欠 席 議 員 氏 名
43番 谷 口 修
───────────────────────────────────────
職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 石 田 芳 文
事務局次長 松 坂 康 雄
議事課長 小 田 和 生
議事課課長補佐主任事務取扱
吉 川 和 幸
議事課主幹 沖 原 義 文
議事課主査 村 田 愛一朗
外関係職員
───────────────────────────────────────
説明のため出席した者の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 小 池 信 之
副市長 及 川 享
危機管理担当局長岩 崎 学
企画総務局長 手 島 信 行
財政局長 古 川 智 之
市民局長 政 氏 昭 夫
健康福祉局長 山 本 直 樹
健康福祉局保健医療担当局長 こども未来局長 松 井 勝 憲
阪 谷 幸 春
環境局長 重 村 隆 彦
経済観光局長 日 高 洋
都市整備局長 中 村 純
都市整備局指導担当局長
胡麻田 泰 江
道路交通局長 加 藤 浩 明
下水道局長 油 野 裕 和
会計管理者 長 敏 伸
消防局長 斉 藤 浩
水道局長 友 広 整 二
監査事務局長 荒神原 政 司
財政課長 沖 村 慶 司 教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長 人事委員会事務局長
橋 場 聡 子 仁 井 敏 子
───────────────────────────────────────
午前10時02分開会
出席議員 51名
欠席議員 3名
○
山田春男 議長
出席議員51名であります。
───────────────────────────────────────
開会宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 ただいまより令和2年第6回
広島市議会定例会を開会いたします。
───────────────────────────────────────
開議宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 これより本日の会議を開きます。
───────────────────────────────────────
会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 本日の
会議録署名者として
17番 山 路 英 男 議員
23番 桑 田 恭 子 議員
を御指名いたします。
───────────────────────────────────────
諸般の報告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 この際,諸般の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎石田芳文
事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本定例会に市長より提出された案件は,第84号議案から第103号議案,報告第14号から第21号並びに令和元
年度広島市
水道事業決算,広島市
下水道事業決算及び広島市
安芸市民病院事業決算の計31件であります。
1 市長より,
人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問1件を受理いたしました。
1
監査委員より,
監査報告第26号から第40号並びに
検査報告第26号から第28号を受理いたしました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
───────────────────────────────────────
日程に入る旨の宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 これより日程に入ります。
───────────────────────────────────────
△日程第1
会期決定について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 日程第1,
会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は,本日から9月25日までの15日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認めます。よって,会期は15日間と決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△日程第2┌自報告第14号
専決処分の報告について
┤ (交通事故等に係る
損害賠償額の決定)
└至報告第21号
地方独立行政法人広島市立病院機構の令和元年度の
業務実績に係る評価結果の報告について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第2,報告第14号から第21号を一括上程いたします。
本件について,質疑の通告がありますので,順次発言を許します。
34番
馬庭恭子議員。
〔34番
馬庭恭子議員登壇〕
◆34番(
馬庭恭子議員) 市政改革・
無党派クラブの
馬庭恭子です。
報告第19号,報告第20号,
公立大学法人広島市立大学の令和元年度の
業務実績に係る評価結果の報告と終了時見込みに係る評価結果について質疑を行います。
先日,
世界大学ランキング2021が発表され,第1位はイギリスのオックスフォード大学,2位は米国の
スタンフォード大学,第3位は同じく米国の
ハーバード大学と報道されました。アジア勢では,中国の
清華大学が最も高い20位を獲得するという
歴史的躍進を遂げました。その中で日本は,36位が東大,54位が京大という結果でした。
ランキングは
教育体制の充実度や
研究内容,国際化の度合いを総合的に評価したものです。
世界各国間の競争が激化している様相が理解できます。我が国においても少子化に伴い,
学生獲得のために様々な
体制改善をはじめ,奨学金など
経済的支援も幅広く行われ,研究費の獲得も,中央においても地方の大学間においても,熾烈を極めています。
さて,
広島市立大学の
評価報告についてですが,評価は5人の
外部委員によるものです。今回,5人の
外部委員のうち3人が交代し,
うち女性委員は1人のみです。以前より,私は
評価委員会における
女性委員の増員,男女比のバランスが必要ではないかと意見してまいりましたが,一向に改善が見られません。また,委員長が女性になったことは一度もありません。
評価外部委員の市大の全体評価はAで,法人の業務は,
中期計画の達成に向けて順調に実施されているとなっています。しかし,その他の
業務運営では
ハラスメント事案が発生しているため,評価はCとなっています。この,その他の
業務運営は,平成28年度から令和元年度までの
外部評価はC,B,B,Cとなっており,Aと評価されたことは一度もありません。大学での学生・教師の安全が担保されてない中での
学習環境は不安です。本来,その他
業務項目にくくられるのではなく,イの一番に保障されなければならないものです。今まで
再発防止に取り組むと言いながら,結果改善されていないことをどう考えるのかお伺いいたします。また,
ハラスメント対策委員会の構成で,以前は全て
男性委員でしたが,今回はどのようになっているのかお伺いいたします。
次に,
平和学研究科の
大学院教育についてです。このコースは,公務員,
新聞記者などジャーナリストをはじめとする
社会人入試を視野に入れて設立されています。そこへの
応募状況はどうなっていますか。広島市では
平和行政に力を入れるため,海外留学のプランを立案し,公募し,2名合格したと報告されていますが,今回はコロナで派遣中止となりました。地元に,公務員などをはじめ,入学しやすい環境をつくっているにもかかわらず,飛び越した案に疑問を抱いていますが,
市立大学の
平和学社会人入試コースの今後はどのような方針でいくのかお答えください。
次に,
大学附属図書館は,言うまでもなく学生の学習や,大学が行う
高等教育,
学術研究活動を支える
学術情報基盤の役割を担うものです。地の拠点にふさわしく,最新の
研究論文をはじめ,幅広い知識の吸収のために他分野における領域の
情報収集,その提供が求められています。
学術図書などの収集,蓄積,その
提供方法を見れば,その大学のレベルが分かるという一つの基準にさえなっています。しかし,令和元年度における
附属図書館の入館数が,平成30年度の9万8842人から9万2428人と,6,414人の減少となっています。また,学生の図書貸出し冊数も2万2698冊から1万9005冊と,3,693冊ほど少ない状況になっています。この現象をどう見ているのですか。IT化が進んでいく中,こういった現象は変わらないものなのでしょうか。今後,
大学教育の中での
附属図書館の
位置づけをどう考えていくのかお答えください。
最後に,
市立大学塾についてです。
市立大学塾は,
実験的教育として,単位履修のない
リーダー育成を図る目的で出発しました。昨年の
外部評価の指摘では,
資源投入の観点から費用対効果の冷静な検討が必要と指摘されていましたが,今期はどう検討し,どのような結果になったのでしょうか。4期目はコロナで中止となっていますが,この
実験的教育は,効率性や公平性をはじめ,価値が高く,継続が必要だと考えておられるのかお答えください。
以上です。
○
山田春男 議長
企画総務局長。
◎手島信行
企画総務局長 報告第19号,第20号,
公立大学法人広島市立大学の
業務実績に係る評価結果の報告について,数点の御質問に順次お答えをいたします。
まず,今までも
ハラスメントの
再発防止に取り組むと言いながら,結果改善されていないことをどう考えるのか,また,
ハラスメント対策委員会の構成について,以前は全て男性であったが,今回はどうなっているのかについてです。
広島市立大学においては,平成6年の開学以来,
公立大学法人広島市立大学ハラスメントの防止等に関する規程を設け,
ハラスメント相談室の設置や研修の実施などにより,
ハラスメントの防止に取り組んでいます。また,
広島市立大学では,このたび,
芸術学部の教員が
ハラスメントに該当する行為を行ったことを重く受け止め,理事長のリーダーシップの下,改めて大学全体として,全ての学生・教職員が安心して就学・就労等ができるよう,
ハラスメント防止の取組を徹底し,その根絶に全力を挙げて取り組んでいくとしております。
具体的な取組としては,まずは,今回の事案に即した
eラーニング教材を作成し,全教職員を対象とした研修を実施するとともに,
芸術学部においては,
学生向けの説明会の実施など学生の不安を払拭するための対応を行ったとのことです。さらに今後,全学生・教職員が
ハラスメントに関する悩みや疑問を安心して相談できるよう,また,
ハラスメントの早期把握に努め,深刻化するのを防止できるよう,
ハラスメント相談室の相談員の増員や,
相談員研修の充実を図るとともに,
相談専用メールアドレスの新設,定期的な
注意喚起メールの送信,
ハラスメント相談Q&Aの作成・公開などに取り組んでいくと聞いております。なお,
ハラスメント対策委員会の
構成委員は7名で,そのうち女性が2名となっています。
次に,平和学の
大学院教育について,公務員や
新聞記者など
社会人入試コースを設けているが,
応募状況はどのようになっているのか,
平和学社会人入試コースは,今後どういう方針でいくのかについてです。
広島市立大学大学院の
平和学研究科の
社会人特別入試については,平成31年4月入学に向けては3人の応募があり,そのうち1人が入学し,令和2年4月入学に向けては5人の応募があり,4人が入学をしております。
広島市立大学では,今後とも年2回の
社会人特別入試について,
大学ホームページでの広報に努めるほか,
進学説明会を開催するなど応募者を確保するための取組を行っていくと聞いております。
次に,令和元年度の
附属図書館の入館者,貸出し冊数ともに減っている現象をどのように見ているのか,IT化が進んでいく中,この現象は変わらないものなのか,
大学教育の中での図書館の
位置づけをどう考えているのかについてです。
図書館の入館者及び学生の図書貸出し冊数の減少傾向は,
広島市立大学に限らず,全国の
公立大学においても同様であり,その要因の一つとして,
電子ブックや
電子ジャーナル,
各種データベースなど,来館しなくても利用できるサービスを充実させ,その利用が増えてきたことが考えられると
広島市立大学からは聞いております。しかし,そうした中でも大学の
教育研究に必要な図書その他の資料を収集し,大学における学生の学習や教育及び
研究活動を支援する図書館の重要性は今後も変わらないことから,
広島市立大学においては,時代や利用者のニーズにマッチした収集や
情報提供に積極的に取り組み,引き続き学生・教職員の学習・教育・研究を総合的に支援することとしているとのことでございます。
最後に,市大塾は,
外部評価の指摘では,
資源投入の観点から費用対効果の冷静な検討が必要とされていたが,今期はどう検討し,どのような結果になったのか,また,市大塾は,第4期は中止となったが,この
実験的教育は価値が高く,継続が必要だと考えているのかについてです。
令和元年度に実施した第3期の
広島市立大学塾は,より多くの学生に受講の機会を提供することなどを目的として,対象を1年生及び2年生から,1年生から4年生に拡大するとともに,学生への負担を考慮し,実施期間を1年間から半年間に変更しました。また,プログラムにハンセン病療養施設への視察を追加するなどの内容の充実も行いました。第3期の塾生数は,第2期の7名から4名へと減少したものの,塾生からはディスカッションや体験活動等を通じて,学部での学びと異なる視点に気づかされた,知ることの大切さに気づけたのは私の一生の財産になるといった声があるなど,これまでの教育には見られない成果も出ていると
市立大学からは聞いております。
広島市立大学塾の今後の継続については,こうした成果や課題を踏まえつつ,次の中期目標期間,令和4年度からとなりますが,そこにおける取組を,今後検討する過程の中で議論していくことになるとのことでございます。
以上でございます。
○
山田春男 議長 34番馬庭議員。
◆34番(
馬庭恭子議員)
附属図書館のことなんですが,
市立大学に限らず,各大学がそういうふうに入館者数とか貸出し数が減ってきてるっていうのは,どの大学も同じ傾向だと思うんですね。それに伴って,やっぱり新たな戦略を
附属図書館でも練っていかないといけないですよね,
電子ジャーナルとか様々なことを
情報提供したり。そのときの,
附属図書館をきちっとマネジメントする人が,
市立大学の中に本当にいるのかどうかっていうのが私疑問なんですね。
附属図書館長は,やはりそれなりのライセンスを持っていて,新しい学術論文なんかを先生とか学生にきちっと提供して,学習支援をするような,そういった環境を整えつつマネジメントできる資格のある人が必要だと思いますので,ぜひそういう人を
位置づけていただきたい。今まで,
附属図書館になかなか光が当たらないとは思うんですが,ぜひそういうふうにしていただきたい。
それから,市大塾なんですけれども,結局4人になりましたよね。昨年度からずっと言われてるのは,費用対効果はどうなんだというところなんですが,学生がたった4人の中で,体験学習で大久野島に行ったり,ハンセン病の療養施設に行くっていうのは,確かに体験としていいかもしれませんが,私は学校がイニシアチブを取って行かせるのでなく,学生自らが企画していくべきだというふうに思っているので,長い目で見たときに,本当にこれが役に立つ,学生個人のためにはそれぞれいいかもしれませんけど,大学の組織運営の中で,これを継続的にやっていく意味っていうのを,もう一度考えていただきたいというふうに思うことを要求しておきます。
二つの観点,次の
中期計画が終わって,また計画を立てないといけないですね。そのときに,ぜひ生かしていただきたいと思います。
市立大学は31億円,市民の税金を投入しておりますので,ぜひ知の拠点にふさわしい内容にしていただきたいというふうに思っておりますので,よろしくお願いいたします。
○
山田春男 議長 次に,48番中森辰一議員。
〔48番中森辰一議員登壇〕(拍手)
◆48番(中森辰一議員) おはようございます。
日本共産党市議団を代表いたしまして,
地方独立行政法人広島市立病院機構の
経営状況の報告について質疑を行います。
新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の中で,感染患者を受け入れている病院だけでなく,どの医療機関も経営に大きな影響を受けているのが全国的な状況になっております。広島市立病院機構は,四つの市立病院を運営している県内でも最も大規模な病院経営組織ですが,特に新型コロナウイルスの感染患者を市立病院で受け入れておりますし,外来は紹介を受けた患者を診る形になっているとはいえ,入院も外来も今回のコロナの影響をどのように受けているのか,大変気になるところであります。
決算の状況を見ますと,入院収益は予算に対して5億5000万円余りの不足となり,外来収益は,逆に10億5000万円余りの超過達成となっております。これだけで見ると,予算に対して実績が大きく上回っているように見えます。しかし,資本収支を含めた最終的収支差額は7億4000万円余りの赤字,それを除いた経常の収支差額も1億9000万円余りの赤字になっております。まず,この赤字の要因はどのようなものであるのかをお答えください。
次に,コロナの問題は年度末の時期になってからの問題ですが,その中でも3月の影響が大きいのではないかと考えます。今年の3月だけで,予算と比べて収益がどのようになったのか,入院・外来・医業収益の状況をお答えください。1年間の経営の結果としての赤字に対して,病院機構としてどのように対応するお考えかお答えください。
また,私はこの赤字はコロナの影響によるものと考えているわけですが,広島市として一定の財政的補助を行う必要があるのではないかと考えておりますが,広島市としては,この赤字にどのように対応しようとお考えかお答えください。
しかし,今年度の予算を見ますと,入院収益,外来収益とも,昨年度よりも増加するというものになっております。入院収益のほうは,昨年度予算と比べて控え目に500万円余りの増としておりますが,外来収益は昨年度の予算に比べて15億円余りも増やす予算になっております。昨年度の実績が予算よりも10億円以上も上回ったことを考えての見込みだと思いますが,昨年度の実績よりさらに5億円近く上回る予算になっているのは,私としては大変驚きです。この予算はいつ策定したのでしょうか,お答えください。
今は9月ですが,例えば第1四半期の3か月間は,前年実績と比べて入院収益と外来収益はどのようになっているのでしょうか。また,今年度の予算に対してどのようになっているのでしょうか,お答えください。
広島民医連という団体の調査によりますと,県内の医療機関では医療収入が2割以上落ち込んでいるところが多いことや,規模の小さい医療機関では3割以上減収になったところが多いことが報告されておりますが,恐らく広島市立病院も厳しい
経営状況に置かれているのではないかと推察しております。広島市立病院機構としては,今年度の経営の成り行きについて,どのように展望しておられるのかお答えください。
以上です。
○
山田春男 議長 保健医療担当局長。
◎阪谷幸春
健康福祉局保健医療担当局長 報告第18号について,数点の御質問に順次お答えいたします。
初めに,令和元年度の最終的な収支差額は1億9000万円余りの赤字になっているが,この要因はどのようなものであるかについてです。
令和元年度については,12月末時点で,前年度に引き続き黒字決算が達成できる見込みでしたが,新型コロナウイルス感染症拡大の影響により,舟入市民病院をはじめ,広島市民病院,安佐市民病院において,患者が受診を控えたことなどから外来等の患者が減少し,収支が悪化したことが要因であると聞いております。
次に,令和2年3月分について,予算と比較して入院・外来収益,医業収益はどのようになったのかについてです。
広島市立病院機構における令和2年3月分の決算と予算との比較ですが,医業収益は決算額が51億9400万円で,予算額とほぼ同額となっております。このうち,入院収益は決算額が35億8600万円で,予算額の36億2600万円と比べて4000万円の減となっており,外来収益は決算額が14億6700万円で,予算額の13億9900万円と比べて6800万円の増となっております。なお,外来収益が増額となっておりますのは,がん治療の化学療法の患者数が増えたことに加え,高額薬剤の使用による1人当たりの単価が増加したことによるものですが,先ほど御答弁しましたとおり,全体としては外来の患者が減少し,収支が悪化したと聞いております。
次に,1年間の経営の結果としての赤字に対して,広島市立病院機構はどのように対応するのかについてです。
令和元年度の赤字1億9345万6000円については,これまでの赤字の累計である1億9638万4000円と合わせた3億8984万円が,次期繰越欠損金として翌年度に引き継がれることになります。このため,広島市立病院機構では,さらなる収入の確保と経費の削減に取り組むことにより,収支の改善を図ることにしているというふうに聞いております。
次に,新型コロナウイルス感染症の影響により,広島市立病院機構の収支が赤字となったことに対して,広島市としてどのように対応するのかについてです。
令和元年度については,第二種感染症指定医療機関である舟入市民病院において収支に影響があったことから,広島市立病院機構に対して,約4500万円の運営費負担金を追加で支出したところです。
新型コロナウイルス感染症の影響による広島市立病院機構への本市の財政支援につきましては,今後の収支状況を見極めつつ,必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
次に,令和2年度の予算はいつ策定したのかについてです。
広島市立病院機構の令和2年度予算は,令和元年11月末時点の入院・外来収入の実績等を踏まえて積算し,令和2年3月26日の理事会において承認を得たものです。
次に,令和2年度第1四半期の入院収益,外来収益は,前年実績に比べてどのようになっているのか,また,今年度の予算と比べてどのようになっているのかについてです。
令和2年度第1四半期の入院収益は78億8000万円,前年実績が86億9000万円で,差引き8億1000万円の減となっており,外来収益は36億6000万円,前年実績が40億4000万円で,差引き3億8000万円の減となっております。また,令和2年度の予算との比較ですが,入院収益は,予算額88億2000万円と比べて9億4000万円の減,外来収益は,予算額41億6000万円と比べて5億円の減となっております。
最後に,令和2年度の経営の成り行きにつきまして,広島市立病院機構としてはどのように展望しているのかについてです。
新型コロナウイルス感染症の影響による患者の減少や,感染者の入院病床の確保による入院患者の減少,さらには個人防護服や医療資器材等の購入費の増加などにより,現在までの収支状況は厳しい状況にあります。このため,各病院では,感染者のための病床確保の補填や個人防護服の購入について,国の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金を活用する一方で,医療消耗備品や被服費等の削減,医療機器の購入を翌年度に先送りするなど,支出を抑制することなどにより収支の改善を図ることにしていると聞いております。
以上でございます。
○
山田春男 議長 48番中森議員。
◆48番(中森辰一議員) コロナに関して,広島市立病院全体として規模が大きいということもあって,市民の医療に関して相当な役割を果たしている一方で,このコロナの影響っていうのは,小さい病院に比べるとそう大きな規模ではないのかなというふうに,今受け止めましたけれども,年間を通してこれからどうなるか,恐らく秋冬の感染の状況によってはかなり変わってくる可能性があるかなというふうに思っております。
仮にこの病院運営上,大変大きな赤字を1年間で抱えてしまったというときに,やっぱりこれは行政としても何らかの,コロナに関わって国からの支援であるとか,そういったようなものを大いに活用しつつも,一定の病院経営に対して責任を負うという,そういう姿勢っていうのは広島市行政として必要なのではないかなというふうにも思っています。結果として,現場で必死になって医療を守ってる医療スタッフの,例えば人件費にしわ寄せがあったりとか,無理に医療単価を増やすということで,結果,患者さんの側に,身体的にも経済的にも負担を増やすというふうな形で,市民にしわ寄せがいくというふうな事態は招いてはならないというふうに思うわけです。
病院のことについて,また一般質問でも聞くつもりでありますけれども,既に一部では,人件費という面で少ししわ寄せがあるように聞いてもおります。経営上,厳しい事態になったときに,この病院を設立した広島市の行政として,やっぱり無理な運営をすることがないように,必要な財政的な手当を行うことが必要であるというふうに思うんですけども,この点についての基本的な考え方,広島市行政としての考え方をお聞きしておきたいと思います。
○
山田春男 議長 保健医療担当局長。
◎阪谷幸春
健康福祉局保健医療担当局長 今の基本的認識でございますが,まさに議員のおっしゃるとおりだというふうに考えております。このコロナウイルスに関する市立病院機構への影響も相当大きいものというふうに考えておりますので,引き続き市立病院機構の病院運営が適切にできるように,そしてまた,そこで働くスタッフ,そして,そこで受け入れさせていただいている患者の皆さんが,安心して受療できるように,しっかりと支えてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○
山田春男 議長 本件は,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第3┌自
監査報告第26号 令和元年度の市民局の
定期監査及び
行政監査
┤
└至監査報告第40号 令和元年度の環境局,
経済観光局,
都市整備局,中区役所及び
安佐南区役所の
定期監査及び
行政監査(工事)
┌自
検査報告第26号 令和2年4月
分例月出納検査
┤
└至検査報告第28号 令和2年6月
分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第3,
監査報告第26号から第40号並びに
検査報告第26号から第28号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第4┌自第84号議案 令和2
年度広島市
一般会計補正予算(第6号)
┤
└至第101号議案
変更契約の締結について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第4,第84号議案から第101号議案を一括議題といたします。
当局の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長 令和2年第6回
広島市議会定例会の開会に当たり,議員各位に敬意を表するとともに,ただいま上程されました広島市
一般会計補正予算案など18件の議案の概要について説明いたします。
最初に,新型コロナウイルス感染症対策に係る補正予算案です。
(1) まず,元気なまちづくりプロジェクトの推進に係る経費の追加措置についてです。
「新しい生活様式」等を踏まえて,中長期的な視点に立ち,地域の魅力を高める新たな取組を行う団体に対して支給する補助金について,申請が多く予算額を超えることが見込まれるため,必要額を追加措置します。
(2) 次に,利用料金の減収に伴う指定管理料の追加措置についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響により利用料金が減収し,12月議会までに資金不足が生じるおそれのある指定管理者に対し,指定管理料を追加措置します。
(3) 次に,PCR検査体制の拡充強化についてです。
かかりつけ医などの医療機関で唾液によるPCR検査が受けられる体制を新たに整備し,この検査を受ける者の自己負担額を本市が負担します。
(4) 次に,介護施設等における感染拡大防止対策についてです。
広島県の地域医療介護総合確保基金を活用し,介護施設等への
簡易陰圧装置の設置に要する経費を補助します。
(5) 次に,住居確保給付金の追加措置についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響の長期化による給付金申請者等の増加に対応するため,必要額を追加措置します。
(6) 次に,国民健康保険料の減免に係る還付金の追加措置についてです。
新型コロナウイルス感染症の影響により,一定程度収入が下がった世帯に対する元年度分保険料の減免に係る還付金について必要額を追加措置します。
(7) 次に,
特別支援学校の安全な通学環境の確保に係る経費の追加措置についてです。
児童生徒の通学時の感染リスクを低減させるため広島
特別支援学校において行っているスクールバスの増便等について,感染症が収束していないことから,実施期間を延長することとし,必要額を追加措置します。
続いて,新型コロナウイルス感染症対策関連以外の補正予算案です。
(8) まず,損害賠償請求事件に係る和解金についてです。
自殺により死亡した職員に係る損害賠償請求事件について,遺族と和解することに伴う和解金を計上しています。
(9) 次に,旧中島地区被爆遺構の展示整備についてです。
見学者に被爆遺構が示す被爆の実相をより深く理解してもらえるよう,被爆前後の町並みや遺構に関する解説パネル,映像設備などの整備に向けた実施設計を行います。
また,レプリカの展示方針などを定めた展示整備基本計画の策定が新型コロナウイルス感染症の影響により遅延したことから,レプリカ作製の着手時期を繰り延べ,債務負担行為を設定するなど所要の予算措置を講じます。
(10)次に,高陽公民館の耐震化についてです。
当初想定していなかった鉄筋の補修やアスベストの除去が必要となったことなどに伴い,工事費の増額及び工事期間の変更を行うため,債務負担行為を設定するなど所要の予算措置を講じます。
(11)次に,安芸市民病院病棟等建替えについてです。
施設の老朽化が進んでいる安芸市民病院の病棟等の建替えを行うため,基本・実施設計に係る債務負担行為を設定します。
(12)次に,令和2年7月豪雨関連の災害復旧についてです。
本年7月の豪雨により被災した公共施設等の災害復旧について,農林業施設,公園施設,道路施設の復旧に必要となる経費を計上しています。
(13)次に,サッカースタジアム建設の推進についてです。
広島の新たなシンボルとなるサッカースタジアム及びその関連施設を一体的に整備するため,債務負担行為を設定します。
(14)次に,国の補助内定に伴う補正についてです。
国庫補助金の内定に伴い,街路整備などに係る所要の予算措置を講じます。
(15)次に,開発事業基金への積立てについてです。
西広島駅北口土地区画整理事業に係る先行取得用地の売払収入を開発事業基金へ積み立てます。
(16)次に,放課後児童クラブの開設準備についてです。
令和3年度に放課後児童クラブの定員不足が見込まれる学区において,余裕教室等の利用に必要となる備品購入など,令和3年4月のクラス増設に向けた準備に取り組みます。
(17)このほか,新型コロナウイルス感染症の影響により中止した事業の不用額を減額します。
以上の補正措置を行った結果,補正予算額は,26億2,219万6千円となり,補正後における全会計の総予算規模は1兆3,703億6,116万3千円となります。
最後に,予算以外の議案としては,広島市
附属機関設置条例の一部改正案など条例案3件,その他の議案11件を提出しています。
以上が,ただいま上程されました議案の概要です。