工業地帯で
あること,山間部で空き家の活用
が遅れ
ていることなどの要因も
あり,魅力的だと思っ
てもらえる機会
が少なくなっ
てしまっ
ています。 度々議会で出
てくる西条市です
が,コロナ禍でも移住フェアへの参加は続け
ており,そこから接点を持った方を完全オーダーメード型1泊2日無料移住体験ツアーという看板施策へと招待し
ています。宿泊費,往復交通費,食費全て無料で対応し
ています。こういった成果
が実を結び,令和3年度には636人の移住者を獲得し
ており,大きな伸びを示し
ています。 IターンやJターンは競争
が激化し
ておりますので,手間もお金もかける必要
があります。四国中央市独自の思い切った施策を打ち出し
ていく必要
があると思っ
ています。 長くなりました
が,できるだけUターンとIJターンを分け
て増加に向けた看板施策としてどのような検討をし
ているか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 UIJターン増加に向けた看板施策についてお答えします。 本市では,人口減少問題の対応として,第3次総合計画におけるまち・ひと・しごと総合戦略に盛り込まれた施策を効果的に推進し,本市の社会基盤や経済活性化を維持強化し
ていく必要
があると考え
ております。 人口減少・少子化対策の推進は,市を挙げ
て取り組むべき喫緊の重要課題で
あることは議員御案内のとおりでございます。 本市の近年の人口動向としては,16歳から20代前半の若年層人口
が減少し
ております。その主な要因は,進学や就職等で本市を離れ,大学等卒業後の就職や結婚等の際にもUターン
が少ないことによるものと捉え
ております。 そこで,Uターンの促進策として,進学等により市外へ転出した方に対して,本市を身近に感じる地元愛を育んでもらえる若者暮らし動画を発信するなど,その機運醸成に努め
ているところでございます。 また,本市出身者はもとより,松山市近郊の学生等を対象として,
あったかしこちゅ~賛同企業と若者との交流会を令和5年2月22日に松山市で開催する予定です。 この事業は,本市からの進学
が多い松山市で,若者と市内企業
が出会うきっかけをつくり,信頼関係を築い
ていくことでUターンやIターンの促進につなげようとするものでございます。 さらに,松山市及び大阪市出発の紙のまち魅力体験バスツアーを実施し,企業の見学等を通して日本一の紙のまちの産業への理解を深め
ていただくこととし
ております。 このほか,日本一の紙のまちとしてのシビックプライドの醸成を目指し
て,中学生を対象に工場や紙のまち資料館の見学,新聞づくりなど,8回ほどの物づくり体験講座を開催し
ております。 この講座では,紙産業の成り立ちから将来展望までを学ぶことで郷土愛や職業観の醸成を図り,地域産業を支える人材確保やUターンの推進を目指し
ております。 一方で,UIJターンを促す移住支援策も重要と考え,本市の空き家バンク事業について紹介物件を山間部から平たん地域へ拡充し
ていく方針で準備を進めるなど,先進自治体の事例も参考として方策を検討し
ております。 若者の進学等による市外への転出を抑制することは簡単なことではございません
が,就職を機に本市へ転入し
ていただけるきっかけづくりに,地元企業,関連団体や学校等の連携の下で引き続き取り組んでまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 横内博之議員。
◆横内博之議員 御答弁ありがとうございます。喫緊の重点課題という認識で
あることを理解いたしました。 ただ,まだまだ大きな変化につながっ
ていると感じませんので,他市の事例もしっかり見ながらさらなる検討をお願いいたします。 IターンやJターンといった移住者を考えたとき,例えば新宮にはとてもいい条件
が整っ
ていると思っ
ております。自然豊かな環境はもちろん,新宮小中学校での先進的な教育,市街地への就労に対してのアクセスのよさ,高速道路の利便性,そして今工事を行っ
ている高度無線環境整備推進事業によってインターネット環境もよくなるなど,移住希望者にPRできる素材は既に
あります。ただ,住む場所
が限られ
ていること
がネックになっ
ていると考え
ています。 空き家になっ
ているけど,お仏壇
があるから貸せないなど,持ち主によって様々な理由
があると思います
が,こういった点について高知県梼原町
がすばらしい対応をし
ています。 梼原町では,ここ5年間に移住した187人のうち,半分は空き家活用促進事業によってリフォームされた家に住んで
います。梼原町
が空き家活用促進事業を開始したのは2013年。まち
が10年から12年,家主から家を預かり,最低限の改修をし
て移住者に貸し出し,かけた費用を回収できた後に家主に空き家を戻します。この間家主から金銭的な持ち出しは一切
ありません。まちに預け
ている間は家主に賃料は入りません
が,10年後にリフォームされた家
が返っ
てき
て,新たに貸し出すこと
が可能となりますので,10年間放置し
ておくよりも大分いい条件となります。 借りる側の家賃は月僅か1万5,000円。お試し滞在で
あれば月1万円。どんなに立派な家で
あっても一律同じ金額です。 改修するのは,主にトイレや浴室,台所など水回りを基本として,家のゆがみを調整したり,傷んだ畳をフローリングに替えたりするなど,改修費は450万円から700万円程度で,2分の1は国庫補助金,残り4分の1ずつを高知県と梼原町で負担し
ているそうです。 1万5,000円の家賃で10年間住んでもらうと家賃収入
が180万円見込めるため,まちの負担分は全額回収できるという算段で,梼原町の持ち出しは実質ゼロとなっ
ているそうです。 すぐ住める家
があることは想像以上に移住の決め手になっ
ているそうです。 このように,行政
が能動的に関われば空き家の活用は大きく進むと考え
ております。 梼原町のような変化は新宮町のような地域でこそ花開くと感じ
ております。そういった点も含め
て御検討いただけますよう,よろしくお願いいたします。 そして,最後にシティプロモーションとの連動について質問します。 人口減少問題,特にUIJターンと関わっ
てくるの
がシティプロモーション戦略だと思います
が,現状どのように進捗し
ておりますでしょうか,教え
ていただけますよう,よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 シティプロモーションの話
が出ましたんで,私のほうから申し上げ
ておきます。 横内博之議員は新宮町をどういうふうに捉え
ておるか分かりません。でも住んでみ
てください。大変不便です。そして,あそこの中にも
あるところから移住し
てき
て,新宮町の空き家を利用し
て空き家ネットワークをつくっ
てカフェのネットワークをつくりたいと思っ
て,我の月給を全部つぎ込んで研究し
ている子もおります。 そういう子もおるし,新宮はいまだ市議会議員
が誰も出ません。何度いろんな人に市議会議員出
てやと言っ
ても,出ない。何で新宮町から議員さん
が出ないんだと。1人は通るんです。でも,なかなか出ようとしない。それは新宮町は新宮町なりの理由
があるんだろうと。あえて申しません
が,そういうふうなことも
あると。 シティプロモーションの話と直接どうかと思いますけれども,子供を増やしたり人口を増やしたりというのは,果たして今現在生き
ている我々の力でできるのかどうか,私自身は非常に人間としての哲学の問題を含んどるんで答えにくいと。でも,愚直に本市は先人の皆さん方
が本当に必死になっ
て港をつくっ
て,水をつくっ
て頑張っ
てこられました。 だから,このまちは,あそこへ行ったら働けるところ
がある。そして,子供
ができたら子供を育て
ていくにはいい環境
があると。年寄ったら年寄ったなりに介護できる環境も
あると。そういったことを他市に見習うことも大事ですけれども,愚直に接点をし
て頑張っ
てそれを構築し
ていくと。いずれそのこと
が5年先,10年先,20年先に本市の力になっ
てくると。そうは簡単に人口は増えない。私のところには,毎日亡くなった方
が上がっ
てくるんです。3名,5名と。12月に入っ
て寒くなったら確実に増え
てくるんです,亡くなる人
が。それを毎日見てたら,やっぱりこれは人間
がなかなか努力できる問題でもないと。でも諦めたらつまらんと。だから一人でも増やす。そのために庁舎として,公務員としてできること,まちとしてできること,地域としてできること,そのことを全力挙げ
てやるしかないと思っ
ておりますので,議員各位もひとつよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 以上で横内博之議員の質問は終わりました。 ただいまから休憩に入ります。 再開は午後1時とします。 ──────────────── 午後0時10分休憩 午後1時00分再開 ────────────────
○
三宅繁博議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,石川 剛議員。 〔石川 剛議員登壇〕
◆石川剛議員 議席番号9番,石川 剛です。1年ぶりとなりますか,一般質問をさせ
ていただきます。 早速です。まず,1問目として,防災・減災に向け
ての組織の拡充についてお伺いいたします。 依然として続くコロナ禍です
が,思い起こせば客船で感染者
が判明し
てから既に丸3年を迎えようとし
ております。当初は得体の知れない不安や先行きの不透明さから来るヒステリックなパニック反応
がありましたけれども,やはり3年近い時間を経過し
て,もはやそういった反応は過去のものとなり,最近では第8波という感染者数の増加のニュースを見ながらです
が,淡々と人それぞれ何回目になるのか,ワクチン接種を受け
ているような状況となっ
ております。 身の回りの自然災害といえば,9月の台風第14号の上陸により,市内でも観測史上最大となる瞬間最大風速47.4メートルを記録するなど,風台風による倒木,林道崩壊等の被害
が新宮・嶺南地域を中心に多数生じ
ております。 また,本年は春先から少雨傾向
が強かったため,ダム
が干上がり,工業用水はじめ取水制限
が未曽有の領域に達しそうな状態でした。自然の力の功罪で,秋の台風
がもたらした雨で一時的に100%の貯水率に回復しました
が,現時点では,既に冬から春にかけての少雨の時期に備え
て工場の自主節水
が行われ
ておると聞い
ております。 こうした一年の自然状況を振り返っただけでも,改めてこうした自然の脅威にさらされ,翻弄され続ける人間のちっぽけさと,やはり人間もこの自然の一部でしかないということを実感させられます。 人はそういう弱い存在かもしれませんけれども,
あるがままに,なす
がままに与えられた状況を渡っ
ていくばかりではなく,私たちにはこうした
い,こう
ありたいという未来に向かっ
て現状を変革し
ていく力
があると信じ
ております。 幸いにも瀬戸内の温暖な気候に覆われた地域で
あり,災害の脅威にさらされることは少ない我々では
あります
が,いざというときに生き抜く力を磨き,必ず来るで
あろう自然災害に対して準備し
ておかなければならないということはもう変わり
がございません。そういった視点からの質問に入っ
てまいります。 まず,(1)自主防災組織の現在の数,結成率及び防災士の数はについてです。 先ほど申しました
が,1年ぶりの質問となりますので,ここで1年前の状況と現状
がどのように変わっ
ているのか,少しずつでも前進し
ているのかを確認するために,過去にした質問の繰り返しなりますけれども,御容赦いただき,基本的な数字の部分を質問させ
ていただきます。 まず,自主防災組織の現在の数,結成率及び防災士の数について御答弁ください。
○
三宅繁博議長 内田 斉
防災まちづくり推進課長。
◎内田斉
防災まちづくり推進課長 自主防災組織の現在の数,結成率及び防災士の数についてお答えいたします。 自主防災組織の数は,令和4年11月末現在137組織で,結成率は71.3%となっ
ております。この結成率は,各自主防災組織
が管轄する世帯数を市内全世帯数で割ったものとなっ
ております。 次に,防災士の数でございます
が,令和4年11月末現在,本市の防災士数は男性529人,女性182人で,合計711人となっ
ております。このうち自主防災組織対象の愛媛県防災士養成講座で資格取得した方
が,同じく11月末現在,男性380人,女性163人で,合計543人となっ
ております。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 毎年市の防災士養成講座を受け
て取得される方
が五十余名に余ると聞い
ておりますので,1年前,2年前の数字からいえば順調にそれだけの人数の積み上がり
があるかと思います。そういった意味で防災士の数
が増え
ているということは,この市内において防災に対して関心を持ち,その防災の知識や防災に備えるスキルというものを有する方
が増えとるなという安心感といいますか,充実され
ていくのかなと思っ
ております。 そういった防災士の数
が増える一方,自主防災組織というものについてはあまり結成率というのは上昇してないのかなという状況かと思います。 次の質問ですけれども,この自主防災組織についての質問となります。 自主防災組織結成時と結成後の支援はどのようかについてです。 この質問も,これまで何度も繰り返しの質問をさせ
ていただい
ておりますけれども,1年質問を休んで
いる間に新たな制度や以前とは異なる部分
があるかもしれませんので,あえて質問させ
ていただきます。 発災時において自分や身の回りの人たちを助けるのは,自助,共助,公助という順番です
が,最近は特に共助の部分,身近な近所の人や地域の人
が協力し
て助け合わなければならないということ
が重視され
ております。 広範囲にわたる大規模災害の場合,公助,すなわち市役所,市や県,国からの援助は人的限界を超えるもので
あるため,実際に助けに来るまでには相当の時間
がかかる,もしくは当分来ることはできないということを覚悟し
ておかなければなりません。 そのため,地域に
ある人的,物的資源を活用しなければ生き残ることは難しいということを,改めて住民の方々自身
が地域という塊として認識し
ておかなければいけません。 そのいざという場合に公的支援
が入れないという状況に備えるためにも,地域の自主防災組織
が活発に活動し
ていたり,地域のコミュニティ
が,ふだんから密なコミュニケーションを育んで
いるということは,災害時における何よりの助けで
あること
が言われ
ておりますし,普通に想像し
てもそういったことは間違いないで
あろうと考えられます。 そこで,地域の自主防災組織の結成を推進し
ていく必要
がありますけれども,自主防災組織は原則的に地域のコミュニティの上に成立するものと考えられますので,そもそも地域のコミュニティ
が失われつつ
ある地域では,自主防災組織
が成立し得ないということになります。 そこで,地域のコミュニティに依存するという発想を転換し,自主防災組織の結成を促すことにより地域コミュニティの再生,育成につなげ
ていくということも考え
ていけばよいのではないでしょうか。 そのため,自主防災組織を結成するために様々な市からの支援を行い,また結成後も組織運営を継続できるように何らかの後押しをし
ていくこと
が肝要なのではないかと考えます。 そこで,自主防災組織結成時と結成後の支援はどのようになっ
ているのかについて御答弁ください。
○
三宅繁博議長 安部 弘総務部長。
◎
安部弘総務部長 自主防災組織結成時と結成後の支援はどのようかについてお答えいたします。 自主防災組織結成に向けた取組としては,出前講座による啓発活動を行っ
ております。この出前講座では,自分の命は自分で守るといったDVD視聴をきっかけとし,豪雨を知ろう,危険を知ろう,気象情報を知ろう,避難の方法を知ろう,日頃から備えよなど,水害や土砂災害から適切に避難することをより身近なものとして知っ
ていただき,地域で助け合う重要性を示し,組織結成の機運向上を図る内容となっ
ております。 次に,結成後の支援といたしまし
ては,市単独の補助金,四国中央市自主防災組織結成等支援事業補助金と一般財団法人自治総合センター
が実施するコミュニティ助成事業の地域防災組織育成助成事業
がございます。いずれも自主防災組織の防災資機材や備蓄品等の購入費用を補助するものでございます。 また,その他各種講習会への参加や講演会の開催の案内など,地域における災害対応力の強化や防災意識の向上につながる取組を行っ
ております。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 自主防災組織については,あまり制度的な変わりは以前とないのかなという状況で,先ほど1問目の質問でさせ
ていただいた御答弁にも
ありましたような自主防災組織の数
がなかなか伸びないということ,一つの頭打ちになっ
ているというのは,こういうことと関連
があるのかなと思います。 やはり新しい組織を立ち上げるための支援制度,そして自主防災組織の運営を継続するための支援
があれば,よその地域
がしっかり自主防災組織活動でき
ていれば,今までそういった活動
がなかった地域も,まねし
てやっ
てみようとか,そんならちょっとうちらもやってみようということで重い腰を上げる一つのきっかけになる可能性も
ありますので,ぜひまたそういった観点からも自主防災組織の結成や運営の継続を支援するような方法を考え
ていっ
ていただければと思います。 1問,2問目でお答えいただきました自主防災組織
が頭打ちになっ
ているという状況,そしてその一方,防災士の数は順調に増え
ている。これは市
が行っ
ている防災士養成講座のみならず,県のほうで行っ
ている防災士取得の制度を利用し
て増え
ている数は,順調に増え
ております。そういった防災に関して何かしたい,何かやっぱり周りのために自分の知識やスキルを生かしたいと思っ
ている方々を,ちょっと言葉は悪いんですけども,その仕事の場をつくっ
てあげるというのも,ひとつ市の公の部分
が担うべき大きな役割ではないかと思います。 そういった観点から,次3番目ですけれども,防災士取得者の知識,技能の活用に関する取組はについて質問に入っ
ていきます。 先ほどの御答弁で,市内の防災士取得者の数についてお知らせいただきました
が,これらの方々のせっかく防災学習に興味を持ち,防災士という資格を取得するために学んだ知識,技能を活用するべきではないかということの質問になります。 防災士は民間資格では
あります
が,学習内容は幅広く,災害のメカニズムや被災時の行動方法のみならず,気象や救命方法など多岐にわたります。議員の方でも今回取得された方
がおると伺っ
ております。 それで,その取得に当たっ
て結構の勉強量こなし,長時間の講習を受け,せっかく取得したこの知識,技能を,試験
が終わった後はほとんど生かす機会
がないというの
が現状です。再学習する機会もなければ,人によっては本当に忘却のかなたへ送られるという状況になっ
ておるわけです
が,この知識,技能を実践的なものに高め,いざというときにより活用できるものにし
ていくということ
が必要なのはこれ言うまでもないと思います。防災士資格取得者の知識,技能の活用に関する取組は,今現在どのようなもの
があるのか,御答弁ください。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 防災士取得者の知識,技能の活用に関する取組について,私のほうから答弁申し上げ
ております。 御案内のとおり,防災士は自助,共助,協働を原則とし,社会の様々な防災力を高める活動を期待され,そのために十分な意識と一定の知識,技能を習得したことを日本防災士機構
が認証した人でございます。日本防災士機構
が認証しなければなりません。 大震災クラスのような大規模な災害
が発生しますと,被害者は膨大な数になり,情報は混乱し,交通機関の阻害や,同時に多発する火災等への対応に追われ,公的な防災機関の活動能力は著しく限られ
てきます。 このため,発災直後の人命救助や初期の消火活動は,近隣住民の協力
が大きな役割を果たすことになります。 このような中,知識,技能を修得した防災士は,まさしく地域防災のリーダーで
あり,その果たす役割は大変大きなもの
があると認識し
ております。 石川 剛議員御指摘のとおり,資格取得後のスキルアップについては,愛媛県
が実施する地域防災リーダー養成講座のえひめ防災インストラクター養成コースや5つのコース
が選べるスキルアップ専門コース
があります。 その他,一般財団法人日本防火・防災協会
が主催する全国防災組織リーダー研修会,総務省消防庁
が主催する自主防災組織員向け研修会など
があり,その都度市内の各自主防災組織へ御案内を送付し,参加者を募っ
ておるという状況で
あります。 今後も,自主防災組織連絡協議会と連携し,修得した知識や技能
が十分発揮できるよう支援し
てまいりたいと考え
ております。 なお,技能を持った防災士
がもう少し,市も悪いんですけど,連携を取っ
て,その人たちの知識
が地域の防災力,また地域住民の皆さん方の避難,そして避難における避難所の活動,組織の活性化,様々な知識を生かせる場面
がありますから,ぜひ我々も担当部署にハッパをかけ
てそのように動い
てみたいと思っ
ております。ひとつよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 今本当に市長の御答弁に
あったとおり,防災士
が防災士の資格を取った後に,もちろん自ら,今の時代なんでインターネットとか人とつながっ
て,Zoomで研修会を行ったりする方々もいらっしゃいます。ただ実地の訓練というか,公のより多くの方とつながっ
ていく,研修しようと思うと,先ほど御答弁に
あったように,県のリーダー養成の講座で
あるとか,防災士協会
が行う研修会ぐらいしか防災士の方
が防災の知識や能力を落とさないように学び直すチャンスというのはほとんどないというの
が,現状です。 もちろん地域の自主防災組織に属し
ている方
がその自主防災組織の中で活動しながら自分の能力を落とさないようにし続け
ている方はたくさんいらっしゃるんですけども,そういった横のつながり
がないというの
が現状です。 先ほど答弁に
あったように,いざというときに,1回訓練を行っ
ておくというのと,何も頭の知識だけで現場に入っ
ていくというのでは,やっぱりその有し
ている知識の生かし方
が大きく異なっ
てくると思います。特に避難所運営というのは,1回,2回と訓練を行っ
ておけば,いざというときに多くの方
がパニック状態で押し寄せ
てきたとき,どうやっ
て人の流れをさばき,つくり,誘導し
ていくかということを,頭の中で考えただけでは進まない状況を,実践訓練的なことをし
ておくことによってよりスムーズに危機的状況において生かせること
ができるので,ぜひそういった学びの場,訓練の場というのを設定し
ていく必要
があると考え
て次の質問に進んでまいります。 4番目
が,自主防災組織とは別に防災士ネットワーク,これは仮称ですけれども,こういった組織化
が必要ではという質問になります。 防災士資格取得のためには,市と県から5万円程度の補助
が行われ
ています。市は1万1,500円を負担し
ておると記憶し
ております。 この補助制度を受け
て取得した知識,技能を世に生かす機会を設けるの
が費用対効果の点からも妥当だと思いますし,そうすること
が防災について関心を有し,防災士資格を取得した全員ではないかもしれませんけれども,防災士資格を取得することで何
がしかの社会に貢献をしたいと思っ
ている人々のそういった真摯な思いを受け止めるためにも重要なことだと思います。 このことに関して同じように過去にも質問をさせ
ていただい
ておったんですけども,その際の答弁では,本市においては,防災士は各自主防災組織において活躍を期待するもので
あり,自主防災組織への支援を行うことで防災士
が活躍できる場や機会を設けるというような内容の御答弁だったと思います。 しかしながら,仮に防災士の連絡協議会といったものを立ち上げ
ても,防災士同士の連帯
があるからといっ
て,自主防災組織での活動
がおろそかになるとは思わないですし,むしろ防災士同士での研修や学習の結果,自主防災組織へのフィードバック
が高まるという期待も持てます。 また,防災士の方の活動意欲
があっても自主防災組織の活動
が活発でない地域で
あれば,活躍の場もないわけで,そういった防災士のスキルアップの場もつくるということにもなり得ます。 実際,東予4市のうち,今治,西条,新居浜においては,市
が主導もしくは支援し
て防災士へ連絡を取り,全防災士では
ありません
が,連絡協議会をやっ
てみようという意思の
ある方々
が集まり,防災士の連絡協議会もしくは防災士ネットワークという名称で,相互に情報交換したり学習したりする場を設け
ております。 1つその中で,この間学習会に参加させ
ていただきまし
て,感銘を受けた取組として,それらの防災士連絡協議会の中では,市
が行ういわゆる防災に関する出前講座を防災士連絡協議会のメンバー
が請け負っ
て行っ
ているとのことでした。 それだけのスキル,能力
がある方
がいらっしゃるということですけれども,仮に本市において防災士連絡協議会,仮称ですけれども,こういった横のつながりの
ある組織
が設立され,防災学習等に関して小中学校や自治会,各種団体への出前講座
ができるようなスキルを磨き,実際に行えば,市の担当課
が行う仕事をより拡張し,さらにきめ細かく市全体に広げ
ていけるのではないかという効果
が考えられます。これは一朝一夕に実現できるような話ではないかもしれません
が,そのような展開も十分考えられると思います。 また,もっと広げれば,防災士という資格を取るのはやっぱり一定のハードル
があり,なかなか簡単に挑戦できないとおっしゃる方の中でも,資格
がなく
ても防災に関心の
ある市民の方
が参加し
て,防災に関して協議したり,避難所運営訓練を行ったりするような組織に広げ
ていけば,より自主防災に関心
がある方々
が集う組織として裾野の広がりを持ち,市の防災体制
が充実したものになっ
ていくのではないかなと思ったりします。この辺りは夢物語のようでは
あります
が,決して実現不可能だとも思いません。 少し話
が広がり過ぎましたので元に戻します
が,本市においては,いまだ防災士連絡協議会もしくは防災士ネットワークのような横のつながりの
ある組織は構築され
ておりません
が,自主防災組織とは別に,防災士連絡協議会もしくは防災士ネットワークなどといった組織化
が必要ではないかと考えます。この点,本市のお考えを御答弁ください。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 自主防災組織とは別に防災士ネットワークなどの組織化
が必要ではについてお答えいたします。 本市の防災士の多くは愛媛県防災士養成講座によって取得された方で,自主防災組織の中心的な役割を担う人材を養成することを目的に,愛媛県
が平成23年度から実施し,先ほどの答弁で申し上げたとおり,市内で543人の防災士
が誕生し
ております。 これら防災士等のネットワークを構築する目的で,四国中央市自主防災組織連絡協議会を平成29年12月に設立し
ております。 この協議会は,市内の自主防災組織間の連携を高め,相互の連絡調整を図ることにより,地域の防災体制の充実強化に寄与することを目的とし
ており,具体的には,広域的な被害
が想定される大規模災害に備え,防災に関する知識の普及啓発や防災訓練によって,近隣の自主防災組織同士
が相互に協力し合える体制を,ふだんから築い
ておくことに
あると認識し
ております。 今年度の協議会活動は,8月の定例総会は,
新型コロナウイルス感染症対策に伴い,書面会議となりました
が,それ以外の5月,6月,10月開催の役員会では,研修会の報告や活動等に関する活発な意見交換など
が図られ,大変意義深いものとなりました。 なお,議員御質問の企業や個人取得の防災士の現状については,残念ながら市では把握でき
ておりません。 しかしながら,議員からも御提案の
ありましたように,自主防災組織共々,地域社会における防災活動の中心的役割を担う防災士の人材確保のためにも,防災士のネットワーク化は重要と考え
ておりますので,今後,防災士ネットワークの創設を目指し,最善を尽くし
てまいりたいと考え
ております。 さらに,市では,自主防災組織連絡協議会を核として身近な地域同士での活動報告や,課題解決に向けた意見交換のできる場を増やすとともに,災害時には,地域をまたぎ広域的な活動
ができるよう連携強化に努め
てまいりたいと考え
ております。 先ほど石川 剛議員から御紹介の
ありました防災士による出前講座,職員による住民のための啓発訓練よりも,住民による住民のための啓発訓練は大変意義深いと思います。そういった形に本市もネットワークを通じて発展できればと考え
ております。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 今御答弁の中に,ネットワーク作成に向け
て最善を尽くし
ていただけるという言葉
があったのを私は聞き逃さなかったんですけど,ここに
いる議場の皆様もしっかりと耳にというか,心に刻み込んでおい
ていただきたいと思います。 本当に防災と関わる人は,基本的には自分のために何かをしようと思っ
てやってる人はほとんど
いないと思います。やっぱり近所の方のため,家族のため,地域の方のために一生懸命防災活動を広げ
てこられ
ておるわけなので,ちょっと行き過ぎる方も中にはおられるかもしれませんけれども,そういった思いの純粋な部分を受け止め
ていただい
て,ぜひ今御答弁に
あったような形で,市民に防災意識を広げ
ていくためにも,横のつながりをつくれるこの組織の構築を本当に一刻も早く望みます。ぜひとも最善を尽くし
ていただい
て構築につなげ
ていっ
ていただければと思いますので,改めてよろしくお願い申し上げます。 それでは,続きまし
て消防団の地域での役割についてです。 今年議員にも配付されました地域防災計画においては,消防団は地域住民により構成される消防機関で
あることから,自主防災組織の訓練に参加し,資機材の取扱いの指導を行う,また消防団,警察,自衛隊のOBや防災士などに自主防災組織活動への積極的な支援や,女性の参画の促進に努め,組織同士の連携や,人的な交流等を積極的に図るものとすると自主防災組織と消防団との連携について記載され
ております。 この文言からも,消防団
が地域防災において指導的な立ち位置に
あるということ
がよく分かります。 そこで,その地域防災における指導的立ち位置に
ある消防団
が十分機能し
ているかを改めて確認する質問をさせ
ていただきます。 まず,1つ目,消防団の団員数と地域による団員数の偏在はないのかについてです。 最近ニュースにおいても,消防団員の獲得
が難しくなっ
ていると報道され
ております。特に都市部においては深刻な状況で
あると聞い
ております
が,本市においてはどのような状況なのか。この質問も最近も以前も何度もされた質問では
ありますけれども,現状確認ということで御理解ください。改めて消防団の団員数と地域による団員数の偏在はないのかについて御答弁ください。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 消防団の団員数について現状を申し上げ
ておきます。 令和4年4月1日現在の本市の消防団員数は,条例定数1,367人に対し1,191人で,消防団全体としての条例定数に対する充足率は87.1%になっ
ております。 地域別内訳といたしまし
て,団本部
が定員25人に対して14人,伊予三島方面隊
が定員512人に対し392人で,条例定数による充足率は76.6%,川之江方面隊
が定員332人に対し314人で,充足率は94.6%,土居方面隊
が定員374人に対し340人で,充足率
が91.9%,新宮方面隊
が定員124人に対し77人で,充足率
が62.1%となっ
ております。 また,昼間の消防力を補完する機能別団員数
が54人となっ
ております。 地域による団員数の偏在については,川之江方面隊
が全ての分団で90%前後の充足率を維持し
ております
が,その他の方面隊において充足率
が80%未満の分団は,伊予三島方面隊では7分団中4分団,土居方面隊では6分団中1分団,新宮方面隊では6分団中4分団と,各地域において団員数に偏り
があるの
が現状で
あります。 現在,偏在
がある地域におきましては,各方面隊各分団で応援体制を整え,災害に対応し
ております
が,団員数の偏り
がある山間部の分団につきまし
ては,今後人口減少
が懸念される中,団員の確保も難しくなっ
ていることから,組織体制の見直しを含め検討を進め
ているところでございます。 今後においても,より一層消防団員の加入促進に努め
てまいりたいと思っ
ております。 本市の職員採用に,私は自分の一つの意思も
あって,今まで10年間,面接には一度も参加したこと
がありません。ただ,四国中央市の職員を希望する方は,男子で
あれば地域の消防団に加入する,女子で
あれば婦人会に加入すると。強制ではもちろん
ありませんですけれども,一度面接に参加し
てそういう御希望を尋ね
て,本市の一つの意思も表し
てもいいのではないかと思っ
ております。 ただ,嫌な人もおるでしょうから,必ずしもそればっかりとはいきませんです。でも,一つの方法では
あると思っ
ております。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 今市長の御答弁に
あったように,偏在というのは,この8割を切るような団員数の団
が結構
あるということだったんですけども,こういった部分は先ほど言った応援体制とかという部分でうまく補っ
ていただくしかないかなとは思いますし,職員を採用する際に,市長
がこれは条件ではなく
てあくまでも希望というか,こういったこと
が可能かどうかということになるとは思うんですけども,いろんな地域において,やはり市の職員というのは本当に頼られる存在で
あるということはどの地域も同じだと思います。いろんな相談事の窓口にもなりますし,我々市議会議員に話をする前に,近所の職員にぱっと話をしやすいんで言う
てみたというケースだって多々いろんな地域で
あると思います。そういった市の職員
が消防団員に加入し
ておったり婦人会,それは活発なところと活発でないところ,いろいろ
あるとは思うんですけども,婦人会を主導し
て地域をまとめるような立場になっ
ていただくことによって,先ほどから何度も述べ
ておる地域コミュニティというものの再生にもつながると思いますし,やっぱり心のよりどころ
が自分たちの戻る場所,居場所ということのつくりにもつながっ
ていくと思います。確かにこういう御時世ですので,なかなかあまり面接でそういった質問するのはどうかなということになるとは思うんですけども,雑談の中でそういった話を振っ
てみるのは一つ,その方の地域に寄せる思いというのを知る意味でも僕は
ありかなと思います。 そういった御答弁に
あった地域の偏在
がある中で,2番目の質問ですけれども,平時の消防団の活動内容と災害時の出動態勢はどのようになっ
ているかについてお伺いいたします。 本市においてのみならず,消防団員のほとんどの方は就業者なので,働い
ている間は当然消防活動には参加できないということになるんですけれども,災害
がいつ発生するか分からない状況で,災害
が発生したそのとき活動可能な人員で対応しなければならないのは,当然のことだと思います。 しかしながら,緊急車両を動かすにも一人ではどうしようもならないという場合
があります。発災時の様々な場合を想定し
て人員配置を行い,また平時の訓練も行っ
ているとは思うのですけれども,具体的に平時の活動内容と災害時の出動態勢はどのようになっ
ているのか,御答弁ください。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 平時の活動内容と災害時の出動態勢はどのようになっ
ているかについてお答えいたします。 まず初めに,消防団の平時の活動内容といたしまし
ては,災害発生時に即対応
ができるよう,各方面隊で定例会や放水訓練を実施し,車両や資機材の点検等を行い,災害出動に備え,万全を期すとともに,春,秋の全国火災予防運動週間中や年末などには,各地域で火災予防広報を行い,地域の火災予防啓発活動に努め
ております。 また,議員御案内のとおり,消防団は自主防災組織等の教育訓練において指導的立場に
あり,地域のイベント行事等の際に,自主防災組織等に対し消火訓練の指導を行うなど,日頃から地域に密着し,災害
が発生した場合には,地域で即時に対応すること
ができる消防機関として,その中核的な役割を果たし
ております。 次に,災害時の出動態勢につい
てでございます
が,消防団の招集
が必要な災害発生時には,消防本部から災害地域を管轄する方面隊に防災有線告知システムにて招集サイレンを吹鳴するとともに,メールにより各消防団員に発生場所及び災害種別を配信し,災害発生を知った団員
が詰所等に集合し,出動いたします。 また,災害時の出動の際は,安全管理面を考慮し
ても一人で車両の緊急走行や現場活動などを行うことは非常に危険で
あるため,団員各自
が詰所等に早急に集まること
が必要不可欠となっ
ております。 しかしながら,消防団員の8割以上
が被雇用者,従業員ということも
あり,様々な職種の団員
がいる中,勤務の状況によって出動可能人員
が変わっ
てくるため,曜日や時間帯によって出動できる団員の把握は難しいの
が現状でございます。 そのような中でも,分団長,部長を中心に各団員
がその時々での出動可能人員の把握に努め,災害発生時には,団員間で連絡を取り合い,詰所に集合し,人員を確保した後に出動することを基本とし
ております
が,曜日や時間帯によっては最低2名で出動することも
あることから,その際には現地に直接駆けつけるなどし
て,災害時の出動態勢をとっ
ております。 いずれにいたしまし
ても,各団ともに自らの地域は自らで守るんだという尊い郷土愛護の精神を基に,機動的かつ迅速な初動態勢
がしかれ
ていると存じ
ております。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 本当に消防団の方々,自分の貴重な時間,言わば人生を削っ
てこの四国中央市のために活躍,自分の心身をささげ
ていただい
ているわけなので,本当に無理をお願いするわけではなく
て,できる範囲で頑張っ
ていただくために,いろんな情報をふだんから共有し
て,いざというときに連絡
が取り合えるようなネットワークをしっかりつくり,災害に十分対応できるような体制を構築し
ていただくというのは必要なことで
あるし,当然そういったこと
が問われ
ているということなので,今後ともそういった組織,連絡網の充実というものをお願いし
ておきたいところです。 ちょっとここからの質問は,僕自身
が聞きかじり方
が少し間違った問題というか,何でそんなこと
が起こり得るんだろうと思っ
て,慌て
て話をしに来た人
が言ったことを僕
が真に受け
てしまっ
て,そりゃ大変だということ
が基本になった質問なんですけれども,3番目です。操法大会を中止したということで
あるが,その趣旨と技能取得の対策はについてです。 今申しましたとおり,私初め聞いたときに,消防
が操法をやめるというふうに聞きまし
て,消防の方
が操法をやめたら訓練どうするんだろうという本当にばからしい疑問を持っ
てしまいました。よくよく聞くと,年に行っ
ておる操法大会をやめるので,その操法大会に向けた操法訓練をやめるということを僕
が誤解をしとったということを初めにちょっと申し伝え
ておきたかったんですけども,ただ,そういった中で僕
が思ったのは,操法訓練に向けた操法活動というのは,言わば消防団の真骨頂といいますか,体育会系的な操法特訓
があるからこそ,いざというときに無意識にも体
が動くような見事な操法技術というもの
が磨き上げられ
ていくのではないかという思い
があります。 これは私は杞憂になればよいのですけれども,操法大会用の操法訓練
がされなくなるということで,そういった団員のモチベーションとか技能の向上というの
が落ちるのではないかという疑念
が生じます。 もちろんこれまでの操法大会に向けた訓練より効率的で合理的な訓練方法
が実施されれば,同じ効果もしくはそれ以上の効果
が得られるとは思うんですけれども,そういったもの
が現代的スタイルの操法訓練として,新たに消防団に加入しようとする人にとって抵抗にならなければより消防団員の拡充につながっ
ていくというメリットも出
てくると思うので,そこは一概に操法大会に向けた操法訓練をやめたから駄目だということではないんですけれども,ただ,今申し上げましたとおり,操法訓練を継続することによって,それぞれの機材の特性にもなじみ,機材の特性を知ることによってふだんの維持管理も適切に行われるで
あろうと期待できるんですけれども,そういったこと
がなくなるんじゃないかなという懸念からの質問になります。 そこで,最初に戻るんですけれども,改めて操法大会を中止したということです
が,この中止の趣旨と今後の技能取得の対策はどのように行っ
ていくのか,御答弁ください。
○
三宅繁博議長 近藤英樹消防長。
◎近藤英樹消防長 操法大会を中止したということで
あるが,その趣旨と技能取得の対策はについてお答えいたします。 消防ポンプ操法は,消防団員
が消防技術の向上並びに初期消火のため必要な技術を身につけ,いかなる状況下においても迅速,確実かつ安全に行動できるように,主要な消防用機械器具の操作及び取扱いの基本を定めたもので
あります。 この操法訓練を通じ,消防人としての心構えを培い,消防活動に必要な心技体の基本
が養われるものと考え
ております。 このように,操法は消防の基本技術の習得や消防団員
が火災現場の最前線で安全に活動するためにも重要なもので
ある一方,操法大会を前提とした長期にわたる訓練
が,消防団員やその家族の大きな負担となり,幅広い住民の消防団への加入促進に影響し
ているとの意見も
あり,消防団長をはじめ各方面隊で検討した結果,市内で開催する地区操法大会は中止することといたしました。 議員御指摘の技能取得の対策についてです
が,操法大会
が中止となったからといっ
て,操法訓練自体を取りやめるというわけではなく,消防の基本技術の習得といった操法本来の意義を徹底し,今後も継続し
て消防団の訓練として行うこととし
ております。 また,消防団各方面隊等においては,操法に準じた規律訓練や,より実践的な訓練,例えば林野火災を想定した中継訓練や建物火災を想定した火災防御訓練を実施するなど,創意工夫した訓練に取り組み,消防団員の育成に励んでおります。 近年,複雑・多様化する各種災害において,地域防災力の中核を担う消防団員のスキルアップは必要不可欠で
あることは言うまでもなく,今後も操法訓練をはじめとする様々な訓練を実施し,消防団員の技術・技能の継承及び維持向上に努め
てまいります。
○
三宅繁博議長 石川 剛議員。
◆石川剛議員 ありがとうございます。 今御答弁に
ありましたとおり,操法大会に向けた操法訓練は中止し
ても,それと同等,それ以上の効果を表す操法の訓練というのは行っ
ていただけるということで,そしてまた,これはちょっと例え
が違うと申し訳ないんですけども,今強い体育会系の部活を見まし
ても,昔のように1日8時間炎天下でしごかれ続けたからそれ
が強くなるといったこと
が,科学的に立証されたことではないですし,現実的に強い活躍をしとる部活
がただ単にしごきに耐えとるということでないということは皆さん御存じのとおりです。いかに効率的にその人のモチベーションを高め,フィジカルやメンタルの部分での能力を伸ばし
ていく方法というのはたくさん
あると思います。 そういった中で,消防団活動の意義をいま一度,参加する方に心に思い出し
ていただい
て,集中力を持っ
て訓練に挑んでいただければ,今までと同等,それ以上の効果
ある操法訓練できると思いますので,ぜひともその取組の継続をよろしくお願いいたします。 先ほど1問目の質問の答弁で
ありましたとおり,防災士の横のネットワークを広げ,市民の中に防災に向ける気持ち,そしてつながりと行動を連携させ
ていくことによって,その地域の消防団とつながり,よりこの四国中央市に生きる人々
がこのまちで安心・安全な暮らし
が守られとるんだということをいま一度みんな
が共有できる瞬間
が必ず来ると思います。その瞬間みんな
が本当に協力し
てよかった,今までやっ
ていてよかったという思いを,本当はなければ一番いいのかもしれませんけども,そういった状況
が来たときに決して後悔することのないように,先ほど副市長,市長から答弁いただきましたとおり,今防災力を高めなければもうするときないです。今ここで皆さんの思いを一つにし
て,この防災力を高めるためのネットワーク,組織をつくっ
ていくということを再度お願いし
て質問を終わらせ
ていただきます。ありがとうございました。
○
三宅繁博議長 以上で石川 剛議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。 ──────────────── 午後1時49分休憩 午後1時58分再開 ────────────────
○
三宅繁博議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,三浦克彦議員。 〔三浦克彦議員登壇〕
◆三浦克彦議員 皆様,こんにちは。議席番号5番,会派みらい,公明党の三浦克彦でございます。本日の質問は一問一答にて行わさせ
ていただきますので,市長をはじめ理事者の皆様,どうかよろしくお願い申し上げます。 では,早速質問に入らせ
ていただきます。 まず初めに,質問項目1番のマイナンバーカードについてお伺いをいたします。 マイナンバーカードについては,本年6月定例会においても質問をさせ
ていただきました。この時点での普及の厳しい状況を踏まえ
て,マイナンバーカード申請推進をお願いする質問内容となっ
ておりました。 約半年
が経過し,職員の皆様の取組により大きく申請状況も推進
がなされ
ているようで
あります。 全国的に見ますと,11月末でのカードの交付枚数のデータを確認しますと,全国平均
が53.9%,これあくまで交付のパーセンテージで
あります。都道府県別で見ますと,1位
が宮崎県で68.5%,また2位
が我が愛媛県で58.5%の推進となっ
ております。市の中では,1位
が宮崎県都城市で87.5%,町村別で見ますと,大分県の姫島,これ大分県から離れた本当に小っちゃな小島なんですけども,人口の1,874名中1,754名
が交付を受け
ておるというところで
あります。 我が県に目を移しますと,第1位
が愛南町で71.5%,ここは2万52人の人口に対して1万4,341枚の交付
がなされ
ております。常に1位で
あった大洲市
が70%,4万1,300人に対して2万8,912枚という,これはあくまでも交付枚数のことなんです
が,今回は今後のマイナンバーカードをいかに活用できるかという視点で質問をさせ
ていただきます。 では,具体的内容1番,現在の申請状況と取組についてお伺いをいたします。 2016年1月に始まった交付は,約7年間の時を経
て全国でのマイナンバーカードの申請
が国民の約6割を超えたということ,また本年末までに8,000万人の申請を目指すとの報道
がなされ
ておりました。 2022年度末までに全国民にマイナンバーカードを行き渡らせる政府の方針に基づき,本市でも10月1日付で市民部市民窓口センター内にマイナンバーカード推進室
が設置されました。 そこで,現在の推進状況とマイナンバーカード推進室
が設置されたことによって,何をどのように推進されたのか,お伺いをいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 現在の申請状況と取組について私のほうから申し上げ
ておきます。 まず,マイナンバーカードの本市における申請数は,本年11月末日現在の最新情報で5万3,100件,申請率は62.91%となっ
ております。 11月より市民窓口センターに設置されましたマイナンバーカード推進室は,マイナンバーカードについての体制強化のために設置され,具体的な施策の企画立案と実施し
ていくための部門でございます。 ショッピングセンター等での申請コーナーや出張申請サポートの充実,申請用写真撮影機の設置など,申請機会の充実に係ることや,マイナンバーカードについての広報,カードの利活用についての検討など,今後中心となっ
てマイナンバーカードの普及促進に取り組んでいくことになります。 私,先週,健康保険に使えるんかと思っ
てある病院で,これできるんと言うたら,できんと言われた。受入れの体制のほう
がまだできてないんだろうなと思いました。 でも,必ずマイナンバーは恐らく確実に主流になっ
ていきます。 ただ,ポイントをあげるん
が面倒くさいんです。私もいろいろ教え
てもらいながら,手伝っ
てもらいながらしましたけれども,なかなか使う気にならない。私この場でも申し上げたとおり,ああいうふうにするんだったら,横に現金置い
て,申請した順番で2万円あげたほう
が勝負早かったなと反省しました。自分
がし
てみ
て初めて分かったということで
ありまし
て,現状のところはそうなっ
ておりますけれども,今申し上げたことは若干えげつない言い方ですけれども,やはりそうしてもう実際にやらないかんことを早くやったほう
が絶対得だと私はそう思っ
ておりますから,ひとつ御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 私の周辺の方々にも,個人的には声をかけ続け
ておりまし
て,ほとんどの方
がカードをつくられたことも,結果的に本市でも6割以上の方
が申請され,ようやく全国平均に追いついたということで,本当に安心をし
ております。 では,実際に申請は進んだ
が,カード取得後でどのように活用できるのか。6月の質問の市長の答弁でも,先ほど同じようなこと
ありました
が,取得はしたけれども使うところ
がないと。一日も早くカードを利用できる環境をとの答弁をいただい
ております。私も全く同感で
ありました。 自治体においては,医療機関以外での活用方法を開始されたとの報道もされ
ております。現時点で四国中央市で受けられるサービスの内容,保険証に代わる活用では,全ての医療機関や薬局に端末の機械の導入
が義務づけられ
ております
が,市内の状況はどのようになっ
ているのか。 また,現在,コンビニでの印鑑証明,住民票の発行
ができる準備
が進んで
いるようで
あります
が,実際できるようになるのは
いつ頃の予定なのかを教え
ていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋哲也市民部長。
◎
高橋哲也市民部長 マイナンバーカードの活用についてお答えいたします。 現状での活用といたしまし
ては,健康保険証としての利用や自己の薬剤情報,特定健診情報等の閲覧,公金受取口座の登録,
新型コロナワクチンの接種証明書の取得となっ
ております
が,令和5年3月よりマイナンバーカードを使ったコンビニでの証明書交付にも利用できるようになります。 住民票の写しや印鑑証明をマルチコピー機から取得できることから,便利に御利用いただけるものと考え
ております。 今後は,現在来庁
が必要となっ
ている行政手続のオンライン化によるオンライン市役所としての機能,図書館利用者カードなど,市民カードとしての活用
が考えられます。 具体化は今後ということになりますけれども,市民の皆様
が生活の中の様々なシーンで利便性を感じられるよう検討し
てまいりたいと考え
ております。 なお,四国中央市の薬局を含む医療機関119か所のうち,現在マイナンバーカード
が保険証として利用できるのは62か所ということでございまし
て,現状で約半分の医療機関
が対応し
ているということですので,付け加えさせ
ていただきます。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 一番身近に感じられます保険証に代わる体制もまだまだ今現在では半分ぐらいしか整ってないということ,先ほど市長の答弁とそういう実態
が今の検証で浮き彫りになったかなというふうに思います。 続きまし
て,具体的内容3で,今後のマイナンバーカードの推進の取組と活用方法についてお伺いをいたします。 政府は,2020年度末までに全国民にマイナンバーカードを行き渡らせることを掲げ
ております。 しかし,現実的には,全国民
が取得することは大変難しいと思われます。マイナポイントの事業の取組は大きな推進となり,この数か月間で大きく申請件数も増え
ているようで
あります。 しかし,この事業は本年末までの申請者をもって終了いたします。カード取得後の金融機関口座登録と健康保険の登録の大きな推進力でも
あったことから,今後のこの事業に代わる推進をどのように行っ
ていくのか,お伺いをいたします。 推進室もせっかくできたわけで
ありますので,推進室
が核となっ
て知恵を出し合っ
て進め
ていただきたいと思います。 そこで,今後の推進と活用について,私から提案とお願いをしたいと思います。 まず,推進については,このマイナンバーカード取得推進に効果的な市町村の施策は何かという研究では,キャンペーンを多く実施した自治体
が取得率
が向上するデータ
が出
ているそうで
あります。その中でも,企業,団体等一括申請等のキャンペーン
が相対的に大きな効果
があると言われ
ております。 6月の質問の市長の答弁にも,企業への申請の働きかけは本市でも行っ
てきたというお話
がありました。 この交付申請書,封書の周知,利用促進等のキャンペーンでは,取得率を上げる効果をあまり確認できなかったそうで
あります。ちなみにこの取組
が一番自治体で多く,60%の自治体
が実施したと言われ
ております。 また,キャンペーンの中には,土日,平日夜間の開庁延長
が45%,無料写真撮影
が37%,オンライン申請等の補助
が35%,独自キャンペーン
が21%,税務署との連携
が21%,先ほど紹介しました企業,団体等の一括申請
が4%ということです。 これまでも働きかけをされ
てきたと思います
が,多くの優良企業
がある四国中央市において,市長の陣頭指揮で大きな推進力となっ
ていただき,まだまだ地元企業へのアピールを働きかけ
ていただきたいと。少ない取組では
あります
が,非常に企業に対する働きかけというの
が効果
があったというデータも出
ておりますので,今後の取組の中でぜひよろしくお願いしたいと思います。 そして,活用につきまし
ては,今後マイナンバーカード活用による行政サービス向上への独自の取組を積極的に計画し,実施すべきと考えます。 マイナンバー制度の目的は,単に個人を識別し,行政事務の効率化を目指すことにとどまらず,社会におけるICT情報通信技術利用活用のための基盤,いわゆるデジタル社会のパスポートとしての役割を果たす制度と思います。 マイナンバー制度は3つのインフラとして整備された点に特徴
があります。 まず,1点目は情報提供ネットワークシステム。これはマイナンバーをキーに専用のネットワーク回線を用い
て行政機関での個人情報の連携を可能とするシステムで
あります。 2番目に,マイナンバーカード。マイナンバーを証明するカードで,カードアプリを格納するためICチップを搭載。 3番目に,マイナポータル。自宅のパソコンやスマートフォン等から行政機関
が保有する自分自身の個人情報の確認や行政からの通知を受け取る等を行うための個人向けポータルサイト。ログインの際にはマイナンバーカードの電子証明を利用します。 これらのサービスを複合的に活用することで,従来では実現できなかった新しい行政サービスを提供すること
が可能になると期待され
ております。 また,マイナンバー制度には,番号法でマイナンバーの利用
が義務づけられた事務以外に,自治体の創意工夫によって独自のサービスを提供すること
が可能となる仕組み
が用意され
ているとも言われ
ております。 このマイナンバー制度は,4つの要素で構成され
ております。 まず,1点目
がマイナンバー。社会保障や税,災害等分野においての法律で規定された事務と地方公共団体
が条例で定める事務での利用。 2番目に,電子証明。マイナンバーカードのICチップに搭載。主な活用事例は,コンビニ設置端末による住民票や印鑑登録証明書等の取得サービス。 3番目に,カードアプリ。マイナンバーカードのICチップの空きの領域に,各団体においてカードアプリケーションを搭載すること
が可能で,自治体の場合は条例制定
が必要となっ
てまいります。 先ほど紹介も
ありました
が,図書館カードの利用,商店街のポイントカード,職員証等の各種団体機能を統合することで発行費用の削減や利用者のワンカード化のメリットも
あります。 最後4点目に,マイナポータル。行政からの住民へのお知らせ,これはプッシュ型のサービスです。最後に,行政手続の電子申請
が可能になっ
てまいります。 この4つの要素をすることによって活用され
ている自治体も多く見られるようになりました。 松山市では,12月1日より図書館利用にセルフ貸出機を導入し,カードアプリを活用し
てマイナンバーカードによる貸出サービスの利用
が開始されたと報道され
ておりました。 また,全国の自治体では,投票所における投票受付事務に活用,また職員の出勤及び退勤の管理事務に活用,また避難所における人の入退所の受付などに活用,また北海道の帯広市ではすこやかネット事業,これは子育て支援情報を集約し
て提供を行っ
ているサービスで
あります。 特に紹介をさせ
ていただきたいんです
が,群馬県の前橋市では,母子健康情報サービスというもの
が取り組まれ
ておりまし
て,この取組の内容をちょっと紹介させ
ていただきます。 母子健康手帳に記載され
ている情報や子育てに関する情報を電子化,ウェブ化することで,いつでもどこでも安心し
て情報を得られるサービスを提供し
ております。 この取組をする背景になったの
が,母子に関する定期健診,予防接種等の情報
が担当署別ごとに管理され
ていることから,これらの情報を集約し
て一元化すれば,行政また母親も助かるとの意見
が聞かれたこと
がきっかけで
あったそうで
あります。 今後の課題と取組という部分につきまし
ては,将来的には未就学児に限らず,対象者を小中学生,成人,高齢者と広げ,生育歴,体重,身長,服薬履歴,持病,病歴等の情報を集約一元化し
て本人
が閲覧できるようにする。これをビッグデータとして市民の健康づくりの施策へ反映させるとも考え
ているそうで
あります。 このような先進事例
が紹介される中で,四国中央市としてもいち早く取組を開始され
て,市民の皆様に行政サービスを提供できる取組を行っ
ていただきたいと思います
が,お考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 今後のマイナンバーカードの推進の取組とカードの活用方法についてお答えいたします。 先ほどは三浦克彦議員から3点非常に有益な御提案をいただきました。 まず,1つ目は全国の自治体
が行っ
ているキャンペーン。ぜひ本市もそれに倣っ
てキャンペーンを積極的にしたいと考え
ております。 2つ目は,企業に焦点を当てた普及促進策
が有効で
ある。先ほど石川 剛議員の御質問の中にも
あったように,本市は非常に従業員,就業者
が多いまちでございます。企業の御協力なくし
てこれ以上の普及はないかと思っ
ておりますので,企業にターゲットを絞った普及促進策を考えたいと思っ
ております。 そして,3つ目,先ほどるる御説明の
ありましたマイナンバーカードを活用した市民サービスの向上。DXとも大きく関わっ
てくるんです
が,こちらについても非常に有意義な御提案をいただきました。残念ながら,本市挽回するために,先般,マイナンバー推進室,それからマイナンバー推進本部会議を立ち上げたところでございます。現在は,具体的な方策をここで申し上げることにまでは至っ
ておりません
が,走りながら全力で取りかかっ
ているところでございます。他市に追いつけ追い越せで,愛媛県
が全国2位ということですので,本市もそれに追随するようにこれから普及促進に頑張っ
てまいりたいと思っ
ております。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 副市長,ありがとうございます。 マイナンバーカードは取得
が目的ではなしに,活用
が目的で
あります。これによって恐らく1市だけで取り組むことでは,到底不可能なこと
が,国はその土壌といいますか,環境を整え
てくれた絶好のチャンスと受け止め
ていただい
て,非常に内容的には多岐にわたりますので,今後行政の本市の取組としては,非常に御苦労
が多くなるかも分かりませんけども,ぜひ,ここでは全国に模範となるような取組を展開し
ていただい
て,市民サービスの向上になるようにし
ていただきたいというふうに要望いたします。 続きまし
て,質問項目2番目に子育て支援についてお伺いをいたします。 まず初めに,具体的内容1番,市
が取り組む男性育児休暇についてお伺いをいたします。 昨年の議会の中でも,篠原市長から男性職員の育児休暇取得を積極的に後押しされるお話
が多く聞かれました。 男性
が育児休暇を取ることの職場での理解や,従業員
が少ない職場での取得はなかなか御苦労も多いかと思います。 本年10月新たな制度,産後パパ育休
が創設されました。夫
が妻の出産8週間以内に計4週間の休みを2回に分け
て取得
ができ,労使の合意
があれば,事前に調整した上で,休業中また仕事をすることも認められ
ております。 さらに,通常の育休も子供
が1歳になるまで夫婦それぞれ2回までの分割取得
が可能になりました。保育所に入所できないなどの事情で1歳以降に育休を延長する場合でも,開始日を柔軟に設定できるようにもなりました。 また,期間の途中に夫婦
が交代で取得することもできるようになりました。 しかし,現実は男性の育休取得は,愛媛の事例なんです
が,2021年度で14.3%,女性は90.5%。政府は2025年30%の取得を目標に掲げ
ております。 ここで言う女性の90.5%は取得
が進んで
いるように見えます
が,実は出産前に退職する場合
が非常に多く
て,こういった方の数字は含まれ
ておりませんで,実際は50%前後の取得にとどまっ
ているというの
が現実で
あります。 制度は充実した
が,男性の取得をためらう背景には,収入減の不安,職場の人手不足,取得しづらい雰囲気や理解不足など
があるとも言われ
ております。 そこで,行政
が率先し
て取り組んで
いる男性育児休暇の実施状況を教え
ていただきたいと思います。 また,本市の中で実際育児休暇を取られた男性職員の方の声
が聞かれましたら教え
ていただきたいと思います。
○
三宅繁博議長 吉岡達也人事課長。
◎吉岡達也人事課長 お答えいたします。 男性職員の育児休業取得につきまし
ては,少子化社会対策大綱の重点課題でも
あることから,本市においても積極的に取り組んで
いるところでございます。 本市の現状といたしまし
ては,11月末現在,育児休業の取得可能で
ある男性職員13名のうち6名,率にし
て46%の職員
が育児休業を取得し
ており,令和7年度までに男性の育児休業取得率30%を成果目標に掲げる政府目標を上回る実績となっ
ております。 実際に育児休業を取得した職員からは,育児の大変さを共感し,パートナーを支えること
ができた等,育児参画を実感するよい機会で
あったとの声
がある一方で,職場に迷惑をかけるとの思いから,休業期間中も業務
が気がかりで
あった,周囲の理解
があったため育児休業すること
ができたなど,職場を気遣う声も聞かれ,不安を抱えながら育児休業を取得し
ている現状も明らかとなっ
ております。 このようなことから,男性職員
が育児に参画することへの抵抗感を軽減するなど,育児休業を取得しやすい環境を整えるとともに,男女問わず育児に参画する職員に対して理解の
ある応援できる職場風土の醸成を図りたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 御答弁ありがとうございました。 総務省
が実施いたしました出生状況についてのアンケートの中で面白いデータ
が出
ております。夫の休日の家事・育児について,このような結果
が示され
ております。夫
が休日に6時間以上家事・育児を行っ
ている御夫婦は,9割以上の御夫婦
が,次に2子,3子というふうに子供さんを設けられ
ておるデータ
が出
ております。 逆に何もしない,関わってない家庭につきまし
ては,1割程度しか第2子以降の子供さんを設けること
がないというデータ
が出
ております。 夫の休日の家事・育児
が長くするほど出生割合
が高いという結果で
あります。 世界的に見
ても日本の男性の家事・育児に費やす時間は,まだまだ最低水準に
あるようで
あります。 これから子育て環境を考えるとき,ますます男性
が育児休暇を安心し
て取得できる社会環境
が重要になると思います。 中小零細の企業では,人材不足や経済的な理由から,思うように取得推進
が進まない場合も
あるかと思います
が,行政としても,男性育児休暇の支援策というものもぜひ御検討いただき,取得推進
がなされるように取り組んでいただきたいと思いますので,どうか市長よろしくお願いいたします。 続きまし
て,具体的内容2番,2023年4月にこども家庭庁
が創設されることで何
が変わるのかをお伺いいたします。 このこども家庭庁は,令和3年12月21日に政府の方針
が打ち出され,本年6月15日に成立をし,令和5年4月1日よりこども家庭庁
が内閣府の外局として設置されます。子供政策に関する司令塔機能を一体化という大きな目的
があるため,取り扱う分野は多様になります。 私たち公明党は,本年11月8日,「子育て応援トータルプラン」を発表いたしました。子供の政策を政治の柱に据えた社会の実現と少子化,人口減少を克服するための具体策をライフステージに応じた支援策
が整っ
ていく姿を示すことで,安心し
て子供を産み育てる社会構築のため,「子育て応援トータルプラン」を示させ
ていただきました。 作成する背景には,コロナ禍で少子化,人口減少
が一層進み,2021年の出生率
が過去最少を記録するなど,想定より7年ほど早く少子化
が進んで
いる認識に基づき,このトータルプラン
が作成されました。 こども家庭庁
ができることは,公明党
が掲げる政策を推し進める上でも大変に重要と考え
ております。 そこで,こども家庭庁
ができることでこれまで市の取り組んできた子供に関する政策
がどのようになるのか。変わるの
あれば,何
がどう変わるのか教え
ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 お答えいたします。 三浦克彦議員御承知のとおり,本市では,国に先んじまし
て,今年4月に福祉部内に子供施策の司令塔となるこども家庭課を設置し
ております。市政として子供施策
が最重要事項で
あるということの旗印を明確に示し
ておる次第でございます。 そうした中,来年4月に国のほうもこども家庭庁
が設置され,複数の府省等に分かれ
て存在する子供政策に関する司令塔機能
が一本化されるところで
あります。 また,こども家庭庁設置法と相まって,子供施策を社会全体で総合的かつ強力に実施し
ていくためのこども基本法
が制定されました。 子供とは,年齢をもっ
て対象を区切ることなく,心身の発達の過程に
ある者と定義され
ております。これにより,経済的自立
が困難な児童養護施設対象の子供等,これまで年齢制限によって支援
が打ち切られ
ていた子供への支援
が継続できる可能性
が広がっ
てまいりました。 来年度国で策定されるこども大綱は,これまで別々につくられ
てきた少子化社会対策大綱,子供・若者育成支援推進大綱,子供の貧困対策に関する大綱
が束ねられ一元化されることになります。 また,こども基本法において,子供施策の策定等に当たって,子供の意見の反映に係る措置を講ずることを国や地方公共団体に対し義務づける規定
が設けられ
ております。 現在,こども家庭庁設立準備室において,子供政策決定過程における子供の意見反映プロセスの在り方に関する調査研究
がなされ
ており,今後情報提供
がされる予定です。 本市におきましても,国に先んじ
て先ほど御紹介しましたようにこども家庭課を設置したという自負を持ちまし
て,子供も社会の一員で
あるという認識の下,国からの情報提供を参考に,新たに子供からの意見聴取を行い,施策へ反映する等の取組を行っ
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 副市長,御答弁ありがとうございました。 こども家庭庁
ができることによって何
がどう変わるかというのは,まだまだ具体的な取組は御相談というか,これからのことも大変多いかなと思います。 先ほど御答弁にも
ありました
が,こども家庭庁で言うところの子供というのは,乳幼児ということを想像しがちなんです
が,大人になるまでの者という扱いをされ
ておりまし
て,最も広い扱いでは,乳幼児から30歳未満までを含むというような定義にもなっ
ております。 このこども家庭庁
が創設された背景には,まず第1番目には,少子化,人口減少に歯止め
がかからないこと,2番目には,児童虐待,不登校,ネットいじめの問題,3番目には,痛ましい若者の自殺,4番目には,コロナ禍での子供,若者,家庭での負の影響,このような状況を打破するために,こども家庭庁
が創設されようとし
ております。 この基本方針では,常に子供の最善の利益を第一に考え,子供に関する取組,政策を我が国社会の真ん中に据え
ていくという視点で子供を取り巻くあらゆる環境を視野に入れ,子供の権利を保障し,子供を誰一人取り残さず健やかな成長を社会全体で後押しする。そうした子供真ん中社会を目指すための新たな司令塔としてこども家庭庁を創設すると
あります。 これから大変重要な分野を担うことになります
が,どうかよろしくお願いしたいと思います。 実はここで,先日27日の愛媛新聞に,第34回小学生読書感想文コンクールの記事
が出
ておりました。 うれしいことに,我が市の金生第二小学校の5年生の児童
が,愛媛県知事賞をいただい
ている記事
が出
ておりました。 大切にしたい今の自分という題名で,
ある本を読んだ感想をつづっ
ております。最初の冒頭
が,「大人って何」,この物語を最初から読んでいっ
て,私はそんな疑問を抱きました。ただ,この本
がたまたま家に
あったから。それだけの理由で読み始めた本でした
が,この物語の中で,私はこれまでの生活と関わり
がある出来事を思い出しました。それはいつの日か家族と話をし
ていたときのことです。将来の話をし
ているとき,私
がやりたいこと
がないというと,「ならば,大学を出
て,ちゃんとした大人になりなさい」と父に言われました。そのときは,何も考え
ていなく
てうなずいただけでした。でも,この本を読んでいくうちに,ちゃんとした大人って何だろう。偉そうに言うの
が大人,命令に従うの
が大人,と,いろんなこと
がめぐり,考えると分からなくなっ
てきました。中学1年生の主人公の英治は,終業式の日,1年2組の男子全員と
いなくなりました。使われなくなった工場に立て籠もっ
て,解放区をつくったのです。「子供は大人のミニチュアではないんだ。自分たちの思いどおりになると思っ
ていたら大間違いだ。はっきりと思い知らせ
てやるぜ。」の言葉どおり,男子全員は英治と同じように,何かやりたいと立ち上がったのですと,こういったくだり
があります。 私はまだ子供です。一人では何もできないです。大人の命令だけ
が全てじゃないと言っ
ています。大人の機嫌をうかがっ
て生きることは,間違っ
ていると考え
ています。私もそう感じます。子供にも子供の言い分
があるし,大人には分からない子供の世界
があると思います。けれども,自分の人生は自分で決めたいし,今は自分のやりたいこと
が見つからないけれども,これから少しずつ見つけ
ていきたいと思っ
ています。「世の中はこういうものだ」という感覚で大人
が話し
ていると感じると,何だかしっくりきません。英治たち
がつくった解放区で起こったことを通して,私は自分
が思った意思をしっかり伝えることを学びました。大人のつくったルールには乗りたくない。自分でこれからレールをつくっ
ていき,私
が思うちゃんとした大人になりたいと思います,という耳の痛い内容のお話
が出
ておりました。 こども家庭庁をつくる上でのこども基本法の理念の中心に
あるの
が,子供の声を政策の中心に置い
ていこうということで
あります。これからの子供に対する支援の考え方の基になる部分を,我が市の様々な子供たちの声も聞きながら進め
ていっ
ていただきたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 この質問の最後に,具体的内容3番,今後本市
が取り組む子育て支援についてお伺いをいたします。 子供を安心し
て産み育てる社会を構築し,少子化,人口減少という乗り越え
ていかなく
てはならない大きな課題
があります。 地方行政としても,国
が行う支援を待っ
ているだけではなく,知恵を出し合い,実行に移すべきと思います
が,市の考えをお聞かせください。どうかよろしくお願いいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 この問題は私のほうから,私
が思いつくまま,考えられる範囲で答弁申し上げ
ておきます。 先ほどの男性の育休に関しては,私は職場の皆さん方
がもっともっと理解をし
て,男性を思い切っ
て家庭に帰らせ
て,育休を進め
てほしいと思っ
ております。 そして,子供を育てるというのは,別に小さい子供だけでは
ありませんから,家庭ではいつかじじばば休暇取っ
て,じいちゃんもばあちゃんも家で家庭に奉仕するというようなことも考えなきゃならないんだろうと。私どもにパレットというの
があります。あれは子供の施設じゃなしに,若者
が健全に育つための施設でも
あるんです。そういう体制にもし
ております。 だから,必ずしも子供を育てるということは,幼な子を育てることじゃなく
て,一人の人間としてその子
が成長することを見守っ
ていくことに主眼点
があるということをぜひ御理解いただい
ておきたいと思います。 それと,子供を育てることは,パレットもそうですけれども,先ほどの子供の作文もそうです。いろんな見方といろんな考え方
ができる。必ずしも周りにおる大人
が言っ
ていること
が正しいとも限らない。間違っとるとも言えない。そういうこと
がたくさん
あると。 私なんかは人生を振り返っ
て,政治の世界に飛び込んでもうはや40年近くになります。でも,篠原を勉強させ
て鍛え
てくれたのは,それ以外の会社を経営したときとか,そして,こうして田舎へ帰っ
てきたときとか,そういうときにいろんな皆さん方から教えを受けたと。そのほう
がはるかに圧倒的に篠原を鍛え
てもらったという気
がし
ております。 県で学んだこと,市長として学んだこと,たかが知れ
ていると,私はそういうふうに思っ
ております。 だから,議員言われたとおり,本市
が取り組むべき子供を育てる施策は,庁内でもいろんな議論し
ております。また,知恵も出し
てくれ
ております。 でも,やっぱり難しいんです。これやらんかというのは。でも,実行できる範囲で,口頭だけでなしに,実行をやっ
ていかなきゃならない。それ
が四国中央市にとって今から大事なことだと私は思っ
ております。 また,これは議員各位もぜひ職員の皆さん方にもそうし
て励まし
てやっ
てほしいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 市長,ありがとうございました。 午前中,横内博之議員の質問等にも具体的な施策等もお示しをくださっ
ておりますので,一つ一つを実行しながら施策
が有効になるように,私もまた応援をさせ
ていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 最後の質問に移ります。 質問項目3,無排水路生活排水についてお伺いをいたします。 この質問は,令和3年3月定例会で質問をさせ
ていただきました。このときに今村建設部長から答弁をいただきました
が,重複する部分
があると思います
が,よろしくお願い申し上げます。 具体的内容1番で,生活廃止無排水路世帯の排水環境の整備の対応についてお伺いをいたします。 3月の定例会の質問では,この無排水路世帯の実態の状況を伺うという質問をさせ
ていただきました。 しかし,市内の無排水路世帯の実態は,よく分からないという答弁
がありました。 まず,ここではトイレの水洗化という観点から排水環境を考えますと,現在は下水道,合併浄化槽での排水処理になっ
ております。下水道のない地域では,以前は単独浄化槽での処理方法も
あり,この場合,放流
ができない場合や放流許可
がもらえない場合は,蒸発散槽での敷地内処理も行っ
ておりました。これよく分からないと思うんです
が,1つのタンクの中にため
て自然に蒸発さすというものなんですけども,現在単独浄化槽
が設置できなくなりました
が,放流同意を得られるようになった平成2年4月以前には,この蒸発散槽処理を利用し
ての単独浄化槽も数多く残っ
ており,排水環境
が整っ
ていないことも考えられます。実際,改良区からなかなか放流同意を得られない時期につきまし
ては,宅内処理ということで,蒸発散槽の設置というのは非常に多くやられた事例で
あります。 ですけれども,この合併浄化槽に移行になった後も,以前に据えられた蒸発散槽の設備はまだ数多く残っ
ておりますから,宅内で処理をし
ておる状況
がまだまだ
あるというの
が現実で
あります。 続きまし
て,生活排水につきまし
ては,旧伊予三島,旧川之江では下水道施設
があります。 また,特に川之江の山間部を中心とした地域では,今後合併浄化槽を中心とした生活排水の処理をすることになると思います。 旧土居町,新宮では,合併浄化槽の排水処理を中心として現在も行っ
ております。 生活排水とは,台所,風呂,トイレなどで使用した水のことを言い,汚水
が河川や海などの公共水域に流入することで生活環境や自然環境に悪影響を与える大きな原因で
ある一般家庭からの生活排水の対処として,下水道処理,個人の合併浄化槽設備
が必要とされ
ております。 合併浄化槽設備に当たり,排水処理をするためには,排水路への放流
が基本となっ
ており,地元の水利組合,改良区の放流の同意
が必須となっ
ております。 浄化槽設置には,トイレの水洗化に伴い,本市は単独浄化槽
が主流で,後に生活排水も含めた合併浄化槽処理になりました。全て放流
が基本になっ
ております。 浄化槽法改正前は,単独浄化槽の設置のときは,放流
が難しい場所では宅内で処理をする蒸発散槽の処理や地下浸透の処理,これも一部
あったかなと思います
が,浄化槽から放流をしない方法で設置をし,建築確認の申請も受理され
ておりました。 それ以外は,くみ取りもしくは簡易トイレ。し尿をどちらも放流を必要としない方法で成り立っ
ております。 水路に流さないことで新築の建築確認も取ること
ができ,家も建てること
ができ
ております。 しかし,新築やリフォームなどで合併浄化槽を設置しようとしても,生活排水を流せる水路
がなければ建築確認や設置許可は下りません。 3月の定例での私の地元地域での敷地内に地下浸透での排水で生活をされ
ている御家庭の実情を訴える中で,担当職員の方々
が素早く対応し
ていただき,排水環境の改善に向け現在努力をし
てくださっ
ております。 地域の皆さんは,二十数年間の願望で
あり,半ば諦めかけ
ていた事業ですので,一日も早く実現できるように今後もよろしくお願いしたいと思います。 この地域では,同じような要望を受け
て,先行事例として,排水路
が整備されようとし
ております。要望から十数年
が経過しようとし
ております。工事ももう少しで完成します
が,4期に分け
て行っ
ております。 3月での定例の質問に対して,公共下水道許認可区域外においての事業を行う場合の対象や事業について,補助対象者
が3戸以上の受益者
が行う事業で
あること,事業費の半額以内で上限50万円を上限として補助をする,四国中央市生活環境施設整備事業補助金についての説明の答弁をいただきました。 先ほど先例の工事は,実は目の前まで工事は進んでおるんです
が,一旦工事を打ち切られ
て,次年度に持ち越され
ております。 申請の中心となった方は,十数年間待ち続け
ておられますので,本当にそこまで来とる事業に対して,文句を一切言われてないの
が実情で
あります。 土居町,また新宮,川之江の一部では下水道環境
がありません。これ下水道
があればまた違った状況になると思うんですけども,この排水環境
が整わない状況で周辺の接続水路との距離や自力での費用負担の限界など,様々な要因
があって現在に至っ
ていると思います。 土居町や,田舎になればなるほど集落から離れた場合などは,戸数
が限られる場合も
あり,要件に当てはまらなければ排水環境を整えることを諦めなければなりません。 旧土居町や新宮,また川之江の山間部などは,なかなか決められた要件
が整わない場合
が考えられます。 今後,事業の増額への見直しや補助要件の緩和を含め
て御検討いただければと思います
が,御答弁をよろしくお願い申し上げます。
○
三宅繁博議長 寺岡達宏下水道課長。
◎寺岡達宏下水道課長 お答えいたします。 令和3年3月議会において答弁いたしましたとおり,三浦克彦議員御案内の無排水路生活排水に対応する本市の施策としましては,公共下水道
が整備され
ていない地域を対象として公道内への水路新設などを行う生活排水路整備事業や,私道や私有地内における生活排水路への四国中央市生活環境施設整備事業補助金
がございます。 いずれの事業も地域からの御要望により実施し
ているもので
あり,今後も環境保全など公益性を考慮しつつ継続し
てまいります。
○
三宅繁博議長 三浦克彦議員。
◆三浦克彦議員 私たち
が地域からの要望を上げるとなりますと,やはりほとんど
が予算
が伴う事業
が多いかなと思います。その予算の範囲の中で担当部署につきまし
ては精いっぱい御努力をし
ていただい
ておるということも重々承知はし
ております
が,地域によっても様々な事情と課題も多く山積するかなと思います。一つ一つまた我々も地域住民の方々の声を上げながら,市政の中で一つ一つ実現するように今後とも努力をし
てまいりますので,よろしくお願いいたします。 今日はありがとうございました。
○
三宅繁博議長 以上で三浦克彦議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。 ──────────────── 午後2時50分休憩 午後2時59分再開 ────────────────
○
三宅繁博議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,眞鍋利憲議員。 〔眞鍋利憲議員登壇〕
◆眞鍋利憲議員 皆さん,こんにちは。議席番号6番,会派令和会の眞鍋利憲です。本日は,質問項目3つで,一問一答にてよろしくお願いします。 最後の質問者ということで,皆さんのお顔を見れば,大分疲労
が蓄積され
ておるように見えます。淡々と質問させ
ていただい
て,短時間で終わりたいと思っ
ております。 まず,質問項目の1つ目,公用車及び公務使用の自家用車についてです
が,先月11月26日に公用車の車検切れ公務使用について篠原市長
が会見をされました。 これを聞い
て,車検切れ運行期間中に交通事故
がなかったこと,本当に心からよかったなと思いました。事故
がもし起き
ていたら,もう説明のつかない,取り留めのないことになっ
ていたと思いますので,よかったなと思っ
ております。 車検切れになった経緯については,当該車両の車検,点検の案内はがき等
がなかったとのことです
が,車検満了案内,また自賠責保険の満期案内等については,車検工場によっては発行してないところも
あるようです
が,自賠責保険の満期案内,通常二,三か月前に郵送で届い
て,それから実際に車検を受けられる1か月前までの間に期間的にゆとり
がありますので,その間に紛失とか置き忘れとか
が発生するケース
が多いと聞きます。管理には十分な注意
が欠かせません。 というところと,再発防止のところでは,課内のチェック体制を徹底する。車内の運転席から見える位置に満了日を掲示するとし
ています
が,現状の管理の強化にとどまっ
ているとしか私自身は聞こえ
てきませんでした。 公用車の一元管理をするとか,車検工場ともっと密に連携を取っ
て,車検切れにならないように,工場からの連絡もいただくような強化を取ればいいんじゃないかなと私自身は思いました。 そこで,具体的内容1,公用車の今までとこれからの管理の改善点についてお伺いいたします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 まず,公用車の車検切れの問題につきまし
ては,不細工なことで,誠に市民の皆様方に迷惑かけ
て申し訳
ありませんでした。 ちょうど私自身,沖縄のほうへ出張し
ておりまし
て,何じゃそれというようなことで
ありました。まさか車検切れの公用車を本市の職員
が運転するということは想定外で
ありまし
て,今回はそのことを受け
て,できる範囲で知恵を絞り,まず車検の有効期限を失念するということ
が起こり得るということから始めました。そして,車検シールとは別に,運転管理者,運転手
がよく分かるように本市独自の車検シールをつくっ
て,それを貼ると。それを見れば,極端に言えば,どなた様でもこの車は車検
が切れ
ているということ
が分かるというようなことにいたしました。 幸いなことに376台の公用車
がそういう事態は
ありませんでした。これは幸運で
あったというほか
ありませんけれども,何とかその対象になった1台だけで
ありました。 もう一台は実務車で
ありまし
て,仕事しないときは車庫に置い
ているという状態で
ありました。 今後は,そうした体制を強化し
て,このような初歩的なドライバーとしての運転,車両を管理する。私のような立場からすれば簡単なミスを防ぐ体制,まさに人間
がエラーをするヒューマンエラーの典型みたいなもんですから,そうしたこと
がないように,市民の皆さんの信頼回復に取り組んで,庁舎挙げ
て再発防止に取り組みたいと思っ
ております。ひとつよろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 今答弁の中に
あった車検のそのシールについては,先日シール自体完成され
て,もう使用を始め
ていることは確認しましたんで,対応的には早くし
ていただいとるなと思いました。 自分自身の車の車検については,車検工場から満了の案内
が来たときに,すぐに電話し
て一応予約を入れるようにし
ています。それだったら車検切れの1週間,2週間前には電話
が入っ
てくるんで,そのように自分自身は心がけ
ていますけど,376台
ある公用車についてはなかなかそこまではいかないと思うので,これからも車検工場とまた確認しながら進め
ていただいたらと思います。 皆さん御承知のとおり,車検切れ車両で公道を走ること自体に行政・刑事処分
が科せられ,また自賠責保険
が切れ
ているとさらに重い罰則
が科せられます。こういった処分内容,罰則規定等も確認し,課内で共有を図っ
ていただい
て,より一層の再発防止に努め
ていただきますようお願いします。 さて,具体的内容2として,非車検対象公用車の台数と自賠責保険及び任意保険の加入状況をお伺いいたします
が,ここで言う非車検対象公用車の中には,小型特殊車両,農業用作業車,農耕用作業車も含め
て御答弁をお願いいたします。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 非車検対象公用車の台数と自賠責保険及び任意保険の加入状況についてお答えいたします。 道路運送車両法では,排気量250cc以下の自動二輪車や小型特殊自動車等
が車検の義務を免除され
ております。 市
が所有する車両のうち,これに該当する車両の台数は,令和4年11月末現在で27台ございます。 内訳といたしまし
ては,原動機付自転車20台,トラクター3台,ショベルカー2台,乗用草刈り機2台となっ
ております。このうち,原動機付自転車20台は,加入
が義務づけられ
ておる自賠責保険と自賠責保険の上乗せとして対人・対物の損害賠償を対象とした任意保険に加入し
ております。 また,原動機付自転車を除く特殊自動車7台のうち,ショベルカー1台は公道を走行するため,自賠責保険に加入し
ております
が,自賠責保険に加入できないトラクターや管理地構内,市有地においてのみ運行する車両で,加入
が義務づけられ
ていないものは,自賠責保険に加入し
ていない状況となっ
ております。 そこで,これら特殊自動車7台については,対人・対物の損害保険と併せ
て自損事故に備えた自車両対象の任意保険に加入し
ております。 また,トラクターについては,使用し
ていない1台を除き,作業中に運転手
が負傷した場合の補償として人身傷害特約を附帯し
ております。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 まさに今副市長
が言われたように,特に自賠責に加入できないトラクターなど,職員
が運行中に自損事故を起こしたときの対応
ができるようにしっかりと入っ
ていただいとるということで,非常に安心いたしました。 これからもその期日の管理だけは十分し
ていただいたらと思います。 それでは,次に具体的内容3,公務使用する自家用車の自賠責保険及び任意保険の加入状況を伺うというところで,職員
が出張,研修,また現場に行くときは,公用車を使用することになります
が,用件
が重なり,公用車不足のとき,やむを得ずマイカーを公務として使用されると思います
が,その場合の許可手続の流れも併せ
て御答弁をいただいたらと思います。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 安部 弘総務部長。
◎
安部弘総務部長 お答えいたします。 先ほど議員さんおっしゃられたとおり,職員
が公務に使用する車両につきまし
ては,公用車
が原則で
あります
が,やむを得ない理由
がある場合には,所属長の許可を得た上で自家用車を使用すること
が可能となっ
ております。 自家用車の公務使用に当たっては,職員の自家用車の公務使用に関する取扱要領の規定に基づき運用し
ており,その手続といたしまし
ては,所属長に自家用車使用登録申請書を提出し,あらかじめ登録した自家用車に限り公務使用を認め
ているところで
あります。 登録申請書には,自動車検査証,自動車損害賠償補償法に定める強制保険及び任意保険証書の写しを添えることとなっ
ており,所属長
が確認した上で許可することとし
ております。 なお,万が一の事故に対応できるよう,任意保険は対人補償無制限,対物補償500万円以上に加入し
ていることを条件とし
ております。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 やむを得ずマイカーを公務使用する際においても,今おっしゃられ
ていました取扱要領に従って許可を出され
ているということで,また万が一事故を起こしたときに,自分も相手も双方救済できる内容の保険加入を見届けた上で使用許可を出し
ているということで,その点については安心しました。これからもその取扱要領を踏み外すことのないように,しっかりと行っ
ていただいたらと思います。 それでは,質問項目2つ目に入っ
ていきたいと思います。 スポーツ施設の整備についてに移ります
が,四季を通じて室内,室外問わず様々なスポーツ
が行われ
ております。大会で
あったり,練習で
あったり,スポーツ施設を使用する頻度
がかなり
あると私なりに理解し
ております。 そこで,具体的内容1,現在の市内スポーツ施設の整備状況についてです
が,施設を利用する児童生徒及び一般市民の方
が安心し
ていただくために,通年どのような整備を行っ
ているのか,お伺いいたします。
○
三宅繁博議長 石川元英
教育管理部長。
◎石川元英
教育管理部長 市内スポーツ施設の整備状況についてお答えいたします。 市内には,3つの体育館をはじめテニスコート,野球場,プール,パークゴルフ場,多目的グラウンド等20のスポーツ施設
がございます。 これらの施設の多く
が1980年代から1990年代にかけて整備されたもので,竣工から25年以上
が経過し,老朽化
が進んでおります。 特に施設の躯体の老朽化
が著しい川之江体育館につきまし
ては,漏水対策及びエントランス改修工事を本年10月から開始し
ております。 竣工から18年
が経過し,設備の故障等
が増加し
ている土居総合体育館につきまし
ては,現在プール系統の空調設備及び防災受信機の更新工事等を行っ
ております。 また,川之江体育館と同時期に竣工した伊予三島運動公園体育館につきまし
ては,施設の長寿命化に向け
て,今後改修
が必要となる箇所を把握し,計画的に整備を行うため,建物及び設備の調査業務を実施し
ております。 今後も引き続き既存施設の利用促進を図るとともに,市民
が安心し
てスポーツ
が行えるよう,機能の維持を目的とした修繕を行いながら,施設の長寿命化に努め
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 御答弁の中にも
ありましたけども,市内の20か所の施設の機能維持のために,いろいろ調査業務をし
ていただい
て,事前にけがのないように修理箇所を把握し
て修繕を行っ
ているということで,これからも継続し
てお願いしたらと思います。 また,その間に調査業務を行っ
ていく中で,市民から要望等も
ありましたら,その部分についても併せ
て検討をお願いしたらと思います。 次に,具体的内容2として,次年度以降のスポーツ施設整備計画についてです。次年度から学校の働き方改革を踏まえた公立中学校の休日部活動改革
が提言され
ています
が,私自身まだまだこのことについては勉強不足なので間違え
ているところも
あるかと思います。運動,文化も含め,公立中学校の部活動を地域に移行し
ていくという大きな取組
が始まろうとし
ています
が,この部活動改革全体については,次年度の本会議の一般質問で改めてさせ
ていただこうと思っ
ていますので,そのときはよろしくお願いします。 今日はその一部として,次年度以降,今までどおり学校の施設を利用,またクラブチームとしてスポーツ施設を利用する場面
が多くなりそうに見え
てきます
が,各競技の中学校の大会にはクラブチームでの参加も認められるとも言われ
ております。 今後,そういった中で部活動
が今まで以上にレベル
が高く専門性も考えられることから,それに見合った施設の整備も必要になるのではないかと思っ
ております。 そこで,具体的内容2として,次年度以降のスポーツ施設整備計画についてお伺いいたします。
○
三宅繁博議長 篠原 実市長。
◎篠原実市長 次年度以降のスポーツ施設の整備計画について私のほうからお答えを申し上げ
ておきます。 次年度以降のスポーツ施設の整備計画でございます
が,既存施設につきまし
ては,令和2年度に策定いたしました公共施設等総合管理計画個別施設計画のスポーツ施設編に基づき,引き続き維持修繕等を中心にし
て整備を実施し
てまいりたいと考え
ております。 なお,既存施設のうち,1980年以降の竣工から41年
が経過し,スポーツ施設の中において特に老朽化の状態
が著しい川之江埋立グラウンドにつきまし
ては,全面的な改善整備に向けた検討を現在行っ
ております。 また,議員から御指摘のございました部活動の地域移行に関しましては,国は令和7年度末までの移行を目標時期と定め
ております
が,指導管理,練習場所の確保など,いまだ未確定な部分
が多く,担当部署としても苦慮し
ているところでございます。 今後は,中学校等の体育施設及び市のスポーツ施設など,地域移行後のスポーツ施設の全体像の考え方,また競技ごとの練習環境,状況等も踏まえ,併せ検討し
てまいりたいと考え
ております。よろしくお願いします。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 現状,かなり様々な状況の中で,今後もいろんなことで検討し
てお願いしたらと思います。 また,1つの事例では,陸上競技の練習環境では,四国中央市には公認競技場
が多分今現在はないと思うんですけども,ふだんは市内施設で練習を積み重ね,大会前になったら新居浜市,西条市の公認競技場をお借りし
て,そこで練習を積んでから大会に臨んで
いると聞い
ております。市民の声も反映した施設整備を継続し
てこれからもお願いしたらと思います。 最後の質問になりますけども,観光名所等の整備についてです。先月ダムの水
がちょっと気になりましたので,富郷ダムに行っ
ている途中で具定展望台に寄りました。 車から降りるとまず恋人の聖地の看板
が目を引き,紅葉もきれいで,非常に感動したんですけど,全体的に整備
がされ
ているなと感じました。 スロープを歩い
て展望台の下段のベンチからちょっと我が家を探し
て写真に収め
てきたんです
が,その展望台のフェンスには,何かお決まりのように南京錠
が数多くかけられ
ていて,その中で目に飛び込んできたの
が2022・10・10と書かれた南京錠です。ここで将来を誓い合ったのかなと思ったんですけども,そこには2周年という文字
がありました。ここで誓いの後結ばれ
て,お礼に来たのかなと思っ
て心
がほんわかしました。 私は一人寂しくでした
が,来
てよかったなと思いました。 それから富郷ダムに行ったわけですけども,行く道中,市内の観光,施設,名所において,年通で
いつ誰
が来
てもきれいだねと言われるようにほかのところも整備
がされ
ているかどうかというのも心配になりましたし,それから意外と富郷ダムへ行く間には結構観光的資源
があるなと思ったんで,これからも嶺南のほうにも少し目を向け
ていただいたらなと感じました。 そこで,具体的内容1として,観光名所の整備状況及び今後の観光開発を含めた整備計画についてお伺いいたします。
○
三宅繁博議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 それでは,私から観光名所の整備状況及び今後の観光開発を含めた整備計画についてお答えいたします。 本市には,先ほど議員から御紹介の
ありました具定展望台,恋人の聖地として,また日本夜景遺産,日本夜景百選にも選ばれ
ておる具定展望台をはじめ,標高1,043メートルの草原一面にススキ
が広がる塩塚高原,風光明媚な瀬戸内の島々を眼下に見下ろす川之江城,約200本余りの桜
が咲き誇るすすき
が原公園など多数の観光名所
があり,四季折々に合わせ
て多くの観光客に訪れ
ていただい
ております。 これらをはじめ市内全ての観光施設等の維持管理につきまし
ては,通常業務として清掃や草刈り,設備点検等の委託料は年間約6,200万円かけ
ております。台風等の風水害による修繕料としても年間約300万円の経費を投入し
て施設の景観維持・保全や改修に努め
ているところでございます。 今後の整備計画につきまし
ては,大規模なものは持っ
ておりません
が,観光客誘致に向け,観光資源の魅力を高めるとともに,訪れたお客様
が快適に観光を満喫できる施設や設備を充実させることで観光の満足度を高め,再び四国中央市を訪れ
てもらうための重要な備えと考え
ておりますことから,観光地の魅力向上のため,観光案内所等の設置や観光地までの移動をより円滑にするため,公共交通機関の利便性の向上や,それらを活用した情報発信,広報活動に取り組んでまいりたいと考え
ております。 議員も御案内のとおり,昨今は有名で大規模な観光地でなく
ても,身近な地域の魅力的な観光施設
がSNSなどの情報発信により注目される時代となっ
ております。したがって,本市においても,先ほど議員
が一つの例として御紹介いただいた具定展望台をはじめ,霧の高原や霧の森といった非常に魅力的な観光ポイント
がございますので,そちらの整備やPRをまず重点的にしながら,地元の市民の皆様をはじめ,市外の皆様にも楽しんでいただけるような観光地の整備を推進し
てまいりたいと考え
ております。
○
三宅繁博議長 眞鍋利憲議員。
◆眞鍋利憲議員 御答弁ありがとうございました。 これからも観光で四国中央市に訪れた人
ががっかりしないような整備だけは続け
ていっ
てほしいと思っ
ています。 先ほどの中に
あった観光地のPRですけども,よく皆さん車を運転されよるときに,前にトラック
が走っ
ていたら,その後ろ扉にいろんな観光地のPRされてるのを目にすること
があると思うんです。先日は私,オリーブの木を描いたところに小豆島へと大きな文字で書かれ
ていたトラックを目にしたんですけど,結構四国中央市にも運送会社等もたくさん
あるので,そういったところに協力いただい
て,ラッピングトラックまではいかないにし
ても,高校生の美術部とか,そういう方に御協力いただい
てPRするのも一つの案かなと思ったんで,またよろしくお願いします。 私の質問は,本日これまでなんですけども,質問の2のところで言いました学校の働き方改革による公立中学校の休日部活動の地域移行については,正確な数字か分からんですけども,全国でもう先行で取り組んで
いる自治体も100余っ
てある中で,ただ50%近くは結局先行で始め
ていろいろしたものの,学校働き方改革には至っ
ていない。結局教職員の負担も減っ
ていないといった残念な事例も
あるので,大筋
が見えたときに,本市の中でいろいろ協議し
ていく中では,担当部署にとどまらず,市全体で,少々の取組は遅れ
てもいいと思うんですけども,協議に協議を重ね
て,結果の出ないということのないように,来年の話なんですけども,これからもまた進め
ていただいたらと思います。 質問に関しては,恐らく来年6月議会にはちょっとまだまだ方向性
が決まってないのかなと思いますので,9月議会ぐらいでまた一般質問させ
ていただいたらと思いますので,またよろしくお願いします。 今日はどうもありがとうございました。これで一般質問を終わります。
○
三宅繁博議長 以上で眞鍋利憲議員の質問は終わりました。 ────────────────
○
三宅繁博議長 以上で本日の一般質問は終わりました。 ────────────────
○
三宅繁博議長 これをもっ
て本日の日程は全部終了しました。 12月14日は午前10時から会議を開き,一般質問を続行します。 ────────────────
○
三宅繁博議長 本日はこれにて散会します。 ──────────────── 午後3時28分散会───────────────────────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 四国中央市議会議長 三 宅 繁 博 議員 吉 田 善 三 郎 議員 井 川 剛...