宇和島市議会 > 2021-12-09 >
12月09日-03号

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  1. 宇和島市議会 2021-12-09
    12月09日-03号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 3年 12月 定例会令和3年12月宇和島市議会定例会議事日程第3号令和3年12月9日(木)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    槇野洋子君 2番    吉川優子君 3番    田中秀忠君 4番    山本定彦君 5番    畠山博文君 6番    佐々木宣夫君 7番    山瀬忠弘君 8番    椙山三也君 9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君企画情報課長     木原義文君危機管理課長     山下真嗣君納税課長       渡辺 晃君商工観光課長     小櫻博規君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の会議録署名人に、松本 孔君、兵頭司博君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、坂尾 眞君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) おはようございます。日本共産党の坂尾 眞でございます。 通告に従いまして、一般質問を行います。 まず最初に、日米地位協定改定と米軍の低空飛行問題について、先日、平和と民主主義、くらしを守る愛媛県県民連絡会議のメンバーが、市長と市議会に申入れに来られました。その趣旨に従って質問をいたします。 まず、今月2日、新聞の報道では、三沢基地所属の戦闘機が青森県深浦町で町の歴史民俗資料館や民家が立ち並ぶところに燃料タンク、全長が4.5メートル、そして重さが210キロあるそうですけれども、それを上空から投棄し、一方は民家から僅か20メートルの場所に落ちたと報じていました。この新聞記事によると、実家のすぐそばに落下したとニュースで知り現場に駆けつけた女性が、「民家に落ちなくて本当によかった」と、「国道は子供たちの通学路にもなっている。空からこんなに大きなものが落ちてきたと思ったら本当に怖い」と語ったと。また、2002年に同じ三沢基地所属のF16戦闘機が、同町の千畳敷沖の日本海に墜落した事故を思い出したとする佐藤さんという方は「米軍は何度も事故を繰り返している」と。「そこに暮らす住民の命を何とも思っていない証拠だ」と怒りの声をつぶやいたと報じていました。愛媛県でも米軍基地の墜落事故は繰り返され、1988年、四国電力伊方原発から約1キロのミカン山に墜落、翌89年には西予市の野村地区の山中へ戦闘機が墜落しています。沖縄では、米軍の事故や犯罪は日常化しています。今回の青森の米軍機の燃料タンク投棄について、私は人ごとではないと感じています。市長はどのような感想を持たれたのか、まずお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今回の事案は、住民を巻き込む大惨事につながりかねないケースだと、そのように認識しているところでございます。徹底した原因究明をしていただいた上で、安全対策を講じ、再発防止にしっかりと努めていただきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) それで、一昨年から県内において米軍機の低空飛行訓練が繰り返し目撃されています。県民に不安と恐怖が広がっていると思います。この近年の3年間の愛媛県及び宇和島市での米軍と思われる飛行機の目撃件数をお聞きしたいと思います。これは危機管理課長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 令和元年度から今年の9月21日までの目撃情報で、照会中の情報も含めまして、愛媛県全体で496件、そのうち宇和島市では23件となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 非常に多いと思います。宇和島市は、市長も御存じのとおり、さきの環太平洋戦争の末期に、昨日松本議員が述べられましたけれども、予科練があったために、昭和20年の5月から終戦間際の8月12日の間に12回のB29の空襲を受け、およそ6,070の家屋が焼失し、2万3,150人が被災し、278人が亡くなっていると記録されています。この惨状を経験したお年寄りは、飛行機の爆音を聞くと今も恐怖心が起こると言っています。 実は、私の亡くなった母も、空襲の後に朝日町のほうに片づけに行って、焼失死体を運ぼうとしたら、腕をつかんだら、その腕がぬるっと抜けてしまったということを私は幼心に聞いたことがあります。私の母も、この飛行機の爆音は非常に嫌いでした。 宇和島市は、米軍機の上空飛行に対して、私は特有の感情がお年寄りにはある。また私たちにもそれが受け継がれていると思います。中村県知事は、今年2月に以下の4点について防衛大臣に要請しています。まず第1に、県民が不安を抱くような飛行を速やかに中止するよう米軍に申し入れること。2つ目に、米軍機による低空飛行訓練等の事前情報の提供を求める。3番目に、伊方原発周辺及び人口密集地等の上空の飛行回避。4番目に原発施設周辺上空の飛行禁止を法制化するということを求めています。岡原市長も同様に国に対して要請すべきだと思いますが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員おっしゃるとおり、今年の2月12日に防衛大臣に対しまして中村知事のお名前で要請というものがなされているところでございます。そして、この4月になりましても、県のほうから各市町に対しまして、こういった文書、それらは国に対して低空飛行の禁止や原発周辺、人口密集地の飛行回避など日米合意事項の遵守について、あらゆる機会を捉えて要請していくと、そのための情報連絡体制に関する依頼文書というものがございました。こういった中で、県もしっかりこの20市町の状況というものを捉えながら国に訴えていくという、そういった姿であると、私はそう認識しておりますので、緊密に連携をしながら、市としてもその情報をしっかりと上げていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ぜひ、岡原市長も何らかの形で表明していただきたいと思います。 これは本当に市民の人命に関わる大変重要な議題だと思うし、それに対する市のリーダーとしての岡原市長のメッセージを私は期待いたします。 次に、伊方原発再稼働について、これ、私も前回も取り上げましたけれども、この2日に再稼働を始めて、4日には通常運転を開始したということで、またぜひ取り上げなきゃいけないということで、再度取り上げました。 運転再開は、およそ2年ぶりであります。運転再開と同時に愛媛新聞が報じた記事によると、乾式貯蔵施設の建設が報じられていました。これは、六ヶ所村の再処理が不可能になったために長期にわたって使用済み核燃料を伊方原発の隣接地に保管するもので、伊方原発は一層危険な施設になっています。 伊方原発3号機では、燃料棒を誤って引き抜く、事故に備える社員が宿直中に無断外出するなど、四国電力は極めてこの危険な原発に対する管理能力に欠けると言わざるを得ません。 また、伊方原発に対して多くの学者、研究者が危険であると警告を鳴らし、廃炉を求めています。この知見は、単なる可能性ではなくて、福島原発においてまさに残酷な形で現実のものになっています。宇和島市民の命と暮らし、福祉を守る職責にある市長として、改めて、また改めて伊方原発再稼働に当たっての所見をお聞きしておきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 伊方原発で事故が起きた場合におきましては、第一次産業を基幹産業とする本市におきましては、風評被害も含めましてそれなりの影響というものがあることは認識しているところでございます。今回の7月の宿直職員が無断で外出をした事態ということにつきましては、この信頼を裏切る行為だと私も認識しているところでございますので、この安全確保に対する責任というものをいま一度再徹底していただきたいと、そのように考えている次第でございます。 四国電力におかれましては、このいわゆる様々な安全管理に対して終わりはない、これに対する要望というものはしっかりやっていただくというところ、原点に立ち返って、今一度こういったことを整理した上で、取り組んでいただきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 前回と変わらない答弁なんですが、ちょっと通告にはないんですけれども、危機管理課長、この乾式貯蔵について、課長の見識をちょっとお聞きしてもよろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) 先ほど議員おっしゃられたとおり、六ヶ所村への搬入ができないというところで、一時的な貯蔵施設というふうに聞いております。やっと着手し始めたというふうに昨日報告をいただいております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) その危険性についての認識はいかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 放射性物質放射性レベルが低いもので、常温で保管しても大丈夫な程度のものというふうに認識しておりますので、大きな危険性はないというふうには認識はしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) それは四国電力の発表みたいなことをおっしゃらないでもらいたいですね。 要するに、水冷、水で冷やすのが一番完全なんですよね。ところが、使用済み核燃料といっても、熱を帯びて放射線を出すわけで、加熱してくるわけで、それを水タンクはもういっぱいになって使えなくなったから、空気清浄にすると、空冷にするという、まさにその安全性は、私は第2、第3にしてしまう、とんでもないものじゃないかというふうに思います。これは、四国電力に私も行って、非常に大きな工事をされていた、莫大なお金をかけて大きなそういう空冷の貯蔵器をつくっていたというのを拝見しました。本当に伊方原発は一層危険な原発になったなというふうに実感しています。 それで、この問題はちょっと食い違っていつもかみ合わないんですが、改めて私の所見を述べさせていただきたいと思います。 私は、6月の議会で取り上げた「私が原発を止めた理由」を書かれた元福井地裁の裁判長の樋口英明さんが、今月11月の伊方原発運転差止め仮処分申立てを却下した広島地裁の決定に対して、全国商工新聞に投稿されています。その記事をちょっと拝見しました。彼の主張は、今回の広島地裁の決定は伊方原発には震度5弱、181ガルですよね、震度5弱ということは181ガルの振動しか到来しないという原子力規制委員会が認め四国電力が主張した極めて楽観的な危険な数字を是認したこと。そして2つ目には、650ガルを超える振動が、地震が、到来することの実証責任を住民側に転嫁したんですよね。要するに、原告側に立証責任を転嫁した。極めて不当な決定である。 そして、樋口元判事は、この決定を下した後輩の裁判官が、裁判官としての矜持も人としての最低限の公平感も持ち合わせていないのかと思うと、大変つらいと述べられておりました。 原発問題は、私たち、この南予、愛媛県、中四国全体ですけれども、住む我々にとって非常に重要で、これを監視していくことは、私は大切なことだと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 人事院勧告の条例化についてですけれども、令和3年8月10日の人事院勧告に基づき、一般職の職員、再任用職員や特別職の期末手当の引下げ改定が今議会の初日に決められました。総務省の通達では、引下げに相当する額の調整については、地域の実情を踏まえつつ、国家公務員取扱いを基本として対応することとしています。これは、国家公務員の場合は、来年の6月になっているわけですよね。愛媛県では、四国中央、今治、西条市が6月に先送りしました。徳島、高知では、県庁をはじめほとんどの市町が先送り。香川県でも高松市などが先送っています。 宇和島市は、法改定の前に条例化した。法律を改定してその後、いつも条例化するのがいつもの常道だったんですけれども、今回に限っては、法改定の前に条例化しています。違法ではないけれども、なぜ今年12月の期末手当で減額したのか、その選択の理由をお聞きしたいと思います。これは西本部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 通常であれば、人事院勧告に基づき、まず国家公務員の給与が決定され、その結果を受けて地方公共団体は国に準拠し、職員等の給与を改正する流れとなっております。 しかしながら、今回は国会が開催されず、給与法の改正が11月中に行われないという特殊な事態となりました。国においては人事院勧告制度尊重の基本姿勢は一貫しておりまして、給与法の改正自体は先送りしたものの、去る11月24日の閣議において人事院勧告どおりの引下げが決定されたところでございます。 本市が国の法改正を待たず給与改正を行った理由といたしましては、主に3点ございます。1つ目は、年度内の給与に反映させることが人事院勧告の趣旨に合致すること。2つ目は、来年6月に本年度分をまとめて引き下げた場合、本年度末の退職者に引下げを適用できないという不公平感があること。3つ目は、組合交渉を経て妥結したこと。主にこのような理由で提案をさせていただき、去る11月30日に議決をいただいたところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 私は、今回の決定については、私はちょっと不満です。第1に、このコロナ禍の中でまさに身を挺して頑張ってこられた医療関係者、そして保育園や高齢者施設等で働いている多くの方々を含んでいる宇和島市が、なぜ今年の12月の期末手当を削減をしたのか、見送らなかったのかと思います。 第2には、コロナ禍の中で宇和島地域経済がまさに深刻な状況に置かれている。現在、オミクロン株の感染が危惧されていますけれども、コロナ禍が一定沈静化している現在、年末年始の消費購買力を高めることが求められているときにあえて市職員の期末手当を先取りして引き下げる。これは民間企業の期末手当引下げに拍車といいますか圧力をかけ、消費購買力を減退させる要因になるのではないかと私は危惧します。この決定に対して改めて市長にお聞きします。市長はどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 理由につきましては、先ほど西本総務企画部長が申し上げたとおりだと思います。その中で、人事院の勧告というものは、それはいいときも悪いときもそれらと連動しながらやっていくというところが基本的な考え方で、今回国会がたまたまこういった開催されない中での決定というところでは、私は妥当な考え方だと、そのように認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) そうなんですね。それも確かに違法ではない。条例主義の原則で条例化することは、それは違法ではないんですが、ただやはり今のコロナ禍の中で、病院関係、本当、先ほど言いましたけれども、高齢者施設や学校、そういうところで一生懸命頑張ってこられた方々の給料、報酬をやっとこう何か今沈静化する中で一息ついているところの報酬を削減するというのは、私は誤りではないかというふうに思いました。配慮に欠けていたのではないかというふうに思います。 また、先ほど、何ですかね、組合等との話合いということを言われましたけれども、組合の話合いの中ではどういうような話合いがされたのか、これもちょっと詳しく西本部長、お聞きしておきたいと思うんですが。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 組合との交渉の中におきましては、今のような引下げの趣旨、理由を申し上げるとともに、近隣の市町の状況も申し上げた上で御理解を求めたということでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 近隣の市町というのは、先ほども私言いましたけれども、愛媛県では今治、四国中央、西条は見送っていますよね。そして、繰り返しになりますけれども、徳島、高知はほとんど見送っています。香川県も県都の高松市は見送っています。そういうことからいうと、主立ったところは大概、大半のところで見送っているんですよね。と私は思うんですが、何か反論はありますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 市において見送っているところにつきましては、御指摘のとおりでございますけれども、逆に申しますと、11市のうち3市が見送りで、8市がそのとおりに可決した。県のほうも、11月中の条例改正を行ったということでございますので、難しい判断だったというふうには思いますけれども、適切な判断だったと理解しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) これは行き違いになるとは思うんですけれども、繰り返しますけれども、やはり今政府は人件費を上げろということを奨励して、消費購買力を高める政策を取ろうとしています。しかし、その政府の政策も補助金や税制上の優遇措置では、本当に必要なところに労働者、底辺の労働者のところには賃金のベースアップが行くとは思いませんけれども、しかし、やはり今消費購買力を高めること、地域経済でも循環型の経済をどうつくっていくかということが大きな課題になっていると思います。今回の期末手当は僅かな金額かもしれませんけれども、やはりそういう点での市の行政としての十分な配慮が私は必要ではなかったのかというふうに思います。 それでは、次の項目に移ります。 子育て支援についてです。私も繰り返しこの場で子育て支援の必要性については述べてきました。コロナ禍の下で子供の貧困化、子育て世代の若者の貧困化が深刻な社会問題になっていると思います。特に、繰り返しますけれども、日本経済は他の資本主義国と比べて大きな遅れを喫しています。将来を担う子供の貧困化は、まさに日本の社会、未来にとってこれは深刻な問題となっています。そこで、来年度の当初予算について、岡原市長はどのような支援策を考えられているのか、率直に、概要でも結構ですが、お聞きしておきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員おっしゃるとおり、コロナ禍はもとより今後のまちづくりの中におきましても、子育て支援というものは軸たる位置にあるんだろうと、そのように考えております。またあわせて、近い将来創設されますこども庁におきましては、就学前の子供に対する施策であるとか、また今言われた虐待、そして貧困に関することを所管され、そこに力を入れていくということが言われているところでございます。 こういった背景の下、当初予算、まさに今からではあるところでございますけれども、見守り等々につきましてはやはりしっかりやっていかなければいけないと思っておりますし、また、その他の部分につきましても、子育てというところに力を入れていくのは常日頃申し上げているところでございますので、その点も踏まえてしっかり検討していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 概要はそうなんですが、具体的にちょっとお聞きしたいと思うんですが、予算を伴ういわゆる子育て支援ですよね。今議会で国民健康保険料の就学前の子供の均等割を50%に削減するというような案が出ました。それはいいことなんですけれども、それに伴う宇和島市の負担は約100万というふうにお聞きしています。非常に少ない金額で、そういったことを含めて、やはり思い切った支援策が必要なのではないかと私は思うんですよね。 概要で結構ですと言ったんですけれども、ちょっと中に具体的に入らせてもらうと、やはり就学援助制度なんかの拡充の問題とか学校給食の問題、これはまた議論の余地が大分あると思うんですけれども、やはり今の子育て世代の貧困化、子供の貧困化が深刻な状況の下では、やはりここに大きく踏み込んで、行政として、宇和島市として、支援策を講じるべきではないかと思うんですが、改めて市長にお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) その具体的なというところについては、本当にまだこの手元にもまだまだ十分な情報も含めて、そして私が各事務方にお話をしているところも含めて、これからでございます。ただ、言われるように、子供たちにはしっかり力を、そして目を向けていくということは決めているところでございますので、今後それらについてはしっかりと検討した上で、議会のほうにもお示しをしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) それで、予算を伴わないことについて、私ちょっと1点だけ教育委員会にお聞きしたいんですが、保護世帯、就学援助世帯の修学旅行の費用の前払い、修学旅行についてはその補助費が出るわけなんですけれども、1回立て替えなきゃいけないということなんですよね。それで、経済的に困っている方々は、やはり借入れしてでも払わなきゃいけない。また、借り入れる相手が本当になかなか困っている家庭の場合は頼める人も少ないという現状の中で、3万から6万円ですか、のお金をまず納めなきゃいけないということが非常に苦しいというふうにお聞きしたことがあります。 それで、教育委員会として修学旅行、去年はやったところとやっていなかったところあるらしいんですが、本当、子供たちにとっては楽しい思い出のときだと思います。楽しい思い出を思い出として残していくために、やはり行政として立替払い、教育委員会としての立替払いをすべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 修学旅行費の取扱いにつきましては、様々な事情から定期的な積立てを行っている学校、また事前の一括納付を求めている学校、そして事後の納付としている学校など、学校ごとに様々な対応をさせていただいております。そのような中、要保護・準要保護世帯における修学旅行費の納付について、後日就学援助制度等により相当額が扶助されるとはいえ、経済的な困難を抱えておられる御家庭に事前の一括納付を求めるということは、修学旅行費が比較的高額でもありますことから、過度な負担を強いている場合も少なくないかもしれないというふうに考えております。 納付をいただくに当たりましては、多くの学校において一定の配慮をお願いしているところではございますけれども、事前の一括納付を行っている学校につきましては、今後何らかの配慮を行うように対応いたしたいというふうに考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ぜひ、いわゆる結果的には払うわけですから、先にするか後になるかというだけの違いなので、その辺は行政力の力で改善していただきたいと思います。 この問題では、本当にいろいろな方も取り上げられていますけれども、子育て支援だけじゃなくて、地域経済、まさに深刻な状況に追い込まれている地域経済を立て直す、再建するためには、やはり自助では限界に来ている。だから、国も自治体も公助の手を差し伸べているわけなんですけれども、特に宇和島市の場合、財政的に私は非常に潤沢であるというふうに考えています。もっと踏み込んだ施策を打つべきではないか。要するに、基金の切り崩しということなんですけれども、真水の支援をもっともっと思い切ってやるべきではないかというふうに思います。来年度の当初予算、私は岡原市長に非常に期待するところ大であります。ぜひ思い切った予算措置を講じていただきたいと思います。 それでは、最後の質問、いつも行っている質問に移ります。 まず、建設部長に改良住宅等の滞納件数についてお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 改良住宅及び地域改善向け住宅の滞納家賃は、令和3年11月末時点で87戸、3,088万8,362円となっております。前回報告いたしました令和3年9月末時点から比較すると、滞納世帯数は2件減っておりますが、滞納額は30万3,200円の増となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) 住宅新築資金について。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 住宅新築資金等貸付金の本年11月現在での滞納額でございますけれども、住宅新築、宅地取得、住宅改修を合わせまして件数は65件、滞納額は1億8,919万7,962円となってございます。前回議会でお答えをいたしました本年9月末現在と比較をいたしまして、滞納件数は同数、滞納額は46万9,408円の減となってございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。 ◆19番議員(坂尾眞君) ありがとうございました。 本当にこう私は、結構時間がまだ余っていますので、一言だけ述べさせてもらいますけれども、宇和島地域経済、本当に深刻な状況に陥っていると私は思います。宇和島市の行政の役割というのは非常に大きい。ぜひ力を合わせて少しでも未来のある宇和島市をつくっていくために、行政と議員一生懸命頑張っていかなきゃいけないというふうに改めて感じている次第です。 時間を大分残しましたけれども、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で、坂尾 眞君の質問を終わります。 次に、佐々木宣夫君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 会派市民クラブみずほの佐々木宣夫です。 通告に従いまして、一問一答方式で行いますので、よろしくお願いをいたします。 まず、本日の私のテーマは、水と食料、それから今回取り上げておかねば手遅れになる可能性があることから、後期中等教育について取り上げさせていただいております。 まず、水、水道についてですが、和歌山市で10月3日に水管橋の崩壊が起こりました。和歌山市では、紀の川の南側にしかない浄水場から北側に水を送れるのが、この六十谷水管橋だけだったために、北側の6万世帯13万8,000人の方々に水道水が供給できなくなり、仮復旧が完了するまでの6日間、断水したと報じられました。 報道では、紀の川に多数の橋脚が並んでおるんですが、そのうちの2本の間のアーチが完全に抜け落ちているのを拝見し、事の大きさに驚きました。我々も平成30年7月豪雨災害のときには、長期にわたる断水を経験しました。ライフライン、生命線とも呼べる水道の大切さを身にしみて感じております。そこで、本市の水管橋の状況について伺います。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 本市の河川に架かる水管橋は、橋梁に添架する形式の水管橋が312か所、水道管単体で成るパイプビーム形式の水管橋が191か所、構成材料で水道管を支持、補強する補剛形式の水管橋が6か所、合計で509か所ございます。水道局では、平成26年度から28年度にかけまして、水管橋を含む露出水道管997か所について点検・調査を行ったところ、11か所の水管橋で著しい腐食・劣化が確認されたため、令和元年度までに部分修繕及び全面更新で対処したところです。 なお、和歌山市で事故のあった水管橋は、高性能アーチとつり台で構成される補剛形式の水管橋であり、本市には同じタイプの水管橋はありませんが、先般、厚生労働省からの指示により6か所の補剛水管橋につきまして、改めて点検・調査を行ったところ、直ちに修繕を必要とする状況は見受けられませんでした。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 和歌山市の尾花正啓市長は、つり材と線材の接合部など突起がある場所は、鳥のふんや雨水、潮風の塩分などがたまり、腐食が進みやすいようだと説明をされていましたが、和歌山市では検査について、これは義務づけられている近接での目視を実施していなかったことが明らかになり、腐食の進行や破断が見落とされ、橋の崩落につながった可能性があると言われています。 また、紀の川に架かるこの六十谷水管橋は、全長が550メートルと長く、高所に架けられていることから、ドローンによる上空からの撮影も行われていました。本市では、水管橋の点検はどういった方法で行われていますか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) これまで水管橋の点検・調査は全て目視にて実施してまいりました。しかしながら、作業に当たっては目視で確認しにくい箇所もございましたので、今後は状況に応じてドローンの活用も検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) では、今後の水管橋の維持管理については、どのように計画をされていますか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 前回実施した露出管調査から5年以上経過しておりますことから、来年度より、全ての水管橋を対象に再調査を行う予定でございます。その結果におきまして、腐食・劣化が進行している水管橋につきましては、速やかに修繕あるいは更新工事の実施を検討してまいります。また、機能上、幹線管路等に該当する重要な水管橋につきましては、必要に応じてさらに詳細な調査を行いながら、今後の更新計画に反映させてまいりたいと考えております。 なお、鋼製及び鋳鉄製の水道水管橋につきましては、外面塗装が劣化している管を対象に、平成27年度から年間約30か所のペースで塗装工事を施工しておりますが、今後も計画的な実施を継続しながら、延命・長寿命化を図ってまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) どうぞよろしくお願いをいたします。 参考までにお伺いをしたいんですが、決して経年劣化だけという原因ではないようなんですけれども、確認をされました水管橋、水道管で最も古いものというのは、いつぐらいのものになりますか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 先般点検した水管橋の中では、昭和36年に設置した水道管、経過年数60年になりますが、これが一番古い水道管でございました。残り5か所の水道管につきましては、経過年数が37年から41年というような状況でございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) かなり長期にわたって使用されているものがあることを知って驚きました。どうぞ、市民の方々の大切な水が守られるように、よろしくお願いをいたします。 水道につきましては、もう一つ気がかりなことがあります。平成30年は、豪雨だけではなくて冬の厳しい寒さに見舞われた年でもありました。南予の北部一円で水道管の凍結、破損が相次いだ年でもありました。 私の住む地域は、市内でも若干気温の低いところになるんですが、このところ毎朝霜、いわゆる大霜で真っ白になっております。今年も寒さが厳しくなるようにも言われておるんですが、そこで、冬期の備えについてお伺いをします。 ここ数年来、寒波の影響によって宅内の水道管が凍結・破損する被害が頻発しているように思うのですが、これ近年における被害件数はどのくらいになるでしょうか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 平成28年1月下旬の寒波の影響により、宅内の水道管や蛇口などの給水装置が凍結のため破裂・損傷する被害が市内全件で343件発生いたしました。また、近年で最も被害の大きかった平成30年2月上旬の寒波の影響では805件、さらに今年1月8日から13日頃にかけての寒波の影響では、474件の凍結・破損被害が発生しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) かなりな被害が出ておること、伺いました。宅内の水道管の凍結被害を防ぐためには、これは市民の方々にはどのような対策を講じていただければよろしいでしょうか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 気温がおおむねマイナス4度以下になりますと、水道管凍結の危険性が大きくなります。特に屋外にむき出しの状態になっている水道管や蛇口につきましては、凍結による破損事故が起こりやすいため、早めの凍結防止対策をお願いいたします。 御家庭での対策としましては、屋外でむき出し状態の水道管や蛇口、給湯器の配管に保温材または古い毛布、タオルなどの布を巻き、その上からビニールテープなどで隙間なく巻きつけていただくか、布の上からさらにビニールシートやポリ袋などをかぶせ巻きしていただきますと、防寒対策として効果が見込まれます。 また、お留守の間に水道管が破裂し、お帰りになるまで水漏れが続いた結果、当月分の水道料金が高くなってしまったというケースが多いことから、凍結のおそれがある日に長時間お出かけになる際は、できるだけ水道メーター横のバルブを締めてから外出していただきますようお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) では、水道管が対策を講じたにもかかわらず凍結して水が出なくなった場合には、どうしたらよろしいでしょうか。また、凍結によって水道管が破裂し水漏れが生じてしまった場合には、どうしたらよろしいでしょうか。お尋ねします。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 凍結により水が出なくなった場合は、気温の上昇により自然に解凍し、通水が復旧するのをお待ちいただくことが、最もリスクが少ない対応になります。それでもお急ぎの場合は、凍結した管にタオル等をかぶせ、その上からぬるま湯をおかけいただければ、管内の解凍が進み、しばらくして水が出る場合がございます。ただし、凍結した管に直接熱湯、高温のお湯をかけますと、急激な温度変化によりまして水道管が破裂するおそれが極めて大きくなりますので、絶対におやめいただきますようお願いいたします。 また、水道管の破裂、損傷により漏水が生じた際には、水道メーター横のバルブを締め、水が出ない状態にしていただいた後、最寄りの水道設備工事店または宇和島市管工事協同組合まで御連絡ください。なお、水道管の破裂損傷事故が多発しますと、水道設備工事店に修繕の依頼が押し寄せ、順番待ちになる場合がございますので、水道を使用される際のみバルブを開けて水をお出しいただくなど、できるだけ水漏れを防ぎながらお待ちくださいますようお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 今月号の広報にも市民の方々への注意喚起、載せていただいておりますが、市民の方々に心がけをお願いしたい点を確認をさせていただきました。今月号の広報、大切なことが書かれているんですけれども、非常に小さいために見落とされてしまう心配もあります。水道局では、市民の皆様に対しまして今後も注意喚起を行われる必要があると思います。この御予定はありませんか。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 広報うわじま12月号におきまして、水道管の凍結に注意しましょうとのタイトルで記事を掲載し、広く周知を図っておるところでございますが、引き続き1月号でもA4折り込み紙面にて水道管凍結注意に関する記事を掲載する予定でありまして、記事の内容は水道局ホームページにも載せておりますので、御覧いただくことが可能でございます。 また、気象予報等の情報から気温の低下等により水道管凍結のおそれが高まった際には、防災ラジオの放送で市民の皆様に向け注意を呼びかけてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) よろしくお願いをいたします。 続いては、食、農業についてですが、農林水産省が10月14日、今年の米の9月の相対取引価格を公表しました。それによりますと、相対取引価格は前年の昨年9月と比べて12%下落をしております。 では、米の価格、米価と稲作農家支援についてお聞きします。まず、米価の近年の推移はどのような状況でしょうか。これ全国と愛媛県でお答えください。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 近年の全国の玄米60キロ当たりの全銘柄による相対取引価格につきましては、最安値を記録した平成26年度産の1万1,967円から令和元年度産は1万5,716円と回復してまいりましたが、令和2年度産から下落傾向にあり、令和3年度産は10月の速報値になりますけれども1万3,144円となっております。愛媛県産につきましても同様に、平成26年度産コシヒカリが1万1,601円から令和元年度産は1万5,553円と回復してまいりましたが、令和2年度産から下落傾向にあり、令和3年度産は同じ速報値になりますけれども、1万4,633円となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 近年続いたウンカなどによる食害を乗り越えて、量は取れております。そして品質も決して悪いわけではありません。それなのに、大幅に米の価格は下落をしています。近年、米価の下落が続いている原因については、これはどのようなことが考えられますか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 近年の米価下落の原因につきましては、主食用米の1人当たりの消費量や人口の減少等により需要が減少していることに加えまして、新型コロナウイルス感染症の影響により外食産業等での需要が減少したことによるものでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) この下落に対する支援についてですが、これどのような対策がありますか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 米価下落に対する対策につきましては、県やJA、関係団体と連携しながら、国の事業を活用いたしまして、大豆や飼料用米への転換、里芋やキャベツ等への転作を推進しており、また、所得補償対策といたしまして、米価の下落等に備えるナラシ対策や収入保険制度への加入を促進しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 稲作に対する支援については、ほかにはどのような支援がありますか、伺います。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 稲作農家に対しますその他の支援につきましては、中長期的なハード面の対策といたしまして、現在農地中間管理機構関連農地整備事業を活用いたしまして、三間町の是能地区と黒川地区におきまして、県営事業で農地区画整理事業を行う予定でございます。事業完了後は、担い手への農地の集積を行うとともに、収益性の向上や産地の生産力強化を図る計画となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) このままでは、稲作農家が食べていけない状態に陥るのではないかというような不安も感じております。ただでさえ担い手不足や高齢化が深刻する中、現場では昔ながらの農業者同士のいわゆる互助を目的とした地域内での農作業の受託や委託、請負が困難になりつつある状況です。農家は、農地の集約によって労働力の収集などに取り組んでいるところであって、労働意欲を低下させない取組が本当に必要だと思っております。 ところで、ドローンやICTなどの活用を通じて新たなビジネスにチャレンジし、様々な面から農業者をサポートするサービスが登場しています。いわゆる次世代型農業についてですが、政府はこれらのサービスの育成や創出を進めており、農林水産省では食料・農業・農村基本計画に基づいてドローンや自動走行農機などの先端技術を活用した作業代行やシェアリング・リースなどといった次世代型の農業支援サービスの定着を促進しています。稲作について、これ宇和島市の現在の取組をお尋ねいたします。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現在の稲作における次世代型農業の取組につきましては、スマート農業機器によるドローン防除やラジコン式草刈り機の活用がございます。本市におきましては、ドローン防除を主に水稲の病害虫防除のために、業者委託を含めまして21戸の農家が行っております。また、ラジコン式草刈り機につきましては、国の交付金事業を活用いたしまして、三間地区の活動組織みまにおいて、令和2年度からため池の堤体での実証実験やオペレーター研修を行いまして、今年度から機械をリースし、三間地区の12集落がため池の堤体等の草刈りを行っているという状況です。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 将来にわたって持続可能な農業経営が行われることが必要だと思います。そのような取組、将来の展望、イメージ、こういったものはどのように描かれていますか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 将来の展望についてでございますけれども、ドローンや自動走行機などの先端技術を活用した農業機械等が一層普及することによりまして、農作業の省力化、効率化が図られ、生産性が向上するとともに、農業従事者の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加などの課題解決が期待をされているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 農業に危機を及ぼす要因はほかにもあります。鳥獣被害対策について、お尋ねをいたします。これ、稲作にとどまらず、農業全般に関わる問題となるんですが、野生鳥獣による農作物被害は、全国で約160億円に及ぶと言われております。被害金額が高い水準にあることで、これも営農意欲の減退につながることから、深刻な影響を及ぼしていると考えます。では、現在の被害状況について、農作物で宇和島市の面積と金額はどのぐらいになるでしょうか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本市の有害鳥獣による農作物への被害状況につきましては、令和2年度におきましては被害面積が59ヘクタール、被害額は約6,000万円となっておりまして、依然として高い水準で推移をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 農林水産省が鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律に基づいて、現場に最も近い行政機関である市町が中心となって実施する野生鳥獣に対して被害防止のための支援を行っていますが、宇和島市での被害対策はどのようなことをされていますか、お尋ねします。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本市の鳥獣被害対策といたしましては、国や県、市単独の補助事業によりまして、捕獲対策、防護対策、狩猟者の確保対策を実施をしているところでございます。令和2年度の鳥獣害の主な捕獲実績につきましては、イノシシが3,235頭、ニホンジカが2,495頭などとなっており、鳥獣ごとに駆除の協力謝礼金を支給し、捕獲の促進を図っているところでございます。 防護対策では、農地への侵入を防止するためのワイヤーメッシュ柵や電気柵などの防護柵の購入費の補助を行っておりまして、令和2年度は12地区において防護柵の延長7.5キロメートル、面積で6.69ヘクタールを整備しております。狩猟者の確保対策では、新たに狩猟免許を取得する際に必要な手数料の補助等を実施をしており、令和2年度は19名の方が新たにわな免許を取得され、今年度より捕獲隊として活動をされております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) これ、三間猟友会にお話を伺いました。高齢になられて猟をやめられる方が増えておるようです。若い人もそう増えておるわけではないと聞きます。若手後継者、いわゆる担い手不足の背景ともなっているんですが、人口減少の中で狩猟免許取得者の推移はどうなっているでしょうか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 有害鳥獣の捕獲を行っております猟友会の会員の推移につきまして御報告をさせていただきたいと思います。 平成28年度に233名であったものが、令和2年度末時点で291名と、5年間で18名の増加となっておりまして、今ほどお答えをいたしました狩猟者の確保対策の効果が表れたものと考えております。高齢化と人口減少が進む中ではございますけれども、市といたしましては引き続き狩猟者の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 心配するほど減少しているというわけではないことを伺って、少し安心をしております。     〔「訂正をよろしいですか」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 申し訳ございません。今の人数について誤っておりましたので、訂正をさせていただきたいと思います。 平成28年度に273名であったものが、令和2年度末時点で291名ということでございまして、273名ということは誤っておりましたので、申し訳ございませんでした。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) これ特に銃猟についてのお話になるかと思うんですけれども、わな猟と違ってイノシシや鹿を捕獲する際には、これ目で見て実際に追っかけているわけではありません。これGPSの受信機なんですけれども、猟犬の首輪のGPS発信機とハンターの持っている受信機とを組み合わせて、情報機器端末を活用してこの辺りに鹿やイノシシがいるなと当たりをつけたところで猟犬を放って、それを追いかける、あるいは待ち伏せして捕獲するというようなことをしております。 このGPSの受信機なんですが、かなり高額なんです。こういったものが高いということも銃猟での狩猟免許取得者が増えないことの原因ではないかと考えられます。お隣の鬼北町では、GPS機器の購入に補助を出しているようです。GPS機器の取得について、宇和島市での補助を出されないでしょうか。そのようなことは可能でしょうか。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 現状では、猟具等に関しましては、猟友会や関係各機関で構成をいたします宇和島市鳥獣被害防止総合対策協議会におきまして捕獲おりを購入し、捕獲隊員へ無償で貸出しを行っておりますけれども、個人への猟具等の購入に対する補助は行っておりません。御質問の猟犬の位置情報を把握するためのGPS端末の導入補助につきましては、今後必要に応じまして検討させていただきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) よろしく御検討ください。 このままでは、主食である米を生産する農家が食べていけない状況に陥る危機的状況となっているのではないかと感じます。こうした農業経営の不安が農業離れを招き、ひいては日本の農業の未来が暗たんたる状況になるのではないかと心配されます。さらには、米だけではなく、地域の食に関わる方たちの生活も保障され、若い担い手の方々が意欲を持って取り組むことのできる必要があると考えます。地域の食についてですが、学校給食で地域の産品はどの程度使われていますでしょうか。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 令和2年度の実績でお答えをさせていただきます。 まず、主食であります米につきましては、宇和島市産米を使用しており、年間の使用量といたしましては、学校給食センター全体で約72トンとなってございます。中でも特に三間町学校給食調理場では、全て地元の三間米を使用しており、先ほどの内数になりますけれども、年間約6トンでございます。 次に、養殖マダイにつきましては、毎月1回から2回程度、学校給食センター全体で年間約5トンであり、また養殖ブリにつきましては、年1回統一献立ブリの照り焼きで提供をいたしております。学校給食センター全体で0.2トンとなっております。そのほかにも、品目といたしましては、年間を通じて地元野菜の利用に努めるとともに、収穫時期を迎えれば地元宇和島産の温州ミカンなどのかんきつ類を提供することといたしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 地域の宇和島の味として挙げられるものの一つに、練り製品があろうかと思います。もう1つ学校給食についてお尋ねしますが、練り製品の使用については、これはいかがでしょうか。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほどと同様に、昨年度の年間使用量でお答えをさせていただきます。宇和島近海で取れました原料を使用したおもな練り製品といたしまして、じゃこ天につきましては約5,500枚、ちくわは約1万1,700本、かまぼこは約3,500本、じゃこボールは約260キログラム、すり身は70キログラムとなってございます。 なお、練り製品はじゃこ天カレー、ちくわのゴマ揚げなどを除けば、献立の主役になる機会は多くございませんことから、主に煮物、あえ物、汁物、酢の物の具材といたしまして、おおむね1か月に2、3回程度利用をさせていただいております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 結構使っていただいていることに安心をいたします。宇和島蒲鉾協同組合にこれお話を伺いました。加盟業者さん、昭和40年から50年に30業者いらっしゃったのが、現在18業者まで減っているとのことです。特にこの5年間で24業者から6業者が減ったと伺いました。原因は、売上げの減少と後継者の不足によるもののようです。特に売上げの減少については、コロナ禍による出控えと宅配便の値上がりによる影響が少なくないとのことでした。これらの販売支援や開発の支援について、活用できるような支援策はありませんか。これは楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) じゃこ天や蒲鉾などの練り製品につきましては、感染症の影響によりまして飲食店やホテル、お土産品、贈答用品の売上げが大幅に減少したと伺っております。こういった状況の中、市にネットショップなど新たな販路開拓に取り組まれる事業者からお問合せもございます。新規の販路開拓やインターネット販売などに取り組む事業者に対しましては、国や県の支援制度に加えまして、市におきましても中小企業者等、新生活様式対応支援事業により支援を行っているところでございますので、御活用を検討していただきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 後継者不足など練り製品製造が振るわなくなった理由の一つには、人々の嗜好の変化、好みの変化というものがあるようです。お祝い事で紅白の大きな蒲鉾が渡されることも見なくなりました。聞くところによれば、お節料理でも蒲鉾が残るため、死に筋管理として省かれるようなケースもあるようです。 再び今月号の広報ですけれども、特集としてじゃこ天が取り上げられていました。私自身、思い出しますが、母親が買ってきた揚げたてのじゃこ天を非常にぜいたくなおやつとして食べたようなことがございました。地域の特産品を守っていくためには、子供の頃から親しんでもらい、舌で覚えてもらうこと、必要なのではないかと思います。この点について、蒲鉾組合様も市の食育には大いに協力したいと申されておりました。 ところで、全国的には練り製品のほとんどが冷凍すり身、これは世界の漁場で取れた原料を主には北海道や東北の工場で加工されて、全国的に流通されているようです。これに対して、本市宇和島の練り製品は、特にじゃこ天は、近海産の原料を多く使って、手作業で作られるため、その強い食感と味は全国でも別格なのだそうです。この郷土の味を大切にしたいものだと思います。例えば、小学校3年の社会科では、地域にある工場についての単元で練り製品が取り上げられておりました。 これ、東京書籍さんの新編新しい社会3・4上、こちらでは仙台の笹蒲鉾工場が教材として単元の中に取り上げられています。また、こちらは日本文教出版、小学社会3・4上ですが、姫路の蒲鉾が取り上げられています。教科書については、文部科学省検定のものを用いる必要がありますが、教科担任の裁量による副教材として練り製品はじめ地元の特産品などを取り扱うことはお取り組みいただけませんでしょうか。そのようなお考えはありませんか、伺います。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 小学校におきます副教材といたしまして、市内の小学3・4年生全員が用いる社会科の副読本に「わたしたちの宇和島市」という教材がございます。こちらの中で、工場の仕事を学ぶ単元において宇和島市の地元食材であります蒲鉾やじゃこ天の工場を取り上げ、写真や動画も織り交ぜながら詳しく学ぶ機会をつくってございます。学校によっては、実際に工場を訪問し、工程を目の当たりにした後、出来たてのじゃこ天を食べさせていただいたりもしておりまして、経験という意味におきましても大変貴重な時間を過ごしているところでございます。 また、その他の食材、郷土料理等も数多く取り上げており、宇和島鯛めしや鯛そうめん、さつま、ふかの湯ざらし、ふくめん等、現代の子供たちは日頃あまり口にしない郷土料理についても学ぶ機会をつくっております。さらには、地元の特産品といたしまして、ミカンや米、タイ、ハマチ、真珠等の養殖についても取り上げているところでございます。 議員おっしゃいますように、地元の食材に子供の頃から慣れ親しむということは、郷土愛を育むという観点からも大変有効で、大切な経験、記憶となると思われます。今後も、可能な限り地元について学ぶ時間を設け、座学だけではなく現場に出て経験してもらう機会も含めて、多くつくってまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) 郷土愛、いわゆるシビックプライド、こういったものを育むために取り組んでいただきたいと思います。 では最後に、後期中等教育学校についてですが、平成24年以降の全日制高校の再編整備計画について、県の方針を確認しましたら、1学年の入学者が40人以下の状況が2年続きその後も増える見込みがない場合は分校化を行うとされており、市内にあります高校の一つ、津島高校では、相撲やチアリーディングをはじめとした特色ある活動に、市内の三間高校では多様な子供たちに対する支援に力を入れる取組を続けてこられました。ですが、今年度、令和3年度に分校化をされまして、それぞれ宇和島東高校津島分校、北宇和高校三間分校となりました。来年度、令和4年度の入学生数が35名という入学者基準を達成できなかった場合、令和5年度からの募集が停止されることと予定されていると思います。 ゆえに、この問題については、今回、取り上げておかねばならないなと考えました。学校が一定程度の生徒数を確保することのメリットはもちろん承知しております。その一方で、小規模校であるがゆえに大人数の、多人数の状況の下では個性を発揮して生き生きと活動しにくい、そういった生徒たちの自己実現を果たせる場としての役割もあると思います。私自身、過去に学校統廃合の対象とされた職場に勤めておりましたが、所在する市町に相談を持ちかけた経験がございます。そのときには、市町からいただいた支援を活用させていただいて、学校紹介のためのリーフレットを作成、入学案内の手紙と併せて四国内の全ての中学校に郵送をさせていただきました。結果として、数年間ではあったんですが、入学者数について県の定めた統廃合の基準を上回り、一定程度の成果を上げることができました。その際の市町は、廃院となった町内の診療所を学生寮へと改装していただき、広く他の市町からの入学生を受け入れていただきました。 市内の2つの県立高等学校分校に対して、宇和島市として協力できることはありませんでしょうか、伺います。これまでに県立高校から市に対して何かの相談が寄せられたことがありますか。これは金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) これまでのところ、高校からの存続に関わるような御相談といったものをお受けしたということはございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) では、今後相談があった場合には、協力をされませんか。宇和島市としてできることはありませんか。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現在までに三間高校、そして津島高校と中学校との連携をするというような取組はしているところなんですけれども、そういった中で現在愛媛県では高等学校などの在り方や再編基準等を改定するため、令和4年度中の完成を目指して県立学校の振興計画の策定作業が行われているところであります。 作業中の新計画につきましては、前回の計画時と比べて高校生の人口減少が非常に著しく、また保護者からの御要望、教育に関するニーズも多様化しているなどの説明がございましたが、特に人口減少に応じた県立学校の再編は、これは不可避なのかなというふうに思います。 現段階では、どのような再編案となるのか、そしてまた段階的な再編の過程で市としてどのような支援ができるのか、今後の議論の中で具体案が示されるものと考えております。宇和島市としましては、宇和島、そして南宇和地区の地域協議会の場で宇和島南中等教育学校の在り方も含めて、地域として抱える課題等につきまして御意見を述べさせていただきたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 佐々木宣夫君。 ◆6番議員(佐々木宣夫君) たちまち来年度当初の入学者数でということではないと確認をさせていただきました。昨日の愛媛新聞には、久万高原町が町内にある上浮穴高校の学生寮の支援について、これが取り上げられていました。また、鬼北町でも町内にある北宇和高校、これは三間分校の本校に当たりますが、この学生寮への支援が取り上げられています。新入学生、特に市外からの入学生につきましては、彼ら、彼女らは当然ながら宇和島市の関係人口となります。ひいては移住人口となってくださるかもしれません。市外からの市内高校への入学者というのは、言わば宇和島市を選んでいらしてくださるわけですから、最も低年齢の方々による選ばれるまち宇和島の一つの姿となるのではないかと思います。前向きにお考えいただけるようお願いして、本日の私の質問を全て終えます。ありがとうございました。 ○議長(石崎大樹君) 以上で、佐々木宣夫君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時23分 休憩--------------------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(中平政志君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、畠山博文君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 皆さん、こんにちは。 公明党の畠山博文でございます。 通告に従いまして、一問一答方式にて本日も元気いっぱい一般質問を行わさせていただきます。理事者の皆様におかれましては、分かりやすく明快な、また希望あふれる答弁をよろしくお願いいたします。 初めに、教育行政について伺います。 私たち公明党は、教育の目的は子供の幸福のためとの考えの下、結党時より力を入れてまいりました。さらには、子供たちにとっての最大の教育環境は教師であるとの思いで、人を育むことがこの町の未来を築き、この国を明るく元気にしゆく全ての源であると確信いたしております。教育に携わっていただく教師の皆様、教育委員会の皆様、どうかどんなときも子供たちのための最大の味方の教師であり、教育委員会であっていただきたいと切に願っております。 コロナ禍の現在、一番の被害者は子供・若者ではとの問いかけがございます。今、日本中で、たくさんの子供・若者が、かけがえのないこの時を悩み、苦しんでおります。虐待などを受けていなくても、学校行事が取りやめになったり、家計の収入の減少で習い事や部活、進学を諦めたりする子供・若者もいます。このような時に、なぐさめたり、励ましたり、親子で別の気晴らしをできる家庭ばかりではありません。子供のことを気にかけたくてもかけられない、自身が減収したり、仕事を失ったりしている保護者も多いのが現実だと思います。ここ2年間のコロナ禍の中、親が仕事をなくし、あるいは収入が減って、食事すら満足にできない状態にある親子もあるようでございます。2回目の緊急事態宣言が出ていた今年の2月には、冬場にもかかわらず子供の体重が減ったと回答した東京都内のシングルマザー家庭が1割もあったそうであります。 また、生活はできても、受験費用が出せないために進学を諦めた若者たちもいます。共通テストをコロナで諦めました、そんな生徒がいることも知ってほしいと言います。 さらには、昨年自殺した小・中学生と高校生は、合わせて499人と、過去最多となっております。もともと子供・家族のための政府投資が先進国の中で低い水準にある日本では、教育の無償化と児童手当、児童扶養手当を基盤とした子供給付の総合パッケージ化が急務となっております。これまでの国や地方の税金の使い方が、子供たちの方向へ、未来の人材育成へ向かわなかったその報いが、地域から子供たちの声が減少している現実となっているように思います。 誰もが安心して子供を産み、育てやすい社会の構築を目指していかなければなりません。コロナ禍の一番の犠牲者が子供・若者であること、だからこそ、子供・若者が大切にされる日本へ、宇和島市へ進化すべき時期であり、変わるべき時期であることを、政治だけでなく社会にも発信し、合意形成が必要な段階に入っていると思います。 ここで、いじめについて伺います。いじめの現況と対策についてお聞かせください。さらには、新型コロナに関連してのワクチン未接種の方やマスクを通じてのいじめの有無などをお聞かせください。金瀬教育長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、今年度報告を受けておりますいじめの現況についてお答えしたいと思います。 10月末現在で、件数でございますけれども、小学校が32件、中学校が13件、計45件が報告されております。 その内容ですけれども、冷やかしやからかい、ぶつかられた、仲間外れや無視といったものとなっております。昨年度との比較でいきますと、件数は昨年は27件でありましたことから、数としては増えているという結果になっております。報告のあった内容については、全て把握しておりますけれども、コロナの関係が要因ということではなく、従いまして、現在把握できているいじめにつきましては、直接的にはコロナ感染やワクチン未接種、マスクに関するものは上がってきておりません。 次に、今後の対策ですけれども、引き続きシトラスリボン運動を進め、感染した人が悪いということではない、ワクチン未接種の人やマスクをつけられない人にもそれぞれの事情があるといったようなことにつきまして、理解を深めるよう指導していくこととしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 続きまして、SNSをはじめとするネット上での誹謗中傷が深刻な社会問題となっております。国内では若い女子プロレスラーの方の自殺報道もございました。面識のない人に平気で死ねなどの言葉を浴びせるSNSなど、重大な人権侵害の防止へ、投稿者による心無い書き込みの削除や投稿者の情報をいち早く開示できるように、更には情報社会での正しい知識を養う情報モラル教育の充実、更には刑事罰の見直しも含め、このまま放ってはおけない状況となっております。 市内におきまして、子供たちの中でのネット上でのいじめ、トラブルなどありましたらお聞かせください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 こちらにつきましても、今年度の実績からお答えをさせていただきます。今年度、いじめとして認知をいたしました案件のうち、ネット関連の事例といたしましては、10月末現在で小学校1件、中学校3件の計4件、これはいずれもLINEによる悪口というものでございました。子供のスマホ所持率は年々増加をしてきておりまして、比例する形でSNS等による陰口等も増えてきているものと認識をしており、実際には、もっと多くの事例があるものと捉えております。 次に、対策でございますけれども、ICT支援員によります情報モラル出前授業を今年度より開始をし、SNSの正しい活用及びモラルへの理解について、考えを深めるための取組を行っているところでございます。 なお、現在、1人1台の端末を配布して、学習活動全般に利用していただいておりますけれども、こちらにつきましては、しっかりと管理下に置いておりますので、いじめの道具となることは現段階ではないものと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、いじめの相談体制について伺います。現況と、SNSなどを利用した子供たちにとっての相談しやすい体制となっているかを簡潔にお聞かせください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) まず、相談体制の現況ということについてでございますけれども、毎月行っております生活アンケート及び教育相談、養護教諭によります保健室相談のほか、スクールカウンセラーやハートなんでも相談員による相談等、できる限り機会を設けて、子供が悩みを抱え込んでしまわないよう取り組んでいるところでございます。 ただ、それらが全て子供にとって相談しやすい環境となっているかとなりますと、まだまだハードルが高い部分があるかもしれないとは考えており、プライバシーには十分配慮をしながら、相談のしやすい環境整備につきまして、更なる研究をしてまいりたいというふうに考えております。 なお、SNS等を利用した相談体制につきましては、現在、宇和島市独自のものは実施しておりませんけれども、愛媛県で設置をされておりますSNS相談ほっとえひめを紹介し、利用促進に努めているところでございます。 また、1人1台端末を常時持ち帰らせておりますことから、児童・生徒はロイロノートというソフトを通じて、いつでも個別に学級担任にサインを送ることができます。今年度、この方法で保護者の虐待に関するSOSを発信したことがきっかけで解決につながったケースもございました。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、公明新聞の4月22日付の掲載のいじめ対応の先進事例につきまして、ちょっと御紹介させていただきます。これは大阪府寝屋川市の報告となっております。 これは、NHKのテレビ放送でも教育評論家の尾木直樹氏、尾木ママですよね、が紹介をされておりましたが、寝屋川市では、いじめ対応を担う監察課が誕生しております。この監察課は、2019年10月、学校のいじめ問題に当たる市長直轄の部署として新設され、弁護士資格を持つ職員やケースワーカーら約10名が在籍し、学校、教育委員会をはじめ児童・生徒や保護者、クラスメート、地域から、電話や手紙などで相談・通報を受け付け、対応しているそうであります。タブレットのほうにも配信をさせていただいておりますので、そちらのほうを見ていただけたらと思います。 また、この監察課の担当者は、学校現場にいないからこそ、いち早くいじめを把握し、問題解決に向けた道筋をつけていきたいと語られております。一般的にいじめ問題は教育委員会が対応しており、こうした市長直轄の部署による行政的アプローチは、全国的にも極めて珍しく、昨年の1月には市長の権限などを盛り込んだ条例も施行されております。監察課が設置された背景につきまして、担当者は、学校現場が教育的指導を続ければ続けるほど、いじめ問題への対応が遅れ、深刻化する可能性があったと指摘し、教育的アプローチの限界という仮説の下、学校・教育委員会はいじめの予防、見守りに注力する形を取ったといいます。実際に監察課では、いじめの初期段階から関係者へ聞き取り調査を行い、1か月以内の解決を図っていく。加害者と認められた児童・生徒とその保護者には是正を促すほか、必要に応じて加害者の出席停止やクラス替えなどを学校側に勧告。一方で、収束後も加害者と被害者の関係性が表立っては分からない形で継続しやすいことなどを踏まえ、最長で1年ほど、学校と連携しながら再発防止策を講じる手厚い支援が特徴となっているようであります。 さらには、状況の改善が見込めない場合、告訴や民事訴訟といった被害者を守るための法的アプローチも想定し、市が30万円を上限に弁護士費用の一部を補助する制度も整えております。市によると、昨年度のいじめ認知件数は169件、近年は認知件数が増加傾向だが、学校現場で事案の大小を問わず、早い段階から対策委員会が開かれるなど、結果的にいじめに対する意識改革を促したことも大きいとのことでございます。 このほか、市では4月からLINEでのいじめ通報相談制度をスタートさせている。実際に中学時代にこの監察課を利用した高校生のSさん、16歳の方と母親は、気持ちを切り替えて前へ進むきっかけをつくってくれたと述懐し、学校関係者は、学校が踏み込みにくい問題もこの監察課が第三者的に動いてくれるのは心強いと話していたそうでございます。GIGAスクール構想の本格運用が進む中、またSNSを使ったいじめへの対応を含め、対策の強化は喫緊の課題であります。寝屋川市の試みのような施策の拡充が各地で求められているとありますが、教育長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 寝屋川市の事例を紹介いただきました。メリットとしましては、素早い対応ができるということと、客観的な立場で判断できる、ここは非常にメリットなのかなというふうに感じました。一方で、市長直轄の部署であるということから、学校とのオンタイムの連携、児童・生徒のケアをどのようにされているのかなというところを関心を持ったということでございます。 教育的アプローチの限界という言葉がございました。学校の教職員のみで全ての問題が解決できるとは考えておりませんので、一定の理解はできると思います。ただ一方で、日常的に児童・生徒の接しているのは教職員であることは事実でございますので、いずれにいたしましても、組織の枠を超えて横の連携が重要になってくるんだろうなというふうにも感じました。 当市におきましては、たちまち同様の部署をつくるというのは難しい面があるとは思いますが、御紹介いただいた事例の中にございました監察課の理念でありますいじめの積極的認知をさらに推進し、初期段階での対応、被害児童・生徒のケアを充実させるという意識は学校現場とも共有して、さらなる努力をしてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 続きまして、岡原市長の所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私もこの事案を見させていただきまして、まずインパクトある監察、監察課というのが、すごく、まずインパクトがあって、やられているそれは教育現場だけでは解決できないその問題というものを他のいわゆる別のアプローチで解決しようという仕組みということで理解をしているところでございます。今後調査研究してみたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 私自身も昨日、おとといかな、寝屋川市のこのいじめ監察課、ちょっと調べて、ちょっと勉強してみたんですが、寝屋川市のすごいところというか、違っているところは、もう初めからいじめは存在すると、もうこの点に決め込んでいるというところであります。そこで本気になって寝屋川市内のいじめをなくそうという姿勢が、これから僕も見ていく中で、物すごく感じました。 この監察課のチラシ等もつくられておるんですが、必ず解決しますというような言葉であるとか、こちらがチラシ、例なんですが、監察課はいじめを絶対に許さない。これ、小学校低学年用、また高学年用、また中学生用と3種類に分けてチラシがつくられておるわけでございますが、毎月1回全児童、全生徒にこのチラシが配られて、もうある意味いじめはもうどこの学校でも存在するんだというような形で、そのいじめを絶対に許さない、報告を上げてくださいと。その報告が上がった時点でこの監察課が動き出すというような形で、テレビ等見ておりますと、なかなかいじめ等の報告が上がっても動き出しが遅かったりとか、それによって大きな事件へと発展するようなニュース等がございます。そういうのを見たときに、物すごく動き出しが早い。小さな段階で動ける制度なんだなという部分を非常に強く感じさせていただきました。だから、これを、制度を見させていただいたときに、物すごくいろんな検討がなされて、いじめの現状もしっかりと具体例が上がってくる中でつくられた制度なんだなという部分を感じました。 しかしながら、今のところ寝屋川市だけがこれをやっているという状況でございますので、大きな大きなもちろん政治判断等も必要となってくることだとは思いますが、非常にこの寝屋川市のいじめに対する本気度という部分を感じるようなこの監察課の設定でございました。これは小学生の低学年、中学生、また高学年もあるんですが、漢字のところにも平仮名でつくってあったり、そこに振り仮名が振ってあったり、中学生は漢字になったりと、そういう細かなところまでいろんな形で工夫をされておる状況等でございますので、ぜひとも研究等を重ねていただきながら、私自身もいじめはどんな学校にも存在すると思っております。これはもう自分自身の経験からしても、また自分自身の子供の経験からしても、ただし表にできにくい、出しにくいというか、隠すような体質も恐らくあるのかなという部分も感じております。だからこそ、いち早くそれが出てきたときには、いじめをなくしていく方向に手を打っていく必要があると思いますので、こういう様々な事例も研究していただきながら、子供たちを守っていく政策をぜひ教育委員会、市の行政共々進めていっていただきたいなと思っておりますので、この点含めて今後ともよろしくお願いいたします。 続きまして、ブッシュ型支援につなげる子供データベースについて伺います。これは11月25日付の愛媛新聞の社説の中に、行政の縦割りの壁を打破し、子供の立場に立った支援体制の構築につなげたいとの目的から、子供の貧困や虐待を防ぐため、政府が学力や家庭の経済状況などの情報を一元化する子供データベースを構築する方針を固めたとの記事がございました。 福祉の分野、教育の分野といった異なる部門が受け持つ課題点、さらには学校が把握している情報などがあり、縦割り制度の間で支援が行き届かないケースもあるとされております。これらを一まとめにし、関係部門で継続的に共有することは、困難な状況に置かれた子供をあらゆる角度から早期に見つけ出し、切れ目なく手を差し伸べる基盤となる。肝心なのは情報を行動に結びつけることで、個人情報の扱いやプライバシーに配慮しつつ、申請や相談がなくても積極的にアプローチするプッシュ型支援に生かしたい。 コロナ禍は低所得者らをさらに苦境に立たせています。在宅時間が長くなったことで虐待リスクも増しており、対応が急がれ、取組が先行している自治体として、大阪府箕面市の子ども成長見守りシステムが一例として挙げられております。政府は、これらを参考に、2023年度にもデータベースの全国展開を目指すといいますが、切迫した子供はすでにおり、自治体や民間団体と協力して、可能なところから直ちに取り組むべきとあります。 さらには、児童虐待対策としての意義も大きいとし、東京都では18年、5歳の女児が虐待死した事件では、転居前に家族が住んでいた香川県と都の児童相談所間の引継ぎで危険性が十分に伝わらず、問題の一つとされております。このことは痛切な教訓となり、児童虐待防止法改正につながったようであります。データベースは、こうした面でも役立つとされ、関係機関が連携を強化し、対応に当たる土台として活用してほしいとのことであります。教育部長の御所見をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 行政組織の縦割りによります弊害、特に子供の教育や子育てに関する諸案件に対し、厚労省所管の法令と文科省所管の法令があること、いわゆるダブルスタンダード状態にあることによります弊害は、従前より指摘をされてきたところでございます。これらの解決に向けて、いわゆる一元化を目指したこども庁の創設は、国として大きく一歩を踏み出されたものと注目をしておりましたけれども、これが延期となった背景には、早期解決に至らない要調整事項が数多くあったのであろうというふうに推察しているところでございます。 さて、子どもデータベースについての所感をということでございますけれども、漏れなく、遅滞なく、また必要な行政サービスを提供するという観点に立てば、一人の子供に関するあらゆる情報が一元的に確認できるということは、大変強力な武器となり得るものであろうというふうに考えます。一方で、議員もおっしゃっておられましたけれども、大変デリケートな情報も多く含まれることから、より高いセキュリティーが求められて、非常に厳格な管理下で運用する必要があるとも思われますので、ここらあたりの整合性をどう取るのか、今しばらく注視してまいりたいというふうに考えております。 いずれにいたしましても、子供の命や人権を守ることが第一であることは申し上げるまでもありませんので、そのために何が得策か、常にアンテナを張っておきたいというふうに思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 今後ともしっかりとまた検討、また研究をしていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。 続きまして、子供のインフルエンザ予防接種の補助につきまして、10月13日でございますが、党本部のホームページ、あなたの声を公明党にの欄にメールで宇和島市在住の方からインフルエンザの予防接種についての声が寄せられました。 紹介させていただきますと、勇気を出してメールいたします。御高齢の方々のインフルエンザワクチン接種の補助、ありがたいです。しかし、私の住む宇和島市は、子供たちは補助もなく有料です。例えば1回接種が3,000円として、2人兄弟なら2回接種掛ける2人で1万2,000円以上の負担です。友人は泣きそうだと言っておりました。 また、私の仕事は介護職ですが、感染媒体にならないようにワクチン接種いたします。もし、この仕事でなければ未接種かもしれません。もし全ての方々が無料になれば、そんな話をしました。どうぞ、声の一つとして目にしていただければ幸いですとの内容でございました。市長、御所感をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 新型コロナウイルス感染症拡大から1年半余り。我々は多分この時期に一番マスクをつけて一番手を洗ってきた。そういった時間だったと思っております。そういった意味で、いつもインフルエンザが流行る時期も、今現在四国にも一例も出ていない、こういった状況が続いているんだろうと思っております。 しかしながら、これから年末年始のいわゆる人流の増加によります第6波につながるかもしれないこと、そしてそれに合わせて同時に流行する可能性がある、このインフルエンザにつきましても、やはりインフルエンザにかかるわけにはいかないと、そうやって積極的にインフルエンザ予防接種を接種されている方々がいるということは聞いておりますし、私もつい先日接種をしたところでございます。 今回、お子さんを持つ御家庭にとって、この費用負担が大変厳しいということ、これは私としてもお聞きをすることもございますし、そういったお声があることも十分に存じ上げているところでございますが、この12月から医療関係者、医療従事者に対しまして、新型コロナウイルスのほうの3回目の接種がスタートいたしました。これから3回目は順次接種をしていくんですけれども、今後のこの新型コロナウイルスのいわゆるこのワクチン接種の在り方というものも、個別接種になるのか、また費用負担がどうなっていくのかということで、大きく動いていく時期がもうそろそろ見えてくるのではないかなということも感じているところでございますので、それらを踏まえて一度整理をして、またしっかり検討していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。今の市長の御答弁にもありましたように、昨年はコロナ禍の中、全国的にインフルエンザの流行が抑えられたわけでございますが、例年であるならば、全国で1,000万人インフルエンザかかられる方がおられることが、昨年は全国で1万4,000人ということでございました。 しかしながら、インフルエンザの危険性がなくなったわけではございません。依然同時流行の懸念もあり、さらには進学や就職試験に臨まれる学生の方たちにとっても心配は尽きません。また、高齢者や幼児、妊婦、持病のある方には特に注意が必要となってまいります。ごく一部には肺炎や脳症などを併発する人もいらっしゃいます。近年、県内の市町におきましても、インフルエンザワクチン接種の子供たちへの補助も進められておりますが、我が市におきましても、子供たちへのワクチン補助を再度お願いしたいと思いますが、先ほど市長からも答弁があったようでございますが、保健福祉部長、伊手部長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 子供を対象としたインフルエンザワクチン接種の費用助成につきましては、以前御質問をいただいてから今日まで検討しておりますけれども、現時点において実施の判断まで至っていない状況にございます。今ほどの市長答弁でもありましたように、今後の新型コロナワクチンの動向も見据える必要があるというふうに考えておりますので、その整理の過程でインフルエンザワクチン接種の補助についても検討してまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。今後とも慎重な御検討よろしくお願いいたします。 続きましての7番、8番、タブレット端末の活用による視力についてと、すみません、学習補助委員についても、ちょっと割愛をさせていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、中学生にウエディング出前授業につきまして紹介させていただきます。 これは、山梨県の市川三郷町の町立市川中学校では、同校と市川南中学校2校での2年生を対象とした職業体験の一環で、全日本ブライダル協会山梨県支部が主催する学校ウエディング出前授業が開催されたそうでございます。 参加した54名の生徒は、複数のグループに分かれ、体育館に準備された9つのブースで職業体験に臨み、体験したのは模擬挙式で使用するウエディングケーキ作りや装飾用の花・ブーケ作りなど、ケーキに生クリームを塗る作業を体験していた生徒からは、きれいにできない、難しいと苦戦する声もあり、それでも職人から熱心に技術指導を受ける中で、新たな学びに目を輝かせていたようでございます。 メインイベントは、模擬挙式、花嫁と花婿役はそれぞれ中学校の教員が務め、2人がバージンロードを歩き始めると、生徒から大きな拍手が沸き起こり、音楽家によるバイオリンとギターの演奏が響く。結婚指輪の交換やケーキ入刀時には、まるで本物の結婚式のような祝福ムードが場内を包み、女子生徒の一人はテレビで見た結婚式の流れを実際に経験できて感動したと話していたそうであります。 三郷町教育長は、短時間で様々な職業の魅力に触れることができるのは画期的だと評価し、関係者に感謝を述べられていたそうであります。今回の学校ウエディングは県内でも8例目であり、開催に尽力された全日本ブライダル協会の小松支部長は、模擬挙式を見てもらう中で、将来幸せな家庭を築くイメージをしてくれる人が増えればと期待するとともに、この取組を全国に広げていきたいと語られておるようであります。一度に多種多様な職業の魅力を知ってもらうのと同時に、一つのイベントをつくり上げる過程で多くの人が汗を流していることを伝えるのが狙いで、さらには、結婚式を通じて子供たちに将来へのあこがれを持ってもらいたいとの願いも込められておるそうでございます。 開催を提案した関係者は、未来を担う子供たちに就職や結婚など人生の節目について考えてもらう機会を設けるよう繰り返し訴えていく中で、実現したウエディング出前授業だったようでございます。宇和島市におきましても、宇和島ジョブチャレンジの職業体験活動を行っていただき、大変好評だと伺っております。今回紹介したウエディング出前授業の所感と、宇和島ジョブチャレンジの成果など、簡潔にお聞かせください。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) ウエディング出前授業の所感といたしましては、結婚式に関わる非常に多くの職種があることをまずは知る機会であったということ。そしてまた、自分たちの日常が多くの人たちに支えられているんだということについても気づく機会になったであろうということ。そして、感動をきっかけに自分の将来について考える機会にもなったであろうということで、非常にすばらしい取組かなというふうに感じました。県内の類似事例としましては、学校法人愛媛学園さんがブライダル実習として小・中・高校生を対象に出前授業を実施しているというお話も聞いております。 宇和島のジョブチャレンジの成果につきましては、この2年間はコロナの影響もあって、特にスタートセッションはできなかったという、ここは非常に残念ではあるんですけれども、単なる職業体験にとどまらずに、むしろこの地域で働いている人から、人の役に立つ、あるいは人を笑顔にする、その意味や価値を感じてもらう機会になっていると認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 体験しての、やっぱり職業体験というか、これはもう非常に価値があることだなと僕自身も思います。やっぱり様々な形で、私自身もアルバイトとか仕事をしていく中で、いろんなことが学べるんだろうなという気がしておりますので、どうか今後また、コロナのこともあるんですが、ぜひとも継続していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 続きましての子供の貧困については、ちょっと割愛をさせていただきます。 続きまして、行政のデジタル化についてお伺いいたします。 マイナンバーカードの普及促進につきまして、コロナ禍で傷んだ日本経済の再生のためには、誰も取り残さない社会のデジタル化を進めていく必要があると思います。中でも日本はコロナ禍の中、デジタル化の遅れが指摘され、コロナ対策での給付金などの給付の際にも、一番大変なときに時間がかかり、思うようにならない政策などもございました。いざというときスピード感のある、時を逃さないタイミングで政策が実行されるためにも、私自身はマイナンバーカードの普及促進は必須だと思っております。 現在、全国の交付枚数が5,000万枚を突破し、普及率は39.5%、政府は2020年度末までには、ほぼ全ての国民が取得することを目指しているとのことでございます。様々な御意見等もあるかと思いますが、デジタル化できるかどうかの大きな課題だとも思っております。市長の御所見をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 この9月にデジタル庁が発足をいたしまして、DXを大胆に推進することで、デジタル時代の官民のインフラ、これを一気に5年でやり上げると、そのように国は考えているところでございますけれども、議員御指摘のとおり、行政サービスのいわゆるカードがなかなか広がっていかない。ここ宇和島におきましても、11月末現在で40%ちょいぐらい、大体全国の平均に近いところでございます。 現在、臨時国会におきまして、どのように普及をさせていくのかということが議論されているところと聞いているところでございますけれども、今後示される施策に対しまして、我々もそれらを活用しながら、普及に向けて努力を重ねていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続きまして、スマホ教室について伺わさせていただきます。 現在、社会のデジタル化を推進していく中で、誰も取り残さないデジタル化を目指し、企画情報課が取り組んでいただいております高齢者の方たちを対象にしたスマホ教室について、参加人数や内容、参加者の声などを完結にお聞かせください。企画情報課、木原課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 木原企画情報課長。 ◎企画情報課長(木原義文君) お答えいたします。 今年度のスマホ教室につきましては、国の事業を活用し、民間の事業者と連携して10月から開催しております。来年2月までの事業期間に33回開催することとなっておりまして、参加人数につきましては、10月及び11月の2か月間で11回の教室を実施し、延べ94名の方に受講していただきました。内容につきましては、教室の種類によって異なりますけれども、例えば初級編では、電源の入れ方や電話のかけ方、活用編では地図アプリやLINEの活用といったSNSの使い方などが主な内容となっております。 参加された方からは、スマホを十分に使いこなせておらず、大変勉強になりました。また、スマホのいろいろな機能を知りたいので、次回も参加したいといった声をいただいております一方で、スマホは分からないことが多過ぎるといった御意見もいただいております。これらの御意見を踏まえまして、一度受講した方に対しましても2回目、3回目の振り返り学習ができるような環境を整え、今後もデジタルデバイド対策に努めたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 今課長言われたように、分からないことが多過ぎる、僕自身も感じておりますが、様々なところで、やっぱりスマホが使いこなせるようになると、防災情報でありますとか、また様々な経済の情報でありますとか、入ってくる情報等があるかと思います。やっぱりそういう情報が入ってくるのと、また全く入らないのとでは、かなりやっぱり情報格差が変わってくるかと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 続きまして、スマホアプリで納税につきまして、今治市では今年度から市税や固定資産税をスマホの決済アプリで納付できるようになったそうであります。納付できる税や料金は、市・県民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料、介護保険料、上下水道料金などの10種類で使える決済アプリは、ペイペイ、LINEペイ、auペイ、d払いなどであります。 納付方法は多少の違いはありますが、スマホで納付書のバーコードを読み取ることで支払うことができるようであります。スマホ決済では、市役所やコンビニの窓口に行く必要がなく、24時間どこからでも支払えるため、利便性が大きく向上し、市納税課はコロナ禍で人との接触機会を減らすことにもつながるので大いに利用してほしいと言われていたようでございます。我が市でのスマホアプリで納税への取組状況をお聞かせください。納税課、渡辺課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 渡辺納税課長。 ◎納税課長(渡辺晃君) お答えいたします。 スマホアプリでの納税につきましては、令和4年4月からの運用開始に向けて準備を進めているところで、3月には市民の皆様へ具体的なお知らせをホームページ等可能な媒体を使って発信したいと考えております。 本事業のメリットは、議員が御発言されたとおりでございまして、納付できる税や料金につきましても、今治市と同様で合計10種類となります。また、それらの支払い方法はスマホで納付書のバーコードを読み取り、ペイペイ、LINEペイあるいは各種クレジットカードで決済を行うことが可能となり、それぞれのライフスタイルに合わせた納付方法を選択できる環境が整いますので、市民の皆様の利便性や納税の向上につながるものと思います。 今後は、市民の皆様への周知についても御協力いただければ幸いでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。市民の皆様が使いやすい利便性の向上、今後ともまたよろしくお願いいたします。 続きまして、防災・減災について伺います。 宇和島市と地元気象台との連携状況につきまして、気象庁では地域防災支援の取組を推進し、地域交流人材配置による担当チームを気象台にて編成し、担当地域を固定することにより各市町村固有の課題への対応を含め、市町村に寄り添い、担当者同士の緊密な連携関係を構築するとされております。 具体的には、平常時には気象防災ワークショップなどの開催や防災気象情報の地域ごとの活用についての共有などが行われ、災害時には早い段階からの記者会見などを実施し、住民に見通しを伝えるとともに、ホットラインによる市長への助言なども行うとされております。宇和島市と地元気象台、松山気象台だと思いますが、どのような連携を取られているか、現況を簡潔にお聞かせください。山下危機管理課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 平常時から、松山地方気象台と各市町の防災担当者間のホットライン、専用電話番号になりますが、によりまして、早め早めに防災気象情報の提供だったり、解説を受けておるところでございます。議員の説明にもありましたが、緊急時には気象台長から市長へのホットラインによる連絡もいただいておるところでございます。さらに、台風の接近時などには、台風に関する説明会をテレビ会議を通して行われますので、それらに基づいて避難情報の発令判断であったり、市民の皆さんへの防災気象情報のお知らせに活用しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 続きまして、防災気象情報の受け手であります市町村にも気象災害情報の専門家を育成していくことが大切だと思っております。内閣府消防庁などにおいては、地方公共団体の防災業務を担当する職員を対象とした研修や訓練を定期的に実施しており、これらの研修などにおいて最新の気象行政の動向や防災気象情報の実践的な活用方法などについても情報提供しているようでございます。このような研修や訓練につきまして、宇和島市の参加状況をお聞かせください。山下課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 議員の御説明の防災担当者向けの研修会につきましては、毎年近隣の市町と合同で宇和島市の会場にて開催をしているところでございます。さらに、昨年度につきましては、宇和島市独自で松山気象台から防災気象官などを招きまして、一般職員向けに防災気象研修会を実施しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 平成29年度に、地方公共団体の防災の現場で、即戦力となる気象防災の専門家を育成することを目的といたしました気象防災アドバイザー育成研修を実施し、昨年の10月、公明党山口代表の代表質問により、気象防災アドバイザーに気象台のOB・OGを任命するとの答弁が国土交通大臣より示されたことにより大きく拡大し、現在、全国で84名が委託されております。現在、全国10自治体において気象防災アドバイザーが活躍しているとのことでありますが、我が市における気象防災アドバイザー活用の検討状況についてお聞かせください。山下課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) 平成30年の豪雨災害の後に、この制度について検討した際には、松山市に1人の登録がありましたが、現在は残念ながら愛媛県内、四国内にもですけれども、登録者は不在となっておりますので、気象防災アドバイザーの活用については難しい状況でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 続いて、11月6日に開催されました宇和島市の職員参集訓練について伺います。これは、勤務時間外に南海トラフ大地震が発生したことを想定し、全職員が参集した訓練だと伺いましたが、この訓練の総括を簡潔にお聞かせください。山下課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 議員の御説明のとおり、勤務時間外に南海トラフ地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で、さらに実効性を高めるために、リアルタイムで訓練を実施いたしております。そのため、津波の被害想定によりまして本庁・支所の代替え庁舎への参集可能な職員が限られましたが、その少ない職員の中で、地震発生から3時間以内の救命救急期に対応すべき業務について、災害対策本部の各チーム別で検討・確認を行ったところでございます。代替庁舎に必要な資器材が十分に配備されていないなど、様々な課題が出ておりますので、今後、その改善と訓練、研修を重ねて、市職員の防災意識の高揚を図りながら、災害時の初動対応の実効性をさらに高めてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 続いて、11月16日に行われました文京地区の6校合同の地震津波避難訓練につきましての総括と課題点等をお聞かせください。山下課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長山下真嗣君) お答えいたします。 今回で実働の訓練といたしましては3回目となりますので、児童・生徒や先生方の意識が高くなっていると感じております。実際に、おおむね30分以内には津波災害警戒区域より高い地域への避難を完了しております。しかしながら、避難途中に渋滞が発生するポイントがあることや、6校の児童・生徒・教職員約3,100人なんですけれども、その皆さんが一堂に収容可能な避難所がないなどの課題もございます。 今回の新しい取組として、城南中学校では、大超寺様と個別に相談をいたしまして、お寺の駐車場に全生徒を安全に避難させることが可能となりました。この地域には、お寺や神社、病院の駐車場などがほかにも多くございますので、学校ごとの避難場所として活用が期待できるというふうに感じております。今後、児童・生徒・教職員約3,100人の命を守るために、避難訓練を重ねながら、実効性を高められるように協力を続けてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。これは提案になるんですが、災害時に備えまして、自宅に置いておく非常用持ち出し袋に入れる防災グッズにつきまして、防災週間などの日を選んで本庁並びに各支所などの目につくところに展示をされたらいかがでしょうか。例えば1・17阪神淡路大震災、3・11東日本大震災、7・7の西日本豪雨災害、9・1の防災の日、これは関東大震災が由来であります。また11・5の世界津波の日など、年4回程度、基本的な防災グッズのほかにも服用される薬など、人によって必要なものが異なるため、自分専用の非常用持ち出し袋を用意してなどの呼びかけも必要かと思います。過去に実施されているかも分かりませんが、再度、いつ起こるか予測のつかない災害へ市民の方々の防災意識を高めるためのアピールをぜひともお願いいたします。ふだん防災訓練に参加するような意識の高い人だけではなく、ふだん見ない人が目につくような場所などの工夫なども含めてよろしくお願いいたします。 続きまして、観光について伺っていかさせていただきます。 宇和島市といえば、宇和島城、真珠、闘牛、鯛めし、ミカンなどが有名でございますが、個人的に宇和島の何を一番アピールしたいか。海、山、ふるさと、何でもありでございますが、1つ選んで30秒の宇和島自慢ガイドをお聞かせください。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 議員がおっしゃられましたように、宇和島にはたくさんの有名なもの、魅力的なものがございますけれども、今回は市の観光の中核をなす宇和島城につきまして、市議会中継を御覧になっておられます市民の皆様にも改めて御紹介をさせていただきたいと思います。ちょっと30秒というのは大変厳しいと思いますので、御容赦いただいたらと思います。 御承知のとおり、宇和島市は伊達10万石の城下町であり、中心市街地の中央に宇和島城が鎮座をし、慶長20年、1615年に伊達政宗の長男、秀宗が入城後、明治を迎えるまで伊達家の居城でございました。現在の天守は、伊達家2代藩主の宗利が1660年頃に建築したものでございますけれども、かつては築城の名手として名高い藤堂高虎が建築した天守がございました。国内になお現存する12天守の一つである現在の天守は、国の重要文化財にも指定されており、3層3階と小ぶりではございますけれども、外観の美しさと相まって太平の世を象徴する天守とも言われております。 登城ルートは北側桑折長屋門からと南側上り立ち門からのそれぞれ趣の違う2つのルートがございまして、途中、随所に見られる石垣には、藤堂高虎時代のものもございます。市民の方なら見慣れた宇和島城ではございますけれども、天守や石垣などまだまだ深掘りできる魅力もたくさんございますので、興味のある方は市のホームページなどで少し調べていただいた後登城していただければ、新たな発見や魅力を感じていただけるのではと思っております。 今年の8月に北側登城口桑折長屋門前に新たな観光情報センター、シロシタがオープンをいたしましたので、宇和島城を訪れる際にはぜひお立ち寄りをいただければと思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) かなり時間はオーバーしましたが、見事なガイド、ありがとうございます。 ここで、商工観光課が行っていただいておりますボランティアガイド養成講座について伺います。私も第2回と第4回に参加させていただき、受講者の方々とともに宇和島城へ上がらさせていただきました。ガイド見習の挑戦もさせていただき、初めはどきどきしながらも、宇和島市のことを語れる宇和島人へ少しずつでも成長しゆく自分をうれしく感じております。機会があれば、ぜひまた挑戦させていただきたいと思っております。宇和島市が大好きな宇和島人を育てようとのボランティアガイド養成講座だと思いますが、ここでボランティアガイド養成講座についての内容等をお聞かせください。小櫻商工観光課課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 小櫻商工観光課長。 ◎商工観光課長(小櫻博規君) お答えいたします。 このボランティアガイド養成講座は、市内のボランティアガイド養成のために宇和島市観光物産協会が開催されたものです。今年11月に宇和島の歴史や宇和島城、町歩きなどをテーマとした講座を4回実施され、延べ40人が参加されました。御参加いただいた方からは、宇和島の様々な側面を学び、更に興味が湧いた、自身の意識向上にもつながったとのお声をいただき、大変好評であったと伺っております。来年度も引き続き養成講座の実施が予定されておりますので、多くの市民の皆様に御参加いただき、宇和島をより好きになっていただければうれしく存じます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。ぜひとも本当に、僕自身も参加させていただきまして思ったんですけれども、宇和島市に住んでおりながら、知らないことがたくさんあります。どうか私たち住んでいる宇和島人がどんどん宇和島のことを語っていける状況になっていくことが非常に大事だなと感じておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 続きまして、男女共同参画社会につきまして、男女共同参画社会の定義とは、男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつともに責任を担うべき社会ですとあります。 早稲田大学の政治経済学部の大湾教授は、国際的に見ると日本の女性は能力に比べて低い仕事が与えられている。女性の能力が十分に活用されていない現状は、日本経済にとって大きな損失だと言われております。その理由はなぜか。推測のとおり、世の中が、社会が男性中心主義で進められているからだと感じます。なぜそうなるのか、アンコンシャスバイアス、無意識の思い込みについて伺います。 女性の活躍を阻む要因の一つにアンコンシャスバイアス、無意識の思い込みが指摘されております。これについて、内閣府が初調査を公表したところ、実に8割の人にこの思い込みがあると判明をしております。このアンコンシャスバイアスについてお聞かせください。木原課長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 木原企画情報課長。 ◎企画情報課長(木原義文君) お答えいたします。 アンコンシャスバイアスとは、無意識の偏見のことであり、様々な環境や集団に囲まれて生活するうちに、知らず知らずの間に個人の意識に刷り込まれる価値観の偏りを意味しております。具体的には、赤いランドセルは女の子用、黒いランドセルは男の子用といった勝手な思い込みとか、性別、学歴などを聞いて自分の思い込みで接し方を変えるといったことが該当すると思われます。 このことにつきましては、コミュニケーションの価値を大きく損なうだけでなく、関わる人々同士の信頼関係も大きく低下させ、正しい関係の構築を妨げるものとなります。これを防ぐために、日常生活におきまして、決めつけない、押しつけないよう心がけ、相手の表情や態度の変化などサインにも注目しながら、気づこうと意識することが重要であると言われております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) ありがとうございます。 このアンコンシャスバイアス、無意識の思い込みについてでございますが、様々なアンケートが行われているようでございます。その中で、アンケート調査の中で、8割の方がこの無意識の思い込みがあると。これによってなかなか女性の活躍がなされていないというような原因ともされております。一人一人がこういうことを気づく、また気づくだけではだめだとも言われております。女性枠をつくるなどの積極的な介入の仕組みをつくっていくことも重要だと言われておりますので、この点も含めてよろしくお願いいたします。 最後の、ジェンダー平等を実現しようということでございますが、これはSDGs5番目の目標となっております。日本はジェンダー後進国との声をよく伺います。2018年には医学部の入試で女子の受験生が差別されていたことが明らかになりました。また、職場や生活のあらゆる場所で、女性だから、男性だからの思い込みによる差別が、知らず知らずのうちに思い込みによってなされている状況だと言えます。 実際、2021年のジェンダーギャップ指数、男女の違いにより生じる様々な格差では、日本は156か国中120位で、主要先進国の中で最下位だったようでございます。日本にいると分かりにくいですが、現状は世界の中でも日本は男女間の平等がひどい状況と言わざるを得ません。このことについて、我が宇和島市は大丈夫でしょうか。岡原市長、所感をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 平成30年度に宇和島市男女共同参画基本計画というものを策定をいたしまして、あらゆる分野に女性の進出をという言葉を合言葉に、様々な取組というものをしているところでございます。 市の中の取組で申し上げますと、女性職員の積極的な管理職への登用であるとか、また、市がお世話になります市民さんの委員会であるとか協議会のメンバーの中には一定以上の女性の方々に参加をしていただき、様々な価値観をいただこうという努力というのはしております。 ただ、一方で、まだまだそれらは不十分であることは認識しているところでございますので、これらについてはもっともっと努力を傾けていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 畠山博文君。 ◆5番議員(畠山博文君) 今後とも御検討等、よろしくお願いいたします。 最後になりますが、時間1分40秒ほど残っておりますので、若干ちょっと観光のほうに戻らさせていただきます。 宇和島市のアピールで、今日タブレットのほうに一番最後の写真、入れさせていただいておりますが、JRの発着、終着駅という形で写真を入れさせていただいております。宇和島市のアピールなんですが、私自身も密かな知っていただきたい、またアピールしたい魅力が「宇和島市、ロマンあふれる終着駅と始発駅」でございます。銀河鉄道999世代の私といたしましては、この線路がどこまで続くのか、またどこまで行けるのか、線路の行く先に人生を感じておりました。また、今は亡き母親が高卒で就職した折、見送ってくれたのも宇和島駅でありました。特に線路の終着地点、こんな感じでありますが、ロマンを感じるわけでございます。 さらには、宇和島駅構内にあります扇形の転換機や古い駅舎など、深い味わいを感じております。私自身もこの冬、予土線において窪川まで最後の清流、四万十川を横目にひそかな旅に出かけたいと計画中でございます。全国の鉄道ファンにも知っていただきたい予土線であります。予土線3兄弟も元気いっぱい走っております。また、鬼列車やウルトラトレイン号も登場し、にぎやかになっております。先日も、伊予灘ものがたりが予土線を走り、様々なイベントも開かれ、大いににぎわっていたようでございます。 惜しむらくは、各駅の昔の駅舎での保存でございますが、古きよきものを補強しながら残していく。今の箱だけの小さな駅はどこか寂しい感じがしております。どこよりも大きな赤字路線で仕方ないことなのかもしれませんが、駅舎などはこれ以上はなくさないように残していきたい地域の宝だと思っております。 以上で、質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(中平政志君) 以上で、畠山博文君の質問を終わります。 次に、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 市民クラブみずほの上田富久でございます。 宇和島市議会は、これまで県下でいち早く本会議の質問戦において一問一答方式、分割方式を導入、その後も議会基本条例、政治倫理条例を制定、またタブレットを導入し、ペーパーレス化など、議会改革を行ってまいりました。そんな中、西条市議会が第16回マニフェスト大賞で政策提言会等の開催、議員間討議の導入、ペーパーレス化や業務継続計画の策定など地道な活動が評価され、大賞に次ぐ最優秀躍進賞に選出をされました。私たち宇和島市議会も、地道に議会改革に取り組み、市民に開かれた議会を目指さなければならないと心を新たにしたところであります。 それでは、質問に移ります。 初めに、戦略的なシティセールスの展開について質問をいたします。先日、戦略的なシティセールスの展開について、会派で勉強会を行いました。そのときの質問と重なりますが、市民の皆さんに分かりやすい説明、答弁をお願いをいたします。 この戦略的なシティセールスの展開についての資料、ここに資料がありますが、そしてうわじまブランド魅力化計画、この冊子、大変よくできておりますが、市長公室はこの計画をつくることだけで満足しているように感じられ、私たちにはその後の成果が見えてまいりませんので、この計画の中で疑問に思うことを一部取り上げ、質問をさせていただきます。 第1期目の戦略的シティセールスの展開については、令和2年度から3年度の2年間の計画ですが、1年目の事業結果を検証し、2年目に反映、よりよい事業展開にしなければならないと考えますが、1年目の事業の検証はされているのか。その検証結果はどのようなものだったのか。また、検証結果を2年目の事業にどのように反映されたのか。梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) 少し長くなりますが、御容赦いただいたらと思います。 まず、令和2年度の事業についてでございますけれども、ブランドイメージの発信としてロゴマークやキャッチコピーの浸透を図るとともに、SNSを活用した情報発信を行いました。また、特に地元産品の販売促進の面では、新型コロナウイルスの影響により大きな打撃を受けた養殖マダイの生産者支援として「#鯛たべよう」プロジェクトに取り組み、SNSを活用した市民参加型による情報発信や養殖マダイの消費拡大につながる販売促進活動などを行いました。これらの取組を通じて、改めてSNSの影響力の大きさや困った人を支援しようとしてくださる人の多さとその温かみ、そして姉妹都市などふだんの人と人とのつながりの大切さなど、多くのことを学びました。支援いただいた皆様には改めて心から感謝申し上げたいと思いますし、これからもこの御縁を大切にしていきたいと考えております。 次に、令和2年度を経て令和3年度にどう生かしているかについてお答えします。 昨年度の取組の中で生まれた新たなつながりを大切にしながら、今後の継続した事業展開を図りたいと考えておりまして、例えば「鯛たべよう」等で生まれた新たなつながりを、養殖マダイだけに限らず、ブリなどの他の魚種やかんきつ、さらには真珠など、様々な宇和島産品の販路拡大にもつなげていくべく、営業活動を展開しているところです。 また、新型コロナウイルスに加えて当市を取り巻く状況の変化等を受けて新たに取り組みが必要となったものなどについては、新規事業として追加をし、取り組んでいるところです。コロナと稚貝のへい死により困難な状況にある真珠業者を支援するための「#WithPearl」プロジェクトもその一つですが、加工・販売の大半を県外に委ねているといった産業構造的な課題もあって、宇和島真珠の真珠拡大に対する貢献を把握しづらい状況にあります。 しかしながら、宇和島真珠販売業組合と連携した真珠製品のカタログ制作をはじめ、真珠ガチャや真珠製品の自動販売機設置といった民間事業者の新たな取組も生まれるなど、一定の成果も出始めておりますので、引き続きリアルな店舗等での情報発信などとも併せて取り組んでまいります。 なお、令和3年度事業の現在の進捗状況といたしましては、当初から内容を変更した事業は11事業ございますが、事業全体を中止した事業はなく、関連事業数は全体で80事業となっているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 第1期目の計画も終わろうとしておりますが、第2期目の計画の基本的な考え方は示されておりますが、具体的な事業展開をどのように考えておられるのか、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えいたします。 今後の展開につきましては、まず今年度におきまして、現行計画において設定しておりました各種の目標指標の達成状況を見ながら事業成果の検証を図っていくとともに、令和4年度から6年度までの期間に実施するシティセールスの基本方針となる第2期うわじまブランド魅力化計画を策定し、各種の施策を展開してまいりたいと考えております。 本市は、シティプロモーションの分野におきまして後発の部類に入ります。新たにできたロゴマークやキャッチコピーを積極的に使用して露出させながら、うわじまブランドの認知に努めているところですが、残念ながら市外の方はもちろん市民の認知度もそれほど上がっていないため、今後も地道にブランドイメージの浸透を図っていく必要があると考えております。 また、現行計画の事業では、関係人口も併せ、市民の皆さんと一緒になってシティブランディング、宇和島の魅力発信に取り組む施策が少ないことから、市民参加型の施策の充実が求められると考えております。 続いて、次期計画の基本的な考え方として、現行計画で設定している本市の魅力の定義や事業大系などの……     〔「すみません、基本的な考え方については示されておりますがという質問をしております。そこは省略してください。お願いします」と呼ぶ者あり〕 ◎市長公室長(梶原祥敬君) すみません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、いろいろと述べられましたが、これまで行った事業を全て検証し、昨年よりは今年、1期目よりは2期目とよりよい事業展開を期待をしております。 次に、新型コロナウイルスの対応とシティセールスの実施状況についての質問に移ります。 新型コロナウイルスの対応とシティセールス、ピンチをチャンスに変える取組とありますが、どのような取組をし、どのような成果を得られたのか、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えします。 今、答弁が長くなってしまいますが、御了承ください。 令和2年度におけるシティセールス関連事業におきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりまして、当初予定していた事業の多くが中止や内容変更などを余儀なくされた一方で、その対応といたしまして、新しい方法を取り入れたり、新規に取り組んだりした事業もございました。特に、先ほど御紹介しました「#鯛たべよう」キャンペーンでは、市が販促物の制作や情報発信に協力し、地元の水産会社と連携しながら養殖マダイの拡販に努めたほか、大手コンビニチェーン店でのタイを使った商品の販売や宇和島水産高校の生徒さんによる料理番組の制作、そして「#鯛たべよう」を共通言語とし、SNSを活用した市民参加型による産地応援の取組など事業者だけにとどまらない市民の自主的な動きにもつながるといった成果も出ており、現行計画の理念に沿った成果が見られたものと考えております。 また、コロナ禍を機にIT技術を活用したオンラインによる商談会の実施や、新しい取組として注目されているライブコマース的な取組として、首都圏や県内の関係企業の協力の下に、その社員さんや会員向けに宇和島産品の魅力を地元事業者と連携して発信し、購入につなげる交流ライブイベントなども生まれてきております。 さらに、今年度からは地元事業者のECマーケティングを推進していくため、市内事業者を対象としたセミナーを開催するなど、各事業者が取り組むECマーケティングへの支援や、市内EC事業者同士のネットワーク形成などにも取り組んでいるところでございます。 このように、新しい技術や取組をうまく取り入れ、コロナ対策における支援等をきっかけに生まれたつながりも大切に継続し、その先に広げながら、引き続き地元産品の新たな市場開拓や販路拡大につなげていくとともに、これまでの取組で培われたシティセールスの成果というものを現在策定中の第2期うわじまブランド魅力化計画にも反映させていく必要があると考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) いろいろと言われましたが、私はコロナウイルスの対応でピンチをチャンスに変える方策というのはどういうものがあるか、それだけ聞きたかったんですが、いろいろと述べられました。近年のコロナ禍でテレワークなど仕事のやり方が変わってきており、販路開拓、関係人口の強化におきましても、オンラインの活用が重要になってきております。ピンチをチャンスに変えると掛け声だけではなく、詳細な戦略を立てて取り組んでいただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 次に、移住定住対策の質問に移ります。 宝島社が発行する「田舎暮らしの本」の中で、人口10万人以上の大きな市グループで、2021年版住みたい田舎ベストランキングの総合部門、若者世代部門、子育て世代部門、シニア世代部門の全4部門において、西条市が全国1位、史上初の4冠を獲得をされました。先日、浅野議員からいただいた愛媛県への移住者数の資料によりますと、昨年度県内の市町の中では1位、松山市726人、2位、今治市685人、3位西条市240人の順になっており、南予の市町においては八幡浜市が県下4位で135人、大洲市が6位で61人、宇和島と鬼北町が同率7位の56人と、宇和島市は八幡浜市の4割ほどにとどまっております。似通った産業、気候風土でありながら、どのような原因でこのような結果になっているのか、分析されたことがあるでしょうか。西本総務企画部長に分析結果をお尋ねをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 県全体の移住者数が増加する中で、宇和島市の数値が減少した主な理由につきまして、吉川議員の御質問への回答と重複する部分もございますが、推進体制や移住を検討されている方へのサポート体制など大きな違いがございました。 これまでの宇和島市のスタンスといたしましては、もちろん移住は積極的に推進はいたしますけれども、基本的には必要な経費については参加者に応分の負担をいただき、また、相談体制についても一定の御案内はいたしますが、体験住宅利用や体験ツアーの際には移住検討者から要望があった場合のみの対応としておりました。 しかしながら、先ほど上田議員からの御指摘もありましたように、西条市では移住セミナーの参加者の中から1泊2日の無料体験ツアーへの招待をする制度もあり、往復交通費、宿泊、食費等というのが無料ということでございました。また、移住を検討している方に対し、地域の方や先輩移住者と相談、親睦を深める機会を多く設け、またニーズに合わせたオーダーメイド型の体験ツアーを実施し、移住について最も関心の高い仕事に関するサポートも行っているという状況にございます。 全国的に地方公共団体が移住政策に力を入れる中で、移住者を獲得するために人とお金の手当てが必要でございます。今後、しっかりと検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私はこの後、その無料、どのような住みたいまち、田舎で1位を獲得した西条市はお試し移住のお得なサービスとしてということを言おうとしたのが、全部打合せをしたんですよね。しても、この調子で全部先に言われるので、もう二度と西本部長とは私はもう打合せはしないというふうに今心に決めました。 今、西本部長が言ったとおりで、西条市はいろいろと仕掛けをやっております。宇和島市もぜひそういう仕掛けを持って、仕掛けをして、そして毎年1,000人以上、また1,200人ですかね、今、人口が減っておりますので、人口減少に歯止めが利かなくなっている以上、本気で取り組んでいただくようよろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 このような状況の中、本気で交流人口、移住定住者を増やそうとするのであれば、宇和島市の魅力を発信、移住・定住を促進し、また宇和島市に住んでもらう、宇和島に帰ってきてもらう魅力的なまちづくりが重要になってまいります。また、コロナ禍の中、全国的にも移住者の希望者が増大しているそうでありますが、今こそピンチをチャンスに変え、他の市町に後れを取らないように戦略を練ってしっかりとした対応をするよう申し添えておきたいというふうに思います。 観光のまちづくりについての質問に移ります。 戦略的なシティセールスの展開についてのうち、うわじまブランド魅力化計画においては、宇和島の魅力を全国的に発信し、交流人口を増やすことも目的の一つだとうたっております。数年前、DMO推進機構代表理事、大社 充氏の講演会に出席したことがあります。その講演で大社氏は、住んでよし、訪れてよしの観光のまちづくりについての話をされ、住んでいる人がその地域で生き生きと住み続けることができる地域が魅力ある地域であると断言されておられました。また、観光のまちづくりを掲げて取り組んでいるまちで行っている事業の経済効果の詳細まで分析を行っている自治体は少ないことも話されておられましたが、これまで宇和島市で行ってきた事業の経済効果を分析されてこられたことがあるのか、もし分析されたことがあれば、事業名称を挙げ、分析結果を示していただきたい。楠産業経済部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 市は例年、観光地、観光施設、商店街、道の駅等におけます入り込み客数、また市内宿泊施設の宿泊者数等につきまして調査集計を行っているほか、市が実施をいたしますイベント等の各種観光事業につきましても、来場者数の集計を行っておりますけれども、議員がおっしゃられますような各種観光事業におけます経済効果の分析までは行っていない現状にございます。 ただ、分析という点につきましては、SNSを活用した観光情報の発信につきましては、関心の高かったコンテンツを選定し、ブラッシュアップした上で発信しているところでございまして、女性を対象に情報発信を行っておりますうわじま女子旅プロジェクトのインスタグラムにおきましては、フォロワー数が令和2年5月で539人から今年の12月7日現在で約3,800人に増加しているというような例もございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) また、観光のまちづくりは体系化されていないで進められていることが多いとも指摘をされておられましたが、宇和島市では、観光のまちづくりをどのように体系化して進めておられるのか、楠産業経済部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本市の観光施策の推進につきましては、市と市の観光物産協会との連携を主として取り組んでいるところでございます。観光物産協会では、各種事業や情報発信等を市と共同して行っているほか、市、交通事業者、観光事業者等との連携調整などを行っていただいております。また、県や愛媛DMO、近隣市町等で構成をいたします南予広域連携観光交流推進協議会等の各種協議会におきまして、広域的な活動等を通じて観光コンテンツやツアー造成、また観光PRや誘客促進にも取り組んでいるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 観光のまちづくりについてお伺いをいたしましたが、いくら宇和島の魅力を発信しても、受入体制、観光地、史跡等の整備ができていなければ、どうしようもありません。 先日、NHKで放映されております大河ドラマ「青天を衝け」で、宇和島ゆかりの穂積陳重が渋沢栄一の長女、歌子と結婚したことが放映をされておりましたが、穂積橋近隣の住民から、穂積橋近辺の整備ができていないとの連絡があり、現場を見に行くと、公園は植木の手入れができておらず、川にはアシが生い茂っており、担当部署にお願いをいたしました。この川が県河川でありましたので、山田建設部長のほうに県のほうにお願いしておいてくれというふうに頼んでおりましたので、多分山田部長、力を持っておりますので、すぐやってくれるだろうと期待をしております。 受け入れる側の対応がしっかりしていなければ、訪れたい町にはなり得ないというふうに私は思っております。ちょうどそのときに観光客らしき人が写真を撮っておられましたので、どこから来られたのか聞いてみますと、名古屋からの観光客でした。このように、大河ドラマで紹介され、またコロナも収まりつつあり、GoToトラベルも始まろうとしておりますが、商工観光課と文化スポーツ課の連携、またGoToトラベルとの連動をどのように考えておられるのか、楠産業経済部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 上田議員のほうからも、文化スポーツ課と連携調整ということを以前から言われておりますので、そこを肝に銘じて連携をしながら行政を推進しているところでございます。 先般のシロシタのオープンイベントにおきましても、文化スポーツ課の御協力をいただきまして、オープニングのイベントをしていただいたところでございます。 また、GoToトラベルとの関係ですけれども、市におきましては、昨年度実施をされました国のGoToトラベル事業及び県が実施をいたしました県内宿泊割引キャンペーンに併せまして、市内の宿泊をさらに推進するため、プラスワンとして宿泊者に対しまして3,000円分の商品券をプレゼントするキャンペーンを実施をしております。期間は令和2年10月1日から令和3年3月31日までの期間について実施をしておりまして、実績といたしましては、期間中延べ4,362人が宿泊をされ、一定の宿泊客数の増加は図られたところでございます。 今後のGoToトラベルの再開につきましては、来年の1月以降から再開する方向で検討が進められていると伺っておりますので、市といたしましても、国や県の動向に注視しつつ、宿泊事業者等の御意見も参考にしながら、市内の宿泊促進策につきまして検討してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) これまでの事業を分析し、受入体制をしっかり整え、住んでよし、訪れてよし、また住んでいる人がその地域で生き生きと住み続けることができる地域の構築のため、しっかりとした体制を整え、取り組んでいただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 次に、ふるさと納税の現状と今後の推進方法について質問に移ります。先日の会派勉強会、また過去の定例会一般質問においても質問いたしましたが、再度質問いたします。 宇和島市のふるさと納税の実績は、過去、愛媛県の中ではトップクラスを維持し、4億円を超えた時期もありましたが、現在では半額の2億円ほどに減少をしており、同じ産業形態である近隣の八幡浜市は、宇和島市の3倍以上と大きく水をあけられておりますが、その要因はどこにあるのか、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) 議員御紹介の八幡浜市さんでございますが、当市と特に地域特性もよく似ており、産品の種類やふるさと納税の返礼品の主力がかんきつというところもよく似通っている点でございます。 しかしながら、主力の温州ミカンもさることながら、かんきつの人気返礼品である「紅まどんな」や「せとか」といった高級かんきつの提供数に大きな開きが当市とございます。また、当市では、家族経営の経営者が多く、規模の大きい農業法人や団体が八幡浜市に比べて少ない地域特性もありまして、多くの注文を受けた場合には発送作業にも一定の労力が必要となってきますが、繁忙期においては収穫や選果作業と並行してしまうため対応が難しく、JAの共選場などへの出荷を優先される場合も多いようでございます。 一方で、宇和島市の特徴といたしまして、中晩柑類の種類が豊富で、夏場を除いてほぼ通年でかんきつを提供できることや、宇和島が誇る真珠製品もあるなど、当市としての強みもあると思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 理由はまあいろいろあるでしょうが、私は市長及び職員のやる気とアイデアの差でこの差額の数字に表れているというふうに思っております。 昨年の3月定例会でも質問いたしましたが、姉妹都市の当別町は、五、六年前までは2,000万円ほどだった納税額が12億円と急増しております。ロイズが8億円ほどを占めておりますが、海がありませんので、農産品、加工品だけで4億円ほどという計算になります。ロイズの相乗効果はあるものの、前宮司町長のアイデアと職員のやる気でここまで納税額を伸ばしているというふうに私は考えております。 私が仲よくしております当別町の職員がおりますが、彼は昨年度より北海道の観光振興機構に出向しており、先月は長野県、広島県、熊本県で北海道の産品のPR、修学旅行の誘致、またちゃっかりと当別町の特産品のPR、SNSで発信も行っておられます。昨日も連絡がありまして、今名古屋にいるというようなことで、全国を飛び回っておるようです。今後どのように宇和島市をPRし、ふるさと納税の推進を図っていかれるのか、梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えします。 今後につきましては、まず第3弾となる新たなポータルサイトへの加入や、年1回となっている新規返礼品の登録機会を増やしていくことを検討していきたいと考えております。また、宇和島ならではの魅力あふれる新規返礼品の発掘と併せ、1年を通した需要が見込める定期便や返礼品同士を組み合わせたセット品など、既存返礼品のブラッシュアップも図りながら、ポータルサイト上での広告配信も利用し、宇和島の魅力をさらに効果的に発信していきたいと考えております。 そのほかにも、先進自治体の取組等を研究し、可能なものから取り入れながら、事業者の皆様とも協力してさらなる寄附者の獲得を目指してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 戦略的なシティセールスの展開についていろいろ質問をさせていただきましたが、魅力発信、オール宇和島での推進など、掛け声はいいのですが、本当に市長を中心としてオール宇和島でアイデアを出し、やる気を出し、具体的な行動に移れるかにかかっております。また、先ほど梶原市長公室長が言われましたように、なぜこれだけふるさと納税が低迷しているかという原因も分かっておられるようですので、この原因をどうにか払拭するためにも、頑張っていただければというふうに思います。 高い予算をかけて立派な計画を作成しておりますが、あとはやる気とアイデアの勝負です。担当部署である市長公室、梶原室長には私は期待をしておりますので、頑張ってやって、ふるさと納税の額をどんどん上げていただければというふうに思います。 次に移ります。 教育行政のうち、まず小・中学校の統廃合についての質問をいたします。この件につきましては、何度か質問をいたしましたが、明確な答弁が返ってきませんでしたので、再度質問をさせていただきます。 平成30年度に教育委員会より市内の小・中学校の統廃合の指針が示されましたが、豪雨災害、コロナウイルス感染症の影響で、吉田統合小学校以外の計画が大幅に遅れております。 昨日、武田議員の質問に金瀬教育長は、豪雨災害で足踏みし、GIGAスクール構想で手いっぱいで、統廃合の計画は進んでいないという、私には言い訳としか聞こえない答弁をされておられましたが、GIGAスクール構想は全国一律の事業で、全国各自治体が取り組まなければならない事業であります。また、愛南町、八幡浜市は、小・中学校の統廃合計画を明確な時期を含め発表をされました。なぜ宇和島市は統廃合計画が一向に進まないのか。また、いつまでに詳細を発表されるのか。計画の骨子に変更があるのか。金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今御指摘いただきましたように、作業が遅れていることは事実でございます。言い訳というふうに言われましたけれども、そこの部分も正直な状況ではあります。 30年2月に策定されました方針は、大きな基準といいましょうか、考え方の一つとして、昨日も申し上げました福祉学級の解消ということを眼目には掲げていたわけなんですけれども、そういった考え方は、ちょっと今の状況にもうなじまなくなってきていますので、おっしゃられましたとおり、何らかの形で考え方自体を変更する必要はあるだろうというふうに考えております。 現在、第6波も心配されているところですが、全体のスケジュールの検討を行っている状況でございまして、検討ができ次第、まずは宇和島市学校再編整備検討協議会を開催し、その意見を踏まえながら方針の見直しを行い、そこで策定されました方針に従って進めてまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それはいつ頃になりますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 申し訳ございません。今の段階でちょっと明言できる状況にありません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 1年で状況は大きく変化しますし、少子化は大変な勢いで加速しております。言い訳をせずに素早い対応をされるよう申し添えておきたいというふうに思います。 また、これも再度質問をさせていただきますが、数年前、戸島小学校は校長が配置されなくなりました。このときは、島民にも知らされないまま実行に移されましたが、愛媛県立高校再整備の基準のように、生徒が何人以下なら校長の配置はしない、何人以下なら養護教諭も置かない、何人以下なら統廃合の対象になるといった再編整備基準を設ければ、地域一帯となって入学生の増加に向けた取組も行うことができますし、取組にもかかわらず基準を達成できなかった場合は、再編を実施するというように、宇和島市独自の基準を設ければ、ある程度地域住民も納得できるのではないかと考えますが、金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) おっしゃっていただいたように、明確な数字なりをお示しできるような基準が設けられるようであれば、そのようにしたいという気持ちは私も持っているんですけれども、県立学校、高等学校はどの学校に通うのかというのは生徒ないしは保護者のほうに選択肢があるわけなんですけれども、市立の小・中学校については校区を決めて、この校区の児童はこの学校に行ってくださいと、そういう立てつけになっております。 また、特に小学校低学年の児童については、あまり距離が遠くなりますと、通学ということも非常に時間あるいは距離、手段等々難しい面もありますので、同じような形での基準というのはなかなか難しいかもしれませんが、いずれにいたしましても、こういう状況になってきたらそろそろこうなるのかなというような感触はせめて持っていただけるような考え方なりはお示しできるようにしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 前向きな話をしていただきました。確かになかなか校区制があって、特に低学年等々は長い距離通学するのはしんどいというふうに、そこのところは分かります。しかし、これ年間出生数がもう300人を切るような状況下なんです。ぜひ早急にその地域の方たちにはある程度分かるようなことにはしていただきたい。前回の戸島小学校のように、校長がいない、あれ、どうしてかなと、校長誰が来るのかなという異動、先生の異動ですよね。あの新聞を見ても、戸島に校長がいないがどうなんだという、慌てふためいていろいろと問合せもありました。そういうことのないように、ぜひ地域住民の方には分かるような体制を取っていただければというふうに思います。 次に、児童・生徒の支援体制についての質問に移ります。先ほどの畠山議員の質問と多々重なるところがありますが、御容赦願えたらと思います。 宇和島市内の不登校の児童・生徒、またいじめや暴力行為、問題行動を起こす児童・生徒はどれぐらいおり、どのような事例が上がってきているのか、片山教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、前段にございました不登校の児童生徒数でございますけれども、今年11月現在におきまして、小学校が28名、中学校が33名というふうになってございます。また、いじめの加害者また非行等々の問題行動のある児童・生徒におきましては、同じく11月現在でございますけれども、小学校が49名、中学校が40名というふうになってございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 現在、当市のスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの人数、配置、業務内容、役割及びどのような方がなっているのか、片山教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まず、スクールソーシャルワーカーについてお答えをいたします。現在4名のスクールソーシャルワーカーが学校教育課に所属をしておりまして、6つの中学校区を分担しております。業務内容につきましては、家庭訪問や登校補助、教育相談、生活指導など、児童・生徒や保護者への直接的に働きかけを行ったり、学校を訪問して情報収集や教職員へのアドバイスを行ったりといったものとなっております。また、場合によっては、南予子ども・女性支援センターや福祉課、医療などへの関係機関へつなぎ、持続的なサポート環境の構築を担っております。この4名の職歴につきましては、元小学校長が1名、元中学校長が1名、元養護教諭が2名というふうになってございます。 続きまして、スクールカウンセラーについてお答えをいたします。スクールカウンセラーは、今年度5名が宇和島市担当として県教委から派遣されており、6つの中学校区をそれぞれ分担をしていただいております。 業務内容につきましては、主に児童・生徒・保護者に対するカウンセリングが主なものとなっておりますけれども、相談が寄せられた事例に対して関係者が集まるケース会議に出席をし、いいアドバイスを行ったりすることもございます。 このスクールカウンセラー5名の経歴につきましては、元教員であったり、一般企業に勤めておられたりと様々ではございますけれども、うち4名が臨床心理士の資格を持った心理の専門家であり、残る1名も長年教育現場でカウンセリング業務に従事していた経験をお持ちの方でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 日本教育新聞には、スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの重要性が特集をされ、愛媛新聞にも7回にわたってスクールソーシャルワーカーの重要性が新居浜市の実例を挙げ紹介をされておりました。不登校、いじめ、暴力行為、問題行動を起こす児童・生徒の背景には、心の問題だけではなく、家庭、生活環境など様々な要因が重なり合って起こっているというふうに考えられておりますが、学校における支援体制はどのようになっているのか、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、小・中学校には、各校に1名、生徒指導主事を配置しております。不登校、いじめ問題の対応を中核として担っていただいております。特に中学校は、学年主任等の兼務もありますけれども、学級担任から外れ、生徒指導主事専門で対応に当たっているところです。各事案につきましては、市教委へ即時に報告が上がり、ソーシャルワーカーや市教委担当の指導主事と連携を図りながら、丁寧に対応しているところでございます。 しかしながら、不登校問題、いじめ問題は年々複雑化しており、家庭の御理解と御協力なしに解決は難しいのが現状です。今後はさらに校内の支援体制への強化はもちろんですが、スクールソーシャルワーカーやカウンセラーと連携を強化してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 支援体制で大事なことは、学校ではそれに関わる、先ほど教育長も言われましたが、職員、例えば指導主事、養護教諭、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーなどのこれ役割を分担すること、役割分担。また、学校、家庭、地域の役割を明確化することだと私は思っております。学校での役割分担及び学校、家庭、地域の役割分担及び役割の明確化はできているのか、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 特にカウンセラーとソーシャルワーカーについては、直接支援、間接支援ないしはそのカウンセラーそのものということで、やっぱりはっきりしております。学校のほうについては、基本ケアということなんですけれども、今回、議員から愛媛新聞の記事を御紹介いただいて、私は新居浜市のほうで社会福祉士という方を入れて、そしてそこで学校と家庭の役割分担に福祉の知見を入れながらすみ分けをしているという事例は勉強させていただきました。 宇和島市の実情に、資格を持っている方が簡単にいらっしゃるのかどうか今ちょっと把握できていないんですけれども、勉強してみたいなというふうには感じました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) なぜ役割分担、そして役割の明確化というのを言わさせていただいたかといいますと、役割分担の明確化をしなければ、家庭でやらなければならない、家庭でやらなければならないということもないんでしょうが、やらなければならないしつけなど、全て学校に押しつけられる可能性が出てくると私は思っております。今学校、先生たち大変忙しく、働き方改革というような話もされている中、ぜひ先生たちの負担を軽くしてあげていただきたい。関わる関係者の役割の明確化、そして強固な支援体制づくりなど、それぞれの強みを生かし、協働して問題解決に取り組んでいただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 続きまして、図書館の充実についての質問に移ります。パフィオうわじまの図書館のコンセプト、そして図書館の役割とは何でしょうか。これ、片山部長、構いませんか。よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) パフィオに図書館を配置しているその意義といいましょうか、意味といいますのは、やはり市の駅近くの新しい施設において集客が多く望まれること、また中・高生を中心に、大人の人もそうですけれども、知的好奇心・欲求を満たすことができる施設とするためには、従来の古い図書館ではなかなか難しかったということ、そういったことになるのかなというふうに感じておるところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私、片山善博氏、鳥取知事、また総務大臣等々を歴任された方の講演にも行かさせていただきましたが、公共図書館の役割は、地域を考えるための拠点、地域の歴史・文化及び地域で起こった災害をデータ化、保存し、過去に学ぶためにも資料を管理する役割を担っているというふうに言っておられました。金瀬教育長そして片山教育部長におかれましては、これらのことを頭に入れ、これからの質問に答えていただくようよろしくお願いいたします。 それでは、本題に入ります。 私はあまり図書館を利用しませんが、図書館をよく利用する市民の、数人の市民の方々から、図書館の充実についての意見をいただきましたので、その意見を参考に質問をさせていただきます。 宇和島市の図書館は蔵書の数が少ない印象が強く、梼原の雲の上図書館は建物だけではなく蔵書もすばらしいと意見をいただきました。雲の上図書館、私ももう何度、何十回と行かさせていただいておりますが、蔵書の数は調べておりませんが、確かに蔵書の分類、今日の一冊、おすすめ本棚、ゆすはらアーカイブス、新着図書のコーナーなど、来館者に分かりやすい、借りやすいレイアウトなど仕掛けをいろいろと行っております。 パフィオうわじまの図書館の蔵書の数はどれくらいあり、選書はどのように行っているのか、また、レイアウトは誰が考えているのか、片山教育部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) まず、蔵書につきましてお答えをいたします。 現在、図書館は、吉田、これ津島も合わせてということになりますけれども、蔵書数といたしまして約33万8,000冊ございます。この冊数を人口割にいたしますと1人当たり約5冊ということになりますけれども、これは県下におきましては平均4.8冊ということでございますので、おおよそ平均やや上回りというところでございます。 日本図書館協会の資料によりますと、貸出し密度の高い上位10%の自治体が所有いたします蔵書数の平均が人口8万人以下の市町村で約41万5,000冊、6万人以下では29万4,000冊という数字がございますけれども、これらと比較いたしましても、それほど少ない数字ということではないという認識はしておりますが、御利用いただく市民の皆様の満足度を少しでも高めていくためにも、可能な範囲ではありますが、蔵書の増冊には努めてまいりたいというふうに考えております。また、書籍の配置等々につきましては、図書館の職員が、国の定めた基準というのがございますので、そこに沿った分類によって配置をしておるというふうに伺っております。 また、梼原の雲の上の図書館、こちらは私もたった一度ではありますが行ったことがございます。大変施設としてもすばらしい施設だなと思うと同時に、本の配置は確かに工夫をされているなという印象を持った記憶がございます。また、最近行っておりませんので、また近々視察にも参って勉強してまいりたいというふうに考えております。 すみません、以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 利用者が要望すれば、話題の新刊本はそろえてもらえることはうれしいことだが、どうしてもタイムラグがあり遅くなる。また、要望がないとなかなか購入してもらえなく、シリーズの続巻も欠巻があるそうで、図書館司書の役割、権限はどこまでなのか、どのように図書の購入を決定しておられるのか、こちらも片山教育部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 新刊のものをもちろん全て購入できているわけではございませんけれども、やはりそこは状況を判断しながら、これが限られた予算というものもございますので、優先順位をつけながら購入をしているというふうに伺っております。ただ、どうしても趣味嗜好といいましょうか、望まれる本がないという御不満も一定寄せられているということは耳にもしておりますので、そういったことが極力少なくなるように、優先順位のつけ方等について工夫をしていきたいというふうに考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) また、大竹文庫はどこにあるのか分かりにくく、分かりやすい場所に案内表示があればとの意見があり、宇和島市に関係、えにしのある作家の図書の取扱いについても、俳人夏井いつきさん、芸術家大竹伸朗さんの本は地域資料コーナーにあり、ほとんどが借りられない。地域資料コーナーではなく、一般書庫に置いてもらいたい。また、地域の関連として、現在大河ドラマに取り上げられている渋沢栄一氏も宇和島市とは関係が深く、宇和島にえにしのある方々のコーナーをつくるなど、企画や仕掛けがあればというような意見がありました。どういうような御所見をお持ちでしょうか。片山教育部長、お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、大竹文庫について、これを目当てといいましょうか、目的に来館される方も多くおられます。今御指摘ありましたように、初めて来館された方でも分かりやすい案内表示を意識しながら、1階の生涯学習センターやまた2階の図書館受付カウンター辺りに掲示をしていきたいというふうに考えます。 また、郷土資料コーナーで貸出しがなかなか難しいというお話ありましたけれども、郷土資料の中には、なかなか冊数が少なくて1冊しかない、したがって貸出しができないというような本もございます。そういったことから、御不満も募っているのではないかというふうに考えますけれども、購入できるものであれば保存用も含めて必ずその複数冊購入をするようにまた今後努めていきたいと。その上で貸出しができるようにいたしたいというふうに考えます。 あと、渋沢栄一さんの特集設置につきましても、地域資料コーナーということで本年10月まで設置をしておりましたが、申し訳ありません、貸出しというところには対応し切れなかったというのが実情でございます。また今後これについては検討させていただきたいというふうに思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) また先日、私の住んでいる野川地区の伝統芸能、伊達お槍振りの出前授業が城南中学校の1年生を対象に行われました。この出前授業は、伊達お槍振り保存会のメンバーが出向きましたが、私が昔文化スポーツ課よりコピーしてもらった資料しかなく、パフィオうわじまの図書館に資料を探しに行かれたそうですが、伊達お槍振りに関連する資料どころか、私が昔文化スポーツ課にコピーをしてもらった資料さえなく、逆にその資料をコピーさせてくれと頼まれたそうでございます。文化スポーツ課と図書館との関係、連携はどのようになっているのか。これ、片山部長でよろしいでしょうか。お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) そういった事例については、原課に確認もいたしました。大変失礼をいたしました。同じ教育委員会におりますことから、連携は比較的容易にできるものだというふうに考えます。今後、特に地域のことについてというのは文化スポーツ課の持っている知見、また資料というのは切っても切り離せないものであるというふうに考えますので、そこの横の連携がスムーズにいきますように、組織的に取り組んでいきたいというふうに考えます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今ほど述べましたように、図書を貸し出すだけが図書館の役割ではありません。地域の歴史、伝統、文化、災害の記憶、自然風土などを過去に学ぶためにも、資料をデータベース化、保存し、後世に残すことも図書館の役割の一つだと私は考えます。せっかくつくったパフィオうわじまの図書館です。図書館の役割を理解され、ビジョン、コンセプトをしっかり持ち、利用者がわくわくする、誇れる図書館にしていただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 次に、伊達博物館改築事業、これ「等」がついております。「等」の質問に移りますが、質問原稿が完成した直後に伊達博物館に関わる問題に対して監査請求が請求されましたので、1点に絞り質問をいたしますが、その前に、10月に行われた産建教育委員会で、以前指摘したタブレットの保管庫の入札前、市の幹部と納入業者が会食し、会食した業者が落札したことを例に出し、今回問題になった教育委員会職員と伊達博物館の設計業者との会食について、金瀬教育長は、以前の場合は入札前で問題がある。いいとは言えないが、今回は入札後なのでとの旨の発言をされました。これ私、びっくりした発言だったんですが、教育行政のトップがこのような認識だから何度も同じ轍を踏むのだとここは指摘をして、本題に移りたいというふうに思います。 先日、大洲の知人より、建替委員会委員長と設計業者2人がそろって大洲市を訪れていたと情報が届きました。建替委員会の委員長と設計業者とは、じっこんの仲だということは知っておりましたが、今回問題になった職員と業者との会食を設定した方も建替委員会の委員長とはじっこんの仲です。過去、市立宇和島病院の建設におきましても、建設業者をプロポーザルで選出いたしました。しかし、市立宇和島病院が落成後に、プロポーザルの委員長が落札した業者とはじっこんの仲で、研究費をもらっていたことが発覚し、本当に公平公正な審査が行われたのか疑問を持たざるを得ない状況になったことが思い出されます。 このとき、片山部長、病院の建設に携わっておられましたので、このときのことはよく覚えておられるだろうというふうに思います。今ほど述べました建替委員会委員長と設計者、建替委員会委員長と会食を設定した方との人間関係の構図があるにもかかわらず、公平公正な判断ができるのか。 玉田副市長は、著名人同士だから会食することもあるだろうと私ども同僚の議員に言われたそうでありますが、建替委員、委員長でなければ、業者と会食するのはいくらしても構わないでしょうが、私は、玉田副市長とは認識が違い、委員、委員長に就任した以上、疑惑を持たれないよう細心の注意を払うのが当然の姿だと私は思っております。今後、建設業者の選考が控えておりますが、このまま建替委員会委員長を変更しなくても大丈夫だと言い切れますか。公平公正な判断ができるとお思いでしょうか。私だけではなく、多くの市民も心配されておられますが、これは金瀬教育長の御所見をお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 他市町での会食があったということについて、詳しくは存じ上げておらないんですけれども、何かその自治体の公式の業務での会合であったのかなというふうにはお伺いしております。そして、まず会食の件についてはそういうことだというふうに認識しております。 そして、委員長につきましては、御存じのように茶人であるとともに、博物館や美術館等の文化事業や各種イベントのプロデュース、執筆活動などにつきましても、日本にとどまらず世界的に活躍されている文化人でございますし、そういった知見を有している方にお願いすることは、伊達博物館の諸事情にも非常に明るい方でもありますので、適任ではないかなというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 玉田副市長も金瀬教育長もそういうような認識でありますので、私は正直、公平公正な審査はできないというふうに思っております。このことに関しましては、これからも注視していきたいと思いますが、公平公正が保たれ、市民に疑われないよう、しっかり取り組んでいただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 この後、金瀬教育長の教育行政への具体的な考え方を聞こうと思っていたんですが、時間がありませんので、省略をさせて、次にじっくりと聞かせていただきたいと思います。 次に、最後になりますが、こども支援施設の運営について、質問をさせていただきます。 今定例会にこども支援施設建設事業、事業費2,300万円が計上され、やっと児童・生徒支援教室わかたけ、障害児通所施設あけぼの園、発達支援センターの複合施設設置について動き始めたという気がしております。 令和3年から4年度に旧給食センターの解体工事、令和4年から5年度に建設工事が始まり、令和5年度に児童・生徒支援教室わかたけが供用開始、翌令和6年度に障害児通所施設あけぼの園と発達支援センターが供用開始されますが、供用開始に1年のタイムラグがあり、その上、教育委員会所管、そして保健福祉部所管、社会福祉協議会所管の違う3つの施設と、そして職員室も2つに分かれており、教育委員会所管の施設と福祉課所管の施設、一体感を持って運営できるのか、私は不安を感じております。どのようなメンバーでどこまで協議が進んでいるのか、伊手保健福祉部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 発達支援センターの運営体制等につきましては、所管する福祉課が中心となりまして、平成30年度に立ち上げた医療・教育・保健・福祉の関係者で構成します発達支援拠点整備検討委員会でありますとか、同ワーキング部会に諮りながら協議を進めているところでございます。 その協議の中でございますが、施設間の連携の在り方など施設全体の運営についても検討を重ねておりまして、その中では顔の見える関係づくりの大切さでありますとか、また就学前の支援は手厚いが、学童期を何とかしてほしい等々といった御意見もいただいているところでございます。これらの御意見も参考にしまして、施設の開設に向け現在の支援体制の拡充や連携を図りつつ人員を確保するなど、連携についても必要な準備を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(中平政志君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) いろいろ時間もありませんのでじっくりこの件も話を、質問を次回させていただきたいと思います。現場に寄り添い、関係者が一体となり、取りこぼしのないよう支援につなげていただくよう要請をして、質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(中平政志君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日10日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時02分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  石崎大樹          副議長 中平政志          議員  松本 孔          議員  兵頭司博...