◆
吉田善三郎議員 ありがとうございました。 ただいまのお答えは,
アーケードの撤去という多額の予算を要する事業に対して,市からもそれなりのサポートをし
ていきたいとの前向きな御答弁だったと思います。 川之江
駅通り商店街は,その名
が示すとおり,JR川之江駅を降りれば最初に
アーケードが見え
て,川之江を訪れる方や地元の皆さんに川之江の顔として長年親しまれ
てきました。長さ278メートルの
アーケードの道路面は
カラー舗装され,明るい電気
照明設備もつい
て,地元のイベントのデモンストレーションの場としても格好の舞台として,これまで歴史を刻んでまいりました。 かわのえ紙まつりでは,紙おどりやてんびん運行の会場となり,今では大変メジャーな大会となった書道パフォーマンス甲子園の第1回目
がちょうど
駅通り商店街の真ん中辺り,栄町商店街との十字路交差点の
アーケードの下で開催されたことを私は今でも覚え
ております。 また,秋祭りには,地元の太鼓台
が列をなし
てアーケードを運行される情景は,迫力
があり,今でも多くのファンを集め
ております。 そのような歴史を刻んできた
駅通り商店街では
あります
が,今後もし
アーケードを撤去するならば,
アーケード撤去後の商店街の姿をどのように描い
ていくのか
が大変重要になっ
てくると思います。 しかしながら,
営業店舗数
が激減し
ている商店街だけで,今後の将来像を研究し,推進し
ていくことは,大変重荷で
あろうかと思います。 実は,そのような課題に取り組むために,全国の例を見ますと,各地で市と商店街
が1つのプロジェクトを組んで,先進地事例などを調査研究し
ているところ
があります。その例を申し上げたいと思うんです
が,1つ目は,大分県別府市の楠銀天街のケースです
が,今後の在り方を話し合うため,市と地元自治会
が一体となっ
て,楠銀天街の今後の在り方について考える検討委員会を立ち上げたというものです。2つ目は,八王子市八幡町商店街のケースで,
アーケード撤去に関わる勉強会を立ち上げ,
アーケードのメリット,デメリット,撤去後の対応について話し合ったり,また専門家を呼んで勉強会も行ったというものです。八幡町商店街のケースでは,結局のところ,撤去の引き金になったのは,事も
あろうに,積雪による
アーケードの落下事故
が起き
てしまったことから撤去に至ったようです。これは,本市においても,やまじ風の強風や異常気象による大雪等も考えれば,
あり得るのかなというふうな考えになります。 ここで,最後の質問になります
が,アーケードの撤去も含め
て,今後の商店街の姿をどのように描い
ていくかについて,市と商店街
が1つのプロジェクトを組み,テーマについて研究し進め
ていくこと
が大変重要かと思うのです
が,お考えをお聞かせください。よろしくお願いします。
○
井川剛議長 篠原 実市長。
◎
篠原実市長 大変難しい問題で
あって,今後どうするかということは,軽々に言えないところも
あります。先ほど,私,長たらしくいろいろ申し上げたのは,この問題
があったから申し上げた。 商店街は,そのまちの商工業の商の工を表す団体の顔でも
あるんです。だから,ただ単に小売店
が集まっ
て,列を連ね
ているというわけではない。商工,小売店
がアーケードをつくっ
て,小売店の業として一つの形をつくるということの大切さ
が,かつてはそれだけで価値
があったわけです,まちをつくるという。だから,観光で来た人は,あのまちのあの
アーケードはきれいだったねなどという話になるわけです。でも,今現在は,なかなかそういうわけにはいかない。だから,
四国中央市も,
アーケードのない商店街もたくさん
あります。それぞれの商工の
皆さん方とも,また組合ともよく話をしながら,
皆さん方がどういう方向へ向い
ていきたいのか,その意向を最優先にし
て,本市の商工業の進展という大問題を抱えながら,その問題を解決し
ていくということにしたいと思っ
ております。以上ですから,それぞれまた問題
があると思いますけど,御賛同いただきますようによろしくお願い申し上げます。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 市長からの御答弁,ありがとうございました。 市
が積極的に商店街の方と一緒に次の姿を描い
ていくというふうな形
が出来上がるのではないかと思います。 最後に,私から1つ,将来の商店街の像に絡め
て,要望をさせ
ていただきたいと思うんです
が,書道パフォーマンス甲子園の第1回目
が行われたということを申し上げました
が,実はこの9月議会に,書道パフォーマンス甲子園の聖地モニュメントを伊予三島運動公園に480万円で整備する補正予算
が計上され
ております。私は,これはこれで賛成するもので
あります
が,駅
通り商店街アーケードの下で記念すべき書道パフォーマンス甲子園第1回大会
が行われたということを忘れないでほしいという気持ち
があります。ですから,川之江商店街の
アーケードの撤去後の姿も含め
て,
駅通り商店街と栄町との交差点のところに,書道パフォーマンス甲子園第1回大会開催の地という何かモニュメント的なもの
が欲しいと思うので,これは要望ということで申し上げ
ておきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 以上で質問項目1は終わりたいと思います。 次に,水道事業について質問いたします。 最初に,水道事業についての関連で,水道法
が令和元年度に改正されました
が,改正水道法の内容のポイントについてお伺いできたらと思います。
○
井川剛議長 宮崎啓三水道局長。
◎宮崎啓三水道局長 お答えいたします。 水道施設台帳の整備義務化等を盛り込んだ水道法の一部を改正する法律
が令和元年10月1日に施行されました。この水道法の改正に至る背景には,人口減少に伴う水需要の減少,水道施設の老朽化,水道事業に携わる職員数の減少など,水道事業
が抱える深刻な課題
がございます。こうしたことから,今回の法改正は,水道事業の基盤の強化を図り,将来にわたって安全な水を安定的に供給するために行われたものでございます。 この改正の主なポイントは3つございます。 1つ目は,スケールメリットを生かし
て効率的な事業運営を可能とする広域連携の推進です。具体的には,都道府県
が推進役となっ
て,市町村を超えた広域な見地から水道事業の広域化を検討するもので,愛媛県におきましても,東予,中予,南予のそれぞれの地域に分かれ
て検討を進め
ているところでございます。 2つ目の改正ポイントは,水道施設などの資産管理の推進です。これは,水道施設の更新などに要する費用を含めた事業全体の収支見通しを行い,必要な財源を確保した上で,水道施設の更新,耐震化を着実に進展させ,災害に強い水道の構築を図るものでございます。あわせ
て,水道施設を適切に管理する水道施設台帳を作成し,保管すること
が義務化され
ております。 3つ目の改正ポイントは,民間の技術力や経営ノウハウを活用できる多様な官民連携の推進です。この改正は,水道事業の運営権そのものを民間事業者に委託すること
ができる仕組みを導入したものでございます。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございました。 改正ポイントを大きく3つおっしゃっ
ていただいたんです
が,その中で2点ほど再質問させ
ていただきます。水道施設台帳という言葉
が出
てきました
が,施設台帳の作成と保管
が義務づけられたということです。それはどういったものなのか,その概要,本市の作成状況はどうなっ
ているかをお伺いします。よろしくお願いします。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 お答えいたします。 先ほどの御質問で答弁いたしましたとおり,改正水道法において,水道施設台帳の作成,保管
が義務づけられました
が,この水道施設台帳の義務化は,令和4年10月1日からの適用となっ
ております。全国的に水道施設の老朽化による漏水事故など
が相次いでおり,これは更新計画の基礎資料となる水道施設台帳の不備
が一因とされ
ていることから,適切に
維持管理が行えるよう,水道施設台帳の作成,保管
が義務づけられたものでございます。 水道施設台帳の概要でございます
が,水道管,ポンプ場及び配水池などの設置年度や管の口径,機器の能力,水量などを記載した調書と位置図や平面図などの図面で構成され
ております。この台帳は,紙ベースで作成されたものも認められ
ております
が,マッピングシステム,いわゆる地形地理情報に施設の状況を載せたデータベースです
が,マッピングシステムなどの電子化も努力義務とされ
ております。 水道施設台帳の整備状況でございます
が,全国の水道事業者の約77%
が既に整備し
ており,本市においても既に整備
が完了し
ております。 なお,努力義務で
ある電子化につきまし
ても,水道管は100%完了し
ており,ポンプ場や配水池につきまし
ても,約65%
が完了し
ております。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 副市長,ありがとうございました。 ただいまの御答弁では,本市においては,既に水道台帳
が完了し
ているという御答弁だったと思います。あと,電子化については,頑張っ
ていただきたいと思います。 それでは,あともう一点
あったと思うんです
が,新たな官民連携の仕組み
が導入されたという説明
がありました。本市の官民連携についてはどのように考え
ているのか,お聞きしたいと思います。
○
井川剛議長 宮崎啓三水道局長。
◎宮崎啓三水道局長 お答えいたします。 本市の官民の連携につきまし
ては,今回の改正水道法で導入されたような水道事業の運営権を設定する方式ではございません
が,中田井浄水場等更新整備事業をDBO方式で実施し
ております。浄水場及び場外施設の運転管理の業務を技術上の責任を担う第三者委託方式で委託し
ております。 また,水道使用量の検針や水道料金の徴収の事務などにつきまし
ても,個別に業務委託により実施し
ているところでございます。 このような官民連携などによる民間活力の導入は,単に経費削減の手段としてではなく,水道事業の持続性やサービスの質の向上につながるもので
あり,水道事業の運営基盤の強化の有効な方策の一つと考え
ております。 今後におきましても,民間事業者へ委託できる業務につきまし
ては,委託を推進するなど,民間活力の導入を検討し
ていきたいと考え
ております。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございます。 それでは,次に具体的内容2の鉛製水道管導入に至った理由,そしてこれまでの厚生労働省の指針について,併せ
てお伺いしたいと思います。 実は,水道事業について,他市のホームページを見
て分かったんです
が,昔,鉛製の水道管
が使用され
ていた
が,健康に影響を及ぼすおそれ
があるということで順次取り替え
ていっ
ていますといった内容の呼びかけ
が広島県府中市や福島県福島市のホームページに出
ておりました。私も,これは大変だ,大変だというより心配だということで,本市の水道局に問い合わせたところ,本市でも使っ
ておりましたという御答弁でした。そして,ホームページにも載せ
ていますということでしたので見
てみますと,確かに
四国中央市水道局のホームページに,これは2020年7月の更新なんです
が,鉛製給水管についてという項目
がありました。 本市においても,この問題
があったということで,過去には施工性のよさから給水管の一部に鉛製の水道管を多く使われ
ていたようです
が,導入に至った理由と厚生労働省からの指針はどのようになっ
ているのか,お聞きできたらと思います。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 お答えいたします。 鉛製の管,鉛管です
が,御紹介
がありましたとおり,大変柔軟性
があって加工
がしやすいということの上に,さびにくく耐久性も
あっため,本市の三島,川之江地域では,昭和46年頃から昭和52年までの間,給水管の材料の一つとして,配水管からの分岐箇所に1メートルの長さで使用し
ておりました。しかしながら,漏水事故や塩ビ管の普及に伴い,昭和53年度に使用を中止し
ております。なお,土居地域や新宮地域には,鉛管は使用され
ておりません。 この鉛管の使用に対する国の指導につきまし
ては,平成元年6月に厚生労働省の課長通知で,鉛の溶出のない管の使用や布設され
ている鉛管の布設替え,鉛の溶出対策としての水道水のpHの改善に努めること
が指導され
ております。 また,平成16年6月に厚生労働省
が策定した水道ビジョンにおきまして,できるだけ早期に解消するという目標を掲げられたことに伴い,本市も順次鉛管の布設替えを行っ
ているところでございます。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございました。 これまでに三島と
川之江地区で鉛製水道管を使用し
ていたようです
が,それでは現在どのくらいの使用件数
があるのでしょうか,お伺いいたします。
○
井川剛議長 庄司玉男
給水整備課長。
◎庄司玉男
給水整備課長 お答えいたします。 現在の鉛管の使用件数でございます
が,合併前の平成12年度には1,097件ございました
が,老朽管の更新工事や下水道工事に伴い,配水管の移設工事を行いまし
て,順次布設替えを行った結果,令和3年度末では384件となっ
ており,3分の1程度に減少し
ております。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございました。 ただいまの御答弁では,合併前の平成12年度に1,097件
あったもの
が,令和3年度末では3分の1の384件まで減っ
ているとのことでした。これは,言い換えれば,まだこれだけの数
が残っ
ているということも言えます。これは,できるだけ早く布設替えをしなければいけないのではないかと思います
が,全部の鉛製水道管の布設替えを完了するには,まだしばらく時間
がかかるのではないかと思われます。水道局としては,布設替え完了までの対応策は
あるんでしょうか。
○
井川剛議長 宮崎啓三水道局長。
◎宮崎啓三水道局長 お答えいたします。 現在使用中の鉛管に対しての対応でございます
が,先ほど紹介いたしました平成元年の厚生労働省課長通知に
ありますpHの改善を実施し
ております。pH値の低い水,いわゆる酸性の水は,腐食性
が強く,金属製水道管の成分
が溶出しやすいとされ
ており,本市におきましては,鉛の溶出を抑えるため,浄水処理過程でpH値をおおむね7.7に調整し
て各家庭に給水し
ております。したがって,通常の状態で使用され
ている場合には,ほぼ影響はないものと考え
ております。 しかしながら,長期間留守にされた後などについては,念のためバケツ一杯程度の水を飲料以外の用途に使用することをお勧めし
ており,自宅の給水管に鉛管
が使われ
ているかとの問合せと併せ
て,市ホームページなどで呼びかけを行っ
ております。 いずれにいたしまし
ても,安全で安心な水を供給するため,今後も引き続き耐震化や更新工事に併せ
て鉛管の使用路線を優先的に更新し
ていくこととともに,点在する鉛管は個別に布設替えの対応を行うなどし
て,早期に鉛管の解消を図っ
てまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございます。 今回の私の質問の安全・安心な水に関しては,鉛製水道管のことをもう少し掘り下げ
てお聞きしたかったんです
が,これにつきまし
ては,答弁でも
ありましたように,鉛製水道管,直接健康には影響はないとしながらも,厚生労働省では取り替えるようにという指針になっ
ておりますので,できるだけ早く布設替えをお願いできたらと思います。本市のホームページでも,市民の不安を少しでも払拭するように,現在のお使いの給水管
が鉛製かどうかお知りになりたい場合には水道局にお問合せくださいということも呼びかけ
ておりますので,そういう場合には対応をし
ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは次に,具体的内容3の水道施設の耐震化の状況についてお伺いします。 最大震度7
が想定される南海トラフ巨大地震の発生確率も,年を追うごとに高まっ
てき
ていると心配されるところでございます。そうした中で,本市の水道事業は,事業開始から相当な年数
がたち,災害に備え
て耐震化
が必要な施設
が増え
てき
ていると思われます
が,本市の水道施設の耐震化状況はどうなっ
ているのか,また全国平均はどうなっ
ているのか,お聞きします。よろしくどうぞ。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 お答えいたします。 水道は,市民生活や社会経済活動に欠かせない重要なライフラインで
あり,地震などの自然災害時におきましては,断水による影響を最小限にとどめること
が求められ
ております。また,被災した場合におきましても,速やかに復旧できる体制の構築
が必要とされ
ており,最大震度7
が想定され
ております南海トラフ巨大地震を考慮しながら検討を行っ
ておるところでございます。 本市の耐震化の状況でございます
が,令和3年度の水道統計によりますと,浄水施設の耐震化率は,全国平均
が38.0%,愛媛県
が58.9%で
あるのに対し,本市は84.3%となっ
ております。これは,中田井浄水場更新整備事業
が令和元年度に完了したことにより高い耐震化率を誇っ
ております。 次に,配水池の耐震化率です
が,全国平均
が60.8%,愛媛県
が65.8%で
あるのに対して,本市は68.6%で若干平均を上回る耐震化率となっ
ております。 水道管につきまし
ては,原水を河川等から浄水場まで送る導水管,それから浄水場から配水池へ送る送水管及び,配水池から道路の下などを通っ
て各家庭までお送りする配水本管などの基幹管路と呼ばれる水道管の耐震適合率は,全国平均
が40.7%,愛媛県
が31.7%で
あるのに対して,本市は40.2%となっ
ております。 また,それらに配水支管を含めた管路全体の耐震適合率は,本市は約15%となっ
ており,まだまだ耐震化
が進んで
いるとは言えない状況にございます。引き続き,災害に備えた整備促進に取り組んでまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ただいまの御答弁では,浄水施設の耐震化率は全国平均
が38%,愛媛県
が58.9%に対して,本市は84.3%ということですので,かなり高い水準に
あるのではないかと思います。 あと,配水池の耐震化率も,全国平均と県の数字を若干上回る状況だと思います。 ただ,水道管につきまし
ては,導水管,送水管及び配水本管などの基幹管路と呼ばれる水道管の耐震適合率は,全国平均
が40.7%,愛媛県
が31.7%で
あるのに対して,本市は40.2%ということですから,決して高いとは言えないのではないかと思います。 さらに,配水支管を含めた管路全体の耐震化率は約15%と,まだまだ耐震化
が進んで
いない状況だということ
が分かりました。 そこで,大地震
が心配されるということでも
ありますし,老朽管路の更新は今後どのように考え
ているのかをお伺いいたします
が,法定耐用年数を経過し,老朽化の進んだ管路
が増え
ていると思われます。市内に埋設してる水道管の総延長の数字なんかも教え
てもらいながら,今後の本市における水道管路の更新をどのように考え
ているのか,お伺いいたします。
○
井川剛議長 宮崎啓三水道局長。
◎宮崎啓三水道局長 お答えいたします。 本市の水道管の総延長は,約800キロメートルでございます。このうち法定耐用年数の40年を超えるものは,約21%の約168キロメートルとなっ
ております。 さらに,今後10年間のうちに水道管のおよそ半数
が法定耐用年数を超過するものと考えられ
ております。 管路の更新整備状況でございます
が,令和2年度は約5.7キロメートル,令和3年度は約4.4キロメートルの管路工事を行っ
ており,今年度は約5.6キロメートルの工事を行う予定とし
ております。毎年5キロメートル程度の更新整備を行っ
ております
が,管路の総延長を考えますと,単純計算で年間約20キロメートル程度の更新
が必要となり,管路更新
が追いつい
ていないの
が現状でございます。 しかしながら,厚生労働省
が示し
ております実耐用年数に基づく更新基準の設定例では,ダクタイル鋳鉄管の実使用年数は約60年から80年とされ
ていることから,これに基づい
て,本市におきましても,法定耐用年数ではなく実使用年数に基づく更新基準を採用し,整備の平準化を図るとともに,計画的な更新にさらに努め
てまいりたいと考え
ているところでございます。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 ありがとうございます。 本市の800キロメートルと長い総延長の水道ということでございます
が,その中で順次耐震化も進んで
いると理解はさせ
ていただきました。ただ,年間20キロメートルというぐらいのところでしたら,なかなか追いつかないというところも
あると思うんですけど,頑張っ
ていただきたいと思います。 さて,最後の質問になります
が,具体的内容4,今後,人口減少等に伴い,全国的にも水道事業の経営
が大変厳しくなっ
ていくのではないかと思われます。本市においても,水道事業の厳しさは例外ではないかと思われます
が,今後の本市の水道事業の経営は大丈夫なのでしょうかという問いかけになります。 これは,給水人口の減少とか,節水型機器
が普及し
てき
ている。そして,老朽化施設を更新し
ていかなければならない,耐震化もし
ていかなければならない。そんないろいろな課題
がある中で,本市の水道事業の経営の見通しということで,最後にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○
井川剛議長 篠原 実市長。
◎
篠原実市長 この問題について,私のほうから総括的に答弁いたし
ておきます。 水道事業の経営の見通しでございます
が,令和2年度から三島,川之江地域と土居地域,新宮地域を1つの会計へ経営統合し,事業運営の一層の効率化に努め
ております。しかしながら,全国と同様,給水人口の減少や節水型機器の普及,節水意識の向上などにより給水利益
が減少する一方,老朽化施設の更新や災害に備えた耐震化
が必要となっ
ており,水道事業の経営は今後一層厳しいものになるものと予想され
ております。 昨年度以降,県内でも幾つかの市町の水道料金改定について新聞報道等
がなされ
ております
が,本市におきましても,老朽化した施設の計画的な更新や安定した安全な水の供給継続に向け,料金水準の見直しを検討するほか,より効率的な事業運営を進めるため,1市1水道に向け
ての市内に4つ
ある水道事業の事業統合にも取り組んでいく必要
があると考え
ております。 今後とも効率的な運営に努め,引き続き安全・安心な水の供給に努め
てまいりたいと思っ
ております。よろしくお願い申し上げます。
○
井川剛議長 吉田善三郎議員。
◆
吉田善三郎議員 御答弁ありがとうございました。 安全で安心な
水道行政ということでお聞きいたしました
が,多岐にわたったので,焦点
がぼやけ
てしまっ
て申し訳ないと思います。問いたかったのは,鉛製の水道管のことも
あるんですけど,あと耐震化の問題,それと水道の経営の問題ということになります。市議の私たちも,いろんなテーマを行政の理事者の方と一緒に一生懸命に考えながら,問題解決
ができ
ていったらと思います。 冒頭の
商店街アーケードの問題も,地元のテーマというか,そういうプロジェクトの中で,一緒に解決し
ていきましょうという姿勢でお願いできたらと思います。 これで質問を終わります。どうもありがとうございました。
○
井川剛議長 以上で
吉田善三郎議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。 ──────────────── 午前11時00分休憩 午前11時09分再開 ────────────────
○
井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,三好 平議員。 〔三好 平議員登壇〕
◆三好平議員 皆さん,こんにちは。議席番号11番,日本共産党,三好 平です。 本日は,質問項目1,マイナンバーカードの普及促進の問題につい
てで
あります
が,具体的内容1では4項目の質問をしますので,答弁よろしくお願いいたします。 まず,政府の施策の問題につい
てで
あります。 1点目,政府は,2020年7月からマイナポイント第1弾として,カード取得者に最大5,000円相当のポイントを還元するキャンペーンを開始,今年6月30日から第2弾を本格的に始め,最大2万円のポイントを付与し
ています。しんぶん赤旗の本年7月17日付記事です。そして,国からマイナンバーカード交付申請書
が在中した封筒,これです
が,私にも送付されました
が,届いたのは8月中旬前後と思っ
ています。締切りの9月末までに申請するとマイナポイントをもらうこと
ができますと,ここへ表示をされ
ています
が,短期過ぎるのではないですか。答弁を求めます。
○
井川剛議長 尾崎智恵子
市民窓口センター所長。
◎尾崎智恵子
市民窓口センター所長 マイナンバーカード交付申請書の申請期間についてお答えします。 今回,国から送付されましたマイナンバーカード交付申請書につきまし
ては,7月時点で申請手続をされ
ていない国民の皆様に送付されたもので
あり,マイナンバーカードの申請を9月末までに行っ
ていただくことで,マイナポイントの付与を受けること
ができるという御案内となっ
ております。 マイナンバーカードの所管で
ある総務省,マイナンバーカードのデジタル社会での利活用の推進を図るデジタル庁,マイナンバーカードを健康保険証として活用する厚生労働省といった関係省庁
がチラシを作成し,今回の御案内に同封,連携し
てマイナンバーカードの普及促進に取り組んでおりますので,この機会に早めの申請をいただければと思います。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 今,お話
がありましたとおりで,関係団体
がこのチラシなんかを出し
てますけども,デジタル庁,総務省,厚生労働省の働きかけということです。そして,それぞれ
がいろんな形で提案をし
ているということなので,次に移ります。 2点目,加え
て総務省
がマイナンバーカードの普及に向け
て,交付事務を担う市区町村への圧力を強め
ています。7月は963団体を指定し,都道府県知事や副知事らを通じて,市区町村長らに普及促進の取組を求め
ています。マイナンバーカードの取得は任意で
あるにもかかわらず,政府は今年度までにほぼ全ての国民にマイナンバーカードを取得させる目標を掲げ
ています。これも,しんぶん赤旗の本年7月20日付記事です。本年7月末時点での交付率は,政策推進課からお聞きしました
が,こういうふうに表を作っ
て,この時点で国
が45.9%,県
が45.4%,本市
が33.5%と提示されました。こんなに低いのに,今年度中にほぼ全ての方にマイナンバーカードを取得させるというようなことは,妥当ではないと考えます。答弁を求めます。
○
井川剛議長 篠原 実市長。
◎
篠原実市長 いろんな考え方
がありまし
て,マイナンバーカードも嫌々しとるところも,そしてしなきゃならんと思っ
てしとるところも,そして今後の社会全般を考えたときに,マイナンバーカードは必要不可欠なものだという認識に立っ
て取り組んで
いるところ,様々な取組方
があります。 三好議員の質問の骨子に
あるのは,マイナンバーカードはつまらないからやめろという骨子ですから,なかなか我々と意見
が一致しない。でも,私は,医療保険を考え
ても,ほかのいろいろな煩雑なことを考え
ても,マイナンバーカードは国民にとって生活上必需品になるものだと思っ
ておりますので,普及促進に向け
て,
四国中央市として全力を挙げ
て取り組んでいきたいと思っ
ております。 質問の内容に
あった少し数字になりますけど,申し上げ
ておきます。 7月末時点で,マイナンバーカードの交付率は,国
が45.91%,県
が45.42%,
四国中央市
が33.53%と断トツに低い状況で
あります。篠原としても何とかマイナンバーカードの普及を増え
てほしいと,数字も上げ
てほしいと思っ
ております。 そのために,本市として,申請の機会を増やすため,県の事業と共同し
て,商業施設で出張申請をしたり,9月中は,市民窓口センターで平日19時まで,土日曜日
が9時から17時まで,また土居窓口センターでも4日間では
あります
が,土日曜日も同じく9時から17時まで開庁し,マイナンバーカードの申請やマイナポイントの手続等を行っ
ており,少しでも多くの方に取得をいただけるように,精いっぱい今後とも職員と一緒になっ
て頑張っ
ていきたいと思っ
ておりますので,議員各位もひとつ御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 交付率,小数点2桁まで言われました,本体は一緒ですけれども。 商業施設で出張申請は,事前のヒアリングのときには,フジで平日,土日に,そういう形でお客さんに対応するとのことでした。そして,9月中は,平日19時まで,土日も休まずに9時から17時まで取り組んでいくとし
ています。職員は大変です
が,国
が今年度内に国民に強要するのは,理解できません。 そこで,次に移ります。 3点目,6月には,金子恭之総務大臣
が,自治体ごとのマイナンバーカードの交付率に応じ
て,来年度から国
が自治体に配る地方交付税の算定に差をつける方針を明らかにし
ています。自治体からは,マイナンバーカードの普及と絡めるのは筋違いだとの批判の声
が上がっ
ています。総務省の発言に,自治労連は,石川敏明書記長名の抗議談話を発表。総務省
が今なすべきはマイナンバーカードの交付率の自治体間競争をあおることではなく,憲法に定められた住民の生存権と基本的人権を保障するための財政の保障だと強調し
ています。これもしんぶん赤旗の本年7月20日付記事です。これは,本当に筋違いで憲法上の問題
があると言われ
ていることは当然のことではないですか,答弁を求めます。
○
井川剛議長 高橋哲也市民部長。
◎高橋哲也市民部長 地方交付税の算定に差をつける方針についてどう考えるかについてお答えいたします。 令和4年6月21日の金子総務大臣の発言については,マイナンバーカードの交付率によって普通交付税
が減額されるといったような趣旨のものではなく,自治体における地域のデジタル化に財政需要を的確に反映し,自治体の取組をしっかり支えるという考え方で検討を進められ
ていると理解し
ております。 そのため,市といたしまし
ても,デジタル社会のツールで
あるマイナンバーカードの普及促進に取り組むとともに,今後のデジタル社会を見据えた施策や整備を進め
ていきたいと考え
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 本市としては,批判の声を上げ
ていないということで,残念です。それこそ,地方交付税の性格というのは,基本は税収のアンバランスを調整する,いわゆる税制収入と需要額との差額を財政調整機能として交付税で対応すると。あと行政サービスの財源を国
が保障し
ていく財源保障機能という2つの性格で
あるということですけど,今答弁に
あったように,マイナンバーカードの交付率を上げたら,需要額
が大きくなるから,それで交付税で対応し
ていくという説明でした
が,今後検証をし
ていくべきだと考え
ております。 そして,最後の4点目で
あります。これは,先ほど
市民窓口センター所長が言われました,厚生労働省
が健康保険証として活用というようなことだと言われ
てました
が,厚生労働省は,10日,マイナンバーカードを健康保険証代わりに利用可能にするオンライン資格確認の導入を来年4月から医療機関,薬局に義務づけ,従来の保険証を使う患者の窓口負担
が割高になる仕組みを中央社会保険医療協議会の総会に示し
て,了承された。なりふり構わずマイナンバーカードを普及させる姿勢を露骨に示したものです。マイナンバーカードの保険証利用は昨年10月から本格運用を開始したものの,マイナンバーカードの読み取り機を設置し,運用を開始した施設は,7月末時点で全国で26.1%にとどまります。政府は,運用施設を増やすため,システム導入の義務化を提起,医療団体から拙速な机上の空論だと批判
が相次いで
いました。そうした批判をよそに,厚生労働省は省令を改め,紙のレセプト,診療報酬明細書での請求
が認められた約1万施設を除く約21万施設にシステムを義務づけるとした
が,運用を開始した施設でも,保険証の使用
が大半を占め,マイナンバーカード利用は全体の0.5%にすぎなかった。マイナンバーカードの紛失,盗難やマイナンバー漏えいのリスク
が高まるなど,デメリットのほう
が大きいと指摘され
ています。 さらに,運用施設に4月から診療報酬の加算を導入しました
が,カードで受診した方の窓口負担
が割高になる結果となっ
ていました。厚生労働省は,カードの普及
ありきで,今年10月に現行の診療報酬加算を廃止します
が,窓口3割負担の患者
がシステム導入病院で受診した場合,初診に限る
が,カード利用者の負担増は6円に抑える一方,保険証利用者は12円の負担増などとする新たな加算を設けると決定。患者団体の委員らは,保険証利用者にペナルティーのように負担を上げるのは理解を得にくいと懸念を表明しました。 期限
が短か過ぎ
て義務化に対応できないとの懸念も相次いだため,中央社会保険医療協議会はやむを得ない場合の対応や期限について検討することなど,厚生労働省に求めました。これも,しんぶん赤旗の本年8月11日付記事です。この複雑な内容の確認はどうされ
ていますか,答弁を求めます。
○
井川剛議長 尾崎智恵子
市民窓口センター所長。
◎尾崎智恵子
市民窓口センター所長 オンライン資格確認システムについてお答えします。 現在,マイナンバーカードの保険証利用については,医療機関側のメリットとして,保険資格の有効性
が即座に確認できることによる事務コストの削減
が可能となり,医療提供者及び利用者双方のメリットとして,薬剤情報や特定健診等の情報の開示によりデータに基づく診療
が可能となり,無駄のない医療の提供
が可能となること
が挙げられ
ております。 また,転職,結婚,引っ越しなど
がある利用者については,新住所地での健康保険証の発行を待たずに,保険者での手続
が完了次第,マイナンバーカードにて医療機関や薬局を利用できるといったメリット
があり,正確性やスピード感
が求められる中,医療機関や利用者双方の利便性
が高まるため,国もマイナンバーカードの普及に併せ
て導入を進め
ております。 このような中で,進捗状況についてです
が,マイナンバーカードの7月末の交付率は45.91%となっ
ており,そのうちマイナンバーカードの保険証利用登録件数は,8月28日時点において1万9,000,4万3,844件となっ
ており,対交付枚数率は32.7%となっ
ております。 また,オンライン資格確認システムの運用を開始し
ている施設は,こちらも8月28日時点においては,全国で6万3,250施設となっ
ており,対施設数比で27.5%の施設
が運用を開始し
ております。 県内でのシステム運用状況につきまし
ては,8月28日時点において,771件の医療機関で運用され
ており,県内での運用率は31.2%となります。 市内につきまし
ては,同時点において,49件の医療機関で運用し
ており,市内での運用率は6.4%となっ
ております。 今後の見通しについ
てでございます
が,議員御案内のとおり,令和5年4月より医療機関,薬局への導入
が原則として義務づけとなります。また,令和6年度中をめどに,保険者による保険証発行の選択制導入を目指し
ており,導入状況等を踏まえ,行く行くは保険証の原則廃止を目指し
ているということ
が厚生労働省より発表され
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 尾崎所長,ありがとうございます。 こうした中で,マイナンバーカード交付率を上げ
ても,施設としては,国全体で27.5%,県では31%程度,市は49で6.4%という形で,非常に施設自身
がマイナンバーカード対応というの
ができないということで,反対意見も多く
て,実際そうした状況だということで
あります。そんな中で,逆に保険証を廃止し
て,保険証利用者の負担を上げるなんかは,国はむちゃくちゃです。 次に,移ります。 具体的内容2,住民へのデメリットについ
てで
あります。 我が党の中央委員会発行の「議会と自治体」この冊子です
が,2015年8月号の32ページには,マイナンバー最大の狙いは国民の収入,財産の実態を政府
がつかみ,税,保険料の徴収強化と社会保障の給付削減を押しつけることですと,また36ページでは,情報流出事件
が相次いでおり,政府は対策を取っ
ていると言います
が,人間
がつくり,運用する以上,100%安全は
あり得ません。同年6月,日本年金機構の職員のパソコン
が外部から送られたメールを介し
てウイルスに感染し,約125万件にも上る個人情報
が流出したこと
が発覚しました。個人情報
が流出した不安に付け込んだ詐欺事件も発生し
ていました,とし
ています。私
が,これまでデジタル化の質問でも,現政府
が進め
ているデジタル化の問題は,1点,プライバシーを侵害するおそれ
がある,2点,デジタル化によって行政サービス
が低下する,3点,統一,標準化とマイナンバーによって監視社会
がつくられる,4点,官民
が一体で推進するデジタル改革で大企業のもうけに個人情報
が利用される。加え
て,マイナンバー制度は,日本経済団体連合会などの要望のままに,国民の所得,資産,社会保障給付費を把握し,国民への徴収強化と社会保障費の削減を進める仕組みと言われ
ていると,同じ内容となっ
ています。こうしたデメリットの解消対策はどうされようとし
ていますか,答弁を求めます。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 まず,プライバシーの侵害という御懸念については,改正個人情報保護法
が2022年4月に施行され,国民の個人情報に対する意識の高まりや技術革新を踏まえた個人情報保護と利活用のバランス,国境を越え
て流通するデータの増大に伴う新たなリスクへの対応等の観点から,制度
が見直されました。この改正では,本人の請求権の強化や個人情報取扱事業者の責務の追加などにより,個人情報保護
が手厚くなっ
ております。 次に,デジタル化による行政サービス
が低下するという御懸念については,デジタル社会形成基本法の目的
が,デジタル社会の形成による我が国経済の持続的かつ健全な発展と国民の幸福な生活の実現で
あり,総務省
が示す自治体DX推進計画では,デジタル技術やデータを活用し
て住民の利便性を向上させることと,業務効率化を図り,人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげ
ていくことを掲げ
ております。デジタル化によって行政サービス
が向上することは
あっても,低下することはないと考え
ております。 次に,システムの統一,標準化によって監視社会
がつくられるという御心配についてです
が,デジタル改革関連法では,デジタル庁や官邸
が個人情報を収集する権限を付与するものではなく,あくまでもそれぞれの情報は行政機関
が保有管理するものですので,集約監視は
あり得ないと考え
ております。 最後,4つ目に,企業のもうけに個人情報
が利用されるというお考えについてです
が,マイナンバーは個人を特定できないデータとして,また特定できる場合は本人同意を条件として利活用できるものと認識し
ており,安全性は十分確保され
ているものと考え
ております。 以上のように,マイナンバー制度では,制度,システム両面で様々な安全管理措置を講じ
ております。国
が進めるデジタル化の中で,マイナンバー制度の整備やマイナンバーカードの普及は,社会保障,税制度の効率性,透明性を高め,行政手続などの利便性向上を目的に推進し
ておるものでございます。 新型コロナウイルスの影響も
あり,多くの手続や決済
が非対面のオンライン上で進められるように変化し
ておる中,マイナンバー制度の整備は,デジタル社会の重要なインフラとなっ
ております。三好議員も持たれ
ておるかと思うんです
が,携帯電話とかスマホを多くの国民
が持つことによって,緊急の場合の安否確認の連絡で
あるとか,通常の連絡
が非常に容易になりました。利便性
が向上し,いろんな情報のやり取りの効率性
が高まっ
ております。こういった形で,国民のたくさんの方
が持たれることによって,社会全体
がよくなっ
ていく,それ
がマイナンバーだと思っ
ておりますので,ぜひ本市においても,引き続き普及促進に努めたいと思っ
ておりますので,市民の皆様には積極的な取得をお願いしたいと思っ
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 副市長,答弁ありがとうございます。私,デジタル化の問題,本当に何度も質問し
ておりました。デジタルDXという
て改革をし
ていくというようなこと,今回もDX推進計画でやっ
ていっ
て,本当に住民に役立てたいとのことですけども,言われ
ているようなこと
がすんなり続くということは難しいと思っ
ていますし,ガバメントクラウドというアメリカの2大企業に加盟せえということを国から言われ
て,本市も一応は拒否するという答弁はなかったんです。そういう意味では,様々な欠点
があるんで,こんな犠牲を押しつけるということは,本当に許されないと思います。 そこで,次に移ります。 具体的内容3,国の補助金と事業費の内訳につい
てで
あります。 これは,国のマイナンバー普及促進の補助金の内訳と本市のマイナンバーカードの普及促進経費は,2款総務費,1項総務管理費,7目企画費のうち,マイナポイント利用環境整備事業の11節役務費,12節委託料,これと2款総務費,3項戸籍住民基本台帳費,1目戸籍住民基本台帳費とのことですけれども,今回の補正額の国庫補助金総額と事業費総額を分かりやすく解説いただい
て,補助金率と市単独金事業率を明らかにされ,その結果の是非をどう判断され
ているか,答弁を求めます。
○
井川剛議長 尾崎智恵子
市民窓口センター所長。
◎尾崎智恵子
市民窓口センター所長 まず,先ほど私のほうでお答えさせ
ていただきました,オンライン資格確認システムの答弁の中で申し上げました数字
が違っ
ておりましたので,1点訂正させ
ていただきます。マイナンバーカードの保険証利用登録件数につきまし
ては,8月28日時点において,「1,904万3,844件」となっ
ておりますので,訂正します。申し訳ございません。 続きまし
て,マイナンバーカードの普及促進の補助金と事業費の内訳についてお答えいたします。 9月補正で計上させ
ていただきましたマイナンバーカードの普及促進関連の予算は,企画費のマイナポイント利用環境整備事業の854万1,000円に対し,総務費国庫補助金の企画費国庫補助金のうちマイナポイント事業費補助金で100%補助,また戸籍住民基本台帳費の一般経費のうち,人件費と事務支援業務委託料の943万8,000円に対し,戸籍住民基本台帳費国庫補助金のうち,個人番号カード交付事務費補助金で100%の補助となっ
ております。 なお,同じく戸籍住民基本台帳費国庫補助金のうち,社会保障・税番号制度システム整備費補助金につきまし
ては,マイナンバーカードの普及促進に関連するものではなく,戸籍システムの改修委託料に対する補助となっ
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 所長,もう少し大きい声で教え
ていただけたらと存じます。よろしく。 それで,マイナンバー制度に対して,マイナポイントの必要経費全てを国
が補助金を出す,そして戸籍住民基本台帳のカード交付事務費の事業費943万円も100%国
が補助するということで,本当に国は,マイナンバーカード普及のために,補助率,大変大きくやっ
てます。 しかし,カードを取らせ
て住民のデメリットを押しつけ
ていくということは,市長は,住民のために改善し
ていくということを何点も言われました
が,ストレートにそんなに自治体独自で管理できるというところまでは,制度としてなかなか難しいというところも
ありますので,手直しし
ていくという点,さらに求め
て見直し
ていただきます。 次に,最後の具体的内容,普及促進の中止,撤回についてで
あります。 政府は,これまでの質問の中で,自治体や自治労連や医療団体,患者団体など,関係団体から反対意見など
が出され
ているのに,普及促進を推し進め
ています。加え
て,地方自治体の仕事は,地方自治法第1条の2で,地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本として,地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとすると規定し
ているのに,社会保障の給付削減を押しつけるなど,地方自治法を守らないことを強行し
ています。こうした政権には,本当に厳しく対応し
て,マイナンバー制度の中止,撤回をし
ていくべきと求めます。答弁を求めます。
○
井川剛議長 高橋哲也市民部長。
◎高橋哲也市民部長 お答えいたします。 普及促進の中止,撤回ということでございますけれども,マイナンバーカードは,対面でもオンラインでも安全,確実に本人確認を行うこと
ができるデジタル社会の基盤となるツールで
あり,国は今後もマイナンバーカードの利活用シーンを拡大し
ていくこととなります。 健康保険証としての利用,住民票等のコンビニでの交付サービス,マイナポータルを利用した子育て関連手続の申請等をワンストップでできるサービスの提供,新型コロナワクチンの接種証明書の取得等,ますます利用の機会は増えることとなります。 そうした場面での手段の一つとしてマイナンバーカードを御活用いただくため,国策としてマイナンバーカードの普及促進に取り組んでおりますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 高橋部長,住民のために強め
ていくということで
ありますけれども,ぜひそうした点,さらにさらに検証を重ね,問題解消されますことを求めます。 これに対して再質問でございます
が,マイナンバーの記載提供は,義務でなく,個人の任意で
あって,申請しなく
ても罰則や不利益はなく,これまでと変わらないと京都弁護士第一法律事務所
が言われ
ています。こんな資料を市からも提供いただい
ております
が,答弁を求めます。
○
井川剛議長 尾崎智恵子
市民窓口センター所長。
◎尾崎智恵子
市民窓口センター所長 お答えします。 マイナンバーカードについては,御本人
が申請し,御利用いただくもので
あり,作成しないからと言っ
て罰則
があるものではございません。 しかしながら,今後のデジタル社会の拡大により,利用できる場面はますます増え
てまいります。選択肢の一つとしてマイナンバーカードを活用頂ければと思いますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 マイナンバーで都合
がよくなると,利用
がしやすいというようなことにならない。デジタル庁
が最初にこういうふうに申請を早くやりましょうというチラシの中に,出し
てますけど。個人の税金,保険料徴収強化,そして社会福祉施策削減というようなことを目的に国
がマイナンバーをつくったと言っ
ているわけですから,都合
がよくなるということではないですよね。
○
井川剛議長 三好議員,再質問ですか。
◆三好平議員 ええ。いやいや,総括も含んで言うんです。
○
井川剛議長 簡潔にお願いします。
◆三好平議員 簡潔に言うたって,本当に難しい内容です。単純に,私のデジタル化の質問の中で,市長の答弁で,個人情報の漏えいで被害を与えるという点は,市
が監督を,プライバシー保護条例に基づい
て頑張っ
ていきたいというようなことも追加提案をいただい
て,頑張っ
てもらわないかんと思っ
てますけど,国はそういう意見
が出されたら改良するというような形になっ
てき
ていないの
が,しんぶん赤旗で様々に問題点,指摘をしたとおりです。そういう意味で,ここでも市民部長それから尾崎所長,マイナンバーを取れば,利活用でき
ていくということですけど,逆に自治体
が遠い距離になるというようなことで,通信情報提供で……。(発言する者あり) その技術でやっ
ていけるというけど,そんなん使えん人,高齢者は多くおいでるんです。
○
井川剛議長 三好議員,無理し
て時間いっぱい使わなく
て結構なので,質問
があれば質問をお願いします。
◆三好平議員 いやいや,皆さんにこの問題,国の補助金も大きく出されとるけん,それで促進するようなことを見直し
ていただきたいと思っ
ているわけです。 それで,地方議会でも,議員の皆さんにも要請をしたいと思うんです
が,国に対して,実施中止を求める意見を上げ
ていくとともに,1つには共通番号にひもづける情報をできるだけ限定させる……。(発言する者あり) 特に地方自治体を含め,個人情報を管理し
ていく諸機関から情報を流出させないよう監視すると。3つ目に,個人情報の管理
が適切
がどうか検証することなどについて求め
ていくこと
が私は大切だと思います。そういう意味で,住民の利便性を高めるために知恵と労力を使うべきです。議員の皆さん,マイナンバー制度を肥大化,暴走させない取組の先頭に立っ
ていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。
○
井川剛議長 以上で三好 平議員の質問は終わりました。 ただいまから休憩に入ります。 再開は午後1時とします。 ──────────────── 午後0時01分休憩 午後1時00分再開 ────────────────
○
井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行します。次に,谷 國光議員。 〔谷 國光議員登壇〕
◆谷國光議員 谷 國光でございます。無会派の会に所属いたし
ております。 井戸を掘った人のことを忘れ
てはいけないということわざ
があります。城山下臨海土地造成事業
がいよいよ音を立て
て実施されようとし
ております
が,元はといえば,この事業は,城北地区に住む地盤沈下に危機感を持った1人の意見要望
が実を結んだ事業で
あります。やがて地元自治会
が中心となっ
て,561名の署名と当時の市議18名の賛同署名を持っ
て,市に働きかけ,事業実施に結びつけた,まさに住民の政治参加によって行政を動かした理想的なモデルケースで
あります。このことは,いろんな意味で後世に語り継ぐべき逸話でなければならないと思っ
ております。 それでは,本題に入らせ
ていただきます。 1点目,本会議場での理事者答弁の在り方について。 人事異動前も異動後も,その答弁内容は不変のはずで
あると考える
がという質問をいたしたいと思います
が,かつて日本は,言霊の幸う国と言われ
ておりました。言葉に宿る魂の力によって幸せ
がもたらせる国とされ
てきたので
ありました。したがって,言葉というのを日本人は古来より大切にし
てきたので
あります。ここに来
て,著名人や国会議員を取り巻く様々な問題の中で,その発言において,日本語
が極端に乱れ
ているような気
がいたし
てならないので
あります。御飯論法や東大話法も,至って健在で大忙しで
あります。今さらながらです
が,改めて御飯論法の説明をさせ
ていただきます
が,朝御飯を食べたかと問われ,いや,まだです。さっき食べてたのは朝御飯じゃなかったのか。いや,あれはパンですと,法政大学の教授
が名づけたんです
が,それ
が御飯論法。東大話法に至っ
ては,何度かこの議場で説明をさせ
ていただいたので,その注釈を省きます
が,田舎の一地方議員でさえ,日本語をもっと大切に扱っ
ていると自負し
ている中で,議会における理事者答弁について,甚だ疑問に思うところ
があり,今回の質問に至った次第で
あります。 本会議場のみならず,委員会等においても,理事者答弁に多少の違和感を覚えることは
ありました
が,今回のテーマで
ある「答弁内容は不変のはず」
が,なおざりに聞き流され
てしまったごとくの出来事は,看過できないものとして質問をいたすので
あります。 地方議会とはいえ,議会は議会で
あります。改めて,ここに本会議場における理事者答弁とは,いかほどの重み
があるのか,まずお伺いをするもので
あります。
○
井川剛議長 安部 弘総務部長。
◎安部弘総務部長 谷議員御質問の本会議場での理事者答弁の在り方についての人事異動前も異動後もその答弁内容は不変のはずで
あると考える
がにつきまして御答弁申し上げます。 谷議員からも先ほどお話の
ありましたとおり,本会議場での私たち理事者の答弁は,人事異動の有無にかかわらず,大変重いもので
あり,その責任も重大で
あることを認識し
ております。申し上げるまでもなく,議会と行政の関係は,相互に独立した中で,議決機関と執行機関に分かれ
ております
が,信頼関係の下で,市民のため,市政を運営し
ていくものと考え
ております。今後におきましても,谷議員からのお話を真摯に受け止め,職務に専念し
てまいりますので,どうか御理解賜りますようお願いを申し上げます。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 想定の範囲内の答弁をありがとうございました。 昨年6月議会での
一般質問の中で,行政と市民との信頼関係について,具体的内容の1として,道理なき土地収用は市民に返すべきと迫った質問をいたしました。この事件は,新宮村の時代に遡る出来事ですので,かなりの年月を経た問題で
あるだけに,その解決はなかなか難しいもので
あろうことは確かに容易に理解はできるところで
ありました。それを裏づけるように,そのとき,担当部長の答弁は,調査
が可能かどうかということも含め
て検討させ
ていただきたいということで
ありました。私としては,もう少し能動的な答弁
が返っ
てくることを期待いたし,3度繰り返し問いかけました
が,3回とも同じ答弁
が返っ
てきたので
ありました。行政で言う検討する,前向きに考えるという言葉は,何もしないことで
あるとよくやゆされます
が,しかし3回も同じことを問われ,同じ答えを繰り返し
ていれば,本会議場での発言で
あるだけに,せめて調査
が可能かどうかだけでも調査し
てもらえるのではないかと,この程度の期待は持っ
ていたところで
ありました。三顧の礼では
ありません
が,三顧の期待で
ありました。 そして,1年たったさきの6月議会で,行政と市民との信頼関係について(続編)の中で,約束
が履行され
ていないことについて伺うということで質問をいたしましたことは,御案内のとおりで
あります
が,その答弁は,担当部長
が異動したため,別の部長答弁となったので
あります。しょうがないと思いつつ,その点については理解できるというところでは
あります
が,その答弁の中で,当時の職員などからの聞き取りにつきまし
ても,いまだ実施でき
ていない状況でございます。また,そのような状況を当事者の方に十分お伝えでき
ていなかったことにつきましては,おわび申し上げたいと思いますとのくだり
があったのを受け,結局は調査も検討もし
ていなかったという事実を初めて知ったので
あります。 さらには,調査
が可能かどうかの調査もし
ていなかったということで
あろうと思うので
あります
が,この1年間何をし
ていたのかと言わざるを得ないので
あります。確かに,行政で言う検討しますは,何をしないということだと改めて実感をいたしたところで
ありました。 一方で,同じ質問の中でも,誠意
ある答弁をし
ていただき,その実施に向け,粛々と職責を果たされ
ている今村建設部長のような方もおられるので
あります。例えば,その一部を抜粋いたしますと,答弁の中で,地権者の御心配も解消されますよう,真の権利関係に基づく登記手続を行うべきと考えますとか,相手の方とお話しし,真摯に対応いたしますと断定的な言葉で答弁されたとおり,今現在その手続は進行中で
あります。この違いは一体どこから来るのか,私なりの持論を展開するには,時間
があまり
ありませんので,次回にいたしたいと思います
が,本会議場における発言は,武士に二言はないほどの決死の覚悟を持たないまでも,せめて役所を代表する立場の者として,せめて矜持くらいは持っ
て答弁をし
ていただきたいので
あります。
四国中央市の能力
ある理事者としての誇りを持っ
て発言をし
てもらえるならば,おのずと結果も違ったものになるのではないか,そう信じ
て疑わない限りで
あります。 折も折,先日,会派の議案勉強会のときに談合の話
が出ました。その際,副市長
が一片の曇りも
ありませんと言われました。私は,その言葉
が大好きで,久しぶりに聞いた言葉です
が,本当に言い言葉ですねと申し上げたと思います。そのときに言いそびれましたけれども,政治の世界では本当に半世紀ぶりに聞いたような言葉で
あります。もうとうの昔に忘れ去られた言葉とばかり思っ
ておったので
あります。一片の曇りもないとは,そういう言い方をされ
ている副市長は,くだんの部長の上席で
あります。一片の曇りもない生き方とは,自らの人生の歴史の中で,過去のどの一場面,どの一こまを切り取っ
てもらっ
ても,決して恥じる生き方や批判を受けるような言動はなかったというほどの潔癖な生き方をし
てきた。まさに毎日
が常在戦場のような生き方をし
ていることにほかならないということで
あります。したがって,自らの発言に対してはどこまでも責任を持つ,そのような生き方で
あります。また,そうでなければ,こんな言葉は出
てこない。出
てくるはず
がないので
あります。 また一方で,副市長
がこれほどの覚悟を持っ
て諸問題に対峙し
ているときに,取りも直さず,私ども議員も,同じ覚悟を持っ
て臨まなければならないことは明々白々で
あります。 もとより私も,本会議場での発言は,一片のうそもなければ作り話もない,ただただ一心に市民の代弁者としての責務を果たしてきたにほかならないので
あります。そして,この姿勢はこれからも変わることは
ありません。理事者の答弁にし
ても,前言を翻すような,前言を翻す
がごとくのような答弁内容は,時の担当部長
が誰で
あれどうで
あれ,不変のはずで
あるというふうに私は考えます
が,再答弁,お願いできますか。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 私のほうからお答えさせ
ていただきます。 談合の,あれは制度に関して申し上げました。本市の制度については,一片の曇りもないという自負を持っ
ておりますということを申し上げた次第で
あります。それに関連づけ
ての御質問ということで,私のほうから申し上げさせ
ていただきます。 私も長いこと職員をし
ておっ
て,3つのことを基本として,今まで職員生活を送っ
てまいりました。それは,公平で
あること,規律を守ること,それから議会を重視することです。この3つを常に旨として,今まで職務に精励し
てまいりました。先ほど谷議員からの御説明も
あったとおり,国においては,国会
が最重要機関で
あります。市においては,市議会
が最重要機関で
あると思っ
ております。そうした中で,議場での答弁の重み,重要性,重大性は十分に認識し
ております。
一般質問における質問と答弁は,市政の根幹をなすもので
あると思っ
ております。そういった意味において,6月及び昨年の答弁に関する対応については,信頼を欠く部分
があったと思っ
ております。不誠実な対応で
あったと思っ
ております。したがって,今回6月議会で,谷議員さんから報・連・相
が不十分で
あったということを御指摘されました。改めまし
て,市の組織として,PDCAサイクルをきちんと回すように,一層努力し
て,議員さん方から議場において
一般質問等で御指摘,御提案の
あったことには誠実に対応し
ていかなければいけないと思っ
ております。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 副市長,私は,分かっ
ておった中で,そういう一片の曇りもないという例えをさせ
ていただきました。談合については,副市長
が一片の曇りもない,このことを言いたかったということは分かっ
ております。ただ,一片の曇りもない,この言葉を使っ
て,私はこのように生きたいなというふうに思ってたもんですから,ここでそれを披瀝させ
ていただいた次第で
あります。まだ人間関係
が浅いだけに,そのあたり,なかなか行間を読むというのは難しいかと思うんです
が,そういうふうに理解をし
ていただいたらというふうに思っ
ております。 続い
て,2番目の質問に入ります。 愛媛県立川之江高等学校における生徒指導の在り方について。 1,厳し過ぎる校則の見直しについて,2,根底には義務教育ではなく,あくまで任意教育の場で
あるとの考え
があるから柔軟に対応
ができないのではないかについてお伺いをしたいと思うんです
が,例によりまして,順番
が前後するかもしれませんので,御了承願いたいと存じます。教育長よろしくお願いします,順番
が前後するかもしれません。 私の友人に10代の若者
がおります。女の子です
が,彼女の下には高校生の悩みや相談事
がたくさん寄せられ
てきます。言わばお姉さん的な存在で,大変頼りにされ
ているので
あります。LINE等を通じて彼女のスマホに入っ
てくるので
あります
が,
ある日,彼女は,深刻な体調不良のため入院するか絶対安静
が必要とされ
ていたにもかかわらず,川之江高校へ出向かわなければならないと連絡
があり,訳を尋ねると,先生に抗議をしに行くと。そして,川之江高校の校則
が厳し過ぎるんです。それで,いろんな生徒からクレームのメール
が来
ているんです。私
が行動を起こさんと,いつまでもメール
がやまないんですと,行ったところで何も変わらないかもしれないけれど,とにかく行きますと,彼女はそれまでにも何度か川之江高校へは生徒たちの代弁者として行ったこと
があるらしく,その子たちの意見を伝えますと,その決意を伝え
てきました。水だけしか受け付けないような,立っ
ているの
がやっとという,そんな状態で行くと言うものですから,一緒に行こうか,一緒に行っ
てもらえますかと。その日は土曜日だったのです
が,そんな状態になりながら,即行動に移す彼女に強烈な刺激を受け,また人としての生きざまを教えられながら,歩行困難な彼女を迎えに行き,高校へ出向きました。案の定,対応し
てくれる先生は誰も
いなく
て,生徒指導というべき立場かどうか分かりません
が,後日,教頭先生
が改めて対応されるということで,6月20日月曜日に約束を取り付け
て出直したので
あります。 彼女と私
が奇妙な組合せと映ったかどうかは分かりません
が,2人の教頭先生と会い,対応し
ていただきました。川之江高校の校則は厳し過ぎるんではないですか。もう少し柔軟な姿勢で臨むことはできないですかとかを話す中で,彼女は,私の携帯には,川之江高校の校則についてのクレームやら教師の批判とか
がいっぱい入っ
てくるんです。私も,精神的にもしんどいから,少しでもそんなメール
が減っ
てくれたらと思っ
ていたので,先生,何とかなりませんかとありのままの状況を話したのでした。食べ物も受け付けない状態で,水分も十分には取っ
ていないから,入院勧告を受け
ていた,まさに極限状態の一歩手前で
ありながら,彼女は彼女なりに必死に学校側にその善処方を迫っ
ていたので
ありました。私も,その姿に大いに胸を打たれ,触発をされたわけで
あります。 そして,私の考えとして,かねてから,2に
あるように,川之江高校
がそうで
あるのか,あるいはほかの高等学校もそうで
あるのか分かりません
が,高等学校側の立場としての根底には,義務教育ではなく,あくまでも任意教育の場で
あるとの考え
があるから,柔軟に対応しないのではないか。言い換えれば,柔軟に対応する必要もないのではないかと思っ
ておりまし
て,そのことをその面会時に言わせ
てもらいました。教頭先生いわく,そんなことはないです。せっかく川之江高校に入っ
てき
てもらったのだからと,その後の言葉については忘れました
が,当然即座に否定をされたわけで
あります。校則の見直しについては,校則検討委員会で見直しをする予定で,生徒への説明をするつもりで
いるというような話を受け
て,帰っ
てまいりました。それから数日たった
ある日,メール
が入りまし
て,
ある部活動部員何人かに,
ある教師
が,おまえ,校則に文句
あるんかと聞い
て回ったという話で
ありました。私は,それを聞いたとき,唖然としました
が,それ
がきっかけで今回の質問に至ったという大きな理由で
ありました。 この話は誰
が聞い
てもおかしいと思わざるを得ない。首を大いにかしげたくなるような話で
あります。問題の本質を捉え
ていないだけでなく,有無を言わせない頭ごなしにその言動は,大いに問題の
あるところで
あると思います。まるで民主化の声を抑え込むどこかの国の強権政治,恐怖政治を思い起こします
が,市内小中学校においても,校則に疑問を持つ児童生徒はおられるとは思います
が,同じような問題
が起きたとき,市
教育委員会は同じような行動を取るのか。今回のこの行動パターンについて,その見解をお伺いいたしたいと思うんで
ありますけれども,その原因は,厳し過ぎる校則の見直し
がいまだにされ
ていないことに尽きるのではないかと思うので
あります
が,その見解をお伺いさせ
ていただきたいと思います。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 谷議員の御質問に関しましては,私から御答弁させ
ていただきます。 今,御質問の
あった内容は,確かに本市の市民の方に関わる事案ではございます
が,我々行政に従事する者は,つかさつかさで,それぞれの役所
がそれぞれの職務において,その権限と責任の範疇において,公務を執行し
ております。御承知のとおり,国には国の持ち分や政策,都道府県には都道府県の持ち分や政策,市町村には市町村の持ち分と政策
がございます。御質問の内容は,いわゆる県行政に関することですので,県行政の執行権や決定権を持たない市においては,市政に関することではないので,お答えする立場にはなく,見解は申し述べられないと存じ
ております。今回の御質問は,市
が当事者ではございませんので,回答は差し控えさせ
ていただきます。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 高橋教育長,答弁ありがとうございました。副市長,確かに副市長みたいな立場の方
が答弁するのは,私,よろしかろうなというふうなことは想像はついたんですけれども,ただ私は,なぜ
教育委員会にこういったことを求めたかというと,例のくだんの,何人かの議員も質問いたしましたけれども,私を含め,学力テスト,体力テストの非公表
がありました。そのときの答弁に,文部科学省も県
教育委員会も公表するの
が望ましい,あるいは指針として公表すべきみたいな上意下達と言っ
てもいいと思うんです。そういうこと
があったにもかかわらず,市
教育委員会は,独自の考えを持っ
て,非公表に至ったという強い決意を聞い
ております。その倫理観,論理に基づい
て,延長上にこういったもの
があるんだったら,市
教育委員会は,独自の考えを示されるのかというふうなことで,若干の期待を持っ
て答弁をお願いしたような次第で
あります。 ヒアリングのときに,渡邉
学校教育課長,いろいろと言いまし
て,これは取り下げ
てくれんのみたいなことを言われました。私も,渡邉課長の立場だったら同じことを言うかも分かりません。私も,この手法は賛否
あることかと思うんですけれども,ただ私なりにこういったこと
がよかろうというふうなことで今ここに立っ
ているわけで
ありますけれども。問題を解決するときに,その方法はいろいろ
あり,人それぞれにやり方
があり,手法も違うし,問題も捉え方も違うので
ありますけれども,前段のような行動を取る,考え方をされる方は,例えば入り口と出口の違いほどに見解の相違
があるのは,私の経験上,明らかで
あります。このようなときの議論あるいは話合いというのは,どこまで行っ
ても平行線で
あります。仮に,熱心にお互い
が議論を深め
ても,結果,極論的かも分かりません
が,感情的なわだかまり,しこりだけ
が残り,不愉快さを与えることになっ
てしまう。それならば,最初から同じステージで話すことはないだろうと,そう考え,冒頭で説明させ
ていただいたとおり,私なりの手法と手段でここに立っ
ているわけで
あります。 問題
が解決するということは,ベストで
ありますけれども,このような問題はなかなか解決を見ないというの
が実情で
あります。お互いの立場での主張
が全くかみ合わないためで
あります。今回の質問についても,賛否
があることは全く承知をし
ておりますけれども,私は,常々申し上げ
ているように,情報を広く開示するという意味で,市民の声を正確に届けるということを第一義的に考え
ております。当たり前の話です
が,事実を事実として開示し,
四国中央市で今何
が起き
ているのかを正確に伝え,私自身
が疑問に思うところをこのような本会議場で発言をさせ
ていただく。それをどう思われるかは,聞かれ
ている市民の方々
が判断されるところで
あろうと思っ
ております。 例えば,1の厳し過ぎる校則につい
てで
ありますけれども,くだんの彼女のスマホには,たくさんのクレーム
が寄せられ
ております。そのことは前段で申し上げたとおりで
ありますけれども,幾つか原文のままを紹介させ
ていただきますと,校則検討委員会で校則改正するって言いよんのに何もない。頭髪検査も後ろの毛5本で引っかかったりするけん,くそ厳しい。身だ検,身だしなみ検査のことらしいんです
が,年に8回も身だ検
があるけん,3,000円掛ける8で2万4,000円も散髪代
がかかる。生徒総会のとき,一番多かった頭髪検査の改正案
が消された。ツーブロ
がいかん原因を聞いたら,就職とかのなんかでツーブロやけん落としたりとか,そういう偏見
があったりし
て,それで落とされたらいかんけん,ツーブロはいかんとか言うとか,ツーブロックという髪形のことで
ありますけれども,これについて,私も,6月20日の川之江高校の面会時に,なぜ駄目なのか確認いたしましたら,清潔感
がないみたいな発言で,就職するにも見た感じ
がよろしくないということで
ありました。ということは,井川議長の髪形はアウトだそうで
あります。清潔感
がないので
あります。どう思いますか。私は,清潔この上ない,清潔の代名詞は井川議長だと思うんですけれども,どうですかね。 ちなみに,髪形については,私も反省すべき体験
がありまし
て,もう10年以上前の話で
ありますけれども,実は私も金髪については,否定的で
あったので
あります
が,議員活動で回っ
ていた
ある日のこと,金髪の少年
が老婆を背負っ
て歩い
ていたのを見かけました。古きよき時代の日本の原風景を見る思いで
ありましたけれども,違うのは彼
が金髪で
あったということで
あります。祖母とおぼしき高齢女性は,当たり前のように背中に追われ,その金髪君は全く自然体で彼女をおんぶし
て,目の前を通り去っ
ていきました。語らずとも理解し
ていただけると思います
が,その一場面を見ただけで,金髪君の人となりと家庭環境
が容易に想像できるので
あります。見た目での偏見は厳に慎むべきと,そのとき彼に教え
てもらったので
あります。 まだまだたくさんのメールを紹介したいのです
が,具体的に言えば,あまりにもリアルなので,特定され
て本人にしっぺ返し
が来ること
が予想されますので,省きます。不条理な扱いを受けたというもの
が多いと私は感じました。そんな細かいことまで指導するかと。教育現場に敬意を表し,指導するという言葉を使いました
が,いろいろと生徒たちの話を聞い
ておりますと,一般社会では問題となっ
ている優越的地位の濫用につながらないか,そんな気さえいたすので
あります。例えば,前段での話に出
てきた川之江高校の生徒に対し,おまえ校則に文句
があるんかと言われ,先生に反論すれば内申書にどう書かれるか分からない。一方で,指定校推薦で大学受験を目指し
ている生徒とか,学校推薦で就職を希望し
ている生徒とかにとっては,教師の心証を害する態度は避けたいところで
ありますだけに,反抗的な言動は取れない,我慢する。SNSなんかでその不満をぶちまけるので
あります。前髪の毛5本だけ引っかかっ
て,切っ
てこいとか言われたとか,先生に誤解をされたから,それを正しに行ったら,何か文句
あるんかと頭ごなしに言われた。学校現場では,教師は,生徒に対して間違いなく優越的地位で
あるわけですから,それ
が義務教育ではない任意教育の場で
ある高等学校で
あれば,なおさらその立場は強権的になるのではないかと思うので
あります。 思い余っ
て,県
教育委員会に電話をした生徒もおります。15分程の会話の後,学校のほうで対応し
てもらっ
てくださいと言われたということで
あります。県
教育委員会まで電話をするということは,大変に勇気の要ることで
あったろうと思います。結果的に,ていよく門前払いをされたというふうな話を聞きますと,青春時代真っただ中の熱気あふれる高校生の意見の受皿は,どこに求めたらよいのだろうと思うので
あります。彼ら,彼女らは,間違いなくこれからの
四国中央市を担うで
あろう若者たちで
あります。選挙権も18歳に引き下げられ,時代は大きく変わっ
ているので
ありますから,学校も上から目線という旧態依然の姿勢だけではなく,一人の生徒というよりも一人の人間として,人格権の尊重という意味からも,時に対等の立場に立っ
て議論を交わすなどは,決して夢物語ではないはずで
あります。それでなくとも,人口減は加速の一歩をたどり,若年層の流出
が他市に比べ
て極めて多い中,せめてソフト面だけでも,一助になり得るので
あれば,小学校,中学校,高等学校,役所,議会,県
教育委員会,市
教育委員会の垣根を越え
て,横断的な教育指導についての話合いの場
があってもよろしいのではないかと,ここに一石を投じるもので
あります。 このような質問に対し,独自の理念を持たれ
ている教育委員会の見解はいかがかと質問いたします
が,教育長,どんなんでしょうか。副市長答えますか。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 この御質問にも私のほうから答えさせ
ていただきます。 先ほど,谷議員御質問の中にも
あったかと思うんです
が,政治家で
あられる議員さん方
が一般質問において,社会や地域の課題を取り上げ,示すことは当然認められ
ておりますし,意見を披瀝されることは,市民の関心の喚起や世論に訴えることで,大変大きな意義
があると存じ
ております。 しかしながら,ただされる我々理事者には,与えられた役割と権限の範疇において職務を遂行するという責務
がございますので,おのずと限界
がございます。 今回の事案は,市民の方
が通っ
ているとしても,県立学校の運営に関わることですので,県
が執行する事業に関することで
あり,県という本市とは別の地方公共団体の行政執行の一部について見解を申し述べることは,ややもすると,干渉や越権となりかねませんので,御理解いただけたらと思います。
○
井川剛議長 谷 國光議員。