高梁市議会 > 2022-06-15 >
06月15日-02号

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  1. 高梁市議会 2022-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 高梁市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-25
    令和 4年第4回 6月定例会        令和4年第4回高梁市議会(定例)会議録(第2号) 令和4年6月15日(水曜日)            〇議   事   日   程             午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇本日の会議に付した事件日程第1 一般質問     5番 伊藤 泰樹君     1番 金尾 恭士君     2番 平松 久幸君     6番 森  和之君     13番 小林 重樹君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出   席   議   員1番  金  尾  恭  士 君          2番  平  松  久  幸 君3番  新  倉     淳 君          5番  伊  藤  泰  樹 君6番  森     和  之 君          7番  森  上  昌  生 君8番  石  井  聡  美 君          9番  石  田  芳  生 君10番  石  部     誠 君          11番  三  村  靖  行 君12番  宮  田  好  夫 君          13番  小  林  重  樹 君14番  倉  野  嗣  雄 君          15番  川  上  修  一 君16番  川  上  博  司 君          17番  大  月  健  一 君18番  宮  田  公  人 君            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇出席した事務局職員事務局長     森   昌 士          次長       金 子 正 典議事係長     竹 竝 宗一郎            ~~~~~~~~~~~~~~~            〇説明のため出席した者〔市長部局〕  市長      近 藤 隆 則 君      副市長     藤 澤 政 裕 君  政策監     前 野 洋 行 君      政策監     正 木 俊 英 君  政策監     大 島 次 郎 君      総務部長    北 畑 太 一 君  産業経済部長  川内野 徳 夫 君      土木部長    妹 尾 英 利 君  市民生活部長  赤 木 和 久 君      健康福祉部長  蛭 田 俊 幸 君  総務部次長   赤 木 憲 章 君〔教育委員会〕  教育長     小 田 幸 伸 君      教育次長    上 森 智 子 君〔消  防〕  消防長     川 本 雅 之 君       ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(宮田公人君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和4年第4回高梁市議会(定例)2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、既に配付いたしておりますように、一般質問であります。 質問の順序は、通告質問一覧表のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(宮田公人君) まず、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。            〔5番 伊藤泰樹君 質問席〕 ◆5番(伊藤泰樹君) 議席番号5番、伊藤泰樹です。 通告質問初日トップバッターとして、今回は通告させていただいておりますように大きく6点について質問させていただきます。誠意ある答弁をどうぞよろしくお願いいたします。 それではまず、1、3回目新型コロナワクチン接種の現状と対策についての質問から始めさせていただきます。 先月発行された「広報たかはし」において、新型コロナワクチンは本人の意思に基づき受けていただくものですと書かれているように、強制ではないということが大前提としてあるわけですが、厚生労働省発表の資料を基に言えば、追加接種を行うことにより強固な免疫反応が得られるということを事実として話を進めさせていただきます。 さて、強固な免疫反応が得られるといっても、オミクロン株重症化リスクが比較的低いこと、ワクチン副反応への懸念から接種率が低迷していることが全国的な傾向として発表されていますが、高梁市ではさてどうなんでしょうか。 先日、臨時議会冒頭の市長の御挨拶の中で触れられておられましたが、なかなか市民への周知には至っていないのが事実かと思われます。 また、接種率が低いとされる若い世代の感染者が市内において特にゴールデンウイーク以降、ほぼ毎日報告されているのも事実です。 ただ、単純に接種率と若者の感染者数の相関関係を論ずるのは不適切かもしれませんが、まず(1)年代別市内感染者の現状と年代別3回目接種率について問うで、意図的な区分けで申し訳ないのですが、まず3回目接種率について、10代刻みで60代までと、補足で60歳以上、65歳以上のくくりでも報告ができればお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) おはようございます。 それでは、ただいまの質問につきまして私のほうから御説明をさせていただきます。 3回目のワクチン接種率ということでございますが、5月30日現在、全体では65.4%になっております。年代別の内訳を申しますと、12歳から19歳までが22.4%、20代が42.9%、30代が43.2%、40代が51.3%、50代が66.1%、60代が80.7%でございます。60歳以上ということになりますと87.9%、65歳以上では89.8%ということになっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今御説明いただいた内容からも、最新の接種状況は、以前、今年4月10日現在の市のホームページで公表されておりました接種率の格差ほどではないにしても、やはり明らかに年代が下がるほど接種率が低くなっていることが分かりました。 次に御答弁いただきたいことがあるのですが、今年になって、特にゴールデンウイークを過ぎて、10代、20代を中心とする若い世代の感染者が高梁市においても毎日のようにホームページで発表されています。 そこで、実のところ、5月の感染者数について、また先ほどの10代刻みで御答弁をいただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) 引き続きお答えをします。 先月5月中の市内感染者の状況についてでございますが、累計では134人であります。御質問のあった区分で年代別の内訳を申しますと、10歳未満が17人、10代が38人、20代が22人、30代が15人、40代が14人、50代が12人、60代が6人、70歳以上が10人という内訳でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、高梁市のワクチン接種状況と直近5月の感染者の状況について報告いただいたわけですが、ワクチン接種の現状と感染の状況の関連性について、担当課では何か分析はされておられますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 ワクチン接種の現状と感染状況との関連について何か分析してるのかという御質問でございますが、先ほど状況を申し上げましたとおり、それぞれの傾向については把握をいたしておりますが、市では専門的見地から関連性を分析できる環境というものはございません。また、国におきましても、接種状況と感染状況との関連性については明確には示されておりません。 ただ一方で、政府広報等では、若い世代の方に対して3回目接種の検討を呼びかけられております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 確かに、今御答弁いただいた中に国も明確な判断を出していないよということもあったように、それから高梁市でそれを分析するというのも限界があると思うんですが。 実際の話として、ワクチンの接種率の低さと感染者数、これを安易に結びつけることは適切ではないかもしれませんが、そう見えるのは私だけではないと思います。 そこで、(2)の質問に移っていくのですが、国の動向に左右される面が大きいというのがワクチン接種なんですが、市民の生命、財産を守る最前線は市であり、その市は基本的な考え方として接種率の低い若い世代についてどうしていくのか、どう考えておられるのかについて答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 接種に関する市の基本的な考え方としましては、感染予防、重症化予防の観点から、どの年代においても接種を進めていく必要があると認識してるところでございます。今後、特に接種率の低い若い世代に向けましては、ワクチン接種の効果や必要性について積極的に発信していく必要があるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。
    ◆5番(伊藤泰樹君) 基本的な考えを今御答弁いただいたところなんですが。 また、ワクチン接種に関しては、高梁市新型コロナウイルス感染症に係る予防接種実施計画というものがございます。これによれば、初回、2回を含めて、3回目接種は令和4年、今年の9月30日までとなっております。残るところ3か月余り。より一層、打ちたいと思われる方の接種漏れがないように、体制の強化が必要なのではないかと考えます。 というのも、一つに市のデータでも、4月と6月を比べれば、接種率が倍になりました。副反応に対する懸念がこれだけうわさをされる中の現実です。だから、接種されない方でも、打ちたい、打ったほうがと考えている方は少なくないと推察します。 ただ、現状として、1回目、2回目の接種に比べて接種機会、体制が限定的であるように感じてなりません。基礎疾患がなければ、60代未満の方が接種する最後の機会になるのが3回目接種ですが、十分な体制で接種しやすい環境で行われるように期待するばかりです。 高梁市においては、市内医療機関と密接な連携の中、他市町村では使用期限切れとなり廃棄が公表がされる中、廃棄がないと報告された、医療連携が進んだ自治体です。だからこそ、副反応対策として週末の接種、仕事帰りに受けられる体制、また集団接種の再度取組など、接種機会を増やすことが接種率の向上、ひいては市内のコロナ収束につながるのではないかと考えます。 と申し上げた上で、(2)の質問の後段の若い世代に対するワクチン接種体制の拡充について質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 御質問の中で、1回目、2回目の接種に比べて接種機会、体制が限定的であるように感じるとの御指摘がございました。 これにつきましては、先月25日から4回目接種が始まっておりまして、7月からは接種対象者も増えてまいります。それに伴いまして、接種できる市内医療機関を拡充する予定でございます。また、土曜日、日曜日の集団接種も計画してるところでありまして、4回目接種と合わせて3回目接種につきましても接種機会、体制の強化を図ってまいりたいというふうに考えております。 それから、これは市外で県営ということにはなりますが、当日の受付で予約なしで接種できる会場や週末の夜間に接種できる会場が設けられております。 また、従来の仕組みとは異なるワクチンであるノババックスを使用している接種会場も新たに設置されておりまして、ワクチンの選択肢も増えております。 こういった情報につきましても、ホームページをはじめとする広報媒体、また吉備国際大学、商工会議所、商工会等を通じまして周知を図り、若い世代の接種率向上につなげてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今御答弁の中で、土曜日、日曜日であったり集団接種、それから4回目接種に合わせてという御発言もありました。接種機会が限定されていたということが若い方の接種に伸び悩みの原因が一つはあったんではないのかというのも推測します。 御答弁の中にもあった県の接種体制というのが整備されていく中で、今ちょっと説明のあった金曜日とか土曜日の週末の午後7時半から9時まで夜間接種のほうを取り組んでおられるという例もあります。これは仕事帰りであるとか、副反応が心配される方でも打ちやすい体制づくりだと思います。 ただ、岡山市のほうまで行って実際高梁市の方が接種ができるのかといったら、現実問題、副反応等がすぐ出る方、それから1日置いて出る方、全く出ない方がおられるにしても不安があると思うので、その辺は市でも医療連携という面で御協議の上で取り組んでいただくことを検討していただくということを強く申し添えさせてください。 私の身近にもひどい副反応に悩まされた方がおられます。次に接種機会があってももう打ちたくないとおっしゃられてる方もおられます、現実。しかし、今後とも市としてコロナ対策の状況、特に細心の配慮をお願いするとともに、広報紙、ホームページ、様々な媒体を利用して適切な判断ができるように、情報リテラシーの生活が送れる市政運営の御尽力を要望するところです。 次に、2、高梁国際ホテルについての質問に移らせていただきます。 高梁国際ホテルについては、3月定例会に引き続きの質問になります。 早いもので、今年1月21日、市議会全員協議会で報告されて以降、大変熟考が必要であるとともに、将来に向けて大いなる英断も必要と思い、質問を繰り返させていただいておりますが、前回確認し残したことがありましたので、そこからまたこの件について深掘りさせていただきます。 というのも、契約の満期を迎えた株式会社高梁国際ホテルとの建物等賃貸借契約について半年間契約を延長されたわけですが、猶予期間が終了するのは今年何月何日でしょうか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 8月11日でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、8月11日という御答弁をいただいたんですが、ということは猶予期間をもう半分は越えたわけです。 前回の質問以降、経緯、経過についてという(1)の質問に入る前に、私の中でぜひとも確認しておかなければならないことが発覚しておりますので、まずそのことについて質問させていただきます。 去る今年5月25日、株式会社高梁国際ホテルの第27回定時株主総会が行われております。副市長が出席されておられたと認識しておりますが、間違いございませんか。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) 出席をさせていただきましたが、私は、総会に参画できる立場ではありません。株主でもありませんし、役員でもございません。なぜ出席したかといいますと、総会の来賓として市のほうへ出席依頼がありましたので、その市長代理として出席はさせていただきました。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 出席した理由も含めて御説明いただいたのですが、総会の資料は多分、手元にお持ちの上で総会に出席なさっておられたと思います。 この総会の資料の内容について、その中でちょっと気になることがありましたので、それについて質問をさせていただきます。 というのが、この総会資料の中の2ページに社長からの挨拶文が載っております。そこに、当社は、2022年2月に高梁市との賃貸借契約の更新を迎えることから、新たな経営計画書の必要を共有してきました。そして、向こう10年間の経営計画書を本年1月に作成しました。一部、要約して説明を読ませていただきましたが、という記載があります。 3月の私の一般質問において、副市長は、経営陣の方が思いを持って、将来展望を持った経営計画書を策定されるように強くお願いを申し上げたいと私の質問に御答弁いただきましたが、片や計画書を作成しました、片や策定を強くお願い申し上げたい。これは全然かみ合ってない話じゃないでしょうか。おまけに、契約の更新が延期されている旨、どこにも記載がございません。 どうなっているのかも含めて、(1)現経営者との建物等賃貸借契約が半年間延長されているが、これまでの間の検討、調整経過について、誰でも分かるように説明を求めます。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 ホテルの総会の資料にそういう記述があったということでありますが、それはそうだろうと思います。が、これはホテルとしての認識を表されたものというふうに認識をいたしております。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、ホテルの認識という言葉がありました。 でも、これは共通認識がなかったら困る話だと思うんですよ。どこでボタンの掛け違いが始まったのかは分かりませんが、私は、大変ゆゆしき問題であるというのは間違いないと考えます。特に、株主総会で会社の根幹に関わる事項に関して十分報告されていないということは問題があるとも考えられます。 しかし、株主総会が終わっておりますのでこれ以上は申し上げませんが、こういったところを見ても、今の契約での関係性では不十分な面が大きいのではと考えます。 また、この部分だけを切り取って考えると、株式会社高梁国際ホテルと市の調整がうまくいってるとは考えにくいのが現状です。 しかし、先ほど御答弁があったように、契約更新の延長期限は8月11日に迫っております。それまでには前回のように全員協議会等を招集して御説明いただけるはずとは考えておりますが、これも前回のように十分な審議時間も日程も取れないような状況での議会への提出になるのではと危惧します。 そこで、るる申し上げてまいりましたが、(2)今後、市はどのように対応していくのか。その考え方について答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) お答えをさせていただきます。 ホテルサイドの話ですので、我々が関与をしてる部分のみ申し上げますけれども、契約延長の記述がないとか言われましたが、2月10日の時点で契約の延長契約は当然しております。これはお互いに書類を持っておりますので、その認識は十分持っていただいとるということでございます。 それから、もう一点申し上げますと、3月の議会で申し上げましたが、共通認識を持つためにこれからさらに深掘りというか、そういった内容を具体例を出して記述をお願いしたいということは申し上げております。それは、昨年の6月に最初のお願いをしたときに、これは何のためにする計画なのかというのも十分共有をしたつもりであります。質問の中にもありましたように、これをするのは、25年たって大規模改修が避けて通れない、その大規模改修をするには巨額の経費を要する、それは翻って言えば市民負担を伴う、これを十分説明するには、ホテル側が十分な将来構想、計画を持ったものであるのかどうなのかという判断をするためにこの経営計画書が必須であるという認識でありました。 したがいまして、ホテルサイドの考え方もいろいろございましょう。市としての考え方もございます。そのすり合わせを今やっている状況でございます。 当時も言いましたけれども、不足している部分というのがございます。それは何かといいますと、改修の方法とかどういった期間でやるかとかという方法もそうでありますけれども、一定の計画書の形式は整えておられます。これは先ほど言いましたとおりであります、前段で。ただ、具体性にちょっと欠けているということで、具体性の記述が欲しい。いわゆる高梁市でいえば総合計画と実施計画のような関係。総合計画としての計画書は今の分でほぼ満たされているのかも分かりませんけれども、じゃあ具体的な取組をどういうふうにやっていくのかということが示されておりませんでした。これも強く申し上げましたし、市民や各関係機関の御意見等々も十分聴取をして計画に盛り込んでほしいということもお願いをしてきたつもりであります。 3月、4月、5月、3回にわたって、市民の代表の方、関係機関の代表の方に集まっていただいて、そういった方々の御意見は聴取をされ、一定の記述はあったという認識はしておりますけれども、具体的な計画、いわゆるアクションプランというのがまだ未完成という認識でありました。これはどうされるのかというのを向こうにも強くお願いをしてきましたが、去る6月10日でしたか、臨時の役員会を開催され、7月を目途にアクションプランを提出したいということを機関決定されたようでございます。 我々としては、今いただいておる経営契約書、プラスして今のアクションプランというようなものをいただいた後に検証、評価をして、8月11日に間に合うのかどうなのか。もしそれが十分なことが書けてないということになると、もうこれで打ち切るのか、いやいや、まだまだお願いをしていかなくちゃいけないという判断をするのか、そういった判断をするための議会の皆さん、市民の皆さんへの相談の機会、協議の機会はもちろん設けさせていただきたいというふうに思ってるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、副市長から今の現状をるる御説明いただいたところですが、そういう詳細に関してどこまで公表できるのかというのもあると思うんですが、つまびらかに公表できる部分はしながら、8月11日という、一応半年間延長なんで、切りはあります。 ただ、国際ホテルをどうするか、先ほど説明の中にあった大規模リニューアル等の考え方、これだけに関しても、営業を一回休止して大規模なリニューアル工事をするのか、フロアごとの改修をするのかを含めて、25年がたったこの躯体をどうしていくのかというのは一足飛びにすぐ答えが出るということでもないと思うんで、その辺、今後、契約は契約として、方向性を含めて十分な調整をしながら、議会にも報告をしていただきたいというのが本音のところでございます。 3月に御答弁いただいたところの補足で今回までの経緯、経過というのを御説明いただいたところですが、多岐にわたる、高梁市において国際ホテルが必要性があるからこそ、前契約者が経営破綻された折に市が取得した経緯があります。今後、将来に向けてどのような在り方が望ましいのか、しっかり議論を重ねられて、あくまでも持続可能性の高いこれからの在り方を議会に提出していただけることを強く要望して、次の質問に入らせていただきます。 3、消防資機材等の拡充についてなのですが、不幸なことと言うと語弊があるかもしれませんが、昨夜も市内で火事のメールが入ってまいりました。 今年3月、4月、多数の火災の報告がなされているわけですが、市のホームページで発表されてる数字を申し上げると、昨年令和3年の件数が19件であったのに対し、今年は5月末まででそれを上回る20件が報告されています。 消防署におかれては、行政放送等を活用して予防消防の広報に努められておられますが、全く減っておらず、また隊員数も十分と言えない中、平素からの御尽力には大変感謝申し上げるところです。 付け加えて言えば、昨年の救急の出動回数は1,828回であり、1日平均5回を超える出動があったことが公表されています。 消火活動、救急活動に加えて、先ほども少し触れた予防活動、また防災活動、そして行方不明の捜索などの救急活動等の任務に御尽力いただいてるわけですが、近年、そのあらゆる分野において無人航空機ドローンに対するニーズが高まっており、令和3年6月時点で全国724消防本部中、383、率にして52.9%の本部において活用されていると一般財団法人日本防火・防災協会から公表されておられます。 消防庁においても、令和3年度からドローン運用アドバイザー派遣等要綱を定められているようですが、(1)無人航空機ドローンの導入について、市の現状、考え方を質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 ドローンの導入についてどう考えているのかということでございますけれども、総務省消防庁から消防本部における災害対応ドローンの更なる活用推進について(通知)が今年の3月31日付で出ております。災害対応におけるドローンの活用についても、近年頻発化しております大規模水害や昨年7月に発生した熱海市土石流災害においてもその有用性が改めて確認されているところでございます。 高梁市消防といたしましても、ドローンが有効に活用できることは実証されておりますので、市の財政部局と協議をしながら、また災害に関係する防災復興推進課や土木部等と協議をしながら、導入に向けて検討していこうと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 導入に向けて検討していただけると前向きな御答弁をいただいたところなんですが、なかなか、いいことは理解ができていても、運用面で導入まで至ってない現状だと思うんです。 私は、中山間地域の高低差がある山火事等の延焼範囲を確認したり、人が立ち入ることができない難しい場所においての行方不明の捜索活動、将来の高梁市消防には導入は不可欠なものと考えます。導入を検討していただくということなので、早急な導入に対しての検討というのを強くお願いしたいと思います。 ドローンの運用に関しては、他部署でも御利用が市の中ではあるということなんですが、必要とされるドローンや関係法令をよく勉強されて、市としての導入について検討を深めていくというお願いをさせていただいて、(1)の質問を終わらせていただきます。 次に、(2)高梁市メール配信サービスの地図情報の拡充についての質問に移るのですが、消防団員は、ほぼ全員、高梁市メール配信サービスに登録し、火災が発生したときには、真っ先に場所と、建物なのか林野なのかその他なのか、火災の内容について把握していると推察します。 しかし、いかんせん個人情報保護ということが前提なんでしょうが、画面にある位置情報にアクセスしてみても、大変場所が分かりにくい、はっきり言えば分からない場合もあります。旧市町単位で大字、小字についても、若い団員に限らず、だんだん分からなくなってきているのが現状です。 今年、成羽であった火災現場の1か所においても、はっきりとした場所が分からないまま、近づいてくると煙が見えるだろうという判断で車を発進させたということがありました。 確かに、個人情報の保護は大切かもしれませんが、本末転倒のようなことになってはどうかと危惧します。 そこで、高梁市メール配信サービスの地図情報がもっと分かりやすく、現場に行きやすくなるようにならないかを質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) 私のほうからお答えさせていただきます。 高梁市メール配信サービスの地図情報の拡充といいますか、現在のシステムでは、メール配信サービスを登録している市民の方に災害が発生していることをお知らせすることを目的としておりますので、この地図を利用して災害現場へ行くことは想定しておりません。 消防団長とも協議をいたしましたが、消防団員はそれぞれの訓練の中で地理を覚えさせるんだというようなお話もありました。ということでございましたので、メール配信サービスは現状での対応とさせていただきたいと考えております。 また、今後は消防団本部の会議とかで何かいい方法があれば検討していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、消防団本部等でいろいろな御議論されて、消防団員が減る中、どうやって運営していくのか、活動しやすくしていくのか、いろいろ御議論があるのは存じ上げております。 ただ、今、位置情報等々はこれで現場に行くようになってないよという言葉もあったんですが、現実、末端の団員という言い方がいいか悪いか分からんですけど、団員は基本的にはこれで動いています、本当の話が。個別具体の話というのは各分団長であったり上のほうからは随時下りてくるんかと思うんですが、全団員に情報が流れてないというのが本当のところです。 ですから、確かにこの位置情報が全てではないし、これはあくまでもいろんな情報の一つ、補完するもんだよと言われればそうかもしれません。ただ、災害現場にイの一番に行く。私らも古い型の消防の人間なんで、火災というメールが入ると、とにかく現場に一目散に行って消火活動をしないといけないというのは先輩方から教えられたことです。そのときに現場に行きづらいというのは、これから運用の在り方、それから体制、それについては消防署だけではなくって消防団本部等と協力して考えていただければと思うんですが。 団員にまで使いやすい位置情報であったり場所の情報の教育という話もさっき出ました。なかなか、でも消防団員にそういう教育が実際できるか。それは操法訓練でもそうです。各個訓練でもそう。なかなか、意味と内容を理解して訓練に取り組んでくださいよって、言うのは簡単です。ただ、それが意味が分かって、例えば各個訓練であったり操法訓練であったりというのに取り組めてるかどうかというと、それはだんだん難しくなってきている。であれば、こういうツール、アイテムを使って情報を提供するということに関しては、勉強します、団で取り組みますっていうんではなくって、そういうメール配信と位置情報というのをもっと行きやすくなるっていうのを本当に御検討いただきたい。 もう一点付け加えて言うなら、今回、見直しというのはすぐには取り組んでいただけないような御答弁かと思ったんですが、水利、火事場では絶対必要なものが水利というものがあります。水をどっから入れるのか、用意するのか。この水利情報も、私たち、昔、古い団員なんかは、消防車の中に水利を書いた図面があって、それを拾っていって見るということをしとりました。谷川とか山あいの火事で谷川しかないよというところは、土のうを積んで水をためて消火するということもやっておりました。ただ、だんだんそれが現状できてるのかなと。そういう理解もできてるのかなと。 だから、位置情報が今のところ改善されないような方向で御答弁いただいたんですが、将来的なことを言えば、こういうドローンの活用であるとか最新機器を使って、より情報的に使いやすいというか、活動しやすいような整備というのも消防団員活動で有用なことだと思いますので、ぜひ消防長、消防団本部のほうとも御検討されながら、そういう前向きな検討というのもお願いしたいと思います。 消防署、消防団員の方々、市民の生命、財産を守るために日々御尽力していただいてるとは存じ上げておりますが、重ねて御検討のほうをよろしくお願いします。 続いて、4番、観光についての質問に移らせていただきます。 今、高梁市といえば、先日保存修理を終えた旧吹屋小学校であり、それを構成要素の一つとする日本遺産「ジャパンレッド発祥の地 弁柄と銅の町・備中吹屋」と天空の山城「備中松山城」がまず挙げられると思います。 先日、2022年5月16日に更新されていたヤフートラベルの高梁で人気の観光・お出かけスポット26選というものがありました。その1番に取り上げているスポットは備中松山城であり、2番目が吹屋ふるさと村でした。ざっくり、26のうち14がその関連スポット、半分以上がその2つのポイントに集約されていると言っても過言ではございません。 しかし、点だけでは人を引きつけるには限界があり、滞在時間も限られ、地域への波及効果は限定的でしかないと考えます。だからこそ、日本遺産が22の構成文化財で成り立っているのも一つの取組と評価させていただいておりますが、現状、高梁市全域から見れば、まだまだ市域を面としたときにごく限られた取組になっているのも否めないというのが現状だと思います。 そこで、私は、もっと市域全体を巻き込んだアクションが、一つ一つの点は各地域の観光協会等にお任せしながら、市としてはもっと広角的視野、知見に立った取組が必要かと考えるのですが、そこで(1)点ではなく面の観光について、市の取組について答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、今の質問に私のほうからお答えをさせていただきます。 議員先ほどおっしゃいましたように、ヤフートラベル、高梁で人気の観光・お出かけスポット26選には、備中松山城と吹屋ふるさと村の関連スポットが半数以上紹介されております。しかし、全国的にはまだまだ知名度が低いというふうなことで認識しております。まずはこの2大観光地を全国へ向けてPRし、そして売り込んでいかなければならないというふうなことを思っております。その上で、これらの主要な観光地から周辺の観光地への誘導を図っていかなければならないというふうなことを思っております。 一つの例なんですが、観光協会のほうで今、旅行プランを作成、販売するということがなされておりますが、1つには、2大観光名所1日めぐりとして備中松山城と吹屋ふるさと村を旅するプランが作られて販売されております。 また、今注目を浴びております旧吹屋小学校に注目して、小型電気自動車のレンタカーで観光交流センターから夫婦岩を経由して吹屋ふるさと村へ向かう旅行プランも販売されておるところでございます。 主要観光地とこうした周辺観光地をつなぐといったこうした動きは始まったばかりではありますが、点から面への動きの一例だというふうに思っております。 今後は、点から面につなげるためにこうした旅行プランを増やしていくことも必要ではございますが、点となる観光施設で周辺の観光地でありますとか景勝地を十分に説明いたしまして、案内看板など、チラシ、ウェブでの誘導も必要ではないかというふうに考えております。 また、広い意味で申しますと、高梁市単独ではなくて、倉敷市、新見市、真庭市、矢掛町など近隣市町村と連携して、点から広域的な面につなげていくことも重要であるというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 今、担当部長のほうから御答弁いただいた取組の積み重ねがこれからの観光を盛んにできる、それから市外、県外、それから国内外問わず、高梁市を訪れたいなと思わせる取組というのがそういう旅行プランの提案であったり販売になるのかな。それに関して、ANAの方の御尽力もあってのことだというのは理解してるところなんですが。 大体、この質問に至ったという根幹が、菜の花が咲き誇る頃、成羽に夫婦岩というところがございます。これは本当にいい観光スポットの一つなんですが、そこでお会いした観光客の方の御意見を参考にさせていただいておりますが。朝、吹屋を散策して、夫婦岩というところで菜の花が咲いていてきれいだよという地域の方から御紹介をいただいて足を延ばされたということだったんですが。先ほど部長の御説明の中にあったサインの問題ですね、案内看板。一つは、道路サインが十分ではなかったので分かりにくかったという御意見と、もう一つは、きれいな水洗トイレの整備はできないだろうかということをリクエストいただきました。 確かに、私も夫婦岩に行ったときに考えたんですが、休日に一番近い水洗トイレをと言われたらどこを案内することができたのでしょうか。水洗トイレが全てでとは言いません。ただ、若い方であったり、御高齢の方でも水洗トイレでなかったらなかなか用を足すことが難しいという方がおられるのは、現実問題として今あります。 ちょっと話は変わりますが、高梁市には、夫婦岩だけではなく、羽山渓、磐窟渓、大賀デッケン、大平山、そして桜の時期きれいな有漢の長代池、そして高梁川水系最大の落差70メートルの鈴木の滝など、市外に誇る景勝地があります。しかし、水洗トイレとなると、整備は全然できていません。でも、これから観光客の多様なニーズに応えるためには、水洗トイレは絶対必要な施設であると考えます。遊歩道の整備が最優先の景勝地もあるかもしれません。場所場所によっていろいろな課題があるとは思われますが、トイレが必須というのは現実だと思います。 そこで、一つの例ですが、高梁夫婦岩の会のように維持管理について尽力していただける活動実績がしっかりあって、確固たる団体が地域にある景勝地においては、早急に整備を進めるべきと考え、(2)景勝地の活用と地域との協働を基にした施設整備、これはトイレのことなんですが、について答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答えをさせていただきます。 議員先ほどおっしゃいましたように、夫婦岩をはじめとするいろいろな景勝地や観光地におけるトイレの整備につきましては、整備が必要というふうに認識をいたしております。今後、国の補助金等の財源を確保し、整備に向けて検討していきたいというふうに思っております。 夫婦岩は全国に誇れる絶景というふうに思っております。毎年、近くの休耕畑で4月には菜の花まつり、8月にはひまわり祭りが開催されております。コロナの影響で2年連続中止になりましたが、今年は菜の花まつりも開催されております。高梁夫婦岩の会の皆さんによる地域を盛り上げるこうした取組は、大変ありがたいというふうに思っております。 地域との協働によりトイレの維持管理が任せられるのであれば、市としても願ってもないというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) どこにかしこでも造ればいい、それは観光に来られた方に言わせればそうかと思います。ただ、造った限りにおいては、維持管理できていなければ汚いトイレになったりして、余計にそれが評価を下げることにもなる。 そういう面で、今、夫婦岩を今日は題材の例としておりますが、地域でも、春は菜の花、夏はヒマワリですか、尽力していただいてるような団体がしっかりしたものがあるのであれば、そこと協働の考え方を持ってトイレの施設整備、前向きに御答弁いただいたんでこれ以上言うこともないんですが、御尽力いただきたいと思います。 それと、この質問の最後にもう一点付け加えて質問をさせていただくと、私はこの話を調べていく中で、2014年3月、市の委託調査で、公共トイレからのまちづくり、高梁市公共トイレ見直しに関する調査研究という調査研究がされて、市内にトイレを数か所整備されたと聞きますが、その後、この話はどうなっているのか、御答弁いただけますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 先ほど議員さんおっしゃいましたように、トイレの調査をいたしております。このときの調査が市内の公共のトイレということでございまして、夫婦岩にもトイレはございますが、これは神社のトイレということで、この調査の中には入っておりません。 この調査では、緊急に整備しなきゃいけないもの、まだもう少しいいものとか、観光的に整備するもの、まちづくりで整備するものというふうな区分けをいたしております。そうした中で、代表的な例といたしましては、お城のところの城見橋公園にあるトイレ、それから宇治のトイレというところがございまして、昨年度に整備いたしましたのが吹屋のトイレということで、この辺りは調査項目では上位のほうにありましたので、整備をいたしております。現在もこの調査を基にトイレの整備を行っているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) これから、観光だけではないんですが、トイレの必要性というのは高い。それから、地図を見たときにどこに公共のトイレ、行きやすいトイレがあるのかな、きれいなトイレがあるのかなというのは重要な要素かと思いますので、今、担当部長から御答弁いただいたように、御検討それから御尽力のほうをどうぞよろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午前10時47分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時57分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、伊藤泰樹君の質問を願います。 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 続きまして、5番、落合地域の都市基盤整備についての質問に移らせていただきます。 都市基盤整備と言えば、大変大きく銘打ったなと感じられる方もあるかもしれませんが、今回取り上げさせていただきたいことは、主に狭小で行き止まりの多いこの地域特異な道路についてです。 今までも国道313号沿いについては、通学児童・生徒の安全確保という面から質問させていただいてきましたが、今回は国道より北側、山側の市道について問題としております。 誰もがお感じのことと思われますが、国道より南側、川側は、真っすぐで幅員も確保された市道が多く見受けられます。しかし、国道より北側、山側はどうでしょうか。狭小で蛇行した、一部は行き止まりの市道が多く見受けられます。 話は変わりますが、平成30年7月豪雨災害時に、この地域の避難場所としてまず挙げられるのが落合小学校でありますが、ほかにも落合保育園、たいようの丘ホスピタル、北山公会堂、落合地域市民センターなど計5か所で、豪雨災害記録誌によれば最大合計で530人余りの方が身を寄せておられたということが記録されております。落合保育園では、小さな子供のいる世帯、妊婦の方を主に対応されていたということです。 また話を変えますが、落合小学校から国道への交差点は、非常に危険な形状となっております。議会にも事故が報告されたことがありますが、交差点付近にバス停もあり、常に管理者に対して改善を申し入れるべきポイントかと考えます。 そして、こういう地域の中心的施設として存在している落合幼稚園が閉園後は、速やかに跡地を活用されるべきと考えます。 梁和会と前向きに話が進められているのであれば、平成30年7月豪雨災害時を教訓とした落合小学校と、現在構想されている落合こども園は、特段の配慮を持って、一体的な運用も視野に入れた建設のお願いがあってもいいのではと考えます。 そういった重要な施設に接続する市道中組柳谷線、また関係する市道に関しては、最低でも擦れ違い交通が可能な幅員の確保が必要とも考えます。 るる申し上げてまいりましたが、(1)閉園後の落合幼稚園の跡地活用と周辺道路整備について、落合地域の基盤整備という多角的な視点から御答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) それでは、これは私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 先ほど議員おっしゃいましたように、阿部地区におきまして、国道313号より北側の周辺地域につきましては、非常に狭小な市道が多いということは市でも認識しております。また、スムーズな通行ができにくい箇所というところもあろうかというふうに感じております。 ただ、道路を拡幅改良するということになりますと、非常に家屋も多く建っておりまして、またあの地域は非常に地形的にも斜面が多いというような状況の下であります。こういった中で、地権者の皆様、それから関係者の方々の御理解をいただく、それから工事に関しましては多額の費用がかかるということになりますので、現在のところ、一体的な整備ということはなかなか困難かなというふうに考えております。 それから、落合小学校南側の国道313号と市道の交差点付近の改良についてということでございましたが、これにつきましては、国道部分におきましては市といたしましても歩道整備、こういった部分で県のほうへ要望を現在強くしているところでございます。 一方で、地元との協議もなかなか進まないというようなことも県のほうからお伺いはしております。引き続き、市といたしましても、県と連携を図りまして、整備に向けて努めてまいりたいというふうに考えております。 それから、落合幼稚園の跡地活用についてということでございますけど、落合幼稚園を補完できる機能を持つこども園を運営される社会福祉法人梁和会さんのほうに優先的に活用いただくというようなことで現在調整は図っておるということでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 閉園した後、うまく活用に向かって進むように御尽力いただきたいというのと、この地形を考えたとき、歴史的なこと、経緯、経過があって今があるわけなんで、一概にすぐに道を拡幅しましょうとか整備しましょうというのはできない。特に、ここの落合地域というのは、高梁市でも有数の地価としては今高いところなのかな。そういうところで整備をするというのは莫大なお金もかかる、資金もかかるよということはあったんですが。 実際、平成30年7月豪雨災害のとき、今日も平松議員であったり森議員が防災についての話をなさいます。防災については、同期である森議員にお任せするとして、避難場所ということでいけば、この地域の落合小学校、すごく重要なポイントなんですよね。ここに入るところが急峻な入り口、狭い入り口において、擦れ違い交通もできませんよ。これは、都市整備、防災の面からも十分に検討が進められるべきなんじゃないかな。 確かに、初期投資はすごくかかると思います。あそこの入り口には神社もあります。阿部神社ですか。ですから、そういういろんな史跡もある中で、一概にすぐ道を広げますよということも、それは可能ではないかもしれません。 ただ、将来的なことを考えたときに、住みやすいまちをつくる、安全・安心のまちをつくるという面では、落合幼稚園、落合保育園、それから落合小学校の入り口の交差点の改良というのは、高梁市内でも優先度の高い交差点の一つなのかな。それから、そこから延びる市道中組柳谷線の拡幅というのは重要な懸案事項になるかと思われます。今日に明日すぐに予算がついてできるということではないかもしれませんが、重要な路線という意味合いで御検討をこれからも続けていただければということをお願いして、次の質問に移らせていただきます。 時間も大分過ぎてまいりましたが、最後に令和7年4月開園予定の6番、高梁認定こども園についての質問に移らせていただきます。 まず、この質問の前提として、御存じない方もおられるかと思いますので、高梁市街地の幼保一体化と高梁認定こども園の概略説明を求めます。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、高梁認定こども園の概略説明ということで私のほうからお答えさせていただきます。 このこども園は、高梁市における幼保一体化推進スケジュールに基づきまして、高梁地域の市街地に設置しております高梁幼稚園、高梁南幼稚園、高梁保育園を統合し、幼保連携型の認定こども園を整備するものでございます。 認定こども園の整備に当たっての基本的な考え方といたしまして、市内最大規模のこども園であること、そして子供のためのこども園であること、そして最後に子供の避難所となるこども園であるという3つを掲げております。このようなことからも、高梁認定こども園は、本市のこれからのまちづくりにおいて中心的な役割を果たしていく施設になると考えております。 令和2年度には基本構想を策定し、令和3年度には基本設計を行い、今年度、実施設計や用地取得、造成を行いまして、令和5年度、令和6年度で建設工事を行います。そして、令和7年度開園というスケジュールで進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 令和3年2月、基本構想が発表されて、去る令和4年5月27日に市議会全員協議会に基本設計が提出されたわけですが。ここに至るまでにおいて、説明の中にもあったんですが、一部は、市の検討会意見を反映した案の検討のための市民ワークショップが4回、そのワークショップの意見を反映した案の検討のためにまた4回、それをもって今年に入り有識者の監修により基本設計の最終案の調整を行われた基本設計。保育関係者、在園及び未就園児の保護者、地域住民及び一般公募の方、様々な意見に耳を傾けられて取り入れられた基本設計は、本当にいいものができたなと、それは思います。 ただ、この認定こども園に関して、当初から疑問符が消えないことが私にはあります。それがこの施設の想定定員です。 現在、各年齢の想定を積み上げられて215人という園児が将来通園するという想定で、基本設計においては1階、2階の平面図、鳥瞰パースも示されたところですが、以前から何度も質問し続けておりますが、本当にこの想定定員は必要なんですかということです。想定定員が変われば、当然、施設面積、園舎の面積も変わってくるはずです。 ちょっと前の話になるかもしれませんが、成羽こども園が開設されたときと市の考え方が今回少し違うところがあると思うんです。 それから、公共施設等総合管理計画の整合性。必要な施設は建てるべきだと思います。しかし、必要以上の施設は建てるべきじゃないのかなというのが私の考え方です。 と申し上げた上で、(1)適切な施設規模の考え方について、誰でも納得ができる答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、お答えをさせていただきます。 まず、定員について先にお話をさせていただきますが、この認定こども園の想定定員は、議員おっしゃいますように現在215人となっております。こちらは、定員というよりか、受入れ可能な最大の数を想定したものでございます。3歳以上のクラスにつきましては学級編制を組むこととされておりまして、基本的に本市では、4、5歳児は30人以下、3歳児では20人以下で1学級を編制します。それに必要な教室を設定しているところでございますが、高梁認定こども園につきましては、3歳児については20人で1クラス、4、5歳児については25人で1クラスの編制で考えておりまして、その最大受入れ人数を最大規模の定員としておるところでございます。また、2歳児についても1クラス15人までとしておりまして、同じ考えで定員としています。 施設の規模の考え方ですけど、3歳以上の学級数により施設規模が決まってきます。教室の数で規模が変わってくると思います。仮に、今クラス分けをしている2歳以上のものを1クラスにした場合には、定員が最大でも125人となります。現在の3園の園児数を受け入れる規模ではなくなるということで、この人数を想定ということで定員にしています。 またそれから、このこども園というものは、高梁市の就学前施設において中核的な施設になることから、会議であるとか研修であるとか、ほかの園にはない機能を持たせていく必要もあると考えておりまして、このような施設になっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 伊藤泰樹君。 ◆5番(伊藤泰樹君) 以前からの説明の中で、高梁認定こども園ができたときには高梁市の子育ての中心になるよということは申されています。それから、先ほど言われた受入れ可能最大の人数を書いてあるんだということがあります。 実際、図面を見ても、本当にいい図面です。子供のためにいい施設ができるんだろうな、これだけのことができたら子供が生活しやすい、教育、保育が十分にできる環境づくりができるなということが見てとれます。 ただ、ただです。全国で、2021年生まれのお子さんというのは今までで最少、81万人になりました。少子化の流れは止まりません。 それから、先ほど言いました、公共施設等総合管理計画に基づいて、高梁市って公共施設面積が多いんですよ。非常に多い。だから、これから園を造る上でも、この考え方というのは高梁市の基本にあるはずなんです。 実際、前の資料を参考にして言わせていただくと、高梁幼稚園、高梁南幼稚園、高梁保育園の3園、これを合計した延べ床が2,400平方メートル、今度新しく基本設計に出た数字の延べ床は2,666平方メートルと増えてるんですよ。本当にこういった施設が必要なのかどうなのか。 問題提起として捉えていただいても結構なんですが、実際、建設事業費も高い中で、本当に必要なものは建ててください。ただ、必要じゃないものまで造る必要はないんじゃないですかという問題提起を差し上げて、質問時間も迫ってまいりましたので、これで質問を終了させていただきますが、ぜひ今後とも検討をよろしくお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) これで伊藤泰樹君の一般質問を終わります。 ここで質問席の除菌作業を行いますので、しばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。            午前11時12分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前11時13分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、金尾恭士君の質問を願います。 金尾恭士君。            〔1番 金尾恭士君 質問席〕 ◆1番(金尾恭士君) 1番、金尾恭士でございます。 それでは、通告をしております順序に従いまして質問をさせていただきます。 1番の新消防庁舎・高梁認定こども園の建設についてお聞きいたします。 先ほども伊藤議員の御質問がございましたけれども、重複する部分もあるかも分かりません。 先日の議会全員協議会で、新消防庁舎、高梁認定こども園についての御説明をお伺いいたしました。この中で、新消防庁舎の建設事業費が当初の14億円から23億円、高梁認定こども園も18億円が28億円と、概算であると思いますけれども、約1.5倍から1.6倍というような状況に増大しております。こういった状況についての御説明をお伺いしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) お答えいたします。 事業費が増大したことについてでございますけれども、議員さんおっしゃられたように、コロナ禍及びウクライナ情勢により、原油価格、物価の高騰、建築資材の供給不足等により建築資材が高騰しております。現状でどのくらい事業費が上がるかという試算は困難ではありますけれども、新消防庁舎建設の設計業者に類似の工事を参考にしてもらったところ、先ほど議員言われたような金額となっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 決してこれに反対しているものではありません。市民の生命、安全を守ってくださっております消防職員の皆さん、本当に日夜頑張ってくださっている。そういった中で、この消防庁舎、こういったものも、今の経済状況を考えると大変厳しい状況もあるのだろうというふうに思っております。 このことについて、同様に高梁認定こども園の建設についてはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、こども園の建設費についてお答えさせていただきます。 こちらも、この前の全協のときに18億円の1.6倍で28億8,000万円となるというふうに御説明をさせていただいておりますが、設計会社のほうに聞いたところでも先のことは分からないということで、消防に準じて1.6倍とさせていただいたところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 企業物価高、経済の不透明、円安、いろいろな部分で経済状況が大きく変わっているというような、見通しが立たない、そういった中での建設なのだろうというふうに思っております。 先日、新見市の新消防庁舎建設について、新見市消防本部のほうにお伺いをいたしました。ここが12億円でしたか、たしか、これから基本設計に入るんだというふうにも言っておられました。高梁市同様、これから厳しい状況であるというようなことも言っておられました。 そういった中で、新見市の場合も12億円がどのように増えていくのか見通しがつかないというようなことも言っておられましたけれども、できればそういった実施設計の見直しとか、それから工事費の徹底した見直し、合理性、機能性、こういったものを考えて精査していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川本消防長。 ◎消防長(川本雅之君) お答えいたします。 今年度、実施設計を行う中で、新消防庁舎は機能を低下させずに、また高梁認定こども園は教育環境を保ちながら見直しを図って、資材や建設部分でコストダウンできるところはコストダウンを行うなど、しっかり精査して対応していきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 井原市は、今現在、田中美術館を建設中で、10月に完成、来年4月オープンというような、そういうことをお聞きいたしました。井原市の田中美術館が14億円。今回、井原も市議会の中で予算の増額というようなことを先日言っておられました。内部工事、これに約3,000万円増額というような、そういったことをお伺いいたしました。美術館ですから、様々な、空調設備とかそれから照明設備、こういった附帯工事がいろいろかかってきて、それが大きく影響しているのであろうというふうにも言われておりましたし、実際そうなのだろうというふうに思います。 こういった意味でも、今、消防長がお答えいただいたように、しっかりと精査をしていただければと。せめてそういった努力をしていただいて、市民に説明もしていただければというふうに思っておりますが、こども園のほうではいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 上森教育次長。 ◎教育次長(上森智子君) それでは、こども園についてお答えをさせていただきます。 先ほど消防長からも御答弁申し上げましたように、こども園につきましても、教育環境を保ちながら見直しを図っていきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日も、合併特例債を活用して建設を行っていくというような御説明もありました。合併特例債も、結局3割近くは一般財源からの持ち出しというようなことになるのでありまして、これは私たち高梁市民の負担となっていくのだろうというふうに思うわけであります。そういったこともしっかりとこの計画の中にも入れていただいて、計画の見直し、こういったこともやっていただければというふうに思っております。 先ほども申しましたように、市民への説明責任、いわゆるアカウンタビリティー、こういったことが市としては必要だろうと思いますが、こういったことについて御答弁がいただけるなら答弁していただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 北畑総務部長。 ◎総務部長(北畑太一君) 財政運営関係について、私のほうからお答えをさせていただきます。 まず、議員おっしゃいましたように、今回、新消防庁舎、認定こども園の整備に当たりましては、合併特例債の活用を想定しております。発行期限が令和6年度までと現状のルールではなっておりますことから、現時点においては両事業とも令和6年度までの完成を目指して予定どおり進めることとしております。 ただ、現在の物価高騰による工事費や経常経費等の増加が今後の財政運営に与える影響は少なからずあるというふうに認識をしております。 このため、昨年度令和3年度決算を受けまして、今般の物価高騰等の影響を反映いたしました中期財政見通しのローリングを予定しておりまして、今年の秋頃までにそのローリングを行いたいと考えております。中・長期的な今後の影響につきましては、その中でお示しをしてまいりたいと考えております。 またあわせまして、今後の財政負担や事業費の平準化を図りますために、物価高騰に伴う国庫補助金の増額要望ですとか、あとは合併特例債自体の発行期限の再々延長を国に対して要望しているところでもございます。 いずれにしましても、事業につきましては、今後行われます実施設計の中でスケジュール調整も含め検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先ほども中期財政見通しというようなことで総務部長からもお話をいただきました。 ちなみに、令和2年度の市の実質公債比率が12.5%、類似団体136ある中で113位、それから将来負担比率が76.5%というような非常に高い数字であるというふうにも思っております。こういったことも含めて、将来への負担、そういったものが少しでも和らぐような、そういった形で進めていただきたいというふうに思います。 次に、2番の高梁市の最上位の計画である2021年から2030年の市の総合計画、それから第3次教育振興基本計画につきまして御質問をさせていただきます。 令和3年度から両計画とも実施されております。1年目の計画の達成度、それから検証はどのように行われておられますでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 総合計画は上位計画でありますので、教育振興基本計画についても同様というふうにお考えをいただき、私のほうでまとめて答弁をさせていただきます。 令和3年度からスタートいたしました。検証はということでございますが、検証につきましては、これはそれぞれルールを定めておりまして、外部有識者会議での評価というものをいただく、また教育振興計画につきましては、有識者による評価をいただいた後にということになっておりますので、もちろん決算というものがございます。ですから、議会で決算について御説明をさせていただくと併せて、それまでに外部の方のいろんな意見をお聞きし、それからそれの評価を基に報告させていただくという手順で今進めてるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) このPDCAサイクル(資料掲示)というのが計画、実行、それから評価、また改善ということになっていくのだろうと思います。今は計画ができて実行して、ここの部分の評価、チェックが今後どのようになっていくのかということで、私も期待している者の一人であります。この総合計画が10年間しっかりと回っていくことが高梁市の発展につながっていくのだろうというふうに思うわけであります。 そういった中で、私も学校に勤務しているときに、PDCAサイクル、これをしっかりやっていきなさいというようによく指導を受けたものであります。学校の場合は年度年度で行っていきますので、2月、3月には職員会議等で反省をして次の年度にやっていく、反省をして評価をしていく、そして次の年度に生かしていくというふうにしているわけであります。 総合計画の文言の中に、達成状況を把握し、先ほども市長がおっしゃいました、庁内及び外部委員で検証を踏まえて翌年度に生かすというふうに書かれております。こういった大切な計画、これがしっかり回っていくように私も期待をしていきたいと思っております。 このPDCAの中、それとともに評価、検証がKPI、重要業績評価指標、どのように施策や事業に反映をされて、予算削減、それから職員の意識改革、ベクトル合わせにつながって令和4年度に実行されているのか、その点をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 確かに、総合計画及び教育振興基本計画においても、PDCAサイクルを使ってやるんですよということを明記しております。先ほど申し上げました外部有識者会議なり、それから教育振興計画であれば評価委員さんの評価を受けるということになっておりますが、これはあくまでも、例えば令和3年度の事業というのは5月の末に決算で締めるわけでございます。それから評価をいただくということになっております。 議員おっしゃいますように、令和3年度中途でおかしい、これは変えたほうがいいなというのがあれば、当然、次年度の予算の中にも反映をさせていくことにはなろうと思いますが、しっかり評価をするという意味においては、この文言ですが、そういった有識者なり評価委員なりの評価をいただいた後、議会で決算の認定をいただいた後、次の年の予算要求にそれを反映させていくというのがオーソドックスなやり方であろうと考えております。 したがいまして、令和3年度の評価をこれからさせていただき、それを基に令和5年度以降の事業につなげていくという考えで今進めさせていただいているところでございます。そうした形で今進めているということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 行政の場合、決算が5月というようなこともありまして、若干、私がおりました学校とはずれてきているのかなという、そういった部分も感じさせていただきます。 そういった中で、市民一人一人が高梁市にいてよかった、そういう実感ができるような、そういう総合計画、また子供たちが安心して学習ができる、そういった教育基本計画、これをしっかりとした実行ができるようにお願いをしたいと思っております。 続きまして、(3)健幸都市たかはしにつきまして、10年間のスローガンに掲げておられるわけでありますけれども、市民の幸福度測定というんでしょうか、そういったものを実施されてデータ化して、計画に実施、反映させていくことが大切ではないかというふうに思っております。 ここに幸福測定という本(資料掲示)があります。読みましたけれども、年代別のそれぞれの幸福度、それから職業別の幸福度の思い、そういったものは違ってくるわけでありまして、そういったことをアンケートしてしっかりとデータ化する、そして施策に役立てていくということが必要ではないかというふうに私は思っております。 この中で、岡山県の幸福度は1位が玉野市でありました。それから、第2位が早島町、第3位が美咲町、第4位が新見市、それから第5位が和気町というふうに、幸福度の調査のやり方によっていろいろな結果が出てくるんだなというふうに思いました。 統計学の専門家の先生が吉備国際大学にはお二人いらっしゃいますので、タイアップをして高梁市民の幸福度測定、こういったことも考えていただくこともできるのではないかというふうに思います。これが実際の大学連携になるのではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 先ほど少し答弁が足っておりませんでしたので、先に補足をさせていただきますが。 職員の中で、総合計画もそうですし、教育振興計画は、これは地教行法という法律に基づいてになりますが、当然、その中で施策マネジメントシート、要は自分たちが意識をしないといけないということであります。職員一人一人がこれは何の目的を持ってどうやってやってるのかということを認識する。当然、職員ですから異動もあります。教員も異動があります。異動があっても、情報というもの、考え方というものを共有していくということが大事でありますので、そういったマネジメントシートに基づいた施策についてしっかり意識を持つということについては、これは総合計画なり教育振興計画なりでうたっておりますので、しっかりそれは基本にしていきたいというふうに考えておるところでございます。 それから、大学等の関係ということでございます。 もちろん、統計学というのは非常に重要でございます。私は専門ではございませんが、それに基づくものというのは、これから先のことを考える中で非常に重要でございます。これまでもそうしたことを学んで、それを基に将来推計とかもさせていただいたと思っております。 当然、高梁市には吉備国際大学がございます。そこの知というものをしっかり活用させていただくというのはこれまでも行ってまいりましたし、これからもその知を活用させていただくというのは当然だと思っております。いろんな先生がいらっしゃいますので、そうした先生方の御意見なり、そしてまたそのほかにも外部の有識者の方の御意見等もあろうと思います。 先ほど議員が披瀝されました幸福度についても、見方、視点というものについて変われば、また大きいのはやはり社会情勢なんだろうと思います。今、コロナということがありますし、物価高、円高ということで、そういういろんな要因が加われば、またそこで幸福度というのは変わってこようと思いますので、そういったところはやはり専門家の先生方に御指摘もいただきながらしていくのが必要であろうという認識でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 市民が豊かに暮らしていける、これからもこの計画の下に生活ができる、そういった高梁市、健幸都市たかはしを目指していただきたいと、このように考えます。 続きまして、3番の川上医療センターの指定管理についてお聞きいたします。 3月議会で近藤市長が川上医療センターの新しい運営方式での指定管理について言及をされました。高梁市西部地区、とりわけ川上町の医療・介護は、旭川荘抜きには考えられないわけでありまして、菅原医師をはじめとする職員の皆さんの献身的な努力によって、これまで安心して医療・介護を受けることができたわけであります。新しい運営方式での指定管理について、ここまで御努力をしてくださった市長をはじめとする市の皆さん、それから旭川荘の皆さんに敬意を表するものであります。 川上医療センター内の川上診療所、川上歯科診療所、老人保健施設ひだまり苑、これが高梁市国民健康保険成羽病院の附属施設となります。若干不安な部分もありますが、具体的にどのように変わるのか、我々西部地区、とりわけ川上町の市民に影響があるのかどうか、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、ただいまの質問につきまして私のほうからお答えをさせていただきます。 御質問にありましたとおり、川上医療センターにつきましては、3月議会で2つの方針をお示しさせていただきました。1つ目は新しい方式の指定管理への移行、2つ目は成羽病院の附属施設とするというものでございます。 まず、新しい方式の指定管理とはどういうことなのか、これにつきまして簡単に説明いたしますと、現在の方式は、医療や介護報酬等の収入を指定管理者が収受いたしまして、それを財源に施設運営を行うというものでございます。これを収入、支出とも市の会計で管理しまして、サービス提供に必要な経費は市が指定管理料として指定管理者に支払う、いわゆる利用料金制度を適用しない方式に切り替えるというものでございます。これによりまして、サービス提供は指定管理者、そして財政運営は市といった役割が明確となりますので、指定管理者は財政運営面での負担が軽減されますので、サービス提供に専念できる体制が整えられるというふうに考えております。 また、成羽病院の附属施設とすることにつきましては、市西部地域の医療と介護を成羽病院を核としまして一体的かつ安定的に提供することができるようになります。より地域包括ケアの充実が図れるものというふうに考えておりますし、人材の確保につきましても連携して取り組むことが可能となりますので、様々な効果が期待できるというふうに考えております。 それから、利用者等への影響についてでございますが、今回の新しい運営方式では、財政運営部門の主体が市に移行するだけでございます。医療介護サービスの提供はこれまでと変わることなく引き続き指定管理者に担っていただきますので、利用者等への影響はないものというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 新しい運営方式ということで、財政部分が市のほうに移行すると、診療や介護、こういったものにより集中して取り組んでいただけるということで、ひとつ安心をしたところであります。 長年、旭川荘、とりわけ当時の佐藤呈次町長、それからそれを引き継いだ宮崎町長、それから旭川荘の江草名誉理事長とのそういった関係で川上町の医療施設が今日まで運営されていること、それが非常に私たちにとっては誇りでもあるわけであります。 この指定期間が令和6年8月末で満了となっているわけなんですが、新しい運営方式というのはいつから始まる予定になっているのか、そのあたりが分かっていれば教えていただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) お答えします。 今お話がありましたように、現在の指定管理期間は令和6年8月末で満了ということになっております。年度途中に指定管理が満了するということで、そのタイミングで新しい運営方式に変更することになりますと、様々な面で支障が生じる可能性があるというふうに考えております。 そういった懸念があることを踏まえまして、年度を区切りとした新たな協定を締結することにより新しい管理運営方式に変更する方法、これは法的にも問題がなく可能でありますので、それに向けまして現在、指定管理者と協議を重ねております。 その変更をする時期についてでございますが、現段階での状況ということで申し上げますと、令和5年4月から新たな協定に変更しまして、その協定期間を5年間とする案を軸に現在調整を進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 令和5年4月からということで、非常にスムーズな移行ができるように御努力のほうをよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、4の落合幼稚園についてでございます。 これは3月にもお伺いをいたしました。今度は運営、これが教育委員会、こども教育課になるわけでございまして、少し教育長のお考えもお聞かせいただければというふうに思っております。 落合幼稚園の閉園、これによりまして法人のこども園が落合地区に残るということになるわけでございますが、一生懸命計画をされているだろうと思います。系統的で一貫した質の高い幼児教育・保育が落合地区でこれまでどおり確保されるというふうに教育長としてはお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。
    ◎教育長(小田幸伸君) 私のほうからお答えいたします。 梁和会落合保育園のほうは、既に40年以上の実績を持たれ、落合地区の就学前の保育をされているところでもございます。また、市の様々な計画等につきましても、公立と同じようにメンバーに入っていただき、高梁市の保育、教育の推進について計画も立てているところであります。十分信頼してお任せできると思っておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これが落合幼稚園の全景(資料掲示)でございますが、今年令和4年度の入園者が9名あったというふうにお伺いしております。2年後に閉園という中でも、幼稚園教育を受けさせたいという保護者も一定数いらっしゃるということなのだろうというふうに思います。 こういった中で、伝統ある落合幼稚園が閉園になるということは私も残念な思いもするわけでございますが、新しいこども園で新しいスタートが切れていければいいというふうにも思うわけであります。落合幼稚園の閉園までの日程、こういったものはどのようにお考えでしょうか、それをお聞かせいただけますか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 落合幼稚園の閉園までの行程ということだろうと思います。 基本的には、高梁市でまず幼・保一体化の推進ということで、こども園化ということは全体的に進め、既に川上、有漢、成羽地域の場合はこれにしております。そして、今話題になっております高梁こども園のほうもこういう方向でありまして、当然、落合の地域もこども園化ということは計画の中でございます。 そうした中、落合地域で40年以上の実績を持たれている落合保育園さんのほうがこども園を建設しやっていきたいというのを令和3年に受けまして、市役所の中、そして落合保育園さん等を含めずっと協議をしてきた中で、それが実現しそうであると。同じ落合地区の中へ幼稚園とこども園が二重にあるということにつきましては、これは様々な面で好ましいことではないというふうに判断し、閉園ということであります。 ただ、これからの日程といたしましては、令和6年度から落合こども園、仮称でありますけれども、それができますので、そこまでに閉園という形であります。既に落合幼稚園に入って途中からこども園に移る可能性がある保護者の方に対しましては、令和4年1月18日に説明をいたしまして、その旨伝えているところでございます。また、令和4年4月8日、これは落合地域の町内会長の皆さんに説明をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画、幼稚園、こども園に関する全体計画というのが必要なんだということを私も本を読んで、前回の3月には教育方針とか教育計画とかというふうに言っておりましたけれども、全体計画というのが様々必要であるというふうに学んだところなんです。こういったものは今、法人のほうから教育委員会のほうには提出、明示されておられるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 議員おっしゃっておられます全体計画という名前そのものはございませんが、落合がこども園になるということになりますと、県へその認可等のために全体の計画と教育目標とか運営等を含めたものを出さなければなりません。そういう中で示すということが法的に定められた義務でございます。そういうものは、当然、市教委等を通してそこから後で県に送るということになると思いますので、示されると思っております。 その前に、落合保育園の基本方針、こういったものは既に前からいただいとるものでございまして、これは今の方向性と非常に適合しておりまして、きちんとやっていただけるものというふうに判断してるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 1点だけ、本当に気がかりな部分が、先ほどもありましたように、建設資材の高騰とかいろんな部分で全世界、日本中で大変な状況になっているのが実情だと思います。そういった中で、万々が一、諸般の事情等で開園がずれ込むような場合、幼稚園は閉園をしたけれども開園ができなかったというようなことにはならないでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 物価等の高騰、非常に厳しく、様々なものに大きな影響があると思っております。特に、物資が来ないということになりますと、本当に建築ができないというなこともございまして、想定の中には入れておかなければならないと思っております。それにつきましては、梁和会さんのほうと十分に議論していきながら柔軟に対応していく必要があると考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 子供たちの未来をしっかりと育んでいくこども園、スタートができるように市教委のほうも応援をしていただきたいというふうに思っております。 続きまして、5番のデジタル教科書についてお聞きをいたします。 文部科学省は、2024年度に小・中学校におけるデジタル教科書を全面移行するというようなことを表明しております。教育委員会としてデジタル教科書の評価をどのように考えておられるのか。また、あと2年足らずで2024年4月がやってくるわけでございます。こういった短い時間で全面移行ができるのか。そのあたりどのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 全面移行ということが新聞等で報じられておりますが、厳格に言えば全面移行ということではないと考えております。 どの教科も全体的にやるというようなことはありますが、例えば全部の教科で全部の時間を使いなさいが全面移行であるというのなら、それは違うと思っております。文科省もそういうふうに言っておるところでありまして、必要な時間、必要な教科等に限ってそれぞれで工夫してやりなさいというのが2024年度以降も続きますので、そういう意味ではこれは歓迎すべきものだろうと思っております。 また、2年で全教科がデジタル教科書になりますと、とんでもない高額なお金も必要でありますし、その準備等もなかなか難しいものがあると思います。そこを一つのきっかけとして、徐々によりよいものに向かって進んでいけばいいというふうに考えているところであります。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 全国紙、読売新聞、朝日新聞、こういったところは、デジタル教科書の特集をずっとやって、デジタル教科書が今後全面移行するんだと、紙媒体からデジタルに移行するんですよということで非常に報道しておりました。私も、全部できるのかなと思いながらずっと読んできたわけでありますけれども。 確かに、デジタルのよさもあると思います。算数など図形が立体的に見えるとか、それから社会科のいろんな調査であるとか、また国語の作者の言葉とか、こういったものが動画で配信されるということは非常にいいことだなというふうに思っているわけです。 そういったところで、不易流行という言葉がありますが、いいものは導入していく、しかししっかりと今までの伝統的に守ってきたものは残していくということが必要だろうというふうに思います。 2021年度に文部科学省は全国4割の小・中学校でデジタル教科書の実証実験を行っておりますが、高梁市はそこには参加しなかったというふうにお聞きしております。他の参加した市町村の実証実験の結果を教育長はどのようにお伺いされておられますでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 大変申し訳ありませんが、他の市町村のデータのほうはまだ来ておりませんので、見ておりません。 今、高梁市は、令和4年度につきましては英語につきまして小学校5、6年、中学1年から3年の実証事業に参加しておりまして、その準備も今整っているところでございます。これは全国的、どこの自治体もそうでありますが、やはり全面的は難しい。その中で、よりよくデジタル教科書を使うにはどうするかというところへ研究の手腕が行っとるということは大まかには聞いております。高梁市もその方向でしっかり研究して、よりよく使えるよう準備をしてまいりたいと思ってるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 読売新聞の教員への調査によれば、紙媒体の教科書を中心として補助的にデジタル教科書を使うのがよいというのが52%、教員の中で52%が補助的な使い方、先ほど教育長もおっしゃったと思います。それから、学習効果を検証して、デジタル教科書の効果が検証された上でデジタル教科書を使用するのがよいというのが62%であったというふうに報道されております。紙媒体でいくのがよいという教員も32%、それに反して、デジタル教科書一辺倒でやっていくのがよいというのが18%であったように記録されております。 こういった部分で、紙媒体とデジタルの併用がよいというのが教育長のお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 おっしゃるとおりで、併用がいいと考えております。紙媒体のほうがいい学習場面、これはいっぱいございます。紙と手を使ってしっかりと体で覚えていくといいますか、そういうな部分は必ず必要であるとも思っております。また、デジタルで、例えば英語の発音でありますとか理科の生物の成長でありますとか、そういう視覚に訴えてよく分かるようなところもたくさんございます。そういういいところ取りをしながら計画的にやっていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今後、デジタル教科書の併用とか教科書のそういった教育長の思いを国や県にしっかりと提言をしていただいて、安定した教育、今までのような紙媒体も重要に使っていただけるような、そういった体制づくりを提言される、そういったことをお願いしたいと思うんですが、そういうことは可能でしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 今、実証実験をしております。その結果を報告する機会がございます。そういう機会にしっかりと伝えてまいりたいと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから午後1時まで休憩いたします。            午後0時0分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時0分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、金尾恭士君の質問を願います。 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) それでは、6番の学校園の給食についてであります。 食材、燃料費の高騰が続いております。給食も例外ではなく、影響を受けております。どのような対応をされていかれるのか、お聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 現在、給食費は、昨年と同じ額で1学期中はやっていくつもりでございます。 なお、急激な物価等の高騰を受けまして、2学期以降、地方創生臨時交付金のほうを財源といたしまして1食につき30円補助していき、保護者負担のほうは今と同額にし、苦しいところをそこで対応して、少なくとも今年度中はそれでいきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 皆さん様々な物価高で苦労されておられる方が多い中で、これは適切な対応だったなというふうに思っておりますが。 先ほどの答弁の中で、3月までというようなことがありましたが、これからますます食材費が上がっていくということになりますと、令和5年度、それから年度内、また上がっていくというような可能性もあると思うんですけれど、緊急、火急の場合、こういった場合には、臨時交付金だけではなく、例えば財政調整基金とか特定目的基金、こういったものも使われる予定にあるでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 先ほどお答えいたしましたように、本年度は一応、先ほど申したような形で対応したいと思い、また給食費等につきましては、毎年のように、例えば野菜だけが急騰するとか、そういうな場合は、給食センターでありますとか、それから多くを購入しておりますのが岡山県学校給食会というところなんですが、そういうところも様々な調整をしていただいて、ある程度の変動があっても吸収できるような形を取っております。 それでも吸収できないということを今お聞きだろうと思うんですけれども、そういう場合につきましては、基本的には地方創生臨時交付金の残額でありますとか、そういったところも見ていきながら、場合によっては再補正ということもあるかもいたしませんし、それを上回るようなものでありましたらまた臨時に考えていかなければならないというふうに考えております。 いずれにいたしましても、この物価高騰、いつまでどういう形で続くかっていうのがかなり読めないところがございますので、今後の状況を刻々と観察をきっちりしていきながら柔軟に対応するということで今考えてるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 子供たちに豊かな給食を継続的に食べさせていただきたいというふうに思います。 続いて、7番の高梁市地域防災計画につきまして御質問をいたします。 2022年6月から線状降水帯の予測が始まっております。顕著な大雨に関する情報の発生基準を満たすような雨量や雨域が発生する可能性が高まった場合には、半日前から6時間前に予測情報を発表することになっております。市の対応をお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 今、議員のほうが申されたとおり、6月から気象庁による線状降水帯の発生予測というものを行っております。概要的には、線状降水帯による大雨の可能性が高い場合、こういった場合に、半日程度前から中国地方であったり四国地方というような地方予報区単位で呼びかけて、情報の充実を図るといった取組になっております。一例を挙げましたら、中国地方では線状降水帯が発生する可能性があり、大雨災害の発生の危険度が急激に高まるおそれがありますというような発表がなされることになると思います。 広い範囲での発生の可能性について言及するといったものとなっており、実際に避難を促すといったものではなくて、自治体の防災体制の確認であったり、住民の災害への備えを促すといったような情報となっています。こちらについては、気象庁の気象情報の解説といったところでもホームページ上で見れるようになっております。 線状降水帯の発生的中率といったものは、現在のところ、地方予報区単位といったところで4回に1回というような、低確率っていう言い方をしてもいいのかどうか分かんないですけど、そういったものとなっています。 こういった状況を踏まえて、市のほうでは、半日から6時間先に大雨の可能性があるということが認識できるといったところで、防災体制の確認など事前の備えといったものに生かしていきたいというふうに考えております。さらに精度が向上されれば市民の安全確保に意義のあるものになっていくと思っておりますので、今後の予測精度向上に期待していきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 今の御説明の中で、4回に1回ということになりますので、まだ精度的にはそれほど高くないということで、それを積極的に流すようなことはまだしないということになるわけですね。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) あくまでも自治体の防災体制の確認といったところで活用していきたいと思っております。 ただ、気象情報として流れますので、メールで配信されたりというなところで情報のほうは市民のほうに届くというふうには考えておりますので、そういったときには災害への備えといったのを準備していただければというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これは防災ラジオとかそういったものでも流れてくるわけでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 基本的には気象情報という形になりますので、今の防災ラジオ、またはメール配信というところの中で、注意報であっても情報を流しておりますので、同じレベルの情報だというふうに考えていただいたらよろしいかと思います。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 確実な情報等をよろしくお願いいたします。 続きまして、高齢者、障害のある方たち避難行動要支援者ごとに手助けする人、避難場所、配慮すべきことなどを事前にまとめた個別避難計画の作成、昨年もちょっとお聞きしたかと思いますが、この進捗状況はいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) こちらのほうも私のほうで答えさせていただきます。 今、議員のほうがおっしゃいましたように、9月議会での答弁であったり、あと12月議会で市長のほうから状況報告ということで報告をしていただいたところです。 昨年度末までのところで避難行動要支援者名簿というものを作成しているところなんですが、こちらの名簿を避難支援等関係者に提供してもいいかというような確認を行っております。 それと並行して、避難行動要支援者名簿や個別避難計画の作成方針っていうものを整理した高梁市避難行動要支援者避難支援プラン全体計画といったものを昨年度末、令和4年3月に整理を行っております。今年度はこの全体計画に基づき、関係各課の職員で構成する委員会を設けて、個別避難計画作成を試行的に進める地区というのを定めて、ハザードの状況や地域防災体制の状況等を勘案して、現在のところ3地区、場所でいいますと、松山の広瀬・河内谷地区であったり、あと玉川町地区、巨瀬町地区といったところを今選定して推し進めようというふうに考えております。 今月中には地域の関係者、関係団体に説明を行った上で、各地域内における作成の優先度の高い方から個別避難計画の作成を進めて、その状況を踏まえて市全域でどうしていくのかといったところを検討して、個別避難計画作成マニュアルというものを作成してさらに進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 3地区をモデル地区に指定されて、今後、個別避難計画の作成を行っていくというようなことになっておりますけれども、実際にこれが進捗100%というんでしょうか、全て完成するということになるのがいつ頃になりますか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) こちらのほうが、現在資料を持ち合わせていないので、申し訳ありません。 避難行動要支援者のための行動計画については、定めができたときから5か年で整備するようにというふうになっております。そのスタートがどこだったかというところが今明確でないので、また調べて御報告できたらと思います。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) 先日の山陽新聞の山陽時評には、人を救うのは人というような、そういったコラムがありました。私たち、お互いが助け合うという、そういったことがこういった個別の避難計画に一番大事なことではないかというふうに思うわけであります。引き続き計画をよろしくお願いいたします。 続きまして、(3)の島根県知事が6月2日に島根原発2号機の稼働を承認いたしました。島根県の広域避難計画においては、高梁市も避難対象地区ということになっております。現在において、原子力災害時における広域避難に係る避難経由所・避難所運営マニュアルの作成はどのようになっているのか、お聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 私のほうからお答えさせていただきます。 今の原子力災害時における広域避難に係る避難経由所・避難所運営マニュアルについては、本市におきましては、中国電力株式会社の島根原子力発電所における原子力災害時において広域的な避難が必要となった場合に、平成26年に島根県と岡山県の間で協定が締結された原子力災害における広域避難に関する協定、こちらに基づき島根県からの避難者を受け入れるために計画を作成することになっております。 現在のところのマニュアルの作成ですが、関係機関、関係部署と情報共有、調整を図りつつ作成を進めてまいるように考えており、年内での完成というところを目指してるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これが(資料掲示)昨年9月21日に出ました、島根県の地域で出ております山陰中央新報という新聞の拡大物でございますけれども、この時期、まだ避難者受入れが4割不十分というふうに大きく出ておりました。その中に、高梁市もここに残念ながら入っております。この当時は岡山県は7市町村がまだ受入れができていないということがありました。広島県も東部の地区で幾つかできておりませんでしたけれども。最近、島根県の原子力安全対策課のほうへ確認をしましたら、広島県も全部作成済みと、それから岡山県も高梁市を除いて作成ができたということをお聞きしております。 そういったことで、今後、年内に作成されるということですので、こういった部分でよろしくお願いをいたしたいというふうに思っております。 その中に、起きてはいけませんが、島根原発で万が一事故が発生した場合には、原発の(資料掲示)PAZ5キロ圏、それからUPZ30キロ圏、30キロ圏内の方々が島根原発では46万人おられるということになっております。その中で順次皆さんが避難をされるというような状況になっていくのだろうと思います。 これは、内閣府が作成した避難経路であります。そういった中で、米子自動車道それから岡山自動車道を通って、岡山県に10万人、そのうち高梁市に松江市東出雲地区の皆さん6,300人の方々が来られるというようなことになっておるわけです。そういったことを私もつい先日まで知らなかったわけなんですけれども、そういった方々が高梁市内の公共施設11か所へ避難をされるということが島根県の原子力避難計画の中に書かれております。 その中の11か所というのは、市民体育館、それから高梁小学校、中学校、落合小学校、落合研修会館、それから有漢生涯学習センター、有漢体育館、有漢東小学校、当時の西小学校、それから巨瀬地域福祉センター、成羽中学校の11か所となっております。それから、広域福祉避難所が高梁市文化交流館と高梁総合文化会館というふうになっておりますが、こういったことが、市民にも、それから市役所の職員の方にも十分に知らされてないのではないかというふうに思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 計画の内容につきましては議員のほうが申されたとおりなんですが、現在のところ作成を進めて、計画が作成できましたら公表していきたいというふうに考えております。 先ほど申されました対象地域なんですけど、若干補足させていただきますと、島根原発から20キロ圏域にあります松江市東出雲町の揖屋地区という地区を絞って、その中の一部の住人ということで伺っております。6,310人受け入れるというようなことで聞いております。その人数を一旦はききょうグラウンドのほうに向けて避難していただいて、そっから各避難所に割り振っていくというような計画を現在作成のほうを鋭意進めているところでございます。作成できましたら公表していきたいというふうに考えておりますので、御理解いただければと思います。以上です。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) そういった作成のほうをお願いしたいと思います。 その中で、作成ができたら市民に知らせていく、万が一、島根原発で福島原発のような事故が起きた場合には、岡山県に10万人、そのうち6,300人が高梁市の避難所に来られるんだということ、そういったことも大きく知らせていくことが大事ではないかというふうに思います。そういったことでよろしくお願いしたいと思います。 もう一点、島根県の原子力安全対策課のほうに問い合わせたところ、毎年、通信連絡訓練というのをしているんだということをおっしゃっておりましたが、それは高梁市もやっておられるわけですか。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 高梁市のほうでは、それには参加していないところでございます。情報のほうをはっきりと把握してないところもあるのですが、たしか県とやり取りというふうに認識しているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) これは(資料掲示)平成26年に、先ほど正木政策監も言われました、岡山県知事と当時の島根県知事の溝口知事との協定書であります。その写しでありますけれども、この中に避難を受け入れるものとするというふうに明確に2人の知事の間での協定書があるわけでありまして、そういった協定書に基づいて安心した避難計画ができていければいいのではないかというふうに思います。そのあたりを年内に作成のほうを要請したいと思います。 続きまして、8番目のヤングケアラーにつきまして質問をさせていただきます。 令和4年4月に厚生労働省が小学6年生のヤングケアラーの調査結果を発表いたしました。これを見ますと、小学6年生、6.5%、15人に1人がヤングケアラーであるということが調査で判明したわけであります。これまでにも、昨年9月には中学生が5.7%、高校生が4.1%という調査結果が出ております。 ヤングケアラーについては、4月の終わりに厚生労働省が多機関・多職種連携によるヤングケアラー支援マニュアルを全国の自治体に通知しております。そういった関係で、高梁市の今後の対応をお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 蛭田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(蛭田俊幸君) それでは、私のほうからお答えをさせていただきます。 御質問のありました支援マニュアルでございますが、これは、学校をはじめとする様々な分野が連携することが重要との観点から、各機関での早期発見のための着眼点や支援のつなぎ方、こういったものがマニュアル化されたもので、議員おっしゃいましたように、今年4月に厚労省から各都道府県へ通知されたものというふうに把握をいたしております。 それを受けての市の対応ということでございますが、国からの通知では、関係機関への周知を図り、早期発見や支援へつなげることが最大の目的であると、また求められているところでございますので、連携の必要性を認識していただくよう周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、多機関、多職種連携の重要性に関しましては十分認識をいたしておりまして、マニュアルの周知以外にも独自の取組を計画いたしております。特に、学校は連携を強化していくべき機関であると認識しておりまして、この8月には生徒指導担当の教員を対象にした研修会、あわせまして全ての小・中学校の教員に対してスクールソーシャルワーカーによる研修を計画しているところでございます。 その他、民生委員、児童委員に対しましてもヤングケアラーへの認識を持っていただくような研修を実施してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) そういった高梁市の対応、非常に心強く思っております。ヤングケアラーと言われる子供たちが少しでも安心して生活できる、そういった体制づくりを皆さんとともにつくり上げていただきたいと、このように思うわけでございます。 6月7日に岸田内閣の骨太の方針の中に、これは閣議決定されております、社会課題の解決に向けた取組という、そういった項目の中にヤングケアラーも非常に重要な課題となっておるようであります。そういった中で、しっかりと取組のほうをよろしくお願いいたします。 それから、今日は参議院の最終日ということで、こども家庭庁の法案が今日成立したわけであります。今後、こども家庭庁が中心となってヤングケアラーの取組、こういったものが出されてくるのだろうと思いますが、実際には来年の4月からの発足ということになるのだろうと思いますけれども、いろいろ心を痛めている子供たち、そういった子供たちにしっかりと厚い手だてをしてやっていかなければならないというふうに思いますし、これが私たち大人の責任だというふうに思っておりますので、御努力のほうを重ねて要請したいと思っております。 ○議長(宮田公人君) 金尾議員、先ほどの高梁市地域防災計画について、追加答弁がございますのでお願いします。正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) すいません。先ほど答弁漏れの個別避難計画の完了時期というところでございます。法的には、令和3年5月に法の改正に基づいて個別避難計画、こちらのほうが市町村の作成義務ということが課せられたところですが、その際におおむね5年程度で作成に取り組むというふうにされております。ただ、基本的には新規更新というものは対応はずっと続いていくといったところで、大体おおむね5年ということで、令和8年までにまずは第1回目の全体の完成を目指すといったところで御理解いただければと思います。 ○議長(宮田公人君) 金尾恭士君。 ◆1番(金尾恭士君) どうもありがとうございます。 それでは、これで私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) これで金尾恭士君の一般質問を終わります。 ここで質問席の除菌作業を行いますので、しばらく休憩をいたします。そのままでお待ちください。            午後1時28分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後1時29分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、平松久幸君の質問を願います。 平松久幸君。            〔2番 平松久幸君 質問席〕 ◆2番(平松久幸君) 2番、高梁政志会の平松久幸でございます。 6月定例会の一般質問をいたします。誠意のある御答弁をお願いいたします。 まず、旧吹屋小学校と観光についてお聞きをします。 (1)番、親水公園は当初の整備計画からどのように変更したのかですが、9月議会では、親水公園の水質維持、整備について質問したところ、産業経済部長の答弁では、水質については簡易な循環装置、すなわち循環ポンプ、ろ過器を設置し、ランニングコストを考えた上、水生植物による自然の力で水質を維持するように考えておりますとの説明がありました。しかし、出来上がりを見ると、それらの設備はないように思われます。変更があったのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、私のほうから御答弁させていただきます。 先ほど議員おっしゃられましたとおり、9月の議会で説明させていただいた内容と変更させていただいております。 変更点といたしましては、プール内部をグレーチングや金属製の網等を検討しておりましたが、これが景観が損なわれること、また掃除等の維持管理が難しいといったことから、プール内部に自然石を並べ、池の形をつくってプールに砕石を敷いております。これは、第一に安全面を考慮して全体を浅くし、景観にも配慮したということでございます。結果、プール内部に石を敷くことで水量も半分になっております。 それから、水質維持につきましては、いろいろと検討いたしました結果、地元の方ともいろいろ話をしたわけなんですが、吹屋の坑道から湧き出る水、地元ではしぶ水というふうに呼ばれていますが、これがずっと濁らないというふうなことが分かりました。昔はプールにも使われておりまして、銅イオンが含まれ藻が発生しづらいということでございます。こういったこともありまして、検討しておりました簡易な循環ポンプの設置、水生植物での自然浄化を取りやめ、この水をプールに入れるということにいたしております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 大幅な変更があったということなんですけど、工期短縮を考慮してなのか、工事全体の減額を考慮してなのかをお聞きします。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) まず、第一に安全を考慮したということでございます。プールを浅くしなければならないということもございますので、いろいろと検討した結果、水生植物を植えるということは浅いところ深いところが生じます。そういったことも含めて、安全性は今の格好のほうがよろしかろうということで、まず安全性でございます。 それからあと、経費の関係もございます。水が濁らないということで1年様子を見たいとは思っておりますが、そうするとポンプも要らないわけですし、水生植物での自然浄化も取りやめたということで経費が削減されるといったこともあると思います。 それと、工事の内容からいたしましても、工期も短縮できるといった利点もあったかと思います。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 水質について、私も9月の時点でしぶ水というのは地元の方からもお聞きして、しぶ水がいいのかなと、そういうふうに思ったんですけど、簡易な循環ポンプ、ろ過の仕組みをつけるということで、私も工期のこともお聞きしました。それを含めて1億2,500万円との内容での答弁を求めたわけでございます。 減額について、幾らぐらいの減額になったのか、答えれる範囲でお願いします。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 事業費につきましては、当初、設計や既存建屋の解体を含めまして、先ほど議員おっしゃいましたように、1億2,520万円で算定しておりました。最終的な事業費は9,702万円となり、2,818万円の減額となっております。 この理由といたしましては、まず公園の階段状のベンチを造るのに際しまして、プール東側の道路とプールの間のくぼ地に擁壁を造る予定でございましたが、校舎の保存修理で出た残土をくぼ地に埋めて経費の削減となっております。 それから、プール周辺に集中していた雨水経路を見直しまして、校舎側の経路に切り替えたことで工事の削減にもつながったということでございます。 さらに、ウッドデッキの設置面積の縮小や先ほど申しましたプール内部の仕様の変更などを見直し、全体で事業費が圧縮できたということになっております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどもしぶ水のことを言われたんですけれど、維持管理にしぶ水を使う、循環装置もないということなんですけれど、吹屋の防火用水からしぶ水を散水車でそのたびに持ってくるということでよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 先ほどから申しておりますように、今、しぶ水と言われるものをプールの中に入れております。幾らか蒸発したりとか雨でまた足されたりということはあるかと思いますが、だんだんなくなった場合には、散水車等の何らかの方法で補給してまいりたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) そのたびに散水車を用意する経費等がかかるんですけれど、そのことについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長
    産業経済部長(川内野徳夫君) 散水車を利用するというのはそんなに回数はないのかなというふうに思ってます。ふだんは若干少ない部分は水道水で補ったりとかそういったことで対応して、いよいよ少なくなったなというぐらいなときに散水車で入れるというふうなことを考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 散水車の件、よく分かりました。 工事が大幅に変わったということで、しつこく聞くわけでございます。そういう経費もばかにはならないので、そこらの検討もよろしくお願いいたします。 次に、この工事自体は随意契約で施工されたというふうにお聞きしております。本来、この工事の規模、先ほどの9,702万円になると、指名競争入札や一般競争入札で発注し、少しでもコストダウンということを考えると思いますが、なぜこの工事は随契なのでしょうか、説明を求めます。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答え申し上げます。 親水公園の整備につきましては、旧吹屋小学校校舎保存修理工事の完成に合わせまして、景観保全を目的とした修景整備を行う事業でございます。校舎、校庭、プールを含めた一帯が建築基準法の適用除外の区域ということでございます。施工に当たりましては、敷地全体にわたる整備内容の把握と、文化財としての吹屋小学校周辺の景観を維持しながらの修景整備が必要となってまいります。 随意契約といたしましたのは、整備を進める上で現場に精通した施工者が求められること、それと校舎保存修理と関連性が非常に深く、同一敷地内で同時に進められている事業であること、またこうしたことから経費の節減や工期の短縮が図られるといった理由からでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 随契は、一般的には物品購入や工事発注が低額な場合がほとんどだと思います。 先ほどもお聞きしたんですが、随契でのコストダウンについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 随意契約の理由につきましては、先ほど申しましたとおりでございます。適正な価格を比較するために、他の事業者からの見積りを取っております。適正な価格として工事は発注しているものと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) ほかの業者からの相見積りということで理解をしますが。 これほどの金額になると、公共性を確保すると、そしてまた透明性も問われるわけでございます。透明性や公平性ということについてはいかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 公共工事につきましては、通常、入札で行うのが原則であるというふうに思っております。 先ほども申しました理由によります工事の随意契約でございます。地方自治法にもございますルール、市のガイドラインに基づいて発注をいたしたところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 工事には変更は付き物です。変更点を議会に諮る必要はないと思います。しかし、先ほども申しましたように、当初1億2,500万円の工事代金を提示された上で、前回の9月議会で工期や工事内容について説明を求めました。しかし、実際の答弁と出来上がりが大きく異なることに対し、本当に残念に思います。議会での答弁についてどう思われますか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 先ほども申しましたように、工事の内容を変更してできるだけ工事費を抑えたこと、それから水深を浅くして安全性を考慮したこと、それから水源にしぶ水を利用したことなど、9月のときの説明から変更になっております。ただ、9月で説明させていただいた内容に対しまして、地元とこれまで協議した、周囲の景観に合った池としてのたたずまいを残すといった意味では、何ら変わりがないものとなっているというふうに認識しております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 地元の方と協議したということでありますと、9月の時点である程度は決めていただけたらよかったのになと、そういうように思います。 これから高梁市は今後も公共工事を控えております。コストダウンや品質、透明性、一層公平性を確保してもらいたいものです。 次の質問に移ります。 (2)番、これも吹屋の親水公園なんですが、憩いの場として整備された親水公園ですが、暑い日に休める場所がないように思います。今後、テントやベンチを置く必要もあるのではないか。 現在、駐車場が下町駐車場で、吹屋小学校まで徒歩で上り坂を10分ほど歩かねばなりません。ベンチや日陰の整備が必要と思われますが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答えをさせていただきます。 当初の考えでは、私どもも、公園の暑さ対策であずまやなどが要るのではないかというふうなことは思っておりました。しかしながら、公園の整備区域は、建築基準法適用除外の認定を受けた区域ということでございます。そういうことになると、簡単に建物を建てれないということがございまして、建築審査会の許可が必要ということでございます。許可までに相当な時間を要するということで、校舎の景観を阻害するということもあり、今のところ設置には至っておりません。 ただし、今後は、景観に合うテントでありますとか屋外用のパラソル、テーブルセットなど、休憩場所としての整備を検討していきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 障害者用の駐車場はどこにあるのでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お尋ねの障害者の駐車場につきましては、西校舎のそばに2台分用意をさせていただいております。御利用いただく場合には、駐車場入り口に小学校の電話番号を書いておりますので、携帯電話から連絡いただくと職員が対応をいたしておるということで、今対応しているようでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) お年寄りも同様でございましょうか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 同様な措置をしているというふうなことを伺っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 歩かれる人もおられると思うんですけれど、やはりベンチ、木陰の検討が必要と感じます。 上り坂を徒歩では大変なので、観光バスの場合は裏の道路を吹屋小学校までバスで上がってもらうとか、観光を終えたら町並みを歩いていただいて、買物していただいて下町駐車場でバスを待機していただく、そういう措置ができるのではないかと思います。 (3)番に移ります。 旧吹屋小学校のオープン以降の観光客数はどのような状況か、教えてください。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答えをさせていただきます。 オープンの4月21日から先日の日曜日の6月12日までの入館者数は8,623人となっております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) それは予想と比べてどう思われますか。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) 旧吹屋小学校の1年間の入館者数を3万人というふうに見込んでおります。これは、広兼邸が2万人ということがございます。数値といたしましては、平成25年から平成30年の平均値ということでございますが、これの1.5倍を見ておるところでございます。 オープンから2か月ほどですが、予想を上回る入館者で、ここまでは順調に推移しているのではないかというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 分かりました。 (4)番に移ります。 岡山デスティネーションキャンペーンの期間はどのようなイベントを予定しているのか、また岡山空港直行バスは運行されるのかどうか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答え申し上げます。 まず、岡山デスティネーションキャンペーンなんですが、今年の7月から9月に行われます。吹屋地区におきましては、昨年と同様に、日曜日限定でボンネットバスを無料運行いたします。 また、メインイベントといたしまして、9月10日から25日まで、赤で彩るアート展と題しまして、旧吹屋小学校校舎内と町並みにおいて、油絵でありますとかワイヤーアート、彫刻などの展示を行い、また夜にはプロジェクションマッピングによるライティング演出を実施する予定でございます。具体的な内容につきましては、主催する観光協会と市、また地元の皆さんと協議を進めているところでございます。 また、備中松山城につきましては、9月の日曜日限定でふいご峠におきまして、地元グルメが味わえるふいご茶屋を出店するというふうなことでお伺いいたしております。 デスティネーションキャンペーンの期間中については、各旅行会社が備中松山城や吹屋に向けた旅行商品を例年にも増して造成してくれているというふうに伺っております。デスティネーションキャンペーン専用のポスターやパンフレットでも高梁市の観光素材が取り上げられておりますので、全国にPRできる絶好の機会と捉えております。再訪につなげるおもてなしをしてまいりたいというふうに思っております。 もう一つ、直行バスのお尋ねがございました。 直行バスにつきましては、現在、観光庁の事業に補助金申請を行っており、内示を受けているというふうなことを伺っております。交付決定された場合には、早急に運行に向けて動きたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほども、予想を上回る観光客の方にお越しいただいていると。旧吹屋小学校の開校に伴い、ゴールデンウイークなどは観光客も多く、飲食店の絶対数が足らないとも聞いております。その点について対策を検討しているかどうかというのをお聞きいたします。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) それでは、お答え申し上げます。 現在、吹屋には、カフェも含めて飲食店が9店舗ございます。そのうち、最近では本格的なネパールカレーのお店がオープンするなど、数年前と比べて店舗数は増加しているということでございます。 御質問のとおり、今年のゴールデンウイークは店舗前で行列ができたり、満席のために諦めた方もいらっしゃるというふうなことをお聞きしております。 また、吹屋への通り道となる宇治の2店舗も観光客でにぎわっており、また予約して来られた方もかなりおられたようにお聞きしております。 周辺地区への波及効果もあり、その点としては喜ばしいことではございますが、観光客の満足度が下がらないように努めていかなければならないというふうに考えております。 新規の出店というのが理想ではございますが、吹屋店主会との連携を密にいたしまして、食数の増加でありますとかテークアウト商品の充実について話し合っていきたいと思います。 また、吹屋小学校の校庭やグラウンドを活用いたしまして、マルシェの開催でありますとかキッチンカーを呼ぶことなども検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 今後、食事面や宿泊等でラ・フォーレ吹屋との連携が不可欠だと思います。ラ・フォーレ吹屋の活用があれば教えてください。 ○議長(宮田公人君) 川内野産業経済部長。 ◎産業経済部長(川内野徳夫君) お答えいたします。 旧吹屋小学校を活用した観光施策につきましては、ラ・フォーレ吹屋とは意見交換を行い、今後の計画についても伺っているところでございます。 市といたしましては、誘客に向けた戦略や地元食材の活用とメニュー開発、それからバンガローの活用、観光協会と連携したプランニング、環境整備などについて吹屋小学校と連携した取組を行っていただきたいというふうに考えております。 ラ・フォーレ吹屋につきましては、主要な宿泊施設でございます。吹屋観光における受入れ体制の要であるというふうなことも認識しております。今後も頻繁に意見交換を行い、観光客に満足していただける施設にしていきたいというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 観光は、食べていただく、そしてまた周遊していただく、体験していただく、さらには泊まっていただくということが重要だと思います。ラ・フォーレ吹屋の活用は重要だと感じます。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後1時56分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時6分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 引き続き、平松久幸君の質問を願います。 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 2番の質問に移ります。 城下町についてですが、(1)番、本町など歴史的風情が色濃く残る通りに対して、町並み保存整備を進めていますが、その成果をどう捉えているのかを質問いたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) それでは、お答えをいたします。 本町の町並み保存整備については、平成10年から進めております。その前、平成5年に東京藝大の前野教授が町並みを調査され、その結果を基に町並みを保存していこうということでこの事業はスタートしておるわけでございます。 成果ということでありますが、昨年の2月に風致を考える会であるとか倉敷の町家トラストの皆さん方が調査をした結果があるんですが、大体、本町、南町、下町あたりで20%から50%ぐらいはまだ昔の建屋が残っているという形で、そういう意味においては成果としてはしっかり残っているというふうな評価をしていいんではないかなというふうに今理解をしとるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 成果があったということでありますけれど。 歴史的風致形成建造物を守る面でも、町並みの景観維持の面でも、倒壊の危険性や災害の面からでも、無電柱化を進められないでしょうか。また、無電柱化は以前より支援策が多くなったとお聞きしますが、分かれば答弁をお願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 無電柱化のお尋ねであります。 これは、現歴史まちづくり計画、それから第1期の歴史まちづくり計画の中にも、本町筋、紺屋町筋の無電柱化というものを掲げておりました。若干、第2期の計画にそのことを委ねたわけであります。平成22年の当時であれば、無電柱化するということになりますと、例えば地中化することになりますと、共同溝の設置であるとか、それから電力、通信等の事業者の方の理解を得なければならないと、なかなかハードルが高うございました。が、私も今、全国の無電柱化を促進する首長の会へ入っておりますが、その中でより簡単なというか、それぞれの電力、通信事業者が、それをしなさいという方向になりょうるわけでありますけど、理解を得た後に無電柱化ということがより事業費が安価に済む形で整備ができるという方向が示されておりますので、そうした方向が示された後、今度は高梁市の財政事情とも相談をしながらになりますが、無電柱化というものを進めていくということは一つの方向であるという認識をいたしておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 続きまして、(2)番に移りたいと思います。 国の重要伝統的建造物群保存地区に申請できないかなんですが、伝建地区のメリット、そしてまた町並み保存の整備とどう違うのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) では、伝建地区の指定のメリットとそれから町並み保存との違いについてお答えをいたしたいと思います。 伝建というのは、これは文化財保護法に規定があるわけでありますが、周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的建造物群で価値の高いものと想定されているということであります。 もちろん、高梁市内では、吹屋の町並みが重伝建で指定をされているわけでございますが、この重伝建、先ほど申しましたように、周囲の環境と一体をなして風致を形成してるということになりますと、その風致を今度は守るということが必要でございます。それを守るためには、ある一定の個人の資産に対する制限というものがかかってまいります。ただ、その制限を、そこに住まわれる方、また新しく来られる方もそうでありますが、理解をしていただいた上で協力をいただくことができますし、そこには専門家の方の指導、助言等によって個人の資産を風致に合ったような形でする場合には補助金も支援がされます。そうした助言、指導によってより町並みに合ったものにできるということで、それぞれの個人の価値も上がってくるというふうなことがございます。 一方で、町並み保存については、町並み保存という形でありますので、御協力いただくという形になりますが、当然、ある一定の時代の町並みに合わせた形になろうと思っております。ただ、これは個人の自由がある程度利きますので、制限がそこまできつくないということでありますし、支援についても伝建ほどの支援ということは提供ができないということであります。 それと、ステータスシンボルとして重伝建というのは、そこに住まわれる方にとっても本当に誇りになるような、そういったものであろうというふうなことが違いかなと考えております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほど市長も申されましたように、成羽町吹屋はもう既に重伝建地区であります。最近では矢掛町の選定された宿場町が整備され、昔のにぎわいを伝えております。 高梁市の本町筋は、近世から近代にかけての町家が並び建築的価値の高い建造物群があり、次の時代に受け継がせることが必要だと思います。吹屋だけでなく、本町など重要伝統的建造物群構築への取組をしていただきたいと思いますが、再度、市長、お願いいたします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 伝建のメリットをもう一個、大切なのを忘れておりました。税の減免が受けれます。これが大きく違うところかなと思っております。 それで、お答えをさせていただきますが、伝建になるということに関しては、例えば古い町並みを持っているがゆえに維持費もかかるんじゃという方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうマイナスではなくて、古いおうちを何とか維持してこれからも伝えていこうというプラスの志向に考えていただくことがまず大事かなと思っております。 本町それから南町の町並みの中には、破風とか懸魚ですか、そういったものが色濃く残っているということも調査で評価をいただいているところでありますので、そういった家屋、町並みをそこに住まわれる方が我々の資産だというふうな気持ちをまず持っていただくことが大事だろうと思っております。そういう住民の皆さん方の意識を高めていくことによって、そこの先には例えば無電柱化もそうでしょうし、重伝建の指定ということにもつながっていくんだろうと考えているところでございます。 高梁市の環境保全条例及び環境基本条例の中にも条文に一項加えてあります。歴史的な景観を守るという趣旨のものを加えてあるわけでございまして、これは旧高梁市の昭和47年のときからそういった条例ができている。文化財保護法が昭和50年改正でありますんで、そういう意味では古くからそういった認識があるということでございます。 重伝建を指定しようと、今は本町地区ということでございますが、地域の皆さん方にそういったお話もさせていただき、そして御理解をいただいた上で、重伝建というのは十分可能性があるというふうに私は理解をしております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 日本各地で指定を機にさらに積極的なまちづくりがなされ、建築的価値が高い建造物群を次の時代に受け継がせる努力がなされています。 本町筋では町家通りの雛まつりも開催され、往時にタイムスリップしたようで、人々の暮らしがよみがえってきます。 歴史的風致とは、先ほど市長も申されましたように、ソフト面とハード面の両方がありまして、両方取組を位置づけることとなりますが、高梁市では、備中神楽、備中たかはし松山踊りなど、人の営みと景観施策との連携をすることが重要と思います。 先ほども住民の意見を反映することが重要ということの説明もありましたように、公聴会を開催され、ぜひこの取組をチャレンジしてほしいと思います。 3番の防災対策についてに移ります。 (1)落合雨水ポンプ場の整備の進捗状況と費用を問うですが、進捗状況と、前回説明のあった20億円の工事の概要を教えてください。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) お答えをいたします。 まず、落合雨水ポンプ場につきましてですけど、これは、平成30年7月豪雨災害を受けての排水対策ということで、令和2年度に基本設計をし、そして令和3年度に詳細設計に取り組んでおりましたが、河川協議等で時間を要しておりました。それからまた、経済的な部分の手法の検討等々の見直しを図る中で、詳細設計につきましては令和4年度への繰越しということでさせていただいております。本年度につきましては、詳細設計の完了後に土工部分の着手を計画しておりまして、令和7年度末までの完成を目指しておるというところでございます。 概要につきましてでございますが、先ほど申されましたように、事業費につきましては約20億円を見込んでおります。この内訳といいますか、基本になるところは、これまでも幾らか御説明をさせていただいている部分もありまして、重複する部分もあるかと思いますが、まず詳細設計の想定としましては、確率年が7年での降雨強度が53ミリという雨量に対応するように計画をしております。ちなみに、平成30年災害のときが35ミリでございますので、十分対応するということでございます。 建屋を鉄筋コンクリート造での想定、それからポンプを2台設置いたしまして、排水能力については1分間に約209立方メートルを想定しております。 参考までに、ほかの排水施設との比較ということになりますが、まず高梁雨水ポンプ場の排水ポンプ、現在、1基増設をしまして4基になっておりますが、これが1分間に約600立方メートル、それから広瀬の雨水ポンプ場につきましては2基ございますが、これが1分間に約120立方メートルの排水能力ということでございます。 それから、排水の対象になる区域についてでございますが、落合第1低区排水区ということでございまして、位置としましてはおおむねイズミよりも東側で国道313号よりも南側ということで、面積としましては23ヘクタールということで想定をしております。 それから、運転方法等につきましては、平成29年度に広瀬のポンプを整備しておりますが、これと同様で、高梁雨水ポンプ場で中央監視し操作する方法ということを考えております。 それから、工事につきましては、下水道法の規定等によりまして、日本下水道事業団への委託を考えております。 こういったことが概要、それから約20億円になります工事の想定内容でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) ポンプの種類をお尋ねします。 ポンプは、電気の高圧受電で行う6,600ボルトの高圧モーターを動力に用いる場合と、ディーゼルエンジンを用いる動力があると思いますが、落合雨水ポンプ場はどちらでしょうか。また、広瀬ポンプ場、高梁ポンプ場のモーターの種類、動力の種類もお尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) お答えいたします。 現在想定しております落合は電気式、近年は電気式が多くなっておりますので、これが主流で、想定しております。 それから、高梁のポンプ場につきましては、4基ございますが、1号機が電気、それから2号機、3号機、4号機についてはディーゼルでございます。 それから、広瀬につきましては、電気式でございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 続きまして、(2)番の質問に移りたいと思います。 落合橋付近の堤防整備の時期と内容を問います。 以前も質問したんですけど、一級河川高梁川水系中上流ブロック河川整備計画では、落合橋から阿部陸閘付近の右岸側、また落合橋からクリーンセンター、高梁市斎場付近、左岸側の堤防かさ上げが十数年かかるとの回答でしたが、県は平成30年災害で被害が多かったこの付近の堤防の整備をできるだけ後戻りがないような整備をしていただくというふうにお聞きをしました。県の事業でありますが、堤防整備はいつ頃になるか、分かる範囲でお答えください。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) お答えいたします。 おっしゃいましたように、高梁川水系中上流ブロック河川整備計画につきましては、令和3年の見直し後、約30年の計画ということで示されております。これはもうお話をさせていただいているかと思います。これに伴いまして、先ほどおっしゃいましたように、実際被害が起きてるところについては岡山県としても対策を講じていくということでございまして、先ほど議員もおっしゃられました阿部地域、近似地域、それから段町付近につきまして、平成30年災で洪水で浸水があった箇所については、計画を踏まえた上での堤防のかさ上げを検討中ということでございます。これにつきましては、当然、市も協力をさせていただきまして、昨年度の末頃から地元のほうへ個々にではございますが、概要を御説明も幾らかさせていただいてるという経緯でございます。 この工事につきましては、現在、詳細なところを設計中でございまして、まだ細かいところまではお示しができないんでございますが、県といたしましても極力早く着手をしたいということでお伺いをしております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 先ほどの落合雨水ポンプ場の整備が終わる頃、令和8年3月をめどに整備を進めてもらいたいものでございます。 また、玉川、広瀬からの通学路は今仮設で整備されていますが、斎場から落合橋までの自転車道、歩道も、将来はこの堤防の上部になると思います。堤防は、基本、河川管理道で岡山県の事業でございますが、今後は、通学路でもあるため、自転車道、歩道は市道認定が必要ではないかなと、そういうふうに感じるんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) お話もありましたのは、左岸側のクリーンセンター裏側から回りまして落合橋の東詰までの道ということだと思います。これは、堤防整備を現在、県が行っておりまして、堤防の上部分に道路部分ができておりまして、クリーンセンターから北側については歩いて通れるぐらいの道幅ということで、車は通行できませんが、県のほうが整備をされております。 これについても、今おっしゃいました市道ということの御要望というかお話も幾らかあるようでございますが、今後、県のほうとも十分協議をいたしまして、今後の道路管理、それから堤防管理ということもございますので、その辺はまた詳細は打合せをさせていただきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) (3)番に移りたいと思います。 防災マップの活用と市民の周知の状況を問うでございます。 防災マップができまして、各家に配られたマップがあるんですけれど、ハザードマップ、浸水想定区域という地図が2つついて、細かく説明もしてあります。気にされる人は気にされると思われますし、いざ災害が起こってからでは遅いんですけど、分かりにくい言葉、マイ・タイムラインとかということも今では当たり前に使われてあるんですけど、こういう周知というんですか、市民への周知をどういうふうにされているのか、お聞きします。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 防災マップの周知っていうところになりますが、防災マップは、先ほど議員が申されたとおり、令和4年3月末に完成して、4月の広報紙と併せて配布、加えて市のホームページ上でも公開しているといったところになっております。 この防災マップの認知度向上、それから掲載内容の周知といったことを図るため、広報紙、こちらのほうは4月号、5月号になりますが、掲載のほうをしておりますし、また行政放送、6月13日から行っておりますが、その中でもその内容といったものを説明、御紹介するようなものを流しております。 また、防災マップの内容を分かりやすく説明する動画というのも作成しておりまして、防災マップの説明動画3本、マイ・タイムラインの作成説明動画2本ということで、5本ほど作成しておりますが、こちらのほうを6月13日から6月17日にかけて1本ずつ今放送をかけているところです。6月22日には5本まとめた放送をする予定としているところです。 動画のほうは、備中たかはし伝えたいし!の東京ホテイソンさんのお二人に出演いただいて、なるべく親しみのあるような、またみんなに見ていただけるような形で広報動画というのを作っております。 また、手話が入った動画というのも作成のほうを進めておりまして、6月末にはこちらのほうも完成する予定となっております。 これらの広報動画は、地域や学校での防災学習会、そういったものに活用したり、市のホームページなどに掲載して、市民の防災意識の高揚を図っていきたいというふうに考えております。以上になります。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) この防災マップについて反響等があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) 正木政策監。 ◎政策監(正木俊英君) 反響ということなんですが、防災マップの配布以降、各種団体から防災学習の出前講座の開催依頼といったようなものもあるところで、防災マップの解説であったりマイ・タイムラインの作成講習会というのをやっているといったところでいけば、反響はあったのではないかというふうに認識しております。 ○議長(宮田公人君) 平松久幸君。 ◆2番(平松久幸君) 続きまして、4番に移ります。 公共工事の資材高騰と工期についてですが、先ほど金尾議員、伊藤議員も同じような質問があり、割愛をさせていただこうと思うんですが、今現在では工期も工事材料のほうも分からないという説明でありました。しかしながら、一番、高騰よりも怖いのは、材料が入らない状況、今現在でも入らない状況で、このままずれ込んでは困りますので、その点は十分留意して臨んでいただきたいと思います。 以上で6月の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(宮田公人君) これで平松久幸君の一般質問を終わります。 ここで、答弁者入替えのため、しばらくそのままでお待ちください。            〔政策監 正木俊英君、総務部長 北畑太一君、健康福祉部長 蛭田俊幸君、消防長 川本雅之君 退席〕            午後2時33分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後2時35分 再開            〔政策監 大島次郎君、市民生活部長 赤木和久君 着席〕 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、森和之君の質問を願います。 森和之君。            〔6番 森 和之君 質問席〕 ◆6番(森和之君) 6月15日通告質問、久々に初日の登壇となりました森和之です。 今回は4つの質問を用意してきました。相も変わらず思いのたけをぶつける質問かもしれませんが、市長をはじめ執行部の皆様には誠意ある御答弁よろしくお願い申し上げます。 議長、質問の順番を入れ替えさせてもらってもよろしいでしょうか。 ○議長(宮田公人君) はい。何番が何番ですか。 ◆6番(森和之君) 4番を一番最初に持ってきて、4、1、2、3でやらせていただきます。 ○議長(宮田公人君) 4番が一番頭に来るということですね。
    ◆6番(森和之君) はい。 ○議長(宮田公人君) 分かりました。じゃあ、その順番で質問してください。 ◆6番(森和之君) では、順番を入れ替えた4番から行かせていただきます。 4、雨季に備えての災害対策についてであります。 梅雨のシーズンを迎えて、4年前の豪雨災害を思い出す市民の皆様は多いと思います。職員からは、森議員、今回の災害と防災の質問は何を質問するのですかと言われるぐらい、災害に関しては質問してまいりました。議員の中でも一番自分がやってきたという自負はあります。 落合雨水ポンプ場や落合橋下流の越水した堤防に関してもしっかりと議論し、現在何が問題で何が解決していないかということも出来の悪い頭の中でしっかり整理しているつもりであります。 出水期を迎え、被災された人々の不安は、改修が完成していない今年、また同じ被害に遭うのではないか、改修は完成したが大丈夫なのかに尽きると思います。 過去の定例会でも質問しましたが、改修工事も進んで、現在では状況も変わってきてると思います。 そこで、(1)危険箇所の再点検、改善がなされていない箇所への対応などは、関係機関を含めしっかり協議できているのか、答弁を求めます。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) お答えをさせていただきます。 平成30年7月災害以降、市内で浸水をしました危険な箇所につきましては、高梁川それから成羽川等の浸水地域の河川のしゅんせつ、これを中心に岡山県のほうに要望させていただいております。それから県におかれましても、高梁市の要望を十分受けていただいて、河道内整備実施計画を策定していただき、計画的にしゅんせつも進めていただいております。 また、先ほども少し触れさせていただきましたが、令和3年10月に改定をされました高梁川水系中上流ブロック河川整備計画、これにのっとられまして、少しでも早く着実な河川整備の実施ということで、本市からも強く要望しておるところでございます。 先ほど少しございました、平成30年災害での被災箇所等々の対応ということでございますが、まず岡山県のほうでは、現在、河川工事として、高梁川沿いの川面地域にあります市道鳴戸市場線の一部をかさ上げして、川面町内への浸水対策工事を現在実施してくださっております。 それから、先ほどもお答えをさせていただきましたが、落合町阿部、それから段町等々では、平成30年7月豪雨での浸水箇所、ここのかさ上げを現在検討してくださっておるところでございます。 それから、本市の事業といたしましても、先ほども言いました、内水排除対策として落合町阿部地内に落合雨水ポンプ場、これの整備を現在進めております。それから成羽町成羽地内での浸水箇所につきましても、内水排除対策につきまして現在計画を協議しておるところでございます。 それから、実際に被災されておるところや完了したところでございますが、こういったところは通常、幹線道路のパトロール等を行っておりますが、こういった中で道路の路肩の状況でございますとかそれから側溝、こういったところの確認を行っておりまして、道路管理の上できちんとした維持に努めておるところでございます。 それから、ソフト対策の面でも対応しておりまして、6月4日には岡山県が阿部陸閘の閉鎖訓練、これを夜間実施されまして、市も連携して伝達訓練を一緒に行ったところでございます。 それから、今週の日曜日になりますが、6月12日には多くの市民の方も参加をいただいた中で全市的な大規模水害対策訓練というのを実施しておりまして、避難所の設置も含めまして人員体制について確認をしておるところでございます。 先ほどもありましたが、ちょうど昨日、中国地方も梅雨に入りまして、有事の際には迅速かつ円滑に対応ができますよう、県はじめ関係機関と綿密な連携を図りながら、十分な備えをしてまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) このような質問をいつの議会か忘れましたが、僕はしたんですよ。そのときには恐らく、越水したところの堤防にトンバッグが積んであって、そのトンバッグが破れとると、こういったものに水を食らうとトンバッグが破損してまた同じところから越水するんじゃないか、そういうところのチェックをしているのかという質問だったと思います。その質問を受けて、当然、建設課だと思いますが、こういったところも毎年チェックしていくという答弁をもらってます。 当然であります。そんなことをするのは当然であります。ただ、今、妹尾部長の答弁の中で何点か気になる箇所のことがあるので、それを御質問させていただきます。 まず、落合橋の堤防のかさ上げですよね。これを落合橋上流まで行うのかが1点。 あと、川面の堤防のかさ上げのことに関しましても、工期が8月まで恐らくかかってると思います。水を迎える時期に、そこのところに対しての浸水は大丈夫なのかというのが1点。 あと、もう一点、付け足すようで悪いんですけど、落合橋下流、ちょうど越水がかかったのは落合橋のすぐ真下のところの部分です。今、トンバッグが積んでるところ。そこの下に猿尾という水の流れを緩めるものがあって、そこにはまた異常なぐらい土砂が堆積してるんですけども、堤防かさ上げと並行してその土砂は撤去するのでしょうか。 その3点が気になるんで教えてください。 ○議長(宮田公人君) 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) 若干、県の事業も含まれておりますので、ちょっと曖昧なところもありますが、分かる範囲でお答えをさせていただければと思います。 まず、落合橋の高梁川右岸側のかさ上げにつきましては、先ほどおっしゃいました落合橋から上流側も幾らか含まれておりますので、その範囲でかさ上げの範囲となっております。下流については、ちょうど堤防があります、陸閘のある堤防が上がっておりますが、そこまでの区間を現在予定はされておるようでございます。 それから、2つ目の川面の浸水対策の堤防かさ上げということでございますが、現在、6月の下旬、今月の末ぐらいから盛土工については若干していくということで聞いておりまして、少し工期が向こうに行きまして、秋口の完成かなということで聞いております。ですので、少し、先ほど8月というふうにおっしゃったと思いますが、若干延びるかと思います。 それから、もう一点、猿尾でございますが、ここの土砂堆積の撤去につきましては、しゅんせつはあのあたりも若干行ってはおるんですが、堤防かさ上げのときに一緒に行えるかどうか確認できておりませんので、また、申し訳ありませんが、確認をさせていただきたいと思います。申し訳ありません。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 自分が質問したことがしっかりと協議された上でやっていただいている。本当に幸せであります。 災害に遭われた方は、今年は本当に大丈夫なんだろうか、また同じ災害が起こるんじゃないだろうかと心配しとるわけであります。 6月12日には、高梁市役所を対策本部として大規模水害訓練が行われました。災害を想定して備えるのは本当に難しく、完璧な防災などは不可能なことは分かっております。行政として市民の皆様に一生懸命取り組んでいる姿を見せるのは、可能なことであります。予算的にできないこともあるでしょうが、市民に寄り添う気持ちを忘れず、市民の声に応えてあげてください。 それでは、次の質問に移ります。 1、伯備線沿線の鉄道撮影者について御質問します。 ここ数年でしょうか、撮り鉄と称される撮影者が伯備線沿線でカメラを構えているのをよく目にするようになりました。SNSにより鉄道撮影者たちの中で高梁市の撮影スポットなどの情報が共有されているのが大きな原因だと考えますが、撮り鉄に対しては否定的な報道が多いんです。しかし、数ある撮影スポットの中で高梁市を選んでくれた人たちを高梁市のプラス材料に変えれないかなという考えでこの質問を考えてまいりました。 そこで、(1)桜の開花シーズンも含め、大勢の鉄道撮影者が高梁市の伯備線沿線に訪れています。現状を把握しているのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをいたします。 現状把握はいたしております。特に、3月19日から、やくもが1編成、国鉄時代の色に変わったということで、それを前後して非常に多くなった。春の桜のシーズンと相まって非常に多くの方が来られたということで、青森ナンバーとか新潟ナンバーの方もあったというふうに聞いておりますし、確認もしておるところでございます。 また、SNS上で、これは伯備遠征という言葉が使われておりまして、そういった形で多くの方が高梁市へ、伯備線沿線になりますが、来られている。伯備線は高梁市だけかということになりますが、伯備線の中でスポット的なところがあるのは高梁市と新見市にほとんど集中してるということでありますので、議員おっしゃいましたように、こうした方々をどうしていくかというのがこれからの一つの転機になっていくのかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、市長、ちょっと質問します。 実数とか来られる方の地域、県ですよね、具体的なものをアンケートなどを取って集計したようなことはありませんでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 実数までは把握をいたしておりませんが、特に4月の第1週、ちょうどお花見シーズンでありますが、川面の桜の堤防沿いであるとか、その対岸の右岸になりますが、高梁の教習所へ下りるところの道沿いはずらっという人だかりであったというふうに見ております。と同時に、押野地区、これは押野踏切の周りでありますけど、そこには十数名の方がいらっしゃったということであります。 本当に大勢の方が来られて、特に3月19日のやくもの国鉄色の初日は川面地域市民センター及び高倉地域市民センターの駐車場を開放し、またトイレも開放したわけでありますが、朝、すぐに満車になったといった状態であったということであります。以上であります。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) パネルを出します。市長が先に、僕が言いたいことを言ってしまった。 これが(資料掲示)旧国鉄カラーのやくもです。そうですね。これは(資料掲示)御殿坂を下からやくもが来るところを高梁市役所の職員が撮って、僕は許可を取って今ここにパネルを出しております。かなり珍しいショット。このような形で恐らく撮影者の方はいろんなところで収めているんだろうと思うんですけど。 市長が言われた、3月19日より1つの車両を懐かしい国鉄色にして運行しています。桜、鉄橋、河川、貴重な車両が同時に撮影できる絶好のタイミングがこの時期だったわけであります。 鉄道撮影者、撮り鉄の人に話を聞くと、こんな4つが同時にそろうところはありませんよと、私たち撮影者からすると聖地と言ってもいいぐらいだと、高梁市を絶賛しておりました。 ただ、あまりの市の予想を超えるような人数が川面、高倉地域に訪れて、少し住民トラブルなどを起こすのも私の耳に入っております。 そこで、(2)の質問であります。 混雑を予測して駐車場を用意するなどの事前準備をしていましたが、問題はなかったのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 混雑はするだろうということで予想いたしました。先ほど申し上げました市民センター駐車場の開放、またトイレの開放ということをお願いしたところでございます。そうした状況というのがずっと続いたということもありまして、特に春のシーズン、さっき議員がおっしゃいましたような、見事なコントラストが全部重なるというのはなかなかなかったということもありまして、生活道への路上駐車であるとか、それから田んぼへのごみのポイ捨てであるとか、またトイレをお借りしに民間の方にお願いするといった事案があったということは承知をさせていただいているところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) これも付け足すようで悪いんですけど、もう一枚パネルを出します。 これが(資料掲示)一番桜がきれいだった4月の頭の頃の川面市民センターの状況であります。朝の5時からこの状況であったと住民の方から聞いています。プレートははっきり写してませんが、僕が見た一番遠いのは、この中で岩手であります。南は鹿児島だったと僕は記憶しております。このような状況が度々、日曜日、桜のときに続いたと、休みの日に続いたと。これは(資料掲示)川面の教習所の対岸の一番のスポットを我先に争うようにと撮影者の方がおられます。 ただ、でもこのような撮影者の中には、(資料掲示)川面の民地に無断で路上駐車してるような状態がこの部分だけでも5台、堤防の上にはちょっと引っ込んだスペースがあれば2台、3台、4台とずっと置きっ放しです。言葉は悪いでしょうが、軽犯罪法に違反するような排せつ行為なんかも当然ありますし、ごみのポイ捨てなんかもありました。川面と高倉の住民は、困ったな、この状況は何とかならないかなというなことを体験したわけであります。 こういう混雑を当然予測するのには、JRからの情報なんかをいただくというのが僕はこれから先ずっと大事になってくると思うんですが、JRとの協議などは重ねているのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 特別列車というのが来るときには、情報としてはいただいておるところでございます。それから、あらかじめそういう情報をいただくことによって今回も対応ができたわけでございますが、まだまだ足らないということでもありますので、さらに住民の方にも、また撮影者にも気持ちよく撮影を楽しんでいただけるような対策を取っていきたいと思っておるところでございます。 今度、DCが始まって、8月6日にハローキティをラッピングした特急列車が走ることになってまして、それも少しどうしようかなという思いをしておるところでございます。そういったいろんな情報をいただきながら対策を取っていきたいというふうに考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 市長、その対策なんですけど、僕は一番にはトイレの問題と駐車場だと思うんですけど、その辺についてはどういう考えで臨まれるんでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 高倉の市民センターは、外から入れるトイレを用意しておりますので、撮影者の方々にはそちらを御利用くださいという呼びかけをさせていただいております。また、先ほど申し上げました8月の特別な日等については、川面の市民センターにも協力を願い、トイレの開放ということもしていきたいと思っております。 ただ、備中川面駅のトイレが今、これはJRの所有でありますが、閉鎖をされております。その前のおうちにトイレを借りに行かれた方もいらっしゃったということを住民の方から直接、私もお伺いをしておるところでございます。今、JRと協議をしておりますが、トイレをどうすんだということを含めて対応が必要なのかなと。それは今年、来年のことだけにかかわらず、これから先、まだまだ伯備線にはいろんな列車が走る予定になっておりますので、そういったことも含めて対応していかないといけない。 それは、伊藤議員のところでもお答えをさせていただきました、トイレのまちづくり中ではカウントしてないトイレでありますので、そういうトイレであっても必要に応じて対応していく必要があるという認識を持っておりますので、これはどう対応できるかということも含めて検討して、新年度までに何とか検討していきたいなというふうにも思っておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。 地域住民とのトラブルや線路内での事故などが起きないように、その2点、改善を要望しときます。 それでは、(3)の質問に移ります。 (3)鉄道撮影者は、全国から高梁市を訪れています。観光客として捉え、市の情報発信者になるような取組が必要ではないでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 私もそのように思いますし、そのようにしていきたいなと思うところでもあります。 特に、JRでお越しになる方もあるということでありますから、そういった方々は数日間泊まりがけで撮影をされてるということも伺っておりますので、そうした方々に対する旅行商品の造成というものも、これは観光業界もそうでありますし、大手のそういった旅行会社等にも働きかけをして対応してまいりたいと思うところもあります。 加えて、お車でお越しになられた方も、撮影をするときはお一人かもしれませんが、それ以外のところでぜひ御家族等で高梁市に来ていただきたいということで、そうしたPR活動というものも必要ではないかなというふうにも考えているところでございます。 そして、せっかくマニアの方が来られるわけですから、伯備線マニアックスという感じでうんちく講座みたいなものをして、そういった方々に集まっていただく。そこにマナーというものを入れていきながら開講してはどうかということも一つの提案としては持っておるところでございます。 いずれにいたしましても、高梁市は伯備線の中でも撮影スポットが非常に多いということ、そしてこれから先も普通電車も更新があるということもありますし、それから貨物の機関車も更新があるということもありますし、それから今、備北バスのバスですね。バスについても非常に多くの方が撮影に来られているということで、これは既に旅行商品を造成しておりますが、そういったことと連携をして、しっかり、改めて高梁市に来ていただきたいということを念頭に置きながら対策を進めていきたいなと考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) さすがに鉄道に対して趣の大きい市長ですので、僕が言いたいことをかなり言ってしまいましたが。 僕は、すごいヒントをいただいた撮影者の方がいるんですよ。遠くから撮っとんでピンぼけて分かりませんが、これは高倉地域で(資料掲示)撮影に来られた20代後半から30代ぐらいでしょうか、の2人です。石川県と横浜、2人で連絡を取り合って、東海道で落ち合って、この人の車で来たと。何日ぐらいで撮影されるんですかと聞くと、5日撮影に臨むと。どこに泊まってますかと聞くと、岡山ですと。僕は15人ぐらいに声をかけたんですけど、高梁市に泊まってる方は誰もいなかったです。最長、休みを取って高梁市に来られている方は、10日がいました。平均でも3日ぐらいです。それが全然、高梁市に泊まっていない。岡山や倉敷に泊まって、わざわざ1時間かけて高梁市に来ていると。これはもったいないことだと思うんですよ。 市のほうなんかでこういった人の声をしっかり拾って、今、経営で問題の国際ホテルなんかでも少し安くしてこういった人を受け入れるようなパックを作ってくれないかとかということも本当に必要だと思います。 なおかつ、この2人は、こうも言いました。私たち撮り鉄は、どこへ行っても嫌われると。1割の変な撮り鉄のために、私たちは同じ目で見られると。ただ、高梁市は、駐車場はここを使え、トイレはここを使ってください、撮影場所に迷ってたら、うちの畑に入って撮れと。なおかつ、缶コーヒーまでいただいて。こんな場所は全国どこにもないと、すばらしい自治体ですねと僕に言ってくださいました。僕は身なりが悪い格好で行きますので、大半の鉄道撮影者は、背筋をぴんと伸ばして何でしょうかみたいな形でいろんなことを教えてくれるわけです。でも、そんなに悪い人は僕の中で見当たらなかった。みんな、高梁市というところは本当に温かいところですよねと。ただ、少し駐車場が少ないのが不便です、宿泊するのがないところが不便ですとおっしゃいました。 こういった方々のSNSを通じての発信能力というのは物すごく高いものがあると思うんですよ。お金をかけなくてもやってくれる。お金をかけなくても高梁市へ来てくれる。こういったものを観光の力に変える努力が僕は必要だと思うんですけど、再度、答弁がかぶるかもしれないですけど、市長、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) 非常にうれしいお話をいただきまして、非常に感激をしております。そう言っていただけると、したかいというのが職員の皆さんを含めてあったなということであります。そういうふうに言っていただけると、次もどんどんやろうかなという気になりますので、ぜひそういう、また情報をいただければと思っております。 そうした方々、みすみすこちらへおられるのに宿泊を取り逃すというのは非常にもったいない話でもあります。これはこれからのお話になりますが、例えば国際ホテルなりサイクリングターミナルなりそういったところで、例えば鉄ちゃん部屋とかということで特別に部屋を確保するとかといったことでできるだけ安く提供させていただいて、そうした方々に御利用いただくと。それを発信していただくことも必要だと思いますんで、私もよくは分かりませんが、ハッシュタグ高梁市とかつけて発信をしていただいて、高梁市は撮り鉄に優しいよという形ができてくればもっともっとよくなるのかなというふうに考えておるところでございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございます。 これは備北バスの写真(資料掲示)です。遠くで見えませんが。備北バスの旧式のバスは、やくもとカラーリングが似てるんですよ、そっくり。高倉の住民から、十何人がバスとやくもを一緒に何とか撮れないかなというポイントを模索して写真を撮ったと聞いております。その十何人が宇治のほうへ上がって食事をして帰った。こういうことが大事なんです、高梁市にとって。一気に観光客を増やそうという高梁市の観光は、そんなことは不可能なんですよ。こつこつこつこつ小さいことの積み重ね。ばからしいって言う人もおられるかもしれませんが、これこそが観光の第一歩なんですよ。観光に来られた方の声を拾う。それに応える。少しのささいなことでも応える。こういった取組を本当に期待します。 国鉄カラーのやくもが運行される2年間、そして新型車両が導入されて運行が開始されれば、全国から宣伝しなくても人は高梁市にやってまいります。この4年間は非常に大事な4年間になると僕は思います。肩の力を抜いて、職員も楽しめるような取組を期待します。 ○議長(宮田公人君) 質問の途中でありますが、ただいまから10分間休憩いたします。            午後3時5分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後3時15分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 ここで、先ほどの1番目の質問について追加答弁がございますので、答弁を求めます。 妹尾土木部長。 ◎土木部長(妹尾英利君) 先ほどの森議員からの御質問の中で、落合橋下側の猿尾付近のしゅんせつについてということで回答漏れがございましたので、追加でさせていただきます。 今年度、来年度でクリーンセンター側下あたりは予定があるようでございますが、右岸側は現在ないようでございますので、改めて強く要望したいと思います。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) では、2、スポーツを通じた青少年の育成について。 同僚の議員と話をする中で、朝の交通指導に立っていても、おはようと大きな声で挨拶する子が減ったなとよく話をします。昔とは違う生活習慣からくるものなのかなとも考えましたが、どうも腑に落ちないことがあります。スポーツや地域の伝統文化に携わっている子供たちは元気なのであります。 昔から健全な肉体に健全な精神が宿ると言いますが、自然豊かな高梁の地にある子供が元気でなくてどうするのかと思う自分でありますので、続く質問にお答えください。 (1)2年以上続くコロナ禍の中で、子供たちの体力低下やスポーツに取り組む意識の低下が懸念されます。市としての見解を御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 体力の低下あるいはスポーツに取り組む意識の低下等は調査があります。令和元年と、最近では令和3年が一番新しいので、令和3年のものとを比べたり、あるいは小学5年生と中学2年生で体力テストをいたしますので、その前の5年生が中2になってどう変わっているかと、そういうあたりで体力の問題等を調べてみました。 結果として、実はあまり変わってはいません。全国と比べますと、高梁市は少し上向きで、全国平均より上がっております。コロナ禍の中で、高梁市はあまり学校を休みませんでした。そういうこともあるのかなとも思っております。 ただ、よく見ていきますと、令和元年と令和3年の同じ5年生や中2を比べますと、若干ですが、体力の低下というのは若干見られます。 それから、例えば一番見られますのが、1週間の総運動時間が60分未満の児童、小学生ですが、これは令和元年に比べまして令和3年は非常に増えております。これが目立つような状況であります。 ということでありますので、それがコロナの影響かどうかは分かりませんが、若干の体力低下、若干の意識の低下というのは見られると言えると思っておるところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 教育長おっしゃいました、高梁市では意外に学校を休ませることがなかったというのも一つの大きな理由でありましょうが、それでも僕は少し見方が違うんですよ。 これは数字だけで拾うとかなり問題があるかもしれませんが、小学校のほうはそこそこの数字がクリアできとるんですが、中学生になると、全国平均、特に男が全国平均よりちょっと高いぐらいで、女の子は恐らくソフトボール投げが、高梁市だとソフトボールにしっかり取り組むという傾向があったり、県で優勝するような子がいたりしましたので、その辺で飛び抜けてるのかなと僕は思うんですが。8種目の平均結果からこの点を出すんですけども、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳び、スポーツに対して必要なものの低下が僕の中では懸念されるんです。 コロナ禍の中で体育の授業が行えなかったこともあるでしょうが、高梁市ではしっかり行っていたと。高梁小学校では、6年生に早朝、朝の8時から8時10分、15分、800メートル走を6年生であったり、400メートルとか、学年によってばらばらですよ。そういうものを独自に取り組んだ事例があるんですけど、そうした体力低下を防ぐためだと思うんですけど、ほかの学校なんかでそういった事例に取り組んだことはあるんでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 朝の時間あるいは放課後、いろいろでありますが、それぞれ学校によりまして、読書にしっかり取り組むところもあれば、朝の運動に取り組むところ、あるいは中学校だったら駅伝に本気で取り組むところ、そういうのを置いて部活にしっかり時間を使うところ、様々ではありますけれども、心づくりといいますか、読書系のものやそれからそういう体力づくりのもの、そういうところはそれぞれの学校がかなりの割合で学校独自に取り組んでおるという状況はあります。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。 そういった形で体力低下はなかったと。 では、第3次高梁市教育振興基本計画の中の施策7の下のほうに、目標数値、先ほど言った8種目の中の数値をA、Bで段階づけして数値化するものなんですけど、当時、2019年、現状値48.7%を令和3年には49%、令和4年には49%、0.3%上げるという計画ですけども、それは達成できたし、これから先も達成できるのでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 教育振興基本計画もですし、スポーツ振興計画の中に定めたものをそちらへ写し取ったというか、そういうものなんですが、47%ぐらいが一応目標ぐらいで、最終50%と。A、Bというのは、5段階のうち上の2つにスポーツテストの結果が属する子の率でありますけれども、令和3年度が51.9%ということで、目標は上回っております。 ただ、高梁市の場合は、1つの学年の母数があまり多くありませんので、年によって大きく変動いたします。ここを次の年はまた別の学年がやってまいりますので、一概には言えませんが、各学校、体力づくり等には体育の時間や普通の時間を使ってかなり熱を入れておりますので、恐らくこのまま50%というのはキープできると考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。 令和7年には50%ですから、1.3%上げる、なかなかしっかりとした目標数値だなと思います。しっかりやってください。 教育長がスポーツに対して前向きな考えを持ってるのは、自分も承知しております。これから熱中症にも配慮しながらの体育の授業、コロナ禍の中でのプール開放や水遊びの時間の確保など、教育、保育現場は大変でしょうが、子供たちが体を動かす時間を削ることがないようやっていただきたいと思います。 それでは、次の質問であります。 珍しく資料を読んだんですよ。第3次高梁市教育振興基本計画です。この中に、ずっと僕は読んだんですけども、今、教育の中で語られとるキーワードと申しましょうか、非認知能力に関する記述があまり見られない。少し残念な気がしているので、御質問します。 非認知能力とは、IQや学力テスト、偏差値などのように点数や指標で表せない能力のことです。就学前教育プログラムで取り組むことがより効果的だとされています。 具体的には、やり抜く力、目標に向かって頑張る力、自制心、自立心、他者への配慮、コミュニケーション能力と、生きていく中で人生を豊かにする能力のことであります。 そこで、自分の考えも先走ってるところもあるかもしれませんが、(2)非認知能力を高めるにはスポーツ活動はとても重要だと考えております。就学前を含めて教育現場での基本方針を問います。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 非認知能力、実は教育振興基本計画をつくる時点ではまだほとんど出てきていないものでありまして、去年から非常にクローズアップされているものでございます。例えば、岡山県でも、全国学力調査等、10位以内をずっと目標にしていたわけですけれども、それは平均より1点ぐらい上でいいだろう、それよりもこうやって非認知能力をしっかり高めるほうが大事だというほうに方向転換もしているところでありまして、高梁市もそのとおりだと考え、今そのように方向転換をしております。 非認知能力は先ほど申されたように、生きていく上で必要な力、あるいは力を発揮する上で、そういうもともとの前向きな気持ちであるとか我慢強さであるとかチームワークであるとかリーダーシップであるとか、そういうものがなければいろんなことも達成できません。 そういうものを育てていく上で、おっしゃるとおり、私も、スポーツは非常に大きな役割を果たすと考えております。特に、チームワークでありますとかリーダーシップでありますとかやり抜く力でありますとか、そういったものは、スポーツ、もう少し大きく言うと、いろんな活動自体を通して体験的に子供たちに身についていくものではないかと思って、大事にしていきたいと思っております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) それでは、教育長、これを策定するときには非認知能力ってキーワードはなかったとおっしゃいました。でも、今、非認知能力はとても重要だということが分かって、それに取り組んでる自治体も結構多いと思うんです。高梁市のほうで、それはそれで別として、では非認知能力の周知をするんであれば、就学前の児童、保護者に向けてでもいいですし、小学校、中学校でもいいです。非認知能力について知ってもらうこと、承知を図ったりとか計画に付け足したりとかはしないでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 当然、校長会等、あるいは様々な、例えば生徒指導担当者会とか学校関係を集めてやるとき等はどんどん広めております。また非認知能力を育てるためには活動的なものが一番で、しかもそれは児童・生徒が自分から進んで調べ、そしてそれをまとめ、しかもアウトプットして、地域のためになるように頑張る、そういった一連の行動の中で一番育つと考えております。 これは、探求的な学習あるいはふるさと学習がより進んだ形というふうに思っているんですけれども、そういうものを充実させようということで、そういったことに力量を持っている職員も採用いたしましたり、あるいは様々な部分で補助等も出して各学校にも推奨したりしているところでありまして、今後も力を入れたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) そう言っていただけると助かります。 教育振興基本計画の中の教育大綱、これは骨組みですよね。大志を抱き未来を拓く人づくり、知・徳・体の調和のとれた成長をする人、ふるさとを愛し活力あるまちを創る人、夢や目標の実現を目指して努力する人、創る人、成長をする人、これこそまさに非認知能力がもたらすものだと僕は思うんです。 認知能力が高くて頭がいいなと言われても、例えば消防団へ入ってくれませんか、地域の行事に参加してくれませんかって言っても、いや、僕、プライベートが大事ですからっていうな子供だと、地域の力にならんのんですよ。非認知能力だけを僕は取って言いますけども、しっかりとそういう取組、認知能力と非認知能力、お互いバランスをしっかり取ってやっていく。 なおかつ、高梁市の自然なんかとか景観なんかとか歴史なんか、そういうものを本当にしっかり取り組んで、就学前からやっていく。これは、郷土に人間を残す、僕は第一歩じゃないかなと思っとるんですが、教育長の考えはどうでしょうか、もう一回教えてください。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 先ほども申しましたように非常に大事なものであり、今、一番中心的に取り組んでいる内容でございますし、今後もここは中心的な課題としてしっかりと取り組んでいくというふうに考えております。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) ありがとうございました。 高梁市の教育において、認知能力と非認知能力を身につける取組、バランスよく行われるのを強く願いまして、それでは次の質問に入ります。 (3)少子化が進む高梁市では、スポーツ少年団や学校の部活動などの存続が難しくなっております。スポーツに取り組む環境の整備も必要となっているのですが、市の考えをお聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) おっしゃいますとおり、部活動、またスポーツ少年団、それから大人の各競技団体での活動、全てが人数が減り、なかなかやっていくのが苦しい状態でありまして、私どものほうも非常に苦慮しているところであります。これを何とか解決といいますか、よいほうに持っていかなければいけないということで今取り組んでいる途中でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) スポーツ振興課から資料の提供を受けて、生徒数の減少もあるんですけども、団員数というのはかなりの勢いで落ちてきていて、何個かの少年団では令和2年度か令和元年度ぐらいからは団員数がゼロ、もしくはこんな少なくて活動を行えるのかなっていうなものもあったりするんです。こういったものは地域性があってなかなか合併は難しいでしょうけども、そういったものを合併して子供に手厚くするというようなことを、市のほうからやれとは恐らく言えないと思うんですけども、そろそろ考える時期に来てるんじゃないですかという提案なんかは市のほうからできるんですか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) お答えいたします。 例えば、自主的にやられてる各スポーツ少年団、これのどことどこは合併しなさいというようなことを市から指示として言うようなことは、それは難しいと思います。ただ全体的な傾向でありますが、まず中学校の部活動、これは1つの学校では難しくなっております。ですから、何校かが一緒にやらなければならない。また、これは全国的な傾向として、学校での部活動を地域へという動きも出ております。 ということで、今実際にやっておりますのは、国のモデル事業を取りまして、野球で北中、東中、有漢中、それと地元のスポーツ少年団、そして吉備国際大学、この辺と一緒になりまして合同部活、さらに土日の部活についての実証実験を今やっておるところで、非常にいい状況であります。ただし、これを毎週、年間四、五十回するとなると、非常に困難なことでもあるなということもあります。 それから、スポーツ少年団同士が一緒にしないとどうやっても人数的にチームを組めませんし、これは非常に厳しい数字なんですが、例えば中学校の新人戦は1、2年生だけです。そうしますと、高梁中学校でさえ1チームが組めない可能性もあるというようなところまで今来ておりまして、いろんなところと協力して一緒にやる、この動きを早めないと高梁市のスポーツは本当に厳しい状態になります。 これにつきましては、高梁市教育委員会もそうですけれども、国のほうも、あるいは例えば企業スポーツも、またスポーツ少年団も、あらゆるところが協力してこれをつくっていこうという動きが国のほうから出ております。高梁市は一応最先端を行ってるとは思ってるんですけれども、そういう国の動きもしっかり捉えながら、高梁市の子供たちが、あるいは人々がしっかりとスポーツに親しめるような環境づくり、これは工夫していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 野球の話ばっかりして申し訳ないんですけど、高梁中学校、今年、野球部の新入部員は1名です、正式な新入部員は。上の2年生が3人ですので、実質上、今の3年生が抜けると高中野球部の伝統は切れるわけです。確実に切れます。県大会に恐らく最多出場回数を誇る高梁中学校の伝統が消える。とても残念なことでありますが、でもそれが本当に今生徒数が減っている中で、選択肢の多い高中の部活動ではそういったケースが考えられる。これはもっともっと前から手が打てなかったのかなと思いながら、僕、地域部活動のことについて質問した記憶があります。外部コーチの指導なんかを考えられないかというなことでやり取りがあったのを記憶しとるんですが、本当に大きな問題ですよ、これは。 ちょっと意地悪にも、僕、さっき中学校の数値が低いっていうのを、中学校で部活動が機能してないからじゃないかなっていうな質問を考えたんですけども、それはやめときます。 地域部活動でもこれから動かさなきゃいけない。城北ヒーローズの取組は僕もよく理解しております。でも、学校の先生の働き方改革なんかで難しい。となれば、僕は外部コーチしかないと思うんですけど、外部コーチの考えをもうちょっと具体的に、教育長、語ってもらえませんか。 ○議長(宮田公人君) 小田教育長。 ◎教育長(小田幸伸君) 外部コーチ、要するに少年スポーツ、特に中学校ぐらいの少年スポーツを地域へという中での外部スポーツということになると思いますが、私は、100%地域へというのは無理だと思っております。 例えば、今、実際にコーチしていただいてる人たちを見ましても、仕事を持っておられて、土日で空いたときだから何とか行ける。ただ、平日の学校の部活は4時頃から6時頃、皆さんが仕事をしておられるときであります。そういうときに、じゃあ大学生はといっても、自分の練習もありますし、自分の授業もあります。極めて難しい部分があります。平日あたりは中学校で人数が少なくても基本練習をしながら、土日等で地域の人たち等と一緒に、ほかの学校とも一緒にチームプレー等をやっていく。そのような併用の形で進まなければ多分無理だと考えております。 また、年間四、五回ぐらいコーチしてもらうというような形ですとボランティアでお願いするというようなことも考えられますが、継続的にやっていこうと思いますとそうはいかないと思っております。どうしても財政的な問題も出てくるように思います。 そのようなことを市としても、または国の動き等も見ながらもこれから研究を続けて、ちょっとでもよい方向にというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) この質問はどの議員がしても恐らくそういった答えになると思います。なので、僕の思いだけを言わせていただきます。 中学校の部活がしっかりしない、なのでうちの子は悪いけど南のほうへ出すと。中学校を南へ選択する。高校も南を選択する。当然、この子たちは南へ出ていくわけです。高中の人数が減る。高梁高校の人数が減る。教育環境が厳しくなってくる。これも一つの原因だと僕は思うんです。 外部指導者に金銭的な援助は難しいって言われましたけども、逆なんですよ。しっかり出す。その代わり、しっかり教える。時間は短くても、濃密な時間でコーチする。そのような感覚でやっていけば、僕は、高梁市の中学校を選択するような子供も絶対増えると思うんです。 親も負担が減る。高梁市を選ぶ。当然、それは高梁市からの流出を防ぐ一つの手になるでしょう。中学校が南だから、親も南へ引っ越すようなケースも多々あるんですよ。高校生になっても。それは当たり前ですよ。1時間もかけて送迎できない、だから倉敷市や総社市を選択するって保護者も絶対いるんです。 本当にくだらないかもしれませんけど、移住・定住、人口減少に歯止めをかけるなら、どんな方向からでも受け入れる、その疑問に対して受け入れるっていう姿勢がないと絶対解決しない。これも一つの移住・定住策と思って、しっかりとした取組を進めてほしいと申し添えます。もうこの質問は終わらせていただきます。 それで、さらに移住・定住の質問でありますが、3、移住・定住について入ります。 (1)本市が進めている空き家バンク制度でありますが、制度開始から数年が経過し、好物件の提供が難しくなっていると感じます。制度の見直しや攻めの姿勢が必要ではないでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきたいと思います。 本市の空き家バンク制度でございますが、平成19年度から県下に先駆けまして制度を創設し、運用してきたところでございます。この制度を利用した空き家バンクの登録、それから成約、入居人数は、県下トップクラスというふうなことでございます。 こういった制度をまだまだ十分周知ができてないというところもございます。あらゆる方法を通じましてこの制度をお知らせし、または入居の際の支援制度なども創設しながら制度を運用してるところでございます。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 空き家バンクのサイトはよく見るんですが、その中で1点、旬な市街地ですよね。市街地における空き家の提供が僕は進んでいないような気がするんですが、どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 空き家の提供、市街地について、個別についてのことは承知はしておりませんが、先ほど平成19年度から制度運用というふうに申し上げました。15年経過をしますと、時間の経過とともに老朽化して活用が難しいというものも出てきております。こういった物件につきましては、空き家の流動化というのがそもそもの目的でございますので、強制ではありませんが、昨年3月にこういった登録を継続するかどうかという意向調査をさせていただいて、その意向に従いまして登録を継続しているというものもございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) じゃあ、もっとひねくって言います。 住もうよ高梁推進課なんかが市街地へ出て、いい空き家、これを空き家バンクに登録してくれたら非常にいいかなというような物件なんかを外へ出て探したりするようなことはやってるんでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 担当課のほうで実際に市街地へ出て物件を調査するということ、これはたまたま市街地へ外出の用事がありましたら気づくということはあろうかと思いますが、それを目的としたことはいたしておりません。が、本市の職員について、また各地域にもいろんな方がいらっしゃいます。そういういろんな方々から、また市の職員からそういった情報の提供、収集、こういったことには担当課としては努めているというところでございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 僕は、本当はそういったことをしっかりするのが大事じゃないかなと思っとるんですよ。まちへ出る、空き家を見つける、町内会の人に話をする、この空き家の持ち主に何とか連絡が取れないかな、何とかしてくれませんかとかというなことを依頼する、そういうことをしないとなかなかいい物件って出てこないと思うんです。 僕が見ても、結構いい物件はあるんですよ。だけど、誰も連絡を取るすべがないっていうのはあります。うちの町内会で少し前向きな動きになってますが。 それを邪魔するのは、個人の資産ですので、空き家を売買したりするというのはなかなか了解を得れないとできないことなんですけど、そこで問題になってくるのが、高齢化によってその方とコミュニケーションが取れない。持ち主が後見人制度なんかを利用しないとその交渉が進まないようなケースは高梁市では何件かあるんですか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) 前段のお話の個人の資産というところですが、議員さんもおっしゃるとおり、私どもも、個人の資産であるので直ちにそこへ向かえないというところはあると思います。 それから、後段の質問、成年後見制度について、空き家バンクについてそういう問題があったかという質問でございますけど、空き家バンクに関してそういったことについては伺ったことはございません。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) これも少し堂々巡りなんで、話を変えます。 高梁市は、いろんな手はずを打っております。空き家に対して、もしくは子育ての住民に対して。 高梁市の住宅リフォームにおける補助制度は手厚いんですよ。本当に手厚い。それは理解するんですけども、住宅リフォームに関しては単年度で工事を完了しなければならないといった、業者にも、依頼者にもデメリットがあると僕は思うんですが、繰越しを認めるなど制度改正はできないでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 森議員、住宅リフォームということについては事前通告がないんですけれども。 ◆6番(森和之君) 制度の見直しということで僕はいいと思うんですけども、駄目でしょうか。 ○議長(宮田公人君) 部長、答弁できますか。 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをさせていただきます。 空き家に入居する場合の改修の助成の件だと思っております。 議員申されるようなこと、具体的なそういった事例というものは私は承知はしていないところでございますが、議員が申されるような実態、状況があるんであれば、まずは担当課に御相談をいただきたいというふうに思っております。 その上で、空き家を早期に活用するなど必要がございましたら、そういった空き家へ入居しようという方がお困りがないようなことは考えていきたいというふうに思っております。以上です。
    ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) これは攻めの姿勢の取組が必要ではないかです。 住もうよ高梁推進課が当然先頭に立って空き家や移住・定住の課題に向き合わなければならないのですが、職員の減数や課長が単年で入れ替わることが続いておりますが、ちょっと僕は心配なんですけども、その点どうでしょうか。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをいたします。 職員の異動について私から何も申し上げることはないんですが、人員が減少したということについて、人手が減るということについては確かに痛いというところはございますが、先ほど空き家の情報収集に当たっては市内各所に職員が居住してるというふうに申し上げました。そういった市内各所へ住む職員の情報収集力、また移住・定住については市内の各種団体の方がいろんな御協力をいただいております。そういった方の力をお借りして移住・定住を進めていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) かなりの変化球の質問に答弁いただいてありがとうございます。 僕は、前に、こういった課はプロフェッショナルの養成が必要じゃないか、人間を固定してでもプロフェッショナルの人間が必要じゃないかと思ったんですけど、人間が入れ替わったような現状、なおかつ5人が4人へ減らされたような現状、そういうので僕は本当にそれでいいのかなと思ったんですけど。 副市長が前にいろんな分野で市民に対応できる職員を育てるのが大事だと言われましたが、一丁目一番地の政策を進める課がこういうことでいいんですか、副市長、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 藤澤副市長。 ◎副市長(藤澤政裕君) こんな状況でいいのかということでありますが、職員のプロフェッショナルというのは、オールマイティーを目指すわけではありませんけれども、どこの担当課へ行っても力を発揮できる職員を育成するというのが基本的な考え方であります。 確かに、5人が4人になったという現実はございますが、少しまだ工夫が足りないところが我々はあるというふうな認識をいたしております。 さっき赤木部長が言いましたように、それぞれのところに住んでいる職員の力を発揮してもらうというのも一つだろうと思いますが、市長肝煎りで二、三年前につくりました地域担当職員制度というのがございます。それぞれのセンター、地域局に2人から3人、災害以外の関係で活躍をしてほしいという思いを持って配置をした職員、この職員たちに今も言われたような形で地域をよく知ってもらう。 そういう意味では、例えば消防団員の方が安全・安心を担保するんであれば、空き家の情報というのは当然収集をしておく必要もあるというふうに思います。警察なり民生委員の皆さん方と協力しながらそういう情報を収集し、住もうよ高梁推進課につなぐという役割を担っていただくということも今後は考えてまいりたいというふうに思っております。 職員数をある程度制限している中でございますので、一人二役、三役という考え方も持つ必要があるのかなというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 相変わらずの藤澤節です。本当に藤澤節ですよ。何か妙に納得してしまう。それじゃいけんのんですけど。 僕は、でもやっぱり人数は力だと思うんですよ。なおかつ、本当にこの課はプロフェッショナルで、いつ行っても同じ人がいるな。移住に来る人なんかは、不安な気持ちで高梁市へ来て相談してるんですよ。毎年毎年人が替わってというのは、なかなかそんな課を信用できない。僕としては、若干の増員とメンバーの固定、これを強く要望しときます。 では、次の質問の(2)空き家の活用を促進させるためには、持ち主に連絡するのが近道だと考えます。連絡を取りやすい町内会や移住・定住を促進する団体に独自の補助を行うべきではないでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをしたいと思います。 空き家の有効な活用ということで、空き家バンクへの登録を様々な方法で周知して支援制度も設けてるところでございます。しかしながらまだ周知が十分でなかったり、また空き家バンクのことは知ってますが、まだ登録に踏み切れないという所有者が多くいらっしゃるのではないかというふうに思っております。良好な状態での空き家登録を遅らせてしまうというような要因もあるのかなというふうに思っております。 議員の御提案でございますが、団体への補助ということでございますが、そういう地域の団体であるとか身近な方がアプローチをしてくるということになると、所有者の方の安心感にもなりますし、そういったアプローチの仕方というのは有効かなというふうに思っております。 先ほど申し上げました市内各所に住んでおります職員、こういった職員の活用というのも有効だというふうに思っております。 補助支援という話でございますが、まだそういった仕組みなどが具体的ではございませんし、どういった活動をするのかというのもまた具体的なものがございません。現時点では、直ちにそこへ補助を打つというようなことは考えていないところでございます。あくまでも今ある形のものを活用して空き家の登録につなげていきたいというような考え方でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 一番連絡をつけれるのは、僕は町内会の人間じゃないかなと思ってるんです。そこに予算化しろとは僕は言いませんが、例えば、1件まとめると5万円なり3万円なり市のほうが補助を出す。成功報酬的なもんですよね。そういったものなんかも僕は考えてほしいなと思っとるんです。 また、これは僕も相談を受けたんですが、有漢の風を集める会などは、成果を収めている団体の一つだと僕は認識しております。こういった団体なんかには、独自の補助なんかも僕はありじゃないかなと。地域で本当に頑張って成果を残すところには、まちづくり基金ですか、あれを切り崩すというなやり方じゃなしに、がさっとつけてあげる。もしくは、それは少しの資金が要るたびにでもいいですよ。空き家を見つけても、そこにWi-Fi環境を整えようと思うと、森議員、年間何万円も要るんだと。そんなものを例えば5件、6件やってると、そんな基金はあっという間に尽きてしまうと。そういったようなことも聞いております。 こういったようなことで、成功報酬的な町内会への補助、もしくは独自の団体への補助なんかはできませんでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) お答えをさせていただきたいと思います。 有漢地域での取組の紹介をいただきましたが、有漢地域では、まちづくり協議会のほうで地域振興基金を活用して、有漢地域で活用される部分を割いてそういった地域課題、移住・定住に向けて特に取り組んでいらっしゃるということでございます。 最近、地域振興基金について、使い方がイベントだけでいいのかというような声が少しずつ出つつございます。そういった見直しをそれぞれの地域で御検討いただける中で、こういった地域課題の解決のために活用いただくというのも、有漢地域は先進事例として我々も紹介し、御協力もしてきたいなというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) もう選択肢はないんですよ。出せる手は全て出す、そのような勢いでやってほしいと思います。 それでは、(3)市街地の学生向けワンルーム賃貸住宅では、空き室が多い状態が何年も続いております。取壊しに補助などを行えば、新たな住宅地となり、移住・定住等が望めるのではないかと考えるのですが、どうでしょうか、御質問します。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、学生マンションについて少しお話をさせていただければと思います。 大学開学当時に、学生の定住により市内経済の活性化、循環というようなことを目指して学生のワンルーム賃貸住宅を整備したというものでございます。当時、市が助成金を交付いたしておりまして、部屋数としては2,500以上の部屋数がこの助成金の対象となった、それから交付額としては4億6,400万円を超える金額を交付して、建設から9年間、固定資産税相当分を補助する形でこういった建設が進んだというものでございます。 その後、学生数の減少に伴いまして空き室が増加してきたということもございまして、平成24年度に、ワンルームを世帯向けに改修して活用しようということで、市が6年間、補助金を出して進めた経過がございます。全体で21戸がこの助成金を受けて、合計1,640万円の助成金を交付したということでございますが、ワンルームでございまして、駐車場がなかったということで、結果的にはなかなか改修が進まなかったということがございます。こういった公費を投じて整備したものでございます。 これから解体をして、それに対してまた市が補助金を出すということに市民の皆様の御理解がいただけるかということをまず考えなければならないというふうに考えております。 また、もし仮に解体するとなったときに、そういった支援の財源をどう確保しているのかということもそれぞれ慎重に検討した上で検討しなければならないというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 答弁者は端的に答弁を願います。 森和之君。 ◆6番(森和之君) 以前取り組んだ二戸一の補助なんかも、僕は、2棟並んでるうちの1棟を倒せば駐車場になって、ここが生きてくるじゃないかなと思っとるんです。 先ほど赤木部長が言われた、建てるのに補助を出して、取壊しやリフォームに補助を出す、一般市民から見れば不公平とも取られがちな提案ですが、人口減少に本当に歯止めをかけるんであれば、なりふりなんか構っとったらまず無理ですよ。 当時、学生向けの住宅を建設した人は、少なからずともリスクを覚悟で高梁市のためになればと思って建設したと思うんです。倒した後、必ず宅地にすることを担保を取れば、新たな宅地が本当に広がると思うんですが、もう一遍どうでしょう。 ○議長(宮田公人君) 赤木市民生活部長。 ◎市民生活部長(赤木和久君) それでは、お答えをしたいと思います。 繰り返しになりますが、やっぱり市民理解をいただけるかというものをまず第一に考えていかなければならないと思っております。 それから、家を建ててそちらへ住んでいただくという部分を捉えますと、民間でそういった分譲地がかなり最近分譲されております。そういったところをまず御活用いただくという取組をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 森和之君。 ◆6番(森和之君) 堂々巡りなんでやめます。でも、思いだけは僕は言いましたんで、しっかり記憶しといてください。 人口減少に悩む高梁市、令和2年、令和3年の出生者数は114名、112名と危機的状況であります。今までと同じことや他自治体と同じことをやっていたのでは、人口減少を解消するための移住・定住など達成できるわけがありません。行政だけに責任を押しつけるのもどうかと考えますが、市長をはじめとする職員には、背水の陣をしくような気迫で臨んでほしいと思います。背水の陣は、攻めの陣であります。負けを覚悟の陣ではないことを申し添えまして、森和之の質問を終了します。 ○議長(宮田公人君) これで森和之君の一般質問を終わります。 ただいまから10分間休憩いたします。            午後4時6分 休憩            ~~~~~~~~~~~~~~~            午後4時15分 再開 ○議長(宮田公人君) 休憩前に引き続き再開いたします。 次は、小林重樹君の質問を願います。 小林重樹君。            〔13番 小林重樹君 質問席〕 ◆13番(小林重樹君) 皆さんお疲れのところだと思います。本日の最後の通告質問者になりました、高梁政志会の小林でございます。 リラックスして議員の皆さん方は聞いていただき、いましばらく時間をいただきたい、このように思っております。執行部の皆さんには、的確な短い答弁をよろしくお願いいたしたい、このように思いますので、よろしくお願いいたします。 ではまず、マイナンバーカードとデジタル・未来戦略課について質問をいたします。 今年の4月から市長直轄のデジタル・未来戦略課が新たに設けられ、いよいよ本市においても自治体DX推進が計画され本気モードに入ってきたと思われます。 自治体DXというのは、身近な行政を担う組織として社会全体のDXを推進する役割、それからデジタル化の遅れに対して迅速に対応するとともに、新たな日常の原動力として制度や組織の在り方などをデジタル化に合わせて改革していくということでございます。 また、自治体に期待されることといたしましては、自らが担う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して住民の利便性を向上させる、デジタル技術やAIなどの活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげるというふうに総務省が2020年12月25日に発表しております。 それを踏まえて、デジタル・未来戦略課について、業務内容、取り組む内容はどういったものか、お尋ねいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) この質問には私からお答えします。 デジタルトランスフォーメーション、DXについては、先ほど小林議員が言われたとおりでありますが、午前中にデジタル教科書のようなお話もありましたけど、全てをデジタル化してやっていくということではなく、例えば申請にしても、オンライン申請をできるようにして、窓口申請は当然そのままやっていくということで、多分、選択肢を増やすということがデジタル化になるんだろうと考えております。 デジタル・未来戦略課は、この4月から機構改革で新たに誕生して、職員も増員となりました。取り組む内容とすれば、係にもあるように、地域のDXと行政のDXの2つを取り組むということでございます。 地域のDXにつきましては、先ほど総務省のほうの定義にもございましたように、市民サービスの向上を目的として、地域課題に向かい取り組んでいくということで、具体的といいますか、健康とか観光、また教育、農林業、医療、防災、交通など、それぞれの分野において市民生活に直結するような、そういったものをデジタル化によって向上させていこうということになっております。 一例を申し上げますと、本年度予算で提案し、議決もいただきました、アップルのスマートウオッチを活用して健康をチェックしていこうということで今取り組んでおりますので、そういった形でやっていこうと。ただ、取組の方向とすれば、トライ・アンド・エラーを積み重ねる中でいろいろ実証実験を重ねながら、全体的によければ広げていくというなことで進めていきたいというふうに考えております。 一方、行政のDXにつきましては、とりわけこれは国が自治体のDX推進計画なるものを定めまして、6つの重点項目がございます。具体的に申し上げますと、自治体情報システムの標準化と共通化、それからマイナンバーカードの普及促進、行政手続のオンライン化等がございますので、そういったものについて行政DXは取り組んでいこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 長々と丁寧な答弁、ありがとうございます。もう少し簡潔にお願いしたいと思います。 今、前野政策監が言われたことは、これからの取組に当たって非常に大切なことだろうと、このように思っております。ですから、内容を詳しく伝えたいという思いがあったんだろうと、私はいいほうに解釈しております。 この取組を必ず実のあるものにしていただきたい、こういうふうに思いますが、(2)に移りまして、自治体DXを推進するに当たって、今ちょっと言われましたけれども、それぞれの年度ごとに計画を作成していると思われます。 令和3年7月19日に出された計画の中では、こういった計画表が出てます。御存じだと思うんですけれども、その計画を年度ごとに策定していって、今年度はこれに取り組みます、次年度はこれに取り組みますというふうな計画があるとは思うんですが、この計画はどのようになっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) それでは、引き続きお答えします。 基本的には、先ほど国が自治体DX推進計画を策定してると言いましたけど、高梁市は、本年度中に高梁市のDX推進計画を策定するということで、その中で具体的な実行計画、年度計画は立てていこうとは考えております。今のところ考えておりますのは、先ほどちょっと申し上げました行政手続のオンライン化については、本年度令和4年度から進めていくということから進めていくということ、それから自治体情報システムの標準化と共通化は、令和7年度までに全国的に取り組んでいこうということで、これも今、令和4年度から取り組んでいるということでございます。 それから、もう一つの柱でありますRPAとかAIについては、令和2年度から高梁市についてはもう既に取り組んでいるということ、それからテレワークの促進につきましても、同じく令和2年度から、コロナ禍もございまして取り組んでいるということでございます。あと、マイナンバーカードについても、普及促進は後ほどまた質問であろうかと思いますので、そのとき具体的に説明させていただきます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 取り組んでいる、これはよく分かります。その成果が見えてこなきゃいけません、取り組んでいるものについて。 今、AIとかRPAをもう既に取り組んでいるんですけれども、それからもう一つは、オンライン化は令和7年度をめどにやっていくと言われました。こういうものがきちっとできるのか、そのためには何が必要なのかというのは分かってますか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 1つ訂正といいますか、自治体の情報システム、いわゆる住基のシステムとかそういったものの標準化が令和7年度までにするということで、オンライン化については今年度から取り組むということでございます。 1つ、RPAで何ができたかというなことがございましたが、基本的には、それぞれ手作業で紙媒体のものをエクセルに入力していたもの、それをロボットというか機械を使って自動入力していこうといった項目が作業とすれば3本、4本ございまして、そういったもので今取り組んでおりまして、手持ちに資料がございませんが、作業時間とすればかなり時間削減できて、そういった中でそういった単純作業ではなく、市の職員がその他の仕事に従事ができると、そういったことで効率化を図って充実を図っているというようなことになっております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 大体、大まかな内容が理解できました。 続いて、(3)に行きます。マイナンバーカードの普及促進であります。 本市は、岡山県内でも普及率がトップであり、全国においても市の中では四十何位とかと言っとられましたが、上位に位置するということを聞いております。 さらなる普及と利用を促す次の一手の計画でございます。それを考えているかということでございますが、マイナンバーカードというのは、ひとつ変えてみると非常に使い勝手がいいカードでございます。 今、3月の質問で平松議員が取り上げられましたコンビニ交付の話もそうでありますけれども、全国で1,700ほどある市区町村の中で、正確な数字は忘れましたけど、700強の自治体が既に取り組んでおります。 この前の答弁の中では、高梁市は取り組んでないけど、ほかにいい利点があるから今のままでやるんだというふうなことを言われました。 この取組の中で、利点、欠点、これをちょっと教えていただけば。なぜそういうふうにするのか、高梁市がやっているのをそのまま引き継いでやるのか。これは受付をして例えば郵送するとかというふうなやり方だったと思うんですけれども、それがなぜいいのか。なぜコンビニでは駄目なのか。その辺のところをお伺いします。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) まず、マイナンバーカードの普及は、先ほど議員言われたように、5月22日現在で56.2%で県内トップでありまして、全国は47番目というような順位になっています。 普及促進につきましてはずっと取り組んでおりますが、引き続き出張申請、これは各家のほうにも出向きますし、そういったものをしますし、各大型店舗等でも行います。それから、時間外窓口の開設など、カードを作りやすい環境整備には引き続き取り組んでいこうというふうに考えております。 一方、コンビニ交付の議論でございますが、3月議会でも答弁をさせていただきましたが、確かに県下でも市でいうとあと高梁市ぐらいしかやってないというような状況で、新見市も始められたという情報も得ております。その答弁の繰り返しになりますが、費用対効果と交付件数がどうかということで、平成30年7月豪雨を受けて、県下最大級の被害額を受けた市のほうの財政状況等もございまして、それは別の方法を考えようということになったと。 一方では、当時、コンビニ交付が始まったのは数年前になりますが、IT技術とかDX技術が進展して、今では例えば証明書自体が紙でなくてもいい、ワクチンなんかがそうですけど、そういった技術がだんだん出てきておる中で、あえてコンビニ交付にこだわる必要があるのかという議論もしました。そうした中で、新たなデジタル化を目指して別の方法を考えていこうということでございます。それが当然、マイナンバーカードを普及させる一つの手段でもございますが、要は行政手続のオンライン化ということでございます。 これは、前も川上博司議員からの質問であったように、マイナポータルぴったりサービスというな国の定めた26のサービスがございますが、それは当然として、今のコンビニ交付で交付できる住民票であったりそういったものをスマホで申請できて、ただそれは即時性はないんで、後日、市のほうから郵送するというような、そんな仕組みのできる行政のオンライン化を進めていこうというふうに今考えております。 そういった形で、当然、コンビニ交付は、当たり前ですけどコンビニに行かないかんということがございますが、スマホ等の申請は家でもできるし、24時間できると、そういったところは非常にメリットかなということで、1つはすぐに手に入らないということがございますが、市のほうもすぐに手続をして早めに郵送するというな業務をやっていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 今、政策監が言われたように、全国のコンビニで交付が進んでる中で、高梁市は、そうではない利点を見つけて、それをかたくなに守ろうと。それは費用対効果のこともあるんでしょうけれども、行く行く考えてみたら住民のためになる施策じゃないかということでそれをやってるんですね。そうですか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今言われたとおりでございますが、1つ付け加えると、コンビニ交付は初期投資も要りますが、ランニングコストなりがありまして、そういったものを年間にすると例えば1人分の人件費というぐらいの経費がかかるというような試算もできております。 それから、さっきスマホでは24時間と言いましたが、コンビニも24時間、店は開いてますけど、交付が6時半から23時というようなこともあるんで、そういった中でどっちが優位性があるかということと、さっき後段で言ったように、新たな技術ができてきたんで、紙自体が本当に要るかということがこれから分からないんで、電子証明等がはやってくるだろうという中では、こちらの選択が市としてはいいのではないかというふうに判断をいたしました。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) よく分かりました。 私も、コンビニ交付が本当にいい手段だとは考えてません。代わるものでいいのがあればそっちのほうがいいな思ってたんですけど、今、政策監が言われたようなことも、田舎のまちに対してはいいんじゃないかなという気がします。 1つお聞きします。このコンビニ交付制度は、例えばいろんな自治体で進んできても、高梁市は今のオンライン交付を守る予定ですか。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) これは3月議会で申し上げたとおり、コンビニ交付は行わず、今の別の方法の行政手続のオンライン化をやっていくということでございます。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) よく分かりました。いいことは持続して、たとえ高梁市だけになろうとも頑張っていただきたい、このように思っております。 次にマイナンバーカードの普及でございますが、先ほど令和3年7月に出された重点内容の中で、マイナンバーカードの利用促進ということで次のことが書いてあるんですね。 県内トップだが、インフラとしてはまだマイナンバーカードの利用が低い、金銭的なインセンティブが先行している。これはそうだろうと思っております。便利、楽しい活用策が必要であり、自治体マイナポイント制度の活用などを挙げておられます。自治体のマイナポイント制度の活用を挙げておられますが、自治体独自のマイナポイント制度というのはどういうものなんですか、教えてください。 ○議長(宮田公人君) 小林議員、これは(4)の質問に入っていますか。 ◆13番(小林重樹君) いや、(3)の終わりです。 ○議長(宮田公人君) はい。 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 今、国が定めてる、次の質問になるかもしれませんが、国が普及しようとするマイナポイントの話と別に、マイナンバーカードにはそれぞれ記録するエリアがありまして、それぞれの自治体が使える、そういったコードがあるんで、それを使って自治体でやりなさいという仕組みになっています。 今、市としては取り組んではいませんが、考えれるのは、いろいろよその自治体も先行で試行的にやられておりますが、歩くことによって健康ポイントを付与して、それをそれぞれの市内で使っていこうという形があります。 いろいろポイントを付与するということは、いろいろな事業が考えられるんですけど、一番の課題は、付与されたポイントが今の仕組みでは、マイナンバーカードを使うと例えばPayPayとかそういった電子マネーのどれかを選択しなければいけないということになるんです。それにポイントがつくと。そのポイントをどっかで使うということですけど、せっかくポイント付与されたものが例えば市外のお店で使うとか、そういう形になると、市内で完全に循環しないということなんで、市内で全部が循環するような仕組みを今考えているという状況でございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 今言われた高梁市独自でやられるマイナポイントの循環、利用、これはマイナンバーカードの中でも空きがあるんですね、1つ。それを自治体で使いなさいということになってますんで、ぜひそれをやっていただきたい。今、政策監が言われた、ウオーキングしたらポイントがつくとか。実際に、豊中市それから石川市なんかがDX自治体として取り組んでおられます。これはまた質問させていただきますので、ぜひ取り組んでいただきたい。早急に取り組むというても無理だろうと思うんで、ぜひやっていただきたいと思います。 では、次の質問、(4)でございます。 これは、政府が6月に予定しているマイナポイントの第2弾の話でございます。 この第2弾の話というのは、もう御存じだと思いますけれども、マイナンバーカードの普及、そして持たれてる方の利用促進、こういったものを図るために、6月30日から9月30日までの期間にその手続をすると、健康保険証にひもづけすると7,500ポイント、それから公金受取口座をひもづけすると7,500ポイント、だから今作ってる方がそれをひもづけすると1万5,000ポイントいただける、また作ってない方が新たにつくると5,000ポイントがプラスされますので、2万ポイント使えるという話が出てまして、これを総務省の方も、せっかくするんだから勧めてくださいというのを言われたんです。 これは高梁市がどんどん進めなきゃいけない、こういうふうに思っておりますが、このことについて市民への案内、手続方法、そういったものはどういうふうになっているのか。 また、市がマイナンバーカードを発行するときに特別にマイナンバーカードの発行所を作ってやられましたが、それが非常に市の普及率が上がった一例でもあるんですよね。今回もこういうふうな非常にいい、政府が、ばらまきっちゃあ失礼なんですが、マイナンバーカードの普及を目指してやってるんで、その辺のところで市が率先してやっていただくという、そういう計画はあるかないか、教えてください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 先ほどのマイナンバーカードの普及促進の関係で、引き続き出張申請であったり時間外の窓口の開設というなことも御説明いたしましたが、それはマイナンバーカードの申請ということでありますが、このたびのマイナポイントの第2弾のことにも対応して、併せてそういったマイナポイントの取得の仕方が分からないというな方がおられれば、そういった中で御相談にも応じますし、対応していこうというふうには考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) この前の、吉備ケーブルテレビか何かで高梁市がそれをやるというふうなことが行政放送か何かに載っとったというのを聞いた人がおるんですけど、それはまだ日にちとかそういったものが決まってないんですか、やる方向にはあるんですか、その辺をお聞かせください。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) すいません。例えば、マイナポイントは、基本的にはマイナポイントのサイトの中で説明どおりにいけば申請できるような形にはなっておりますが、当然、高齢者の世帯等の方で操作が分からないという方がおられると思います。そういった方には、当然、対象とした申込みの支援を、今度は先ほど言いました新たにできましたデジタル・未来戦略課、それから市民課、それから各地域局、そういったところと連携しながらそういった窓口で行ってまいりますし、先ほど言いました出張申請に合わせてそういったマイナポイントの入力の仕方も支援をしていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 若い方はできるんですよ。私も教えてもらったんですけどできないんですよね。だから、お年寄りの方はできないんですよ。 先ほど森議員が、高梁市はすばらしい自治体だと撮り鉄の方が言われた。すばらしい自治体は何ですばらしいかというたら、すばらしい市民がおるからすばらしい自治体なんです。だから、そのすばらしい市民のためにも、そういう手厚いフォローをしてあげていただきたい、このように思います。再度お尋ねしますが、どうでしょう。 ○議長(宮田公人君) 前野政策監。 ◎政策監(前野洋行君) 当然、今言われたような形で市民サービスの向上に努めて、こうしたそれぞれの申請なり取得がしやすい環境づくりに努めていきたいと考えております。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) よろしくお願いします。 続いて、2番目の高梁市における環境施策と取組について質問をいたします。 本年3月に第2次高梁市環境基本計画を策定されております。この計画は、第1次と比べてどのように変わってるのか、どのような内容なのか、これをお聞きしたい、このように思っております。よろしくお願いします。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 まず、第2次高梁市環境基本計画についてですが、高梁市環境基本計画につきましては、高梁市環境基本条例に基づき、高梁市の最上位計画である高梁市総合計画を環境面から総合的かつ計画的に推進するために本年3月に定めたものでありまして、令和4年度から令和13年度までの10年間で推進すべき環境施策を定めております。 一方、平成24年に策定いたしました第1次高梁市環境基本計画との比較についてですが、第1次高梁市環境基本計画では、生活環境、自然環境、快適環境、環境保全活動の4つの環境分野を設け、大気、水、地球環境などの環境への負荷の低減に取り組んできたところでございます。 このたび策定いたしました第2次高梁市環境基本計画では、昨今の地球温暖化でありますとかプラスチックごみによる海洋汚染、食品ロスなど、この10年間に明らかになってきた問題、また市民や事業者意識調査結果を基に、地球にやさしい脱炭素のまちづくりを目指す脱炭素の目標、豊かな自然を継承し、人と自然が共生するまちづくりを目指す自然共生の目標、ごみの少ない資源が循環するまちづくりを目指す資源循環の目標、安心・安全で快適な生活が営める住みよいまちづくりを目指す安心・安全・快適の目標、みんなが参画、協働し、持続可能なまちづくりを目指す市民協働の目標、これらを新たに設定して、また数値目標を設定した上で環境施策に取り組むこととしております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 定刻の5時が近づいておりますが、本日の日程が終了しますまで時間延長いたします。 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 今述べられたように、第2次高梁市環境基本計画には、背景の目的、そういったものが第1次が令和3年度に終了することから、新たに第2次環境基本計画というものを策定して、脱炭素、自然共生、資源循環、安心・安全・快適、それから市民協働というような項目でやっていかれるということでございます。 その基本的な計画が5つ挙げられております。基本目標の1番目が脱炭素、2番目が自然共生、3番目が資源循環、4番目が安心・安全・快適、5番目が市民協働と、今言ったようなことが上がっておりますが、この中で私は、基本目標の1番目の脱炭素というものが非常に重要な意味というか位置を占めてるんじゃないか、このように思っております。 カーボンニュートラルに言及して、脱炭素は世界的に国を挙げ取り組まれております。本市においても、環境施策の中で最重要課題と思われ、またカーボンニュートラルについては、「ゆ・ら・ら」でもバイオマス発電が誘致されたり、そういうことになっておりますけれども、市は具体的に脱炭素社会をどのように進めていくのか、お尋ねいたします。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) お答えさせていただきます。 議員がおっしゃるとおり、脱炭素の課題については大変重要だというふうに考えております。高梁市においても積極的に取り組んでいかなければならないものと認識しております。 脱炭素の取組についてですが、具体的には公共施設の新築、増改築や設備更新の際に省エネルギー設備を積極的に導入するとともに、太陽光発電設備等の再生可能エネルギー設備を公共施設や市の所有地等に導入していきたいというふうに考えております。 また、ごみ処理に伴い排出される温室効果ガスの抑制を図るため、ごみのリデュース、リユース、リサイクルのさらなる推進を図ってまいりたいと考えております。 また、森林資源につきましては、温室効果ガスの吸収源となることから、適正な管理につながる取組を推進してまいりたいと考えております。 さらに、市が取り組んだことの効果について市民、事業者の皆様に情報提供を行い、市民、事業者の皆様自らが積極的に行動できるように促すことで、脱炭素社会の実現に向けた行動の輪を市内に広めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) るるその取組について言われましたけれども、私が言った、例えば具体的な施策というものが何かありますか。 ○議長(宮田公人君) 大島政策監。 ◎政策監(大島次郎君) 具体的な取組はという御質問ですが、高梁市としましては、例えば公用車への電気自動車の導入や、市民、事業者の皆様を対象とした電気自動車等の購入に対する助成を始めております。 また、高梁市には市道がいっぱいございますが、計画的に市道の照明のLED化を進めるとともに、市所有施設への太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入を図ってまいりたいというふうに考えてございます。以上です。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) じゃあ、(3)の質問に入ってまいります。 国や県の循環施策の動向を踏まえて、新たに10年間で推進すべき第2次高梁市環境基本計画が策定されました。この新しい、第1次から第2次に入った環境基本計画について、これから10年間、市長はどのような形でこの計画を進めていくのか、お尋ねします。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) では、お答えをさせていただきます。 第2次を策定するに当たっての環境の中で、先ほど答弁させていただきましたが、大きかったのはSDGsのお話です。これがやっぱり大きかったんだろうと思っております。 平成27年でしたか、持続可能な開発のための2030アジェンダであるとか、それから気候変動とかに関するパリ協定、そういったものが出されました。皆さん、今日、僕はつけてはないですけど、SDGsのバッジをつけている多くの方がいらっしゃいます。大分これは浸透してきた。特に、企業にとっても、これから持続可能な社会づくりをどうするかということが非常に求められておりますので、市といたしましても、環境基本計画ももちろんでありますが、これから高梁市の持てる資産、財産をしっかりつなげていく、また持続可能なというか、どうやったら使い続けていくことができるか、そしてそのためにはどういった施策を打っていくかというのを市民の皆さんと一緒に考えながら進めていく、これが環境基本計画を進めるに当たっての一番大事な点であるというふうに認識をいたしております。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) SDGsの話から入って、それが市民の皆さんにいかに浸透していくか。そしてまた、行政がそれについていかにフォローしていくか。環境政策にとっては、市民との協働、そういったものも大事ですし、それからその中でも行政がイニシアチブを取ってやっていくということが非常に大事だろうと思っております。 これから先、カーボンニュートラルをやっていく上ではいろんなことが言われます。今さっき政策監が言われたように、電気自動車のこと、それからバイオマス発電のこと、それから最近では廃材を新しい繊維にしてまた使ったりすること、そういったこととか、それから農業では、自給を促すための、例えば輸入品に関するものを自家で自分のところで作るというふうなことなんかも言われております。そこで、それが成功してる県もあるように見受けられます。 次の質問でございますけれども、こういった環境政策に対して岡山県で宣言してないのは、高梁市を含めて5市あるんですね。これは、高梁、井原、笠岡、浅口、美作というふうに聞いとるんですが、この第2次計画ができたのを踏まえて、これは前の金尾議員の発言でもあったと思うんですけれども、脱炭素に取り組むための宣言が必要だとかというふうなことを言われたと思うんですが、第2次計画ができたのを踏まえて、そういう取組をしますよという宣言みたいなものは出せないもんですか、市長、いかがでしょう。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) お答えをさせていただきます。 カーボンニュートラルに向けた宣言をというお話でございます。 もちろん、市民の皆さんを込めて環境基本計画というのを実行に移すということが非常に大事でございます。例えば、省エネルギーということで、これは今、電力危機とも言われてるところでございますが、そうしたことに対して個々一人一人がそういった省エネとかという意識を持つということも大事でしょうし。 それから、再生可能エネルギーの中で太陽光エネルギーを、これは高梁市としても、先ほど申し上げましたが、公共施設のみならず、今、川のしゅんせつ残土を置いているところが結構広いところができていきょうります。そういったところの活用もできんかということで、太陽光、これは自家消費になりますけど、そういったことも考えていこうとも思います。 昔から皆さんやっていただいてる3R、リデュース、リユース、リサイクル、これを一層皆さん方と一緒に取り組んでいかないといけない。もちろん、市役所も率先してそれを行っていくということをしっかり考えていこうと。 議員おっしゃいましたように、第2次の環境基本計画が策定ができたということもございますので、ちょうどこの機でもございますし、昨年12月に金尾議員からも、早く宣言を出したほうがええんじゃないかという御提言もいただいておりますので、改めてこの場で高梁市のゼロカーボンシティ宣言をさせていただければと考えているところでございます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 今の言葉が宣言と取っていいわけですね。 ○議長(宮田公人君) 近藤市長。 ◎市長(近藤隆則君) はい、ゼロカーボンシティ宣言をいたします。 ○議長(宮田公人君) 小林重樹君。 ◆13番(小林重樹君) 非常にかっこいい宣言をいただいたところで、私の質問を終わります。 ○議長(宮田公人君) 以上で本日の議事日程は終わりました。 念のため申し上げます。次会は16日、通告による一般質問を行います。発言順位の6番から9番までの議員にお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。            午後4時55分 散会...