宇和島市議会 2022-09-15
09月15日-03号
令和 4年 9月
定例会令和4年9月
宇和島市議会定例会議事日程第3号令和4年9月15日(木)午前10時
開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した
事件議事日程のとおり
-----------------------------------出席議員(24名) 1番 槇野洋子君 2番 吉川優子君 3番 田中秀忠君 4番 山本定彦君 5番 畠山博文君 6番
佐々木宣夫君 7番 山瀬忠弘君 8番 椙山三也君 9番 浅田美幸君10番 川口晴代君11番 中平政志君12番 武田元介君13番 浅野修一君14番 赤松孝寛君15番 三曳重郎君16番 兵頭司博君17番 石崎大樹君18番 我妻正三君19番 坂尾 眞君20番 清家康生君21番 上田富久君22番 松本 孔君23番 福本義和君24番 泉 雄二君
-----------------------------------欠席議員 なし
-----------------------------------説明のため出席した者の
職氏名市長 岡原文彰君副市長 玉田光彦君
総務企画部長 西本能尚君教育長 金瀬 聡君
病院事業管理者 梶原伸介君
市民環境部長 古谷輝生君
保健福祉部長 伊手博志君
産業経済部長 楠 憲雄君建設部長 山田 勝君教育部長 片山治彦君水道局長 和田 靖君
医療行政管理部長 大宿昌生君
市長公室長 梶原祥敬君総務課長 武田 靖君財政課長 中川耕治君企画課長 木原義文君
-----------------------------------会議に出席した
議会事務局職員局長 水野宏一君次長 宇都宮 太君次長補佐 酒井宏治君
議事法制係長 毛利泰三君主査 中村太郎君主事 中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時00分 開議
○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名で
あります。 定足数に達し
ておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の
会議録署名人に、山瀬忠弘君、浅田美幸君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、浅田美幸君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) おはようございます。創政会の浅田美幸です。 通告に従いまして、一問一答方式にて質問を行います。理事者の皆様におかれまし
ては、明快な答弁をよろしくお願いいたします。 初めに、地域猫に関する質問をいたします。
ACジャパンのテレビCMで、
ハローキティの地域猫に関するCM
が流れ
ています。見られた方も多いのではないでしょうか。まだまだ理解の進まない地域猫の認知、理解に関する問題提起をされ
ています。 人と動物
が幸せに暮らす社会の実現を目指し、犬猫の殺処分
がなくなることの一つとして、
地域猫活動があります。飼い主の
いない猫、いわゆる野良猫
が繁殖しないように不妊手術を行い、施術済みのしるしとして耳をカットし、さくら耳にし
て元の場所に戻し、地域の人や
ボランティアが餌やりや排せつの処理を行いながら適切に管理し
ていく活動です。 今年度、
番城地区社会福祉協議会は、事業の一つとして
地域猫活動に取り組み、市の補助金で賄えない部分の手術費用を助成し
ています。先日、松本議員、畠山議員
が中心となっ
て開かれ
ている猫の会議に初めて参加させ
ていただきました。この会議は今回
が12回目となり、
地域猫活動をされ
ている方のお話を聞き、職員の協力を得
て市政に反映され
ています。畠山議員も3月議会で質問され
ていました
が、地域猫について改めて質問をさせ
ていただきます。 まず、犬・
猫不妊去勢手術費の補助金の今年度予算額を教え
てください。
古谷市民環境部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。
当該補助金の今年度予算額は100万円でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 昨年度より増額され
ています。ありがとうございます。 続い
て、今年度8月末の
予算執行率を教え
てください。こちらも
古谷市民環境部長、お願いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。
当該補助金の8月末現在の
予算執行率は55.6%でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) これでは年度途中で予算を使い切っ
てしまうこと
が予想されます。昨年度は12月末で予算を使い切り、補正予算
が使えないままでした。これにより、
地域猫活動をし
ている方の手出し
が多くなり、皆さん大変だったと伺っ
ています。今年度は補正予算の増額は考え
ていますでしょうか。
古谷市民環境部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、昨年度の実情を踏まえまし
て、今年度は当初
予算ベースで30万円を増額し100万円といたし
ております。 一方では、年を追うごとに活動
が増え
てき
ていることも承知いたし
ておりますので、今後は補正予算の対応を考えたいと思います。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。予算確保できることを期待し
ています。
番城地区社協の地域猫
が手術をし
ていただいた動物病院では、手術費は雌猫の場合、1万9,800円でした。市の補助金
が8,000円ですので、
ボランティアの方の手出しは1万1,800円です。同じく雄猫は1万1,000円で、補助金
が4,000円、手出し
が7,000円となります。結構な金額です。 今年度から
地域づくり協議会で、地域猫に対してお金
が使えるようになりました。これまで手出しをし
ていた分を補助すること
ができ、とても助かります。ありがとうございました。早速、何か所かの協議会
が予算をつけられたようです。しかしながら、例えば10万円予算をつけ
ていただい
ても、約11匹の手術しかできません。 このような背景からか、松山市では、8月1日から12月31日まで、
ふるさと納税型クラウドファンディングで動物愛護のための寄附を募っ
ています。松山市と宇和島市では同じやり方とはいかないでしょう
が、宇和島市でも
ふるさと納税を活用し
て寄附を募ることはできませんでしょうか。
古谷市民環境部長に御所見をお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。
ふるさと納税の活用につきまし
ては、これまでも御指摘をいただい
ているところでございます
が、令和4年度におきまして、
ふるさと納税の寄附金を活用し
て実施する予定の事業に、犬・
猫不妊去勢手術費補助金事業を明記したところでございます。 また、
企業版ふるさと納税につきまし
ても、寄附の対象として飼い主の
いない猫対策を上げ
て、地域猫活動について御紹介をいたし
ているところでございます。御理解を賜りたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。宇和島市なりのやり方を考え
ていただき、ありがとうございます。 鬼北町では、手術費を全額補助し
ているようです。予算の増額はもちろん、1匹当たりの補助金の増額も考え
ていただきますよう、よろしくお願いいたします。 次に、愛媛県で使える補助金は
ありますか。3月の畠山議員の質問の中でも触れられ
ていました
が、困っ
ている地区にお知らせいただくよう、いま一度教え
ていただきたいと思います。
古谷市民環境部長、お願いいたします。
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 愛媛県では、県
が認定した
モデル地域において、猫の不妊・去勢手術やセミナーの開催などを支援し、その活動事例をその後の普及に役立て
ていく愛媛県
地域猫活動推進モデル事業を実施し
ています。今年度の申込みは終了いたし
ております
が、この取組は、愛媛県
動物愛護管理推進計画に基づき、飼い主の
いない猫に係る地域環境問題の改善及び引取り、処分頭数の削減を進めるため、その解決策の一つで
ある地域猫活動を効果的に普及することを目的としたものでございます。 また、
公益社団法人愛媛県獣医師会も、野良猫(地域猫)対策事業を実施し
ております
が、避妊手術と
耳先V字カット費の費用
が全額補助となります。年間の手術頭数に限り
があり、応募多数の場合は選考となります。こちらは、令和4年度の事業の申込み
が10月3日からの受付でございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 いろいろな制限
があると思います
が、手術費用
が要らないというのは、野良猫で困っ
ている地区にとりましては大変ありがたいことです。県の分は今年度は終了、社団法人の分は10月3日から申込みとのことですので、地区の皆様、考え
てみられ
てはどうでしょうか。 また、そのほかに
公益財団法人どうぶつ基金や獣医さんの力を借り、民間の
ボランティアさんの主導で
TNR病院を開設され
ているところも
あります。TNRとは、トラップ、ニューター、リターンを略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻すことを意味し
ています。この病院は、地域に場所を借り、短期間に手術のみを行います。例えば2日間で100匹もの手術
が可能になっ
ており、手術費用も安く抑えられ
ています。この宇和島でも開設し、野良猫
が多く困っ
ている地域、例えば九島や蒋渕などは、NPOの
NEKOSUKIさんに御相談
があったようです。この
NEKOSUKIさんは、長浜沖の猫で有名な青島でも
TNR病院にも関わられ
ています。 このように、地域を集中し
て手術を行うことにより、猫のトラブルを少なくできます。これは民間
が行うことです
が、実施するに当たりお願い
があります。手術には、広く
て冷暖房の効いた場所
が必要になります。公民館やきさいや広場など、市
が管理し
ている施設を貸し
ていただくことは可能でしょうか。
古谷市民環境部長にお伺いします。
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 市
が所有する施設につきまし
ては、それぞれ設置目的や管理を担う部署
が異なるため、私から一律に貸与の可否をお答えすることはできません
が、例に挙げられた公民館について管理部門に確認しましたところ、施設貸与は可能だと思いますと。ただし、施設の使用の内容及び規模などについて、事前に確認をさせ
ていただきたいとのことでございました。また、きさいや広場につきまし
ては、内容により判断をさせ
てくださいとのことでございますので、管理者等への事前のお問合せの上、御確認をいただいたらというふうに思います。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) その際は相談いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 番城地区の会議の中で、皆さんに地域猫とはどういうものかを分かっ
ていただくのにとても苦労しました。猫の殺処分をなくすためにも、地域猫を市民の皆様に知っ
ていただく、理解し
ていただくことは必要なことだと思います。また、
ある自治会長さん
が、もし飼い猫だったらどうするのですか、訴訟を起こされたら、市の補助金の申請の際に署名した自治会長の責任にもなるのですかと心配される質問
がありました。
ボランティアの皆さん
が、野良猫を捕獲する際には、その地区に回覧を回し、家猫
が間違え
て捕獲されないよう気をつけ
ています
が、100%大丈夫ですと言えないの
が実情です。 そこで、家猫の飼い方も、市民の皆様にしっかり伝えること
が必要と思われます。条例をつくっ
ている自治体も
あるようです
が、市としてはどのようにお考えでしょうか。これは内子町の広報です。何ページにもわたり、猫の特集をされ
ています。すごくインパクト
があります。 では、
古谷市民環境部長、お願いいたします。
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 まず、動物の適正飼養の周知につきまし
ては、
市ホームページ上で、動物の愛護と管理ということで御紹介をさせ
ていただい
ております。その中で、愛媛県
が作成した猫と生活という啓発動画
があり、飼い猫については室内飼育を推奨し
ております。しかしながら、猫の室内飼育は法的に明記されたものではなく、仮に条例を定めたといたしまし
ても、現状では努力義務にとどまるもので
あると考え
ております。ただ、市といたしまし
ても、飼い猫の室内飼育は、猫の交通事故や
感染症予防、近隣住民との
トラブル回避の観点から、大変重要だと考え
ております。 実際に、猫の飼い方指導に入る際には室内飼養を進め
ておりますし、求めに応じ
て、医師会への
啓発チラシの提供を行ったりし
ております。愛猫
がみんなから好かれるために、猫を飼う上で飼い主として守るべきことや心がけ等について、今後も情報収集に努めながら広報活動を行っ
てまいりたいと考え
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 広報のほう、よろしくお願いいたします。 御承知のとおり、補助金の申請には自治会長さんの署名
が必要です。先ほどの自治会長さんのように心配される方や、毎年代わる自治会長さんに地域猫を理解し
ていただくのに苦労され
ているボランティアさんもいらっしゃいます。また、宇和島市の申請書
が複雑で、もっと簡素化できないかとの声も聞きます。 これらについて、
古谷市民環境部長に御所見をお伺いします。
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 議員御指摘のとおり、現在、地域猫の
補助金申請には自治会長の署名を必要といたし
ております。これは、地域猫という取組を進め
ていく上で、その取組を地域の皆様に認識いただくことも一つと考え
ております。せっかくの
ボランティアの方々の活動
が円滑に行えるようこのような形を取っ
ており、自治会長へは毎年度、説明資料を送付し
ているところでございます。 しかしながら、お話のとおり、地域猫を理解し
ていただくの
が困難という事例
がこれまでにも
あり、その際は市の職員
が訪問し、説明をさせ
ていただきました。地域猫の取組については、今後とも周知啓発に努めたいと考え
ております。 また、宇和島市の申請書につきまし
ては、実情に即した簡素化をこれまでも行っ
てき
ておりますけれども、改善すべき点
がございましたら対応したいと考え
ているところでございます。よろしくお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 答弁ありがとうございました。 今回の地域猫に関する活動を行う中で、市内多くのところで、この地域猫の問題を抱え
ているところ
が本当に多いと実感しました。今後とも、人と動物
が幸せに暮らす社会の実現を目指し、制度の周知に努め
ていただき、また予算確保にも御尽力いただきますようお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 令和3年3月議会におきまして、
電動アシスト自転車の
購入費補助制度の導入を求める請願書
が採択されました。高齢者の方
が離れた店に行くためや、少しの坂でも体力的にきついところ
があり、電動自転車の
購入費補助に係る請願をされました。 請願審査の際、
厚生委員会委員の方からの御意見で、高齢者に限らず広い世代にも補助を検討し
てみ
てはどうかともおっしゃられ
ていましたので、私は、どこの課
が担当し
て、どのような補助をするのか、難しいところも
あるのではないか心配をし
ています。 先日、
伊達博物館の説明時に、隈 研吾さん
が、カフェの裏、国道側にも、SDGsの観点から駐輪場を設け
ていますとおっしゃられ
ていました。自転車は、SDGsの観点からよい乗り物だと思います。特に
電動自転車は、海から鬼
が城までの急な坂道や郊外の広い場所の移動にはとても有効です。この地に、この宇和島市に合った補助を考え
ていただき、できるだけ早く、心待ちにし
ている提出された自治会の皆様、市民の皆様に示し
ていただけましたらと思います。市長、御所見をお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。
電動アシスト自転車の請願につきまし
て、これに至った経緯等々につきまし
ては、やはりしんばしの南店
が閉店をしたことに起因をいたしまし
て、今後、高齢者を含めた買物弱者に対してどのような対応をし
ていくのかという意味においての一つの手段として上げられたものと認識をし
ております。 その後の
委員会審査の中におきまして、このような意見
が付せられ
ておりました。
高齢者支援だけではなく
て、自転車を利用する就学前の子供
がいる世帯への
子育て支援や、自転車を利用した健康増進など、宇和島市の全体的な施策として検討し
ていただきたいというものでございました。 これを受け
て、まず、
子育て世代の方々にアンケートを実施させ
ていただいたところ、そのほとんど
が、移動については自家用車でやっ
ているという、こういった現実というもの
がございましたので、費用対効果を考えたときに、この世代は対象外にし
ていいんではないか、そのように考えたこともございますし、また、
高齢者施策で、新居浜市
が既に事業として取り組んで
いることから、新居浜市の状況というものをお聞きしたところ、事業効果の評価
が難しく、介護予防や高齢者などの買物弱者に関するデータは持ち合わせ
ていないとの回答
がございまし
て、今年度から助成額を減額し
ているという、そういった回答というもの
がございました。 自転車につきまし
ては、運動不足を解消するもので
あったり、またさらには手軽にレクリエーションとして、そしてこの時代におきましては密を避ける移動手段として、その需要というもの
があることは認識し
ているところでございますけれども、こうした介護予防で
あるとか買物支援という視点だけでは、なかなかこれを導入するだけの効果というものにつながらないのではないかと考えざるを得ない状況というもの
がございます。 今ほど、
伊達博物館の例を挙げ
て、新たな取組としてという御提案というもの
があったと認識し
ております。今後は世代間を問わない、そうした
健康づくりとして、また、環境を保全するということも視野に入れながら、高齢者の施策という点に縛られないような、
健康づくりとして、その
仕組みづくりに注力をし
ていきたいと考え
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 宇和島市なりの取組で考え
ていただい
て、早く実現することを望みます。よろしくお願いいたします。 世界遺産に登録され
ている石見銀山では、CO2を出さずエコな
レンタサイクル、特に山道なので
電動自転車で観光され
ている方も多くいらっしゃいます。宇和島でも電動の
レンタサイクルで観光し
ていただくことはいかがでしょうか。 例えば、車で一周できない九島や扇形車庫の
ある駅前から穂積橋、金剛山までの坂の道、狭い道、一方通行の道など、電動サイクルで回れるといいと思うのです
が、楠
産業経済部長、御所見をお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 楠
産業経済部長。
◎
産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 宇和島市内におきましては、宇和島きさいや広場、観光情報センターシロシタ、道の駅みまのほか、3つの民間事業所の計6か所におきまして
レンタサイクルサービスを実施し
ておりまし
て、
レンタサイクルの自転車の数は合計で100台となっ
ております。そのうち
電動自転車は、宇和島きさいや広場に7台、観光情報センターシロシタに2台、1民間事業者に8台の計17台
がございます。
レンタサイクルは、観光客等にお手軽に市街地や観光地などをゆっくり周遊し
ていただき、町並みや自然を感じ
ていただける移動手段で
あり、さらに
電動自転車は、そのアシスト性能によりまして坂道等も楽に走行すること
ができ、女性や高齢者の方にも気軽で優しい乗り物で
あると思っ
ております。 市といたしまし
ては、観光などで訪れる多くの方に御利用いただきたいと考え
ておりますので、一層の周知に努めるとともに、その普及を推進し
てまいりたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 市民
が待ち望んで
いる伊達博物館が完成すると、観光客も増えること
が予想されます。台数を増やすなどお考えいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 観光の看板や案内板
があります
が、中には風雨で見えなくなったり、雑草や木
が生い茂ったりと、せっかくの観光地
が色あせ
て見える箇所
があります。昨日の槇野議員の質問にも
ありました、維持管理はどのようにされ
ていますか。楠
産業経済部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 楠
産業経済部長。
◎
産業経済部長(楠憲雄君) 観光案内板につきまし
ては、御指摘のように経年劣化により破損をし
ているもの、表示
が不鮮明になっ
ているもの、また、表示内容
が古いもの
があるというふうに認識をし
ております。現在、これらの看板の調査把握に努め
ているところでございまし
て、修繕や撤去等を計画的に実施し
てまいりたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) では、計画的に素早く対応し
ていただくようよろしくお願いいたします。 市の看板だけでは
ありません。観光物産協会などの看板等も
あります。お互い連携を取りまし
て、全てに目
が行き届きますようお願いいたします。来
ていただいた方、宇和島に来るのは1回限りの方もいらっしゃいます。がっかりされることのないよう、宇和島はいい町だと思っ
ていただけるよう、維持管理をよろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 6月議会の際に、梶原
病院事業管理者が、がん検診について触れられました。がん検診を受け
てくださいと発言され
ておられました。このコロナ禍において、宇和島市のがん検診の受診率はどのくらいでしょうか。また、コロナ禍以前と比べ
てどうなっ
ていますでしょうか。伊手
保健福祉部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 五大がんと言われます5つのがん、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんでございます
が、この平均受診率につきまし
てはコロナ前の平成30年度は10.2%、コロナ流行後の令和3年度8.9%と、コロナ流行前と比べまし
て1.3%低下し
ております。理由としましては、やはりコロナによる受診控え
が影響したものと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) それは少し、コロナの影響
がここにも出
ているということで残念です。 宇和島市としては、ほかのところと比べ
て受診率はどのようになっ
ていますでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 今、手元に、ほかの市町と比べ
ての受診率は持っ
ておりません
が、宇和島市の現状としては、やはり受診率は低いのではないかというふうに認識し
ているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) がんに対する最も有効な取組は、早期発見、早期治療ではないでしょうか。そのためには、1人でも多くの方に受診し
ていただくこと
が必要で
あり、がん検診の受診率向上
が不可欠となります。宇和島市としての対策を教え
てください。伊手
保健福祉部長にお伺いします。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 がん検診の受診率向上へ向けた取組といたしまし
ては、まず、特定健診とがん検診を同日に実施するなど、受診しやすい日程といたし
ております。コロナ禍でも密にならないように、健診受付時間を30分ごとに割り振るなど、感染予防対策を強化し、安心し
て受診できる体制を整え
ているところでございます。 また、ICTを活用したウェブ予約の導入によりまして24時間予約できる環境とし
ておりまし
て、市民への周知については、広報への折り込みチラシで
ありますとか市政広報番組などを活用し
ております。 また、
健康づくりに関する協定の締結先で
あります金融機関や郵便局、生命保険会社等と協力しまし
て、パネル展や訪問等による受診勧奨を行う取組を実施し
ているほか、がん検診の初回対象年齢となります20歳の子宮頸がん、40歳の胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん検診につきまし
ては、検診費用を無料化しまし
て、併せ
て勧奨はがきの通知や保健師による戸別訪問を行っ
ております。 今後も年1回はがん検診を受け
ていただくよう、検診の重要性についてさらに周知、啓発することで、受診率向上に努め
てまいります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 少しでも受診率
が上がるよう、これからもいろいろな工夫をし
ていただきますようよろしくお願いします。そして、ほかの自治体と比べ
ても低いと言われないようお願いいたします。 早期発見、早期治療で、何事もなく社会生活に戻れる方もいらっしゃいます。しかしながら、その一方で、がんと付き合いながら、社会生活を送らなければならない方もいらっしゃいます。 今回、がんを患い退院された方からの要望をいただきました。その方は、治療の副作用で髪の毛
が抜け、社会生活に戻るに当たりウィッグを購入されました。「補助の
ある自治体
があるけれども、宇和島市はないのよね。
あると応援し
てくれ
ているみたいで、お金も気持ちも助かるのに」とおっしゃられ
ています。がん治療の過程で、化学療法による脱毛や肌の変化、爪の変化、手術による傷、放射線治療による皮膚炎など、様々な外見の変化を体験すること
があります。このような外見の変化に対するケアについて、令和元年12月議会でも触れました
が、アピアランスケアといいます。国立がん研究センター中央病院は、がん患者さんにとって外見の変化は、身体的な痛みよりも大きな苦痛をもたらすこと
があると報告し
ています。例えば、抗がん剤の副作用では吐き気や熱、体の痛みやしびれなど
が起こること
があります
が、新しい制吐剤や対症療法も研究され
てきたので、最近ではかなりコントロール
ができるようになったそうです。 結果としては、現在では、抗がん剤の副作用による外見の変化に対して、患者さんはよりストレスを感じ
ているそうです。外見の変化をどう感じるかは、患者さん個々の感じ方を反映し
ています。外見
が変わっ
ても、特に気にならず、そのまま過ごされ
ている患者さんもたくさんいらっしゃいます。ただ、中には、外見
が変化したことで周りの人に気を使わせ
ているのではないか、外出したくない、治療に前向きになれないなど、周囲の方との関係や自分自身の変化に戸惑い、悩みやストレスを抱える方
がいます。感じ方は人それぞれなので、年齢や性別は関係
ありません。悩みの内容や程度も様々です
が、そのつらさを少しでも和らげるため、アピアランスケア
が役に立つこと
があります。 この医療用ウィッグの助成について、令和3年6月議会と9月議会で我妻議員
が質問をされ
ております
が、その際の答弁では、引き続き、宇和島市の状況を踏まえつつ、その必要性について検討したいと考え
ているところでございますと答弁され
ております
が、その後の検討経過について、どうなっ
ているのかお尋ねします。伊手
保健福祉部長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 これまでもお答えし
てまいりました
が、地域がん診療拠点病院で
あります市立宇和島病院とも連携しまし
て、アピアランスに関する相談件数について、継続し
て状況把握に努め
ているところでございます。 県内でも、これまでの西条市に加えまし
て、今年度から今治市
が医療用ウィッグや乳房補正具の購入費用について助成事業を開始し
ていることは承知し
ております。 がん患者
が治療を受けながら、就労や円滑な社会生活を営むこと
ができるためには、医療用ウィッグ等
が重要な役割を担うことは認識し
ておりますので、市内の現状や他市の状況等も踏まえまし
て、助成の可能性も含め、引き続き検討し
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ぜひ前向きに御検討いただきますよう要望し
ておきます。 次の質問に移ります。 市立宇和島病院には、がん患者さんと御家族のために、さくらサロン
があります。このサロンの取組、利用状況を教え
てください。また、ほかの取組
があったら教え
てください。大宿事務局長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 大宿
医療行政管理部長。
◎
医療行政管理部長(大宿昌生君) お答えいたします。 さくらサロンは、がん患者さんやその家族
ががんに向き合った経験
があり、かつ専門の研修を受けたピアサポーターを交え、同じ経験をし
ている仲間と様々な悩みや経験を語り合う交流の場として、毎月1回開催し
ております。新型コロナウイルス感染拡大により、令和2年以降は休止した期間も
ありました
が、以前は、毎回10名程度の参加
がありました。本年7月からは、定員5名に規模を縮小し再開をし
ており、7月、8月ともに3名の方
が参加され
ています。また、年に5回、がん治療の勉強会も行っ
ております。 その他の取組といたしまし
ては、がん相談支援事業、がん治療と仕事の両立のための就労支援事業、また、昨年度から宇和島ケーブルテレビにおいて啓発番組を作成し
ており、現在は、がん予防と検診について放映し
ておりますので、がんに関する理解を深め
ていただくため、ぜひ御覧いただければと存じます。 以上でございます。
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。今後とも、がん患者さんや御家族に寄り添い、よりよい社会生活
が送れるようよろしくお願いいたします。 がんだけでなく、宇和島市にはいろいろな相談窓口
があります。現在のコロナ禍において、相談できるところは重要な役割を占め
ていると思います。人との接点
が少なくなり、一人で悩みを抱え
ている方も多いのではないでしょうか。どうぞ、一人で悩まず相談し
てください。 宇和島市におかれまし
ては、市民に相談窓口の広報をし
ていただき、安心感を与えられるよう取り組んでいただきたい、よろしくお願いいたします。 では、次の質問に移ります。 マイナンバーカードについてです
が、昨日、山瀬議員も質問されましたし、この後も質問される議員さん
がいらっしゃいますので、ほとんどの部分を割愛させ
ていただきます。 1つだけお聞きします。 先日、マイナンバーカードをつくられた方から御不満を伺いました。マイナンバーカードで印鑑証明
がコンビニでは取れるのに、市役所では取れなく、今までどおりの印鑑証明のカード
が要ると言われたとのことです。水戸黄門の印籠ではないのです
が、このマイナンバーカード
が目に入らぬかと出したところ、通用しなかったというところでしょうか。とても残念です。これはどうしてでしょう。また、取れるように改善し
ていただくことは可能でしょうか。
古谷市民環境部長にお伺いします。
○議長(石崎大樹君)
古谷市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 今回、マイナンバーカードの普及促進をし
ている中で、御不便をおかけしたことをおわび申し上げます。 市役所におきまして、マイナンバーカードで印鑑証明
が取得できないのは、コンビニに
ある機能
が市役所に整備され
ていないことによるものでございます。マイナンバーカードの普及
が進むにつれまし
て、今後も同様の事案
が懸念されますので、早期にその改善策を示し
てまいりたいと考え
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) できるだけ早く対処いただきますようよろしくお願いします。 また、DXの観点から、多分コンビニの機器はとても高いでしょうけれども、宇和島市でも導入し
ていただき、高い機器
が安い買物をしたと思えるくらい使っ
ていただいたらいいわけですから、購入も御検討くださいますようよろしくお願いいたします。 マイナンバーカードを持っ
ていると便利だ、こんないいこと
がある、取りたいと思えるようにすれば取得率も向上しますので、今後とも様々な工夫をし
ていただくようよろしくお願いいたします。 最後の質問に移ります。 選ばれるまちになるため、宇和島市ではいろいろな施策をし
ています。今年度から創設されたシティセールスアドバイザーもその一つです。 先日、この4月からシティセールスアドバイザーに就任されました徳山大毅さんを招い
て、シティセールスについて勉強させ
ていただきました。徳山さんはこれまでにも宇和島市の仕事をされ
ています。この「宇和島本」は、2020年第8回ふるさとパンフレット大賞を受賞したものです
が、徳山さん
が制作プロデュースをされ
ています。私の周りではとても好評です。 このシティセールスアドバイザーは今年度から設置されたものです
が、設置の目的と内容を教え
てください。梶原
市長公室長にお伺いします。
○議長(石崎大樹君) 梶原
市長公室長。
◎
市長公室長(梶原祥敬君) お答えいたします。 シティセールスアドバイザーは、令和4年3月に策定いたしました第2期宇和島ブランド魅力化計画に基づき、外部専門人材を活用した効果的なシティセールスを展開することにより、本市のシティブランド力を底上げすることを目的に設置し
ているもので、株式会社アマナで地域活性本部長をされ
ている徳山大毅氏を令和4年4月1日付で本市のシティセールスアドバイザーに委嘱し
ております。 徳山アドバイザーの業務といたしまし
ては、職員向けと市民・事業者向けの大きく2つに分かれ
ておりまし
て、まず、職員向けといたしまし
ては、専門用語でいいますとインナーブランディングともいいます
が、シティセールスの最前線に立つ市職員の情報発信力の向上を図るため、アドバイザーを講師とした研修等を実施し
ているほか、シティセールスに関する施策や広報全般に関する他課からの相談に対して指導助言をし
ていただい
ております。 また、市民や事業者の皆様に対しては、多くの方々に宇和島ブランドに対する理解を深め、愛着を持っ
ていただくとともに、オール宇和島でまちの魅力を発信し
ていく体制づくりを行うため、市
が行う出前講座などの各種講座のプログラム開発支援を行っ
ていただい
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 勉強の中で、シティセールスとはブランディングのお手伝いで、オール宇和島で宇和島を選ばれるまちにするの
がアドバイザーのミッションですと教え
ていただきました。このあまりにも過剰な情報の中から選ばれなく
てはならない。それにはブランド
が大事。ブランドは選ばれる力で
ある。そこで、協力者、仲間をつくる。最も身近な協力者、「ウチの人」を大切に。ウチの人とは職員や市民ですと話され
ていました。 令和3年度の市職員のロゴマークの認知度の低さにはびっくりし
てしまいました。徳山さん
が就任され
てまだ5か月です
が、職員の皆様にどのようなアプローチをされ、どのような変化
があったか教え
てください。梶原
市長公室長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 梶原
市長公室長。
◎
市長公室長(梶原祥敬君) 職員に対しては、幹部職員や新規採用職員、さらにはシティセールスに関連する事務に従事する職員に対し、シティセールスアドバイザーからブランディングやデザインに関する講義を行っ
ていただい
ております。また、各課のシティセールス関連施策に対し個別相談対応を行っ
ており、8月末現在で11の部署から35の事業の相談
が寄せられ
ております。 そして、それらのアプローチを受け
ての変化といたしまし
ては、職員のブランドやデザインに対する理解の深まりと、各課の健康施策の充実や政策立案能力の向上を期待し
ているところで
あります
が、各部署においても関心を持っ
てもらっ
ており、徐々にでは
あります
が、職員の意識
が変わりつつ
あると感じ
ているところです。 なお、徳山アドバイザーからは、これまで関わった他の自治体と比較し
て、職員からの相談
が想像以上に
あり、多くの職員や市民の皆様と接点を持つこと
ができ
ている印象を受け
ている。その一方で、コミュニケーションデザイン的な視点による発想
が不足し
ていると感じる場面も見受けられるので、今後もデザインの基本や意識することの大切さを伝えながら、選ばれるまちとなるためのお手伝いをさせ
ていただきたいとのコメントをいただい
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。職員の方と結構やり取りをされ
ているようで、これからも期待し
ております。 市民の方とはどのような、結構やり取りをされ
ているんでしょうか。
○議長(石崎大樹君) 梶原
市長公室長。
◎
市長公室長(梶原祥敬君) ホリバタ等で実施し
ております各種取組のところに御参加いただきまし
て、その中でやり取りをさせ
ていただい
ているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ホリバタには私も参加させ
ていただきました
が、本当に面白い、楽しいお話でした。これからももっと市民の方とも触れ合っ
ていただい
て、ブランディング
がどんどん根づい
ていくように、よろしくお願いいたします。 交付税措置、特例措置も受けられる事業で、公務員ではなく、民間のその道に特化した方の力を借りること
ができるわけです。シティブランディングは長期の継続性
が必要です。徳山さんは3年と短い期間です
が、職員の意識を変え、強力な協力者となり、その後は職員
が市民を協力者となるよう意識改革し、宇和島
がブランドとなるよう期待し
ています。 自分のまちを誇るという意味で、前回の質問のときに、明石市の市政ガイドを紹介させ
ていただきました。宇和島市でも、いま一度考え
てみ
てください。よろしくお願いします。 また、先日、自民党愛媛県連
が主催の
ふるさと納税のリモート会議
があり、参加させ
ていただきました。先ほどのブランディングは長期の戦略です
が、こちらは短期の瞬発力
が必要となります。その中では、須崎市の取組を紹介され
ていました。1人の職員、守時 健さん
が周りを巻き込んで、成果を上げられ
ているものでした。今では、須崎市の職員だった守時さん
が会社を立ち上げ、自治体にもアドバイスをされ
ています。職員だった2014年に200万円だった
ふるさと納税寄附額を、たった1年で6億にまで伸ばしました。独立後も須崎市から業務委託を受け、2020年には21億円を達成し、中四国で1位を獲得し
ています。 宇和島市の
ふるさと納税額の伸び
が、南予のほかの自治体と比べ低迷し
ている今、そのような外部の力を借りるのもよいのではと思いました
が、いかがでしょうか。梶原
市長公室長、御所見をお伺いします。
○議長(石崎大樹君) 梶原
市長公室長。
◎
市長公室長(梶原祥敬君) 本市におきましても、寄附獲得に向け様々な取組を加速させ
ていく必要
があることから、議員御説明にも
ありましたリモート会議の情報も参考にさせ
ていただきながら、今年度、
ふるさと納税に係る委託業務の仕様の見直しを行いまし
て、新たに委託事業者を選定したところでございます。 現在、10月からのリニューアルに向け、各ポータルサイトの掲載内容の強化に取り組んでおりまし
て、今後、新規事業者や記念品の発掘、既存記念品のブラッシュアップ、web広告配信や募集記事掲載による情報発信の強化などにも取り組みながら、寄附額の増額につなげ
ていきたいと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) 10月から新しい事業者ということで、また期待し
ておりますので、よろしくお願いいたします。 その際に、
企業版ふるさと納税についても勉強させ
ていただきました。どのような制度か、そして宇和島市の現状とこれからの取組について教え
てください。梶原
市長公室長にお伺いします。
○議長(石崎大樹君) 梶原
市長公室長。
◎
市長公室長(梶原祥敬君)
企業版ふるさと納税とは、正式名称を地方創生応援税制といいまし
て、国
が認定した地方公共団体の地方創生の取組に対し企業
が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する制度でございます。この制度は、平成28年に内閣府主導により創設され、その後令和2年4月の税制改正により、寄附額の最大約6割で
あった税額軽減
が約9割に増加し、企業の実質負担
が1割まで圧縮されました。 本市では、令和3年度に税制対象事業としての認定を受けまし
て、寄附の受付を開始したところです。実績といたしまし
ては、令和3年度には、信金中央金庫様から1,000万円、株式会社ウイン様から500万円の寄附を頂きました。この場をお借りしまし
て改めて御礼を申し上げます。 頂きました寄附につきまし
ては、令和3年度において、市内の中小企業者等
が事業の強化を図るために行う取組の支援に活用させ
ていただいたほか、令和4年度から6年度にかけて実施する地場産品の販路開拓や販売促進活動、姉妹都市に
ある情報発信拠点を活用した本市への観光誘客に活用させ
ていただくこととなっ
ております。 今後も、本市における地方創生の取組を市公式ホームページや専用ポータルサイトでの情報発信はもちろんのこと、事業者様との面談や訪問など、あらゆる機会、場面を捉まえ
て、丁寧かつ積極的に発信し
ていき、寄附の獲得につなげ
てまいりたいと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) これは自治体の企画立案
が必要となり、大変だと聞い
ております。大変だとは思います
が、企業側にとりましても、先ほどの6割から9割に、自分のところの手出し
が1割でいいということですので、メリット
がある制度ですので、積極的に取り組んでいただければと思います。 先ほど、地域猫でも
ありました
が、地域猫に関しても企業版の
ふるさと納税が使えるように頑張っ
ていただけましたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 このように、いろいろな方の力を借り、職員、市民、一人一人
が力を合わせ、宇和島市
がますます魅力的なまちになることを期待し
ています。皆様、先ほども
ありました
が、オール宇和島で宇和島を選ばれるまちにしましょう。 質問を割愛しましたので時間
が短くなりまし
て、最後になります
が、まだまだコロナ
が収束しない中、円安、物価上昇と、私たち市民の元気
がありません。宇和島市
が選ばれるまちになるため、戦国時代の鬨の声を、5月のお城まつりでは、殿様に扮したパール王子
が鬨の声を上げ行進を始めました。市長、市民に強くはっきりと伝わるようなメッセージをいただき、皆
が前に進めるようお願いします。市長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) いろいろ、今、様々な外部人材の方々のお力添えをいただきながら、その体制というものを整え
ているところでございます。全国で1,700余り
ある自治体の中でこの地域
が選ばれるようにするためには、そういった方々のお力添えをいただきながら、まずは市民の皆様、そして応援し
ている方々
がオール宇和島として立ち向かっ
ていくこと
が重要で
あろうと考え
ております。ぜひとも、ここにいらっしゃる議員各位、そして市民の皆様方のお力添えを得ながら、私も先頭になっ
て立ち向かっ
ていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅田美幸君。
◆9番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 以上で、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、浅田美幸君の質問を終わります。 次に、我妻正三君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 皆さん、おはようございます。公明党の我妻正三でございます。 質問を行います。 2020年1月16日に厚生労働省から、新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生
が国内で初めて確認されたという報告
がございました。その後は緊急事態宣言、行動自粛などを受け、2年以上にわたり私たちの生活様式は一変したわけでございます。現在は、社会経済活動の両立を維持しつつ、人的被害を最小化し、ウイルスと共存共生の関係となるウィズコロナ、また新型コロナウイルス
が収束した後の新様式の社会生活を見据えたアフターコロナなどを考慮した環境整備
が進んで
いるわけでございます。 そのようなことから、市民生活に及ぼす影響にどう対応し
ていくのかということ
が、行政としての役割も非常に重要になっ
てくるのではないかと、このように思います。現在、コロナ禍の長引く影響を受け、地域のコミュニティーも希薄になっ
ております。人と接する機会も少なくなった方々も多く見受けられます。 その影響の中、残念ながら近所の高齢者の方は、お話ししたときに、しばらく自転車に乗っ
ていなかったから転倒したと。もう自転車に乗らないというわけです。コロナ禍であまり外に出なかったので、たまに自転車に乗るとやっぱり危ないんですね、高齢者の方。今、乳母車を押し
て移動し
ていますけれども。また、数か月前まではお元気だった方、散歩し
ていたとき擦れ違っ
ていたんですけれども、その人
が、外出機会
が減り人との交流
が少なくなっ
てきたということで、その影響かどうか分かりませんけれども、認知症と診断されたという話を聞きました。また、年金生活の独り住まいの方からは、物価高の影響を受け生活困窮に関する不安を抱い
ている方もいらっしゃいます。ひとり親の方は、食料品の現在の高騰によって、食品の負担増の悩みを抱く方もおられるわけです
が、このようなことなどは、コロナ禍において社会的孤独、また孤立
が一つの原因ではないかと思われるわけです。 そこで、公明党
が推進した政府の総合緊急対策事業の地方版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業、ちょっと長いですけれども、についてお伺いをいたしたいと思います。 政府もこのことにつきましては、長引くコロナ禍は孤独・孤立の問題の顕在化、深刻化の原因の一つとして、さらに今後、物価の高騰の影響も加わり、生活困窮等に関する不安や悩みを抱かれる者、悩み
が深刻化する者
が増加するおそれ
があると。孤独・孤立に悩む者に対するきめ細やかな対応の強化
が喫緊の課題とし
ていますと、このようになっ
ているんですけれども、政府は今回、臨時国会を開い
て、物価高騰に対し住民税
が非課税世帯の方に5万円を給付という支援を打ち出し
ている方向ですけれども、この審議は、10月に臨時国会ですから、それから審議し
ても、やっぱり11月、12月になっ
ていくと思います。また、マイナンバーカードの通帳の
ある方には早く支給できるんじゃないかという話も聞い
ておりますけれども、やはり、何か月後に5万円の支給になっ
てくるということなんですけれども、これ、でも、相談者、僕
が受けた方は、現在
が苦しいんです、生活
が。この高騰、7月から。特にまた10月から値上がりしますので、現在この苦しい中で困窮し
ている人に対して、私は今回の補正予算、地方創生臨時交付金を活用すべきだったんじゃないかなと、このように思っ
ております。 今回はワクチン、PCR検査等のほうに回し
ていましたけれども、そのようなことで、今回、本市のコロナ禍における孤独・孤立問題、また物価高騰の影響について、市長はどのように捉え
ておられるのかお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 新型コロナウイルス感染症の拡大というものは、これまで社会で内在し
ておりました孤独・孤立感
が顕在化いたしまし
て、深刻な社会問題になっ
ていることに加えまし
て、このたび一連の物価高騰というものは、困窮によりまして生きづらさで
あるとか、さらなる孤独、そして孤立感につながっ
ているものと、そのように感じ
ている次第でございます。 市といたしまし
ては、やはりこういった問題に対しまして、きめ細やかに対応し
ていく、その強化というもの
が喫緊の課題で
あると考え
ておるところでございますので、そういった対応をし
ていかなければならないと、そのように感じ
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今、市長からきめ細やかな対策を取りたいということですけれども、現在は何か考えられ
ていますか。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 現在こういった状況
が続い
ている、そしてそういった事案というもの
が声として届けられ
ているところでございますので、それについてしっかり、何
ができるか、それらを構築し
ているところでございます。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 分かりました。ぜひ考え
ていただきたいと思います。 この事業の目的は、総合緊急対策として地方自治体の孤独・孤立対策の取組を強化し
て、悩んで
いる人々の各種支援策、先ほど言った何か支援策
がないかということなんです
が、着実に行き届くようにすることを目的とした調査事業なんですね、先ほど言われた事業は。この事業
が実は今回、都道府県、政令都市、全国のその中で選ばれたのは愛媛県なんです。市区町村自治体1,700何ぼ
あるんかな、全国で
あります中で、今回、宇和島市
が9自治体として選ばれ
ているんです。最終的には全国30自治体
が連携強化の実証実験に取り組むということで、そこで得られたノウハウや留意点などを報告書にまとめ
て、全国の地方自治体と共有をする。今、物価高騰によって困窮者の人、またコロナ禍
が長引い
て困っ
ている方々、その調査をし
て共有するということなんですけれども、孤独・孤立対策に対する苦手意識
が今
あるわけですね。それの改善や取組を目指し
てほしいということなんです。 そこで、この事業、各自治体の現状に応じ
て実施する必須、選ばれた以上、必須の事業、必ずやりなさいということですね、事業についての取組について、今からお聞きをしたいと思います
が、まず初めに、官民連携のプラットフォームの設置と
あるんですけれども、具体的な内容はどういうことなのかお伺いしたいと思います。これは
保健福祉部長。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 少子高齢化の進む本市におきまして、孤独・孤立問題は大きな課題で
あり、その支援を行政単体で行うことは、今後、対象者
が増えることを鑑みまし
ても難しいものと考えたところでございます。 そのため本市では、令和3年度からでございます
が、重層的支援体制整備事業を実施し
ておりまし
て、多様な困り事に対し、行政や社会福祉協議会、民間事業者、NPO等との連携により、層の厚い住民支援を行っ
てまいりました。この度国から、今ほど議員
が御紹介いただきましたように、中央版孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム推進事業の募集
がありまし
て、現在宇和島市
が実施し
ております重層的支援体制整備事業との方向性
が同じで
あることから、現在の枠組みに加えまし
て、平成30年7月豪雨災害をきっかけとして組織されたNPO法人やその連携企業等
が加わることにより、事業実施
が可能と判断し応募したところ、第1次取組団体として採択をいただいたものでございます。 今回の対策を推進するに当たっては、行政による対応のみでは困難、またなじみづらい場合も
あり、孤独・孤立の問題を抱える当事者への支援を行うNPO法人や社会福祉法人等の参加
が重要かつ必要不可欠と考え
ております。そのため本市では、現在NPO
が取り組んで
いる食の支援事業を活用し、食を通した支援を軸に居場所づくりや人とのつながり支援を強化するため、行政及び各種相談支援機関、またNPO等
が連携することで、官民一体で取組を推進する基盤整備をすることとし、この仕組みによるプラットフォームの設置とし
ているところでございます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今、部長のほうで、NPO法人なり、またそういう民間の団体と、今、連携を取っ
て食の支援とか居場所づくりなどを行っ
て進め
ているというふうに理解し
てよろしいんですよね。じゃ、プラットフォーム設置というのは進んで
いると。 ここで、次にお聞きしたいのは、本市
がその支援を必要とする方々、一人世帯の方々、ひとり親世帯、生活困窮者、高齢者、被災者の方々。吉田町にはまだ被災者の方
がおられます。に対してスムーズに支援
が届くように、その地域住民への周知、情報発信についてはどのように行っ
ているのか。これはまた
保健福祉部長。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 孤独・孤立問題につきまし
ては、その傾向
が見られた初動におきまして、行政や社会福祉協議会、NPO等の支援者
が介入することで深刻化
が防げるものと考え
ているところでございます。そのため、市民の方
が気になる高齢者の方や引き籠もりがちな市民、また生活に困窮し
ていると思われる世帯を見かけた際は、現在の福祉課のくらしの相談窓口で
ありますとか地域包括支援センターなどの行政機関や支援機関へ情報を届け
ていただく必要
がございます。 広く市民の方へ周知するためには、行政からの情報発信だけではなく、今後は本事業を通じて連携を深めるNPO法人で
ありますとか社会福祉法人、民間企業等を通じた情報発信を行いまし
て、またさらには、日頃から信頼関係の
ある相談の相手先として加わっ
ていただくことで、より広い範囲での啓発や初期段階における気づきにつながるように努め
てまいりたいと考え
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 団体の周知、情報について、やっぱり社協なり市民団体なり、地域の方々からいろんな相談
があって、その方々からの情報を得
て、困っ
ている方にやはりくらしの相談窓口につないで、ある程度の問題を解決したいというお話なんですけれども、私もくらしの窓口に御紹介したんですけれども、解決しなかったです。いろいろ、やはり全員
が解決することは、なかなか難しいところも
ある。その方、詳しくは僕も聞い
ていないんですけれども、本当に生活困られ
て、過去にいくと生活保護、国民年金だけでは生活保護に足りないですね、プラスになっ
てくるんですけれども、厚生年金
が9万ぐらいになると生活保護にもならないんです。ぎりぎりなんです。そこの部分の方
が一番大変。一生懸命年金払っ
てきたのに、年金払っ
ていない方のほう
が生活保護もらっ
て、おかしいんじゃないかと、相当、私も苦情とかなんかも今までもいただいたこと
あるんですけれども、やっぱりどうにかし
てそこの部分。国の政策
が悪いんですけれども、そこの一番ネックになる部分の方々
がやはり困窮し
ているというの
が多いんじゃないかと思います。 くらしの相談窓口、親切に話聞い
ていただいたんですけれども、残念、解決策
がなかったんですけれども、またこういう方
がおられたら、くらしの窓口へ私もつなげたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 次に、支援団体、応援し
てくれる、先ほどのNPO法人の団体とかいろんな民間の集まりの方、その連携による試行的事業と
あるんですけれども、この試行的事業はどのようなことをやっ
ているのかお伺いしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 今回の事業の仕組みといたしまし
ては、既に重層的支援体制整備事業の枠組み
がありますので、まずは保健福祉部の5課と重層的支援体制整備事業の一部を委託し
ております市内3つの社会福祉法人での枠組みを基本としまし
て、孤独・孤立対策事業を学ぶことからスタートしたいと考え
ているところでございます。 今後におきましては、現在の重層的支援体制整備事業に欠け
ております食の支援をテーマとしまし
て、市内NPO団体と研修を重ねることで、相互理解をまず深めまし
て、さらにお互い
が持つ情報を共有することで、対象者への支援実施につなげ
ていきたいというふうに考え
ております。その支援実績を踏まえまし
て、本市の孤独・孤立対策プラットフォームを整備したいと考え
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 宇和島市は重層的支援体制整備事業、これを中心にやっ
ていると思うんですけれども、その中で、今
あった食の支援を政策としてやっ
ていきたいということなんですけれども、食の支援、やはり食品ロス等の問題も
ありますけれども、具体的にそういう食の支援を提供し
ていただける業者とか、そういう連携はでき
ているんでしょうか。これ通告出し
ていないので、言える範囲で。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) 今回の孤独・孤立対策プラットフォームを整備するに当たりまして、行政だけではなく
て民間のNPO法人等々と連携をし
てプラットフォームを構築するという仕組みを考え
ております。その中で、現在、交流食堂で
ありますとか配食事業を実施し
ているNPO法人
がございますので、そこと連携を取っ
て、どのようなプラットフォームをやっ
ていくかというところの検討をする中で、食という視点を入れ
て、交流食堂
が持っ
ている困っ
ている方の情報で
ありますとか、どういう支援
が提供できるかということも含め
て検討し
てまいるというようなイメージでございます。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) プラットフォームを中心にし
て、いろいろな方々の情報を得ながら食の支援をバックアップする、簡単に言ったらそうなっ
てくると思うんですけれども、実はやっぱり漏れる方もいらっしゃるんですよね。僕
が相談を受けた人も、生活
が大変でいろんなもの、家賃
が高かったんですけれども、もう変わるに変われないんですね。御主人
が亡くなっ
て、家賃
が高いけれども、じゃ、家を変わろうかと思ったら、その資金
が要る、引っ越し資金
が要るわけです。その引っ越し資金もないような状態で、貯蓄も全部取り崩しながら、この物価高騰の中で生活し
てきたと。そういう方に対してもやっぱり食の支援
が届い
ているかというと、届い
てはなかったんです。やはりそういう、どうしても困っ
ている方
が見逃され
ている部分も
ありますので、やはりNPO団体の方々、また特に民生委員の方々
が、地域ずっと回っ
ていただい
ていますし、自治会の方々もそういう状況
が確認できると思いますので、ぜひ、つないでいただい
て、食べること
ができたら生き
ていけますので、ぜひ、その部分をしっかりお願いしたいと思います。 この事業の最後の質問なんですけれども、今回公募した事業の取組の内容として、コンシア、ずっと今まで部長
が言っ
ていました重層的支援体制整備事業の取組、支援対策を起点として、ひとり親世帯、生活困窮者、高齢者、被災者などの孤立・孤独の問題に対応し
ていくことを検討すると。これは、内閣府にこれをやっ
ていきたいということで、取り組むということで、内閣府のほうに募集内容で出
ていました。 今のと重複するかもしれませんけれども、今後取組の内容と、また今度いろんなことをやる場合にはスケジュール等
がございますけれども、もしそういうスケジュール
があったらお伺いをしたいと、このように思います。部長、お願いします。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 先ほどから申し上げ
ております
が、本市では既に先行しまし
て重層的支援体制整備事業を実施し
ております。孤独・孤立対策としまして、新たな組織を立ち上げるのではなく、この事業の枠組みに組み込む形で孤独・孤立問題の解決につなげたいと考え
ているところです。 これまでも既に孤独・孤立に起因すると思われる問題について、この重層的支援体制整備事業で対応した事例もございます。そのため、新たな事業に取り組むに当たっては、既に
ある枠組みを基盤として、NPOや民間企業へと拡充し
て、さらにはそれ以外の支援団体も巻き込むよう検討する予定とし
ているところでございます。 具体的なスケジュールとしましては、国や県と孤独・孤立対策の取組を共有することで、まずは孤独・孤立の課題を抱える住民やNPO団体等への調査を実施したいと考え
ておりまし
て、また、重層的支援体制整備事業のアウトリーチ支援を活用しながら、課題分析、支援のつなぎに向けた取組について、今年度中の体制整備を目標に事業を進めたいと考え
ているところでございます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) この重層的支援体制整備事業も、しっかりNPO法人と民間企業、いろいろ国・県とも連携を取りながら今やっ
ている状態と聞きました。 その中でやっぱり私
が気になったのは、NPO法人等によって、しっかりと調査をし
て、どういう方々
が困っ
ているか把握をしたいという趣旨
があったと思いますけれども、やはり先ほど、隙間でどうしても、なかなか支援
が届かない方
が必ず、いらっしゃいますので、その部分はしっかりといろんな情報を仕入れ
て、1人でも多くの人を支援、このコロナ禍おける大変な状況の中の支援をし
ていただきたいなと、このように思います。 では次に、部活動の実施主体を学校から地域に移す地域移行についてお伺いします。 これは、昨日、武田議員から質問
がありましたけれども、また重複しますけれども、簡単でいいですから説明し
てください。 スポーツ庁の有識会議
が6月、地域移行への対応策をまとめた提言を提出し
ております。令和5年度から3年後の令和7年度をめどに、主に公立中学校の休日の部活動を地域指導者に移行するものだと。いずれは平日の運動部の移行についても視野に入れ
ていると。この件については、学校運営協議会や学校の先生、また学校のOBの方々とも話をさせ
ていただきました。多くの意見
が、正直言いまし
て、地域移行については困難
が予想されるという意見
がございました。2016年、文科省
が行った調査で、公立中学校の教員の6割
が過労死ラインとされると。月80時間の残業をし
ているとの結果
が出
ているんですね。この原因の一つ
が、今言いました部活動の指導になっ
ていると。この問題は、やっぱり教員の働き方改革
が求められ
ている中で、やっぱり重要な問題だと私は思います。 よって、地域移行について、どのように進められ
ているか、今、行政は迫られ
ているんですけれども、本市の教員の働き方改革をどのように進め
ているか、お伺いをしたいと思います。これは教育長ですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 教員の働き方改革を進める上でどういう取組をし
ているかというお尋ねです。 学校運営協議会を核として、地域と連携を図りながら、併せ
て家庭との連携を強化し
ていくことにつきましては、これは大変重要な課題で
あると認識し
ております。本市では、単純に勤務時間の短縮のみを働き方改革という意味で目指し
ているわけではございません
が、公務、行事の精選や校務支援システム等ICTの活用、手続の簡素化等によって業務の改善に努め
ております。 人的なサポートの構えといたしまし
ては、学校教育活動支援員、これ
が令和4年度137名、そしてスクール・サポート・スタッフ
が本年度13名、部活動支援員の配置は本年度26名入れ
ておりまし
て、先生方のサポートにはつながっ
ているのかなというふうに認識し
ております。 今後も学校と連携を図りながら、働き方の改革を進め
てまいりたいと思っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 今、教育長
がいわれた家庭、いろいろ地域と連携を取りながら、仕事の短縮とか、あと校務支援システムですね、導入しました。あと、業務改善、いろいろな支援員のサポートなどを行っ
て、この改革を進め
ていっ
ているということでしたけれども、うまいこといっ
ていると思いますか、正直。教育長、今の状況。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 根本的な業務の負担の軽さそのものに、今、手
がつい
ているかというと、そこには届い
ていない部分は確かに
あると思います。一方で、教員でなければできない業務、そうでない人でも任せられる業務については、特に学校教育活動支援員とサポートスタッフについては、かなり手厚く入っ
ているはずですので、その分は相当軽減され
ているところは
あるのかなと思っ
ています。ただ、それで十分だというふうな認識ではございません。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) そうですね、支援員の方はすごく今増え
て、助けられ
ております。でも、今でも働き方改革のことを言われるということは、どうしてもまだまだ十分じゃないところも
あるんじゃないかなと思います。 それで、今回、文科省なり
がスポーツ庁、文化庁
が言っ
ていますことなんですけれども、まず最初に、運動部の部活の地域移行についてです
が、スポーツ庁のweb広報マガジンによりますと、東京都日野市では、部活動に対する負担感、指導員についての評価、運営管理体制への期待と課題、地域部活動との連携などについて、市内の全中学校217名の教員にアンケート調査したと載っ
ていますけれども、東京都日野市、都会のまちですから、宇和島市と比べるのはどうか分からないんですけれども、ブルーの41%、オレンジの27%
がもう負担だと。部活動を負担に感じ
ていると。どちらかといえば負担だという41と27で68%、約7割の方
が負担と感じ
ているんです。 その内容はどういうことかというと、専門でない分野の部活動の顧問を任される、やったこともない、これやれといっ
ても、それはなかなか難しいと思います。教員の長時間の労働の大きな原因の一つで
あり、職務外だというんですね、先生は。部活動は職務外のため、外部委託などをし
て、携わること
がないようにし
てほしいという先生も
いるんですね。未経験による部活動指導は極めて困難だと、これも言われ
ている。様々な意見
が寄せられたわけなんですけれども、この結果を見
てみると、地域移行を望んで
いるとも取れるのではないかなと、私はこのように思っ
ております。 本市においても地域移行、これを実施する前に中学校全教員に対してアンケート調査を行っ
ているということです
が、どのような調査だったのか、また結果をお伺いします。教育部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 本年5月に、全中学校教職員139名を対象にアンケートを実施いたしました。112人から回答をいただき、休日の部活動につきまし
ては、やや負担を感じる、常に負担を感じると回答した教職員は、全体の78%でございました。また、全体の60%の教職員
が、休日の部活動運営
が学校から切り離された場合、休日の部活動には関与しないという回答をし
ております。自由記述の中にも、負担感を感じ
ているという意見
が多い一方で、一部の教職員からは、積極的に関わりたいという御意見もございました。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 日野市よりやはりちょっと負担だという方
が多いという、78%。また、60%ほど
が休日に関わりたくないと、はっきり言われ
ている。それだけやはり今、学校の先生方は部活動を負担に思われ
ているわけですね。 地域移行について、6月議会でも武田議員
が質問し
ていました。教育長はこう言われたんですね。地域側に受皿をつくる必要
がありますので、なかなか簡単にはいかないと思います
が、ちなみに5月31日に松山市で、市町の教育長会議
があり、ここでも、移行については地域によって状況に差
があるため大変だなということ
が大半の感触でしたと答弁したんですね。私もそのとおりだと思います。大変だと思います。 しかし、大変で
あったとしても、子供たちから部活動を行いたいという気持ちを失わさないように進め
ていただきたいと思うんです。子供たちはもう部活動はやめたと、部活に入らないという子供たち
が増えないようにし
ていただきたい。少しでも前向きに頑張っ
ていくぞというふうに、子供たちにお願いしたいと思うんです。 そこで、スポーツ庁と文化庁は、地域移行について、これを進め
ていくために市町村に協議会を設置する。どういうメンバー
がなるか分かりませんけれども、また調整役としてコーディネーター
が1つ配置され
て、体制整備を進めると、このように決まりました。 8月11日公明新聞に、先進地の事例
が載っ
ていたんですけれども、茨城県つくば市、ここは筑波大学、国立の体育学部
があるところですごい、そういう指導者はいっぱい
いると思うんですけれども、谷田部東中学校というところ
が2018年度から、ここは保護者ら
が任意団体をつくるんです。保護者
が集まっ
て、洞峰地区文化スポーツ推進協議会を立ち上げ
て、部活動の地域移行を進め
てきた。また、ほかの自治体の中では、地域運動部活動推進事業と、文科省に
ありますけれども、それを活用しながら地域の総合型のスポーツクラブ、地域型スポーツクラブ、スポーツ少年団、クラブチーム、プロスポーツ、民間事業者、フィットネスジムや大学など、団体
が実施主体となり連携を取ることによって、地域移行を進め
ているということなんですけれども、しかし宇和島市は、クラブチームも
ありませんし、プロスポーツも
ありませんし、なかなか実施主体となっ
ていただける受皿の団体はないというの
が大きな問題だと、このように思うんです。また、
あったとしても、各自治体も土日にやっぱり試合
が多いですよね。スポーツクラブ等も全部、土日
が試合ですから、なかなか指導者
が来
てくれない。 本市の地域移行の困難さ
が、ここでやっぱり浮き彫りになっ
てき
ていると思うんですけれども、そこで、この地域移行については、保護者等に説明をし
ている自治体も
あるんです。ですから、今回、本市も今後、運動部も文化部もそうなると思うんですけれども、まず運動部の部活動の地域移行については、地域や保護者に対して、丁寧に説明会を開催すべきではないかと、このように思っ
ているわけです
が、これは教育長ですか、お願いします。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 今、議員からも御指摘
ありましたように、まず、地域側の受皿としての団体組織ですとか、指導者をどう確保し
ていくのかということ
が非常に大きな問題だと思っ
ております。 この地域移行に関しては、これまで内部で2度の準備委員会を開催し
ております。宇和島市の実情に即した地域移行の在り方について、進め方について議論を重ね
ているところなんですけれども、今後も国・県の方針も見ながら、地域移行の基盤づくり等を進め
てまいりたいと考え
ております。 具体的な方法や時期については、まだちょっと未定なんですけれども、地域、そして保護者、そして生徒に対する丁寧な説明は必要だと認識し
ております。しかるべきタイミングになりましたら、開催をさせ
ていただきたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 地域の方、また保護者に対する説明を行っ
ていただけるということなんですけれども、やはりこれは一番私は大事だと思います。まず、地域、保護者にいただい
て、また後で質問しますけれども、謝金とかのいろんなお金の問題も関わっ
てきますので、ぜひ、まずどういうものかということを説明し
ていただい
て、理解をし
ていただい
て進め
ていただきたいなと、このように思います。 次に、文化部の活動なんですけれども、地域移行について、文科省は方針として、土日・祝日はやっぱり外部人材を指導に充てることとして、運動部の部活動の提言を提出したスポーツ庁と歩調を合わせるとし
ています。文化部は、やはり吹奏楽部
が中心になるんじゃないかなと、このように思います。ほかにも美術部、
ボランティア、茶道、華道、科学部、総合文化など
があるんですけれども、これも今後は教員の働き方改革を進め
ていくために、やはり文化部の活動の地域移行もしっかりと考え
ていかなく
てはいけないと、このように思っ
ています。 令和4年8月10日付の毎日新聞に、兵庫県淡路市の市立北淡中学校の吹奏楽部、ここは休日中心に教員OBとプロの打楽器奏者1人を外部指導者として招い
ていると。本人の希望で顧問の教員も参加を続け
ているが、譜面の準備など、専門性を必要とする場面で助け
てもらっ
ているため負担軽減につながっ
ていると。 また、学校外で顧問に頼らなく、活動の場を生み出し
ている動きも
あるんです。これは静岡県掛川市、NPO法人、日本地域部活動文化推進本部といいますけれども、中学生
が音楽や芸術に親しむ機会を設け
ていると。市民ホールで週2回活動し、今年度は市内7中学から50人参加した。従来の部活のように指導や運営に全面関与する大人は
いないんです、ここは、掛川市は。子供たち
がやるんです。舞台準備や機材の創作など、学校の部活では教員
が担う裏方の仕事も生徒に任せ、8月から会計も生徒に管理し
てもらうという。そこで、NPO法人の齊藤 勇理事長はこう述べられ
ているんです。自力で考えること
ができる人材を育てるのには、大人の関与は少ないほう
がいいと、このように語っ
ています。自分たちで自立をもっ
てやりなさいと。 このように、文化部の活動の地域移行も教員のOBの協力や打楽器奏者、また生徒自身などで進め
ている自治体も
あるわけです
が、実際、文化部の数は地域移行するには、地方都市、やはり中山間地では指導者不足
が予想されると。困難じゃないかなというふうなことも言われ
ております。 そこで、京都府立の公立で吹奏楽部を指導する男性教諭の方はこう言われ
ているんです。地域移行は大賛成だと。地域移行をやっ
てくださいよ。でも、多分うまくいかないと。
がくっときますけれども、多分うまくいかないと、はっきり言われ
ているんです。 今回、本市の文化部活動の地域移行について、どのように進め
ていくか。昨日も武田議員
が質問しましたけれども、文化部はなかなか難しいと思うんですけれども、どのようなお考えか。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 文化部の活動につきまし
ても、運動部と同様に、現時点で具体的な見通し
がつい
ているわけではございません
が、進め
てまいりたいと思います。そしてまた、幾つか大変参考になる事例も紹介いただきましたので、同じような問題を抱え
ている自治体、市町は日本中にたくさん
あると思いますので、先進的な取組は研究させ
ていただきたいと思っ
ております。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) やはり、実際成功し
ているところも、移行し
ているところも
ありますので、いろんなことを保護者の方なり地域の方なりと相談しながら、また協議会もつくっ
て、コーディネーターも入れ
てやっ
ていくということを進め
ていっ
ていただきたいと思います。 次に、教員の兼職兼業についてお伺いしたいですけれども、地方公務員の兼職兼業については地方公務員法原則禁止となっ
ておりますね。しかし、教育公務員特例法第17条では、教員公務員は、教育に関するほかの職を兼ね、また教員に関するほかの事業もしくは事務に従事すること
が本務の遂行に支障
がないと、任命権者、市町村の教育委員会等において認められる場合には、給与を受け、また受けないでその職を兼ね、またその事業もしくは事務に従事すること
ができると、このように
あるんです。元教員の方はこのように言っ
ていました。私の教員の時代のときは部活の指導者になりたく
て、勉強をし
て、教員を目指し
て、部活の指導者になった方も
いた。現在でも私はそのような方、志を持っ
て教員の勉強をし
て、部活動の指導者になりたいという方もおられると思うんです。 そこで、文部科学省は休日の指導等を担う地域の人材の確保について、地域部活動において休日の指導を希望する教育者、教師としての立場を従事するのではなく、兼職兼業の許可を得た上で地域部活動の運営主体の下で従事することとなる。令和3年度以降、教育委員会において兼職兼業の許可の仕組みを適切に運用できるよう、今年度中に兼職兼業の考え方や労働時間管理、割増し賃金の支払い等について整理を示すと、文科省は言っ
ているんです。そして、兼職兼業に当たって給与を受けることも容認をされ
ているんです。 8月25日、東京高裁において、公立小学校の教員
が、残業代を支払えないのは労働基準法違反として、県に支給を求め
ているんです。判決はどうだったか。判決は、教員は一般労働者と同様に扱えず、割増し賃金はなじまないと訴え、棄却され
ています。これは給特法の給料の部分
があるからかなと、僕は分かりませんけれども、じゃないかなとは思うんですけれども、ここでお伺いしたいのは、本市で教員
が兼職兼業の許可を受け、部活動の指導を受ける教師となった場合、現行の特殊勤務手当を受けることになるのかどうか、お伺いをしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) お答えいたします。 令和2年9月にスポーツ庁から示された学校の働き方改革を踏まえた部活動改革の中では、地域活動等において、休日の指導を希望する教師は、教師としての立場で従事するのではなく
て、兼業兼職の許可を得た上で地域部活動の運営主体の下で従事するというふうに明記され
ております。このことから、教員
が兼職兼業の許可を受け
て地域団体の業務に従事する場合には、現行の特殊勤務手当は、現段階においては国・県から具体的な方針も示され
ていないことも
あり、兼職兼業の在り方も含め
て現時点では未定ということでございます。 どのような形での運用
が宇和島市に適し
ているのか、今後の国・県の方針も踏まえた上で対応しなければならないと認識し
ております。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) これは兼職兼業未定という発言なんですけれども、文科省はこれを進めるという、ある程度のことは認められ
ていますけれども、まだその通達も来
ていないのかもしれません。ここで僕は、兼職兼業の手当
が受けられるだろうと思っ
て原稿を書い
ていたので、これでちょっと違っ
てくるんですけれども。 次は、外部指導者に対する謝金についてお伺いしますけれども、姉妹都市の北海道当別町、ここは令和3年度地域運動部活動推進事業を活用し
て、休日の段階的な地域移行を進め
ているんです。実践し
て分かった課題として、指導者謝金、謝礼金のことですね、謝金の設定や費用負担に関すること
が一つ。補償額を、けがしますから、日本スポーツ振興センターなどにする場合の保険料の費用負担に関することを挙げ
ているんです。 また、それらの克服方法と、方向性として国や北海道から市町村への財政支援、保護者の費用負担に理解を求めるための丁寧な説明を行うとし
ているんです。当然、地域移行しますと外部団体指導者を求めますから、その指導者確保のためには適切な対価を支払わなければならないわけですね。ただで来
てくださいとは言えないんです。文科省は地域、部活動の費用負担について、生活の活動機会の保障の観点や受益者負担の観点から、保護者
が負担することや地方自治体
が減免措置、これは場所を安く貸し
てあげなさい、体育館を貸し
てあげなさいとか、そうなると思うんですけれども、講ずること
が適切で
あると思うんです。 先ほど御紹介したつくば市、あそこは外部指導者
が来た担当の市は、毎月1,250円集め
ているんです、会費、生徒から。国は部活動について、補助金としてスポーツ振興くじ、つくば市は外部指導者といっ
ても保護者なんです。保護者
が来たとしても1,250円です。国は、スポーツ振興くじと多様な財源も検討し
ています、補助金として。文化部活動の財源、ちょっとこれも新聞で言うなら、文化部活動については財源の確保は触れ
ていないんです、文化部活動のほうには。そこ
がちょっとまだ不透明なんですけれども、でも、文科省は今年度の概算要求で、地域移行に向け
て88.1億円を盛り込んで、経済的に困窮する家庭の生徒への財政支援は実施すると、このようにし
ているわけです。 ここでお聞きしたいのは、外部指導者の謝金について、受益者負担の観点から保護者
がこれを負担することになるのか、それとも、国の支援策を受け、市
が費用を持つことになるのか、どのようにお考えになっ
ているのかお伺いしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、当別町の取組の例を御紹介いただきました。当別町は学校
が3キロ以内のところに隣接し
ている地域性
がありまし
て、非常にまとまっ
て運営
がしやすい、そして、学校の数も非常に少ないというような状況に
あります。一方で、宇和島市のほうは、当別町と比較をしますと学校の数も多く、そして6校の距離も離れ
ているということも
ありまし
て、同じような取組
ができるかというと難しいところもございます。 まだまだ不確定な要素
が多々
あるんですけれども、いずれにいたしまし
ても、宇和島市の実情に即した部活動の地域移行の在り方については、今御紹介いただきました国の方針なんかも踏まえながら、丁寧に議論を重ね
ていく必要
があるというふうに考え
ております。 外部指導者の謝金等につきまし
ても、現段階では明確にお答えできるような状況にはございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) これは私のお願いというか、一言言わせ
ていただきたいのは、教育委員会として一番考えなく
てはいけないのは、やはり兼職兼業の教師の指導になった場合、今はお金の特殊手当も未定だということですけれども、文科省は認める方針で
いますので、もし兼職兼業の教師になった場合、民間部活動の指導者になった場合、2つに分かれた部活動に所属したら、もし野球部
が兼職兼業の先生、サッカー部
が民間の先生となると、民間の部活動の先生には謝金
が要るようになっ
てきます、お金
が要るようなっ
てくるわけですね。でも、野球部で習うことになると、兼職兼業の先生になった場合には要らないという不公平感、不公平なこと
が発生しないように。これはまだ分かりませんけれども、そういうことにならないように、今後は気をつけ
ていただいたらと思います。 やっぱり生徒
が積極的に部活動に参加しやすい環境を整備し
ていただきたいということ
が大事だと思います。部活動は、スポーツや文化・芸術を通した活動経験から体力の向上、心の豊かさにつながり、豊かな学校生活を送れるわけです。また、教科学習のクラスと異なる集団において、学校で一緒に勉強し
ている方じゃない、全然違う集団、多くの同級生、先輩・後輩の交流によって人間形成の機会
ができ
ているわけです。 そのような場所、僕も高校の先輩、松本議員
が先輩、同じ部活動で、いろいろ交流
がありました。武田議員も僕の後輩なんですけれども、一緒に部活動やっ
ていました。そういうように、いろんなところから人間関係
ができ
てくる。その部活動
が衰退することのないように、そいになったら生徒にとってはマイナスのことになるわけですから、地域移行については、生徒
が不利益を被らないようにし
ていただきたいと、このように思います。本市では受皿
が少ない状態、困難
が考えられますけれども、そのようなこともしっかり乗り越え
ていただきたい。 今後、2024年には宇和島南中等教育学校の前期課程の募集停止
がありますね。当然、そのことは令和6年度から市内の6校の中学生もニーズ
が増え
てくる。また、2023年、全国の中学校体育大会、四国で
あるんですけれども、4県で開催される。その大会には、中学校の部活動のほかに民間クラブも参加できるんです。山本議員
が卓球をずっと教えられ
ておる。もし卓球の山本議員
がメンバーつくっ
て、中学生集め
て、全国大会出るぞと思ったら出られるんです。そのように、どんどんいろんなところから来るわけです。そういうのは当然、山本議員のところには謝金を払っ
てみんな習いに来る。 いろんな形
ができ
てくると思うので、またこの問題、今から大事なのでしっかりと、私は大事なことを教育長にお願いしたいのは、この地域移行についても一日も早く、教育委員会なり、いろんな部署と検討し
て、方向性を示す必要
があると思います。現場はやっぱり混乱し
ているんです、地域の現場は。もう何も指示でき
ていないから、中学校の場合は。どうしていいか分からない。進め
ていいのか。そこをやはり早く指示を出し
ていただい
て、教育長
が明確な方向性を各中学校に示し
ていただく、それ
が私は一番大事じゃないかなと思います。そのことについて、教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 議員もおっしゃっ
ていただきました生徒の次世代のことを一番にという、そこは思いは共通し
てございます。ただ、これまで説明し
てまいりましたとおり、生徒数の減少、学校数の多さ、そして地理的な広さ、地域の受皿、指導者の確保、費用の在り方等々、大きな課題
が幾つも
ありますので、丁寧に検討を進め
ていく必要
があるというふうに考え
ております。 従いまし
て、現時点で
いつということはなかなか申し上げにくいんですけれども、中体連も、先ほど2回ほど内部の協議会を開いたというお話
がありましたけれども、入っ
ていただい
ておりますので、全ての学校の先生に、今どういう状況だというのは伝わっ
ていないかも分かりません
が、学校現場とも連携を取りながら進め
てまいりたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) この問題は中学生の生徒に影響の
ある大きな問題ですので、やはりここは教育長
がリーダーシップを取っ
て、明確な方向性を示し
ていただい
て進め
ていただきたいなと、このように思います。よろしくお願いします。 次は、環太平洋大学のキャンパス活用と購入についてです
が、令和3年2月会派事前事業説明資料に、今後のさくらキャンパスの予定について、活用検討委員会、また民間からの提案支援、庁舎内の協議、議会に報告、活用案決定、鑑定評価額、価格交渉、購入決定まで
が、この予定は令和3年度ということになっ
ているんです。令和4年度以降に土地・建物購入、整備費用を予算計上と
あるわけです。 まず、活用について、令和3年12月、さくらキャンパス活用検討委員会から答申
が出
ています。1つは美術館として単独利用、2つ目はスポーツ、ビジネス、アートとしての複合施設利用の2案
が出
ています。市長は施政方針において、購入条件といたしまし
て、宇和島市全体の活性化につながる施設として活用できること、価額
が妥当で
あること、この2つを満たす必要
があると考え
ております。市として、仮に整備運営する場合の財源や問題点を今は精査し
ているところで
ありますと発言され
ているんですけれども、活用検討委員会から12月に答申を受け
て9か月たったんですけれども、精査結果はどうなったのか、お伺いをしたと思います。これは西本
総務企画部長。
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 活用検討委員会からいただいた答申に基づきまし
て、まずは要望の多かった美術館としての単独利用について、関係課と必要性、立地、運営上の問題点、改修に要する経費などを分析し、利用の可否について検討を行っ
ております。また、今後はスポーツ、ビジネス、アートとしての複合施設について、関係各課と検討を進め
てまいります。 人口
が減少し、物価
が高騰する中、当該施設
が真に本市の活性化につながるものとなるのか、効果などを十分に見極め
て、その必要性について検討する必要
があると考え
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) でも、9か月もたっ
ているんですね。9か月も検討し
て結果
が出ないというのは、これ何回ぐらい検討会しましたか。
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) 事務レベルの検討でございますので、何回というのはここではお答えできませんけれども、昨年秋に、市としての考えを学園側に示したところでございまし
て、その先から何の進展もなかったということで、確かにいろんな課題を抱える中で、担当としては移住施策の充実とか、そういうところを優先させたというところ
があろうかと思います。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 分かりました。移住も大事ですけれども、これも早く。これは置けば置くほどいいことないですから、早くもう決着したほう
がいいと思います、この問題は。両方とも改良、整備の費用も高くなっ
てくると思いますので、またお願いします。 今度は土地購入についてお伺いしますけれども、令和3年10月6日企画情報課から鑑定評価額の報告
があり、今後について、学園側から提示された4億円に対し最大の譲歩を求めながら交渉すると、このように
あります。また、3月議会、上田議員の質問に岡原市長は、価格につきまし
ては昨年から様々な協議を行っ
ているところです
が、学園側から示された金額に対して、今、市の考え方というものを先方にお話をしと、お話を持っ
ていったんです。学園側
が今それについて検討し
ているところで
あると考え
ている次第でございますと答弁されたんです。学園側から検討結果について話
があったのかどうか、お伺いをしたいと思います。これは岡原市長。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員御指摘のとおり、昨年の秋に、市としての考え方というものをお示しし
ておりました。その中で、学園の中でいろいろ議論
があったものと考え
ておるところでございます。新年度に入りまし
て、こういった持続的に交渉し
ていくことを確認した上で、実は先月末に、私も実際にお会いをいたしまし
て、その中で協議をし
ていたところでございます
が、そこで学園側から譲渡に関する文書というものを頂きました。秋に示したものの直接の回答ではないということでございますけれども、コロナ禍の影響により協議
がなかなか進んでなかったこと、そして、今年度末を目標に、譲渡の方向性、具体的な条件、スケジュール等を整え、双方
が合意できるよう協議を重ね
てまいりたいという内容で
あったわけでございます。学園側といたしまし
ても、なかなかそういった協議というもの
が進まなかったということ
がこの文書でも分かるところでございますけれども、市としてその明確な答えはないものの、引き続き、学園側
が示された金額というものをベースに、市としての考え方として減価償却費等々を考慮いたしました考え方をもっ
て、今後とも、学園側に対して最大限の譲歩をいただけるように、しっかり交渉し
ていきたいと考え
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 私はその交渉のことについては、詳しく分からないんですけれども、でも、学園側から4億円と提示され
て、市のほう
が考えた末にこれだけで購入しますという答えを出したら、学園側としたら、別にそれはちょっと高いなと思ったら断っ
てくるとか、安いなと思ったらもうちょっと下げ
てくるとか、私だったらすぐ反応
があると思うんですけれども、何か月たっ
ても、文書で来
て、コロナ禍
がどうとかこうとか、その理由で言われたと思うんですけれども、何か引っ張られ
ておるような、個人的に見
て申し訳ないんです
がそういう感じ
がし
てならないんですけれども、こういう交渉事というのはもうどんどん僕は進め
ていくの
が本当で
あって、こじれたらもうなかなか元に戻らない状況
が多いんじゃないかと思います。 先ほど上述したように、本来なら令和3年度までに購入
が決定し
ているんです、予定では。いまだに決定し
ていないことは、やはり交渉
が難航し
ているんじゃないかなと私自身考え
てしまいます。 市長は令和2年11月30日に、全員議員協議会で、さくらキャンパス譲渡について、さくらキャンパスの活用について、今後幅広く民間のお知恵も拝借しながら前向きに検討を進め
てまいりたいと発言され
ています。民間のお知恵も拝借し
て、2案
ができました。宇和島市もこれぐらいの、向こうから提示も受けた、評価価格も出た。宇和島市としても学園側に、このような金額でどうでしょうかということを打診した。でも、それでもなかなかはっきり返っ
てこない。 私は、おかしいというのは変だけれども、僕らも交渉はやったことないですし、素人ですけれども、何かもう個人的な意見ですよ、もう一遍立ち止まっ
て、市長、もうちょっと考え直したほう
がいいんじゃないかなと個人的に思っ
てしまうような、もうこの流れじゃないかなと僕は思います。 ここで最後に、このことについて、さくらキャンパスの活用・購入について、現在の市長の思いを聞かせ
ていただいたらと、このように思います。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 先ほども、我妻議員
が御発言いただいたとおり、私といたしまし
ては、まだまだその思いというのは変わらない。つまり、象徴的な場所に
あり、この地域の活性化につながる施設で
あろうと、そのように考え
ております。 あわせ
て、丸山公園の再整備につきまし
ても、いろんな可能性というものを追求できる、そういった幅広い検討というもの
ができるものと考え
ているところでございますので、先ほど交渉について、いろいろお感じになられることは
あるということ
がございました。私も、先方の多くなる思いというものは全て精査できるわけではございませんけれども、学園側としてもいろんな考え方
がある中で、今後とも継続し
てしっかりやっ
ていくということを確認を今でき
ている中、これからこの利用の手法をもっ
て、どのように地域の活性化に資するか、そして、価格を含め
て、これら
が費用対効果といいますか、それらに資するもので
あるかどうかということを再度精査いたしまし
て、それらの方向性を見いだした中で、議会の皆様方にお示しをできたらと考え
ている次第でございます。
○議長(石崎大樹君) 我妻正三君。
◆18番議員(我妻正三君) 時間
が来ましたので、市長の考えに全て、今言われたことにかかっ
ていますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で終わります。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、我妻正三君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。 午前11時53分 休憩----------------------------------- 午後1時00分 再開
○議長(石崎大樹君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、質問を行います。 それでは、坂尾 眞君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 日本共産党の坂尾 眞でございます。通告に従って質問いたします。 まず、故安倍晋三氏の国葬について、昨日、浅野議員
が発言されましたけれども、私も通告に従って質問いたします。 市長は故安倍氏の国葬についてどのように思われ
ているか、簡単に所感をお伺いしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 今、議員おっしゃったとおり、昨日の浅野議員の中で説明をさせ
ていただきました。先月26日に閣議決定された後、岸田総理自ら
が今回の至った理由等々を説明されました。国葬儀ということ、これは吉田元首相しかこれまで行われ
ていない中で、50年以上経過した中で今回なされるということに対しまして、国民の皆様方の様々な反応というもの
がある、賛否も含め
て議論というもの
があることを承知し
ております。 私といたしまし
ては、これらの詳細について、政府はもっとしっかりと丁寧に説明をし
ていただきたい、そのように感じ
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 昨日、市長は、特別な対応はしないということでしたけれども、間違いは
ありませんか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 間違いございません。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 教育長にも同じ質問をさせ
ていただきます。 何か特別な指示はしないということでしたけれども、変わりはないでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 変わりはございません。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) この国葬は、今市長
がおっしゃったように閣議で決定したということですよね。各種の報道機関の世論調査でも、国葬反対、評価しないなどの声
が多数を占め、むしろ日増しに声
が増し
ているというふうに聞きます。世論には道理
があると思うんですよね。 昨日の鎌倉市の決議もそうですけれども、まず第一に、国葬を行う根拠法
がない。閣議のみで決定したということです。第2には、特定の個人の葬儀費用を税金で執行することは、法の下の平等、信教、表現の自由、税制、民主主義を定めた憲法に違反する、まさに憲法違反だという考えです。3番目には、安倍氏の政治的な業績に対する評価
が定まっ
ておらず、特に今問題になっ
ております統一教会、勝共連合問題での安倍氏の役割、森友・加計、桜を見る会などの疑惑、行政の私物化、国会軽視、官僚統制の在り方などに厳しい批判
があること
が、反対の主な理由ではないでしょうか。 私は先日、短時間でしたけれども、街頭で国葬反対の署名を集めたんですけれども、思わぬ多くの方々
が賛同し
ていただき、この国葬の儀に対して強い怒りを表明され
ていました。 では、次の質問に移ります。 市の財政状況につい
てで
あります。 まず、市長にお聞きします
が、コロナ禍の下で、宇和島市の地域経済の状況をどのように捉え
ておられるのかお聞きします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 当市の経済状況につきまし
ては、議員御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大の長期化に加えまし
てウクライナ情勢、そして円安の進展等による原油価格、そして物価の高騰によりまして、これらは業種を問わず、事業形態も関係なく、幅広い事業者というもの
が影響を受け
ていることから、大変厳しい状況
が続い
ていると、そのように認識をし
ているところで
あります。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 広報で、令和3年度の宇和島市の財政状況
が報告され
ています。一般会計、特別会計など、住宅新築資金等の貸付事業以外は全て黒字です。特に一般会計は、33億8,800万円の黒字となっ
ています。財政健全化に関する手法においても問題はないと報告され
ています。 さきの西日本豪雨災害の被災者への市の支援、宇和島市は大変大きな役割を果たしたと思います。33億8,800万円の黒字ということについて、私はちょっと問題にしたいと思うんですよね。 さきの豪雨災害の影響で、2年間ほど財政状況は悪化し
ていました。加え
て、このコロナ禍
が世界経済に深刻な影響を与え、同時に、宇和島地域経済も深刻な影響を受け
ています。しかし、先ほど申しましたように、令和3年度に大きく改善した。この改善の理由を、これは総務部長ですか、どう説明されるのか。また、今後二、三年の宇和島市の財政見通しについて一緒に、少し長くなっ
ても構いませんので説明し
ていただきたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、令和3年度の決算についてでございますけれども、一般会計の形式収支は、議員御指摘のとおり約33.9億円でございますけれども、決算統計を行う普通会計における実質収支は約21.7億円となっ
ているところでございます。 標準財政規模に対する黒字の比率といたしまし
ては、県下の平均数値よりも若干低い比率となっ
ておりますことから、本市の黒字
が特に大きいという状況ではないものと認識をし
ているところでございます。 また、基金残高につきまし
ては、平成30年豪雨災害以降、財政調整基金の取崩し等によって財源を捻出し
てまいりました。しかしながら、国庫補助金負担金の災害復旧事業における事後交付や交付税の追加交付などもございまし
て、今後の災害等に備え
て災害対策基金などの積み増しを行ったところでございます。 次に、実質公債費比率につきまし
ては、前年度の3.7から、令和3年度決算では4.1に、若干悪化をし
ております。この理由は、平成30年豪雨災害の影響などによるもので、今後2年程度は上昇すると想定をし
ております
が、現在の県下の平均値で
ある7.4を上回ることはないと考え
ているところでございまし
て、将来負担比率と併せ
て、引き続き一定の健全性を保つこと
ができるものと考え
ているところでございます。 なお、本市の財政構造は、国からの交付税に大きく依存し
ておりますことから、国の地方対策の動向については引き続き十分に注意する必要
があると考え
ているところでございます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 今の
総務企画部長の認識、市長も同じようなお考えでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 私も同じでございまし
て、災害を経験したからこそ、蓄え
ていくことの重要性ということも知っ
ておりますし、もともと三割自治として国に多くを委ね
ている状況もございますので、この辺については慎重に考え
ていかなければならない、そのように認識し
ているところでございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 将来のことは誰も正確には予想できないと思うんですよね。財政力指数
が低いというのは、これはもう本当に宇和島市の最も弱点だというふうに私も感じ
ています。 しかし、今の政権
が続く限り、これ
が続いたら私たち庶民は地獄です
が、1,000兆円を超える国債、そして借金、その利払いや軍事費の増額を賄うために、国は今後、自治体財政を縮小し
ていく可能性
が高い。私も、総務部長
がおっしゃったように、将来に対する不安は共有し
ています。 しかし、今回の9月補正は、私はあまりにも物価高、今の市民の暮らし向きに向き合っ
ていない感じを受けます。コロナ禍と異常な物価高という現実の中で市民の暮らし、福祉を守ること
がやはり自治体の役割で
あり、やらなければならないこと
が私は
あると思うんですよね。特に私は今回、ずっと以前からもそうですけれども、
子育て支援、低所得者への貧困化対策、これはやるべき喫緊の課題ではないかと思います。 そこで、この物価高に対する支援について、次に質問したいと思います。 御承知のとおり、生活必需品は今年7月以降、平均で15から20%値上げ
が続き、小麦や原油価格の高騰とまさに今、急速に円安
が進んで
いますけれども、円安による値上げ
が加速し
て、食料品など、この秋以降に、10月以降に大きくまた値上げ
が予想され
ています。こんな中で地域経済
が停滞し
ています。これは市長の認識どおりだと思います。小売業、サービス業、料飲業など、個人企業はもとより法人企業も、この物価高に対応する賃上げをする余裕の
ある企業はまれだと思います。 このような状況の中で、私は自治体として、低所得者の市民、子供の貧困化に対する宇和島市としての支援を、財政状況に照らし
てやれることを早急にやるということ
が必要ではないかと思います。 ちょっと長くなりますけれども、以下4点について、私は質問いたします。 昨日、武田議員も取り上げ
ていましたけれども、少子化の問題は日本社会にとってまさに大きな問題です。最重要課題と言っ
てもいいと思います。特に宇和島市も同様です。いうまでもなく子供
が増えない背景には、将来への不安、社会・政治への不信
があると思います。教育費や医療費の負担、上がらない給料、年金制度への不信
があります。若い人たち
が人間らしく生き
ていけない環境の下で子供をつくれないのではないでしょうか。 世界では、フランスや北欧などでは徹底した
子育て支援策と、農業など一次産業を地域経済振興へてこ入れし
て、大きく少子化対策を克服した事例も
あります。また、明石市などでは、自治体として
子育て支援を推し進め、一定程度成功した事例も
あります。自己責任では解決できない問題を、明石市などは、国
がやらないから、やれないから地方自治体
がやる。住民を支援する施策を打っ
ています。理想論と言われるかもしれませんけれども、本来の地方自治の役割ではないかと思います。 そこで、質問します。 6月議会でも質問しましたけれども、学校給食の無料化です。コロナ禍と物価高騰の下で、
子育て支援、子供への貧困化対策として最優先課題だと私は思います
が、改めて市長にお聞きしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 昨日の武田議員の中でもお話をさせ
ていただきましたけれども、コロナ禍の長期化を受け
て、給食費の負担の軽減事業につきまし
ても、今も継続をし
ているところでございますし、さきの6月議会におきましては、食材の高騰対策事業ということで議会からお認めをいただきまし
て、それらについて対応し
ているところでございます。 そして、先ほどから言われ
ている子供の貧困で
あるとか、低所得の世帯に対する対応につきまし
ては、これは従前より、要保護、準要保護の御家庭に対しましては全額扶助させ
ていただい
ているところでございますので、今のところ、給食費の無料化ということについては検討し
ていない、この状況に
あります。 以上でございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 私は、全ての児童に平等に給食費を無料化するということは、やはり大きな課題、行政としての大きな役割を果たすものではないかと思います。認識を変え
ていただくにはまだ時間
がかかるようですので、今後も学校給食の無償化についてはまた求め
ていきたいと思います。 次に、医療費の無料化です。 18歳まで延長することについてですけれども、18歳まで引き上げた場合、概算で幾らかかるのか、まず、
保健福祉部長にお聞きしましょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 現在の高校生の人数で試算しますと、ほかの医療制度
が適用され
ている人数を除く1,465名
が対象となる見込みとなります。この人数に、現行の小・中学生に対する年間の1人当たり平均助成実績額を乗じた場合、予算としては約3,400万円
が見込まれるものと考えます。 しかしながら、この試算元となる実績額につきまし
ては、コロナ禍の影響を少なからず受け
ていると考え
ておりますので、正確な影響額の算出は現段階では難しい状況に
あると考え
ているところでございます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) もう一つ、ちょっとこれは通告にはし
ていなかったんですけれども、中学校までの医療費の無償化を実施した後、心配され
ていたコンビニ受診は増えたんでしょうか。増えたというか、顕著に増えたかどうかということをちょっとお聞きしたいと思います。
保健福祉部長。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) 申し上げます。 そこにつきまし
ては、今、情報
がありませんけれども、大きく増えたという現状は、私としては聞い
ていないところでございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 増え
ていないんだろうと思うんですよね。 それで、単純に約1,500人、高校生、18歳まで延長するとして1,500人に、今までの中学校以下の方の平均受診料を掛け
て、3,400万から500万という数字を今、福祉部長ははじかれたわけですけれども、高校生ぐらいになると体も安定し
てくるし、費用も大分かからなくなるというふうに私は思います。 愛媛県下でも、御案内のとおり新居浜市、内子町、鬼北町、大洲市、西予市、愛南町など8自治体と、先日お聞きしましたけれども、上島町
が今年度から実施予定され
ているそうです。県下20自治体の9自治体
が18歳までの子供の医療費無料化を実現し
ています。全国を見ますと約3割以上
が18歳まで無料化をやっ
ているということです。 どうですか、市長。宇和島市でもぜひ来年度ぐらいから実施すべきだと思います
が、いかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 確かに県内を見ますと、既に実施をし
ている自治体と、そしてこれからしようとし
ている自治体等々
があるところでございますけれども、これらの違い、これとことんは分からないですけれども、単純に考えるに学生の数で
あるとか、また負担額によって、いろんな慎重に考え
ていかなければならない状況というもの
があるんだろうと思っ
ております。 宇和島市におきましても、南予の他の3市、西予市、大洲市、八幡浜市と同時期にスタートしたと認識し
ております
が、宇和島市では今1年半経過をし
て、昨年度の実績というもの
が出
てまいりました。その内容を見渡しますと、当初考え
ていた額よりは少なかったんですけれども、議員御承知のとおり、コロナ禍の中でこれ
がどのように今後推移し
ていくのかというのは、行政として公費を負担し
ていくためにはやはり検証し
ておかなければならないだろうということ
がございます。その中で慎重に検討した上で、それらをするかしないか等々の判断に至っ
ていくのではないかと、そのように考え
ている次第でございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 検討をぜひしなくちゃいけないんですけれども、検討ばかりし
ていてもこれは前に進まないので、いかがですか。来年度ぐらいから、市長としてはやるという決断はできないんですか。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) これをずっと議会に検証するということを私自身
が申し上げ
ていたところですので、来年度からスタートすることはない、これは明確にお話しできようかと思います。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) ないんですね。これは認識の問題というか、
子育て支援策への市長の認識の問題だろうと一つは思います。やっぱりそれは変え
ていただきたいと思うんですけれども、これはまた今後取り上げ
ていかなければならないと思っ
ています。 次に、これも以前取り上げました生理用品を学校の女子トイレに常備する問題です。 以前、教育長でしたか、私の要望に、医務室に常備し
ているので問題はないとの答弁だったと思います。ネットで検索しますと熊本県の教育委員会や岐阜県の土岐市の取組
が出
てきます。女子生徒にアンケートを取ったそうですね、そこでは。それで、生理の貧困
が叫ばれ、生理用品の入手に苦労し
ている女子
が1割を超え
ている。そして、多数の生徒
が、医務室ではなく
てトイレなど個室での入手を希望したということです、アンケートで。それで、現在トイレに常備したという報告で
あります。 また、大和郡山市では、生理に伴う負担を軽減し、経済格差やジェンダー平等といった不均衡の是正に寄与したいという願いから、市庁舎の女子トイレに無料で生理用品を常備し
ている、そういう報告
があります。今、巨額な税金を投じ
て庁舎の一部建て替えを行っ
ています
が、ぜひ宇和島市でも庁舎女子トイレに何か所かでいいんです
が、1階に1つでもいいし、生理用品を常備し
ていただきたいと思うんです
が、これ僅かな、それほど大きな費用ではないと思うんです
が、市長、いかがですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も大和郡山市の詳細について見る機会というもの
がございました。これはスマートフォンに専用のアプリをダウンロードし
て、それを機器にかざすと1枚出
てくるという仕組みでございます。かつてトイレにざっくり置くとざっくりなくなっ
ていくということ
があったということに対応しようとした大和郡山市の形なのかなと思っ
て見
ておりましたけれども、一方で、生理の貧困ということで、カードを渡すと生理用品を頂けるというような仕組みを取られ
ている自治体というもの
がございました。 こういった事例等々
あるところでございますので、これらをやるかやらないか、その可否も含め
てしっかり検討したいと考え
ている次第でございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) これも検討ですね。 次に、特に私
が指摘したいのは、経済、政治、教育、健康の4分野で評価した世界経済フォーラム、ジェンダーギャップ報告、これは以前取り上げたかもしれません
が、日本は世界で120位、G7の国の中では断トツに最下位となっ
ています。日本社会は、ジェンダー平等から大きく遅れ
ています。ジェンダー不平等
がまさに経済構造の改革や経済発展の桎梏になっ
ているという指摘です。 ジェンダー平等の運動は、誰も
が性別にかかわらず、個人の尊厳を大切にされ、自分らしく生きられる社会、環境をつくること
が目的です。社会全体
が克服しなければならない問題です。トイレに生理用品を常備することはささいなことですよね、金銭的な面からいうと。しかし、これはジェンダー不平等を克服する一つの大きな契機になる問題だと、私は思います。ぜひ早急に検討され
て、実現をし
ていただきたいと思います。 次に、生活保護世帯の方々の暮らし向きについてです
が、この物価高で一層厳しい生活を強いられ
ています。保護課の担当者には様々な要望や苦境の訴え
が寄せられ
ていると思うんですけれども、特徴的な要望等
があれば報告し
ていただきたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 今年の4月以降になりますけれども、生活保護受給者の方から直接届いた声としまし
て、電気料金、食料品、日用品の値上げで生活
が苦しく、支給し
てもらう生活費を上げ
てもらいたい。食事やお風呂の回数を減らし
ているが、これ以上の節約は難しい。この夏は猛暑で、エアコン
がないと生活できない
が、エアコン
があっても使用すると電気代
が高く、生活を圧迫し
ているなどの声を聞い
ているところでございます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 私も
ある単身の男性の方から、この物価高で月の食費を1万5,000円から2万円、1万5,000円を目標に抑え
ているという話を聞きました。生活保護は日本で唯一のセーフティネットです
が、自公政権はこの間、デフレ対策として、デフレ調整として、保護費を削減し
てきました。しかし、このインフレ、異常な物価高の下で、国民の生存権を支えるセーフティネット
が本当に危機に瀕し
ていると思われます。 現在、岸田自公政権は、統一教会と国葬問題で国民の支持を失いつつ
あるという危機感の下で、先日、住民税非課税世帯に一律5万円を支給することにしました。 そこで、宇和島市は、この給付金に2万から3万ぐらいの上乗せをし
て支給する、交付金の活用等も使っ
て上乗せ支給するということをぜひ考え
ていただきたいんですけれども、市長はいかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 こういった給付金について、対策本部はどのような考えを下に計算され、どのような形でやられるのかというのは、担当としてしっかり精査をし
て、その時々の趣旨に合ったやり方でやるんだろうということで、これまで臨時交付金につきまし
てはそういった予算活用もし
ているところでございます。 今回のこれはまだ、完全なる決定というか、まだ我々はこれを議題としても上げること
ができない状況でございます。今回の議会に間に合うかどうかも分かりませんけれども、今回の背景といたしまし
ては、1か月当たりを大体5,000円と、この高騰分ですね、上がった分を5,000円と見立て
て、半年分というものを国としては考えた上で、じゃ1世帯当たり5万円という考えでいただい
ているということですので、今回、我々から何か上乗せということは今考え
ていないところでございますので。 逆に、先ほど我妻議員から、給付
がなかなか時間かかっ
ているんだということを御指摘いただい
ているので、再点検した上でなるべく速やかに、決定の後に速やかにお配りできるようにし
ていきたいと考え
ている次第でございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 先ほどの財政の問題とも関係するんですけれども、やはり豪雨災害で大変宇和島市は貢献したし、財政支出もした。それは非常によかったと思うんですよね。しかし、コロナ禍の中で非常に困窮化し
ている人たち
がいるということです。 しかし一方では、財政
が健全化し
ている。これはいろいろ理由を挙げると、先ほど総務部長
がおっしゃったように、いろんな不安
があるし、手放しに喜べるような状況ではないということはよく分かります。 しかし、引き続い
ての災害に対して、やはり宇和島市として、今の異常な物価高、コロナ禍という中で、やはり何らかもっと財政的な思い切った支援策をやらなきゃいけないんじゃないかと。健全化したでは駄目なんじゃないかなと思うんですよね。 今、
伊達博物館ややすらぎの里に対して莫大な建設費、そして、昨日も問題になっ
ていましたけれども、建設後の維持費、巨額なお金
がこの事業にかかるわけです。そんな余裕
があるならば、私は、今、宇和島市とし
てやるべきことは貧困対策、
子育て支援というの
が第一義的な課題ではないかと思うんです
が、いかがですか、市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 6月議会におきまして、そのときの臨時給付費につきまし
て、活用の仕方については様々な評価
があったかもしれませんけれども、議会の皆様方に認められ
て、県としての上乗せ分4割の商品券、これは先ほど申し上げたとおり、幅広く事業者
が傷つい
ているように、幅広く御家庭も厳しい状況に
あるだろうというところで、こういった判断というものをさせ
ていただきましたし、また、
子育て世代に対しましては、第4弾の商品券というものを子供1人当たり1万円ではございますけれども、この第4弾の商品券に合わせ
て急遽お送りをしたり、そういった対応というのをし
ているところでございますので、その点については御理解をいただきたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 商品券については、買えない人も
いると思うんですよね。それは選択じゃないかと言われたらそれまでですけれども、やはり困窮世帯ほど商品券にはなかなか手
が届かなくなるということ
が現実ではないかと思います。ぜひ新たな貧困に対する
子育て支援策を早急に、まさに検討され
て、来年度から、できたら年内に実行をし
ていただきたいと願うものです。これ以上、市長に所見をただしませんけれども、ぜひ検討し
てください。 次の質問に移ります。 マイナンバーカードについてです。 今日も昨日も、このことについて質問
が取り上げられ
ていました。 まず、今回マイナンバーカードを申請すると、マイナポイント
が2万4,000円もらえると。これはメリットですよね。この物価高の下で2万4,000円は大金です。コロナ対策金として配っ
ているのではない。マイナンバーカードをつくった人に限り、所得の多い方にも、カードをつくり登録した方に2万4,000円渡し
ているんですよね。当然、それには私は見合う対価
が求められ
ているんじゃないかと思うんです。その対価、デメリットは何でしょうか。これ市長にお聞きしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) まず、カードを取得し
ていただきたい、その気持ちというものにつきましては、行政
が効率化すること、そして、国民の皆様方
がサービスを受けやすくなること、また、真面目に真っすぐにやられ
ている方と何かを免れようとし
ている方に対しての公正公平感というもの
が取られることなど、こういったカードとしての流れというもの
が私は
あるんだろうと思っ
ておりますけれども、いわゆるデメリットということにつきましては、いろんな話
がございますけれども、私の中ではそんなにないんではないかなという認識をし
ているところでございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) こういう質問は、私も本当やりにくいんですね。取り下げたようですけれども、交付金を人質に自治体に普及を強要するというようなことを平気で言う大臣
がいたようです。押しつけられた自治体はやらざるを得ないし、大変な思いだと推察します。 このような問題に議員としてどのように理事に質問するか、私もいろいろ悩んだんですけれども、しかし、市民に政府の狙いや実態を知らせることもやはり議員の役割ではないかと思い、質問を続けたいと思います。 今回のマイナンバーカードで医療保険、銀行口座など
がひもづけられました。プライバシーの侵害、漏えい、盗難による損害の発生の危惧は100%ないと誰
が断定できるでしょうか。これは市長にお聞きします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 100%ないといっ
て何か
が起き
ている世の中でございますので、私もそういったこと、絶対大丈夫ということをなかなか言い難いところではございますけれども、やはりマイナンバーカードを運用する以上は個人情報の保護
がもう第一で
あるということは私は強く認識し
ている中で、システムで
あるとか、またこの形で
あるとか、それらは十分に保護されるような仕組みというものは取っ
ているものと確信をし
ているところでございますので、その中で国のほうは、マイナンバーカードについて今、力を入れ
ていると、そのように認識し
ているところでございます。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) 苦しい答弁だと思います
が、今、しょっちゅう企業なんか
が保有し
ている、またはいろんな団体
が保有し
ている情報
が漏えいしたとか、紛失したとか、持ち出し
てそのバック
がなくなったとか、そういうこと
が報じられ
ていますよね。そういった中でやっぱり、こういう情報というのは、やっぱり守る側のセキュリティのかなり厳格なシステム
が必要だと思うわけです。それ
が非常に今、まだ現在不完全で
あるということです。 私は、今回のマイナンバーカードについては、率直に申し上げ
て、ただほど怖いものはないというふうに思うんです。デジタル庁は発足以来1年
が経過しましたけれども、職員数はかなり増え
て、現在約750人
いるそうです。しかし、そのうち約250人
がNTT、Zホールディングスや富士通など、民間のIT企業の出身の社員
がまだ出向で占め
ているというふうに報告され
ています。 もう一つ、地方自治体
が使う情報システムの共通基盤を提供するガバメントクラウドというらしいですけれども、これは巨額のビジネス、ビッグビジネスとして激しい受注合戦
が行われたようです。しかし、そんな中で、アメリカのアマゾンとアメリカのグーグルの2社と随意契約
がされたと新聞では報じ
ていました。 自公政権は、国民へマイナンバー制度の登録を押しつけ
ています
が、狙いは、企業
が保有する情報量に比べ
て、行政
が持っ
ている情報は比較にならないぐらい大きいわけです。その比較にならない情報を金もうけの種にするということ
が企業優遇税制、優遇制度、大企業への支援策で
あるとともに、もう一つは、これ
が私は地方自治体として特に注意し
ていただきたいと思うのは、やはり交付税の交付金を削減し
てくるんじゃないかという危惧
が出
ています。それは対面サービスの削減とか、行政サービス全体の削減、医療・介護など国民に給付削減と負担増を押しつけるものになりはしないか。そして、何よりも問題なのは、自由、プライバシー権を侵害するものになるのではないかと思うんです。2万4,000円、言葉は悪いですけれども、餌にするキャンペーンは国民を愚弄するものだと思います。私は、市民の皆さんに登録しないよう、注意を喚起したいと思います。 それでは、時間もかなりまだ余っ
ています
が、毎議会質問します同和対策についてお聞きします。 建設部長、改良住宅等の滞納件数及び滞納金額を前議会との比較で報告し
てください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 改良住宅及び地域改善向け住宅の滞納家賃は、令和4年8月末時点で84戸、3,193万6,386円となっ
ております。前回報告いたしました令和4年5月末時点から比較すると、滞納世帯数は12件の減、滞納額は12万8,000円の増となっ
ております。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) それでは、続い
て住宅新築資金について、教育部長。
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 住宅新築資金等貸付金の本年8月末現在での滞納額は、住宅新築、宅地取得、住宅改修を合わせまし
て64件、1億8,380万3,538円となっ
てございます。 前回議会でお答えをいたしました本年5月末現在と比較をいたしまし
て、滞納件数は変更なし、滞納額は93万4,352円の減となっ
ております。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 坂尾 眞君。
◆19番議員(坂尾眞君) ありがとうございました。 以上で終わります。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、坂尾 眞君の質問を終わります。 次に、上田富久君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 市民クラブみずほの上田富久でございます。一問一答にて質問をいたします。 今回質問するに当たり、理事者側から、質問と答弁
がかみ合わないこと
が見受けられるので、質問の詳細を示し
てもらわないと答弁しない、かみ合わない質問戦は、市民
が見
ていて格好
が悪いので、通告書の質問以外は答えない旨を徹底するよう、玉田副市長から突然のお達し
が……
○議長(石崎大樹君) 上田議員、質問を。
◆21番議員(上田富久君) だから、この後質問いたします。
○議長(石崎大樹君) 通告に従って質問し
てください。
◆21番議員(上田富久君) 打合せに来た職員から聞かされました。この突然のお達しに戸惑っ
ておられました
が、上司の玉田副市長のお達しには逆らえないし、意見も言えないとのことでしたので、私からそのことを少し触れさせ
ていただい
て、その後質問に移らせ
ていただきたいと思います。 現在、宇和島市議会の質問戦は、通告制を……
○議長(石崎大樹君) 通告に従って質問し
てください。
◆21番議員(上田富久君) この後しますと今言っ
ておりますので、これは枕言葉で最初に言わせ
ていただい
て、そしてその後、これに関連することを言わせ
ていただきます。質問させ
ていただきます。 現在、宇和島市議会の質問戦は通告制を取っ
ており、質問する議員には通告書の提出を義務づけ
ております。また、一括方式だけだった質問方式におきまして、一問一答方式、分割方式を県下でいち早く導入し、議会改革にも率先し
て取り組んでおります。また、ほとんどの議員は、各理事者とは良好な関係を築い
ており、その上で、理事者と入念な打合せも行っ
ております。 ここまでやっ
ているにもかかわらず、今になっ
てなぜ急なお達し
が出たのか。議会に不備
があるというので
あれば、玉田副市長だけの判断ではなく、議員に、突然、決定事項を告げるのではなく、議会の最高責任者で
ある議長に申入れをし
て、議長の諮問機関で
ある議会運営委員会に諮っ
て決定するの
が筋で
あります。これまで、森副市長、三好副市長と、愛媛県の職員から副市長になられた方
がおられました
が、議会の仕組みを理解され、議会とも良好な関係を構築され
てこられました。
○議長(石崎大樹君) 質問に入っ
てください。上田議員、質問に入っ
てください。
◆21番議員(上田富久君) もう少し待っ
てください。
○議長(石崎大樹君) いや、質問をし
てください。
◆21番議員(上田富久君) 愛媛県のよいところと宇和島市のよいところをうまく組み合わせ
て……
○議長(石崎大樹君) 質問し
てください。上田議員、質問に入っ
てください。
◆21番議員(上田富久君) そういうことでございますので、理事者の皆さんにおかれまし
ては、今回、質問内容等といろいろと言われ
ているようです
が、あまり気にせず、従来どおり簡潔な答弁をお願いし
ておきたいと思います。 初めに、
伊達博物館の運営について質問をいたします。 現在、
伊達博物館の展示物はどのような流れで借用され
ているのか、片山教育部長にお伺いをいたします。
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 展示内容につきまし
ては、主に学芸員
が中心となっ
て企画立案をし
ているところでございます。そこで必要となる借用資料につきまし
ては、なるべく早い段階で所蔵元に対して事前に問合せをし、貸出しの可否や条件等を協議し
ております。基本的には御挨拶を兼ね、状態確認のために実物資料調査に事前に伺っ
ております。 展示品の多くを占めます宇和島伊達文化保存会所蔵の資料につきまし
ては、収蔵し
ている蔵
が博物館に隣接することも
あり、保存会職員
が蔵から博物館内に資料を搬出し、実物資料の状態の確認のため、学芸員と共に検品作業を行った上で、陳列、撤去作業を行っ
ております。これ以外の借用につきまし
ては、手続等
が整いましたら、お約束した日に専門業者と共に訪問し、借り受ける資料を検品した上で、美術運搬専門者で博物館まで輸送し、搬入をし
ております。展示を終え
て返品する際には、逆の流れで同様の作業を行っ
ているところでございます。 以上
が、通常借入れの時の流れということになります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 展示物は、伊達文化保存会の所蔵の品
が多いというふうに思います
が、伊達文化保存会とはどのような組織で、宇和島市とはどのような関係なのか、片山教育部長にお伺いをいたします。
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 伊達文化保存会とは、宇和島藩伊達家
が残されました宇和島の歴史・文化の普及・伝承を活動の目的とし、貴重な文化遺産を維持管理し、伝統文化の向上・発展に寄与され
ていくために、昭和45年5月に財団法人宇和島伊達文化保存会として設立をされた団体でございます。平成24年4月、新たに
公益財団法人宇和島伊達文化保存会となり、市立
伊達博物館と連携し
ての収蔵品の展示や国の名勝天赦園の運営等を行っ
ておられます。 市と宇和島伊達文化保存会との関係につきまし
ては、あくまで借用を受ける公設の博物館と所蔵元の関係で
あるというふうに認識をし
てはおります
が、
伊達博物館におきましては、展示の多くを伊達文化保存会からの借用資料に頼っ
ていることは事実で
ありまし
て、私どもといたしまし
ては、その関係性は非常に重要なものというふうに考えおります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 伊達文化保存会及び民間等から展示物を借用し
ておられます
が、借り入れる際の契約内容、条件はどのようなものなのか。昨日の浅野議員の質問と重なるところ
があります
が、改めて片山教育部長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 展示物を借り入れる際の手順につきまし
ては、今ほど御説明をさせ
ていただいたとおりでございます。借入れに際する取決めにつきまし
ては、借用料の規定
がございますればその料金をお支払いし
ておりますし、ほかにも運搬の際には美術運搬専門業者を使うこと、資料の特性によって留意し
てほしい事項等々、様々な条件を付されることはございます。 資料借用の多くを占めます宇和島伊達文化保存会との取決めにつきまし
ては、開館以来、無償で資料を借り受け、展示に供することにより資料
が大変疲弊し
ておりましたので、平成18年度より、美術品に対する修繕補助金として年間1,000万円を上限として負担することといたし
ております。また、蔵出しや検品等で所蔵元に御不便や御負担をかけ
ておりますことから、そのことに対し協力謝礼金を支払うこともし
ております。 これらの取決めは、先ほど御説明申し上げました宇和島伊達文化保存会との借用条件見直しの時点で交わした覚書によるものでございまし
て、現在もこれに基づき運用を続け
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) ここに平成16年3月4日に開催された伊達文化保存会と市長との協議会議事録
があります。この協議には、石橋市長、当時、山下教育長、薬師神教育次長、明神博物館長、大変懐かしい名前
が並んでおります
が、そのほか、伊達文化保存会側から常務理事1名
が出席をし
て開催をされ
ております。 この協議の冒頭で石橋市長から、伊達文化保存会等から博物館
が品物をお借りし
て市民等に公開し
ているという二重構造的な状態
が課題で
あると、二重構造的な問題を指摘され、伊達文化保存会の常務理事からも、二重構造の問題
があり、これを解消するために伊達文化保存会の品物を宇和島市に預け入れることを検討した
が、市側の態度に誠意
が感じられなく、現在の状態
が続い
ており、今後協議をし
ていく旨の発言
があり、両者の考え
が一致したことも
あり、以後、二重構造の状態の解消に向け、協議
が進められ
ていくことになっ
ておりました。 そこで、質問です
が、1点目、このような二重構造は、伊達文化保存会所有の品物、個人等所有の品物を全て宇和島市で一括管理すれば解消できる話です
が、どのような話合い
がこれまでされ
てこられたのか。 2点目、伊達家と伊達文化保存会、
伊達博物館、宇和島市のすみ分けはどのようになっ
ているのか。 3点目、平成16年10月に開催された
伊達博物館と伊達文化保存会等の協議会議事録に、今後解決し
ていかなければならならない事項として、図録作成の件、図録作成はもうでき
ておりますのでこれは解決し
ていると私は判断をし
ております。あと、文化財の修理・修復・保存に関する件、博物館、伊達文化保存会の二重構造の解消についての大きく3つの点
が協議をされることになっ
ておりました
が、この問題点の解消に向けた取組はどのようになっ
ているのか。 今言ったこの3点を、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、新博物館の開館時に合わせまし
て、整理すべき事項は整理し
ていく中で、開館後は、宇和島伊達文化保存会
が所蔵し
ている資料は全て寄託を受ける方向で現在調整し
ているところでございます。全ての資料の寄託を受けるということになりますと、御指摘の課題も解消されるものと考え
ております。 次に、伊達家と伊達文化保存会のすみ分けにつきまし
ては、伊達家
がもともと所有され
ていた歴史的資料を全て伊達文化保存会
が引き継がれ
ており、その保存会に伊達宗信氏
が公益財団法人の理事長として選出され
ておりますので、伊達氏とは伊達文化保存会の理事長という立場で、様々な協議、調整をさせ
ていただい
ております。伊達家と
伊達博物館の関係は、博物館の用地の中に伊達家所有の土地
があり、そこを借地し
ているという関係のみで、それ以外の協議、調整等はございません。 そして、図録の件につきまし
ては平成19年に作成済みということでございます。 文化財の修理・修復、保存の件につきまし
ては、協議後、平成18年から1,000万円を上限とし文化財修理費補助金として、市より伊達文化保存会へ出し
ており、毎年計画を立て、修理・修復を続け
ていただい
ております。 博物館、伊達文化保存会の二重構造の解消については、先ほど申し上げましたとおり、新博物館の建設を機に伊達文化保存会の全ての資料の寄託を受ける方向で調整し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) ちょっと聞き逃したのかもしれません
が、最初の質問です
が、伊達文化保存会所有の品物、これ今から寄託という形で協議をし
ていくのか、もう協議をされ
て寄託と決まったのか、ちょっとお尋ねをしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 寄託に向け
て調整中ということでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 新しい
伊達博物館の建設に向け
て着々と準備
が進められ
ております
が、運営の面でこのような問題点
があったことを岡原市長は御存じでしたでしょうか、お伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) とことんの上田議員
が御存じのようなところまでは存じ上げ
ていないところもございますけれども、平成16年以降に何
がしかの話合い
がなされ、それに向け
て覚書等々
が交わされた、こういった事実については存じ上げ
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 岡原市長におかれまし
ては、45億もの巨額の予算をつぎ込んで建設する博物館です。博物館の建設だけ
が目的ではなく、これまでの歴史的背景、また協議内容を熟知され
て、問題点を一つずつ解決され、博物館の建設を見直さないという以上、どうせ建設をするなら、中身の充実した全国に誇れる博物館にし
ていただきたいというふうに要請をし
ておきたいと思います。 また、
伊達博物館の建設計画
が進む中、博物館の運営についても同時進行で話し合い、
伊達博物館完成と同時にスムーズに運営できるように協議を進めなければならないと考えます
が、今後の取組を金瀬教育長にお伺いしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 先ほど御説明させ
ていただいたとおり、宇和島伊達文化保存会
が所蔵され
ている資料については、全て寄託を受ける方向で調整し
てまいります。寄託を受けますと、市の所有物と同じ取扱いとなりますので、市や博物館の都合や考え方によって展示
ができるようになります。そうなりますと、相手方
があることですので、断定的には申し上げられませんけれども、これまで取り交わし
ていた約束はもとより、関係性も含め
て全面的に見直すことになると思われます。 また、新
伊達博物館建設により収蔵スペースも拡大されますので、伊達文化保存会以外からの寄託や寄贈、もしくは資料購入も計画的かつ積極的に展開をし
ていきたいと考え
ております。 加えまし
て、新
伊達博物館建設により収蔵展示環境も整うこととなりますので、借用交渉
がより円滑になるため、他の重要文化財や国宝の借用も積極的に働きかけ、今よりも充実した展示内容にし、市民の皆様の知的関心、御期待にも応え
てまいりたいと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) このように、新
伊達博物館の運営に伴う問題点、伊達文化保存会、伊達家、宇和島市とのすみ分け及び関係をしっかり説明し
て、分かっ
ておい
ていただければ、市民の皆さん
が抱い
ている疑念も少しは晴れるのではないかと思いますので、できる限りの情報公開をお願いし
ておきたいと思います。 また、担当課から、今
ある太閤画像、これは宇和島市にもう既に寄託をされ
ているというふうにお聞きをし
ております。今ほど、教育長も言われましたように、他の展示物も寄託の方向で話を進め
ていくということでございました。寄託とは、当事者の一方
が、
あるものを保管することを相手方に委託し、相手方
がそれを承諾することによって成立する契約で
あるというふうにされ
ております。現在、伊達文化保存会所蔵の品、基本、伊達文化保存会で修復・修理をすることになっ
ているようで、その費用として先ほど言われましたように、博物館の入場料の半額と年間1,000万円を上限に宇和島市から費用
が支出をされ
ておるようでございます。 また、
伊達博物館の維持管理費として年間8,000万円かかっ
ておるというふうに言われ
ております
が、新
伊達博物館は複合施設になっ
ておりますので、この複合施設はどれぐらい維持費
がかかるかということは、昨日、浅野議員も聞かれ
ておられました
が、それはまだ数字
が独り歩きしたらいけないので言えないということでございました
が、今8,000万かかっ
ていて、維持費は人件費、これも学芸員等々を増やすということでございますので、人件費も増大することは必至の状態だと思います。 その上、現在、伊達文化保存会所蔵の品を借用する場合、無償提供というふうに言われ
ておられました
が、契約内容次第では、寄託契約で発生する報酬の支払いはもちろんのこと、借用する品物は大変古くなっ
ておりますので、保守管理費、これをどちら
が持つかというのは多分話合いで決まっ
ていくんだろうというふうに思うんです
が、大変古くなっ
ているので、補修費の金額
が大変かさむということ
が予想されます。全ての維持管理費、補修費を合わせると大変な金額になることは、誰も
が予想をされることで
あると思います。 今後、これらのことを含む新
伊達博物館の運営について、どのようなプロセスで協議を進められ
ていくのか、これも金瀬教育長に御所見をお伺いしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、維持管理費については昨日もお答えさせ
ていただいたんですけれども、展示設計、実施設計の中で詳細に検討されることとなっ
ておりますので、今後、博物館の運営体制ですとか、あるいはどういったイベントを仕込んでいくかと、こういったことによっても左右されますので、そこでの検討
が終わった後には何らかの形でお示しできるようになるんではないかなというふうに考え
ております。 次に、修繕費のことですけれども、寄託を受けるということで、一般の通例の寄託で
あれば修繕は所有者側でということになるわけですけれども、議員からも御発言
ありましたとおり、これまでの取決めをこれから開館に向け
て全面的に検討し直す中で、相手方も
あることですから、協議の中で決まっ
ていくものと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 協議の中で決め
ていただくということでございます
が、伊達家の宝物というのは本当に古くなっ
ておりまし
て、ただ移動するだけでも壊れ
てしまうようなものも
あるようです。ですので、ここのところはしっかりと契約のときに詰め
ていただい
て、できるだけ宇和島市
が負担を負わないような形で協議をし
ていただければというふうに思います。 るる述べました
が、
伊達博物館の維持管理費、寄託し
ていただく展示品の補修費を含め、疑念を抱かれないメンバーでしっかりとした協議をし
ていただき、同時に、市民の皆様にできる限り、先ほども言いました
が、情報の公開をし
ていただくようお願いをしたいと思います。 この協議、今からし
ていくということでございます
が、これは通告をし
ていないんです
が、建設検討委員会でやられるのか、それとも新たに協議の機関をつくられ
てやられるのか、そこのところだけ、通告し
ていないんです
がお願いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) すみません。どういう枠組みで今後進め
ていくことになるのか、現在の段階でこういうふうなスケジュール感でこういう体制でというところ
が詳細決まっ
ているわけではございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 今ほども言いました
が、疑念を持たれないメンバーでしっかりとした協議を行っ
ていただきますよう、よろしくお願いをし
ておきたいと思います。 次に、入学支度金について質問をいたします。 昨日の山瀬議員
が質問されましたので、なるべく重ならないように努めますので、よろしくお願いをいたします。 現在、宇和島市には奨学金制度を設け
ております
が、奨学金及び支度金の貸付け実績はどのようになっ
ているのか、片山教育部長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 宇和島市奨学資金は、経済的理由により就学すること
が困難な高校、大学への進学者及び在学者を対象といたしまし
て、無利息で奨学資金を貸付けする制度でございます。貸付額は、大学生・専門学校生等へは入学支度金6万円、毎月の修学金3万円、また高校生等へは入学支度金
が3万円、毎月の修学金
が1万5,000円というふうになっ
てございます。 今回の議会に上程をさせ
ていただきました条例改正は、その支度金につきまし
て、大学生等への6万円を30万円に、高校生等への支度金3万円を15万円に増額しようとするものでございます。 なお、過去3年間の利用者と貸付け実績といたしまし
ては、まず令和元年度は、高校5名、大学11名、計16名に対しまして支度金
が9万円、修学金
が486万円、合計で495万円の貸付け、令和2年度におきましては、高校4名、大学10名、計14名に対し支度金
が24万円、修学金432万円、合計で456万円の貸付け、直近の令和3年度は、高校7名、大学9名、計16名に対し支度金18万円、修学金432万円、合計で450万円の貸付けとなっ
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 大体年間400万円台の貸付けというふうに、今、お聞きをいたしました。 そこで、昨日、武田議員
が資料に示されたことと重なります
が、子供を産み育てるに当たって何
が障害となるとお考えでしょうか。金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 子育てには様々な課題
があるとは存じます
が、一般的に言われ
ていることは、まず、大学卒業までに子育てに大変お金
がかかるということ
が挙げられると思います。また、もう一つ、特に小さなお子様の場合は、お父さん、お母さん
が働く環境や子供を預ける環境
が非常に重要とする、そういった価値も
あり、いわゆる子育て環境の充実ということ
が現代社会の課題の一つではないかなと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 金瀬教育長
が言うように、子供を産み育てるのにお金
がかかる、教育にお金
がかかるというの
が一番の原因のようでございます。 それでは、生まれ
てから義務教育終了まで、子供1人当たりにどれぐらいお金
がかかると思われますか。金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) すみません。一般論としてのデータを持ち合わせ
てございません。私も娘2人おりますけれども、2人とも私立の大学に行きまし
て、大変ではございました。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 内閣府のインターネットによる子育て費用に関する調査によりますと、第1子1人当たりの年間子育て費用額、未就学児約100万円、小学生約115万円、中学生約156万円と試算をされ、零歳から中学卒業するまでに約1,800万円かかるという試算
が出
ております。 私も教育長と一緒で、2人子供を育て
て、大変な思い、しんどい思いをしたのを覚え
ております
が、今定例会に上程され
ております議案第60号、先ほど片山部長
がおっしゃいました
が、宇和島市奨励資金に関する条例の一部を改正する条例は、高等・高専学校入学時に貸し付ける支度金の額を3万円から15万円に、大学・短大・専門学校入学時に貸し付ける支度金の額を6万円から30万円に引き上げる条例案で
あります
が、昨日、山瀬議員も言っ
ておられました
が、私個人としても、これら高校・大学へ進学する子供たちの支援として大変評価できる提案だというふうに考えます。しかし、これには小・中学生
が含まれ
ておりません。 先日、城南中学校で行われました学校運営協議会において、LGBTQなどへの対応のしやすさ等を考慮し
て、制服の見直し
が話し合われました。このことは一昨年、こころまじわうプロジェクト、性教育の導入のときから話し合われ
ておりますので、制服の問題に関しましては、各学校の生徒、保護者、教職員の判断に任せ、その協議を見守りたいと思います
が、この話合いの過程で、各中学校の制服の値段
が提示をされました。現在、市内の中学校の制服
が幾らぐらいだと思われますか。金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 恐らく男子と女子では若干違うんじゃないかと思います
が、男子のほうで2、3万、女性のほうで4、5万なんでしょうか。ちょっと具体的な数字は、今、持ち合わせ
てございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) これ、城南中学校、城東中学校、城北中学校の価格
が出
ております
が、平均しますと、男子の制服
が約3万7,000円、女子の制服
が3万7,000円から4万円というふうになっ
ております。その他、中学校入学時には、かばんやセカンドバッグ、リュック等々、体操服、部活に関連するものなど、大変出費
がかさみます。子育て、教育にお金
がかかるという経済的な理由で子供をつくらない選択をする方
が多くおり、少子化に拍車をかける要因の一つとなっ
ております。 そこで、提案です
が、高等・高専学校及び大学・短大・専門学校入学時だけでなく、支度金制度を義務教育入学時に拡大すべきだと私は考え
ております。もう既に生活保護世帯、要保護世帯への援助の取組はされ
ております
が、この圏域の経済状況は大変厳しく、生活保護、準要保護世帯以外の世帯においても、大変厳しい経済状態の方
が見受けられます。 昨日、片山教育部長も、今回の条例改正はコロナで逼迫した家庭事情を鑑み、今回の条例改正を提出した旨を答弁をされ
ておりますので、多分前向きな答弁
が返っ
てくるんだろうというふうに期待をし
ております
が、金瀬教育長に御所見をお伺いしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 議員おっしゃいますとおり、中学校の入学準備におきましても、高校や大学と同様に学生服やかばんなど、今御紹介の
ありました家庭にとっての言わば臨時的な経費
がある程度発生し
ているのは、これはおっしゃるとおりだと思います。現状においては、経済的な理由で就学
が困難な世帯を対象に、就学援助制度において小・中学校の入学時の必要な経費を充てさせ
ていただい
ております。新入学児童・生徒学用品費の援助も実施し
ておりまし
て、この費用項目につきまし
ては、入学前の支給も実施させ
ていただい
ております。 現状においては、小・中学校への入学前は就学援助制度で、そして高校・大学への入学時においては奨学金貸付制度でという整理をいたし
ております。この点については御理解いただきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 昨日も片山教育部長から、この地域の経済、生活保護・準要保護世帯以外の世帯でも大変厳しい状況に
あるということをはっきりと答弁で言われ
ております。ぜひここらのところも考え
ていただい
て、前向きにやっ
ていただければというふうに思います。 幼い頃からふるさと宇和島を子供たちの心に根づかせないと、将来宇和島に残りたいという子供たちも、宇和島から離れ
てもふるさと宇和島を思う子供たちも減っ
てくると私は思っ
ております。これまで給食費の100円補助、歯科医療費の無償化、財源は少々不明なところ
がございます
が、中学までの医療費の無償化等、岡原市長はこれまでも
子育て支援に力を入れ
てこられ
ており、これからも
子育て支援に力を入れ
てくると表明をされ
ておられます。 また、他の自治体におきましても、
子育て支援のために18歳以下の医療費の無償化、給食費の無償化等、各自治体独自のいろいろな施策を打ち出し
ておられます。少子高齢化
が急速に進む中、本来で
あればこれらのことは国
がやらなければならない、先ほども岡原市長も言われました
が、施策だというふうに私も思っ
ております。 宇和島市独自の施策として、ぜひ高校・大学入学時のように多額な支度金は必要ないというふうに思いますので、多少なりとも義務教育入学時にも対応できるような制度の拡充を考え
ていただきたいというふうに強く要請をし
ておきたいと思います。 次に、高等教育についての質問に移ります。 まず、宇和島市内、この圏域にどのような高等教育機関
があるのか、木原企画課長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 木原企画課長。
◎企画課長(木原義文君) お答えいたします。 高等教育機関は、大学、高等専門学校及び専門学校に分類され
ており、このうち現在本市にございますのは、専門学校に当たります宇和島看護専門学校1校となっ
ております。 なお、広い意味におきまして、高等学校卒業後に進み得る教育機関といたしまし
て、愛媛県立宇和島水産高等学校専攻科、そして愛媛県立宇和島産業技術専門校、宇和島商業専門学校、宇和島美容学校、宇和島自動車学校
がございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) ここから本題に移ります
が、岡原市長は就任早々、環太平洋大学短期大学部の公立化を身の丈に合わないという理由で断念をされ、その後も新たな高等教育機関の誘致は行わない旨の方針を示され
ております。また、平成28年10月からは高等教育対策室を設置し、その部署で環太平洋大学短期大学部の公立化及びこの圏域に
ある高等教育機関を今後どのように考え対応するべきか協議をされるはずでした
が、その後、高等教育対策室は環太平洋大学短期大学部に特化し、協議を進める方針
が示されました。 また、環太平洋大学短期大学部の協議終了後、この圏域に
ある看護学校、美容学校、市内に
ある専門学校等の支援を考えるとの方針も同時に示され
ておられました
が、岡原市長は2期目に入っ
て、何ら方針を打ち出し
ておられません
が、これまでどのような調査、検討をされ
てこられたのか、これも木原企画課長にお伺いをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 木原企画課長。
◎企画課長(木原義文君) お答えいたします。 今ほどの議員御指摘の調査検討につきまし
ては、なかなか進んで
いないの
が現状でございますけれども、これまでに取り組んできたものにつきまし
て御報告をさせ
ていただきたいと思います。 まず、御承知のとおり、宇和島看護専門学校に対しましては、学校運営に係る経費の一部を補助し
ております。また、令和2年度から、市内の高等教育機関等を支援することを目的に、各学校の生徒募集や行事等につきまし
て、市広報及びホームページにて情報の発信を行っ
ております。そして、教育機関への直接的な支援ではございませんけれども、令和3年度に若者定住奨励金、また、今年度には移住者や子育て世帯を含めました住宅購入等に対する上限50万円の補助制度を創設し
て、学校等を卒業した若者
が本市に住んでいただく環境を整えることによりまして、市内高等教育機関等の存続にも寄与したいと考え
ているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 岡原市長は就任より5年
が経つわけでございます
が、この圏域の高等教育機関に対しどのような考えをお持ちなのか、岡原市長にお伺いをしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) かつて上田議員からこの質問をし
ていただきまし
て、多分このように答えたかと思います。市内に高等機関
があることは、自宅から通うこと
ができる、また、そこを拠点とすること
ができる、さらには、担い手として宇和島に残るという決断をし
ていただく意味で、やはり高等機関
があることの利点については、私もそのとおりだと認識し
ているところでございます。 そういった意味におきましては、若者
がこの地域に定住し
ていただく意味で、高等教育機関は利点
が大変大きいだろうということをお答えさせ
ていただいたと、そのように認識し
ておるところでございます。
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 少子高齢化、人口減少
が急速に進むこの地域にとって、対応
が遅れれば遅れるほど取り返し
が効かなくなります。南予医療アカデミー
が閉校いたしました。昔、私たち
が車の免許を取った頃、2つ
あった教習所も1つになりました。このようにこの地域を取り巻く環境は、著しく悪化の一途をたどっ
ております。このまま何ら手を打たないで
いると、地域住民の学びの場を奪い、車の免許を取るのにさえ、松山まで行かなければならなくなり、これまで以上に人口流出に拍車
がかかる可能性も出
てまいります。 また、国
が提唱し
ているリカレント教育への取組への影響も懸念をされます。これはできるだけ早い対応をお願いしたいのです
が、先ほど岡原市長
が言われました
が、具体的な支援策というのは今から考え
ていただけますか。もし具体的な政策
があれば、教え
ていただければと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) これ直球ではないところです。いわゆる高等教育機関は先ほど企画課長
が申し上げたとおり、看護師さんの学校だけという認識の中で、ほかの高等教育機関につきまし
ては、民間による各種学校に分類されるところを、公費をどんと入れ
ていくのはなかなか難しいだろうことから、先ほど説明
がありましたとおり、この地域に住んでいただく、この地域に住み続け
ていただくために何
ができるかということをもちまして、学校存続の何らかの力になればというところを今やっ
ているところでございますので、その点、御理解いただけたらなと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) もう閉校いたしました
が南予医療アカデミーも、岡原市長から、石応小学校でしたか
が空い
ているので、そちらのほうでやっ
てみ
てはどうかというような提案もされ
て、実際にそこに見に行かれ
ているというようなことも
ありますので、本当に取り返し
がつかなくなる前に、積極的にそういうような形でいろいろと後押しをし
ていただければというふうに思います。 続きまし
て、さくらキャンパスについての質問をしようと思っ
ておりました
が、先ほど我妻議員
が質問をされまし
て、ほぼ同じ質問になりますので割愛させ
ていただきます
が、この件につきまし
ては、昨年3月にさくらキャンパス活用検討委員会
が設置され、計5回の委員会を行い、12月に答申
が提出され
て以来、多くの議員
が質問し、そして多くの市民の皆様より御意見をいただい
ているにもかかわらず、先ほどの高等教育も同様です
が、その後の進展について何ら報告
がないということ
が、私は問題だというふうに思います。 購入する、しないにかかわらず、多くの市民の皆様方、多くの議員
が関心を持っ
ている事業でございますので、進展の有無は関係なく、定期的に経過報告をすると同時に、今後市民の皆様
が納得できるような方向性を示し
ていただくよう強く申し添え
ておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、小学校の統廃合についてお伺いをいたします。 急速に少子化
が進む中、先日、県立学校の再編案
が発表され、再編され廃校になる学校の地元では、再編案に反対の署名活動と再編見直しの活動
が各地で行われ
ております。 そんな中、当市におきましても小学校の再編計画案
が示され
ておりました
が、豪雨災害の影響で遅れ
が生じ、再検討し直し、今年の末には新しい再編案を示すというふうに議会で述べられ
ております
が、現在どこまでこの再編案
が進んで
いるのか、進捗状況を片山教育部長にお伺いしたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 現在、各小・中学校におけます児童・生徒数、また学級数の将来推計をはじめ、前回の計画策定時の背景でございます当時の教育環境や国の方針などを確認の上、現在の教育環境や施設整備の状況、県立中等教育学校の動向など、把握可能な情報を収集、整理し、今後の検討のたたき台となる計画案や各種資料の作成を進め
ている状況でございます。
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) それはまだ、今度再編をしようとし
ている地元等々の説明会等々はし
ていないんですか。そこのところもう一度お願いしたいと思います。
○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 現段階でまだ地元の説明会というのは開催でき
ておりません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) あと3か月しかないのにそういう状態というのは、私、今聞い
てびっくりいたしました。 前回示された案である程度、私は、下地はでき
ているんだろうというふうに思います。吉田は、皆さん御存じのとおり、5つの小学校を1つにする。そして、今、統合小学校は建設に向け
て着々と進んで
いるということ。そして、三間地区も3つの小学校
が、まず、一度に1つの学校には当時入れないということで、2つにし
て、その後1つにするというような案
がございました
が、もうこれだけ遅れると、一発で多分1校になるんだろうというふうに思います。 また、旧宇和島市宇和島地区の宇和海地区の陸続きのところ、蒋淵、遊子、結出、これは1つにするということ。そして、あと三浦小学校と高光小学校
が廃校になるということ。ただ、これだけはまだはっきりと示され
ていなかったのは津島地区で
ありまし
て、本来で
あれば、児童の数だけを見ますと1校で済むところなんです
が、津島は半島部から山の奥まで、地形
が大変厳しいところ
がございますので、ここのところを1校にするのか2校にするのか。3校はまずないんだろうというふうに思います
が、そういうふうなところ、そこらをこれから検討し
て、もう大体でき
ていて、地域にもう既に説明に入るような準備はもうでき
ているのかなというふうに思っ
ていたんです
が、いまだでき
ていないということでございます。私から見ると大変動き
が遅い。 どうにかこれは早く進めないと、もう県のほうもこういうふうな方針を出し
ておられますので、宇和島市も、地域の納得
がまずは必要なんです
が、そこのところはきっちりと納得し
ていただくような説明をし
ていただい
て、そして早く進め
ていかれるよう、そうしなければ、これなかなか進まなくなります。今年の末という期限を切られ
ているにもかかわらず、これも間に合わなくなる可能性も
あります。 そこで、今後のスケジュール、どのようなスケジュールを思い浮かべ
ているのか、こちらのほうを、金瀬教育長ですか、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、学校の統廃合につきまし
ては、これまでも幾度か御指摘をいただい
ております。進捗に時間を要し
ておりますことをまずもっ
ておわび申し上げたいと思います。 その上で、小・中学校に関する学校規模や適正配置をした計画の策定に向け
て、まずは議論のたたき台となる計画案を年内に作成し、その後、学校運営協議会やPTA関係者、学校などから意見をいただき、必要に応じ
て計画案を修正し、年度内に一定の方針を定めたいと考え
ております。 平成30年夏前に、一度地域のほうにも説明に、旧計画で参ったんですけれども、保護者の方も入れ替わっ
ておりまし
て、ゼロからスタートだというふうに考え
ております。計画案
がまとまりました段階で、統合予定とした学校の保護者を中心に、改めて丁寧に説明した上で方針を決定し
てまいりたいと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 上田富久君。
◆21番議員(上田富久君) 宇和島市だけの考え方でなかなか統廃合はできない。県のほうの、教員は県の職員でございますので、そちらのほうとも相談をしながらやらなければならないというふうに思っ
ておりますので、宇和島市独自で突っ走っ
てもなかなか難しいところ
がありますので、そこのところは慎重に、県教委等々と相談しながらやっ
ていただければというふうに思います。これ教員の配置にも関わっ
てまいりますので、そこのところは慎重に協議を進め
ていただければというふうに思います。 これで、私
が用意をし
ております質問は終わります
が、先日の9月9日のテレビ報道、翌10日の新聞報道で、愛媛県の人口の将来推計
が発表されました。ここに愛媛新聞
があります
が、愛媛県全体で見ると、2020年に133万5,000人だった人口
が、2060年には78万4,000人と41.3%減少するとされ
ております。特に南予の減少率
が急激で、23万5,000人の人口
が8万2,000人と65.2%の減少となっ
ております。宇和島市を見まし
ても、7万1,000人
が2万6,000人と63.8%減少すると推定をされ
ております。この数字は、2010年から30年間の人口推移として発表されました。消滅可能性都市で、ある程度覚悟をし
ていた数字では
ありました
が、予想より5年ほど早い人口推移だということで、大変衝撃を受け
ております。 今後は、この数字を基に人口減少への歯止めとなる、これはちょっと歯止めはもう既に効かないというふうに私は思います
が、できるだけ緩やかにする施策、
子育て支援策、観光産業での交流人口の増加策、移住定住推進での移住者増加策、これは木原課長
がもう任せ
ておけと言われ
ておりますので任せ
ております
が、これと同時にコンパクトシティ、スマートシティの推進等も同時に考え
ていかなければならないのではないかなというふうに思っ
ております。 ちょうど宇和島市といいますか、三間出身の今村 敬君というの
が国土交通省におられます。彼
がコンパクトシティの日本全体の責任者ということで、もう古い話なんです
が、四、五年前にそういうような形で彼
が宇和島市の案をつくっ
てくれ
ておりました。宇和島市のことをよく分かっ
ておられるので、そういう方を利用しながら、ぜひそれらにも取り組んでいただきたいというふうに思います。 市長並びに担当理事者の皆さんにおかれまし
ては、人口減少対策、スピード感を持っ
て対応し
ていただくようよろしくお願いいたしまし
て、私の質問に代えさせ
ていただきます。これで終わります。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問は終わります。残りの質問は、明日16日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後2時35分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 宇和島市議会 議長 石崎大樹 議員 山瀬忠弘 議員 浅田美幸...