◆
飛鷹裕輔議員 少しでも社会問題として認識され
ており,月に数件相談
が寄せられるということで,市職員
が出向い
てエリアを確認したり,大変苦労され
ていることと思います。 この問題は市民から声をいただい
てもなかなか要望実現ということにならないので,私もつらい思いをし
ております。
具体的内容2では,避妊手術を進めることでの効果は大きいと思います
が,そのほかに市で猫を減少させる取組はどういったもの
があるのか答弁をお願いします。
○
井川剛議長 大西賢治市民部長。
◎大西賢治市民部長 本市の取組についてお答えいたします。 飼い主の
いない猫に関する問題の解決策といたしまし
ては,愛媛県
が地域猫活動を推進いたし
ております。 この活動は,飼い主の
いない猫を地域から排除するのではなく,そのような猫を原因とする地域の
生活環境問題として捉え,住民
が主体となっ
て地域ぐるみで猫に不妊・去勢手術を施すとともに,給餌,給水,排せつ物の処理及び周辺の清掃などの管理を継続的に行い,徐々に猫を減らすことを目的としたものでございます。 本市におきましても,このような活動の周知啓発を続け
ており,徐々にでは
あります
が,地域における住民参画の意識
が芽生えつつ
あると思っ
ております。 なお,地域猫活動に対する支援制度といたしまし
ては,令和元年度に犬猫を対象とした避妊・去勢手術に対する補助制度を創設し,令和3年度からは補助金額等について制度を拡充いたしました。 これに加えまし
て,令和2年度からは,避妊・去勢を目的として飼い主の
いない猫を捕獲するおりの貸出しも行っ
ております。 また,愛媛県獣医師会
が県内の市町から補助を受け
て実施する地域猫対策支援事業では,飼い主の
いない猫の避妊手術を行います
が,今年度本市では13頭
が手術を受ける予定となっ
ております。 このように,本市におきましては,地域や関係機関との協力体制を構築し,飼い主の
いない猫の減少を図るなど,人と猫との共生に向けた取組に努め
ておりますので,御理解願いたいと思います。
○
井川剛議長 飛鷹裕輔議員。
◆
飛鷹裕輔議員 様々な取組をし
ていただけ
ていることを答弁いただいたわけなんです
が,より市民に対する周知
が必要ではないかと思います。 県のほうにも私も相談に行ったこと
があるわけなんです
が,非常にノミですかね,近隣にもまき散らすということで,スカートをはくこともできなくなるということも伺いました。 猫をたくさん飼っ
ているということなんです
が,その数
が規定に沿わないということでそれは問題とならないんだと言われた事例も
あります。 市内でも,全国でも,動物のふん尿問題,餌のやり方をめぐるトラブル
が多発し
ているというのはお話ししたとおりです。動物の正しい飼育,マナーをはじめ,ともに生活し
ていく上での市民共通のルールを共有するためにも,条例の制定等を視野に入れた対策
が必要ではないかと私は思っ
ています。
具体的内容3,条例整備に向け
ての考えを伺います。 先進自治体の事例を紹介します。県内では上島町良好な
生活環境の確保に関する条例
があります。自ら所有せず,かつ,占有しない動物に餌を与えることは行わない条例
が,全国でも早い段階に制定され
ています。人と猫との共生を条例名とする条例として,神戸市人と猫との共生に関する条例,仙台市人と猫との共生に関する条例。仙台市では,この制定に対して市民も巻き込んで大いに議論されたということ
が分かっ
ています。 また,猫のみを対象とする条例として,佐賀県鳥栖市,徳島県那賀町,徳島県海陽町に猫の愛護及び管理に関する条例
があります。 いずれも飼い主の遵守事項,飼い猫以外への餌やり等の禁止,遺棄の禁止などを規定し
ています。
四国中央市でもこういった自治体に学び,
生活環境を守り,猫との共生を進める条例の制定を求めます。答弁をお願いします。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 本市の条例整備に向け
ての考えについてお答えいたします。 今
飛鷹裕輔議員さんから先進自治体の御紹介を承ったところです
が,飼い主の
いない猫の諸問題を解決する方策の一つとして,動物の愛護及び管理に関する法律を補完し,マナーの向上等を趣旨とする条例を制定する自治体
があることは認識いたし
ております。 本市では,現在県の動物の愛護及び管理に関する条例に基づき,
四国中央保健所の指導を受けながら業務を行っ
ているところで
あります。 動物の大切な命を守り,人間と動物
が共生する社会を目指すために,愛護活動の重要性は十分認められるところで
あります
が,現在のところ議員御提案の条例制定にまでは考え
が及んでおりません。 仮に新たな条例を制定する場合には,その内容等を検討する上での課題把握や分析に努めるとともに,制定済みの自治体の情報収集を行うなど,十分な調査研究
が必要と考え
ております。
○
井川剛議長 飛鷹裕輔議員。
◆
飛鷹裕輔議員 条例を制定しますということで答弁いただけるとは思っ
ていませんでした。私も猫好きでは
あるんです
が,餌づけだとかそういうことは決してすることは
ありません。御近所の猫ちゃん大好きな方なんかは餌をやるわけなんです
が,決して周りに迷惑をかけ
ているとは思ってないんだと思っ
ています。 ただ,そういったことに対して迷惑を被っ
ている方はたくさんおられますので,また今回こういう質問をさせ
ていただきました。 今後も,市に対しても県に対してもいろいろな相談
が寄せられると思います。ぜひとも相談に寄り添うという姿勢で,一件一件対応を求めたいと思います。 最後の質問に移ります。 農地法違反を正し,生活と農業経営環境を守れということで,最後の項目です。 皆さん,熱海土石流
が豪雨で発生し,27名の貴い命
が奪われたことはまだ記憶に新しいことです。今日質問するところは,土居町の北野・上野地域,上水道の地下水源の源流に当たるところです。春の芽吹き,秋の紅葉など自然豊かな土地です。この土地でこれから農業を頑張ろう,続けようと思える支援こそ,今,求められ
ています。 しかし,この土地にコンクリート塊を含む土石
が搬入され,埋め立てられ
ているの
が現状です。 先日,警察,保健所立会いの下で土石を掘り起こし,撤去
が始まりました。しかし,私
が再度調査しました
が,今もまだ多くの土石
が転がっ
ています。 農業をするということで買い増しされたこの土地に,大量のコンクリート塊を含む土石
が運び込まれ,ここに埋め立て
ている。何ということかと思います。農地
が農地として適正に利用され
ていないわけです。 某産業廃棄物企業を経営する個人
が,農業経営規模を拡大するとのことで申請し,許可となった農地。紫色のダンプカー
が頻繁にコンクリート塊を含む土石を運ぶ。また,このコンクリート塊を含む土石
が搬入され,この土地の地権者の奥の農地へ進むこと
ができない状況にもなっ
ています。 今回,私
がこれまで4度にわたり現地調査をしたことに基づい
て,
農業委員会の役割,指導,今後の対応について,目的外の使用,無断転用とはどういったことなのか,質問させ
ていただきます。 5月中旬,産業廃棄物業者によって北野土地改良区所有の公衆道路に北野土地改良区地権者の同意を得ず,ステンレス製の高さ1メートル,幅約4メートルの扉
が設置され
てしまいました。これは7月末の土居土地改良区の申入れにより撤去するまで設置され
ていました。 そして,この門から進むところでも,公衆道路にコンクリート塊を含む土石を不法投棄し,通行妨害をし
ており,奥に土地を持つ通行妨害され
ている地権者
が警察に告発状を出したことは
農業委員会の皆さんも御存じだと思います。 ここの農地の売買はどのように審議されたのか,議事録
があるので紹介いたします。 令和3年度第1回
四国中央市
農業委員会総会議事録。
四国中央市
農業委員会令和3年度第1回
農業委員会総会。日時,令和3年4月5日月曜日,午後1時30分から。この文章の一部を抜粋します。 受付番号4と5の案件については,受人
が同一人のため,まとめ
て説明します。両件ともに売買による所有権移転です。経営規模拡大のため申請するもので,許可後は梅の栽培を予定し
ていますと議事録に
あります。 通常,農地売買の場合は,3条申請によるもの,5条申請は転用開発。この件は農地を農地として売買する3条の申請となっ
ているわけです。この件で申請され,質疑なく,特に異議なく,議案第1号農地法第3条第1項の規定による許可申請について,原案のとおり許可することに賛成,反対
が審議され,挙手全体で原案のとおり許可することを決しましたと議事録に記され
ているわけです。 繰り返しになります
が,某産業廃棄物企業を経営する個人
が,農業経営規模を拡大するとのことで申請し,許可となった農地
が,実際は紫色のダンプカー
が頻繁にコンクリート塊を含む土石で埋め立てられ
ているの
が現状で
あります。 確かに梅林は
ありました
が,コンクリート塊を含む土石
が埋め立てられ,公衆用道路を塞ぐ往来妨害,どうみ
ても許可条項とは違った使用ではないかと思います。 こういった場合,目的外の使用とはならないのでしょうか。また,これまでこういった通報はなかったのか。答弁を求めます。
○
井川剛議長 高橋 博
農業委員会会長。
◎高橋博
農業委員会会長 それでは,お答えいたします。 議員御指摘の案件でございます
が,当該農地につきまし
ては,今年3月に経営規模拡大の意味合いで梅を栽培という内容での農地法3条,先ほど申し上げたように,農地から農地ということで申請
が上がりました。 4月の
農業委員会総会におきまして審議いたしました。農地を農地として所有権移転すること
が許可されました。 その後,近隣の方より,当該農地の一部に石等
が投棄され
ているとの連絡
があったため,地元農業委員,事務局職員
が現地確認。農地の一部に石
が積み上げられ
ていたため,9月16日,土地所有者3名,私を含む地元農業委員5名,事務局職員3名で再度,現地確認をいたしました。 農地法第3条の申請で
あることから,土地所有者に対し,当該地を農地として適正に管理するよう指導し,その後,地元農業委員
が定期的に現地確認を行っ
ている状況で
あります。 今後は,違反転用の指導権限を有する愛媛県とも協議し,違反転用事案として判断されれば県に対応を求め
ていきたいと考え
ております。 また,過去にこういった通報はなかったかとの御質問についてです
が,この事案の相談を受けた際に,ほかの地域でも1件伺っ
ております。その事案に関しましても,先ほど申し上げましたとおり,同様の対応をしたいと思います。 また,現在
農業委員会では,年に1回,農地パトロールというようなことで行っ
ております。このような事案に対しましては特に注視をし
て,農地パトロールを強化し
てまいりたいと思っ
ております。
○
井川剛議長 飛鷹裕輔議員。
◆
飛鷹裕輔議員 最後に,農地パトロールの強化ということで答弁
があったかと思うんです。成果報告書にも耕作放棄,昨日も発言
があったと思うんです
が,発生防止,解消,そういったことを推進するための農業委員さん
が頑張っ
てパトロールし
てくれてるとは思うんです
が,今現在農業委員さんの総数
が44名ということで,なかなか市内全域のパトロールというのは大変難しいかなと思うわけです。これはまた別の問題になるかもしれません
が,ぜひともパトロール,こういった事例
が今後起こらないように進め
ていただきたいと思います。 それと,令和2年度の3条許可申請
が83件ということで,こういったものに関しては,年に数回でもパトロールをぜひお願いいたします。 私としては,こういった無断転用というか,農地
が農地として使われ
ていない事例
が市内に何か所も
あるのではないかと思います。私もこれ最初にお話ししたこと以外にも1件,今こういう状態になっ
ています。(資料表示)見えますかね。本当に農地
が農地として使われ
ていないという状態になっ
ています。 ここまでの事例というのはなかなかないのかなとは思うんです
が,土を掘り起こし
てそこに土石を入れる,そして土でまた覆い隠すということというのは,インターネットで見ると結構
あるわけなんです。だから,人に農地を気安く貸さないということ
が啓発され
ていたりもするわけなんです
が,なかなか土で隠され
てしまっ
ていると発見
が難しいということで,農業委員の人数も今適正なのかどうかちょっと分かりません
が,さらなるパトロールというの
が今後必要だと私は思います。 今会長さんも農業をされ
ているということだと思いますし,農業で大変苦労し
ているんではないかと思います。今後農業
がうまいこと進めれるように,その他のいろいろな整備も必要かと思います
が,こういった無断転用,農地
が農地として使われないということを防止するために,見回り等,今後もお願いし
て,質問を終わらせ
ていただきます。
○
井川剛議長 以上で
飛鷹裕輔議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。 ──────────────── 午前10時48分休憩 午前10時57分再開 ────────────────
○
井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,三好 平議員。 〔三好 平議員登壇〕
◆三好平議員 皆さん,こんにちは。議席番号11番,日本共産党,三好 平です。 初めに,川之江町長須地区の国道11号交通安全対策事業は,国
が長須視距改良事業とし,事業延長0.9キロメートルで平成24年度に事業着手し,令和3年12月時点でほぼ改良
が進み,今カーブは緩められ,車道は開放され,歩道の整備に取り組まれ
ています。現在10年間で改良事業費は11.76億円で,そのうち3分の1は地方負担額として県
が負担し
ているとのことです。大変重要な取組と評価します。 この事業は,当該の危険カーブで死亡事故を含む交通事故
が頻発したことに,長須自治会の交通事故をなくす熱意の
ある要望書に市
が応え,国へ働きかけ,国
が対応したとのことです。 このように,住民の皆さんの声や働きかけ
が大切ですね。市民の皆さん,御一緒に頑張りましょう。 それでは,質問に移ります。 まず,第1点,今回の工事入札事件の再発防止を求めること。
具体的内容1,二名漁港海岸保全施設改良工事,最終第7回までの入札結果についてです。 7回の同工事は,二名漁港海岸保全施設改良工事の内訳表1にまとめ
ています。事務局担当者,モニター表示お願いします。(資料モニター表示) 皆さんのお手元にもお配りさせ
ていただい
ております
が,見
てのとおり,入札参加業者は1回から6回までは5者から3者と減っ
ているが,7回目は1者となっ
ています。落札率は,1回から5回までは80%台でした
が,6回目は99.56%,7回目は98.3%となっ
ています。落札額と最低制限価格の差額は,1回から5回まで652円最高で,それ以外は0円になっ
ています。 6回,7回は落札額と調査基準価格の差
が6回
が663万317円,7回
が583万1,798円となっ
ています。これお手元にお配りし
ているとおりです。
四国中央市建設工事請負業者の格付及び選定基準に関する要綱
が平成21年に告示され
てます
が,この第3条による業者の選定で,設計金額
が3,000万円以上の場合10者以上とし
ているにもかかわらず,令和3年9月8日入札執行表によると,1者による入札をし,落札率98.3%となっ
ており,入札書比較調査基準価格5,636万8,202円,これに落札額
が6,220万円と表記され
ており,その差額583万1,798円もの大差で,純粋な競争性図られず,税金の効率的執行とは矛盾し
ていると考えます
が,いかがですか。答弁求めます。
○
井川剛議長 高橋 徹財務部長。
◎高橋徹財務部長 お答えいたします。 既に入札執行表一覧に供し
ておるところでございます
が,二名漁港海岸保全施設改良工事第7期分につきまし
ては,令和3年9月8日に開札を執行し
ております。 本件は,設計金額
が5,000万円以上に該当いたしますので,
四国中央市一般競争入札実施要綱第2条第1号に基づきまし
て,一般競争入札に付するべき案件となりまし
て,また
四国中央市建設工事請負業者の格付及び選定基準に関する要綱では,設計金額
が3,000万円以上の競争入札においては,10者以上を選定するように求められ
ております。 したがいまし
て,市内の土木一式工事の格付
がA等級でございます事業者19者
が参加できるよう要件設定をいたしまし
て,一般競争入札での参加を求めたところでございます。 結果といたしまし
て,本件入札の参加者は1者でございました
が,参加の要件を満たし,参加する意欲の
ある者の機会を確保し
てございましたことから,適正な入札に求められる競争性は十分に確保され
ていたものと考え
ております。 また,適正な入札の結果,落札額につきまし
ては,契約金額の決定基準となります予定価格の制限の範囲内でございましたら,調査基準価格との差額の高低にかかわらず適正で
あると考え
てございます。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 納得しづらいです。 次に,再質問です
が,7回の入札は,9月議会開会の途端でした。前回9月議会,この事件の問題で質問に対する答弁では,制度の検討に当たっては,今後においても市の建設工事の発注状況,入札参加有資格者の登録状況,土木建築工事の格付された業者数などを考慮し
て,引き続き入札契約制度の調査研究を行っ
ていきたいと考えるとされ
ています。 そこで,今回の7回の1者入札,高落札率は異常で,契約は認めるものではないと考えますので,この答弁の内容に即し
てどうやられるか,ただします。
○
井川剛議長 高橋 徹財務部長。
◎高橋徹財務部長 お答えいたします。 御案内のとおり,落札率につきまし
ては,落札者
が設計積算いたしまし
て応札した額の予定価格に対する比率でございまし
て,工事の地理的条件や入札公告時における入札参加事業者の経営状況,手持ち工事の状況などにより高低
が生じるものと考えられます。 本工事におきましては,結果,1者のみの入札でございました
が,予定価格の制限の範囲内において落札され
ており,契約は適正に締結されたと存じます。 なお,前回9月議会で答弁いたしました入札契約制度につきまし
ては,国の動向や県下の状況も踏まえまし
て検討し
ておりますし,引き続き調査研究し
てまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 私聞い
ている問題点,解消できません。 そして,次に再質問です。5回までは落札率は80%台で,落札額と最低制限価格の差は最高652円,あとは何十円,そして0円という状況で,これで業者営業
が成り立っとると,利益も上がっとるというふうになっ
ているはずです。 ただし,6回,7回の落札額と調査基準価格の差
が,先ほど言ったような600万円,500万円超える差となっ
てますけど,消費税を加えたら700万円,600万円台の差額に広がることになります。 そして,調査基準価格をもっ
て落札し
ても十分営業できるという内容と国は規定しとるもんです。 その中で,700万円も600万円も超えるというようなことは,こんな差,ぼろもうけと言われ
て,税金の無駄遣いで返却求めるべきと考えます
が,いかがですか。
○
井川剛議長 高橋 徹財務部長。
◎高橋徹財務部長 お答えいたします。 先ほどの答弁で触れましたとおり,応札価格につきまし
ては,入札参加者の発注工事に対する地理的条件や手持ち工事の状況,入札公告時におけます事業者の経営状況など,様々な要素
が勘案され導き出されると考えられますので,落札額と調査基準価格との差額には案件ごとに高低
が生まれるものと考え
ております。 本工事におけます工事請負契約につきまし
ては,さきの答弁におきましても申し上げましたとおり,適正に入札された結果に基づき契約を締結したものでございますので,以前との落札率に差
があるという理由のみをもっ
て工事請負額の返却を求めるという考えはございません。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 まさに事前問題で様々に研究するという立場で
あるわけですよ。そうした中,本当に改善し
ていく,前向きな姿勢で取り組むことを求め
てまいります。 次の
具体的内容2です。本工事入札事件の再発防止対策の取組状況はどうかです。 前回9月議会で私の質問に対する答弁では,公判の推移を注視し,事件の全容
が明らかになった際に検証し
て再発防止策講じると。さらに入札契約制度,発注事務については,職員への入札談合等関与行為防止法に関する公正取引委員会による研修会を4月に開催するとともに,その研修内容を録画したDVDを庁内全課に配付し
て動画視聴による研修を実施したと。現在は発注事務に係る職員アンケートを実施し
ており,入札契約制度の再検討は,分科会内でアンケート結果の取りまとめを行い,その分析を行った上,入札契約関連要綱等の見直しや,利害関係者への適正な対応の在り方の啓発などを進め,入札契約制度についての職員研修などを順次行う予定とし
ているとのことでしたね。 本当に公判の注視,しっかり見
ていく。そして,結果について検証し
ていく上,再発防止策の内容について,今言われた分科会内での分析の内容で入札契約関連要綱の見直しや利害関係者への適正対応の在り方,啓発をどう進めようとし
ていますか。 そして,職員研修の実施内容と今後の実施計画をどう組まれ
ていますか。これらの経過と結果についての説明求めます。
○
井川剛議長 岡崎 学
管理課長。
◎岡崎学
管理課長 具体的内容(2)本工事入札事件の再発防止対策の取組の状況はどうかについてお答えをいたします。 入札契約制度における再発防止対策の取組につきまし
ては,財務部長を分科会長として,入札契約制度再検討分科会を組織し
てございます。令和3年8月17日に第1回分科会を開催し
て以来,これまでに5回開催し,再発防止策について協議を行っ
てきたところでございます。 分科会での取組状況としましては,発注事務に係る職員アンケートを令和3年8月18日から9月3日までの間で実施しまし
て,入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律,いわゆる官製談合防止法に対する理解度や,発注関係書類の保管方法などの取扱い,利害関係者との対応などについて調査を実施したところでございます。 また,入札契約事務の遂行上での情報漏えいリスクの洗い出しや,職員アンケートの分析結果に基づく入札契約関連要項等の見直し,事務対応マニュアルなどの作成も順次進め
ているところでございまし
て,これら制度改正や再発防止策につきまし
ては,今後,職員への周知を兼ねた研修会を開催する予定とし
ております。 今現在は,これら再発防止対策に係る制度改正について,分科会としての報告書の作成を進め
ているところでございまし
て,親会で
あります再発防止策検討委員会へ報告書を提出し,審議の上で機関決定を経
て,議員の皆様への御報告と再発防止策について公表し
ていく予定とし
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 今そうした形でまとめ
て,我々にも周知するということで
あります。公判の注視,検証の詳しく分かりやすい説明を付記し
ていただい
て,再発防止対策の実践をさらに追及させ
ていただきたいと考えます。 先ほど来から分科会の会長
が部長だったということで,私
が質問したことに対してこうした検証をし
てきたということについての関連を説明せず,7回の入札は妥当で
あるというようなことでは,今後また問題追及したいと思います。 それでは,次に2番の質問です。自治体・住民犠牲のデジタル化を見直し,よりよい社会を目指すべきことについて,
具体的内容1,国のデジタル化の改革の検証をし,よりよい社会を目指す対応を求めます。 我が党は,国民の暮らしに役立つデジタル化を否定せずに,デジタル化の大前提は,政治の透明性と説明責任を果たせる政府
が,個人情報を適切に管理し,安心や安全を求める国民に信頼されること
が必要だと考え
ております。 しかし,現在の政府や企業の現状は,この視点では,安心・安全から遠くかけ離れた状況と判断し
ています。 その立場から,現政府
が進め
ているデジタル化の問題は,1つに個人情報保護をないがしろにし,プライバシーを侵害するおそれあり。2つに,デジタル化によって行政サービス
が低下する。3つに,統一・標準化とマイナンバーによって監視社会
がつくられる。4つには,官民
が一体で推進するデジタル改革で,大企業のもうけに個人情報
が利用される。これらの問題を解消し
て,よりよい社会目指すべきとの立場で取組を考え
ております。 今進め
ている自公政権のデジタル改革は,国民の大切な個人情報を財界と特定企業のもうけのために活用され,あの手この手で全ての国民にマイナンバーを押しつけ
て,監視社会をつくることになる。───────────────────────────────── そもそもマイナンバー制度は,経団連などの要望のままに,国民の所得・資産・社会保障給付を把握し,国民への税の徴収強化とか社会保障費の削減を進める仕組みと言われ
ています。 加え
て,プライバシーを守る権利は,憲法
が保障する基本的人権で,今必要なことは,個人情報やプライバシーを保護するための法整備やガイドライン策定と,個人情報を扱う行政と企業を国民の立場で監視・監督する第三者機関の設置,事業者の個人情報漏えい事実の消費者への通知義務,十分な被害救済や仕組みの整備,罰則の強化,いわゆる補償金額は先進国などでは何十億円という状況にし
てますけど,日本は1億円にとどまっ
ておるという話も
あります。そして,情報の自己決定権などを保証することです。それをなくし
て,国民の暮らしと命に貢献する真のデジタル化はできないと考え
ています。 こうした具体的改革内容に対して,今どのように進んで
いるのか検証でき
ていますか。ただすとともに,今回の国のデジタル化を見直し,よりよい社会目指すためにどう対応されるかをお尋ねいたします。
○
井川剛議長 安部 弘総務部長。
◎安部弘総務部長 お答えします。 令和2年12月,デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針及びデジタル・ガバメント実行計画
が閣議決定され,誰一人取り残さない人に優しいデジタル化を目指し,国,自治体はデジタル化に取り組んでおります。 本市におきましても,情報システムの標準化・共通化,マイナンバーカードの普及促進,行政手続のオンライン化などに取り組み,市民の利便性向上を図るとともに,AIやRPAを活用した業務効率化を推し進め,市民サービスの向上に努めたいと考え
ております。 議員
が懸念され
ております個人情報保護に関しては,令和3年5月に参議院本会議で可決,成立しましたデジタル改革関連法に個人情報保護制度の見直し
が盛り込まれ
ております。 これまで分かれ
ていた個人情報の保護に関する法律を一本に統合するとともに,地方公共団体の個人情報保護制度に関する共通ルールを規定し,個人情報保護委員会に一元的に監督権限を付与する内容となっ
ております。 また,個人情報保護法においては,令和2年12月に罰則
が強化され
ており,令和4年4月施行分では,本人の請求権拡大や事業者の責務の追加などの改正も
あり,今後も個人情報保護委員会において新たなリスクに対する制度の見直し
がされるものと考え
ております。 いずれにいたしまし
ても,デジタル社会の中で中核を担う個人情報の保護とデータの利活用の両立は,今後デジタル化を進める上で重要なもので
ありますので,今後の国の動向を注視しつつ,全ての住民
がデジタル化の恩恵を享受できるよう取り組んでまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 改善の方向
があるように答弁をされ
ておりますけれども,私,プライバシー守る点で8項目の問題を提示し
ておりました
が,この検証と対応はどうですか。部分的には先ほど触れられた部分も
あります
が。
○
井川剛議長 石川光伸
政策推進課長。
◎石川光伸
政策推進課長 お答えいたします。 三好 平議員御指摘の主な点について順次お答えさせ
ていただきます。 まず,監視社会
がつくられるという御指摘についてで
あります
が,これは情報にアクセスする権限の問題で
ありまし
て,国家
が監視社会をつくるためにはデータ等にアクセスする権限
が必要になります。5月に提出しましたデジタル改革関連法では,デジタル庁や官邸に対して個人情報を収集し
てアクセスさせる権限を付与したわけでは
ありません。あくまでも情報はそれぞれの行政機関で
ありますとか,地方自治体
が所管するもので
ありますので,国
が集約し
て監視することは
あり得ません。 また,個人情報とかプライバシーに関しましては,日本の国民性からし
てかなり厳しい目を持っ
ていると思いますので,今後もそのようなこと
が起こらないと考えられると思います。 それから,国民所得,資産を把握し,徴収強化と社会保障の削減を進めるという御指摘についてで
ありますけれども,システムの統一・標準化またマイナンバー制度につきまし
ては,行政機関
が所得や行政サービスの受給状況を正確に把握しやすくなりまし
て,年金,福祉,医療などの社会保障給付について真に必要とし
ている人に対して,困窮する世帯に迅速かつ適切に提供すること
が可能になるとも考えられます。 したがいまし
て,デジタル化は税をはじめ社会負担の公平公正と水準の適正化を確保するもので
ありまし
て,一般の善良な国民にとっては歓迎すべきことだと考えます。 なお,預貯金口座にマイナンバーをひもづけすることは,それぞれ個人の任意のもので
ありますので,個人の判断に委ねられるところで
あります。 個人情報を保護するための法整備,ガイドラインの策定につきまし
ては,個人情報保護法の令和2年改正法で,令和2年4月の施行に向けまし
て,国
が個人の権利,利益を保護するため様々な主体の意見を徴取しながら関係法令やガイドライン等の整備を進め
ておりまし
て,それらの整備によってプライバシーに関する安全性は確保されるものと思っ
ております。 それから,個人情報保護委員会についてで
ありますけれども,これは公正取引委員会で
ありますとか公安調査庁といった外郭で
あり,それらと同様に,大臣の指揮監督を受けずに独立し
て権限を行使できる機関で
ありますので,国民の立場に立った監視監督する役割を担う機関で
あると認識し
ております。 なお,今後リスクに応じ
て対策を見直し,委員会の権限
が強化されることに期待し
ております。 事業者の個人情報漏えい事実の消費者への通知義務につきまし
ては,これも個人情報保護法の令和2年改正法によりまして,漏えい
が発生し,個人の権利,利益を害するおそれ
がある場合に,委員会への報告及び本人への通知を義務化し
ております。 罰則の強化については,先ほど部長
が答弁申し上げたとおりで
あります。 情報の自己決定権,いわゆる自己情報コントロール権につきまし
ては,これも個人情報保護法の改正法によりまして,改正法は,個人情報の取扱いに対する本人の関与を重要な仕組みとして位置づけ
ておりまし
て,本人による情報の開示,訂正,利用停止請求権等を可能とする規定を個別に設け
ております。 なお,衆議院での附帯決議の趣旨を踏まえまし
て,個人情報をめぐる社会情勢の変化等に合わせ
て規定の内容について必要な検討は行われ
ていくものと考えられます。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 いろいろな項目,検討ということでし
てますけども,今国は本当に国民の安心・安全を守るためにやるんじゃというような信頼関係はないんです。────────────────────期待するんではなしに,そこへ働きかけるという姿勢で臨んでいただきたいと思います。 そういう意味で,本当に市民の命,暮らし守る対応を引き続い
て追及をさせ
ていただきたいと思っ
ております。 次に,
具体的内容2番目ですけども,地方自治体は個人情報を守る防波堤にしようではないですかと。 住民の個人情報をアメリカ産業で
あるアマゾンやグーグルに委ねず,ガバメントクラウドの利用はやめようでは
ありませんか。そして,プライバシーや個人情報を守る上で,個人情報を守る個人情報保護条例・同施行規則を再確認し
て,住民とともに不十分な点を改善する努力をし,国民に信頼される真のデジタル化をつくり上げるために,住民の福祉増進目指し,政府や企業から住民の個人情報を守る防波堤にしようでは
ありませんか。答弁お願いします。
○
井川剛議長 安部 弘総務部長。
◎安部弘総務部長 お答えいたします。 まず,ガバメントクラウドの利用についてでございます
が,デジタル社会の実現においてデータの利活用,セキュリティー対策の一元化などに有益で
あり,必須のものと理解し
ております。 アマゾン・ウェブ・サービスとグーグルクラウドの2社については,ガバメントクラウド
が大規模かつ重要なデータを取り扱うことから,高いセキュリティー要件定義の中で,公募により選定されたもので
あり,セキュリティー対策や事業継続性など,約350項目で評価を得た信頼に値するクラウドサービスで
あると認識し
ております。 また,個人情報の保護については,さきにも答弁しましたとおり,国の動きを見守りつつ適切に対応し,市民にとって安全・安心なデジタル化を推進し,サービスの向上を図っ
てまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 今も言われたガバメントクラウドはすごいと言うんですけど,国は利用を努めるものとすると。地方公共団体情報システムの標準化に関する法律の第10条にそう規定され
ているということですけど,義務ではないということです。 加え
て,このガバメントクラウドは今までに事故も3回も起こし
ておっ
て,問題ありとのことでも
あります。 そういう意味では,あまりに国
が言うとおりの方向に流れるというのはぜひ考え
てほしいと。共産党や自治体問題研究所の発行しとる冊子で,各大学教授
がこの問題を具体的に示し
ておりますので,こんなんも私皆さん方にもお目通しいただけるようにさせ
てもらったらと思っ
ております。 そういうことで
ありますので,本当に国民の命,暮らしに貢献するデジタル化目指し
ての取組深め
ていくことをさらに求め
ていきたいと思っ
ておりますので,よろしくお願いをいたします。 それでは,次に3番,高校卒業までの医療費完全無料化の実施についてで
あります。
具体的内容1,篠原市長の所信表明に基づき早急な実施をということで,篠原市長は6月議会での所信表明では,子供は地域の宝と位置づけられ,今任期の主眼として,乳幼児から児童生徒,学生に至るまで,次代を担う子供たちの健やかな成長に向け
て,知恵を絞りながら,あらゆる施策を展開したいと表明され
ています。 そして,子育て支援という施策からすると大変重要なことで
あって,この無料化はいい子育て支援の施策で
あると前副市長は位置づけを答弁され
ています。 加え
て,県下の実施状況は,9月時点で1市4町
が実施及び実施予定で前進し
ており,高校生医療費補助額も,当初の推計では6,400万円
が必要と示し
ております
が,今年の推計では4,470万円の試算,2,000万円程度の引下げ,さらに高校での授業や体育関係で,独立行政法人日本スポーツ振興センターの制度によって最大380万円程度
が軽減される試算とお答えいただい
ております。 このように,調査の取組
が進められ,実施条件
が広がっ
てき
ていますよね。現時点での対象の生徒数を基に補助額の再確認,加え
て全国,県下の実態も確認をされ,位置づけをさらに高め
ていただい
て,一刻も早く実施しようでは
ありませんか。答弁お願いします。
○
井川剛議長 篠原 実市長。
◎
篠原実市長 その質問の答弁をする前に,私の所感を言うときますけど,今の自民党と公明党の連立政権は,選挙で選ばれた政権なんです。三好 平議員の立場上,言葉
がきつくなるのは理解し
てますけど,あまりにもひどい乱暴な言い方はやめたほう
がいいと私は思いますから,言っ
ておきます。 令和3年4月当初時点で,今年度16歳から18歳になる人は2,255人,そのうち市内の県立高校3校の生徒数は1,887人,補助額や全国,県下の状況は議員御案内のとおり,前回と変わりません。 高校卒業までの医療費助成につきまし
ては,私
が9月議会答弁で申し上げましたとおりで
あります。状況
が何か変わったということでは
ありません。 制度の拡充につきまし
ては,本来は全国で同じで
あるべき子供への福祉施策
が,居住する自治体によって差異
が生じ
ているということはいかがなものかと私自身は思っ
ております。 前回に副市長
が答弁したとおりで
ありまし
て,もう一度申し上げます。本来は,国策において進め,全国一律の基準での制度拡充
が最も望まれ
ている考え方だと思っ
ております。 今年6月に全国知事会において,全国一律の制度創設
が要望されたところでございます。 いずれにいたしまし
ても,当市の子育て支援の施策の実情に当たった優先順位や財政的な状況を勘案するとともに,県内自治体の動向やあるいは国の動向を見ながら,引き続き慎重に検討を加えたいと思っ
ております。よろしくお願いします。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 市長さん,答弁ありがとうございます。 先ほど,前質問のデジタルの問題で,乱暴な意見と言われたんですけど,またこの資料を御提供いたしますので,お目通しいただいたらとも思います。 この高校卒業までの医療費,全国知事会
が国に要請し
ているというような答弁を聞くと,前進し
ていると思っ
てます。市長会もぜひ続い
てお願いしときたいと思います。何しか前向きな答弁をずっといただい
てき
ておりましたし,条件も本当に詳しく分析,研究され,実施要件拡大をされ
ています。本当に来年こそ実現目指し
ていきたいと思っ
ておりますので,よろしくお願いします。 それでは,次の質問に移ります。 最後,4点目,住宅リフォーム補助事業のさらなる充実についてで
あります。 まず,
具体的内容1,
四国中央市新型コロナウイルス感染症対策リフォーム補助事業につい
てで
あります
が,本事業はコロナ感染抑止策として積極的対応と歓迎をします。本リフォーム補助事業の内容と現時点での受付件数,10項目中の工事内容の特徴と補助金額などはどうなっ
ていますか,教え
てください。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 新型コロナウイルス感染症対策リフォーム補助事業についてお答えいたします。 現在行っ
ておりますこの補助事業は,これまでの一般リフォームとは異なり,感染症対策となるリフォーム工事に限定し
て補助をする事業として創設し,12月1日より受付を開始したところでございます。 事業の特徴といたしまし
ては,個人住宅において玄関脇手洗い器や宅配ボックスの設置など,感染症対策として効果
が期待できる10工種のリフォーム工事に対し,15万円を上限として工種ごとの定額補助金を交付することにより,住宅内での感染症の拡大防止を図るものです。 幸いこの補助事業については,ニーズを丹念に捉えたようでし
て,市内の幾つかのリフォーム会社においてチラシを配布され
ている現状も見受けられ
ております。 受付状況につい
てでございます
が,昨日15日までの2週間で50件の申込み
があり,1,000万円の予算に対し,これまで約430万円の補助金交付を決定し
ているところでございます。 対象工事の内容につきまし
ては,複数の工種を組み合わせ,効果的に感染症対策
が図られ
ており,特に自動開閉式便座やモニターつきインターホンに交換する工事
が多く,これまでのリフォーム補助と比べ
て,大きな住宅リフォーム会社などよりも地域の家電小売店などを利用され
ている方
が多いという特徴になっ
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 ありがとうございます。進んで
いていいですね。 次の問いです
が,本事業の実施予定期間は,国との関係も含め
ていつまでですか。併せ
て,本事業に対する国や県の補助制度はどうなっ
ていますか,お願いします。
○
井川剛議長 藤田 泰
建築住宅課長。
◎藤田泰
建築住宅課長 お答えいたします。 新型コロナウイルス感染症対策リフォーム補助事業につきまし
ては,国や県の補助ではなく,市の単独事業として行っ
ておりまし
て,今年度に限定し
て実施し
ているところで
あります。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 国,県
が全然これに手を加えてないという。今までは全額国
が払うというようなことをやってきとったのに,ちょっとどうかなと思います
が,今年度限定と言われ
ておりました。 その点で,次に2番目,住宅リフォーム補助事業のさらなる充実についてお伺いするものです。 コロナのリフォーム補助事業は,今言うた今年度終了ということですけれども,平成24年度から実施を始めたリフォーム助成制度は当初予算
が500万円で,次の年から平成27年までは1,000万円に拡大をし,平成29年度も1,500万円に拡大をし
ていただい
て,その他の年は800万円から400万円とか360万円とかに変更され
てきました。
コロナ対策も含め,10年間住宅リフォーム補助事業は継続実施され
ています。ありがたいと思うんです
が,本年は一般リフォームは含まれ
ていませんでした。 しかし,コロナ感染終息したら,原因
がなくなったということでもうリフォーム外すということではなしに,それ以外の感染症あるいはまたリフォーム
が必要な要因として別の問題
が起こった場合に,一般住宅リフォームに加え
て,全体は1,000万円補助予算で対応を充実させるというようなこと。先ほども言うたように,一般の住宅リフォームそのものも1,500万円まで増やしたというようなことも
ありますので,そんな部分も含め
て市民の命,暮らし守るためにぜひ取り組まれることを求めたいと思います
が,いかがでしょうか。
○
井川剛議長 今村昭造建設部長。
◎
今村昭造建設部長 お答えいたします。 住宅リフォーム補助事業につきまし
ては,平成24年の事業開始以降,何度かの見直しを経
て,平成29年より住宅の耐震化率の向上を目的とした住宅耐震化促進リフォーム等補助事業として現在に至っ
ており,当面は,近い将来に高い確率で起こるとされ
ている南海トラフ巨大地震対策を急ぐため,木造住宅の耐震化率の向上に重点を置いた補助事業として取り組んで
いるところでございます。 今回の新型コロナウイルス感染症対策リフォーム補助事業につきまし
ては,予算の範囲でできるだけ多くの方に御活用いただき,その成果を今後の施策にも生かしたいと考え
ております。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 耐震は本当に命守る上で大事な事業だとは思っ
ております。同時に,暮らしもより前向きに改善し
ていくという意味で,ぜひぜひ一般リフォームも併せ
て取り組んでいただけたらと思います。 このリフォーム,コロナの分は今年度の予算でしとるけども,引き続き今後生かし
ていきたいというようなことで
ありますので,こうした立場で,別の要因でも含め
ていく形で,ぜひぜひ充実をされることを重ね
てお願いいたしまし
て,私の質問を終えさせ
ていただきます。御答弁ありがとうございました。
◆三宅繁博議員 議長。
○
井川剛議長 三宅繁博議員。
◆三宅繁博議員 先ほど三好 平議員から質問の途中に,自公政権
が国民をだましとると,そういう発言
がありましたけれども,これの撤回と議事録からの削除を求めたいと思います。よろしくお願いいたします。
○
井川剛議長 暫時休憩します。 ──────────────── 午前11時53分休憩 午後0時02分再開 ────────────────
○
井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど三宅繁博議員から,
一般質問における三好 平議員の発言について不適切な部分
があったので,取消しを求める申出
がありました。 後刻議長において調査の上,適切な措置を取りたいと存じます。 ただいまから休憩に入ります。 再開は午後1時とします。 ──────────────── 午後0時03分休憩 午後1時00分再開 ────────────────
○
井川剛議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
◆三好平議員 議長。
○
井川剛議長 三好 平議員。
◆三好平議員 三好です。本日質問,これにおい
て終えます。失礼します。
○
井川剛議長 以上で三好 平議員の質問は終わりました。 ────────────────
○
井川剛議長 次に,谷 國光議員。 〔谷 國光議員登壇〕
◆谷國光議員 谷 國光でございます。無会派の会だと思うんです
が,そのうちの一人です。私の大好きな忠臣蔵赤穂浪士の討ち入りの日も終わりまし
て,12月の半ばを過ぎまし
て12月16日,今日は何の日かと思いましたら,紙の記念日だそうで
あります。1875年,明治8年に東京の王子で初めて機械すき
が始まったという記念すべき今日は,紙の記念日ということで
あります。 思えば2019年12月に中国の武漢市で原因不明の肺炎の集団発生
が報告され,それ
が爆発的な世界的感染症となっ
てちょうど2年目を迎える今日,世界と社会は大きく変わっ
てしまいました。 今のところ,日本はコロナ感染者
が激減し,小康状態を保っ
ているようで
あります
が,一説には,日本のワクチン接種率
がG7でも1番になったくらい行き渡ったために,その効果としては評価できるものの,表には出ない無症状の感染者
がまだまだ
いるのではないかとの話も聞かれるので
ありますけれども,いずれにせよ,いつ何どき第6波
が来るやもしれないし,次々とオミクロンですか,変異株
が生まれ,コロナウイルスとの闘い
がいつ終わるのかも全く見えない状況で
あるのに違いは
ありません。 私自身は,コロナウイルスはなくはならない
が,やがては弱体化し
て風邪引きの類いのようになるのではないかと,そうなっ
てほしいと希望的観測をもって感染対策に留意し
ているところで
あります。
コロナ禍の中,日本ではこれまでに173万人余りの感染者
がおり,1万8,000人余りの犠牲者
が出
ておりますことは御案内のとおりで
あります
が,文字どおり氷山の一角として,その中の一人
がもたらした何とも胸の痛む事件。これはこの11月9日に執行猶予つきの判決
が出た事件で
あります
が,紹介をさせ
ていただきたいと思います。 一緒に死のう,我が子の胸を刺したとき,凶行の引き金はあの病だったという見出しでの記事で
ありました。それは,今年4月,東京都内で起きた殺人未遂事件で
あります。40代の母親
が無理心中を図り,高校生の長女と大学生の長男を刺し殺そうとして逮捕,起訴された事件で
ありました。 この事件の直前,4月18日に,40代の母親はその夫を新型コロナウイルスによる肺炎で亡くし
ていたので
あります。その後,彼女も長女も長男も感染し
ていったので
あります。 結局一家4人全員
が新型コロナに感染したので
あります
が,保健所から自宅療養するようにと言われたものの,その母親は倦怠感と発熱で,とにかく体
がだるかったそうで
あります。そんな中で,とても家族思いで仲よく過ごし
ていて,いつもどっしり構え
て,年も6つ上で頼りがい
があって,いつも正しい決断をする心の支えでしたと。そんな夫を亡くし
て心身ともにぎりぎりの状態で
あったそうで
あります。 そしてさらに,家計やお金の管理は全て夫に任せ切りだったために,夫の死後,膨大な量の事務処理
が残り,頭の中
がパニックになっ
てしまった。それ
がぎりぎりの精神状態に追い打ちをかけるようになっ
て,もう死ぬしかないと思ったそうで
あります。 死にたいと思ったとき,子供を残したら苦労をすると思い,愛する
がゆえに苦労をかけたくないと思っ
て道連れにしようと思ったということで
ありました。 犯行に使われたのは刃渡り20センチメートルの刺身包丁で,複数回刺されたという長女は,左胸の傷の深さ
が刃渡りと同じ20センチメートルにも達し,傷口からは呼吸するたびに血
が噴き出たそうで
あります。妹の悲鳴を聞い
て駆けつけた長男も,母親に胸を一突きされたものの,胸に刺さった包丁と母親の手をつかんで包丁を引き抜き,その母親を屋外へと押し出したので
あります。 そんな状態に
ありながら,警察と消防に通報したそうで
あります。重傷を負ったものの,2人とも奇跡的に一命を取り留めたのは不幸中の幸いと,そんな軽い言葉では言い表せません
が,本当によかったと思わざるを得ません。 コロナにさえかからなければ,幸せに過ごす家族
が一瞬にし
て崩壊し
てしまうことはなかった。コロナにさえ感染しなければ,母親の行為は批難されることもなかっただろうと,この記事は結んでおりました。 私は,この記事を読んだときに,決して遠いところでの出来事とは思いませんでした。それは,この事件の登場人物も,まさか自分たち
がという思いさえも考えることなく,コロナの感染前までは生活し
ていたと思うからで
あります。言わば誰にでもどこにでも起こり得る話で
あるというふうに私は思っ
ております。 罹患しない,させない,感染しない,させないというキーワード
が当たり前のように連日報道され,今以上に啓蒙啓発され
ていた9月議会で,県下でのワクチン接種率
が最下位という指摘を受け
ての市長の発言
が,それ
がどしたんなと。この本会議場においても,おかなく
ても,私は
あり得ない発言だと思います。見解をお伺いいたしたいと思います。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 それでは,私から,新型コロナワクチン接種率県下最下位の指摘を受け,市長
が発言した内容についての御質問について,お答えをいたします。 まず最初に,接種率のこれまでの経緯等を含め
てお答えしたいと存じます。 本市の新型コロナワクチンの接種については,4月以降,優先順位に従って高齢者から順次進め
てまいりました。 65歳以上の高齢者については,7月までに9割を超える方
が接種し,8月からは全ての年代の方を対象にしました
が,国からのワクチン接種供給
が減少したこと等により,予約枠を一時的に制限したため,本市の接種率の伸び
が鈍っ
て県下最下位となり,御心配をおかけした次第でございます。 確かに9月議会中の接種率は低いものでした
が,市内医療機関の御協力により,9月から10月にかけての予約枠は,国
が目標とした1日100万回接種の本市相当分を上回る枠を設定し
ていただきましたので,接種済みの方と予約済みの方を合わせると対象者の75%を超え
ておりました。 さらに,10月以降には集団接種も予定し
ており,本市の接種率は順調に伸びるものと見込んでおりました。 そうした中で,議員から御指摘の
あった言い回しについ
てでございます
が,会議録の前後をお読みいただければ,本市の接種状況について特段の心配はし
ていないという趣旨で
あったと考え
ております。 なお,ワクチン接種の自治体の状況についてここで申し上げたいのです
が,自治体によって個別事情
がございます。医療機関の数や規模に差
がございます。 また,職域接種の割合
が高いところと低いところ
がございます。本市の場合は高かったです。職域接種の入力はどうしても大量ですので,入力
が後回しになりがちでした。 さらに,自治体別のワクチン接種量の供給量も一律ではございませんでした。感染拡大地域に優先的に配付され
ているという実態もございました。 そうした個別事情
がある中で,人口のみで算出され
ている接種率だけをとっ
て単純に比較するというのは,あくまでもこれは接種率は一つの目安,参考数値として捉え
ていたということでございます。 したがって,市長の発言の意図は,そういうふうに言い切ることで必ずや今後接種率を向上させ,改善し
ていこうという強い意志も含まれ
ていたものと考え
ております。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 副市長,よく分かりました。私は理解できました。とは言いません。それは特に政治家,私は政治家ですけども,為政者,市長のような方は,これはやっぱり間違った発言というふうにとられ
ても,それはしょうがないんですよ。我々でもそうなんです。一つの例を挙げたら,以前,私も地声
が大きいものですから,高橋財務部長と話をしたときに,高橋財務部長は,谷 國光議員それはパワーハラスメントですよと言われたんです。声
が大きかったらパワーハラスメントかいと。事実ですよね。 だけどこれね,私は聞くほうにとっ
てみたら,ああそうなんかと。私はそれ以来,声
が小さくなるまで高橋財務部長と話をしてないんですけど。せっかく私も原稿も書い
てますので,よく意図とすること分かりましたけれども,言葉尻を,言質を取られるということは,私は多くの市民
が見
ていることですから。当然,今,副市長も言われたように,前後の脈絡から見
てと言うた。私はそれもきちっと検証はしました。その上での発言です。 結果
が全ての政治の世界で
あるだけに,その結果については率直に私は受け止めるべきだというふうに思っ
ております。 ちなみに,私は各都市ランキング,全国都市ランキングあるいは都道府県ランキング,幸福度ランキングといったこういう本
があるんです
が,これを購入し
ています。気にし
てよく見
ているわけです。それは,他市と比較し
て四国中央市はどうなんだろうと,大変関心
があるからで
ありますけれども,それと幸福度ランキングを監修されました寺島実郎さん,多分御存じだと思うんです
が,この人
が言っ
ておられる。この分析の真骨頂は,諸指標の体系的解析に
あるが,当然地域を生きる人々
が形成する現場との緊張関係に
あるということ
があるからで
あります。つまりは,自治体は常に住民に対して緊張感を持っ
ていなければならないということで
あります。 16年連続紙のまちランキング第1位は標榜し,県下最下位の新型コロナワクチン接種率はそれ
がどしたんな,これはないと思うんで
あります。 5月18日のワクチン接種予約初日の混乱ぶりは,目に余るもの
があったと思います。私はその後の協議会の中で,理事者に対し,激しく批判と非難をさせ
ていただきました。特に担当部長には,さぞかし耐え難い言葉で
あっただろうと思っ
ております。 しかし,事は命に関わる問題で
あるだけに,理事者の対応を見るに,その危機感を共有するにはあまりに乖離
があり過ぎたゆえの発言で
あったことは御理解いただきたいと思うので
あります。 それ
が,7月
が過ぎ,8月
が過ぎ
てもワクチン接種の予約さえ取れない人
が,私のところにいつになったら取れるんだろうかと問合せし
てくる毎日で,特にがん摘出後の闘病生活をされ
ていた人たち,リハビリ生活をし
ていた人たちや持病を抱え
ている人たちは,本当に命がけで毎日仕事をし
ているそうで
ありました。そんな方々と最も近い距離に
いる自分
ができることはといえば,当事者の身内に自分の身を置き換えることで
あります。それ
がゆえに,くだんの協議会での発言で
あったわけで
ありますけれども,まだまだ予断を許さない時期に
あった9月議会での,それ
がどしたんな発言は,自席で思わず私は何を言うとんなと声を発したことで
あります。 一日千秋の思いでワクチン接種の日を待つ市民の気持ちを逆なでするようなこの言葉は,本当に腹立たしいもので
ありました。 私の東京に住んで
いる近しい友人も新型コロナに感染し,生死の境をさまよいながら何とか無事生還を果たしました
が,頑強な体の本人いわく,自分は本当に運
がよかった。奇跡と言えば大げさかもしれない
が,それに近いものだったと。具合
が悪くなり,たまたま駆け込んだ病院にたまたま専門医
がいた。そのおかげで初動処置
がうまく取られ
て,それからその日のうちにエクモ設置の病院を探し
てくれ
て,たまたま東京医科大学病院に空き
ができ
て転院すること
ができた。医師の見立てでは,今夜峠という非常に危険な状態
が四,五日続いたということで
ありました。 完全に自分は新型コロナをなめ
ていた。本当に恐ろしいものだ。東京に
いて,しかもただただ運に恵まれ
て自分は助かった。田舎で罹患し
ていれば助からなかっただろうと,しみじみ語りながら,それでも半端ない呼吸時の苦しさと新型コロナの恐ろしさを存分に思い知らされたそうで
あります。 私の身近なところでも新型コロナ感染にまつわる恐ろしい話を聞かされる中で,くだんのそれ
がどしたんな発言は,まるで危機感ゼロの無責任な発言と言わざるを得ません。 今は落ち着いた感の
ある雰囲気で
あります
が,
コロナ禍で
あることには間違い
ありません。平時のときにも緊張感は常に持つべきもので
あって,有事の際にはさらなる危機意識は当然高めるべきで
あろうと思っ
ております。 三月前はまさに国難と言われた有事のさなかで
ありましただけに,ワクチン接種率
が県下自治体の中で最下位という実態は,いや
が応にも市民感情として反発を招くもので
ありました。そのことは明々白々で
あります。 市民に対しても極めて失礼な言葉で
あったと考え
ております。 古来日本には言霊という言葉
があり,日本の言葉文化として,その精神を私は大切にしたいと思っ
ておりますし,常に肝に銘じ
ている言葉で
あります。そんな言霊の精神とは真逆なワクチン接種率県下最下位の指摘を受け
てのそれ
がどしたんな発言は,緊張感の欠如,危機管理意識の欠如,さらにはモチベーションの低下につながるもの以外の何物でもないと考えます
が,改めての見解はいかがでしょうか。
○
井川剛議長 高橋 誠副市長。
◎高橋誠副市長 私のほうからお答えさせ
ていただきます。 冒頭に谷 國光議員の御紹介の
あった非常に悲しいお話,そして先ほど御指摘の
あった新型コロナワクチン接種開始当初の混乱,こちらの話については厳粛に受け止めさせ
ていただきたいと存じます。 しかしながら,そのお話と今回の市長の発言を結びつけ
て論じられることには,少し違和感を感じ
ております。 先ほど申し上げましたように,順位の高低というのは,いろんな個別要因
があった上でのことです。決して接種率向上を軽んじ
ていたわけではなく
て,その背景では,一生懸命,市長を先頭に職員は接種率向上に努め
ておりました。 その結果,12月29日,最後に愛媛県
が発表した接種率の順位では,本市は12番目になっ
ております。7万人以上の市は6市
あるんです
が,その中でも2番目になっ
ております。ですので,最終的に到達点としては,集団免疫を確保できる状態まで向上させたと思っ
ております。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 副市長,よく分かりました。今度は本当に分かりましたというのは,行間を読むということ
があるわけです。私も質問の中にその要素を取り入れ
ております。それと,市長は先輩で
ありますから,私も長幼の序というのはわきまえ
ております。皆まで言わすなということなんです。 そういうことは自治法第89条ですかね,議会の設置の中で意見表明というの
が義務づけられ
てますので,私もそれは言わざるを得ないということで言っ
ております。 ということで,次の質問に移りたいと思います。 質問項目2の学力テスト,全国学力・学習状況調査について伺います。 全国学力テスト平均正答率の公表を求める要望書に対しての回答について,質問いたしたいと思うので
あります
が,昨年9月議会で質問をいたしました
が,今回は今さらながらという枕言葉を使わせ
ていただい
ての質問内容で
あります。 令和元年10月7日付で,当時の原田泰樹議長をはじめとして15名の議員によって,その要望書
が教育長宛てに提出されました。今思えば,新型コロナ感染のニュースより2か月ほど前のことで
ありました
が,その回答書
が届いたのは令和2年8月28日で,約10か月後のことで
あったわけで
あります。 今さらながらです
が,この10か月を長いと考える人
がいても,適当と考える人は
いなかったのではないかと私は思っ
ております。 その回答書に
あるように,このような現状に
ある今,本市の方針を変更し,数値に伴う必要以上の競争意識を持たせることは得策ではないと考えます。何より子供たちや教員へのストレスや負担を増長させ
てはならないという強い思い
があります。ということで
あります
が,
コロナ禍の中で
あるから公表は難しい,方針転換は無理だという回答に聞こえるので
ありますけれども,これでよろしいんでしょうか。所見をお伺いいたす次第で
あります。
○
井川剛議長 東 誠教育長。
◎東誠教育長 それでは,私から,まず全国学力テスト平均正答率の公表を求める要望書への対応についてお答えいたします。 その要望書
が15名の議員の皆様から令和元年10月に提出され,これまで
教育委員会として真摯に対応し
てまいりました。 軽視し
ていたんではないかとお話
がありましたけれども,市民の負託を得られた15名の議員の皆様の意見というのは,大変重いもの
がございます。よって,軽視し
ているわけではなく
て,重大な問題として慎重に捉え
て,丁寧に対応し
てまいりましたので,その経過をお話しいたします。 同年度にアンケート調査や校長会代表,PTA代表者,学識経験者から成る
四国中央市全国学力・学習状況調査平均正答率数値公表検討委員会での協議を行い,国の調査目的や基本方針,また他県の取扱状況等を含め,慎重に審議を重ね
てまいりました。 しかし,同時期に新型コロナウイルス感染症
が拡大し,全国一斉休校等の影響で,昨年4月に予定され
ておりました全国学力・学習状況調査は中止となりました。 また,小中学校におきましては,コロナ感染症対策や子供の学びの保障,教育活動実施の工夫,1人1台端末の利活用に奔走し,新しい学びの創造に懸命に努め
てまいりました。 コロナ対応については,議員も御存じだと思います
が,学校においては本当に苦労しました。学校においてクラスターを発生し
てはいけないという感染対策に必死になり,また学びを止め
てはならない,そして年度の行事についてはどうするんだと,代替えはどうするんだと,そういうことに翻弄され
ておりました。
教育委員会としては,このような
コロナ禍に
ある学校の現状を鑑みた中で,また当初からの文部科学省の方針に従い,この調査の目的に沿っ
て適切に対応するという本市の方針を,今大きく変更する事由を見いだし結論づけることは困難で
ありました。 これにつきまし
ては,昨年8月,関係の議員の皆様に回答もさせ
ていただいたところでございます。 また,今年度の同調査につきまし
ては,これまでの方針どおり,当市
教育委員会のガイドラインに沿っ
て結果を公表いたしました。 検討材料として様々な情報を集める中で,全国の都道府県を見ますと,同調査の公表の状況です
が,管内全自治体の平均正答率を数値で公表し
ている事例は見当たらないようでございます。 このような状況を踏まえ,コロナ感染症
が終息し,正常な教育活動
が再開された際には,これまでの検討委員会の資料,内容,それと適切な公表の在り方,また国の調査目的と趣旨,それらを尊重しながら,独立行政機関で
ある教育委員会において慎重に検討し
てまいりたいと考え
ております。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 これまでの一連のずっと質問を聞い
てますと,ここでほかの議員ですと,教育長答弁ありがとうございましたと言うんでしょうけども,私はそれはおかしいと思うんです。と思うんで,私はそう思うんで言わせ
てはいただかないんですけれども。教育長ね,ちょっと行き違い
があったと言うんですかね,私はその2か月の間に何
があったかということ,どうして即座に回答できなかったのかということなんです
が,例えば私は思うんですけど,令和元年10月7日に学力テスト公表を求める要望書
が提出されたんです。その要望書に対する可否は別として,不公表でやってきた
教育委員会の姿勢
が不偏のもので
あるならば,回答書というのは即刻出され
てしかるべきものではなかったのかということなんですよ。 コロナ騒ぎ
が始まる一昨年の12月までは2か月余り時間
があったわけで
あります。その2か月余りの間に,十分回答書を出せる時間は
あったのではないかということをお聞きしとんです。今さらながらですけど,そう考え
ております。 これはヒアリングの際に渡邉課長と話をしまし
て,ぶっつけ本番でやったために,こういうふうな行き違いになったのかなということは
ありますけれども,いずれにしろ議会からの要望書を出し
て回答書
が返っ
てくるまでの10か月の間に,コロナ感染
が拡大し
て教育現場も状況
が一変し
てしまったと。しかしながら,そのことを回答書に書き込まれたことについては,私は納得
がいかないということなんです。どういうことかといいますと,例えば回答書に
ある,そのような中,本年4月に予定し
ていました全国学力テスト
が中止となりましたと
ありますのは,この本年というのは要望書
が出され
て半年後のことで
あります。したがって,要望書に書かれ
てある趣旨とは全く関係のない,後から起こった出来事,話で
あります。したがって,今教育長言われた議会軽視という言葉
が出ましたけども,それは何かしら偉そうに聞こえ
て私はあまり好きじゃ
ありませんけれども,二元代表制を遵守し
ていく上では,時に,理事者と議員
が双方ともに自らに問いかけること
があってもしかるべきかと考えるところで
あります。 今さらながらなんです
が,なぜこんなに時間
がかかったのか,今さらながら不思議でしようがないと,率直な気持ちで
あります。その2か月余りの間に回答書を出せなかったというのは,何か特別な理由
があったのか,それをお聞かせ願えますか。
○
井川剛議長 東 誠教育長。
◎東誠教育長 要望書をいただいたときに,議長から,これから様々な方面で協議を進め
てほしいというお言葉をいただきました。 そして,県の平均正答率の公表については,県の
教育委員会から実施した年の5月または6月に本市は公表についてどうですかという問合せ
があります。そのときに本市の方針を報告することになりますので,それまでの間に,やはり私は慎重に検討する必要
があると考えました。 それは,議員皆さんの御意見も大事な部分
がございます。そして,本市の方針というのは,最初決定したときに,過去の昭和30年代の学力テストによるいろんな紛争,問題等
ありまし
て,学力テスト
が中止になった経緯
がございました。そういうことから,また今回の学力調査についての文部科学省の方針とか調査の目的というのを踏まえ
て,当時の教育委員さん
が何度も協議をし
て決定した方針で
ありました。 それ以降も,数値の公表に関しては,本市の教育委員さんはメンバーも変わっ
ております。保護者代表の方,それからいろんな立場の方
が変わっ
ております
が,毎年この学力テストの平均数値の公表についてどうするかというのは協議をし
て決め
ておりまし
て,ずっとそれ
が本市としては数値は公表しないという方針を出し
ておりましたので,それを安易に,安易というのは失礼ですけれども,いろんな方面から意見,情報を収集しながら決定するの
が望ましいと考え
て,5月の報告の際にはきちっと回答もするし,県のほうにも報告できる,そういう考えを持っ
ております。 少し説明不足のところ
があったかも分かりません。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 教育長,分かりました。タイムラグ
があったというふうに私も理解をさせ
ていただこうと思うんです。 ただ一方,私も自分の立場として,教育長なぜこれだけ時間
がかかったかということは,例えば私どもも住民の方のどぶ板陳情とかいろいろ受け
て,職員の方に大変お世話になります。そのときに2か月も放っとくということはまずないんですよ。何らかの返事をくれるわけなんです。それ
が10か月後というのは,あまりにもこれ何なんだろうなというふうな率直な疑問
があったわけです。 今教育長の話を聞い
て,それだけ慎重に事を運んだんだろうというふうに理解し
てますけれども,私の感覚で言えば,物事を返事するには,まず聞かれたことに返事するのは即刻返事する。だけどそれは3つしかないと。できる,できない,時間
がかかる,3つしかないんだと,私はそういうふうに,一般社会でも通常言われ
ているわけなんです。それ
が10か月もあくのは,一体何だろうというふうなことで
あります。そういうことです。 今から,非公表の理由について具体的に分かりやすい説明を求めるについてお伺いいたします。 私は,教育問題について,特に学校教育における教育方針について発言することは,いささかのちゅうちょを覚えるので
あります。それは,私
が勉強をしなかっただけではなく,
四国中央市の
教育委員会の教育理念を尊重しなければならないという意識
が働い
ていたからで
ありますし,今もそうで
あります。 ただ,前段に
ありました2年前の学力テスト公表要望書は,議会より提出されましたのを受け,ほかの議員も市民の方々も疑問に感じ
ているのだと,私も以来認識を新たにした次第で
ありまし
て,なぜ非公表なのかを問う議員に対する
教育委員会の答弁については,しっかりと耳を傾け,また
教育委員会のその方針についても,読ませ
ていただきました
が,抽象的で分かりにくい,よく分からないと言ったほう
が適語で
あります。 先日のヒアリングにおいても,渡邉課長,森実主幹から詳しい説明と報告を受けました
が,やはり分からないということで
あります。言語明瞭なれど,私にし
ては意味不明みたいなことで
あります。 ここで,私
が言う具体的に分かりやすいとは,例えば,
教育委員会は一度決めたら何
があっても変更はないのを是とし
ているとか,あるいは,教育長の教えは絶対的で
あるからそれを踏襲し
ていくとかということで
あります。分かりやすく,教育長,答弁お願いできますか。
○
井川剛議長 東 誠教育長。
◎東誠教育長 平均正答率の数値を非公表とし
ている理由についてお答えいたします。 今年度の学力調査の結果公表に際し,8月31日付で文部科学大臣
がコメン卜を発表し
ております。 それによりますと,調査結果の公表に関しては,
教育委員会や学校
が保護者や地域住民に対して説明責任を果たすこと
が重要で
ある一方,調査で測定できるのは学力の特定の一部で
あること,学校における教育活動の一側面で
あることなどを踏まえ,序列化や過度な競争
が生じないようにするなど,教育上の効果や影響に十分配慮することと記され
ております。 本市では,調査開始当初より,学力調査の結果を非公表にしたのではなく,国の方針に従い,数値の公表ではなく,市の公表に係るガイドラインを作成し,それに沿っ
て適切に結果を公表し
ております。 具体的には,各教科の領域別の正答率の様子をレーダーチャートで表記し,全体的な傾向につきまし
ては,文章で記述し
ております。 また,学力調査と同時に学習状況調査として,児童生徒の意識や生活の様子についても調査
が行われ
ており,その内容についても公表し
ております。 これらにつきまし
ては,調査対象の小学6年生,中学3年生の保護者の皆様に,個人の結果とともに学校ごとの詳しい分析結果をお渡しし
ており,市のホームページでも,個人情報を除き公表し
ているところでございます。 本来の調査の目的は,他との比較ではなく,個々を伸ばすところに
ありますので,公表に当たっては,調査結果をどう活用し,子供たちの教育にどう生かし
ていくかをそれぞれに説明し
ていくこと
が公表という説明責任を果たすことだと考え
ております。 よって,各学校においては,児童生徒に対して,自分の個人票の結果を見る視点を指導するなど,またそれぞれの結果に対してどういう学習方法
が有効で
あるか,そのために今ですと1人1台端末を活用し
て一人一人に応じた,いわゆる個別最適化した学びを図っ
ていくなど,学力向上に向けた丁寧な道筋
が重要で
あると考え
て取り組んで
いるところでございます。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 教育長,るる丁寧な説明,よく分かりませんでしたけれども,一生懸命やられ
ているのはよく分かります。分かりますけれども,私も原稿を書い
ている以上,原稿を読まなきゃならないということで原稿を読ませ
ていただくんです
が,先日も中学生を持つ保護者から,なぜ学力テストを公表しないのですかと聞かれたわけですけれども,私は分かりませんと。
教育委員会が決め
ていることですからというふうに答えるしかなかったので
あります。 私自身,もちろん公表
がいいと思っ
ているからで
ありますけれども,市民
が続い
て四国中央市で一生を終わるのならそれもいいと思います
が,子供たちは県外へ,都会へと出
ていく中で,井の中のカワズになるんじゃないですかという心配されたので
あります。この言葉は,私を含め公表を求める多くの市民の代表的意見だと思うので
あります。 それらを踏まえ
て,一昨年の要望書の提出
があったわけで
ありますけれども,昨年9月議会での私の質問,今年の9月議会での茨木淳志議員の質問,そして今回同じ内容の質問に対する答弁を聞い
ていますと,絶対に公表はしないと,意地でもしないと,死んでもしないという
教育委員会の強い覚悟と意思を読み取ること
ができるので
あります。 教育論議は何を言っ
ても検証されないだけに,私この文章好きなんでもう一度言いますね,教育論議は何を言っ
ても検証されないだけに,人それぞれに主張
があり,その考えはまさに千差万別で
あります。
教育委員会としても,まさか一人一人の考えを聞い
て回ることはできないし,教育に携わっ
てきた経験と誇りを持っ
て意思決定をされ
ているのだと改めて感じた次第では
あります。 ヒアリングの際,資料を基に渡邉課長のレクチャーは,非常に説得力
があり,プレゼンテーションも上手で
ありました。まるで一流企業の営業マンの話を聞い
ているようで
ありました。 ヒアリングの際には,渡邉課長からこの資料を提出し
ていただきまし
て,私も拝見しました。本当に,そのときに私,渡邉課長に申し上げたと思うんです
が,渡邉課長は職業の選択を間違っ
ていないんですかというようなことを聞いたと思うんです。 しかしで
あります。15名の議員の背後におられる多くの市民は,公表を望んで
いるというこの乖離感というんですか,これは一体何なんだろうなと考えたときに,1つのイメージとして浮かんだの
が,舞台俳優と観客で
あります。これヒアリングのとき申し上げたんですけれども,舞台で演じる俳優たちは,とても芸
がうまく,さすがにプロだとうなるほど一生懸命演じ
ている。観客席からは一つの拍手もない。そんな光景で
あります。これ以上はくどくなるので控えます
が,極論は,
四国中央市の義務教育レベルの向上で
あろうと思います。
教育委員会におけるその手段としての学力テスト非公表は,今後も,あるいは永久に不変不滅で
あり続けるので
ありましょうか。この1点だけお聞かせ願えたらと思います。
○
井川剛議長 東 誠教育長。
◎東誠教育長
教育委員会の考えについ
てでございます
が,先ほど最初の答弁で申し上げましたように,今後の状況を踏まえた中で,正常な教育活動
が再開された中で,これまでの検討結果,それから適切な公表の在り方,国の調査目的と趣旨を尊重し
て,独立行政機関で
ある教育委員会において教育委員の皆さんと慎重に検討し
てまいりたい。そこで結果を出したいと思っ
ております。
○
井川剛議長 谷 國光議員。
◆谷國光議員 大方私も言いたいことを言わせ
ていただいたんです
が,最後にというんですか,今岸田総理
が非常にフレキシブルな対応ということで評価され
ております。それは,例の10万円の給付の一件で
ありますけれども,当初5万円給付,5万円はクーポンというようなこと
があって,自治体等とかの反発も
あって,一括での10万円給付というふうなことで,考え方も変わっ
てき
ております。 いっときの政権では考えられなかったようなことで
あります。国でさえそうなんです。これを参考に,何かしら気に留め
ていただいたらというふうに思います。 以上で私の
一般質問を終わります。
○
井川剛議長 以上で谷 國光議員の質問は終わりました。 ────────────────
○
井川剛議長 以上で通告
があった
一般質問は全て終了しました。 ────────────────
○
井川剛議長 日程第3,議案第61号
四国中央市
保育所条例の一部を改正する条例につい
てから議案第63号
四国中央市
コミュニティ住宅条例の一部を改正する条例について及び議案第65号令和3年度
四国中央市
一般会計補正予算(第11号)から議案第74号市道路線の一部廃止についてまでの13件を一括議題とします。 ただいま議題となっ
ております議案第61号から63号まで及び議案第65号から第74号までの13件については,お手元に配付し
ています各常任
委員会付託案件一覧表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託します。 ────────────────
○
井川剛議長 日程第4,請願・陳情についてを議題とします。 ただいま議題となっ
ております今回受理の令和3年請願第1号,令和3年陳情第3号,令和3年陳情第4号については,各常任
委員会付託案件一覧表のとおり,所管の常任委員会に付託します。 暫時休憩します。 ──────────────── 午後1時45分休憩 午後1時52分再開 ────────────────