宇和島市議会 2022-09-14
09月14日-02号
令和 4年 9月 定例会令和4年9月
宇和島市議会定例会議事日程第2号令和4年9月14日(水)午前10時
開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した
事件議事日程のとおり
-----------------------------------出席議員(24名) 1番 槇野洋子君 2番 吉川優子君 3番 田中秀忠君 4番 山本定彦君 5番 畠山博文君 6番 佐々木宣夫君 7番 山瀬忠弘君 8番 椙山三也君 9番 浅田美幸君10番 川口晴代君11番 中平政志君12番 武田元介君13番 浅野修一君14番 赤松孝寛君15番 三曳重郎君16番 兵頭司博君17番 石崎大樹君18番 我妻正三君19番 坂尾 眞君20番 清家康生君21番 上田富久君22番 松本 孔君23番 福本義和君24番 泉 雄二君
-----------------------------------欠席議員 なし
-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長 岡原文彰君副市長 玉田光彦君
総務企画部長 西本能尚君教育長 金瀬 聡君
病院事業管理者 梶原伸介君
市民環境部長 古谷輝生君
保健福祉部長 伊手博志君
産業経済部長 楠 憲雄君建設部長 山口 勝君教育部長 片山治彦君水道局長 和田 靖君
医療行政管理部長 大宿昌生君市長公室長 梶原祥敬君総務課長 武田 靖君財政課長 中川耕治君市民課長 平田 幸君
危機管理課長 山下真嗣君-----------------------------------会議に出席した
議会事務局職員局長 水野宏一君次長 宇都宮 太君次長補佐 酒井宏治君
議事法制係長 毛利泰三君主査 中村太郎君主事 中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時00分 開議
○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名で
あります。 定足数に達し
ておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の
会議録署名人に、山本定彦君、槇野洋子君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お配りし
ている発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含め
て1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。 議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、山瀬忠弘君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) おはようございます。創政会の山瀬忠弘です。 通告に従い、一問一答方式で質問を行います。理事者の皆様におかれまし
て、簡潔な答弁をお願いいたします。 まずは宇和島市の
危機管理体制について伺います。 今年は東北地方や北海道においても大雨の被害
が出
ており、全国規模で被害
が拡大し
ています。先週も台風
が接近し、各地で大きな被害
があり、宇和島市も
災害対策本部を設置し、台風に備えました。また来週明けには台風14号
が西日本に接近するという情報も
あります。 防災対策において、想定外は許されないと私は思っ
ています。台風などによる雨、風による災害に対して、最大限の準備をし
て、結果的には風も雨もそれほどでもなく、被害
がないの
が一番良いことだとも思っ
ております。そして、大雨の情報などを防災無線などを通してお知らせし、避難を呼びかけるのはとても大切なことでも
あります。何度でも、いろいろな方法で市民の皆様に現状を伝えることは最優先課題です。 そこで、庁舎も新しくなり、いろいろな機器を設置し
ていると聞き及んでおります。災害時における対策本部の立ち上げの流れ、人員体制などを伺います。
山下危機管理課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。
災害対策本部の設置につきまし
ては、宇和島市
地域防災計画及び
災害対策初動体制マニュアルに基づきまし
て、職員配備体制を定め
ておるところでございます。 風水害等における初動対応の場合、警戒レベルに応じ
て警戒体制から
災害警戒本部設置、
災害対策本部設置へと体制を強化し
ていくこととし
ております。 次に、配備する人員につきまし
ては、警戒体制では
危機管理課職員、
警戒本部体制では
危機管理課職員に加え
て各支所の要員を配備いたします。また、
災害対策本部体制につきまし
ては、第1配備体制では初期の
情報収集活動を実施するために必要な人員、第2配備体制になりますと、複数の対策部
が連携をし
て対応するために必要な人員となり、第3配備体制では、市の組織を挙げ
て大規模災害への応急対策を実施するために必要な人員、いわゆる全職員を配備する体制といたし
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 河川や港湾の水位を把握する装置を初め、どのような機器
がどこに備えられ
ているのかお伺いいたします。
山下危機管理課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 まず、河川の水位の把握、監視につきまし
ては、愛媛県
が水位計を須賀川や立間川、三間川、岩松川などの8か所に設置をし
ておるところでございます。加え
て範囲型の
危機管理型水位計を光満川や河内川、内平ヶ谷川、遠近川などの14か所に設置をし
ております。 次に、潮位計につきまし
ては、国
が住吉町の樺崎に1か所設置をし
ているところでございます。 そのほかにも雨量計等の気象観測装置につきまし
ては、国
が3か所、県
が11か所、加え
て市独自に11か所を各地域に分散的に設置をし
ているところでございます。また、リアルタイムに現地情報を収集するための監視カメラにつきまし
ては、公開され
ている須賀川や立間川、三間川、岩松川の河川カメラのほかにも、非公開のものを含めまし
て、国と県、市で20か所程度に設置をし
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) いろいろな場所に備えられた機器
があるようです
が、そこから得られた情報、また各情報機関から得られた情報などをどのような方法で市民にお伝えし
ているのか、いろいろな方法
があると思います
が、お伺いをいたします。
山下危機管理課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 市民の皆さんへの情報伝達につきまし
ては、防災ラジオや屋外放送設備、
スマートフォンのアプリやメール、ライン、
フェイスブック、
ツイッター等のSNS、聴覚に障害
がある方に向け
てファクスやテレビ・プッシュなどの多様な伝達手段を用意し
ているところでございます。 加えまし
て、今年6月から防災に関する情報を集約したウェブページの宇和島市
防災ポータルの運用を始め
ておるところでございます。パソコンや
スマートフォンで閲覧
が可能で、市からの避難情報のほかにも、最新の
ハザードマップを公開し
ており、先ほど御説明いたしました雨量情報で
あったり水位情報などの情報を地図上に重ね
て確認をすること
が可能なものとなっ
ておりますので、ぜひ御活用をお願いいたしたいというふうに思っ
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 災害時における本部と各支所、消防、警察、海上保安部、愛媛県などとの情報共有はどのようにでき
ているのかお伺いをいたします。
危機管理課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 関係機関との情報共有につきまし
ては、警戒本部を設置する初期の段階から、電話連絡等により常に情報連携をし
ているところでございます。 加え
て、今年度から運用を開始し
ております宇和島市
総合防災情報管理システムでは、クラウドのシステムによりまして各支所と市の出先に加えまし
て消防本部とも共用運用をし
ておりますので、このシステムにより情報共有を図っ
ておるところでございます。 また、愛媛県警や海上保安部、自衛隊への情報連携・共有につきまし
ては愛媛県
災害情報システムが活用され
ております
が、県システムと市のシステムは被害情報などの報告・共有
がシステムで連携され
ておりますので、これにより関係機関との情報共有
が可能となっ
ておるところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) これからもまた台風は来ると思います
が、直撃などによりレベル5クラスの災害時の体制はどうなっ
ているのかお伺いをいたします。
危機管理課長、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 風水害等の特別警報
が発表され、警戒レベル5の緊急安全確保を発令するような場合など、大規模な災害
が発生または発生するおそれ
がある場合の
災害対策本部体制につきまし
ては、先ほども御説明しました第3配備体制となっ
ており、これは市職員全員
が参集をし
て、市の組織を挙げ
て応急対応を実施する体制となっ
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) それでは、ちょっと避難所について伺います。 本年度の避難所のトイレや空調設備の改善状況、また予定
があれば教え
ていただきたいと思います。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山下危機管理課長。
◎
危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今年度、集会所等の地域で運営する避難所における
新型コロナウイルスの感染リスクの低減を図るために、衛生環境の整備に対する補助金を新設し
ているところでございます。 対象の事業といたしまし
ては、トイレの洋式化、自動化や自動水洗の設置、換気機能のついた空調設備の整備など
が対象となっ
ており、補助率は3分の2で上限
が30万円となっ
ております。御活用いただきまし
て、避難所の環境改善を図っ
ていただきたいというふうに思っ
ております。 また、市指定の避難所となっ
ております公民館につきまし
ては、昨年度より利用者の利便性向上のためにトイレの洋式化に取り組んでおります。今年度は7公民館のトイレの洋式化工事を行う予定となっ
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 少しでも安心し
て避難
ができる、したくなる施設を多くつくっ
ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、市長の公約「選ばれるまちへ」に関する質問に移ります。 私は先日、愛媛県出身の
スポーツジャーナリスト二宮清純氏の講演を聴く機会
がありました。その中でとても印象に残ったこと
があります。それは数十年前、銀座で
デパート戦争がありました。AデパートとBデパートは有名な
老舗デパート、Cデパートは若者向けのデパートで
あります。予想では、Cデパートは集客数は伸びないだろうと言われ
ていました。ところが、ふたを開け
てみれば
老舗デパートに負けるどころか対等、それ以上にお客様
が来
ている状態でした。なぜなのか。Cデパートに来られる方々に聞い
てみたそうです。
ある女性の答えです。「だって、このデパートはトイレ
がきれいだから」、なるほどと私は思いました。 公衆トイレはその町の顔です。宇和島市は
南予文化会館、
コスモスホール三間のトイレを令和2年度にそれぞれ洋式化に取り組んで
います。
南予文化会館は和式を11減らし
て洋式を10増やしました。
コスモスホールは和式を5減らし
て洋式を4増やしました。直接便器に触れたくないので、和式
がよいとの意見も反映され
て和式も残しました。 ここで、宇和島市
が管理する施設や公園のトイレの新築、改築、また洋式化を含め
て、もっときれいにすることはできないでしょうか。施設は学校を初めいろいろな施設
があるので、ここでは公園の新築、改築などの予定
があるのか、また近年行われた場所
があれば伺います。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 現在、公園のトイレにつきまし
ては設置からかなりの年数
が経過し、老朽化し
ているもの
が多くなっ
ており、また、洋式化や水洗化等の課題
がございます。 そこで、平成29年度の
坂下津児童遊園のほか、平成30年度には都市再
整備計画事業を活用し、宇和島城周辺の御浜公園と中央町児童遊園のトイレを新築したところでございます。 令和5年度からは、平成30年の豪雨災害で被災した吉田公園のトイレの建て替えにも着手する予定でございます
が、その他の公園のトイレにつきまし
ても、計画的に洋式化や水洗化等の改修を進め
ていく予定とし
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) できるだけ多く、早く、よろしくお願いいたします。 それでは、例えばきさいや広場のトイレ、清掃され
ている係の方々のおかげでいつもきれいに管理され
ています
が、しかし、老朽化のため、少し異臭
がするときも
あるし、暗い感じ
がします。私は、宇和島市で最も集客力
があるきさいや広場のトイレは、まさしく宇和島の玄関で
あり顔です。もう少し明るく清潔感あふれるトイレに改善できればと思っ
ております。こちらに運営会社で
ある宇和島産業振興公社の会長で
ある岡原市長、社長で
ある玉田副市長
がおられますので、少しでも頭の記憶の中にとどめ
ていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 トイレ
がきれいだと人
が集まります。ただ、そのきれいさを維持管理するのはとても困難なことです。私の地元の九島大橋を渡るとすぐに駐車場
があり、公衆トイレ
があります。九島の女性の方々
がチームをつくっ
て掃除をし
ていただい
ております。本当にいつもきれいに維持管理され
ています。しかし、時々汚され
ていたり、
トイレットペーパーの芯を便器に詰まらせたり、
トイレットペーパーそのものが紛失したりと苦労
が尽きないようです。でも、注意もできないし、私たち
ができることはトイレをきれいにすることですと話され
ていました。本当に感謝の言葉しか浮かびません。宇和島はトイレ
がきれいだからと言っ
てもらえるようなまちにはできないものでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 現在の取組状況につきまし
ては、
先ほど建設部長が答弁申し上げたとおりでございます。先ほど言われた山瀬議員の御意見は、ほかの議員の皆様方からも御指摘をいただい
ているところでございまし
て、きれいなトイレ
が宇和島をイメージするということは私も十分に理解をし
ているところでございますので、今後これらの改修に向け
てしっかり取り組んで
いたいと、そのように考え
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 計画的に、少しずつでもきれいなトイレ
ができることを願っ
ております。 次に、
ふるさと納税について伺います。 八幡浜市や愛南町に比べ
て納税額
が伸び悩んで
いる状態で
あります。以前の一般質問の中でも、多くの議員
がホームページのデザイン、更新回数、そして返礼品などについていろいろな質問
がありました。具体的に改善された箇所
があれば教え
ていただきたい。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
梶原市長公室長。
◎市長公室長(梶原祥敬君) まず、寄附額増に向け、具体的に取り組んで
いることについて、主なものを3点報告をさせ
ていただきます。 1つ目は
ポータルサイトの増設で、
ふるさとチョイスに加え、令和3年11月から
楽天ふるさと納税の運用を開始しました
が、さらに今年の10月からはふるなびと三
越伊勢丹ふるさと納税の2つのサイトを開設するため、準備を進め
ているところです。 さらには、
ポータルサイトの運営管理等を委託し、寄附者の興味を引きつけ、目に止まりやすく、必要な情報
が一目で確認できるデザインを施したり、記念品を検索した際により上位に表示されるようなタイトルの工夫など、掲載内容の強化に取り組んで
いるところです。 2つ目は、記念品の登録要件の見直しで、これまでは基幹産業で
ある1次産業の振興の観点から、主な材料として宇和島産の原材料を使用し
ていない産品の登録を認め
ておりませんでした。今年度は、市内で製造、加工、その他の工程のうち主要な部分を行い、宇和島市の産品として認識され
ているものを追加することで、登録
が行いやすい環境を整えました。 また、
記念品登録手続の見直しについて、これまで年1回で
あったものを随時受付とし、品数の制限も撤廃する方向で進め
ております。 3つ目は、新規事業者や新しい記念品の掘り起こしで、今年10月からのリニューアルに向け、記念品の品数を従来の272品から344品と72品増やせる見込みとなっ
ております。 また、今後新規事業者や記念品の発掘、既存記念品の
ブラッシュアップ、
ウェブ広告配信や募集記事掲載による情報発信の強化などに取り組む予定で、これらによりまして新たな
宇和島ファンの獲得と、
記念品事業者の所得増、ひいては寄附額の増につなげ
ていきたいと考え
ているところです。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) ミカンを初めとする柑橘類などはJAえひめ南さんの関係者とか宇和島市
が相談をし
ていただい
て、少しでも生産者
が助かるような方向を示し
ていただきたいと思います。 そして、果物ですからどうしても腐ること
があるかもしれません
が、箱の中に緩衝材を入れたり、重いのならば少し段ボールのかさを小さくしたりと、そのような努力をし
ていただければ、少しでもいい返礼品を納税者の皆様に送ること
ができるのではないでしょうか。総務部長の御所見を伺います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
西本総務部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) 返礼品につきまし
ては、事業者様のお考えもございますので今御指摘をいただいたこと
が可能かどうか、今ここではお答えはできませんけれども、柑橘に限らず、全記念品につきまし
て、寄附者の方
が喜んでいただけるよう努力をしたいというふうに考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。期待をし
ております。 次に、新伊達博物館の進捗状況を伺います。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 設計業務のうち基本設計部分につきまし
て、8月上旬に計7回の市民説明会を実施し、延べ230名の方に御参加をいただきました。また、8月1日から8月31日までの1か月間にパブリックコメントを募集いたし
ております。市民説明会での質疑応答及びパブリックコメントの公表につきまし
ては現在取りまとめを進め
ており、10月上旬をめどに公表することといたし
ております。ここでいただい
ている御意見等も踏まえながら、現在、実施設計に取りかかっ
ているところでございます。 今後の予定といたしまし
ては、設計業務を令和5年春頃に終え、完了後はトイレ、カフェ棟の整備に先行着手、令和5年度内を目標に竣工することといたし
ております。 また、本体工事につきまし
ては、入札を経
て令和5年12月議会にて工事請負契約の議決をいただければと考え
ております。本契約後は公園内の既存トイレ解体及び解体、建物本体の整備を進め、令和9年春の開館を目指し
てまいります。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 隈研吾さんを初めとする事務所のスタッフや丹青社の方々
が少しでも気持ちよく、楽しく仕事
ができる環境を整えること
が重要だと考え
ております。 説明会を聴いたとき、私
が一番感じたことは、彼らはとても宇和島について研究し
ているし、興味を持っ
ていただい
ている、宇和島のこと
が好きになっ
てくれ
ているように感じました。そういう方々
が、私たち
が後世に残し
ていかなければならない伊達文化の発信拠点になるで
あろう伊達博物館建設に携わっ
ていただけることは、本当にありがたいことではないでしょうか。市長の思いをお聞かせください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員おっしゃるとおり、今回の建築設計を担当し
ていただい
ている隈研吾建築都市設計事務所、これはもう説明するまでもないかと思いますけれども、併せ
て展示設計を担当し
ていただい
ております丹青社、これはこの業界では国内でトップクラスの実績と、そういった経験則をお持ちの会社で
あるということで、今回の建設に当たりまして、この上ないパートナーと取組をすること
ができ
ているということを感じ
ている次第でございます。 そして、併せ
て隈研吾さん、そして丹青社の田中さんという方と、この説明会で
あるとか、またワークショップを通じて、手前でお話しする機会もございましたし、実際のその会合の中で彼ら
が発言される、その中身というものを聞いたときに、単にこれは仕事をされ
ているという感覚だけではなく
て、宇和島市に対して愛着、そして情熱というものを持たれ
ていることを強く感じた次第でございます。 先ほど答弁
ありましたとおり、令和9年春の開館を目指し
ているところでございますけれども、まだまだ課題等々
がある中でございますので、こういったスペシャリストの皆様方の御意見等々もお聞きをしながら、充実した博物館というものを目指し
ていきたい、そのように考え
ている次第でございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 今の市長のお話を聞い
て、改めてすばらしい博物館
ができると確信をし
ております。一日も早い開館を楽しみにし
ております。 次に、やすらぎの里の進捗状況を伺います。 9日の全員議員協議会、10日のワークショップと、担当課におかれまし
ては同じ説明の繰り返しになるかもしれません
が、少しでも多くの市民の皆様にお伝えすべきではないかと思い質問をいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 楠
産業経済部長。
◎
産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 津島やすらぎの里の再整備事業につきまし
ては、現在基本設計を行っ
ているところでございまし
て、先日の9月10日には現段階の基本設計案に基づきましたワークショップを開催し、御参加いただきました市民の方々から、新施設に対するアイデアや御意見をいただいたところでございます。 この基本設計の完了
が10月末の予定でございまし
て、その後、11月から来年の11月にかけまして実施設計を行うこととし
ております。また、解体工事につきまし
ては、令和5年10月から令和6年3月にかけて実施をし、その後、新施設の建設工事につきまし
ては令和6年7月頃に着手し、令和7年度中の工事完成、オープンを目指し
てまいります。 これからも一日も早い再開に向けまし
て取り組んでまいりますので、御理解をいただきますようお願いいたします。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 私の周りでも、温泉マニアやサウナ
が大好きな友人、知人
がたくさんおります。大変多くの方々から、いつできるのかとか、私
が大変お世話になっ
ている80歳を超えた方からは、自分
が元気なうちにできるのかと、冗談のように本気で聞かれます。みんな本当に楽しみにし
ています。一日も早い営業再開をお願いいたします。 次に、大浦側から徳洲会病院側に至る樺崎大橋の工事の状況と、荷さばき施設周辺の開発計画を伺います。 まず、架橋は愛媛県の工事だと思います
が、公開できる範囲で構いませんので進捗度、完成予定時期など
が分かれば教え
ていただきたい。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 愛媛県
が施工し
ている樺崎大橋建設工事につきまし
ては、樺崎側及び大浦側の橋台
が完成し、今年8月から橋脚の工事
が現地にて着手され
ております。なお、上部工につきまし
ては、今年度中の工事発注
が予定され
ており、令和7年度の全体完成を目標に工事を進め
ている状況と伺っ
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) それでは、荷さばき施設の北側の公衆トイレもようやく使用できるようになっ
ています
が、施設周辺の広場整備はどうなっ
ているのかと、皆様からもよく聞かれます。これも愛媛県も関係し
ていると思いますので、宇和島市として公表できる範囲で構いませんので、お願いいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 荷さばき施設の北側につきまし
ては、愛媛県
が港湾区域における防災緑地として多目的広場、こども広場、芝生広場及び緑地の両端に駐車場を整備し
ているもので
あります。整備工事は現在も進行中では
あります
が、多目的広場については8月から供用を開始し
ており、他の広場等につきまし
ても順次整備をされることと伺っ
ております。 なお、こども広場につきまし
ては、整備工事の進捗に合わせ、宇和島市にて遊具を設置することとし
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) これは私個人の思いです
が、許されるので
あれば、あの広場の片隅にでも防災倉庫を設置し
ていただき、その中に水難事故に対応できる備品
があればなおよいのではないかと思っ
ております。 次に、9月補正予算議案からです。宇和島市奨学資金に関する条例の一部を改正する条例について伺います。 宇和島市奨学資金貸与制度において、入学に伴い必要となる諸費用に充てるものとして貸し付け
ている支度金に対して上限額を増額するものです。高等、高専学校は3万円から15万円、大学、短大、専門学校は6万円から30万円に増額され
ています。とてもいい改正だと思います。なぜこの時期に改正に至ったのか、またその返済方法はどうなっ
ているのかを伺います。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、このタイミングでの改正となりました理由といたしまし
ては、これまでも入学準備費用の実態から考えますれば、改正の必要性というものは感じ
ておりましたことに加え
て、昨今のコロナ禍で、逼迫した経済状況の御家庭も増えたで
あろうということを考慮し、急ぎ改正すべきと判断をしたものでございます。 加えまし
て、来年度入学者からの適用ということで考え
ておりますけれども、例年、募集案内の時期を11月から12月頃に実施をし
ておりますことから、これに先立つ時期に制度化をさせ
ていただきたいというふうに考え、今議会での御提案とさせ
ていただきました。 なお、返済方法につきまし
ては、奨学資金の貸付け期間
が終了した後、1年据え置いた2年目から、年2回の支払いで10年間、定額での御返済を求め
ていくこととし
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) このようなすばらしい施策をもっと市民の方々に伝えるべきだと思います。対象者に対してどのようにお伝えし
ているのかお聞きをいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 今ほど議員御指摘の事業は、宇和島市奨学金返済支援事業のことと拝察をいたします。この制度は、奨学金を返済し
ている方へ補助金という形で支援する制度となっ
ており、対象者は宇和島市に居住するなどの条件を満たした方で、前年度に奨学金を返済した額に3分の2を乗じた額、上限20万円ではございます
が、5年間にわたって支援するものでございます。 なお、現在この支援事業の利用者は延べ50人となっ
ており、今後も制度周知に努め、さらなる利用者増に努めたいと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 次に、新型コロナワクチンの接種状況について伺います。 現在、4回目接種
が行われ
ています。60歳以上でどれくらいの方々
が接種されたのか、60歳以下は
いつ頃から接種
が予定されるのかを伺います。伊手部長、よろしくお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 4回目接種については、本年5月26日から実施をし
ております
が、接種対象者は国におきまして60歳以上の方、また、18歳以上59歳以下で基礎疾患を有する方や重症化リスク
が高いと医師
が認めた方、医療従事者及び施設従事者とされ
ております。 9月5日現在の接種状況につきまし
ては、60歳以上の方
が対象者数3万3,641人のうち2万2,853人で、接種率は67.9%となっ
ております
が、18歳以上59歳以下の方は基礎疾患をお持ちの方など、正確な対象人数の把握
ができないため、参考の数字になります
が、対象年齢に該当する全人口2万9,043人のうち2,406人で、接種率8.3%となっ
ております。 なお、9月6日に開催されました自治体説明会におきまして、国から新たにオミクロン株対応ワクチンの接種方針
が示されたことに伴い、今後は12歳以上で初回接種を完了した全ての市民
が新ワクチンの接種対象となります。接種時期等、詳細なスケジュールにつきまし
ては、準備
が整い次第、市民の皆様に周知したいと考え
ておりますので、いましばらくお待ちいただければと思います。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 現在でもワクチン接種に対してメリット、デメリットの情報
が錯綜し
ています。宇和島市はどのように説明をし
ているのかお伺いいたします。伊手部長、お願いします。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 ワクチン接種のメリット、デメリットにつきまし
ては、効果や副反応など
が記載された新型コロナワクチン予防接種についての説明書を活用しまし
て、接種券への同封、また問合せ
があった場合などは説明書の内容や国のQ&Aにより説明を行っ
ております。 なお、3回目までのワクチン接種につきまし
ては、発症予防や感染予防、重症化予防の効果
があり、ワクチン接種により周囲に感染を拡大しない等のメリット
があること、また、4回目接種のワクチン接種については、重症化予防を目的として実施され
ていること、さらにオミクロン株流行期におきましては、時間の経過とともに感染予防効果や発症予防効果
が徐々に低下する可能性は
あるものの、重症化予防は比較的高く保たれ
ていること等について説明を行っ
てきたところです。 一方、デメリットについては、ワクチン接種による接種部位の痛みで
ありますとか発熱、倦怠感、頭痛などの副反応や、10代、20代の男性の心筋炎などの発症について説明を行っ
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 私は個人的には接種後に高熱や激しい頭痛など、重篤な場合、連絡を受けたら、数日間は追跡調査をするべきではないかとも思っ
ています。 また感染した場合、陽性と判断された日から何日間、自宅または病院などで療養すればいいのか。先週、総理
が感染者の療養期間を10日間から7日間へと発表され
ていました。今、家庭内で陽性者
が出た場合、家族は濃厚接触者と見なされる確率
が高いと思います。家族の濃厚接触者の待機期間、または家族以外の待機期間はどうなっ
ているのか、またPCR検査などを受け
て陰性などの結果
が出た場合など、いろいろなパターン
があります。2年前といろいろ違っ
てき
ているのではないでしょうか。詳しく説明をお願いいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 療養期間等につきまし
ては9月7日に変更されましたので、その情報に基づき回答をさせ
ていただきます。 まず感染し、症状
がある方につきましては、発症日から7日間経過し、かつ症状
が軽快後24時間を経過した場合は、8日目から療養解除となるなど、これまでの10日間
が7日間へと短縮されました。また、感染し
ても症状
がない方は、検体採取日から7日間を経過した場合、8日目に療養解除となります
が、新たに5日目の検査で陰性と確認できれば6日目に療養解除
が可能とされ
ております。 なお、濃厚接触者につきまし
ては、陽性者との最終接触日から5日間の自宅待機
が必要で6日目に解除となります
が、この場合でも2日目及び3日目に抗原定性検査キットによる検査で陰性を確認した場合は、3日目から解除
が可能です。 同居する家族の方
が感染され、その方と部屋を分けるなど接触
がない場合、またマスクを着用、手洗い、手指消毒の実施等、感染対策の徹底により同様の取扱いとなりますけれども、この場合でも、ほかの家族の方
が新たに発症し接触
があった場合は、その発症日をゼロ日目として自宅待機期間
が延長となりますので、御注意いただければと思います。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 県のホームページなどを利用し
て、今、部長
が答弁されたことをパンフレットのようなものにまとめ
て市民の皆様に配布し
てはどうでしょうか。伊手部長の所見を伺います。
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。
新型コロナウイルス感染症に関する国からの情報で
ありますとかワクチン接種等に関しましては、市のホームページ、広報、ケーブルテレビ、行政連絡放送等を活用し、市民への発信に努め
てまいりました。 議員
が言われますパンフレット等に情報をまとめ市民へ配布することにつきましては、これまでも国の方針
が短期間で変更され
てきたことなどを踏まえますと、かえって混乱
が生じる可能性
がございます。しかしながら、分かりやすくタイムリーな情報発信は重要と考えますので、これまでの方法に加えまし
てチラシを作成し、まずは市役所本庁や各支所の窓口に配備するなど、今後も丁寧な情報発信に努め
てまいります。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。 次に、8月28日日曜日、愛媛新聞に掲載された記事からです。 「扇形車庫 台風から守れ」、老朽化による維持や活用
が課題となっ
ているJR宇和島駅近くの扇形車庫で、JR四国は台風シーズンに備えた飛散防止の工事を進め
ている。風の抵抗を受けやすい屋根や外壁を撤去し、骨組みのみを残す。扇形車庫は四国で唯一現存する1941年完成の鉄骨造りの車両格納庫で
あります。無煙化に伴うSL廃止で現在は使用され
ておりません。 この車庫の再生活用に取り組む、京都市に
ある一般社団法人「床下土風」
が車庫をギャラリー化し、カフェなどを整備する計画を立て
ています。主宰者の方は、京都から来
て、何とかこの車庫を後世に残さなければいけないと、いろんな場所で車庫の重要性、希少価値を訴え、この車庫を起点に予土線沿線の開発にも目を向け
ています。外部の方
がこのように頑張っ
ていただい
ております。私個人としても応援し
ていくつもりです
が、宇和島市として何らかの方法で後押しはできないものでしょうか。市長に伺います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 JR四国、宇和島運転区にございます扇形車庫につきまし
ては、1941年に建築されました、四国で唯一現存する車両格納庫といたしまし
て、大変貴重な鉄道遺産で
あるということは認識し
ておるところでございます。 ここ数年間は、これらの活用で
あるとか維持管理等々、様々な課題
があったということを聞い
ております
が、議員おっしゃるとおり民間団体
が、その車庫だけではなく
て転車台、そして一体の緑地帯というものを活用した提案というものをJR四国にされ
ている中で、ただ、新聞の報道にも
ありましたとおり、定期借地契約
が締結されるには至らなかったということで、現在白紙で
あるということを聞き及んで
いるところでございます。 いずれにいたしまし
ても、現在その両者
が様々な議論というものを引き続きやっ
ていくこと
ができるか、またそういった動向というものを確認をしながら、市として支援できることをしっかり検討し
ていきたいと思っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 特に全国の鉄道マニアの方々も注目し
ている施設で
あります。主宰者の方
が本当にすばらしい感性を持っ
ておられます。宇和島市はもとより宇和島市民の皆様の御支援を期待し
ております。 このような機会を通して、市民の皆様に、宇和島市
が「選ばれるまち」になるために何をし
ているのか具体的にお伝えできればと思い、いろいろな質問をさせ
ていただきました。 次は、老朽危険空家除却補助金について伺います。 まずは今年度の補助金の申請者の件数と予算の執行状況について教え
てください。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 今年の老朽危険空家除却補助金につきまし
ては、30件分の予算枠に対して79件の事前調査依頼の応募
がありました。その中から空き家の不良度の基準を満たし、倒壊すれば敷地と道との境界線を越え、避難等に支障を来すおそれ
があるなどの沿道要件、または敷地と隣地との境界線を越え、隣地に悪影響を及ぼすおそれ
があるなどの隣地要件を満たすもの
が合計47件ございました。その中から緊急性の高いものを優先に30件を補助対象として選定し、結果通知し
ております。 そのうち8月末までに19件の補助金交付申請
が提出され、5件の空き家の解体撤去
が完了し、執行額は399万6,000円となっ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) それでは、来年度の予算の予定や対象条件の緩和などの変更など
があれば教え
ていただけますか。
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 令和3年度の実績では、補助条件を満たした空き家40軒のうち、予算の制限で補助対象とならなかった空き家は、補助金の本申請を辞退されたり、自費解体された方を除きますと、沿道要件を満たす空き家についてはゼロ件、隣地要件のみ満たす空き家について3件ございました。 来年度の予算につきまし
ては、補助金の本申請を辞退される方の動向
が分かり、予算の制限で補助対象とならなかった件数
が多くなるようで
あれば、実績件数に基づき、国・県に補助金の増額を要望し
ていきたいと考え
ております。 なお、補助対象条件につきまし
ては、本年度と同じ条件を予定し
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) とてもいい補助金だと思います。補助金の増額や件数の拡大なども考え
ていただき、引き続き継続をよろしくお願いいたします。 次に、宇和島市のSDGsに対する姿勢について伺います。 SDGs、日本語では持続可能な開発目標と呼び、国際社会共通の目標でも
あります。17の目標
があり、14番目に海の豊かさを守ろう、15番目に陸の豊かさを守ろうと
あります。そしてもう一つ、カーボンニュートラルという概念
があります。直訳すれば炭素中立という意味で、分かりやすく言うと温室効果ガスを排出量をできるだけ削減し、削減できなかった温室ガスを吸収または除去することで、実質ゼロにするということだそうです。 そして、炭素を吸収する仕組みにグリーンカーボン、ブルーカーボンというもの
があります。グリーンカーボンとは、陸上の植物
が二酸化炭素を吸収する、代表的なものは森林。一方、海草などの海洋植物も二酸化炭素を吸収します。これ
がブルーカーボンです。一般的に改装のほう
が二酸化炭素の吸収率
が高いと言われ
ております。 宇和島市は広大な山に囲まれ、そして豊かな恵みをもたらす宇和海に面し
ています。宇和島
が何か率先し
てできることはないでしょうか。まずはグリーンカーボンとして何かできないか、理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 古谷
市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 まず、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室ガス排出削減目標の達成や、災害防止を図るため、森林環境税や森林環境譲与税
が創設されたことは既に御案内のとおりでございます。 その森林環境譲与税を財源に、適切な経営管理
が困難になった森林については、森林所有者により維持管理を任せたい意向
があれば、自治体
が経営管理権を設定し、自治体
が所有者に代わり環境林として干ばつ整備を行い、維持管理を計画的に行うこと
が可能になり、本市におきましても、農林課において昨年度より事業を実施し
ているところでございます。 森林を適正に管理することで豊かなグリーンカーボン生態系の維持を図りたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 次に、ブルーカーボンとして、宇和島市は何かできないかお伺いいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 古谷
市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) 議員御案内をいただきましたブルーカーボンにつきまし
ては、現時点において市の事業として明確にお答えできる具体的な事案
がございません。しかし、山瀬議員御承知のとおり、各方面での研究
が進められ
ているものと認識し
ておりますので、水産課を中心に藻場の生息状況に関する情報収集を行っ
てまいりたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 現在、宇和島市の島嶼部では、海草
がウニや小魚などに食べられ
てしまい、岩肌
があらわになる磯焼けという現象
が各地で見られ
ております。いわゆる藻場の現象です。私の周りでも、九島の沖合に浮かぶ野島や高島の周辺の藻場の実態調査の計画を立て
ているNPO法人、またクロメという海草の調査研究をし
ている博士
がおられます。 私も大手の建設会社の研究所の博士とクロメという海草を育てる実験をしました
が、本当に難しく、途中で魚に食べられたり、白いカキのようなもの
が表面に張りつい
て成長
が止まったりと、いまだに失敗の連続です。このような活動をし
ている方々
が、もし宇和島市に支援や相談
が持ちかけられたときには、親切で適切な対応をよろしくお願いいたします。 このカーボンニュートラルに加え
て、漂流ごみ、漂着ごみの回収をすることで、結果的によりきれいで栄養豊かな宇和海
が持続可能になっ
てくるのではないでしょうか。ここで重要になっ
てくるの
が回収されたごみの分別、一般ごみ、または産業廃棄物として処理するのか、その過程をしっかり確立しなければなりません。担当所管で
ある環境課の所見を伺います。環境部長、よろしくお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 古谷
市民環境部長。
◎
市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 ボランティア活動によって回収されたごみは一般廃棄物に該当しますので、市町村
が処理をもっ
て責任を持つこととなります。宇和島市
が収集処分を行っ
ております。 漂流、漂着ごみの分別と処分につきまし
ては、ごみ袋に入るものは燃えるごみ、燃えないごみに分け
ていただき、市
が回収し
て広域事務組合の環境センターへ搬入し、処分することとなります。フロートやブイなどの大型ごみや処理困難物につきまし
ては、種類ごとに分別をお願いすることといたし
ております。市
が仮置き場において選別を行い、品目ごとに適切な処理場において処分を行っ
ております。 なお、民間事業者
が海岸管理者等からの委託事業により海岸漂着物を回収する場合は、事業活動によって排出される廃棄物に該当いたします。その種類によっては産業廃棄物または事業系一般廃棄物となります。この場合は事業者
が処分を行うこととなります。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) この漂流ごみ、漂着ごみの処理を明確化するというのはとても大切なことだと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。宇和島市
がモデルケースをつくり、先頭を走る姿を期待し
ています。 それでは最後の質問、マイナンバーカードの質問に移ります。 まずはマイナンバーカード、職員の取得率、市民の取得率をお願いいたします。理事者の答弁を求めます。
○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。
◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 職員のマイナンバーカードの取得率につきまし
ては、病院局の職員及び週の勤務時間
が20時間未満の会計年度任用職員を除きまし
て、令和4年7月末時点で86.35%でございます。市民のマイナンバーカードの取得率は、令和4年8月末時点で48.93%でございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) それでは、宇和島市の年代別の取得率
が分かればお願いをいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。
◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 年代別の取得率です
が、おおむね20歳ごとの年代別にしますと、令和4年8月末時点で、20歳以下
が37%、21歳以上40歳未満
が43%、40歳以上60歳未満
が49%、60歳以上80歳未満
が52%、80歳以上
が36%でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) 先月、8月28日、これも愛媛新聞の3面の記事なんです
が、マイナンバーカード予算大幅余剰、ポイント付与新規伸びず、これはマイナンバーカード取得者に最大2万円分のポイントを付与するマイナポイント第2弾のため総務省
が確保した約1兆4,000億円の予算に多額の余剰金
が生じる見込みで
あるということ
が分かったそうです。新規取得者
が伸び
ていないため、最も新しい8月25日時点でのデータを算出すると、予算を最大限に使ったとしても4割強の6,000億円
が余るということです。使い残しを減らすため、9月末として
いた期限の延長も
ありそうだと、このような記事
が掲載され
ていました。 宇和島市だけではなく、全国的にもこのマイナンバーカード新規取得者を増やすということに関しては、とても困難な状況です。当市の担当課の職員は、人々
が多く集まるいろんな場所で、猛暑の中、時間外でも加入促進のためにプラカードなどを持参し
て、粉骨砕身、市民の皆様にマイナンバーカード申請を呼びかけ
ています。本当に頭
が下がります。 ここで、今後取得率を上げるために具体的な対策を考え
ているのかをお伺いいたします。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。
◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 マイナンバーカードの普及促進の現在の取組としましては、平日窓口受付時間の延長や土日の窓口受付、公民館、集会所、大型量販店、高等学校等での申請受付、併せ
てスマートフォンでの簡単手続の周知を強化する等、より多くの市民の皆様
がマイナンバーカードを取得申請し
ていただけるよう努め
ております。 このような取組は、現在実施中で
ある国のマイナポイント第2弾及び愛媛県版マイナポイントを有効に活用するため、9月末まで重点的に実施することとし
ております。 また、普及促進の現在の取組は10月以降もできるだけ継続したいと考え
ており、加え
て受付場所へ出向くこと
が難しい方に対しましては、戸別訪問での受付も検討し
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) それでは、企業や農協、漁協など、各種団体に要請はできないものでしょうか。もう既に申請を伺った事業所も
あるのではないでしょうか。理事者の答弁を求めます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。
◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 議員に御案内いただきましたとおり、企業や組合など、多くの事業所の皆様方に御理解をいただきまし
て申請受付を実施すること
ができ
ております。大変ありがたいことで
あると感じ
ております。これまで31の事業所に御協力をいただき、今月9月中には7事業所で実施させ
ていただくこととなっ
ております。 今後は、まだお声
がけし
ていない事業所の皆様方にも御理解、御協力を得ながら申請受付させ
ていただき、さらなる普及促進に努め
てまいりたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。
◆7番(山瀬忠弘君) これも先週の金曜日の新聞に掲載された記事です
が、救急搬送時にマイナカード、消防庁実証実験へと
ありました。 これは、マイナンバーカードの健康保険証機能を活用し
て、救急搬送時に傷病者らの受診歴や薬の処方歴などを取得し
て、適切な搬送先の決定と効果的な治療につなげるの
が狙いで、事前に権限を得た救急救命士
が保険証書として登録したマイナンバーカードを所持し
ているかどうかを本人に確認し、情報の活用に、情報
が得られれば、その場で読み取り受診歴などを確認し
て搬送先を決めるというものです。10月から前橋消防局を初め6消防、ほかに姫路市、都城市の2消防局、加賀市、彦根市の2消防本部で実施されます。認知症や意識不明などで意思疎通
ができない場合は、今後検討するというものです。このように、マイナンバーカードにはいろんな可能性
があり、命を守るカードになると思います。 私
がマイナンバーカードを持っ
てマイナポイントの申請に行ったときも、担当職員は本当に施設に対応し
ていただき、15分ほどで終了いたしました。マイナンバーカードは対面でも、オンライン上でも確実に本人確認
ができ、これからのデジタル社会に必要なものです。市民の皆様もマイナポイントの対象となる9月末までの新規申請と、既にカードをお持ちの方々はマイナポイント第2弾の申請にも来
ていただけますように、この場を借り
て重ね
てお願い申し上げ、以上で私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、山瀬忠弘君の質問を終わります。 次に、槇野洋子君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 皆様、おはようございます。市民クラブみずほの槇野洋子です。 通告書に従い、一問一答方式にて質問させ
ていただきます。 早いもので、議員になっ
て丸1年
が経ちました。一般質問も今回で5回目になります。議員として初めて登庁した日に着た服を身にまとい、1年前の緊張感、どきどきしながら、初めまして、槇野洋子ですと御挨拶したあの日のことを、今、思い出し
ております。初心を忘れることなく、市民に寄り添い、丁寧にお話を聞い
て、皆様のお声を市政に届け
てまいります。これからも変わらず、使命感を持っ
て議員活動に専念いたします。 現在、市民クラブみずほは11名となりました。会派10人の先輩議員さんからは毎日たくさんのことを学んでおります。新人の私の意見をよく聞い
てくださり、意見を尊重し
てくださるので、私も思ったことを率直に発言させ
ていただい
ております。分からないことも、分かりやすく教え
ていただき、おかげさまで日々学びは深まっ
ております。まだまだ未熟でございます
が、市民クラブみずほの一員として、宇和島市民の代表として真摯に質問させ
ていただきますので、理事者の皆様におかれまし
ては、どうか分かりやすいお言葉で、明るくはっきりと聞き取りやすくお答えいただけますように、よろしくお願い申し上げます。 それでは、質問に移らせ
ていただきます。 まず初めに、伊達博物館改築事業についてお尋ねいたします。 新伊達博物館基本計画に関わる説明会にて、去る8月7、8、9、10、11日、初日と最終日と1日2回行われ、計7回の説明会
が開催されました。私は毎日会場にて、市民の方々の御意見を拝聴させ
ていただきました。質疑応答に用意された時間は30分程度でした。時間は足りないぐらい、忌憚のない御意見
が次々と出
ておりました。 私
が危惧し
ていることは、会場にて配布された説明会の資料のことです。公開承認施設水準との記載です。公開承認施設水準、資料動線と利用者動線は明確に区分、文化財の保存管理、搬出入や展示替えを安全・安心に行うと書かれ
ております。 そこでお聞きしたいのです
が、伊達博物館所有で重要文化財に指定され
ているものは豊臣秀吉の肖像画だけですよね。肖像画は国内に残っ
ているものの中で最も優れたもので、歴史の教科書に使用され
ているもの、このことは多くの方々
が承知され
ていることだと思います。さて、宇和島市には、伊達博物館には国宝級のもの
があるのかをお尋ねしたいです。
片山教育部長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 現在の伊達博物館には、国宝に指定され
ている資料はございません。 ただし、今後寄託を予定し
ております公益財団法人宇和島伊達文化保存会には、今ほど御紹介の
ありました重要文化財を初め重要美術品に認定された資料
があり、今後の調査研究によって指定物件となる可能性を秘めた大変貴重な資料
が多くございます。 また、指定物件ではなく
ても、この地域、宇和島市にとっては多く
がかけがえのない財産で
あることは御理解をいただきたいものだというふうに考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 御答弁
がありましたように、国宝級のものはないということです。となると、公開承認施設の認証を得るためには、より高いハードルを越える必要
があるということになります。公開承認施設にするには、文化財保護法第53条、文化庁長官の許可を受けなければなりません。文化財保護法第53条とは、たくさんの条文
があります
が、その中でも一例を御紹介いたします。 展示室内の環境
が適正で
あるかの53条調査
が必須、53条調査とは、温度や相対湿度、文化財の腐食や変色などの原因となる空気中に含まれる有機酸やアンモニアなどの濃度を調査し
て申請書を提出、認可をもらわないといけないという調査のことです。国宝級のお宝
があるのならば、貸出しをし
て同等となる国宝級のお宝を借用という交換展示
が可能なのかもしれません
が、それは不可能です。 ほかにもクリアしないといけない条件は山ほど
あります。例えば、5年間に国宝級のお宝の展示を3回行ったという実績
が必要で
ある、これは容易なことではございません。国宝、重要文化財の公開に関する取扱い要綱を見ると、我が国の文化財は脆弱な材質
が多いので、細心の注意を払わなければならない。特性や状態を十分把握した、専門知識を持った学芸員
が取り扱うことなど、事細かい指示
が記載され
ております。適正な環境を持つ施設をつくり上げるにも多額の資金
が必要ですし、3年間で3回もの展示に関わる費用も、重要文化財だと数千万円、国宝級のものとなると、1回につき1億円以上の経費
が必要になると聞い
ております。単純に考え
て、国宝級だと3回で3億円以上必要になります。 これも一つの例ですので、公開承認施設の認証を受けるためには、まだまだクリアすべき項目
がございます。そこまで多額の資金をつぎ込んでまでも、公開承認施設にすること
が必要とは思わないのです
が、その必要性、または費用対効果などをどのように考え
ているのでしょうか、金瀬教育長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 文化庁から公開承認施設として承認を受けることは、博物館にとって公開に関する事前手続の簡素化や経費の軽減などにより、当該博物館での国宝や重要文化財などの展示活動の活性化
が図られます。また所蔵者にとっては貴重な所有品を公開承認施設という信頼できる博物館と、その学芸員に委ね
て公開できるというメリット
がございます。また市民にとりましても、遠方に行かずとも、より質、量ともに充実した企画展を閲覧、観覧する機会
が増え、さらに観光客の誘致につながることも期待できます。さらには公開承認施設として博物館を持つことは市のブランドイメージも上がり、シビックプライドの醸成という効果も期待できるものと考え
ております。 これらのメリットを考えたとき、私どもといたしまし
ては、公開承認施設とする効果は十分に
あるものと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 分かりました。 でも、ものすごい費用
がかかるということ
が懸念するところでございます。 次に、維持管理費についてお尋ねし
てまいります。 説明会の折にも、市民の皆様
が一番興味深く、多数の方
が質問され
ていました。けれども、今日は基本設計のことについてだけの質問をし
てくださいと断言され、市民の方々の質問を幾度となく中断させられ
ておられました。 今、維持管理費のことを考えないで、いつ考えるのでしょうか。一般家庭でも、家を建てるときにはまず考えるのは資金面のことではないでしょうか。貯蓄と毎月のお給料など、収入と支出となる生活費、水道光熱費などのことを考え
て数千万円の家を建てよう、そして月々のローンは数万円と考え
ていきます。私も小さいけれども、会社を経営し
ておりました。キャッシュフローはもちろんのこと、返済できる額、収入と支出のことなどをよく考え
てから、運転資金などの融資を受けました。何か購入するとき、大きな買物で
ある家を建てるときには、まず考えるのはお金のこと、資金繰りのことではないでしょうか。 伊達博物館建築には都市再整備事業費という国かにの補助金と合併特例債など有利な起債を使うから、宇和島市の持ち出しは僅かで済みます。僅かといっ
ても、6億から7億程度必要というアナウンス
が説明会のときにも
ありました。国からの仕送りと宇和島市からの持ち出しで何とか建物はできるかもしれません。持ち出し
が僅かといっ
ても、6億から7億円、市民からすれば想像
ができないほどの大金でございます。一番大切なのは、まず初めに資金計画を立てないといけないことなのではないでしょうか。中でも維持管理費用は重要です。毎年毎年必要になっ
てくる経費だからです。 維持管理費には点検、保守、運転、修繕、保安、清掃、環境衛生など
があります。全てを実行するためには人件費
が必要になり、その人件費
が一番大きな支出だと考えられます。現在の伊達博物館の維持管理費は年間8,000万から1億円と聞い
ております。建て替えを見込んで修繕費を控え
ているにもかかわらず、この金額
が必要になっ
ている現状
がございます。新伊達博物館は現博物館の倍以上のサイズになる計画ですので、おおよそ1億6,000万から2億円は必要になっ
てくるのではないかと予想できます。それプラス、公開承認施設基準を満たすための特別展などの費用を含めますと、3億円を優に超える維持管理費用
が必要になっ
てくるのではないでしょうか。維持管理費計画、またはキャッシュフロー計算書など、そのような計算はでき
ているのでしょうか。また、どのようにお考えでしょうか、
片山教育部長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 維持管理費につきまし
ては、展示設計業務の中に運営計画業務等の想定や、維持管理費の算出等も含まれ
ておりますことから、こういう中で検討を進め
ているところでございます。 説明会でも申し上げましたとおり、建物の設備や維持管理費につきまし
ては、収蔵庫を初めとするバックヤードの拡充や常設展示室の設置により、面積に応じ
て増加をし
てまいりますことから、光熱費や施設の保守点検等、いわゆる維持管理費の増額は避けられないものというふうには考え
ております。 また、今ほど御指摘
ありましたけれども、新博物館の人件費につきまし
ても、ショップやカフェの運営等も考慮しながら、必要なスタッフ数について検討を進め
ている最中でございます。さらには、展示企画や普及事業に携わる学芸員の配置につきまし
ても、具体的なサービスの検討を踏まえながら精査をし
ているところでこす。 これらのことから、現段階におきましては数字として具体的にお示しすること
が困難な状況でございますことを御理解いただきたいと思います。 いずれにいたしまし
ても、維持管理費につきまし
ては指定管理者制度の導入も含め検討を行いまし
て、よりよいサービスの提供とランニングコストの抑制というものを目指しながら、引き続き検討を続け
ていくこととし
ており、今後運営方法の決定等、折々にて見込み費用につきまし
てはお伝えをし
てまいりたいというふうに考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 毎年毎年、維持管理費はかかっ
ていきます。6月の一般質問の折にも、箱物行政になっ
ていると指摘をいたしました。まさに誰も
が懸念する箱物行政
が未だに続い
ていると思います。昭和61年から平成3年2月までのバブル景気の頃なら誰も批判も反対もしなかったことでしょう。私自身、市長と同じ年ですから、私たち、高校1年生から21歳までの51か月間は右肩上がりで好景気、不安なんて何も
ありませんでした。でも、今の宇和島市は、景気の低迷とコロナ禍、少子化、超高齢化社会への突入、過疎化、人口減少の加速化、物価の高騰、消滅可能性都市とも言われ
ております。皆様も御存じのとおり、消滅可能性都市とは、2010年から2040年に、20歳から39歳の若年女性の人口
が5割以下に減少する市区町村のことです。 伊達博物館建築事業は、時代錯誤だと私は思います。18年後、市長と私たち
が70歳になったとき、いえ、なる前には、財源
が底をつくのではないかと懸念
がございます。岡原市長は将来のことを考え
ておられるのでしょうか、未来を担う子供たちのこと、孫世代へ負担を考えたこと
がお
ありでしょうか。年々必要となる維持管理費に2億も3億もかける資金
があるので
あれば、子育て世帯への経済的支援の拡充や生活困窮世帯への生活支援などを何とかし
ていただきたいと思います。収入
が少なくなった人たちからお預かりし
ている大切な税金を無駄に使わないでください。農家さん、漁業者さん、お商売をされ
ている方々、パートを掛け持ちし
て寝る間を惜しんで働い
ているママさんたちも大勢
います。 この状況の中、生きづらさを感じ
ている方々から悲鳴に近い言葉を聞い
ております。若者
がどんどん
いなくなる要因にもなっ
ているのではないかと思います。 先日、宇和島には住みたくないと子供の頃から思っ
ていたという30代の男性の方にお話をお伺いいたしました。もちろん高校卒業し
てすぐに市外に出られました。帰る気は全然しないし、帰りたくないとまで言っ
ておりました。市民の方からも、何とかし
てほしいとのお声を多数頂戴し
ております。「選ばれるまち」ではなく「選びたくないまち」になっ
ているのではないでしょうか。伊達博物館建築事業への市民の不安は増大し
ております。岡原市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 維持管理費ということですので、この維持管理につきまし
ては、先ほど教育部長
が申し上げたとおり、指定管理者制度の導入の検討も含め
て、より良いサービスの提供と、そしてランニングコストをいかに削減し
ていくこと
ができるかということをしっかり考え
て、それらを煮詰め
ていきたいと考え
ております。 また、この文化、歴史を守っ
ていくという伊達博物館の事業でございます
が、ほかの市民生活、そして子育て関係、今回も質問をたくさんいただい
ております
が、それはそれでしっかりやっ
ていくということですので、御理解をいただけたらと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 伊達博物館改築事業についての最後の質問でございます。 コロナ禍、物価高騰の日々、生活にも困窮され
ている方
が増え
ております。業者の方より、建築資材も1.5倍以上になっ
ているとの情報をいただきました。伊達博物館建設費用は基本構想の段階では40億と言われました。今回の基本設計での説明会では、資材の値上がりにより45億になりましたとの説明
がございました。建築資材の高騰により、仮に建築費
が1.5倍値上がりしたということを踏まえますと、基本構想段階では40億円だったもの
が60億円になるという計算
が立ちます。説明会にて示された金額は45億円です
が、それ以上になる可能性は大きいと思います。 高知県の梼原では、今は改築事業を踏みとどまり延期することを決断されました。物価
が少し落ち着い
てから着工しようという判断です。 岡原市長、費用
が上がればお考えを改めるなど、検討をされる御意向はございませんか。歴史、文化を継承し
ていくこと
が大切なのは重々承知でございます。けれども、私は市民の生活を守ることのほう
が重要で大切だと考えます。日々気持ちのよい生活
が送れるという土台
があってこそ、歴史、文化の継承ではないでしょうか。辛辣なことを連ね
ております
が、二元代表制で選ばれた者として、市民に一番近い代表機関で
ある議員としての権能
がございます。市民に寄り添っ
て、市民目線に立っ
て、もう一度お考えくださいませんか。今は見送る、立ち止まる、身の丈に合った計画に修正することはできないでしょうか、岡原市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 これまでも申し上げ
てきたとおり、この伊達博物館の改築事業につきまし
ては、開館からもう約半世紀余り、半世紀弱の時間
が流れ
ている中で、経年劣化
が進み、また何よりも耐震基準を満たすこと
ができ
ていない建物で
ある。そういった中で、こういった文化、歴史の資料等々を守ること
ができないところで、改築事業というものを判断をさせ
ていただきました。 その中で、今後これら
が令和9年春に開館したとしても、これらについてはやはりこの地域に足を向け
ていただく方々
が、この地域に宿泊をし、そして食事をし、そしてお土産を買っ
ていただけるような、そういった経済効果をも私は考え
ているところでございます。実際にそういった業者の方々からは、そういったものを早めにやっ
てくれないかというお声というものをいただい
ているのも現実でございます。 また、事業費の増大については、高くなっ
ても仕方ないとは、これは一切考え
ておりません。それ
が現在コンストラクション・マネージャー等々、今、様々な取組に変え
ていただい
ているところでございますので、今後ともこの状況というものを注視をしながら、設計業者、そして支援業者の方、そして市としてこれらの取組に変え
ていきたいと、そのように考え
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) そのような答弁で、私はとてもつらいです。市民ファーストとはいかないのですね。本当に今やらなければならないことでしょうか。以前から何度も言っ
ているとおり、伊達博物館建て替えに反対し
ているのではないのです。規模やサイズ、コストのこと、資材の高騰、維持管理費などの財政面でも、将来のことを考え
てみると、とても不安なこと
が多いのです。しつこいようです
が、後悔しないように、いま一度考え
ていただけますように申し添え
て、次の質問に移らせ
ていただきます。 横吹渓谷の整備についてお尋ねし
てまいります。 自然の地形をそのまま生かせるプレイパーク創設について。 津島町に
ある横吹渓谷には、子供の頃、夏休みの親子遠足などでよく行った場所です。水
が冷たく、緑いっぱいで、樹木のおかげで遊歩道は日陰になっ
ていて、夏は避暑地になっ
ています。涼しく、とても気持ち
が良いところです。 横吹渓谷の近くに住む友人
が、4年前、久しぶりに遊歩道へ行っ
てみると、そこには粗大ごみ、不法投棄や空き缶、空き瓶を初めとするぽい捨ての場所になっ
ていて、かつてのすばらしい景観はなくなっ
ていたと嘆い
ておりました。まずは集まれる人だけでごみ拾いをしましょうよと6人で拾っ
てみました。2時間ぐらいで軽トラの荷台いっぱいのごみを拾うこと
ができました。 次は、イベントにし
て粗大ごみを撤去しましょうよと声をかけ実行いたしました。声をかけた知人
が、ユニックで15メートル下に投棄され
ている冷蔵庫などの粗大ごみを引き上げ
てくれました。イベントのときに御協力し
てくださった方々もたくさん
いて、参加者40名ほどで、見事にごみ拾い大作戦は成功いたしました。 その後は宇和島市市役所津島支所さんや清光公民館さんの御協力を得
て、遊歩道の補修、整備や枝打ち、草刈りなど、地道に有志の時間
があるときに、できる人
ができることをやるというスタンスで、少しずつ整備を進め
てまいりました。 さて、この夏、「横吹渓谷であそぼっ!」という子供たち
が楽しめるイベントを企画しました。8月27日に開催し、まずは楽しめる場所を認知し
てもらうこと、子供たちの反応を確かめるために、もちろんごみ拾いも実施しました。私も1年生の孫と参加しました。参加した友達家族
が、どこよりも楽しく、子供たちも大人も大満足したよ、また遊びに来るよと言っ
てくれました。ライフジャケットを着用し、滝つぼにどぼんと飛び込む体験では、最初は怖い、怖いと尻込みし
ていた子供たちも、大人
がやっ
てみせると次々にチャレンジし
て、一度やると、何度も何度も飛び込んで、きゃあきゃあという歓声
が沸き上がりました。帰ろうと言っ
ても帰りたくないと言い出し
て、恐怖感はどこへやら、目をきらきらと輝かせ、興奮は尽きませんでした。
新型コロナウイルス感染拡大により行動制限も
あり、なかなか大きな声を出し
て自由に遊ぶこと、友達と一緒に体験することなどもできなくなっ
ております。身近に自然体験を行える場所もあまり
ありません。 横吹渓谷は、自然の地形をそのまま生かした子供たちの遊び場として、また野外の体験の場として、プレイパーク創設
ができないかという御提案でございます。ぽい捨てについても啓発活動
ができればと思いますし、プレイパークとなると、道路からごみを投棄する人も
いなくなるのではないかと期待し
ております。実際に8月に行ったイベントの日に遊歩道を歩い
てくださった玉田副市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 横吹渓谷についてのお尋ねでございます。 私
が初めて行きましたのは、数年前にサイクリングで御槇のほうへ参りまし
て、その際に立ち寄ったの
が最初でございます。その後、折を見
て数回訪問し
ております
が、滑床、あるいは薬師谷渓谷と比べますと、規模、水量等では及ばないというところでございます。しかしながら、道路からすぐの場所にございますので、そういうところにこんなすばらしい癒やしの場
があるのかというふうなことで、大変驚いたことを思い出し
ております。 また、先日開催されましたイベントにおきましては、大人も子供も一緒になっ
て水遊び等に興じ
ておられる様子を拝見しまし
て、私自身、子供の頃の楽しい川遊びの思い出もよみがえったところでございます。 一方で、遊歩道をたどりますと、県道
が近いこと
が逆にあちこちにぽい捨ての原因になっ
ているのではないかということで、大変残念に感じたところでもございます。 市といたしまし
ては、気軽に訪れること
ができる身近なスポットとして、地域の皆様や有志の方々とも連携し
て、保全や整備について、今後検討し
ていきたいと、そのように考え
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) うれしい御答弁で
あります。 横吹渓谷は全長1.5キロメートルを有する遊歩道を保有し
ているのです
が、玉田副市長も御存じのとおり遊歩道は寸断され
てしまっ
て、全てを歩くこと
ができません。有志たちで修復しよう、上からも下からもできるだけ何とかしたいと努力し、整備を進め
てまいりました
が、なかなか作業ははかどりません。専門性を要する作業なので、お願いできないかなと、ボランティアで行うには限界
があります。今のままでは危険です。何とか整備し
ていただき、たくさんの人に森林浴や自然
が織りなす造形美、せせらぎの音、無数に
ある滝なども楽しんでもらいたい、清らかな渓谷に生息する魚たち、小鳥や虫などのたくさんの生き物も多く
います。 過去にトイレだった場所や東屋も、今は廃墟になっ
ていて、その機能を果たせなくなっ
ております。ぜひ早期に遊歩道の整備を進め
ていただき、観光マップなどにも入れ
てもらい、自然豊かな宇和島市をアピールし
ていきたいです。そんなに予算はかからないのではないでしょうか。 秋には紅葉を楽しめる場所でも
ありますし、遊歩道の散策は健康増進にもつながるため、宇和島市の歩ポとリンクさせ、横吹渓谷を歩くと8,000歩以上になり、4ポイントゲットできますよとか、森林浴と渓流のマイナスイオンの効果などにより運動不足解消はもちろんのこと、心身ともにリフレッシュできますよなど、健康維持にも期待
が持てるのではないかと考え
ております。玉田副市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 御指摘
ありましたように、遊歩道の寸断、休憩所の老朽化など
がありまし
て、令和3年度に簡易的な修繕、あるいは清掃等を行っ
ております
が、残念ながら渓谷全体としての魅力
が低下し
ている状況にございます。このため、改めて修繕等
が必要な箇所等の確認を行いまし
て、対応について検討し
てまいりたいというふうに考え
ております。 また、現在、市の観光ガイドマップに横吹渓谷の位置情報は載せ
ております
が、今年度、ちょうど御槇地区の観光情報を発信するパンフレットも作成する予定をし
ておりますので、この渓谷につきまし
ても、併せ
て御紹介したいというふうに考え
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) うれしいお言葉に感謝します。 重ね重ねになります
が、千畳敷やなべの滝など、看板
が大変見えづらくなっ
ております。行きたいのだけれども、場所
がよく分からないなど、お声もいただい
ております。現在、降り口には目印としてピンクのリボンをつけ
ては
いるのです
が、なかなか分かりづらいと言われ
ており、看板の新設も続け
て御要望いたします。 先ほども述べました
が、看板
が新設されるとぽい捨て
がなくなるのではないかと、看板効果も期待し
ておるところでございます。もう一度前向きな答弁を、玉田副市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。
◎副市長(玉田光彦君) 案内看板につきまし
ても、老朽化や文字
が見えにくくなっ
ているということを確認し
ております。私も気になっ
ておりました
が、これについてもできるところから整備を進め
ていきたいと、そのように考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 前向きに御答弁いただき、本当に感謝し
ております。整備のほう、どうぞよろしくお願いします。手つかずの自然の魅力をどんどん発信し
ていきたいと思っ
ております。 続きまし
て、学校教育活動支援員についてお尋ねし
てまいります。 令和3年度より雇用形態の改定、会計年度任用職員制度について、学校教育活動支援員さん
が宇和島市には何名おられますでしょうか、各学校に平均何人ぐらい配属され
ているのでしょうか。以前は有償ボランティアとしての位置づけにて勤務され
ていたようです
が、令和3年度より会計年度任用職員に変わり、処遇改善
ができ
ていると思われますか。また、支援員さんたちの職場の声を聞い
ておられますでしょうか。 私
が聞い
ているのは、制度
が変わり、働ける時数
が減り、それに伴い収入も減っ
てつらいとのお声です。働く時間
が減ったけれども、ボーナスの額
が増え
て、結果的にはよかったというお声も聞い
ております。なぜ、こんなに両極の扱いになっ
ているのか。 会計年度任用職員には、フルタイム会計年度任用職員、実働7時間45分働く人と、学校教育活動支援員さんでは、パートタイム会計年度任用職員という位置づけで、前者にはとても手厚い制度だけれども、後者において、学校教育支援員についてはそうでもない。 学校教育支援員では、令和3年度よりパートタイム会計年度任用職員制度を導入したため、4時間勤務または6時間勤務のどちらかを選択しなればならない。時給は968円です。1日4時間の場合は、1時間目から4時間目までの週20時間の勤務の方と、1日6時間、1時間目から4時間目までと、昼休み、給食、掃除を除く5時間目と6時間目の週3時間勤務の方の二通り
がございます。 勤務成績や評価によって昇給
があるそうです。実際には基準
がよく分からないと聞い
ております。ボーナス
がある人とない人
がいるようで、当市の勤務、給食や掃除の時間の支援
ができないため、一度帰宅し、再度5時間目に学校に向かわなければならなくなり、遠距離のため、対応は難しくなる。仕方なく4時間勤務を選ばざるを得ない。また、個人評価によってなのか、学校によってなのか、出勤できる時数も決められ
ているため、1か月の中で2日ほど休暇を取らなければならないと聞い
ております。 こうした理由の背景には、人件費削減など、費用面のことにより、そうされ
ているのでしょうか。
片山教育部長に御所見をお伺いいたします。
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 多く御質問いただきましたので、回答
が少し長くなるかもしれません。御容赦ください。 まず、特別な配慮
が必要な児童・生徒の支援に従事します学校教育活動支援員につきまし
ては、今年度126名を任用し
ております。各校の配置人数は、対象児童・生徒の人数に応じ、1名から12名ということになっ
ておりまし
て、配置校の26校ございます
が、この平均は4.5名というふうになっ
てございます。 御指摘のとおり、同職はかつて有償ボランティアの位置づけでございました
が、令和2年度の改正地方公務員法の施行により会計年度任用職員に移行し
ております。これに伴い、一定の要件を満たす職員に対して通勤手当や期末手当
が支給されるようになったほか、勤務時間の多寡にかかわらず有給休暇の付与や労働保険への加入
がなされるなど、従前と比べますと処遇の改善は図られ
ているものと考え
ております。 非常勤の公務員となったことで、適正な任用、勤務条件の確保など、法の趣旨に沿った運用を図る必要
がありますことから、これまで順次、任用制度の見直しを行っ
てまいりました。 まず、令和3年度からは、それまで定め
ていなかった1日の勤務時間を支援員ごとに固定し、さらに令和4年度からは各自の勤務時間を本人の意向を酌みつつ配置校で設定するという従来の手順を改め、支援の目的達成のために教育委員会
が必要で
あると判断した勤務条件の下、任用を行うとともに、勤務校によって勤務体制
が異なることのないよう、勤務管理や休憩時間の取扱いについて各校に周知徹底を図っ
ております。 前述の教育委員会
が必要で
あると判断した勤務条件についてですけれども、具体的には、議員からの御質問にも
ありました
が、原則1日4時間または6時間の勤務時間に要支援の日数を乗じる形で、計6通りの勤務体系を設定し
ております。このほか例外として、特別支援学級配置の支援員につきまし
ては、必要に応じ
て1日7時間勤務とする場合もございます。 なお、1日の勤務時間につきまし
ては、各校の特別支援担当教諭への要望調査及び県下他市の状況を参考に決定をし
ており、支援の実態に即した設定となっ
ているものと考え
ております。 これらの制度の改正や運用の変更につきまし
ては、コロナ禍ということも
あり、随時書面で学校及び支援員に周知を行っ
てまいりました
が、改正等の趣旨に関する理解
が十分に得られ
ていない状況
が見受けられましたので、昨年度、学校支援員それぞれを対象としたオンライン説明会を実施いたしました。また、今年度におきましては、各支援員の抱え
ている不安や疑問を極力解消したいとの考えで、7月下旬に少人数制による相談会を複数回実施し
ております。 長年支援員をされ
ている方にとりましては、以前に比べ
て、勤務管理
が厳格になったことで働きづらいと感じられる場合も
あるものと拝察をいたします。さらには実質的に昇給
がなく、勤務時間
が一定未満の場合には期末手当の支給対象外ともなるため、報酬面での処遇改善
が実感できない方もおられるかもしれません
が、宇和島市の定める会計年度任用職員制度に沿っ
て、全体的な処遇改善
がなされた中での運用といたし
ております。 対象児童・生徒の自立性にも配慮した支援の在り方を念頭に、支援員の勤務体系の設定及び配置計画を行っ
ているもので
あり、人件費の削減を目的にし
ているわけではございませんので、御理解をいただきたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 人件費削減ではないということは分かりました。 支援員の勤務体制についでございます
が、サポートする児童の中には給食の支援を必要とする児童も
います。けれども、4時間勤務の支援員
が帰ると、残った支援員裁量で対処せざるを得ない。毎回そうもいかないから、時折給食の支援もすることも
あるそうです。 特別支援学級の担任の先生は、トイレに行く時間も取れなく、児童から目
が離せない状態で
あり、緊張した時間
が続い
ているので、その先生
があまりにもお気の毒で、支援員さん
が給食、昼休み、掃除の時間なども残っ
て支援に当たっ
ているとお聞きしました。実際に働く職場によって異なるため一概には言えません
が、特に福祉部門に当たる学校教育活動支援員さんは体
が不自由な児童をいかに自立できるように日々考え、工夫し
て、細心の注意を払っ
て、言葉がけをしたりサポートしたりし
ておられます。一人一人に合った支援をされること、背負っ
ている責任は大変重いと感じます。同一労働、同一賃金で
ある会計年度任用職員制度の縛り
があり、メンタル面で落ち込むこと
があると伺っ
ております。 官製ワーキングプアで
ある働く貧困状態で、不安も多く、その不安も解決できずに日々悶々と悩みを抱えたまま支援を継続され
ている状態に
あるのに、育ち盛りの児童にとっては、よい効果を与え
ているとは思いません。支援員さんの話を聞いたり、先ほどもオンラインで説明会をしたと言われました
が、相談できる人
がいないと私は聞い
ております。引き続き
片山教育部長に御所見をお伺いいたします。
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校教育活動支援員につきまし
ては、児童・生徒により良い教育環境を提供するためになく
てはならいな存在でございます。一人一人
がやりがいや充実感を持っ
て職務に従事し
ていただくこと
が児童・生徒の育成につながるのはもちろんのこと、担当教諭におきましても大きな支えになるものというふうに考え
ております。 任用や勤務条件等につきまし
ては、国の指針に沿った市の会計年度任用職員制度にのっとる形で定め
ておりますので、大幅に見直しを行うことは難しいのかなというの
が実情でもございます。 しかしながら、学校現場におきましては、その時々の状況により支援員の方々に無理をお願いする場面も起こり得るものと推察をいたします。支援員の勤務実態も含めた特別支援教員の現状を踏まえた上で、児童・生徒の教育環境の向上及び支援員の働きやすさにつながるものとして、必要と認める場合には本市の制度の範囲内では
あります
が、対応を検討し
てまいりたいというふうに考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 職場改善、環境改善について、今も前向きな御答弁をいただきました。 児童一人一人の可能性を見つけ、認め
て伸ばし
ていくこと
ができるのは支援員さん次第で
あると思います。児童はできること
が増え、笑顔になれることも多くなります。また、支援員さんたちは子供たちの成長を見ること
ができ、やりがいの
ある職種だと言われ
ております。シンパシー
が強く、女性ならではの思い、母性にて豊かに見守っ
てくれ
ていると思っ
ております。 これも規則です。決まったことなので守っ
てください。もちろん規則、規律は守るべきことです。一人一人の意見や話は聞い
てもらえず、守れない人は辞め
てもらっ
て結構ですと一律評価し
てしまう点
があったと聞い
ております。説明し
て納得し
てもらうことや多様性に応じ
ていくこと、職場改善につながるのではないでしょうか。 会計年度任用職員の方、ほとんど
が女性ですよね。女性だからというわけではないのです
が、悩まず、気持ちよく働ける職場づくりをすること
が、未来を担う子供たちのためには必要不可欠なことになるのではないでしょうか。全ての要望を満たし
てほしいと言っ
ているのではなく、現場で起き
ていることを実際に見ることや聞くこと、耳を傾けることなど、大切なのではないでしょうか。もっとフレキシブルな対応を検討し
てもらいたいと思います。
片山教育部長に御所見をお伺いし、併せ
て金瀬教育長にもお聞きしたいので、お二人に御答弁をよろしくお願い申し上げます。
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 今ほど申し上げたことの繰り返しで恐縮でございますけれども、やはり決められた規則の中というの
がございます
が、その中で、実態に即し
て改善すべきところを改善し
ていきたいというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 先ほど、いろんな不安
があるというようなお話もいただきました。支援
がうまくいかない等の支援方法に対する不安に関しましては、学校内での情報共有、そして発達特性に合わせた支援の校内研修等々、研修を行ったり学校訪問を行ったりし
て、児童・生徒に適切な支援
ができるようバックアップをし
てまいります。 また、勤務条件や勤務体制に対する不安につきまし
ても、先ほど部長からの説明
がありましたけれども、様々意見をお伺いする機会を設け、最終的には市の制度の範囲の中でということにはなりますけれども、適切な改善に努め
てまいりたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) バックアップのほう、よろしくお願い申し上げます。 処遇改善もどんどん前向きに考え
ていただきたいと思っ
ております。女性の方
が笑顔で仕事
ができるようにし
てほしいです。 少子化により、子供の数は激減し
ております。全て一律に学校生活を進め
ていくのではなく、お一人お一人に寄り添った支援
が必須になると思います。多様化、複雑化する業務の中でも、特にお子さんに携わる環境は、精神の安定とメンタルケア
が必要だと思います。今後とも学校教育環境
がより良いものになるよう御配慮をいただけますようお願いしまし
て、次の質問に移らせ
ていただきます。 少子高齢化過疎地域についてお尋ねし
てまいります。 まずは少子化についてでございます。 厚生労働省の人口動態統計2022年速報値の発表
が9月4日に
ありました。上半期出生数は2万人減、今年1月から6月の上半期に生まれた赤ちゃんの数は38万4,942人、前年度同時期に比べ2万87人減少、5%低くなっ
ているとのことでした。 この数字の背景には、
新型コロナウイルス感染症流行の影響で、感染への不安はもちろんのこと、将来への希望
が持てない、経済面での不安、女性の負担
が大き過ぎるなど、妊娠を望まない、控えるといったケース
が見受けられます。若い女性の自殺者
が多発したことも要因だと拝察いたします。 出生数の減少は、私
が生まれた1970年、昭和45年から52年間減少し続け
ております。本市において、少子化問題には頭を抱え
ていると思われます。ほとんどの若い女性は非正規雇用や会計年度任用職員など、働く貧困、ワーキングプアで
あること。女性だけではございません。若者
が将来に対して夢も希望も抱けなくなっ
ております。女性の社会進出に問題
があるとか、男は仕事、女は家事といった古い考え
が地方ではいまだに残っ
ていること、本市でもその傾向は強いです。 男女平等参画社会とジェンダー平等の動き
があっても、現状は女性の差別的慣習
が色濃く残っ
ており、負担や不安は多過ぎます。産み育てたくなる環境を整え
ていかなければ、少子化問題の歯止めにはなりません。実際に若者に聞取り調査し
ていく必要
があります。子育て世帯にはもちろんのこと、不妊治療をされ
ている方へも、妊娠中の方へも、女性の配慮に重点を置い
て考えないといけないと思います。 産休や育児休業
が取得できる業種は限られ
ており、家計のためにも働かなければなりません。働きたく
ても働けない時期には、支援金や商品券などの配布など、生活支援をし
てほしいとの声も聞い
ております。これは国家レベルの問題では
あります
が、できない理由を並べ立てるのではなく、宇和島市
が独自にやっ
ていこうというスタンス
が必要だと思います。 箱物行政を続け
て、箱物イコール伊達博物館維持管理費用に何億もかける財力
があるのならば、まずは未来を担う子供たちのために、そしてママたち、将来ママになる人たちの悩みや不安を取り除い
てあげ
て、気持ちよく暮らし
ていけるようにし
ていただきたい。どうか女性の声を聞い
てください。難しいことだとは思います
が、女性の立場に立っ
て、物事の必要性を見極め
てほしいです。 少子化対策として、若者
が結婚しやすい環境づくりをつくり出すだけではなく、中高年の独身男性
が孤立せず生活できるように条件を整え
ていくことも大切だと思っ
ております
が、岡原市長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 少子化対策につきまし
ては、もはや一つの分野だけでなし得るものではないということは、議員のおっしゃるとおりかと、私もそのように感じ
ている次第でございます。いわば、結婚から妊娠、出産、そして子育てと、この分野におきましても、そのように連動し
て施策を考え
ていく必要
がある中で、やはりそういった対象となる方
が本当に何を必要とし
ているのか、これらをしっかりと検証しながら、これらの仕組みづくりに汗を流し
ていきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 仕組みづくりのほう、よろしくお願い申し上げます。 超高齢化社会についてお尋ねし
てまいります。 2025年には、5人に1人
が75歳以上の高齢者に、3人に1人
が65歳以上の高齢者になる超高齢化社会になります。出生数の減少、若者の減少、高齢者
が増大する。3年後には社会構造のバランス
が崩れ
ていきます。少子化問題と同様に、超高齢化社会問題は喫緊の施策
が必要になります。 地域で高齢者を支える仕組み
が、地域包括ケアシステムです。高齢者
が住み慣れた場所で人生の最後まで暮らせるように、医療、介護、生活支援を一体的にし
て提供し
てくださる環境のことです。当市でも熱心に地域包括の活動
が広がっ
ています。同時に、誰でもできる若者に負担をかけないようにする方法として、健康寿命を伸ばすことや、生涯現役を目指すこと、今の健康を維持管理することなど、私たちにも今日から始められること
がございます。将来にツケを回さないように、若者に負担をかけないように、健康で生き生きと元気に暮らし
ていくためにも、御提案
がございます。 御近所さんたち3人とか5人グループをつくっ
ていただい
て、自慢できることを募集し
てはどうでしょうか。例えばお花を育てること
が得意とか、漬け物づくりの名人とか、毎日ウォーキングの成果を発表するなど、得意なこと、好きなことをするのはとても楽しいことですし、何より認知症の対策にもなりますよね。取材し
て広報に記載したり、小学校の児童の前でお披露目したり、地元の集会所などを利用し
てコミュニケーションを取ったり、孤独をなくすことにもつながりますし、医療費削減にもつながると思います。もうやっ
ている人たちもおられると思います。仮称ですけれども、例えば「うわじまのげんき おじいちゃん、おばあちゃん」、または「うわじまのげんき おっちゃん、おばちゃん」など、募集タイトルをつけ、健康法などの伝授をし
ていただくのも一つですよね。市民を巻き込んで、みんなで楽しく健康づくりをし
ていくことはできなでしょうか、伊手
保健福祉部長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 様々な御提言をいただきまし
て、ありがとうございます。 本市での現在の取組といたしまし
て、高齢者の身体機能の向上や認知症予防を目的とした「うわじまガイヤ健康体操」を平成28年度に作成しまし
て、2世帯5人以上の高齢者らで構成する健康体操団体への応援金で
ありますとか、ガイヤ健康体操を実施することでポイント
がたまるガイヤマイレージ制度によりまして、元気高齢者を増やす取組を行っ
ております。 健康への取組を披露する場としましては、広報掲載による団体の紹介や敬老行事への体操披露のほか、毎年うわじまがいな健康カーニバルを開催することで、高齢者の元気な姿を市民へ広く紹介させ
ていただい
ております。 また、体操以外の趣味などにつきまし
ても、カーニバルの合間に参加者の元気の源や秘訣を本人に述べ
ていただくほか、趣味の短歌なども披露させ
ていただい
ております。 昨年度は楽天シニアとの連携によりまして、ガイヤ健康体操の協力団体の動画をユーチューブにアップロードしましたところ、現在までの再生回数は18万回まで伸び
ているところでございます。 今年度は、高齢者のスポーツや文化の交流大会で
ありますねんりんピック笑顔の愛媛大会のリハーサル大会を10月に開催しますので、がいな健康カーニバルも同日の開催としまして、県内から集まる選手の前で体操を披露する予定とし
ております。 また、来年10月開催予定の本大会におきましても、全国から集まるシニア選手の前で体操の披露を企画し
ておりますので、今後も本市の元気な高齢者の姿をしないから全国へ広くアピールし
ていきたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) たくさんのイベントに、たくさんの市民の方々
が参加し
てくれることを願っ
ております。これからもよろしくお願い申し上げます。 過疎地域の生活についてお尋ねし
てまいります。 過疎地域の高齢化
が進み、独居生活で買物や病院へ行くにもバス停まで遠く
て歩けないといった声
が増え
ております。いざ歩い
てバス停に行っ
ても、座るところもないし、日よけになるところもなく、立っ
てバス
が来るのを待つというのも困難だという方からもお声をいただい
ております。 自家用車を所有した方々も、高齢により免許証を返納し
てしまっ
て足
がないから不便との声もよく聞きます。タクシーなど、利用するには高額になるため利用しづらいと。 国土交通省
が2020年に定めた事業者協力型自家用有償旅客運送制度を利用し
て、毎回有償送迎を行うというのはどうでしょうか。この制度は交通空白地域から福祉目的に限り白タクの運用
が認められる制度です。所定の講習を受けた住民
がドライバーとして登録し、タクシー会社の交通事業者
が運行管理などをするなどの協力をするというものです。宇和島市
が運営主体となっ
て、地域に合わせた運行方法と地域ごとにドライバーもつくっ
ておくと、何かと助かると思います。これも地域社会の考え方です。超高齢化社会に対応し
ていけると思います。 病院などの生活に不可欠な施設だけではなく、温泉や外食のためにも利用できると思いますし、コミュニケーションにもなります。免許証を返納し
てからも行動範囲
が保てますし、返納する人
が増えると、何より交通事故の減少にもつながると思います。マイカー有償送迎の御提案です
が、西本
総務企画部長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御紹介の事業者協力型自家用有償旅客運送制度は、バス・タクシー事業者
が運行管理を行うことで、市町村は業務負担の軽減ばかりでなく運行ノウハウの活用を図ること
が可能となり、また、バス・タクシー事業者にとっては委託費による収入
が期待できます。県内には、そのほかにも地元のNPO
が運営主体となりまし
て、車を借り受け、講習を受けた住民
が運転手を務める制度を確立し
ているまちもございます。 本市の離島、半島、山間部といった交通空白区間の地域モビリティーの構築につきまし
て、今後調査研究をしたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) どうぞ検討し
てくださいますようお願いします。 助け合える地域をつくっ
ておくと、災害のときにも安心です。前向きにお考えいただきたいので、どうかよろしくお願い申し上げます。 続きまし
て、空き家・移住定住についてお尋ねし
てまいります。 空き家・廃屋対策について。 空き家とは、1年以上誰も住んで
いない状態、1年以上何も使われ
ていない状態の住宅のこと、廃屋とは、住人
がおらず、適切な維持管理
がなされ
ていない民家、放置され
て荒れ果てた状態の家屋、民家のことです。 放置したままでは、地域の方々も不安という声を聞い
ております。放火による火災や不審者
が侵入する可能性も
あり、防犯面でも心配です。老朽化した家は、平時のときはもちろん災害時に倒壊する危険性
が懸念されます。台風の勢力も年々強くなっ
ており、心配で
あります。 過疎高齢化になり、住民
がどんどん
いなくなり、空き家も廃屋も点在し
ており、景観も損ねられ
ております。人口減少により、市内中心部も例外では
ありません。空き家と廃屋の全数把握はでき
ていますか。この問題に何か対応され
ておりますでしょうか。先ほど山瀬議員
がお聞きになりました
が、
山口建設部長に御所見をお伺いいたします。
○議長(石崎大樹君)
山口建設部長。
◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 空き家の全数把握につきまし
ては、平成27年度に市内全域の空き家実態調査を行い、地図上で確認できるデータベースを整備し
ており、その後は市民からいただく情報や担当課の調査などで、随時情報の更新を行っ
ているところでございます。 空き家の対応としましては、危険な状態や周囲に迷惑
がかかっ
ている空き家について、寄せられた情報等によりデータベースを確認し、現地調査を実施します。現地確認後は、所有者に対しまして、空き家等の適正な管理に努める責務として対応を取るよう要請を行っ
ているところです。 先ほどの山瀬議員の御質問に
ありましたように、空き家、老朽危険空家の除却に対しましては補助制度
がある状況でございます。 以上で
あります。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) ありがとうございます。 引き続き対応をよろしくお願いします。 移住定住促進についてでございます
が、空き家を利活用し
て移住定住につなげるまちづくりに生かせないかとの御提案でございます。 入居希望する方で、DIYに興味
がある方など、一緒に参加し
てもらう参加型空き家の再生計画を地元の大工さんや元大工さんの協力の下、楽しく行えば、費用も少なく
て済む上、愛着も湧い
てきます。壁を好きな色に塗り替えたり、畳をフローリングにしたり、クロスの貼り替えをしたり、移住者さんや市内に
いる若い世代の方々にPRし
て空き家をリノベーションし、住んでもらいたいと思うのです
が、移住定住し
てもらうために空き家をまず調査し
て、できることから始め
ていくということはできないでしょうか。 宇和島市のホームページに
ある空き家バンクを閲覧すると、何百万円もの金額を目にいたします。一気に高額を支払うというより、家賃として毎月支払うほう
が子育て世代の人たちや若い人たちにも手
が届きやすいと思うのです
が、もったいない民家
がたくさんなので、何とかならないかなといつも考え
ております。地元の方からも空き家を何とかし
てほしいとの声をよく聞きます。 住むところ
が調うと、移住定住にもつながります。空き家バンクに加え、参加型空き家再生計画を実行するためにも、地元の大工さんや工務店さんなどにお声をかけ、有償で御協力し
てくださる方を募集し
て人材バンクをつくっ
ておくと、活用できるのではないかと考えます。仕組みづくりは簡単なものではないと思いますけれども、空き家をこのまま放置することはよくないと思います。地域の方々も何とかし
てほしいと言われ
ております。対策をし
ていかないと、どんどん空き家は廃屋になっ
ていきます。前向きに御検討くださいませんか。先ほども山瀬議員
が御質問されましたことですけれども、西本
総務企画部長に御所見をお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) まず、空き家を調査することに関しましては、当該業務に従事する地域おこし協力隊
が10月1日から着任する予定となっ
ておりまし
て、買取りばかりでなく賃貸の物件についても登録件数を増やし
てまいりたいと考え
ております。 次に、移住者
が空き家をリフォーム、リノベーションする際に、大工の方など、専門知識の
ある方の協力体制
があればという御質問に関しましては、今年度から新設いたしましたうわじま移住応援隊制度におきまして、住まいサポーターとして登録いただいた方々には、空き家の紹介やリフォームのアドバイスなども行っ
ていただくこととし
ております。 また、金銭面におきましても、移住された方や子育て世帯
が空き家バンク物件を含む住宅の購入等を行った場合には、住宅取得に係る10分の1、上限50万円の支援も行っ
ているところでございます。 議員御指摘のとおり、空き家を移住定住促進につなげ
ていくことは大変重要と認識し
ておりまし
て、移住者の方の不安
が解消され、宇和島へ来
て良かったと思っ
ていただけるような制度づくりに努めたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。
◆1番(槇野洋子君) 前向きな御答弁に感謝いたします。引き続きよろしくお願い申し上げます。 以上で私の質問を終わらせ
ていただきます。御清聴くださりありがとうございました。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で槇野洋子君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。 午前11時53分 休憩----------------------------------- 午後1時00分 再開
○議長(石崎大樹君) 再開いたします。 質問に入る前に、午前中の山瀬議員の質問に対し答弁の修正
がありますので、許可いたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 失礼いたします。 午前中の山瀬議員の御質問の中で、奨学金に関する御質問をいただきました。その回答の中で、対象者への周知方法について御質問をいただきましたところ、私のほうの回答
が誤っ
ておりましたので、この場で訂正をさせ
ていただきたいと思います。 まず、正しくは、対象者への周知方法といたしまし
ては、奨学資金の貸付け及び返済支援事業ともに市のホームページで掲載をし
ております。特に、奨学資金のページの下段に、他の貸付制度や学生等への経済的支援制度なども関連情報としてリンクを貼りつけ
ており、関連情報として提供に努め
ているところでございます。 また、奨学資金につきまし
ては、直接御本人へ御案内できるように学校を経由し、該当学年へも周知をいたし
ているところでございます。 以上
が正しい回答でございました。 大変申し訳
ありませんでした。訂正をさせ
ていただきますと同時に、おわびを申し上げます。 以上です。
○議長(石崎大樹君) それでは、質問を行います。 浅野修一君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 通告に従いまして、一般質問を行います。 ちょっと後半戦にエネルギーを蓄え
ておきたいので、前半戦はできるだけスピーディーに質問を行っ
てまいります。回答のほうも、御答弁のほうもできるだけ簡潔にお願いを申し上げまし
て、質問を始めます。 1867年、今から155年前です
が、10月14日、京都二条城にて、徳川幕府から政権
が朝廷に返還をされたときで
あります。そして、翌年1868年王政復古となり、明治元年となりました。 明治から大正、昭和の初めまでは、戦争
が絶えないときで
ありました。内戦で
ある戊辰戦争に始まり、1877年の西南戦争、そして、外国との戦争で
あった日清、日露戦争、大正に入っ
て第一次世界大戦、昭和の日中戦争から太平洋戦争までと、明治元年から1945年8月の敗戦となるまでの77年間は、戦争に明け暮れた時代で
あったと言っ
ても過言では
ありません。 そして、今年、1945年から77年たちました。世界では戦争状態に
ある、あるいは
あった国、それに加わった国、戦争で多くの犠牲者を出した国々
がある中で、我が国は一人たりとも国家
が関わる戦争による犠牲者を出すことなく、現在に至っ
ております。ウクライナ情勢や中国の覇権主義的な動き
があります
が、今後も国家として戦争に加わらない、巻き込まれない外交政策を願いたいと思っ
ております。 さて、そういった思いを多くの国民は抱い
ていると思います
が、政権担当時に憲法
が禁じ
てきた集団的自衛権の行使を可能にする、いわゆる安保法制を成立させ、我が国の立憲主義を踏みにじっ
てきた安倍晋三元総理大臣の国葬儀
が、今月27日に執り行われる予定となっ
ております。 政治家の国葬は、吉田茂元総理以来となります。専門家、政治家の中で様々な議論
が起こっ
ております
が、岡原市長は、今回の国葬儀について、どのようにお考えでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 安倍元首相の国葬儀につきまし
ては、8月26日に閣議決定をされ
て、そして、8月31日に岸田首相自ら
が記者会見にて、そういう方向性になった理由等々についても説明
があったと、そのように認識をし
ているところでございます。 しかしながら、今、議員御発言のとおり、吉田元首相の国葬儀以来ですから、あれ
が昭和42年だと認識し
ておりますけれども、今回の安倍元首相の葬儀については、様々な賛否も含めた議論というもの
があることを承知し
ております。 政府におかれまし
ては、国民に対して丁寧な説明をし
ていただきたい、そのように考え
ている次第でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) あまり明確な国葬儀に対する意思というのはないんですけれども、これは、9月8日に神奈川県の鎌倉市議会で議決されました「国葬実施の撤回を求める意見書」というの
が議決されたのです
が、この意見書の内容を少し紹介させ
てもらいます。 政府
が安倍元首相について、その業績を一方的に高く評価し、たたえる儀式として国葬を国費で行うことは、安倍元首相に対する政府による評価を広く一般国民に同調を求めることに等しく、国家
が一方的な評価、価値観を国民に強いることになります。安倍元首相への評価は主権者で
ある国民一人一人
が自らの意思で判断すべきことです。国葬を行うことは、国民の自由な判断を封じることにつながりかねません。 このように、鎌倉市議会は、圧倒的多数で国葬の実施の撤回を求める意見書を政府に提出をし
ております。 私は、この鎌倉市議会の意見書に全面的に賛成でございまし
て、今回の国葬は、法的な根拠
が全くないということも
ありますけれども、安倍元総理の評価を国民に押しつけるものだという鎌倉市議会の指摘を、全く支持したいと思っ
ております。 政府といたしまし
ては、27日の国葬儀当日、国民に特別な行為は求めないとし
ております。宇和島市、また教育委員会として、27日に弔意を示すような特別な取組を行うことは考え
ているのでしょうか、市長と教育長にお伺いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今のところ、特別な取組をする予定はございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 教育委員会も同様に、特別な取組を行う予定はございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 自治体によっては、各校長の判断に任せるというような、半旗を掲げるなり黙祷をさせるなり、そういったことは、生徒・児童にですね。そういったことは、各校長の判断に任せるというような教育委員会も
あるようでございますけれども、そういうことをさせること
がないように、各学校に通達を出すべきだと思います
が、教育長、いかがですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 教育委員会といたしまし
ては、国葬に関しまして、小・中学校に対して弔意の表明を求めたり、また、弔意の表明を行わないように求めたりといった対応は、現在のところは考え
ておりません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) できれば、各校長
がどういった判断をされるか分かりませんけれども、そういったこと
がないように、この質問を明日どのようにマスコミ
が報道されるか分かりませんけれども、ぜひとも各学校長にはそういったことをしないように、私のほうからは求めたいと思います。 次に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関するお尋ねをしたいと思います。 安倍元総理
が銃弾に倒れ
て以降、旧統一教会と政治、特に自民党に属する政治家との関わり
が問題となっ
ております。 旧統一教会の反社会性は、私のような五、六十代の世代にとっては忘れることのない事実として理解をし
ております
が、それ以下の40代以下の世代にとっては、空白の30年と言われ
ているように、メディア
が十分にこの問題を取上げ
てこなかったということも
あって、普通の宗教法人と同様な認識を持たれ
ている方
が多いのではないかと思われます。 岡原市長は50代でも
あり、大学にも行かれ
ておりましたので、原理研究会の存在も知っ
ていると思います
が、旧統一教会について、どのような団体だと理解をされ
ておるでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 世界平和統一家庭連合につきまし
ては、1954年におきまして韓国にて創設された新興宗教でございます。キリスト教系だと、その中でも新宗教ということで、これまで様々な活動というものをなさっ
ていることを認識し
ております。 ただ日本におきましては、裁判所におきまして、いわゆるそういった勧誘で
あるとか、教化行為について違法性というもの
が確定をし
ている。こういったところもございますし、現在でも信者に対しまして献金等々の問題で
あるとか、また政治家との関わりという面で、様々な問題というもの
があるだろうと言われ
ている、そういった組織で
あると認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) これ
が、今、市長も言われました裁判所で確定をし
ているという裁判のものなんです
が、いわゆる「青春を返せ裁判」と申しまし
て、若い頃に、学生時代かどうか分かりませんけれども、若い頃に旧統一教会に入信というか入会をし
て、それで青春を奪われたという原告
が統一教会を訴えた民事裁判で
あります。 違法伝道訴訟と言われるもの、これ1998年9月に広島高裁で、宗教選択の自由を奪っ
て入信させ、自由意思を制約し生活を犯し、自由に生きるべき時間を奪ったという広島高裁の判決
が、2001年2月に最高裁で確定をし
ております。同じく、2001年6月、これ札幌地裁の判決なんです
が、伝道・教化活動の目的と結果の不当性を認定し
て、信仰の自由や財産権等を侵害するおそれ
があると、そういった団体なんだということを札幌地裁の判決
が、これも2003年10月、最高裁で確定をし
ております。 司法の場では、旧統一教会は、こういった信教の自由を宗教選択の自由を奪う団体だと。伝道・教化活動の目的の結果の不当性、不当なんだというふうに認定をされ
ているんですね、司法の場では。 あとは行政
がこういった司法の認定を受け
て、どのように行政
が判断するかということを本来はしなければならなかったのに、残念ながら行政のほうでは怠っ
てき
て、現在まで至っ
ているというの
が現状なんですね。 要は、今、国会でも信教の自由
がどうのこうのという国会議員
がいます
が、信教の自由を奪ったの
が旧統一教会だと。それ
が今、世界平和統一家庭連合というふうに名称を変え
て、現在に至っ
ているというの
が現状なわけです。とても、国民の信教の自由を否定し
ているもの
が、奪っ
ているの
がこの団体だということを、要は司法の場では、確定をし
ているんだというの
が今の現状だと思います。 宇和島市内にも、これ桝形町に世界平和統一家庭連合のいわゆるかぎ括弧つきですけれども、「教会」
があることは、皆さん御存じで
あろうと思います。同連合のホームページを見
てみると、愛媛県内に5か所、かぎ括弧つきの「教会」
があるようで
あります。南予地域には、宇和島市の1か所だけのようなので、南予地域の会員・信者の方々の拠点施設になっ
ているのではないかなというふうに思います。 現在、旧統一教会に関する報道
が連日行われ
ている中、家族、親族の中に会員・信者の
いる方々は、不安を抱え
ているのではないかと思われます。市役所に相談
があった場合に、どの部署で相談に応じることになっ
ているのでしょうか。これは、市長ですか、総務部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 西本
総務企画部長。
◎
総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、国におきましては、9月5日から30日までを旧統一教会による被害者の相談に電話で応じる集中強化期間とし
ておりまし
て、関係省庁合同による電話相談窓口
が開設され
ていることから、当該窓口について、ホームページやSNS等で周知を行っ
ているところでございます。 なお、市に相談
があった場合には、国の相談窓口を御案内するとともに、その内容に応じ
て、暮らしの相談窓口、消費生活相談、市民法律相談など、それぞれ業務を所管する部署で対応することとし
ております。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) まず、たらい回しにならないように、多分福祉部門
が一番適正なのかどうか、多分そうなんじゃないかと思いますけれども、その福祉部門の担当者には、多分40代ぐらいの職員
がもし担当することになれば、旧統一教会
がどういった組織で
あるかということを十分に学習もし
ていただい
て、それに応じた対応というか、相談に乗ることをぜひしなければならない。 顧問弁護士も、もし専門的なものでなければ、宇和島市内でそういったことに対応し
てくれる弁護士
がいらっしゃるかどうか分かりません
が、愛媛県の法テラスなんかに多分専門的な知識を持った弁護士も
いるでしょうから、そういった専門的な弁護士とも相談できるような、ぜひ体制を今の段階から、ただもう国のフリーダイヤルの電話番号だけ紹介し
て、ここに相談し
てくださいということではなく
て、市のほうで、場合によっては子供の教育の問題で
あったり生活の問題で
あったり、そういったこと
が、もしかしたら生活保護ということも考えなくちゃいけないし、子供を何らかの形で保護しなければならない可能性も出
てきますので、そういった総合的な相談にぜひ乗っ
ていただくように、少なくともたらい回しはしないような体制は、ぜひ取っ
ていただきたいなというふうに思います。 次に、新型コロナ感染症に係る問題についてお伺いをいたします。 この七、八月、市内でも多くの感染者、陽性者
が出ました。この第7波においては、未成年者の感染
が目立つようで
あります。これ
が8月1日から23日までの陽性者数なんです
が、全世代で1,959人、陽性反応を示した方は、そしてこれは宇和島市の人口7万574人からすると、陽性率は2.78%ということになります。 小・中学生はどうか。夏休み中ということも
あって、この223という数字は、学校に届けられた数ということで全数ではないと思いますけれども、223人で、全児童・生徒4,305人のうちの5.2%ということになります。 未就学児は、これも保育園、幼稚園、認定こども園に入所し
ている園児に限ります
が、148人で、全園児の8.48%ということになります。幼稚園を除けば、8月も集団生活を行う保育園、認定こども園の感染リスク
が高くなったことは、やむを得ないことだろうと思います。 これらの数字から何を読み取るかということなのです
が、小・中学生及び未就学児
が陽性反応を示せば、おのずとその保護者は濃厚接触者になるものと思われます。現在、午前中の
保健福祉部長の答弁の中で、9月何日からは隔離期間
が短くなりますよという話
がありましたけれども、8月当時の基準で
あると、陽性反応者は10日間、濃厚接触者は5日間の隔離、自宅療養、自宅待機ということ
が求められます。 就業され
ている保護者は休業を、仕事を休まざるを得なくなります。そういった場合、一般的には休業補償
が受けられるわけで
ありますけれども、残念ながら全ての事業所
がそういった手続を行っ
ているか、あるいは行うこと
ができるかというわけでは
ありません。となりますと、収入
がもしかしたら激減をし
ている世帯も
あるのではないかなというふうに推測をするわけで
あります。 子供
が陽性者になりました。10日間子供
が休む、となると本人も当然10日間、子供の保護のほうをするために休まなくちゃならない。その後に自分
が陽性となったということなら、自分もまた、それからまたさらに10日間休まなくちゃいけなくなるということで、場合によっては、2週間以上仕事を休まざるを得なくなるような御家庭
があったのではないかなというふうに思うわけで
あります。 以前の議会でも同様な質問を行いまし
て、支援策、そういった御家庭、世帯に対する支援策の検討を要望したこと
がございますけれども、そのときは、国の制度に
ある支援策をということだけで、それを受けること
ができない、国の制度の支援を受けること
ができない方々に対しての支援策というのは、考え
ていないという回答、大変寂しい回答だったのです
が、子供たちにこれだけの陽性者
が発生し、多くの保護者
が濃厚接触者、あるいは感染をし
ているのではないかということ
が明確になっ
ておりますので、休業補償を得
ている、得
ていないということで分け隔てることなく、子供
が陽性者になった、それによって自身も保護者も休業をせざるを得なくなった、そういった世帯に対して、宇和島市独自に支援策というものを講じるべきではないかと考えるんです
が、これについてはいかがでしょうか。これは、
保健福祉部長ですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 御質問のような市独自の支援策を導入する際は、子育て世帯のみでなく幅広く検討する必要
があるものと考えます。 そういった中で、現在のオミクロン株の特性を踏まえますと、国において9月7日から陽性者の療養期間
が短縮され、また、濃厚接触者の自宅待機要件も緩和されるなど、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目的として対応
がされ、今後もこの流れに沿った対応
がされ
ていくものと予想し
ているところでございます。 そのため、現時点において、市独自の補償金など新たな制度の創設について具体的な検討は行っ
ておりません
が、コロナを起因とした生活困窮などにつきまし
ては、今後におきましても相談内容、また事例に応じ
て、丁寧な対応に努め
ていきたいと考え
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 今、これからの話を今、部長はされたのです
が、例えばこの間、子供
が陽性となっ
て保護者
が濃厚接触者となっ
て、仕事を1週間、2週間休まざるを得なくなった。そういった家庭
がどれだけ
あるかというのは、調査し
ているんですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) 数については、明確には調査はしたことはございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) そういう調査もし
ていないのに、もう困ったら相談に来るだろうという態度なんですよ。相談に来なかったら、いや、大して困っ
ておる人
がいないのではないかという考え方なんです。 私は、それじゃいかんと思うんですよね。そういった方
がおるで
あろうと。多分貯金を取り崩したり、何らかの方法、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんから支援をいただいた方もいらっしゃるかもしれません。あるいは借金をされた方もいらっしゃるかもしれません。そういった方々
が、どうせ市に言っ
ても、どうせ支援策
がないんだから、支援し
てくれないんだから、相談しに行っ
ても、どうしようもないじゃないですか。 それじゃ私、駄目だと思うんですよね。みんな、なぜこういった方々
がおるというの
が分かっ
ておるんだから、分かっ
ておるんだったら、じゃこの方々の世帯
が、子供たち
がおる世帯
が、どのような生活をし
ているんだろうという調査は、例えば保育園のことで
あれば、そういった世帯にアンケート用紙を配っ
て、今どういった現状ですかと、仕事を休まざるを得なくなったんじゃないですか、どれぐらい休みましたかというのは、調査をやろうと思えば簡単にできるんですよ、やる気さえ
あれば、それさえし
ていないわけでしょう。 私は、それ
がずっとこの間、これ山本議員なんかも言っ
ていますけれども、生活実態を、この業者の問題もそうですよ。業者の実態のこともそうです。業者のほうは、産業経済部のほうでアンケート調査やなんかされましたけれども、ああいったことをしっかりやっ
て、市民の生活
が今どういった状態になっ
ているのかというのを常々アンテナを張っ
て、場合によっては具体的な調査も行っ
て、それに対する、じゃ、こういった支援策をやらなくちゃいけないんじゃないかということを考えないと、私は、そのうち相談に来るだろうという体制、待ちの姿勢じゃなく
て、しっかり主体的に自ら積極的に調査を行っ
て、市民生活を守っ
ていくんだという気構えを私は必要だと思うんです。 間違いなくここの世帯の方は、仕事を休まざるを得なくなっ
てき
ているわけですから、ほぼ間違いなく。それ
が、国の支援策
があるだろうからといっ
て、国の休業補償の上限9,000円でしたっけ。あと、9,000円、4,500円でしたかね、そういった制度は、
あるのは
あるんですけれども、それを受けること
ができない方もいらっしゃるわけで、間違いなくいらっしゃるわけですよ。 勤め
ているところ
が労働保険に入っ
ていない事業体も
あるわけですから、本当は入らなくちゃいけないのですけれども、そういった入ること
ができない事業体も
ある。そこにお勤めの方もいらっしゃるわけですから、そういった方々の生活
がどうなっ
ているのかということを、私は、しっかり調査をし
てやるべきだと思うんですよね。 待ちの姿勢ではなく
て、ちょっとそこら辺
が、これも前回と同じような答えなので、本当に私は残念なんですけれども、これから第8波、9波、また冬にかけ
てあるかもしれません
が、ぜひそういった姿勢で、市民生活を私たちは守っ
ていくんだということを考え
ていただきたいなと。これはもう答弁要りませんけれども、私は非常に残念に思っ
ております。ちょうど予定の時間になりましたので、これぐらいでやめ
ておきますけれども。 次に、県立高校の再編計画についてお尋ねをしたいと思います。 先月、県立高校の再編計画
が発表され
て、大きな波紋を呼びました。この計画は、令和2年9月から、県教育委員会内に設けられた県立学校振興計画検討委員会で議論をされ、同地域協議会で地域ごとの計画
が話し合われ
てきたようで
あります。 この地域協議会には、岡原市長、金瀬教育長もメンバーに加わっ
ております。令和2年の秋から3年12月まで合計6回、最後の6回目は書面開催だったようで
ありますけれども、開催をされ
ております。 県の教育委員会のホームページには、主な意見しか掲載をされ
ておりません。地元高校の廃止、統合
が議題となっ
ておりますので、大変激しい議論
があったのではないかと推測をするわけで
あります
が、どのような議論を経
て今回の計画案になったのでしょうか。それぞれ、市長、教育長、お答えください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 今回の地域協議会は、議論というよりは意見や要望を聞くという場で
あったというふうに思います。 少子化の中、生徒たちにとって望ましい教育環境を提供するには、どうすればよいかということを念頭に、様々な立場の方
が意見を出し合い、普通科以外の学科新設や地域の実情に応じた学科の展開、部活動や通学距離など多岐にわたるもので
あり、当圏域の基幹産業を発展させるためにも、農業科や水産科の存続は欠かせないなど、多数の意見
がありました。 地域協議会での意見聴取後、県立学校振興計画検討委員会や県教育委員会における議論の内容は公開され
ておりませんので、詳細については承知し
ておりません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私といたしまし
ても、教育長と同様の印象というものを持っ
ておりまし
て、実際にその各メンバーの考え方で
あるとか、それぞれの立場による要望で
あるとか、そういったものを県としてしっかり受け止め
ていこうという、そういった形で
あったと、そのように認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 今は、こういった話
がされましたというだけで、皆さん、お二人はどういった意見を述べられたのですかということは言われ
ておりません。そのときに教育長、市長、あなたは教育長や市長は、この地域協議会の中でどういった意見、要望を述べられたのですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 県のホームページ上にも協議会の結果
が公表され
ております。そこにも記述
がございます
が、様々な意見を申し上げる中で、私からは、宇和島南中等教育学校の特に前期課程の在り方について、意見を申し上げました。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) それぞれの全ての高校に対してのコメントというものは申し上げ
ていないところではございますけれども、例えば、宇和島東高等学校に今回集約するに当たって、子供たち
が実際どう受け止めるかということも発言したかと思っ
ておりますし、先ほどの教育長も、多分同じ方向性でそのとき臨んで
いたんですけれども、南中等教育学校の前期課程について、これらに対して、これから地域の学校、市立の地域の学校の今後について、しっかり受け止め
て考え
てほしい等々のお話をさせ
ていただきました。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) なかなか具体的なこと
が言われないわけです。ホームページに主な意見
が出
ているんですね。 例えば、令和3年6月から7月の間に行われた地域協議会では、南中の定員の適正化を図るべきだみたいな意見
がどなたかから述べられ
ています。その前に、令和3年1月から2月にかけての協議会では、南中の再編は地元の中学校とセットで考えるべきだと、こういった意見
がどなたかから述べられ
ています。令和3年11月から12月、南中は廃止を含めた検討をという意見
がどなたかから述べられ
ている。 その中のどれか
が、もしかしたら教育長や市長の意見になっ
ているのかもしれませんけれども、今もだから、自らこんなことを言われ、意見を述べましたというのはないですね、具体的に語られないわけですよね。非常に何というか、宇和島市の市長、教育長として、それぞれの地域の意見
が、その地域協議会の場で本当に述べられたのかというの
が、若干不安に思うところで
あります。 2年間ぐらいこういった協議
が行われたようで
あります
が、その間、この協議
が行われ
ていた間、もしかしたら教育委員会のほうで、外に出すなというふうな、もしかしたら話
があったのかもしれません
が、私たちは、全くこういったこと
がやられ
ているというのは、議員はおそらく知っ
ている方は少なかったんではないかと思います。 また地域の方も、こういった議論
が行われ
ているよというのは、知っ
ている方
が少なかったんだろうと思いますけれども、それぞれ教育長、市長、自分
がこういった場に参加することになった。その中で、意見なり要望を述べる機会
があるということで、誰かに相談をしたり、意見を聞いたり、考えを聞いたり、そういったことはされましたか。教育長、市長、それぞれお願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) もちろん私なりの考え方を形成する上において、いろんな方の御意見はいただきましたけれども、地域協議会そのものは、会議は非公表だということで進められ
ておりましたので、議論の中身について広くお話しすることはし
ておりません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) そのときに改めて、このメンバーになったからということで相談を差し上げたことはないところでございますけれども、この市議会におきましても様々な御意見等々もいただい
ていることから、私なりの考えと含め
て、それらをお伝えしようとしたところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 正式に今、こういった地域協議会という場でこんな議論
がされ
ているんだということを話した上で、例えば議員のどなたかに相談をするとか、意見を聞くとかいうことは、それをすることはできなかったのかもしれませんけれども、少なくとも津島高にし
ても、三間高にし
ても分校となっ
て、もう数年後には多分廃校になりそうだというのは、恐らく多くの議員は、このままの入学生
が続けば、そうなるんだろうというような推測はつくわけで
ありますから、そういった議論
がどこかでされ
ているんだろうということは、みんな分かっ
ているわけで
ありますから、学校の在り方ということを議会にも、やり方はいろいろ
あろうかと思いますけれども、議会とか、あるいは市民の方々に、これからの高校教育の在り方についてという幅広い議論を私は呼びかけること
が、私は必要ではなかったのだろうかというふうに思います。 そこで、平成31年、今からもう4年前、2019年は3年前ですか、もうほぼ4年前ですね。2019年3月議会で、まだ分校になる前の三間高校と津島高校の入学者対策について、私
が一般質問の場で、ただしたこと
がありました。 その際、教育長は、県立高校の存続については、地域ぐるみで機運を高め
ていくこと
が、地方創生の観点からも重要なことで
あると考え
ておりますので、努力し
てまいりたいと思いますというふうに答えられました。 市長は、地域の方々と連携しながらいろいろ話をし、市としてできること、それについての要望等々、これからも取り組んでいきたいというふうに答えられ
ています。 それから4年近く
がたちました。この間、この3年、4年間の間に、どういった具体的な努力、取組を津島高校と三間高校の存続のための取組を行っ
てきたのでしょうか。それぞれ、教育長と市長にお伺いいたします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 三間分校と津島分校には、分校になる前からということになりますけれども、学校存続のために学校を活性化し、入学生の増加に向け
て、地域を挙げ
て支援することを目的とした協議会
がございます。 市としては、これまで三間分校、津島分校と地域の中学校、小学校の連携に取り組んでまいりました。具体的には、三間高とは、分校になる前の令和2年度から本年度までの3か年にわたって、三間中学校、三間小学校、二名小学校、成妙小学校、三間認定こども園、二名保育所
が連携し
て、誰一人取り残さない人権教育の総合的な取組の推進をテーマに取り組んでおります。この取組の一環として、中学生と高校生
が協力し
て研修内容を
コスモスホール三間で行われた三間町人権
あったかコンサートで発表するなどし
ております。 そのほか小学生と合同で田植えや稲刈り、餅つき、中学生と合同で野菜販売を行うほか、三間分校生
が育てた花の苗を花植えボランティアとして、宮野下の花壇に植えるなどし
ております。 津島分校とは、津島中学校
が連携し
て、
新型コロナウイルスに関する差別や偏見をなくすためのシトラスリボンプロジェクトに取り組み、町内にリボンを配布するなどいたしました。また、津島中学校と合同し
て町内の清掃ボランティア活動を行い、環境課題について考え
ていくグリーンフェスティバルを実施いたしました。このほか中学校体育祭へのチアリーダー部の参加、中学生の1日高校体験入学、中学校教職員との情報交換を実施し
ております。 この2年半はコロナ禍ということも
あって、なかなか活動
が難しいところもございました
が、取組を進めるということで、オンラインでの会議も活用するなど努力をし
てまいったところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も地域との連携というもの
がキーワードということは申し上げ
てきたところで、大人
が幾らいろんな音頭を取ったところで、やはり子供たち
が行きたい高校で
あるということを十分に感じ
ていただくこと
が一番重要で
あるということを認識し
ておりますので、今、教育長
が答弁差し上げたような内容というもので、進め
てきたところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 前回の31年の質問のときのそういった話というか、話をしたのは、今、圏域の高校の定員数は940
あると、940の定員数
があると、子供の数は、十何年後には500人しか
いないと。当然5つも6つの高校を維持し
ていくのは難しいという話をしたんですよね。そのためには、圏域外から入学生を入れないことには、もたないでしょうという話をしたんです、4年前に。そういったことも、努力をし
ていきますという話を多分したんじゃないですか。そういった質問をしたんですよ。 当時940名の定員数
があって、子供は500人しか
いないんだから、十何年後には500人の高校生しか
いなくなりますよと。高校を維持し
ていくためには、外から呼ばないと、とても津島の子
がみんな津島高校へ行ったら、今度は、東高や南高や吉高の生徒
が足りなくなる。鬼北の子
が北宇和高校に行けば、東高や南高や三間高やほかの高校
がもう定員数
が足りなくなる。そういったことになるから、地元の高校生だけではなく
て、圏域外からも高校生を招き入れるような高校の充実を考えないと、大変ですよねという話をし
て、地域の方々と連携をしながら、そういった努力を積み重ね
ていきたいというふうに考え
ているというような。 そこで、今、愛媛県では、そういう話をしたんですよ。本当に、少し飛ばしますけれども、愛媛県では、県外から県内の高校に入学し
てもらうために、えひめの愛顔(えがお)留学と称する全国募集を、こういった事業を行っ
ております。そこには、三間高、津島の両校も含む県立高校13校は、えひめの愛顔(えがお)留学と称する全国募集事業に加わっ
ているんですね。その実績
がこうです。 また、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム
が運営し
ている地域みらい留学というもの
が、これ市長は御存じだと思いますけれども、県内では8校
が登録をし
ております
が、三間、津島両校は登録はこれにはし
ておりません。 愛媛県の県立高校全体で、県外から入学し
てきた生徒数は、令和2年に45人、3年に49人、そして今年は70人ということで、愛顔(えがお)留学の事業の成果も
あってか、年々県外から県内の県立高校に入学し
ている生徒
がこういった増加傾向に
あるわけで
あります。 南予の高校はどうかと申しますと、伊方町に
ある三崎高校
が1年から3年までの合計で、県外からですよ、入学し
ている生徒
が36人、大洲の長浜高校14人、この14人は全員水族館部ですよ、全員です。全員、水族館部を目的に長浜高校に入学した生徒で
あります。 西予の野村高校
が6人、鬼北の北宇和高校
が5人、内子高校の小田分校、ここ
が23人となっ
ている中、津島は7人、津島のこの7人は全員相撲部です。で、三間はゼロということになっ
ております。 今回の再編計画でも、県外から多くの生徒
が入学し
ている内子の小田分校、長浜高校、三崎高校は、統合とか分校化の対象からは外され
ています。当然です。地域
が努力し
ているわけですから。これ各地域の特に三崎高校に聞きました。三崎高校は、寮費の補助
が1人1万5,000円補助し
ているんですよ。これ町から補助金出るんですね、年間の予算
が40人分で720万予算化し
ています。 未咲輝塾という公営塾を三崎高校生のための公営塾を運営し
ています。地域おこし協力隊を6人採用し
ています。予算は3,200万、合計4,000万近いお金を伊方町は、伊方町に1校しかない高校ということも
ありますけれども、4,000万近いお金を入れ
て、三崎高校存続のための努力をし
ているわけですよ。 長浜高校、今年度からと、こういった話
が、愛媛県で統廃合の話
があるということを当然受け
ての話で
あろうと思いますから、今年度から、下宿の家賃補助を月額3万円以内で家賃補助をすることにしました。入学支度金として1人当たり20万円、入学支度金を支給し
ています。結果として、長浜高校、今年度11人、県外からですよ、11人入学し
ているんですよ。 三崎高校なんかは、県外からこの数字ですけれども、県内各市町から三崎高校に入学した生徒
がいます。宇和島からも多分5人ぐらい三崎高校に行っ
ているんですよ。そういった努力を三崎高校はし
ているし、長浜も大洲市はし
ているんですよ。 ところが、宇和島は何をし
ていますかと。三間の子供たちに、津島の子供たちに、三間高校に行っ
てくれ、津島高校に行っ
てくれという努力だけでは、とてもじゃない
が、高校なんか存続できないんですよ、今の少子化の中で。そういった努力をし
ていますかということを私は聞い
ているんです。 ほかの高校のことを調べることは、私は、これはすぐ調べられましたよ。県のホームページには、この数字
が出
ておるわけですから。なぜそんなことをしないのかと。いや、初めから子供
が少なくなっ
て、津島高校はもうしようがないと、三間高校はもうなくなっ
てもしようがない、そういった思い
が市長や教育長に
あるんじゃないですかと。初めから諦め
ておるんじゃないですかと、私は思わざるを得ないんですよね。今、この数字見
て、教育長、市長、どうですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) もちろん三間、津島両校
が存続しなく
ていいというふうに積極的に考え
ているということではございませんけれども、今、議員からもお話
がありましたように、伊方町といったような町に1校しかない学校のところと、そうでないところとでは、若干状況
が違うのかなというふうに思います。 そして、外から入っ
てき
ていただくことも大切だとは思いますけれども、一方で、それ以上の地元出身の若者
が流出し続けるんだということで
あれば、そちらのほうも大きな問題だと思いますし、ここは力の入れ方としてどちらにより軸足を置くかと、そういう問題で
あるのではないのかなというふうに認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 各市町は様々な取組というものをし
ているところかと思います
が、先ほど浅野議員もおっしゃったとおり、やはり唯一の高校で
あるかどうかというところも力の入り方というところでいうと、それぞれそういった努力を重ねられ
ているんだろうと思っ
ております。 宇和島の場合は、ユニバーシティーとよく海士町のほうでそういったことをやられた方
が言われ
ていた中で、これらを維持し
ていくのは大変難しいよと言われたの
が今から七、八年前でございますけれども、現実に津島、三間の中におきましても、そういった雰囲気というもの
が、なすことはできなかったのは事実でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 長浜高校は、大洲市内には3つ目の高校ですよ、大洲高校、大洲農業、長浜高校ですよ。内子高校の小田分校も、内子高校
ありますよ。小田分校まで、小田町から内子まで車で30分ぐらいですか、上浮穴高校までも多分30分ぐらいだと思いますけれども、要はそんなに各市町に三崎のように、各市町に1校しかないところだから力を入れ
ておるんだと。長浜は、水族館部という特殊なもう全国的に有名ですけれども、要はこういった動き
があるから、長浜とかは、今年度から入学支度金なり下宿の補助なり、そういったことは今年度から始めたんですよ。 当然、市長や教育長は、この地域協議会に出られ
て、これから多分、津島や三間はそういったことになるんだろうなというような推測はついたのだろうと思いますけれども、だから大洲は、これじゃまずいと思うので、長浜高校に対する支援を今年度から始め
て、そして県外から11人の生徒を迎えるという結果は出し
ておるわけですよ。 津島や三間
がそれを出し
ていますかと、皆さん方
が教育長や市長
がそういった努力をし
ていますかと。し
ていないんじゃないですかと、私は思わざるを得ない。大洲や三崎、あるいは内子の小田分校のような、私は、もう今になっ
てもう既に遅いかもしれません
が、いや、こういったことは、4年前の質問で話をし
ているでしょうと。なぜこの間、3年余り努力し
てこなかったんですかと。多分、三間の出身の議員とか津島の議員さんも、それぞれ地域の高校の存続には努力をされ
てきたと思いますけれども、残念ながら、市
がそれに対して応えること
ができ
てこなかった結果だと。 これ、水産高もそうですよ、水産高の県内に1校しか、水産高を南高と一緒にしちゃうというのも、これも宇和島市にとっては非常に屈辱的な、私は屈辱的なことだと、結果になっ
ているのではないかなと。宇和島市
がもっと水産高の存続のために、もうまだですね、県外にも水産高校は
ありますから、県外から迎えるというのはもしかしたら難しいことも
あるかもしれませんけれども、県内の学生にこの水産高校に来
て、家賃も安くしましょうと、いろんな学習支援もし
ていきましょうと、そういった支援もし
ていくので、ぜひ水産高校に来
て、フィッシュガールを目指しませんかというようなアピールを、私はもっとすべきこと
がいっぱい
あったのではないかなというふうに思います。 少し時間も大分過ぎましたので、次の質問に移ります。 最後に、伊達博物館建て替え事業についてお伺いをしたいと思います。 午前中も、山瀬議員と槇野議員
が質問をいたしました。若干内容は、通告よりか若干変わるかもしれませんけれども、質問をしたいと思います。 先月、建築及び展示の基本設計に対する市民説明会
が合計7回行われました。まだホームページ上にはその報告、これは、先ほどの質問の中で、10月上旬に報告についてはアップしますというふうに言われ
ておりましたけれども、説明会を終え
ての総括はどのようにされ
ているでしょうか。教育委員会、お願いします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 今、議員おっしゃられましたとおり、計7回、5会場で説明会を行いました。合計で230名、質問者は延べ34人でした。 説明会で多くの意見
が寄せられた地震・津波対策については、万全を期し
てまいります。また、大型バスを含めた駐車場についても、多くの御意見をいただきました。御承知のとおり、現地では解決できない課題も
ありますことから、市内全域に範囲を広げ
て考えるべき課題だとして取り組んでまいりたいと思います。 なお、説明会における様々なたくさんいただきました質問、そして回答につきまし
ては、これも先ほどお答えいたしましたとおり、10月上旬までには、宇和島市ホームページにおいて公表する予定とし
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) そんな総括なんですね。それはそれでいいです。 それで、さっき午前中の質問の中で、私びっくりしたのです
が、もう実施設計をやっ
ているというふうに聞いたのです
が、もう実施設計は始まっ
ているんですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 実施設計作業には、もう入っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) もう既に実施設計に入っ
ているということなんです
が、基本設計の説明会を経
て実施設計に至るまでに、基本設計から、市民からいろんな様々な意見
が出ました。議会からも意見を出し
ております。そういった意見を踏まえ
て、基本設計から実施設計に至るまでに、こういったところは変更しましたということは
ありますか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) まだ入ったところでございまし
て、今御質問の
あったことにつきましては、私どものところまで届い
ておりませんし、まだその段階にも至っ
ていないというふうに認識をし
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) それでは、実施設計にもう既に作業等入ったということなんです
が、いろんなこれから変更点
が、市民説明会の、あるいは議会の議論を経
て、実施設計をやっ
ている最中に、内容の変更というのは可能なんですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 基本設計部分というのは、設計全体の中の概要部分というふうに認識をし
ておりまし
て、今後実施設計を進め
ていく中で、基本設計のところから変更になる点というのは、
あってしかるべきだというふうには考え
ております。 したがいまし
て、部分、部分、詳細なところで変わっ
ていくものというのはございます。ただそれについては、設計
が全て取りまとまった段階で、改めて御説明をするべきものというふうに考え
ております。それまでは、いろんな途中経過として検討を重ね
ているという状況だと認識をし
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 細かな変更はできるということらしいのです
が、要は大枠として基本設計の大枠としては、要は説明会と議会での議論を経
て、大枠は認められたというふうな認識なんですね。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) いろいろ賛否両論
あるところについては、受け止めをし
ておりますけれども、大枠、今おっしゃられた大枠といたしまし
ては、お認めいただいたという認識を持っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) そこで問題なの
が、今日午前中、槇野議員も言われ
ておりましたけれども、新しい博物館完成後の維持管理費用、要はランニングコストですね、ランニングコストの問題で
あります。説明会の場でも、多くの市民の方から質問
が出
ておりました。 午前中の質疑の答弁の中で、具体的な金額は、今示すこと
ができないというふうに言われ
ておりました。私は、博物館のような入場料を課しながら、到底黒字経営
が見込めない施設というものを建設する場合、どの程度の支出ならば市民の理解
が得られる施設なのかということは、当然説明をし
て、理解を得る努力は、必ず私はしなければならないと思います。 実施設計に入る前に、想定する維持管理費用は、もう実施設計に既に設計に入っ
ているんですけれども、この維持管理費用、ランニングコストというの
がどのくらいになるかというのは、示すべきだと思います
が、要は現状ではこれは示すことできない。例えば大体1億5,000万とか、大体現状の倍とか、そんな大枠でいいと思うんです
が、そういった大枠でも示すこと
ができないんですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 現段階では、具体的な数字というのは差し控えさせ
ていただきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) いや、そんな維持管理費用もランニングコストも分からないのに、分からないのにですよ、どれだけか分からない、2億かかるのか3億かかるのか分からないのに、この建設を認めること
ができますかと。 だから、これ
が例えば今現在8,000万で
あったとして、いや、1億2,000万ぐらいで維持管理費用については、何とか抑えるようにします。そういった努力をし
ていきますので、建設自体認め
てくださいと、市民の皆さんということをやるんで
あればまだしも、幾らかかるかも分からないのに、この建設を認め
てくれというのは、これは絶対に駄目でしょう。そう思いませんか、教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 午前中の答弁にも
あったんですけれども、維持管理費用に関しましては、展示設計業務の中の運営計画業務の想定や維持管理費の算出も、その展示設計業務の中に含まれ
ておりますので、この時点でお示しすることは控えさせ
ていただきたい、そういう趣旨でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 私は、1億何千何百何十万かかりますとは聞い
ていないんですよ。今の8,000万の基準として、おおむね1.何倍ぐらいで、維持管理費用は収めるような建設物を博物館を造りますということぐらいもできないんですかと。2億、3億かかるのに、その建設を認め
てくれというのは、これは無理でしょうと。例えばですよ、議員の方
が、いや、3億かかっ
てもええという議員もおるかもしれませんけれども。 大体これぐらいなので、こういった施設なので、その分の市民の負担は要りますけれども、市民の皆さん、この建設を認め
てくださいというの
が、本当じゃないですか筋じゃないですかと。幾らになるかも分からんのに、建設を認め
てくれというのは、おかしいでしょうということを言っ
ているんですよ。おかしいと思いませんか、教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 繰り返しになりまし
て、申し訳
ありませんけれども、今の時点ではということでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 市長、どう思いますか。幾らかかるのか分からんという建物を認めることはできますか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) これまでの答弁の中におきましても、現博物館におきましては、大体8,000万円ぐらい。そして、今日の答弁の1億という数字は、ちょっと私、記憶にないのですけれども、そういった中で、面積
が倍近くなるということで、そういった面積に応じ
て上がるだろうということは、もちろん認識し
ております。 ただ、数字というもの
が独り歩きよくし
ているこの中で、やはり業としてこれらをお願いし
ている以上、これら
がある程度取りまとめるまでは、そういった数字については、今のところ、我々も認識をし
ていないということでございますので、御理解いただけたらと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 後、武田議員も同じような質問をされますので、次に任せたいと思います。時間もないので、任せたいと思います。 私は、幾らランニングコスト
がかかるような施設を、分からんのに、これだけの施設を造らせ
てくださいということを、それは市民
が納得するわけないですよ、それは絶対駄目です。大体でいいので、細かく何十万まで出せとは言いませんから、1億何千万ぐらいで何とか抑えるように、そういったものの施設を造ろうと考え
ておりますと、それを超えるようなことになれば、施設の縮小を考えますというようなぐらいで、私はいいと思うんですけれども、それすらできない。これはまだ、私はとても認めること
ができないというふうに思います。 それで、ちょっと時間もないので、はしょりますけれども、学芸員のことは、少し今日はパスをし
ておきます。 宇和島市の環境基本計画では、公共施設への太陽光発電設備の導入を積極的に進め
ているところで
あります。当然、伊達博物館でも太陽光パネル
が設置されることになっ
ております
が、基本設計を見る限り、随分と小規模な設備のように感じます。新博物館で必要とされる電力を、この予定される太陽光パネルでどの程度カバーできる施設となっ
ているのか。これは、教育部長ですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 創エネルギー量を増やすために、太陽光発電の設置エリアを増やすことを検討いたしました
が、展示室、収蔵エリアの真上につきまし
ては、漏水リスクを少しでも減らすということで、日常的に目視での確認
が必要で
あることや、発電効率のよい南面につきまし
ては天赦園に向い
ているというところから、意匠的な配慮をする必要も
あり、そういったことから、設置面積はどうしても限定的なものとなっ
てまいります。 必要とされる電力をどの程度カバーできるかという御質問でございます
が、設計上のエネルギー使用量の算出自体
がこれからで
あることから、現段階で数字的な算出はでき
ておりません
が、一定の温度・湿度を保つために空調の使用
が常時となり、多くの電力を必要とする博物館の特性上、その大部分をカバーすることは困難で
あるというふうに考え
ております。 今後につきまし
ては、創エネルギーの観点だけではなく
て、建物本体による遮熱効果等、省エネルギー化に努めながら、設計を進め
てまいります。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 私、文化・スポーツ課にお聞きしたところ、5キロワット、5キロワットというと、山本議員にお聞きしたのですけれども、家庭用の太陽光パネルと同レベルのものしかつけないということのようなんですね。これ今、宇和島市
が7か所、132キロワットの太陽光パネルを7か所つけ
ております。合計132キロワット、1か所当たり19キロワットになります。 隈研吾さん
が多く設計をした梼原町も太陽光パネルをつけ
ておるんです
が、25か所です。25か所、合計463キロワット、宇和島の3倍以上、4倍近くです。梼原町は、太陽光パネルを設置し
ております。隈研吾さん
が設計をした建物も、全ての施設で太陽光パネルを設置し
ております。梼原町にお聞きしたところ、役所も含め
て公的な施設の電気料は、ほぼ自然エネルギーで賄え
ているのではないかというふうに言われ
ておりました。 宇和島市の場合、環境基本計画、
市民環境部長が担当です
が、環境基本計画
ができ
て、これからどんどん自然エネルギーを、化石エネルギーを使うのではなく
て、自然エネルギーを使っ
ていくんだというようなことで
ありますけれども、たった5キロワットですよ。たった5キロワット、デザイン
がどうかは分かりませんけれども、少なくとも隈研吾さん
が設計をし
ている梼原町のほとんどの施設で太陽光パネルを設置し
て、その太陽光パネルによる自然エネルギーで、公的な施設の電気代は賄え
ているという事実
があるわけですから、宇和島市もどのような形を取ればいいのかというのは、私はデザイン上、分かりませんけれども、たった5キロワットはあんまりじゃないかと。 少なくとも、宇和島市の平均で
ある19キロワットぐらいの太陽光パネルは設置すべきではないかと考えます
が、いかがでしょうか。これは、市長にお聞きしましょう。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 今の、どういった経緯でそうなったかは、ちょっと私も十分に分かっ
ておりませんけれども、これも貴重な御意見ということで預からせ
ていただい
て、果たしてそういったこと
ができるどうかは、まだ不明でございますけれども、検討し
ていきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) ちょっとぜひ再検討をお願いします。 現在、伊達博物館に展示し
ている所蔵品の多くは、伊達家及び伊達文化保存会
が所有し
ていることも
あり、伊達博物館に展示するに当たって、宇和島市と伊達家、あるいは教育委員会と伊達家及び伊達文化保存会との間に、いろいろな取決め事項
があると思います。 現在の取決め事項、契約はどのようになっ
ているのでしょうか。文書で交わし
ているので
あれば、これは公開すべきと考えます
が、公開することは可能でしょうか、教育部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) 宇和島伊達藩に関するもので博物館にお借りし
ている資料につきまし
ては、全て伊達文化保存会の所有でございます。説明会の中で、伊達家という発言
があったかもしれません
が、それにつきまし
ては、訂正をさせ
ていただきたいと思います。 開館以来、資料は無償でお借りをし
ております
が、今ほどおっしゃられた取決めに基づく支出といたしまし
ては、平成16年の伊達文化保存会との協議の結果、平成18年度から支出をいたし
ております。現在は、平成22年4月に締結をいたしました覚書に基づい
て、修理
が必要な文化財に対して、美術品修繕補助金として、年間1,000万を限度に支出をし
ております。この修繕補助金は、計画的な修理に基づき支出をし
ており、全体修理のめど
が立ち次第、見直すこととなっ
ております。 また、これとは別に、現博物館での展示替えの際に、美術品の点検や蔵出しにつきまし
て、宇和島伊達文化保存会に御協力をいただい
ておりますので、これに対する対価といたしまし
て、教育謝礼金を支出し
ております。こちらにつきまし
ても、今ほど申し上げました覚書の中にうたわれ
ており、入場料の半額を基準として、上限250万円というふうになっ
てございます。 なお、当該覚書は、公文書となりますので、公開につきまし
ては、情報公開条例に基づき対応させ
ていただくべきものと認識をし
ております。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) ぜひその文書については、担当の委員会のほうで公開し
ていただければと思います。 今ほど言われました伊達博物館の入館料と協力謝礼金の推移なんです
が、これを見ると、令和4年度は、これ予算ですけれども、令和3年度までの決算です。平成29年
が557万2,000円で、協力謝礼金、この協力謝礼金
が全て伊達文化保存会に行っ
ているとは思いませんけれども、263万3,000円で、250万円を超え
ています。平成30年
が408万5,000円で、268万9,000円、入館料の割合からいうと65.8%になっ
ています。 令和4年度の予算も入館料は340万と見込んで、協力謝礼金
が194万6,000円で、50%を大きく超え
て57.2%という数字になっ
ていますね。こういった数字になっ
ているんです
が、ここらあたりも、もう少し明確にし
ていただきたいと思います。 もう一つ、修繕費なんですけれども、これも伊達博物館
ができたときには、全て伊達博物館の所蔵庫に入れるということになるので、伊達文化保存会の方々のお手間をかけることなく、展示
が可能になっ
てくると思うんです
が、そうなっ
てくると、この協力謝礼金の在り方というのも見直す必要
が出
てくるし、当然、修繕に関しても、宇和島市
が主体となっ
て、これは修繕する必要
がある、修繕する必要はないというのは判断をし
て、修繕業者と宇和島市との直接契約によって修繕をするということを、私はやるべきだと思うんです
が、それについてはどうでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、今ほど議員のほうからも
ありましたように、補助金、あるいは協力謝礼金等につきまし
ても含めまし
て、新博物館の開館までに、一つの整理をしなければならないというふうに考え
ておるところでございます。その一つのやり方として、収蔵品全てを寄託し
ていただく方向で、現在調整中というふうになっ
ております。 また、現在、伊達文化保存会さん
が所有し
ている資料につきまし
て、調整中と今申し上げましたけれども、寄託をし
ていただいたという場合におきまして、所有権は所蔵者にございます。博物館や美術館で保管、展示等を行うということでございます。 当市の場合は、この所有権は伊達文化保存会に残したままになりますけれども、博物館は保管に当たって、自己の所蔵品と同様に都合に合わせ
て展示、研究
ができるということになります。 今、おっしゃいましたように、そういった状況になりますので、ただし経年劣化等による修繕は、所蔵者
が行うことになりますので、市
が修理業者と直接契約することにはなりません。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。
◆13番議員(浅野修一君) 以上で質問を終わります。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、浅野修一君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 市民クラブみずほの武田でございます。 通告に基づきまし
て、一問一答で質問をさせ
ていただきますので、簡潔な御答弁をお願いいたします。 通告からあまり離れた質問をいたしますと、答弁の内容
が分かりにくい事案
がございまし
て、追加の質問をするということになっ
ていますね。どうもお答えをいただけないというような前触れ
がございましたので、注意深い質問を心がけたいと思います。 今日は、子育て支援の必要性について改めて確認をし
て、宇和島でどのような子育て支援、あくまでも括弧書きで、本当は少子化対策なんですけれども、子育て支援で少子化対策をしようという趣旨の質問で
あります。そういう子育て支援をどういうふうに行ったらいいかということを、一緒に考え
てみたいという時間にしたいと思います。 子供
が胎児のときから小学校に入学するまでの間、しっかりと支援すると、20年、30年後に国の財政
が節約されるというデータは、もう1960年代から始まったデータによって明らかでございます。最も有名なもの
が、アメリカのペリー幼児教育計画というものでございます。節約というと言葉は悪いですけれども、しっかり妊娠中、そして、子供
がとても小さい頃に手を差し伸べ、愛を注ぐということ
がいかに大切かというの
が、データ上も示されたということで
あります。 一方、現代叫ばれ
ている危機感の中には、妊婦の貧困、あるいは幼児教育現場でのルーズな対応、質の高い幼児教育を求められる研究結果
があるにもかかわらず、残念な事象
が発生したりし
ている。そして、一番の問題は、どうも家庭
がおかしくなっ
ている。家庭の教育力、地域の教育力、どうも全て
が滅失し
ているように感じ
ている部分
が多うございます。 大人になっ
て収入
が十分ないということになると、残念ながら犯罪に手を染めたりするということになる場合もございます。犯罪を減少させたり、社会福祉への依存から脱出をしたり、医療費の削減につながるという子供たち、あるいは子育て環境への投資というの
が、とても有効なものという理解を共通認識として持っ
ていただきたいと思います。 子育ての問題を数字に置き換え
て大変恐縮なんですけれども、アメリカの株式の過去50年間の運用実績、5%少々で
あります。しかし、子供に対する投資の効果は、年で7.7%と推計され
ているというの
が、さきの御紹介いたしましたペリー幼児教育計画で
あります。 この計画というのは、未就学児に対する子育て支援
がいかに費用対効果の部分で効果
が上がるよという研究で
ありますので、後の質問に全て
が当てはまるとは思いませんけれども、地域総
がかり、社会総がかりで子育て支援、子供たちを育んで、何とか愛郷心も含め
て、この地域、あるいは日本、あるいは地球というかけがえのないふるさとにプラスに生き
ていただける人類を育て
てまいりたい。おこがましゅうございます
が、思っ
ております。 まず、質問でございます。伊達博物館について御質問いたします。 計量し
ている効果を具体的にお教えください。どなた
がお答えいただけますでしょうか、金瀬教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、入館者の見込みについて申し上げますと、伊達博物館の来訪状況
がコロナ感染拡大前と、直近3年間の平均で、年間1万4,000人程度では
あります
が、平成24年には3万5,000人の来訪
があり、宇和島城の来訪者も5万4,000人を超える年
があることから、地域として潜在的なポテンシャルは5万人程度を有し
ているというふうに考え、さらに訪問観光客の動向から、新伊達博物館の入館者数を仮に5万人というふうに見込んでおります。 議員
がおっしゃっ
ていらっしゃいます計量した経済効果ということなんですけれども、現段階で具体的な試算はなかなか難しいところも
あるんですけれども、例えばの話として、5万人の入館者の2万人
が市外の方というふうに仮定し
て、その半分の1万人の方
が市内で宿泊、飲食などにより1万円を消費したというふうに仮定すると、1億円の効果
が当市に波及することになります。実際はこれ以上の消費行動も期待できる。できるだけその効果
が大きくなるように、工夫をし、努力もし
てまいりたいと思います。 さらに申し上げますと、伊達博物館は、宇和島の歴史・文化の継承、郷土学習・市民交流の促進、そして伊達文化エリアの観光拠点という3つの使命を掲げ
ております。次世代を担う子供たちの郷土愛を育む効果、そして、生涯学習や生きがいづくりの促進に寄与する効果、市内の文化施設をつなげることによる相乗効果など、これまでの説明で申し上げました。これはなかなか数値には表せない計量しにくい効果では
あると思いますけれども、この効果も高め
ていくような取組をし
ていく必要
があるというふうに認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 午前中、槇野議員、そして午後、浅野議員
がおっしゃいました。それ、金融機関、これだったら貸しませんわ。担保
があるからね、宇和島市の場合は、貸しますけれども、その経営計画では、まず融資は受けられないと思います。融資を受けられるからいいという、いい事業だとまでは申しませんけれども、とてもその計画、効果の計量は甘いというふうに思います。 宇和島城の5万4,000人、これ朝のラジオ体操の方、入っ
ているんじゃないですかね。シロシタの観光案内の数字じゃないですけれども、観光物産協会のメンバーに知らされた数字、実際に観光案内した人は、3分の1もおられませんでしたよね。数字の訂正
が、私の質問の前日の夕方ございました。これ5万というのは全く、私は根拠はないというふうに思います。そんなにまず来ないですよ。 宿泊
が1万人、これ宿泊1万人というと、宇和島の観光の入り込み客のうち、プラス1万とお考えですか。それとも観光目的、あるいはビジネス目的も含め
て、新伊達博物館
ができるからということで、重複するんだけれども1万人ほどは見込むというふうな仮説ですか。これ通告の範囲内だと思います
が、いかがですか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 伊達博物館を見るためだけの方を想定し
ているわけではございません。ビジネス目的で
あったり様々な観光目的で
あったり、ついでにと言ったら言葉は悪いかも分かりませんけれども、宇和島に来た以上、伊達博物館
あるんだなということで、来
ていただける方はいらっしゃるというふうに思っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 確かにいいものを建て
て、展示の企画などもほんと十分に練っ
て、お金をかけ
て企画展などを計画することによって、お客さんたくさん、見学者、拝観者、たくさん集めようというのは、いいと思うんです、目標としては。 だけれども、現実的にどうかということを質問、今回は私はさせ
ていただくんです。それは、後の質問通告を見たらお分かりかと思うんです。効果測定は十分じゃないということで、私はイメージし
て、2番に移ります。 管理運営の費用をいかほどと推計し
ているか。午前、午後の答弁と重複する部分は結構ですので、端的にお答えください。男らしく、し
ていないなら、し
ていないというふうにお答えください。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 本当に今御指摘
ありました
が、繰り返しとなっ
て恐縮でございますけれども、維持管理費用につきまし
ては、展示設計業務の中で検討を進め
ているところでございまし
て、維持管理費の増額は避けられないものと考え
ておりますものの、運営内容等について現在まだ検討中ということでも
あり、現段階においては、数字として具体的にお示しすることは困難な状況でございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 面積に応じ
て管理費等は増えるだろうというふうなイメージは持っ
ておられる。そして、人件費も増えるだろう。その検討をし
ている、精査中という言葉を使われました
が、そういう仮定の数字も、仮説を立てた上の数字も出
ていないというね。 浅野議員も御質問なさいましたけれども、現状、伊達博物館の管理運営に修繕費等も含め
て8,000万円かかっ
ていると。じゃ、その倍ほどかかりますよねというのは、市民の皆さん、当然持たれる印象だと思うんです。これ、私、印象操作し
ているつもりは
ありません。大体倍ほどかかるのかなと、2階
が今までの伊達博物館なんやろう、1階は新しいものできらいな、倍ほどかかる。倍よりちょっと安くしますので、1億5,000万。 それに加え
て、カフェ
ができます。カフェ採算乗らなかったら、その赤字補填をしなければなりません。いかほどかかるのか、それもプラスされます。そして、5万人の来館者を集客するための努力、これ幾ら館長さん
がおもしろい格好をし
て、いらっしゃいませといっ
ても、なかなか5万人を維持することはできません。 ですから、新たなスタッフの増員で
あったり、新たな展示物、展示企画の変更など
が必要です。何年に1回、どれほどの投資をし
て、5万人を維持するおつもりか、お答えいただけますか。どれぐらいのもくろみ
が要るのか、金瀬教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) これも繰り返しになりますけれども、そういった指定管理者、指定管理するかどうか、あるいはイベントとしてどんなものを盛り込んでいくかどうか。そういったことも含め
て、維持管理費につきまし
ては、展示設計業務の中で検討を進めることとし
ておりますので、今この場で、私自身も具体的な数字を認識でき
ているわけでは
ありませんので、ということでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) いや、5万人想定し
ているとおっしゃったので、その5万人を維持するために、経営努力をどうされますかということです。そういう数字も持たずに、この45億の投資
が行われる。そして、年に維持管理として1億5,000万、そしてプラス例えば5年に1度、1億の展示替え費用
がかかったら、2,000万プラスですわ、1年間に、そういう計算になるんですよ。 民間
が店舗経営しようと思ったら、それぐらいかかるわけですよ。およそ2億かかると。いや、2億じゃないだろう、1億8,000万だろうと、それぐらいかかるわけですよ。1億8,000万から
あったら、どれだけのこと
ができるのだろう、2番からいくと、ということになる。 じゃ、1番の質問の最後です。 この建物というのは、どれだけの費用
がかかるものだろうかという質問です。償却資産はいかほどで、年額でどれほど償却費を見積もっ
ているかということです。これは、教育部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君)
片山教育部長。
◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 償却資産につきまし
ては、市の固定資産として完成後公表し
ていくこととなります。減価償却となりますと、建物など構造物の取得金額という考えから、建設工事費を基礎に算定するという観点となります
が、こちらから申し上げますと、令和4年6月の時点でお伝えいたしました事業費概算のうち、建設工事費の見込み額は約33億円というふうになっ
てございます。 これもあくまで概算で
ありまし
て、実施設計後におきまして、また精査の上、設計額として固まっ
ていくものというふうに考え
ておりますけれども、この建設工事費を取得価格と捉え、固定資産税の考え方
が取られ
ておりますけれども、鉄骨鉄筋コンクリート造の経過年数は50年ということになっ
ておりますので、この経過年数によって係数を掛け
ていく方法により、台帳価格となっ
ております。 工事価格
が決定した後になりますけれども、例えば概算額で
あります33億円を取得価格とすれば、毎年度約5,300万円の減価償却費になるものと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 建物だけでそれだけ償却費を本来なら見なければならない。行政は、別に所得税の課税所得を見られるわけじゃ
ありませんから、その償却費
がどれだけになろう
があんまり関係ない。 だけれども、更新ということ、あるいはこの投資
がどれだけ、例えば50年建物
がもちますと、だから年額幾らです。そして管理運営費
が幾らかかります。だから、実際に伊達博物館を建てたら、これだけのお金を費用として見
ておかないと、バランス感覚取れませんよという感覚、イメージというのは持っ
ていてほしいですね。 もう2億超えましたよ、今ので、2億超えました。毎年、2億超えます。償却費と管理運営費で2億超えます。この数字、独り歩きするかもしれない、けしからぬことを言った。数字、独り歩きしたらいかんのですか。50億かかるけれども、市の持ち出しは6億、7億、8億で済みます。これ数字、独り歩きし
ているじゃないですか。負担
が、市の負担は、市の持ち出しは、幾らです。こういう数字は独り歩きし
ていいですか。ダブルスタンダードを持ったらいかん。 概算で
あるけれども、これぐらい見積もっ
ていますという正直な情報公開
があってこそ、自由な意見、議論
が発生する。その自由な議論
が行われた後の、最終的には多数決なのかもしれません
が、その多数決の結果
が正しいということ
が担保される。これ当たり前のことですよ。法律を勉強され
ている方なんかは、もう完全にこれ論文試験で出るような、言論、自由主義と民主主義と、どういう位置づけかということだと思っ
ています。 2億超えるお金を宇和島
が使うんですよ。新伊達博物館に毎年、償却費も入れ
て。それだけのお金
があったら、何
ができるだろうというイメージを、市民の皆さんは持っ
てください。 図表を出し
ていただけますか。幾つか準備し
ています。 これ
が、御夫婦
が平均的に理想とし
ている子供の数、それと予定の子供の数、少子化、少子化と言うけれども、これぐらい持ちたいなとか、これぐらい予定し
ているんだよ、うちの夫婦はという数字は、そんなに落ち
ていないのです。 次の表です。だけれども、実は理想の数、持てなかった。予定の数、持てなかった。残念ながらという、その理由は何でしょうというの
が、この表です。 その次の表、これも同じようなことで、これは、白とグレーと濃いグレーとで、理想何人で、何人できたということで、下回り方、下回った理由は何でしょうという、7の5という表のちょっと細かくしたものです。これもどこ
が理由なのかなというのを、ぜひ注視し
ておい
てください。 ちょっと早いですね、その前に戻っ
てください。ここで欲しいけれども、できなかったという方、これはいろんな事情で
あるんですね。その次
が、これ今の、欲しいけれども、できなかったということです。どれぐらい不妊について悩んだり、心配なさったり、実際に検査したり治療をしたかということ
が、これですよ。とても多いんです。 ですから、私も以前から、つくりたいけれども、できないという方に手を差し伸べましょうということをずっと言い続けたのは、これなんですよ。いろんな理由で、できない方はおられます。治療でできる方も
あるというのは事実なんです。数字ちょっと忘れましたけれども、4組に1組以上は治療によってできます。だから、こういうことなんですね。 だから、少子化対策について、どうしたらいいだろう。括弧書きで、子育て支援というふうに冒頭に申し上げましたけれども、何に手を差し伸べたらいいかということ
が、このあたりのデータを前提にし
て、お話を進めたいということです。 これ、長谷川じゅんじさんから、この月曜日に発表された社人研の最新の資料を頂いたものです。所管のほうには、PDFのリンク先をお送りし
て、共有しようよというようなことをいたしました。 これ見
て、何か感じるところは
ありましたかという質問は後に回し
て、通告どおり、こういうデータ
がある中で、子育て支援をどう進めるか、お尋ねをしたいと思います。これはやっぱり、岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も公約として、子育て支援の環境の整備というものをうたわせ
ていただきまし
て、まだまだ道半ばではございます
が、経済的支援を含め
て、様々な取組というものを行っ
てきたところでございます。 今後とも社会環境の変化に敏感に反応しながら、本当に必要なものというものをやっ
ていきたいところでございます
が、議員おっしゃるとおり、少子化の問題というもの
が、子育て支援のみで解決するものではないということは、先ほどの数値にも
あったように、そうした現在の宇和島の状況から見れば、それらはそうだろうと、そう認識し
ております。 ゆえに、まずは結婚かもしれない。そして妊娠、出産、そして子育て環境かもしれない。こういったこと
がやはり一連となっ
て、これらの施策
がしっかり折り重なっ
ていくこと。そして、担当部署
がこれらに対してサービスをしっかり提供し
ていくこと
が重要で
あろうと、そのように認識し
ているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 私
が作ったメモ書きを、まるで岡原市長は見られたようにですね。いや、実は結婚の支援と書い
ているんですよ。 日本は、戸籍上の夫婦の間の子供じゃないと、権利
が十分に保障され
ていない環境に日本国はございます。だんだん改善はされ
ていますけれども、そういう環境に
あります。ですから、婚外子というのは、言っ
ていいのかな、微妙な表現ですけれども、そういう子供さんというのは、社会的になかなか御苦労なさるという事実
がございます。 そういうことからすると、御結婚をし
ていただきたいというふうな事業
が大切だと思うんですけれども、今後、宇和島に若い人に残っ
てもらうために、あるいは若い人に来
てもらうため、結婚支援という意味では、何かおもしろいプラン、御発想はないですか。ちょうど来年の当初予算を考え
ていくタイミングだと思うんですけれども、岡原市長の柔軟な頭で。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 今回の9月議会における様々な一般質問に対する聞き取りの中におきましても、今回、来年度どうしていくのかということを、逆に議員さんから御指摘
があったということも聞い
ております。 先ほど申し上げたとおり、子育て支援の、それは中身では
あったところでございますけれども、これらについてもしっかり考え
ていくように、今は具体的な何かを持ち合わせ
ているわけでは
ありませんけれども、そういった取組に変えること
ができたらと考え
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) そうして、ちょっとお触れにはならなかったんですけれども、以前、プレコンセプションケアということで、妊娠までに母体を大事にし
てくださいよ、お母さんになる体なんですからというようなことを、パートナーと一緒に母体を考えるというような教室、研修なんかというのを各地の自治体
が行い始めたという御紹介をしたこと
があるんですけれども。 やはり先ほど、子供つくろうと思っ
ても、できないという御家庭
がある。その原因には、女性の体に原因、体調に原因
がある場合も
あるし、男性の体に原因
がある場合も
あります
が、やはり母体をいかに育んであげるか。過度に痩せることを美しいと思ったりし
て、無理な食制限などをすると、母体としての体としては残念な、不妊とかいうような結果を導くことも
ある。 これ、レベルの高いスポーツ選手なんかは、若い時代に無理をし
てしまうと、不妊に至るというようなこと
が最近発表され
ていますけれども、メディアなどでも取り上げられたり、学術的に発表され
ていますけれども、そういう意味では、プレコンセプションケアなどの事業には、ぜひお取組いただきたいんですけれども、岡原市長、いかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 最近ちょっと物覚え
がよろしくなく
て、言葉をお聞きし、説明を聞く中で、ああ、そういったお話をいただいたなという認識でございますので、頭に置い
て検討をし
てみたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) お願いします。 じゃ、また1番と関連づけ
て意地悪で、すみません。2億、年にかかります。医療費、宇和島無料化、中学3年生までいたしました。よその自治体は、もう中学じゃなく
て、高校まで無料にしようかなんていうようなことを言い始め
ています。 これは皆保険制度
があって、所得税の医療費控除
があって、高額療養費の制度
があって、これは、本来は国
が日本の子供たちの医療は国
が責任を持つとかというような考えで
あるべきで、そこらはちょっと岡原さんと、そこは通じ
ていると思うんですけれども、よその自治体
がやったらやらざるを得ないですね。宇和島だけは金かかるんか、だったら、とても人、残っ
てくれないというのは実際だと思うんです。 これ、医療費無償化を行いました
が、その効果の分析と今後について、お尋ねし
てよろしいでしょうか、岡原市長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 先ほども武田議員のコメントに対して、私も、これやはり国
が責任を持っ
てやるべきだと思いますし、また、市長会を通じてそういった要望を毎年し
ているところでございます。 そして、当市におきましては、令和3年4月から、医療費の15歳までの無償化というものをスタートしたところでございますけれども、令和3年度の実績というもの
が今出され
てきたところでございます。 当初、これは予算化するときでもそうですけれども、試算をし
て、これぐらいいくだろうということで見込んで
いたところからは、やはり少なく、実績としては少ない状況で
あると。ただ皆さん御承知のとおり、現在のコロナ禍におきましては、病院の医療頻度等々については平時ではないという認識、これ単なる認識でございますので、今後アフターコロナ、ウィズコロナの中で、これら実績
が積み上がっ
ていった中で、大体の平均値で
あるとか、これ
が実際のところだろうということ
が分かっ
てくるだろうと思っ
ております。 この医療費無償化に対する教育現場の声としては、当初もちょっとお話しし
ていたんですけれども、学校で、なかなか病院に親御さん
が難しいということ
が、先生のほうから、病院に行っ
てということ
が言いやすくなったで
あるとか、また、歯科検診におきまして、虫歯
ができ
ていても、なかなか治療に行っ
てくださらなかった。そのことに対して、先生たち
が、もう大丈夫だからということで言っ
ていきやすいような状況になったということは、聞い
ているところでございます。 以上でございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 数字の面での効果というのは、なかなかはかりにくいと思いますけれども、歯科の無償化は、確実に将来医療費、将来の子供たちの健康というのに確実につながりますので、これは大正解で、私も大賛成でございました。 医療費無償化の効果については、今後ということ。そして、費用
がどれだけかかったかということも、コロナ禍で
あるという特殊な事情も考えなきゃならないので、まだはかりかねるというふうに承知をし
て、次に進みたいと思います。ただ、1番のほうに返れば、18歳まで無料にしたって、お金は足りるわけですよ。 次、3番です。給食費助成拡大について、現在1食当たり100円の助成
が行われ
ております。この給食費の助成拡大を、子育て支援というようなことで行うようなおつもり
があるかどうか、岡原市長にお尋ねをします。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 給食費の負担軽減事業につきまし
ては、議員の皆様よく御承知のとおり、コロナ禍の中で、各御家庭に対するいろんな負担というもの
がかかる中で、これらは今も継続し
て進め
ているところでございます。 あわせ
て、さきの議会におきましては、材料費の高騰部分についても、これらを手当てし
ていただける議決をいただきまし
て、現在それらを合わせ
て給食というものは運営をされ
ているところでございます。 ですから、今たちまち何かをというよりかは、今の情勢というものを見極めながら、今後どのようになっ
ていくのかは、その時々の分析をしながらということになろうかと思いますので、そのときにしかるべき決定というものをし
ていきたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) これも国のせいにしたらいかんのですけれども、学校給食法でしたっけ、法律
があって、その中で、ここから施設整備費だ、作る人の人件費だとかというのは、国
が手当てし
て自治体
が持つよと。食材費と光熱費あたりですか、は保護者負担を認め
てもよいという法律
があって、宇和島の場合は、食材費だけになっ
ているんでしょうかね。ちょっと詳細、細かいところまで分かりませんけれども、そういう法的な立てつけで行われ
ているというの
が実際です。 そして、それに余分にというか、子育て世帯の支援のために100円補助、あるいは無料にしますよという自治体
がぽつぽつと、ぽつぽつというと失礼です
が、どんどんと増え
ている。だから、これも本当は、先ほどの医療費と同様に国で考え
てもらうとありがたいなと思います。 ここで何
が言いたいか。医療費の無償化というのはばらまきですし、給食費の助成というのも本来、お腹に入るものぐらいは、自分ちで賄おうやと。だけれども、収入
が十分ない方は、こういう手当てで助けますからというの
が私は本来の姿だと。病院に行っ
て、ただというと、やはりコンビニ受診にもつながりますし、悪くいうと健康管理、あんまりしないでもいいじゃないか、病院へ行ったら、ただなんだからという風潮を生みかねない。 昭和40年代に、高齢者の医療費無償化
が行われたときに、これ冗談みたいに、あそこのじいちゃん今日来
ていないな、どこか悪いんやないのかといっ
て病院の待合室で言われたと、そういうこと
が起こる。今レジ袋有料になっ
ていますけれども、レジ袋いっぱいの湿布薬なんかをもらっ
て帰っ
て、孫
が部活中に足痛めたというたら、じいちゃんの
があるけん、やれやという
てから、大分湿布薬を出したりし
ておったと。 だから、こういうこと
が起こりかねないので安易な無償化というのは、しちゃ駄目なんじゃないかという、私意見を持っ
ています。だから、ばらまきと言った。 ばらまきを本当にするというのなら、すみません。これも私、触れたこと
があります。ロシアの母親資本制度です。ロシアというのを出すのは、これけしからぬと言われるかもしれません
が、こういう制度のいいところはいいと。プーチンさん
が、子づくりしろと命令したわけじゃなく
て、母親資本制度ということで、一般女性の年収の半分から年収の100%ぐらいまでのお金をばらまいたのです。ただ、これだけ特殊出生率
が上がるというデータ
があるんです。 ですから、先ほど医療費の無償化のところで言いましたけれども、健康管理頑張っ
ている人は、医療費無償化され
てもメリットはない。だけれども、子育てにかかるお金、例えば200万、300万、あなたに差し上げますよと。あるいは第2子から差し上げますよ。それも、宇和島に
いる間、例えば10年で割るのか、20年で割るのか、18年で割るのかし
て毎年10万あげますよというようなばらまきのほう
が、私は、(2)、(3)を拡充し
ていくより、これはもう国でやっ
てくれと。 で、こうやりたいんだと。じゃないと、宇和島では子供を産めないからと。だって、宇和島の働い
ている人たちの収入、とても低いから、とても子供をつくるところまでいかないよというような考えで
いるんです。 岡原市長、こういうばらまきはいかがでしょうか、ロシアの母親資本制度を宇和島で導入することについて。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 確かに前回、ロシアの合計特殊出生率を上げ
ていく取組ということを御案内いただいたときに、なかなかやはりロシアだからできることかなということを感じたことを思い出しました。 ただ一方で、ここまでの課題になっ
ている日本においても、やっぱりこういった何か大胆なことをしなければ、なかなか変化というものに結びつかないのだろうと思っ
ております。武田議員も多分こう思われ
ていると思いますけれども、やはりこれは国
がやるべきことで、その効果等々につきまし
ても、そうじゃないと大きな成果につながらないだろうと思っ
ております。 ただ一方で、我々のような小さなまちでも、こういった大きなことはできないけれども、地域の特性に合った、そういった取組というものはできるところでございますので、ここまでのロシアほどのことはできないですよ。できないですけれども、その地域に合った様々な取組というものは、努力をし
ていかなければならないだろうと思っ
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) じゃ、具体的に、岡原市長、何か地域に合った取組というのは、何か発想され
ていることはございますか。ぜひアピールし
ていただきたい。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 先ほど申し上げたとおり、今、来年度予算に向け
て、先ほど言った子育てだけではなく
て、結婚から、そして本当の子育てまでというところをどのように連動させ
ていくこと
ができるかということを、今ちょっとノーアイデアですけれども、これらをしっかり取り組まなければいけないだろうと感じ
ている次第です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) この合計特殊出生率というのは、ずっと低い状態、近所に子供
がいない。お子さんをつくらない、できないんじゃなく
て、つくらないカップル
が多いというのも続くと、何か風潮として、もう子供
が少ないこと
が当たり前になっ
てしまうというふうに私は思ったりします。 子供
が少ないという現実に合わせ
て、人々の認識や価値観、それからライフスタイルというの
が、子供
がいないこと、少ないことを前提にし
て、「低出生率のわな」とこれ言うらしいんですけれども、そういうふうな社会
が当たり前になっ
てしまうという実態
があるそうです。合計特殊出生率
が1.5を切った国の中で、復活したの
が、国
がほとんどない。先進国の中ではほとんどないということで、ロシアを御紹介させ
ていただいたのです。 だけど、日本、もうこれ釈迦に説法です
が、お許しください。幾ら出生率上がっ
ても、人口増えないですよね。今日の愛媛新聞でしたか、昨日でしたか、子供を産む世代の女性
がもう3割減るわけですよ。30年後、今の30歳の子と、今のゼロ歳の子供の女性の人数を比較し
て、3割減ると。 そうしたら、子供を産んでくださる女性の数
がそれだけ減るということは、その人たち
が現状の1.数倍、3割をカバーするほどの子供さんをつくっ
ていただかないと、とても人口減少、少子化というのには対応できないということになるんです。 じゃ、何するか、やはり子育て支援、少子化対策というのは一方でやりながら、もう一つは、また1番に戻っちゃ
いますけれども、いや、もうこのまちは30年後には、八幡浜ぐらいの3万人ほどのまちになっ
てしまうと。そうしたら、3万人ほどのまちで抱えるような施設、社会資本にシュリンクし
ていかないと、厳しいですよという感覚を一方で持っ
て、これ
が少子化対策の本来の、日本の少子化対策の本来の柱で
あるはずなんです。 子育て支援し
て、子供をつくっ
てくれ、つくっ
てくれといっ
ても、現実無理でしょうと。だって、女性
がいないんだから。じゃ、どうするか、シュリンクする。そのシュリンクするための国の仕送りを使うの
が、市立病院のエネルギー棟だったり、わかたけと発達支援センターの整備で
あったり、今回の伊達博物館もそうですよね。シュリンクするための半額、仕送りしますよという国の仕送り制度を利用し
ているんです。 ですから、それを制度を利用するということよりも、むしろ本当に大切なのは、宇和島のまちもシュリンクし
ていかないと、今のレベルの行政サービスを継続すること
ができないという現実を捉えることなんですよ。これ
が私は、真の少子化対策なんだろうというふうに思います。 ぜひに、現在、社会資本等整備の計画というの
があると、見直し中だということでございます
が、40年もつものを50年にしたり60年にしたりすることで、1年間にかかる施設整備費、更新費というような、紙のペーパーの上の1年当たりの負担額というものの減額というのに御苦労されずに、施設の取捨選択、あるいは整備の優先順位というのをもっ
て、このまちの住民サービスの存続というのをお考えいただきたいと思います。 次にまいります。 3番、中学校の部活の今後についてです。 6月議会で、運動部系の部活の地域移行の話をさせ
ていただい
て、お尋ねをいたしました
が、その直後、文化系部活も地域移行
が進められるという報道
がございました。 そちらに対しての対応について問いたいと思います。金瀬教育長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 令和4年8月9日に文化庁におかれまし
て、文化部活動の地域移行に関する検討会議
が行われ、公立中学校等における文化部活動の地域移行の改革の方向性
が示され
ております。 今後、国や県の方針も踏まえながら、文化活動につきまし
ても、運動部活動と同様に、宇和島市の実情に応じた形態による地域移行を検討し
ていく必要
があると、そのように認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 運動部活動のときも同じような答弁だったと思うんです
が、宇和島の地域事情はどういうふうに捉えられ
ていますか。文化部の部活の指導者、あるいは学ぶ場を学校外に設けるということについて、いかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、地域側の受皿としての組織と申しましょうか、受皿その本体と、そして指導を担っ
ていただけるような人材と、ここをどう用意をし
ていくかということ
が非常に大きな課題になっ
ていこうかと思います
が、もちろん学校とも連携しながらということですけれども、今の時点で具体的な見通し
が立っ
ているわけでは
ありませんので、ここらあたり
が非常にこれからの大きな課題になっ
ていくと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 運動部はそうでないとは言わないんですけれども、文化系の部活の場合、ほとんどの部活の例えば音楽で
あったり、書道で
あったり、美術で
あったりというのは、教室として成り立つ、ですからサラリーを得
て、経営として美術教室
があったり、書道教室
があったり、あるいは茶道教室
があったり、お花の教室
があったりというようなこと
が実際だと思うんです。 都会ほど充実し
て競合
があるかというのは別にし
て、そんないろんななりわいとして指導を行っ
ているという市場
があるわけです。そこに、学校部活の委託という新しい参入者
があった。新しい参入者
が安く買えるかというと、安く買える場合も
あるんですけれども、少なくとも保護者の負担というのは、新しい教室への移動の負担も含め
て、新たな負担
が出
てくるだろうと思うんです。 保護者の負担増に対して、国も指針は出し
ていますけれども、これ地方で勝手にやっ
てくださいなんて言いませんよと、予算組みしますよということを言っ
ていますけれども、宇和島でどういうふうに対応するだろうかと、問いかけたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) 財源をどうセットし
ていくかということですけれども、現時点において、この方向でということ
がまだ見出せ
ているわけではございません。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 現場との御議論などは、もう既に進められ
ているんですか。話に聞きますと、新聞報道
がどんどん先に出
てしまうものだから、そして年限切られ
ていますよね、2年後か。そうすると、どうしようか、学校現場はどうしようかというふうにお悩みだということなんです。 早く連絡調整をするなり、あるいは校長に対して、学校に対して、教育長からのこういう考えで宇和島はいこうと思っ
ているので、検討を進め
てほしいというような指示
がないと、お困りじゃなかろうかと思うので、ぜひ足を速め
て対応をお願いしたいと思います。 次にまいります。 子供を救う方法、ヤングケアラーという言葉を使っ
て、ずっと子供をどういうふうにし
て救っ
てあげよう、お困りの環境に
ある子供をどう救おうということをお話しし
てまいりました。 いろんな場所に情報
がありますよというようなことで、例えば土曜塾で見える顔だったり、あるいは学童で見える顔で
あったり、部活で見える顔で
あったり、学校で見える顔で
あったり、地域で遊んで
いるところで見える顔で
あったり、いろんなばらばらに情報
が存在する。そのいろんな情報をどう集約し
て、保健福祉部のほうの福祉につなげるか、あるいは学校教育のほうの教育につなげるかということ
が、とても大切だと思うんです。 見逃し
があるんじゃないかというお話をずっとし
てまいりました。見逃しを防ぎ、見守っ
ていくシステムというのは、宇和島では、どういうふうに整備されようとし
ているんでしょうか。これは、どなた
がお答えいただけますか、伊手
保健福祉部長。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 伊手
保健福祉部長。
◎
保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現状としましては、こども家庭課内に要保護児童対策地域協議会
がありますので、そちらのほうで、様々なヤングケアラーの対応をはじめ、児童虐待で
ありますとか等々、本人や家族、関係機関等からの相談に対応し
ているという現状
がございます。 これは重大な案件にということではございます
が、それ以外のことにつきまし
ても、支援
が必要な児童や家庭に気づい
て、その困難要因を解消し
ていくために、組織内部または関係機関との情報共有や連携を迅速に強化し
ていくことは、非常に必要
があるものという認識をし
ていることでございます。 そのための情報の一元化というところでございます
が、その仕組みについては、現在も検討し
ておりますし、今後も検討を重ね
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。 以上です。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) ぜひ学童、あるいは土曜塾の先生方からの情報を学校現場を通じてとか、あるいは地域での子供の状態というのを民生児童委員さんの情報を共有するとかというような、見守る体制というのをまずはつくっ
て、ちょっとした変化のときに気づい
てあげると、やはり子供というのは、道を外れないで済むというふうに思います。 子供の貧困とか虐待というのは、本当に見えない、外からは。すごいいい人なのに、外づらはいい人なのに、おうちに帰ると虐待し
ていたというの
が、やっぱりテレビなんかで出たりするじゃないですか。だから、ちょっとした子供の変化というのに気づい
てあげるために、ぜひ情報の共有というのをし
ていただきたい。守秘義務の
ある範囲は、とにかく情報を共有できるようにし
ていただきたいです。 特に学校の情報を外に出さない、あるいは外からの情報を素直に受け入れないという傾向は、とても強いようにお聞きします。民生児童委員さんでさえ、学校に情報提供し
ても、何か素直な、形だけ受け入れるようにしか感じないとおっしゃる方もおられます。 2番に、社会総がかりで子供を育んでいこうという質問を準備し
ていますけれども、ぜひに、さらに情報共有を進め
ていただくようにお願いしたいと思います。 本当、総がかりというイメージ、岡原市長、もう300人ほどしか宇和島、子供生まれなくなったんです
が、この300人にどれだけ手間をかけ
てくれるか、かけ
ていくかという意味でも、全体でというイメージを強く持っ
ていただきたいと思うんです
が、いかがでしょうか。何か新しい子育て支援策というのをイメージできませんでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 岡原市長。
◎市長(岡原文彰君) 今年
が多分、昨年度
が350人だった。いずれにし
ても300人台という、私たち
が中高生のときには、私、城東中学出身ですけれども、1学年10クラス以上
あったことを考えたときに、この激変ぶりというものは、大変もう言葉を失うほどです。 だからこそ、この300人をどのように成長を見守っ
ていくこと
ができるか。そして、さらなる出生につなげ
ていくこと
が、先ほど武田議員
が言われたように、女性そのものの数の問題というもの
があることは認識し
ておりますけれども、それでもやはり我々は、やるべきことをしっかりやっ
ていきたい。そういった総がかりで取り組むべき課題だと認識し
ております。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 具体的なプランは中身では
あると思うんですけれども、御検討中のプランは
あると思うんですけれども、ぜひにやっ
てみ
て、試し
てみ
てという方向性を持っ
て取り組んでいただきたいと思います。 見守る見守るといっ
ても、それ生易しいものじゃないです。見
て、あんなことをしよる子
がおるわいう
て見
ておるだけじゃ、何もなりませんので、見
ているだけでは本当に助けにならない。そこに出
ていくの
が福祉部だったり、学校の先生方だったりすると思うんです
が、地域の様々なサービスを組み合わせ
て援助の手を差し伸べられるような、困った、お困りの子供さんというのに手を差し伸べられるような宇和島で
あってほしいと思います。 さらに、今ほど申し上げましたけれども、足らない部分
があったら、岡原市政の新しい発想力でもっ
て、宇和島の子育ては一味違うというような子育て支援策を考え
てほしいと思います。 5番にまいります。ネット・ゲーム依存症対策条例と学びの支援についてで
あります。 香川県でちょっと訴訟になったりし
て、どうなんだろうというような議論をするつもりはございません。 ゲームやネットというのは、本当に子供の学力を奪っ
て、心をむしばむファクターになるんですね。これもインターネット
が発生した頃、言われたことです。ハーバードの学生でさえ、当時はネットサーフィンとかいう言葉
がありました。ネットをどんどんいろんな検索をしたりし
ていく時間に1日の大半を使っ
てしまうものだから、学業
がおろそかになるんですね、ハーバードの学生でさえですよ。 日本の大学みたいに入りゃいいや、入りゃ大概単位取れ
て、卒業できるやというような大学じゃなく
て、ハーバードなんかというのは、宿題
があって、宿題やっ
て持っ
ていった教室でいろんな参加型の授業というの
が行われ
てというようなところでのハーバードでさえ、このネットのリスクというのは言われ
ていました。 お隣の県で条例
がつくられたんですけれども、宇和島で依存を防ぐルールの必要性について、どう考えるかというのを問いたいと思います。 今、小学生も中学生も、みんなiPadをおうちに持っ
て帰る。だから、それで使える範囲で、もういろんなこと
ができるんですね。そのあたりについて、何かのルールというものをつくっ
ていかなければならないと思うんです
が、いかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、ネットの利用の状況でございますけれども、今年4月に実施いたしました全国学力学習状況調査におきましても、本市の6年生、中学3年生の5割近く
が平日2時間以上ゲームをし
ているというふうに答え
ております。また、平日に2時間以上SNSや動画を視聴し
ていると回答した小学校6年生は3割、中学校3年生は5割という結果
が出
ております。 こうした結果を見まし
ても、一応1人1台端末を配っ
ておりますけれども、夜遅い時間には、もう使えないというようなソフト的な仕組みも入れ
ておりますけれども、依存性につきまし
ては、大変危惧はし
ております。 そのような状況の中で、香川県の条例のように、決められたルールに従うということも大事なことで
あるというふうに認識はし
ております
が、児童・生徒の主体的な成長を支援するということを考えれば、私たち
が取り組まなければならないことは、与えられたルールを守る守らないということもさることながら、これは小学校と中学校では、若干対応は異なるかも分かりません
が、生徒自身
が自分事としてその問題を考え、ルールを決める。自分たち
が決めたルールだから守ると、そういうようなアプローチも必要なんじゃないかなというふうに考え
ております。 したがいまし
て、現段階で急ぎ条例化ということではなく
て、適正な利用を促しながら、本市作成のSNS学習ノートなども活用しながら、行き過ぎの弊害について認識する機会を設けるなどするとともに、児童・生徒だけでなく、御家庭へもそうした働きかけをし
てまいりたいというふうに考えます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) もっともな御回答に聞こえるんですけれども、私、言ったじゃないですか、ハーバードの学生でさえ、はまっ
てしまうんですよと。ですから、うちのちびなんか、そんな自制しろなんていっ
ても、もう昔のインターネットよりも、もっとマーケティングの能力に長けたインターネットサービス
が行われるわけですよ。何か検索したら、その検索した言葉に関係の
ある情報
がどんどん入っ
てくる。ニュースでクリックしたら、そのニュースに関係の
あるニュース
がどんどん、これも読みませんか、これも読みませんかという、何年も前のニュースまで読みませんかといっ
てくるんですよ。 ですから、それだけ強いマーケティング力というの
がインターネットの世界にも、ましてや、お金にもろに結びつくゲームの世界には
あるというのを認識しないと、私たち
が小さい頃というと相当前です
が、子供の頃と全く違う環境に
あるので、やっぱり抑制、制御することも重く考えないと、やはり便利だ、おもしろいねだけじゃ、済まないと思います。 まずは目
が悪くなるとかというようなこと
が出
てくるのかもしれませんけれども、それよりももっと重大に、心をむしばんでいくような可能性
があろうかと思います。ぜひ学校等と相談の上、何かのルールづくり、積極的なルールづくりというは必要なんじゃないかという議論を進め
ていただきたいと思います。いかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) ルールづくり自体は、否定し
ているわけではございません。現場とも相談しながら、対応し
てまいりたいと思います。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 最後です。 学びの支援ということです。決して偏差値上がる、受験学力をつけた子供を育て
てほしいなんていうことじゃないわけです。 やはりコミュニケーション能力だったり、数字をうまく操作するような能力の
ある子供じゃないと、詐欺に遭ったりするんですよね。例えば何百万お金預け
てもらったら、年利で100%以上の運用をしますなんていうのに、計算
ができたらだまされるはずないのに、だまされちゃうというのは、数字
が分からない。 先ほどペリーの子供への投資の利回りというの
が7.7で、アメリカの株式の運用利回り5%よりも高いですよということをお伝えしましたけれども、それ
がやっぱり経験則的に常識の数字にもかかわらず、そうじゃない数字
が当たり前に信じさせられ
てしまう。あるいは契約書の文言というのを一般の国語力
があれば分かるだろうもの
が、ごまかされ
てしまうというの
があるんです。ですから、基礎学力というの
が、いかに必要かというのをこちらで御指摘をしたいと思います。 そういう基礎学力
があれば、貧困から抜け出せるというふうに思うんです。そういう投げかけなんです
が、この学びの支援を充実することによって、貧困の連鎖を断ち切る。地域の力をつけるということにも後々つながろうと思います
が、そういう対策はお考えでしょうか、これはいかがでしょうか。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
◎教育長(金瀬聡君) まず、先ほどの地域総がかりということとの関連もございます
が、まず学校と地域を連携させ
ていくということを、今コミュニティ・スクール等、地域学校協働活動という形で、地域とともに
ある学校、学校を核とした地域づくりという形で進め
ております。 そして、それに並行する形で、例えばうわじま土曜塾といったような形で、家庭での学習
が困難で
あったり、学習習慣
が十分に身につかないような勉強を苦手だと感じ
ている子供たちに対して、学習支援し
ていくといったような取組もし
ているところでございます。 〔「議長」と呼ぶ者あり〕
○議長(石崎大樹君) 武田元介君。
◆12番議員(武田元介君) 伊達博の管理運営費、2億超えます、年額。それを使えば、どんな学習支援も、どんな子育て支援もできるのではないかという嫌みを申し上げまし
て、本日の質問といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(石崎大樹君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問は終わります。残りの質問につきまし
ては、明日15日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。 午後3時03分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 宇和島市議会 議長 石崎大樹 議員 山本定彦 議員 槇野洋子...