宇和島市議会 > 2022-09-14 >
09月14日-02号

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  1. 宇和島市議会 2022-09-14
    09月14日-02号


    取得元: 宇和島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  9月 定例会令和4年9月宇和島市議会定例会議事日程第2号令和4年9月14日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    槇野洋子君 2番    吉川優子君 3番    田中秀忠君 4番    山本定彦君 5番    畠山博文君 6番    佐々木宣夫君 7番    山瀬忠弘君 8番    椙山三也君 9番    浅田美幸君10番    川口晴代君11番    中平政志君12番    武田元介君13番    浅野修一君14番    赤松孝寛君15番    三曳重郎君16番    兵頭司博君17番    石崎大樹君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    梶原伸介君市民環境部長     古谷輝生君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君建設部長       山口 勝君教育部長       片山治彦君水道局長       和田 靖君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       武田 靖君財政課長       中川耕治君市民課長       平田 幸君危機管理課長     山下真嗣君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         水野宏一君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         中川武史君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(石崎大樹君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第2号により進めます。 本日の会議録署名人に、山本定彦君、槇野洋子君を指名いたします。 それでは、これより一般質問に入ります。 質問は、お配りしている発言順位表により順次発言を許します。 なお、発言時間は、一問一答方式の場合、質問と答弁の時間を含めて1人1時間以内といたします。 この際、申し上げます。 議員の皆さんは、指定の発言席にて質問を行い、市長並びに理事者に対し答弁を求める者の指名を願います。 なお、議員の質問に対する理事者の答弁は、簡潔明瞭に自席にて行い、議事進行に配慮されることを求めます。 まず、山瀬忠弘君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) おはようございます。創政会の山瀬忠弘です。 通告に従い、一問一答方式で質問を行います。理事者の皆様におかれまして、簡潔な答弁をお願いいたします。 まずは宇和島市の危機管理体制について伺います。 今年は東北地方や北海道においても大雨の被害が出ており、全国規模で被害が拡大しています。先週も台風が接近し、各地で大きな被害があり、宇和島市も災害対策本部を設置し、台風に備えました。また来週明けには台風14号が西日本に接近するという情報もあります。 防災対策において、想定外は許されないと私は思っています。台風などによる雨、風による災害に対して、最大限の準備をして、結果的には風も雨もそれほどでもなく、被害がないのが一番良いことだとも思っております。そして、大雨の情報などを防災無線などを通してお知らせし、避難を呼びかけるのはとても大切なことでもあります。何度でも、いろいろな方法で市民の皆様に現状を伝えることは最優先課題です。 そこで、庁舎も新しくなり、いろいろな機器を設置していると聞き及んでおります。災害時における対策本部の立ち上げの流れ、人員体制などを伺います。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 災害対策本部の設置につきましては、宇和島市地域防災計画及び災害対策初動体制マニュアルに基づきまして、職員配備体制を定めておるところでございます。 風水害等における初動対応の場合、警戒レベルに応じて警戒体制から災害警戒本部設置災害対策本部設置へと体制を強化していくこととしております。 次に、配備する人員につきましては、警戒体制では危機管理課職員警戒本部体制では危機管理課職員に加えて各支所の要員を配備いたします。また、災害対策本部体制につきましては、第1配備体制では初期の情報収集活動を実施するために必要な人員、第2配備体制になりますと、複数の対策部が連携をして対応するために必要な人員となり、第3配備体制では、市の組織を挙げて大規模災害への応急対策を実施するために必要な人員、いわゆる全職員を配備する体制といたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 河川や港湾の水位を把握する装置を初め、どのような機器がどこに備えられているのかお伺いいたします。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 まず、河川の水位の把握、監視につきましては、愛媛県が水位計を須賀川や立間川、三間川、岩松川などの8か所に設置をしておるところでございます。加えて範囲型の危機管理型水位計を光満川や河内川、内平ヶ谷川、遠近川などの14か所に設置をしております。 次に、潮位計につきましては、国が住吉町の樺崎に1か所設置をしているところでございます。 そのほかにも雨量計等の気象観測装置につきましては、国が3か所、県が11か所、加えて市独自に11か所を各地域に分散的に設置をしているところでございます。また、リアルタイムに現地情報を収集するための監視カメラにつきましては、公開されている須賀川や立間川、三間川、岩松川の河川カメラのほかにも、非公開のものを含めまして、国と県、市で20か所程度に設置をしているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) いろいろな場所に備えられた機器があるようですが、そこから得られた情報、また各情報機関から得られた情報などをどのような方法で市民にお伝えしているのか、いろいろな方法があると思いますが、お伺いをいたします。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 市民の皆さんへの情報伝達につきましては、防災ラジオや屋外放送設備、スマートフォンのアプリやメール、ライン、フェイスブック、ツイッター等のSNS、聴覚に障害がある方に向けてファクスやテレビ・プッシュなどの多様な伝達手段を用意しているところでございます。 加えまして、今年6月から防災に関する情報を集約したウェブページの宇和島市防災ポータルの運用を始めておるところでございます。パソコンやスマートフォンで閲覧が可能で、市からの避難情報のほかにも、最新のハザードマップを公開しており、先ほど御説明いたしました雨量情報であったり水位情報などの情報を地図上に重ねて確認をすることが可能なものとなっておりますので、ぜひ御活用をお願いいたしたいというふうに思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 災害時における本部と各支所、消防、警察、海上保安部、愛媛県などとの情報共有はどのようにできているのかお伺いをいたします。危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 関係機関との情報共有につきましては、警戒本部を設置する初期の段階から、電話連絡等により常に情報連携をしているところでございます。 加えて、今年度から運用を開始しております宇和島市総合防災情報管理システムでは、クラウドのシステムによりまして各支所と市の出先に加えまして消防本部とも共用運用をしておりますので、このシステムにより情報共有を図っておるところでございます。 また、愛媛県警や海上保安部、自衛隊への情報連携・共有につきましては愛媛県災害情報システムが活用されておりますが、県システムと市のシステムは被害情報などの報告・共有がシステムで連携されておりますので、これにより関係機関との情報共有が可能となっておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) これからもまた台風は来ると思いますが、直撃などによりレベル5クラスの災害時の体制はどうなっているのかお伺いをいたします。危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 風水害等の特別警報が発表され、警戒レベル5の緊急安全確保を発令するような場合など、大規模な災害が発生または発生するおそれがある場合の災害対策本部体制につきましては、先ほども御説明しました第3配備体制となっており、これは市職員全員が参集をして、市の組織を挙げて応急対応を実施する体制となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) それでは、ちょっと避難所について伺います。 本年度の避難所のトイレや空調設備の改善状況、また予定があれば教えていただきたいと思います。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今年度、集会所等の地域で運営する避難所における新型コロナウイルスの感染リスクの低減を図るために、衛生環境の整備に対する補助金を新設しているところでございます。 対象の事業といたしましては、トイレの洋式化、自動化や自動水洗の設置、換気機能のついた空調設備の整備などが対象となっており、補助率は3分の2で上限が30万円となっております。御活用いただきまして、避難所の環境改善を図っていただきたいというふうに思っております。 また、市指定の避難所となっております公民館につきましては、昨年度より利用者の利便性向上のためにトイレの洋式化に取り組んでおります。今年度は7公民館のトイレの洋式化工事を行う予定となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 少しでも安心して避難ができる、したくなる施設を多くつくっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、市長の公約「選ばれるまちへ」に関する質問に移ります。 私は先日、愛媛県出身のスポーツジャーナリスト二宮清純氏の講演を聴く機会がありました。その中でとても印象に残ったことがあります。それは数十年前、銀座でデパート戦争がありました。AデパートとBデパートは有名な老舗デパート、Cデパートは若者向けのデパートであります。予想では、Cデパートは集客数は伸びないだろうと言われていました。ところが、ふたを開けてみれば老舗デパートに負けるどころか対等、それ以上にお客様が来ている状態でした。なぜなのか。Cデパートに来られる方々に聞いてみたそうです。ある女性の答えです。「だって、このデパートはトイレがきれいだから」、なるほどと私は思いました。 公衆トイレはその町の顔です。宇和島市は南予文化会館コスモスホール三間のトイレを令和2年度にそれぞれ洋式化に取り組んでいます。南予文化会館は和式を11減らして洋式を10増やしました。コスモスホールは和式を5減らして洋式を4増やしました。直接便器に触れたくないので、和式がよいとの意見も反映されて和式も残しました。 ここで、宇和島市が管理する施設や公園のトイレの新築、改築、また洋式化を含めて、もっときれいにすることはできないでしょうか。施設は学校を初めいろいろな施設があるので、ここでは公園の新築、改築などの予定があるのか、また近年行われた場所があれば伺います。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 現在、公園のトイレにつきましては設置からかなりの年数が経過し、老朽化しているものが多くなっており、また、洋式化や水洗化等の課題がございます。 そこで、平成29年度の坂下津児童遊園のほか、平成30年度には都市再整備計画事業を活用し、宇和島城周辺の御浜公園と中央町児童遊園のトイレを新築したところでございます。 令和5年度からは、平成30年の豪雨災害で被災した吉田公園のトイレの建て替えにも着手する予定でございますが、その他の公園のトイレにつきましても、計画的に洋式化や水洗化等の改修を進めていく予定としております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) できるだけ多く、早く、よろしくお願いいたします。 それでは、例えばきさいや広場のトイレ、清掃されている係の方々のおかげでいつもきれいに管理されていますが、しかし、老朽化のため、少し異臭がするときもあるし、暗い感じがします。私は、宇和島市で最も集客力があるきさいや広場のトイレは、まさしく宇和島の玄関であり顔です。もう少し明るく清潔感あふれるトイレに改善できればと思っております。こちらに運営会社である宇和島産業振興公社の会長である岡原市長、社長である玉田副市長がおられますので、少しでも頭の記憶の中にとどめていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 トイレがきれいだと人が集まります。ただ、そのきれいさを維持管理するのはとても困難なことです。私の地元の九島大橋を渡るとすぐに駐車場があり、公衆トイレがあります。九島の女性の方々がチームをつくって掃除をしていただいております。本当にいつもきれいに維持管理されています。しかし、時々汚されていたり、トイレットペーパーの芯を便器に詰まらせたり、トイレットペーパーそのものが紛失したりと苦労が尽きないようです。でも、注意もできないし、私たちができることはトイレをきれいにすることですと話されていました。本当に感謝の言葉しか浮かびません。宇和島はトイレがきれいだからと言ってもらえるようなまちにはできないものでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 現在の取組状況につきましては、先ほど建設部長が答弁申し上げたとおりでございます。先ほど言われた山瀬議員の御意見は、ほかの議員の皆様方からも御指摘をいただいているところでございまして、きれいなトイレが宇和島をイメージするということは私も十分に理解をしているところでございますので、今後これらの改修に向けてしっかり取り組んでいたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 計画的に、少しずつでもきれいなトイレができることを願っております。 次に、ふるさと納税について伺います。 八幡浜市や愛南町に比べて納税額が伸び悩んでいる状態であります。以前の一般質問の中でも、多くの議員がホームページのデザイン、更新回数、そして返礼品などについていろいろな質問がありました。具体的に改善された箇所があれば教えていただきたい。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) まず、寄附額増に向け、具体的に取り組んでいることについて、主なものを3点報告をさせていただきます。 1つ目はポータルサイトの増設で、ふるさとチョイスに加え、令和3年11月から楽天ふるさと納税の運用を開始しましたが、さらに今年の10月からはふるなびと三越伊勢丹ふるさと納税の2つのサイトを開設するため、準備を進めているところです。 さらには、ポータルサイトの運営管理等を委託し、寄附者の興味を引きつけ、目に止まりやすく、必要な情報が一目で確認できるデザインを施したり、記念品を検索した際により上位に表示されるようなタイトルの工夫など、掲載内容の強化に取り組んでいるところです。 2つ目は、記念品の登録要件の見直しで、これまでは基幹産業である1次産業の振興の観点から、主な材料として宇和島産の原材料を使用していない産品の登録を認めておりませんでした。今年度は、市内で製造、加工、その他の工程のうち主要な部分を行い、宇和島市の産品として認識されているものを追加することで、登録が行いやすい環境を整えました。 また、記念品登録手続の見直しについて、これまで年1回であったものを随時受付とし、品数の制限も撤廃する方向で進めております。 3つ目は、新規事業者や新しい記念品の掘り起こしで、今年10月からのリニューアルに向け、記念品の品数を従来の272品から344品と72品増やせる見込みとなっております。 また、今後新規事業者や記念品の発掘、既存記念品のブラッシュアップウェブ広告配信や募集記事掲載による情報発信の強化などに取り組む予定で、これらによりまして新たな宇和島ファンの獲得と、記念品事業者の所得増、ひいては寄附額の増につなげていきたいと考えているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) ミカンを初めとする柑橘類などはJAえひめ南さんの関係者とか宇和島市が相談をしていただいて、少しでも生産者が助かるような方向を示していただきたいと思います。 そして、果物ですからどうしても腐ることがあるかもしれませんが、箱の中に緩衝材を入れたり、重いのならば少し段ボールのかさを小さくしたりと、そのような努力をしていただければ、少しでもいい返礼品を納税者の皆様に送ることができるのではないでしょうか。総務部長の御所見を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 返礼品につきましては、事業者様のお考えもございますので今御指摘をいただいたことが可能かどうか、今ここではお答えはできませんけれども、柑橘に限らず、全記念品につきまして、寄附者の方が喜んでいただけるよう努力をしたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。期待をしております。 次に、新伊達博物館の進捗状況を伺います。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 設計業務のうち基本設計部分につきまして、8月上旬に計7回の市民説明会を実施し、延べ230名の方に御参加をいただきました。また、8月1日から8月31日までの1か月間にパブリックコメントを募集いたしております。市民説明会での質疑応答及びパブリックコメントの公表につきましては現在取りまとめを進めており、10月上旬をめどに公表することといたしております。ここでいただいている御意見等も踏まえながら、現在、実施設計に取りかかっているところでございます。 今後の予定といたしましては、設計業務を令和5年春頃に終え、完了後はトイレ、カフェ棟の整備に先行着手、令和5年度内を目標に竣工することといたしております。 また、本体工事につきましては、入札を経て令和5年12月議会にて工事請負契約の議決をいただければと考えております。本契約後は公園内の既存トイレ解体及び解体、建物本体の整備を進め、令和9年春の開館を目指してまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 隈研吾さんを初めとする事務所のスタッフや丹青社の方々が少しでも気持ちよく、楽しく仕事ができる環境を整えることが重要だと考えております。 説明会を聴いたとき、私が一番感じたことは、彼らはとても宇和島について研究しているし、興味を持っていただいている、宇和島のことが好きになってくれているように感じました。そういう方々が、私たちが後世に残していかなければならない伊達文化の発信拠点になるであろう伊達博物館建設に携わっていただけることは、本当にありがたいことではないでしょうか。市長の思いをお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 議員おっしゃるとおり、今回の建築設計を担当していただいている隈研吾建築都市設計事務所、これはもう説明するまでもないかと思いますけれども、併せて展示設計を担当していただいております丹青社、これはこの業界では国内でトップクラスの実績と、そういった経験則をお持ちの会社であるということで、今回の建設に当たりまして、この上ないパートナーと取組をすることができているということを感じている次第でございます。 そして、併せて隈研吾さん、そして丹青社の田中さんという方と、この説明会であるとか、またワークショップを通じて、手前でお話しする機会もございましたし、実際のその会合の中で彼らが発言される、その中身というものを聞いたときに、単にこれは仕事をされているという感覚だけではなくて、宇和島市に対して愛着、そして情熱というものを持たれていることを強く感じた次第でございます。 先ほど答弁ありましたとおり、令和9年春の開館を目指しているところでございますけれども、まだまだ課題等々がある中でございますので、こういったスペシャリストの皆様方の御意見等々もお聞きをしながら、充実した博物館というものを目指していきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 今の市長のお話を聞いて、改めてすばらしい博物館ができると確信をしております。一日も早い開館を楽しみにしております。 次に、やすらぎの里の進捗状況を伺います。 9日の全員議員協議会、10日のワークショップと、担当課におかれましては同じ説明の繰り返しになるかもしれませんが、少しでも多くの市民の皆様にお伝えすべきではないかと思い質問をいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 津島やすらぎの里の再整備事業につきましては、現在基本設計を行っているところでございまして、先日の9月10日には現段階の基本設計案に基づきましたワークショップを開催し、御参加いただきました市民の方々から、新施設に対するアイデアや御意見をいただいたところでございます。 この基本設計の完了が10月末の予定でございまして、その後、11月から来年の11月にかけまして実施設計を行うこととしております。また、解体工事につきましては、令和5年10月から令和6年3月にかけて実施をし、その後、新施設の建設工事につきましては令和6年7月頃に着手し、令和7年度中の工事完成、オープンを目指してまいります。 これからも一日も早い再開に向けまして取り組んでまいりますので、御理解をいただきますようお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 私の周りでも、温泉マニアやサウナが大好きな友人、知人がたくさんおります。大変多くの方々から、いつできるのかとか、私が大変お世話になっている80歳を超えた方からは、自分が元気なうちにできるのかと、冗談のように本気で聞かれます。みんな本当に楽しみにしています。一日も早い営業再開をお願いいたします。 次に、大浦側から徳洲会病院側に至る樺崎大橋の工事の状況と、荷さばき施設周辺の開発計画を伺います。 まず、架橋は愛媛県の工事だと思いますが、公開できる範囲で構いませんので進捗度、完成予定時期などが分かれば教えていただきたい。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 愛媛県が施工している樺崎大橋建設工事につきましては、樺崎側及び大浦側の橋台が完成し、今年8月から橋脚の工事が現地にて着手されております。なお、上部工につきましては、今年度中の工事発注が予定されており、令和7年度の全体完成を目標に工事を進めている状況と伺っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) それでは、荷さばき施設の北側の公衆トイレもようやく使用できるようになっていますが、施設周辺の広場整備はどうなっているのかと、皆様からもよく聞かれます。これも愛媛県も関係していると思いますので、宇和島市として公表できる範囲で構いませんので、お願いいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 荷さばき施設の北側につきましては、愛媛県が港湾区域における防災緑地として多目的広場、こども広場、芝生広場及び緑地の両端に駐車場を整備しているものであります。整備工事は現在も進行中ではありますが、多目的広場については8月から供用を開始しており、他の広場等につきましても順次整備をされることと伺っております。 なお、こども広場につきましては、整備工事の進捗に合わせ、宇和島市にて遊具を設置することとしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) これは私個人の思いですが、許されるのであれば、あの広場の片隅にでも防災倉庫を設置していただき、その中に水難事故に対応できる備品があればなおよいのではないかと思っております。 次に、9月補正予算議案からです。宇和島市奨学資金に関する条例の一部を改正する条例について伺います。 宇和島市奨学資金貸与制度において、入学に伴い必要となる諸費用に充てるものとして貸し付けている支度金に対して上限額を増額するものです。高等、高専学校は3万円から15万円、大学、短大、専門学校は6万円から30万円に増額されています。とてもいい改正だと思います。なぜこの時期に改正に至ったのか、またその返済方法はどうなっているのかを伺います。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、このタイミングでの改正となりました理由といたしましては、これまでも入学準備費用の実態から考えますれば、改正の必要性というものは感じておりましたことに加えて、昨今のコロナ禍で、逼迫した経済状況の御家庭も増えたであろうということを考慮し、急ぎ改正すべきと判断をしたものでございます。 加えまして、来年度入学者からの適用ということで考えておりますけれども、例年、募集案内の時期を11月から12月頃に実施をしておりますことから、これに先立つ時期に制度化をさせていただきたいというふうに考え、今議会での御提案とさせていただきました。 なお、返済方法につきましては、奨学資金の貸付け期間が終了した後、1年据え置いた2年目から、年2回の支払いで10年間、定額での御返済を求めていくこととしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) このようなすばらしい施策をもっと市民の方々に伝えるべきだと思います。対象者に対してどのようにお伝えしているのかお聞きをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほど議員御指摘の事業は、宇和島市奨学金返済支援事業のことと拝察をいたします。この制度は、奨学金を返済している方へ補助金という形で支援する制度となっており、対象者は宇和島市に居住するなどの条件を満たした方で、前年度に奨学金を返済した額に3分の2を乗じた額、上限20万円ではございますが、5年間にわたって支援するものでございます。 なお、現在この支援事業の利用者は延べ50人となっており、今後も制度周知に努め、さらなる利用者増に努めたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 次に、新型コロナワクチンの接種状況について伺います。 現在、4回目接種が行われています。60歳以上でどれくらいの方々が接種されたのか、60歳以下はいつ頃から接種が予定されるのかを伺います。伊手部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 4回目接種については、本年5月26日から実施をしておりますが、接種対象者は国におきまして60歳以上の方、また、18歳以上59歳以下で基礎疾患を有する方や重症化リスクが高いと医師が認めた方、医療従事者及び施設従事者とされております。 9月5日現在の接種状況につきましては、60歳以上の方が対象者数3万3,641人のうち2万2,853人で、接種率は67.9%となっておりますが、18歳以上59歳以下の方は基礎疾患をお持ちの方など、正確な対象人数の把握ができないため、参考の数字になりますが、対象年齢に該当する全人口2万9,043人のうち2,406人で、接種率8.3%となっております。 なお、9月6日に開催されました自治体説明会におきまして、国から新たにオミクロン株対応ワクチンの接種方針が示されたことに伴い、今後は12歳以上で初回接種を完了した全ての市民が新ワクチンの接種対象となります。接種時期等、詳細なスケジュールにつきましては、準備が整い次第、市民の皆様に周知したいと考えておりますので、いましばらくお待ちいただければと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 現在でもワクチン接種に対してメリット、デメリットの情報が錯綜しています。宇和島市はどのように説明をしているのかお伺いいたします。伊手部長、お願いします。 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 ワクチン接種のメリット、デメリットにつきましては、効果や副反応などが記載された新型コロナワクチン予防接種についての説明書を活用しまして、接種券への同封、また問合せがあった場合などは説明書の内容や国のQ&Aにより説明を行っております。 なお、3回目までのワクチン接種につきましては、発症予防や感染予防、重症化予防の効果があり、ワクチン接種により周囲に感染を拡大しない等のメリットがあること、また、4回目接種のワクチン接種については、重症化予防を目的として実施されていること、さらにオミクロン株流行期におきましては、時間の経過とともに感染予防効果や発症予防効果が徐々に低下する可能性はあるものの、重症化予防は比較的高く保たれていること等について説明を行ってきたところです。 一方、デメリットについては、ワクチン接種による接種部位の痛みでありますとか発熱、倦怠感、頭痛などの副反応や、10代、20代の男性の心筋炎などの発症について説明を行っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 私は個人的には接種後に高熱や激しい頭痛など、重篤な場合、連絡を受けたら、数日間は追跡調査をするべきではないかとも思っています。 また感染した場合、陽性と判断された日から何日間、自宅または病院などで療養すればいいのか。先週、総理が感染者の療養期間を10日間から7日間へと発表されていました。今、家庭内で陽性者が出た場合、家族は濃厚接触者と見なされる確率が高いと思います。家族の濃厚接触者の待機期間、または家族以外の待機期間はどうなっているのか、またPCR検査などを受けて陰性などの結果が出た場合など、いろいろなパターンがあります。2年前といろいろ違ってきているのではないでしょうか。詳しく説明をお願いいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 療養期間等につきましては9月7日に変更されましたので、その情報に基づき回答をさせていただきます。 まず感染し、症状がある方につきましては、発症日から7日間経過し、かつ症状が軽快後24時間を経過した場合は、8日目から療養解除となるなど、これまでの10日間が7日間へと短縮されました。また、感染しても症状がない方は、検体採取日から7日間を経過した場合、8日目に療養解除となりますが、新たに5日目の検査で陰性と確認できれば6日目に療養解除が可能とされております。 なお、濃厚接触者につきましては、陽性者との最終接触日から5日間の自宅待機が必要で6日目に解除となりますが、この場合でも2日目及び3日目に抗原定性検査キットによる検査で陰性を確認した場合は、3日目から解除が可能です。 同居する家族の方が感染され、その方と部屋を分けるなど接触がない場合、またマスクを着用、手洗い、手指消毒の実施等、感染対策の徹底により同様の取扱いとなりますけれども、この場合でも、ほかの家族の方が新たに発症し接触があった場合は、その発症日をゼロ日目として自宅待機期間が延長となりますので、御注意いただければと思います。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 県のホームページなどを利用して、今、部長が答弁されたことをパンフレットのようなものにまとめて市民の皆様に配布してはどうでしょうか。伊手部長の所見を伺います。 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症に関する国からの情報でありますとかワクチン接種等に関しましては、市のホームページ、広報、ケーブルテレビ、行政連絡放送等を活用し、市民への発信に努めてまいりました。 議員が言われますパンフレット等に情報をまとめ市民へ配布することにつきましては、これまでも国の方針が短期間で変更されてきたことなどを踏まえますと、かえって混乱が生じる可能性がございます。しかしながら、分かりやすくタイムリーな情報発信は重要と考えますので、これまでの方法に加えましてチラシを作成し、まずは市役所本庁や各支所の窓口に配備するなど、今後も丁寧な情報発信に努めてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。 次に、8月28日日曜日、愛媛新聞に掲載された記事からです。 「扇形車庫 台風から守れ」、老朽化による維持や活用が課題となっているJR宇和島駅近くの扇形車庫で、JR四国は台風シーズンに備えた飛散防止の工事を進めている。風の抵抗を受けやすい屋根や外壁を撤去し、骨組みのみを残す。扇形車庫は四国で唯一現存する1941年完成の鉄骨造りの車両格納庫であります。無煙化に伴うSL廃止で現在は使用されておりません。 この車庫の再生活用に取り組む、京都市にある一般社団法人「床下土風」が車庫をギャラリー化し、カフェなどを整備する計画を立てています。主宰者の方は、京都から来て、何とかこの車庫を後世に残さなければいけないと、いろんな場所で車庫の重要性、希少価値を訴え、この車庫を起点に予土線沿線の開発にも目を向けています。外部の方がこのように頑張っていただいております。私個人としても応援していくつもりですが、宇和島市として何らかの方法で後押しはできないものでしょうか。市長に伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 JR四国、宇和島運転区にございます扇形車庫につきましては、1941年に建築されました、四国で唯一現存する車両格納庫といたしまして、大変貴重な鉄道遺産であるということは認識しておるところでございます。 ここ数年間は、これらの活用であるとか維持管理等々、様々な課題があったということを聞いておりますが、議員おっしゃるとおり民間団体が、その車庫だけではなくて転車台、そして一体の緑地帯というものを活用した提案というものをJR四国にされている中で、ただ、新聞の報道にもありましたとおり、定期借地契約が締結されるには至らなかったということで、現在白紙であるということを聞き及んでいるところでございます。 いずれにいたしましても、現在その両者が様々な議論というものを引き続きやっていくことができるか、またそういった動向というものを確認をしながら、市として支援できることをしっかり検討していきたいと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 特に全国の鉄道マニアの方々も注目している施設であります。主宰者の方が本当にすばらしい感性を持っておられます。宇和島市はもとより宇和島市民の皆様の御支援を期待しております。 このような機会を通して、市民の皆様に、宇和島市が「選ばれるまち」になるために何をしているのか具体的にお伝えできればと思い、いろいろな質問をさせていただきました。 次は、老朽危険空家除却補助金について伺います。 まずは今年度の補助金の申請者の件数と予算の執行状況について教えてください。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 今年の老朽危険空家除却補助金につきましては、30件分の予算枠に対して79件の事前調査依頼の応募がありました。その中から空き家の不良度の基準を満たし、倒壊すれば敷地と道との境界線を越え、避難等に支障を来すおそれがあるなどの沿道要件、または敷地と隣地との境界線を越え、隣地に悪影響を及ぼすおそれがあるなどの隣地要件を満たすものが合計47件ございました。その中から緊急性の高いものを優先に30件を補助対象として選定し、結果通知しております。 そのうち8月末までに19件の補助金交付申請が提出され、5件の空き家の解体撤去が完了し、執行額は399万6,000円となっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) それでは、来年度の予算の予定や対象条件の緩和などの変更などがあれば教えていただけますか。 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 令和3年度の実績では、補助条件を満たした空き家40軒のうち、予算の制限で補助対象とならなかった空き家は、補助金の本申請を辞退されたり、自費解体された方を除きますと、沿道要件を満たす空き家についてはゼロ件、隣地要件のみ満たす空き家について3件ございました。 来年度の予算につきましては、補助金の本申請を辞退される方の動向が分かり、予算の制限で補助対象とならなかった件数が多くなるようであれば、実績件数に基づき、国・県に補助金の増額を要望していきたいと考えております。 なお、補助対象条件につきましては、本年度と同じ条件を予定しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) とてもいい補助金だと思います。補助金の増額や件数の拡大なども考えていただき、引き続き継続をよろしくお願いいたします。 次に、宇和島市のSDGsに対する姿勢について伺います。 SDGs、日本語では持続可能な開発目標と呼び、国際社会共通の目標でもあります。17の目標があり、14番目に海の豊かさを守ろう、15番目に陸の豊かさを守ろうとあります。そしてもう一つ、カーボンニュートラルという概念があります。直訳すれば炭素中立という意味で、分かりやすく言うと温室効果ガスを排出量をできるだけ削減し、削減できなかった温室ガスを吸収または除去することで、実質ゼロにするということだそうです。 そして、炭素を吸収する仕組みにグリーンカーボン、ブルーカーボンというものがあります。グリーンカーボンとは、陸上の植物が二酸化炭素を吸収する、代表的なものは森林。一方、海草などの海洋植物も二酸化炭素を吸収します。これがブルーカーボンです。一般的に改装のほうが二酸化炭素の吸収率が高いと言われております。 宇和島市は広大な山に囲まれ、そして豊かな恵みをもたらす宇和海に面しています。宇和島が何か率先してできることはないでしょうか。まずはグリーンカーボンとして何かできないか、理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 まず、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室ガス排出削減目標の達成や、災害防止を図るため、森林環境税や森林環境譲与税が創設されたことは既に御案内のとおりでございます。 その森林環境譲与税を財源に、適切な経営管理が困難になった森林については、森林所有者により維持管理を任せたい意向があれば、自治体が経営管理権を設定し、自治体が所有者に代わり環境林として干ばつ整備を行い、維持管理を計画的に行うことが可能になり、本市におきましても、農林課において昨年度より事業を実施しているところでございます。 森林を適正に管理することで豊かなグリーンカーボン生態系の維持を図りたいと考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 次に、ブルーカーボンとして、宇和島市は何かできないかお伺いいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) 議員御案内をいただきましたブルーカーボンにつきましては、現時点において市の事業として明確にお答えできる具体的な事案がございません。しかし、山瀬議員御承知のとおり、各方面での研究が進められているものと認識しておりますので、水産課を中心に藻場の生息状況に関する情報収集を行ってまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 現在、宇和島市の島嶼部では、海草がウニや小魚などに食べられてしまい、岩肌があらわになる磯焼けという現象が各地で見られております。いわゆる藻場の現象です。私の周りでも、九島の沖合に浮かぶ野島や高島の周辺の藻場の実態調査の計画を立てているNPO法人、またクロメという海草の調査研究をしている博士がおられます。 私も大手の建設会社の研究所の博士とクロメという海草を育てる実験をしましたが、本当に難しく、途中で魚に食べられたり、白いカキのようなものが表面に張りついて成長が止まったりと、いまだに失敗の連続です。このような活動をしている方々が、もし宇和島市に支援や相談が持ちかけられたときには、親切で適切な対応をよろしくお願いいたします。 このカーボンニュートラルに加えて、漂流ごみ、漂着ごみの回収をすることで、結果的によりきれいで栄養豊かな宇和海が持続可能になってくるのではないでしょうか。ここで重要になってくるのが回収されたごみの分別、一般ごみ、または産業廃棄物として処理するのか、その過程をしっかり確立しなければなりません。担当所管である環境課の所見を伺います。環境部長、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 古谷市民環境部長。 ◎市民環境部長(古谷輝生君) お答えいたします。 ボランティア活動によって回収されたごみは一般廃棄物に該当しますので、市町村が処理をもって責任を持つこととなります。宇和島市が収集処分を行っております。 漂流、漂着ごみの分別と処分につきましては、ごみ袋に入るものは燃えるごみ、燃えないごみに分けていただき、市が回収して広域事務組合の環境センターへ搬入し、処分することとなります。フロートやブイなどの大型ごみや処理困難物につきましては、種類ごとに分別をお願いすることといたしております。市が仮置き場において選別を行い、品目ごとに適切な処理場において処分を行っております。 なお、民間事業者が海岸管理者等からの委託事業により海岸漂着物を回収する場合は、事業活動によって排出される廃棄物に該当いたします。その種類によっては産業廃棄物または事業系一般廃棄物となります。この場合は事業者が処分を行うこととなります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) この漂流ごみ、漂着ごみの処理を明確化するというのはとても大切なことだと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。宇和島市がモデルケースをつくり、先頭を走る姿を期待しています。 それでは最後の質問、マイナンバーカードの質問に移ります。 まずはマイナンバーカード、職員の取得率、市民の取得率をお願いいたします。理事者の答弁を求めます。 ○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。 ◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 職員のマイナンバーカードの取得率につきましては、病院局の職員及び週の勤務時間が20時間未満の会計年度任用職員を除きまして、令和4年7月末時点で86.35%でございます。市民のマイナンバーカードの取得率は、令和4年8月末時点で48.93%でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) それでは、宇和島市の年代別の取得率が分かればお願いをいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。 ◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 年代別の取得率ですが、おおむね20歳ごとの年代別にしますと、令和4年8月末時点で、20歳以下が37%、21歳以上40歳未満が43%、40歳以上60歳未満が49%、60歳以上80歳未満が52%、80歳以上が36%でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) 先月、8月28日、これも愛媛新聞の3面の記事なんですが、マイナンバーカード予算大幅余剰、ポイント付与新規伸びず、これはマイナンバーカード取得者に最大2万円分のポイントを付与するマイナポイント第2弾のため総務省が確保した約1兆4,000億円の予算に多額の余剰金が生じる見込みであるということが分かったそうです。新規取得者が伸びていないため、最も新しい8月25日時点でのデータを算出すると、予算を最大限に使ったとしても4割強の6,000億円が余るということです。使い残しを減らすため、9月末としていた期限の延長もありそうだと、このような記事が掲載されていました。 宇和島市だけではなく、全国的にもこのマイナンバーカード新規取得者を増やすということに関しては、とても困難な状況です。当市の担当課の職員は、人々が多く集まるいろんな場所で、猛暑の中、時間外でも加入促進のためにプラカードなどを持参して、粉骨砕身、市民の皆様にマイナンバーカード申請を呼びかけています。本当に頭が下がります。 ここで、今後取得率を上げるために具体的な対策を考えているのかをお伺いいたします。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。 ◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 マイナンバーカードの普及促進の現在の取組としましては、平日窓口受付時間の延長や土日の窓口受付、公民館、集会所、大型量販店、高等学校等での申請受付、併せてスマートフォンでの簡単手続の周知を強化する等、より多くの市民の皆様がマイナンバーカードを取得申請していただけるよう努めております。 このような取組は、現在実施中である国のマイナポイント第2弾及び愛媛県版マイナポイントを有効に活用するため、9月末まで重点的に実施することとしております。 また、普及促進の現在の取組は10月以降もできるだけ継続したいと考えており、加えて受付場所へ出向くことが難しい方に対しましては、戸別訪問での受付も検討しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) それでは、企業や農協、漁協など、各種団体に要請はできないものでしょうか。もう既に申請を伺った事業所もあるのではないでしょうか。理事者の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 平田市民課長。 ◎市民課長(平田幸君) お答えいたします。 議員に御案内いただきましたとおり、企業や組合など、多くの事業所の皆様方に御理解をいただきまして申請受付を実施することができております。大変ありがたいことであると感じております。これまで31の事業所に御協力をいただき、今月9月中には7事業所で実施させていただくこととなっております。 今後は、まだお声がけしていない事業所の皆様方にも御理解、御協力を得ながら申請受付させていただき、さらなる普及促進に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 山瀬忠弘君。 ◆7番(山瀬忠弘君) これも先週の金曜日の新聞に掲載された記事ですが、救急搬送時にマイナカード、消防庁実証実験へとありました。 これは、マイナンバーカードの健康保険証機能を活用して、救急搬送時に傷病者らの受診歴や薬の処方歴などを取得して、適切な搬送先の決定と効果的な治療につなげるのが狙いで、事前に権限を得た救急救命士が保険証書として登録したマイナンバーカードを所持しているかどうかを本人に確認し、情報の活用に、情報が得られれば、その場で読み取り受診歴などを確認して搬送先を決めるというものです。10月から前橋消防局を初め6消防、ほかに姫路市、都城市の2消防局、加賀市、彦根市の2消防本部で実施されます。認知症や意識不明などで意思疎通ができない場合は、今後検討するというものです。このように、マイナンバーカードにはいろんな可能性があり、命を守るカードになると思います。 私がマイナンバーカードを持ってマイナポイントの申請に行ったときも、担当職員は本当に施設に対応していただき、15分ほどで終了いたしました。マイナンバーカードは対面でも、オンライン上でも確実に本人確認ができ、これからのデジタル社会に必要なものです。市民の皆様もマイナポイントの対象となる9月末までの新規申請と、既にカードをお持ちの方々はマイナポイント第2弾の申請にも来ていただけますように、この場を借りて重ねてお願い申し上げ、以上で私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、山瀬忠弘君の質問を終わります。 次に、槇野洋子君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 皆様、おはようございます。市民クラブみずほの槇野洋子です。 通告書に従い、一問一答方式にて質問させていただきます。 早いもので、議員になって丸1年が経ちました。一般質問も今回で5回目になります。議員として初めて登庁した日に着た服を身にまとい、1年前の緊張感、どきどきしながら、初めまして、槇野洋子ですと御挨拶したあの日のことを、今、思い出しております。初心を忘れることなく、市民に寄り添い、丁寧にお話を聞いて、皆様のお声を市政に届けてまいります。これからも変わらず、使命感を持って議員活動に専念いたします。 現在、市民クラブみずほは11名となりました。会派10人の先輩議員さんからは毎日たくさんのことを学んでおります。新人の私の意見をよく聞いてくださり、意見を尊重してくださるので、私も思ったことを率直に発言させていただいております。分からないことも、分かりやすく教えていただき、おかげさまで日々学びは深まっております。まだまだ未熟でございますが、市民クラブみずほの一員として、宇和島市民の代表として真摯に質問させていただきますので、理事者の皆様におかれましては、どうか分かりやすいお言葉で、明るくはっきりと聞き取りやすくお答えいただけますように、よろしくお願い申し上げます。 それでは、質問に移らせていただきます。 まず初めに、伊達博物館改築事業についてお尋ねいたします。 新伊達博物館基本計画に関わる説明会にて、去る8月7、8、9、10、11日、初日と最終日と1日2回行われ、計7回の説明会が開催されました。私は毎日会場にて、市民の方々の御意見を拝聴させていただきました。質疑応答に用意された時間は30分程度でした。時間は足りないぐらい、忌憚のない御意見が次々と出ておりました。 私が危惧していることは、会場にて配布された説明会の資料のことです。公開承認施設水準との記載です。公開承認施設水準、資料動線と利用者動線は明確に区分、文化財の保存管理、搬出入や展示替えを安全・安心に行うと書かれております。 そこでお聞きしたいのですが、伊達博物館所有で重要文化財に指定されているものは豊臣秀吉の肖像画だけですよね。肖像画は国内に残っているものの中で最も優れたもので、歴史の教科書に使用されているもの、このことは多くの方々が承知されていることだと思います。さて、宇和島市には、伊達博物館には国宝級のものがあるのかをお尋ねしたいです。片山教育部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 現在の伊達博物館には、国宝に指定されている資料はございません。 ただし、今後寄託を予定しております公益財団法人宇和島伊達文化保存会には、今ほど御紹介のありました重要文化財を初め重要美術品に認定された資料があり、今後の調査研究によって指定物件となる可能性を秘めた大変貴重な資料が多くございます。 また、指定物件ではなくても、この地域、宇和島市にとっては多くがかけがえのない財産であることは御理解をいただきたいものだというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 御答弁がありましたように、国宝級のものはないということです。となると、公開承認施設の認証を得るためには、より高いハードルを越える必要があるということになります。公開承認施設にするには、文化財保護法第53条、文化庁長官の許可を受けなければなりません。文化財保護法第53条とは、たくさんの条文がありますが、その中でも一例を御紹介いたします。 展示室内の環境が適正であるかの53条調査が必須、53条調査とは、温度や相対湿度、文化財の腐食や変色などの原因となる空気中に含まれる有機酸やアンモニアなどの濃度を調査して申請書を提出、認可をもらわないといけないという調査のことです。国宝級のお宝があるのならば、貸出しをして同等となる国宝級のお宝を借用という交換展示が可能なのかもしれませんが、それは不可能です。 ほかにもクリアしないといけない条件は山ほどあります。例えば、5年間に国宝級のお宝の展示を3回行ったという実績が必要である、これは容易なことではございません。国宝、重要文化財の公開に関する取扱い要綱を見ると、我が国の文化財は脆弱な材質が多いので、細心の注意を払わなければならない。特性や状態を十分把握した、専門知識を持った学芸員が取り扱うことなど、事細かい指示が記載されております。適正な環境を持つ施設をつくり上げるにも多額の資金が必要ですし、3年間で3回もの展示に関わる費用も、重要文化財だと数千万円、国宝級のものとなると、1回につき1億円以上の経費が必要になると聞いております。単純に考えて、国宝級だと3回で3億円以上必要になります。 これも一つの例ですので、公開承認施設の認証を受けるためには、まだまだクリアすべき項目がございます。そこまで多額の資金をつぎ込んでまでも、公開承認施設にすることが必要とは思わないのですが、その必要性、または費用対効果などをどのように考えているのでしょうか、金瀬教育長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 文化庁から公開承認施設として承認を受けることは、博物館にとって公開に関する事前手続の簡素化や経費の軽減などにより、当該博物館での国宝や重要文化財などの展示活動の活性化が図られます。また所蔵者にとっては貴重な所有品を公開承認施設という信頼できる博物館と、その学芸員に委ねて公開できるというメリットがございます。また市民にとりましても、遠方に行かずとも、より質、量ともに充実した企画展を閲覧、観覧する機会が増え、さらに観光客の誘致につながることも期待できます。さらには公開承認施設として博物館を持つことは市のブランドイメージも上がり、シビックプライドの醸成という効果も期待できるものと考えております。 これらのメリットを考えたとき、私どもといたしましては、公開承認施設とする効果は十分にあるものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 分かりました。 でも、ものすごい費用がかかるということが懸念するところでございます。 次に、維持管理費についてお尋ねしてまいります。 説明会の折にも、市民の皆様が一番興味深く、多数の方が質問されていました。けれども、今日は基本設計のことについてだけの質問をしてくださいと断言され、市民の方々の質問を幾度となく中断させられておられました。 今、維持管理費のことを考えないで、いつ考えるのでしょうか。一般家庭でも、家を建てるときにはまず考えるのは資金面のことではないでしょうか。貯蓄と毎月のお給料など、収入と支出となる生活費、水道光熱費などのことを考えて数千万円の家を建てよう、そして月々のローンは数万円と考えていきます。私も小さいけれども、会社を経営しておりました。キャッシュフローはもちろんのこと、返済できる額、収入と支出のことなどをよく考えてから、運転資金などの融資を受けました。何か購入するとき、大きな買物である家を建てるときには、まず考えるのはお金のこと、資金繰りのことではないでしょうか。 伊達博物館建築には都市再整備事業費という国かにの補助金と合併特例債など有利な起債を使うから、宇和島市の持ち出しは僅かで済みます。僅かといっても、6億から7億程度必要というアナウンスが説明会のときにもありました。国からの仕送りと宇和島市からの持ち出しで何とか建物はできるかもしれません。持ち出しが僅かといっても、6億から7億円、市民からすれば想像ができないほどの大金でございます。一番大切なのは、まず初めに資金計画を立てないといけないことなのではないでしょうか。中でも維持管理費用は重要です。毎年毎年必要になってくる経費だからです。 維持管理費には点検、保守、運転、修繕、保安、清掃、環境衛生などがあります。全てを実行するためには人件費が必要になり、その人件費が一番大きな支出だと考えられます。現在の伊達博物館の維持管理費は年間8,000万から1億円と聞いております。建て替えを見込んで修繕費を控えているにもかかわらず、この金額が必要になっている現状がございます。新伊達博物館は現博物館の倍以上のサイズになる計画ですので、おおよそ1億6,000万から2億円は必要になってくるのではないかと予想できます。それプラス、公開承認施設基準を満たすための特別展などの費用を含めますと、3億円を優に超える維持管理費用が必要になってくるのではないでしょうか。維持管理費計画、またはキャッシュフロー計算書など、そのような計算はできているのでしょうか。また、どのようにお考えでしょうか、片山教育部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 維持管理費につきましては、展示設計業務の中に運営計画業務等の想定や、維持管理費の算出等も含まれておりますことから、こういう中で検討を進めているところでございます。 説明会でも申し上げましたとおり、建物の設備や維持管理費につきましては、収蔵庫を初めとするバックヤードの拡充や常設展示室の設置により、面積に応じて増加をしてまいりますことから、光熱費や施設の保守点検等、いわゆる維持管理費の増額は避けられないものというふうには考えております。 また、今ほど御指摘ありましたけれども、新博物館の人件費につきましても、ショップやカフェの運営等も考慮しながら、必要なスタッフ数について検討を進めている最中でございます。さらには、展示企画や普及事業に携わる学芸員の配置につきましても、具体的なサービスの検討を踏まえながら精査をしているところでこす。 これらのことから、現段階におきましては数字として具体的にお示しすることが困難な状況でございますことを御理解いただきたいと思います。 いずれにいたしましても、維持管理費につきましては指定管理者制度の導入も含め検討を行いまして、よりよいサービスの提供とランニングコストの抑制というものを目指しながら、引き続き検討を続けていくこととしており、今後運営方法の決定等、折々にて見込み費用につきましてはお伝えをしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 毎年毎年、維持管理費はかかっていきます。6月の一般質問の折にも、箱物行政になっていると指摘をいたしました。まさに誰もが懸念する箱物行政が未だに続いていると思います。昭和61年から平成3年2月までのバブル景気の頃なら誰も批判も反対もしなかったことでしょう。私自身、市長と同じ年ですから、私たち、高校1年生から21歳までの51か月間は右肩上がりで好景気、不安なんて何もありませんでした。でも、今の宇和島市は、景気の低迷とコロナ禍、少子化、超高齢化社会への突入、過疎化、人口減少の加速化、物価の高騰、消滅可能性都市とも言われております。皆様も御存じのとおり、消滅可能性都市とは、2010年から2040年に、20歳から39歳の若年女性の人口が5割以下に減少する市区町村のことです。 伊達博物館建築事業は、時代錯誤だと私は思います。18年後、市長と私たちが70歳になったとき、いえ、なる前には、財源が底をつくのではないかと懸念がございます。岡原市長は将来のことを考えておられるのでしょうか、未来を担う子供たちのこと、孫世代へ負担を考えたことがおありでしょうか。年々必要となる維持管理費に2億も3億もかける資金があるのであれば、子育て世帯への経済的支援の拡充や生活困窮世帯への生活支援などを何とかしていただきたいと思います。収入が少なくなった人たちからお預かりしている大切な税金を無駄に使わないでください。農家さん、漁業者さん、お商売をされている方々、パートを掛け持ちして寝る間を惜しんで働いているママさんたちも大勢います。 この状況の中、生きづらさを感じている方々から悲鳴に近い言葉を聞いております。若者がどんどんいなくなる要因にもなっているのではないかと思います。 先日、宇和島には住みたくないと子供の頃から思っていたという30代の男性の方にお話をお伺いいたしました。もちろん高校卒業してすぐに市外に出られました。帰る気は全然しないし、帰りたくないとまで言っておりました。市民の方からも、何とかしてほしいとのお声を多数頂戴しております。「選ばれるまち」ではなく「選びたくないまち」になっているのではないでしょうか。伊達博物館建築事業への市民の不安は増大しております。岡原市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 維持管理費ということですので、この維持管理につきましては、先ほど教育部長が申し上げたとおり、指定管理者制度の導入の検討も含めて、より良いサービスの提供と、そしてランニングコストをいかに削減していくことができるかということをしっかり考えて、それらを煮詰めていきたいと考えております。 また、この文化、歴史を守っていくという伊達博物館の事業でございますが、ほかの市民生活、そして子育て関係、今回も質問をたくさんいただいておりますが、それはそれでしっかりやっていくということですので、御理解をいただけたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 伊達博物館改築事業についての最後の質問でございます。 コロナ禍、物価高騰の日々、生活にも困窮されている方が増えております。業者の方より、建築資材も1.5倍以上になっているとの情報をいただきました。伊達博物館建設費用は基本構想の段階では40億と言われました。今回の基本設計での説明会では、資材の値上がりにより45億になりましたとの説明がございました。建築資材の高騰により、仮に建築費が1.5倍値上がりしたということを踏まえますと、基本構想段階では40億円だったものが60億円になるという計算が立ちます。説明会にて示された金額は45億円ですが、それ以上になる可能性は大きいと思います。 高知県の梼原では、今は改築事業を踏みとどまり延期することを決断されました。物価が少し落ち着いてから着工しようという判断です。 岡原市長、費用が上がればお考えを改めるなど、検討をされる御意向はございませんか。歴史、文化を継承していくことが大切なのは重々承知でございます。けれども、私は市民の生活を守ることのほうが重要で大切だと考えます。日々気持ちのよい生活が送れるという土台があってこそ、歴史、文化の継承ではないでしょうか。辛辣なことを連ねておりますが、二元代表制で選ばれた者として、市民に一番近い代表機関である議員としての権能がございます。市民に寄り添って、市民目線に立って、もう一度お考えくださいませんか。今は見送る、立ち止まる、身の丈に合った計画に修正することはできないでしょうか、岡原市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 これまでも申し上げてきたとおり、この伊達博物館の改築事業につきましては、開館からもう約半世紀余り、半世紀弱の時間が流れている中で、経年劣化が進み、また何よりも耐震基準を満たすことができていない建物である。そういった中で、こういった文化、歴史の資料等々を守ることができないところで、改築事業というものを判断をさせていただきました。 その中で、今後これらが令和9年春に開館したとしても、これらについてはやはりこの地域に足を向けていただく方々が、この地域に宿泊をし、そして食事をし、そしてお土産を買っていただけるような、そういった経済効果をも私は考えているところでございます。実際にそういった業者の方々からは、そういったものを早めにやってくれないかというお声というものをいただいているのも現実でございます。 また、事業費の増大については、高くなっても仕方ないとは、これは一切考えておりません。それが現在コンストラクション・マネージャー等々、今、様々な取組に変えていただいているところでございますので、今後ともこの状況というものを注視をしながら、設計業者、そして支援業者の方、そして市としてこれらの取組に変えていきたいと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) そのような答弁で、私はとてもつらいです。市民ファーストとはいかないのですね。本当に今やらなければならないことでしょうか。以前から何度も言っているとおり、伊達博物館建て替えに反対しているのではないのです。規模やサイズ、コストのこと、資材の高騰、維持管理費などの財政面でも、将来のことを考えてみると、とても不安なことが多いのです。しつこいようですが、後悔しないように、いま一度考えていただけますように申し添えて、次の質問に移らせていただきます。 横吹渓谷の整備についてお尋ねしてまいります。 自然の地形をそのまま生かせるプレイパーク創設について。 津島町にある横吹渓谷には、子供の頃、夏休みの親子遠足などでよく行った場所です。水が冷たく、緑いっぱいで、樹木のおかげで遊歩道は日陰になっていて、夏は避暑地になっています。涼しく、とても気持ちが良いところです。 横吹渓谷の近くに住む友人が、4年前、久しぶりに遊歩道へ行ってみると、そこには粗大ごみ、不法投棄や空き缶、空き瓶を初めとするぽい捨ての場所になっていて、かつてのすばらしい景観はなくなっていたと嘆いておりました。まずは集まれる人だけでごみ拾いをしましょうよと6人で拾ってみました。2時間ぐらいで軽トラの荷台いっぱいのごみを拾うことができました。 次は、イベントにして粗大ごみを撤去しましょうよと声をかけ実行いたしました。声をかけた知人が、ユニックで15メートル下に投棄されている冷蔵庫などの粗大ごみを引き上げてくれました。イベントのときに御協力してくださった方々もたくさんいて、参加者40名ほどで、見事にごみ拾い大作戦は成功いたしました。 その後は宇和島市市役所津島支所さんや清光公民館さんの御協力を得て、遊歩道の補修、整備や枝打ち、草刈りなど、地道に有志の時間があるときに、できる人ができることをやるというスタンスで、少しずつ整備を進めてまいりました。 さて、この夏、「横吹渓谷であそぼっ!」という子供たちが楽しめるイベントを企画しました。8月27日に開催し、まずは楽しめる場所を認知してもらうこと、子供たちの反応を確かめるために、もちろんごみ拾いも実施しました。私も1年生の孫と参加しました。参加した友達家族が、どこよりも楽しく、子供たちも大人も大満足したよ、また遊びに来るよと言ってくれました。ライフジャケットを着用し、滝つぼにどぼんと飛び込む体験では、最初は怖い、怖いと尻込みしていた子供たちも、大人がやってみせると次々にチャレンジして、一度やると、何度も何度も飛び込んで、きゃあきゃあという歓声が沸き上がりました。帰ろうと言っても帰りたくないと言い出して、恐怖感はどこへやら、目をきらきらと輝かせ、興奮は尽きませんでした。 新型コロナウイルス感染拡大により行動制限もあり、なかなか大きな声を出して自由に遊ぶこと、友達と一緒に体験することなどもできなくなっております。身近に自然体験を行える場所もあまりありません。 横吹渓谷は、自然の地形をそのまま生かした子供たちの遊び場として、また野外の体験の場として、プレイパーク創設ができないかという御提案でございます。ぽい捨てについても啓発活動ができればと思いますし、プレイパークとなると、道路からごみを投棄する人もいなくなるのではないかと期待しております。実際に8月に行ったイベントの日に遊歩道を歩いてくださった玉田副市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 横吹渓谷についてのお尋ねでございます。 私が初めて行きましたのは、数年前にサイクリングで御槇のほうへ参りまして、その際に立ち寄ったのが最初でございます。その後、折を見て数回訪問しておりますが、滑床、あるいは薬師谷渓谷と比べますと、規模、水量等では及ばないというところでございます。しかしながら、道路からすぐの場所にございますので、そういうところにこんなすばらしい癒やしの場があるのかというふうなことで、大変驚いたことを思い出しております。 また、先日開催されましたイベントにおきましては、大人も子供も一緒になって水遊び等に興じておられる様子を拝見しまして、私自身、子供の頃の楽しい川遊びの思い出もよみがえったところでございます。 一方で、遊歩道をたどりますと、県道が近いことが逆にあちこちにぽい捨ての原因になっているのではないかということで、大変残念に感じたところでもございます。 市といたしましては、気軽に訪れることができる身近なスポットとして、地域の皆様や有志の方々とも連携して、保全や整備について、今後検討していきたいと、そのように考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) うれしい御答弁であります。 横吹渓谷は全長1.5キロメートルを有する遊歩道を保有しているのですが、玉田副市長も御存じのとおり遊歩道は寸断されてしまって、全てを歩くことができません。有志たちで修復しよう、上からも下からもできるだけ何とかしたいと努力し、整備を進めてまいりましたが、なかなか作業ははかどりません。専門性を要する作業なので、お願いできないかなと、ボランティアで行うには限界があります。今のままでは危険です。何とか整備していただき、たくさんの人に森林浴や自然が織りなす造形美、せせらぎの音、無数にある滝なども楽しんでもらいたい、清らかな渓谷に生息する魚たち、小鳥や虫などのたくさんの生き物も多くいます。 過去にトイレだった場所や東屋も、今は廃墟になっていて、その機能を果たせなくなっております。ぜひ早期に遊歩道の整備を進めていただき、観光マップなどにも入れてもらい、自然豊かな宇和島市をアピールしていきたいです。そんなに予算はかからないのではないでしょうか。 秋には紅葉を楽しめる場所でもありますし、遊歩道の散策は健康増進にもつながるため、宇和島市の歩ポとリンクさせ、横吹渓谷を歩くと8,000歩以上になり、4ポイントゲットできますよとか、森林浴と渓流のマイナスイオンの効果などにより運動不足解消はもちろんのこと、心身ともにリフレッシュできますよなど、健康維持にも期待が持てるのではないかと考えております。玉田副市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 御指摘ありましたように、遊歩道の寸断、休憩所の老朽化などがありまして、令和3年度に簡易的な修繕、あるいは清掃等を行っておりますが、残念ながら渓谷全体としての魅力が低下している状況にございます。このため、改めて修繕等が必要な箇所等の確認を行いまして、対応について検討してまいりたいというふうに考えております。 また、現在、市の観光ガイドマップに横吹渓谷の位置情報は載せておりますが、今年度、ちょうど御槇地区の観光情報を発信するパンフレットも作成する予定をしておりますので、この渓谷につきましても、併せて御紹介したいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) うれしいお言葉に感謝します。 重ね重ねになりますが、千畳敷やなべの滝など、看板が大変見えづらくなっております。行きたいのだけれども、場所がよく分からないなど、お声もいただいております。現在、降り口には目印としてピンクのリボンをつけてはいるのですが、なかなか分かりづらいと言われており、看板の新設も続けて御要望いたします。 先ほども述べましたが、看板が新設されるとぽい捨てがなくなるのではないかと、看板効果も期待しておるところでございます。もう一度前向きな答弁を、玉田副市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) 案内看板につきましても、老朽化や文字が見えにくくなっているということを確認しております。私も気になっておりましたが、これについてもできるところから整備を進めていきたいと、そのように考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 前向きに御答弁いただき、本当に感謝しております。整備のほう、どうぞよろしくお願いします。手つかずの自然の魅力をどんどん発信していきたいと思っております。 続きまして、学校教育活動支援員についてお尋ねしてまいります。 令和3年度より雇用形態の改定、会計年度任用職員制度について、学校教育活動支援員さんが宇和島市には何名おられますでしょうか、各学校に平均何人ぐらい配属されているのでしょうか。以前は有償ボランティアとしての位置づけにて勤務されていたようですが、令和3年度より会計年度任用職員に変わり、処遇改善ができていると思われますか。また、支援員さんたちの職場の声を聞いておられますでしょうか。 私が聞いているのは、制度が変わり、働ける時数が減り、それに伴い収入も減ってつらいとのお声です。働く時間が減ったけれども、ボーナスの額が増えて、結果的にはよかったというお声も聞いております。なぜ、こんなに両極の扱いになっているのか。 会計年度任用職員には、フルタイム会計年度任用職員、実働7時間45分働く人と、学校教育活動支援員さんでは、パートタイム会計年度任用職員という位置づけで、前者にはとても手厚い制度だけれども、後者において、学校教育支援員についてはそうでもない。 学校教育支援員では、令和3年度よりパートタイム会計年度任用職員制度を導入したため、4時間勤務または6時間勤務のどちらかを選択しなればならない。時給は968円です。1日4時間の場合は、1時間目から4時間目までの週20時間の勤務の方と、1日6時間、1時間目から4時間目までと、昼休み、給食、掃除を除く5時間目と6時間目の週3時間勤務の方の二通りがございます。 勤務成績や評価によって昇給があるそうです。実際には基準がよく分からないと聞いております。ボーナスがある人とない人がいるようで、当市の勤務、給食や掃除の時間の支援ができないため、一度帰宅し、再度5時間目に学校に向かわなければならなくなり、遠距離のため、対応は難しくなる。仕方なく4時間勤務を選ばざるを得ない。また、個人評価によってなのか、学校によってなのか、出勤できる時数も決められているため、1か月の中で2日ほど休暇を取らなければならないと聞いております。 こうした理由の背景には、人件費削減など、費用面のことにより、そうされているのでしょうか。片山教育部長に御所見をお伺いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 多く御質問いただきましたので、回答が少し長くなるかもしれません。御容赦ください。 まず、特別な配慮が必要な児童・生徒の支援に従事します学校教育活動支援員につきましては、今年度126名を任用しております。各校の配置人数は、対象児童・生徒の人数に応じ、1名から12名ということになっておりまして、配置校の26校ございますが、この平均は4.5名というふうになってございます。 御指摘のとおり、同職はかつて有償ボランティアの位置づけでございましたが、令和2年度の改正地方公務員法の施行により会計年度任用職員に移行しております。これに伴い、一定の要件を満たす職員に対して通勤手当や期末手当が支給されるようになったほか、勤務時間の多寡にかかわらず有給休暇の付与や労働保険への加入がなされるなど、従前と比べますと処遇の改善は図られているものと考えております。 非常勤の公務員となったことで、適正な任用、勤務条件の確保など、法の趣旨に沿った運用を図る必要がありますことから、これまで順次、任用制度の見直しを行ってまいりました。 まず、令和3年度からは、それまで定めていなかった1日の勤務時間を支援員ごとに固定し、さらに令和4年度からは各自の勤務時間を本人の意向を酌みつつ配置校で設定するという従来の手順を改め、支援の目的達成のために教育委員会が必要であると判断した勤務条件の下、任用を行うとともに、勤務校によって勤務体制が異なることのないよう、勤務管理や休憩時間の取扱いについて各校に周知徹底を図っております。 前述の教育委員会が必要であると判断した勤務条件についてですけれども、具体的には、議員からの御質問にもありましたが、原則1日4時間または6時間の勤務時間に要支援の日数を乗じる形で、計6通りの勤務体系を設定しております。このほか例外として、特別支援学級配置の支援員につきましては、必要に応じて1日7時間勤務とする場合もございます。 なお、1日の勤務時間につきましては、各校の特別支援担当教諭への要望調査及び県下他市の状況を参考に決定をしており、支援の実態に即した設定となっているものと考えております。 これらの制度の改正や運用の変更につきましては、コロナ禍ということもあり、随時書面で学校及び支援員に周知を行ってまいりましたが、改正等の趣旨に関する理解が十分に得られていない状況が見受けられましたので、昨年度、学校支援員それぞれを対象としたオンライン説明会を実施いたしました。また、今年度におきましては、各支援員の抱えている不安や疑問を極力解消したいとの考えで、7月下旬に少人数制による相談会を複数回実施しております。 長年支援員をされている方にとりましては、以前に比べて、勤務管理が厳格になったことで働きづらいと感じられる場合もあるものと拝察をいたします。さらには実質的に昇給がなく、勤務時間が一定未満の場合には期末手当の支給対象外ともなるため、報酬面での処遇改善が実感できない方もおられるかもしれませんが、宇和島市の定める会計年度任用職員制度に沿って、全体的な処遇改善がなされた中での運用といたしております。 対象児童・生徒の自立性にも配慮した支援の在り方を念頭に、支援員の勤務体系の設定及び配置計画を行っているものであり、人件費の削減を目的にしているわけではございませんので、御理解をいただきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 人件費削減ではないということは分かりました。 支援員の勤務体制についでございますが、サポートする児童の中には給食の支援を必要とする児童もいます。けれども、4時間勤務の支援員が帰ると、残った支援員裁量で対処せざるを得ない。毎回そうもいかないから、時折給食の支援もすることもあるそうです。 特別支援学級の担任の先生は、トイレに行く時間も取れなく、児童から目が離せない状態であり、緊張した時間が続いているので、その先生があまりにもお気の毒で、支援員さんが給食、昼休み、掃除の時間なども残って支援に当たっているとお聞きしました。実際に働く職場によって異なるため一概には言えませんが、特に福祉部門に当たる学校教育活動支援員さんは体が不自由な児童をいかに自立できるように日々考え、工夫して、細心の注意を払って、言葉がけをしたりサポートしたりしておられます。一人一人に合った支援をされること、背負っている責任は大変重いと感じます。同一労働、同一賃金である会計年度任用職員制度の縛りがあり、メンタル面で落ち込むことがあると伺っております。 官製ワーキングプアである働く貧困状態で、不安も多く、その不安も解決できずに日々悶々と悩みを抱えたまま支援を継続されている状態にあるのに、育ち盛りの児童にとっては、よい効果を与えているとは思いません。支援員さんの話を聞いたり、先ほどもオンラインで説明会をしたと言われましたが、相談できる人がいないと私は聞いております。引き続き片山教育部長に御所見をお伺いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校教育活動支援員につきましては、児童・生徒により良い教育環境を提供するためになくてはならいな存在でございます。一人一人がやりがいや充実感を持って職務に従事していただくことが児童・生徒の育成につながるのはもちろんのこと、担当教諭におきましても大きな支えになるものというふうに考えております。 任用や勤務条件等につきましては、国の指針に沿った市の会計年度任用職員制度にのっとる形で定めておりますので、大幅に見直しを行うことは難しいのかなというのが実情でもございます。 しかしながら、学校現場におきましては、その時々の状況により支援員の方々に無理をお願いする場面も起こり得るものと推察をいたします。支援員の勤務実態も含めた特別支援教員の現状を踏まえた上で、児童・生徒の教育環境の向上及び支援員の働きやすさにつながるものとして、必要と認める場合には本市の制度の範囲内ではありますが、対応を検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 職場改善、環境改善について、今も前向きな御答弁をいただきました。 児童一人一人の可能性を見つけ、認めて伸ばしていくことができるのは支援員さん次第であると思います。児童はできることが増え、笑顔になれることも多くなります。また、支援員さんたちは子供たちの成長を見ることができ、やりがいのある職種だと言われております。シンパシーが強く、女性ならではの思い、母性にて豊かに見守ってくれていると思っております。 これも規則です。決まったことなので守ってください。もちろん規則、規律は守るべきことです。一人一人の意見や話は聞いてもらえず、守れない人は辞めてもらって結構ですと一律評価してしまう点があったと聞いております。説明して納得してもらうことや多様性に応じていくこと、職場改善につながるのではないでしょうか。 会計年度任用職員の方、ほとんどが女性ですよね。女性だからというわけではないのですが、悩まず、気持ちよく働ける職場づくりをすることが、未来を担う子供たちのためには必要不可欠なことになるのではないでしょうか。全ての要望を満たしてほしいと言っているのではなく、現場で起きていることを実際に見ることや聞くこと、耳を傾けることなど、大切なのではないでしょうか。もっとフレキシブルな対応を検討してもらいたいと思います。 片山教育部長に御所見をお伺いし、併せて金瀬教育長にもお聞きしたいので、お二人に御答弁をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 今ほど申し上げたことの繰り返しで恐縮でございますけれども、やはり決められた規則の中というのがございますが、その中で、実態に即して改善すべきところを改善していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 先ほど、いろんな不安があるというようなお話もいただきました。支援がうまくいかない等の支援方法に対する不安に関しましては、学校内での情報共有、そして発達特性に合わせた支援の校内研修等々、研修を行ったり学校訪問を行ったりして、児童・生徒に適切な支援ができるようバックアップをしてまいります。 また、勤務条件や勤務体制に対する不安につきましても、先ほど部長からの説明がありましたけれども、様々意見をお伺いする機会を設け、最終的には市の制度の範囲の中でということにはなりますけれども、適切な改善に努めてまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) バックアップのほう、よろしくお願い申し上げます。 処遇改善もどんどん前向きに考えていただきたいと思っております。女性の方が笑顔で仕事ができるようにしてほしいです。 少子化により、子供の数は激減しております。全て一律に学校生活を進めていくのではなく、お一人お一人に寄り添った支援が必須になると思います。多様化、複雑化する業務の中でも、特にお子さんに携わる環境は、精神の安定とメンタルケアが必要だと思います。今後とも学校教育環境がより良いものになるよう御配慮をいただけますようお願いしまして、次の質問に移らせていただきます。 少子高齢化過疎地域についてお尋ねしてまいります。 まずは少子化についてでございます。 厚生労働省の人口動態統計2022年速報値の発表が9月4日にありました。上半期出生数は2万人減、今年1月から6月の上半期に生まれた赤ちゃんの数は38万4,942人、前年度同時期に比べ2万87人減少、5%低くなっているとのことでした。 この数字の背景には、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、感染への不安はもちろんのこと、将来への希望が持てない、経済面での不安、女性の負担が大き過ぎるなど、妊娠を望まない、控えるといったケースが見受けられます。若い女性の自殺者が多発したことも要因だと拝察いたします。 出生数の減少は、私が生まれた1970年、昭和45年から52年間減少し続けております。本市において、少子化問題には頭を抱えていると思われます。ほとんどの若い女性は非正規雇用や会計年度任用職員など、働く貧困、ワーキングプアであること。女性だけではございません。若者が将来に対して夢も希望も抱けなくなっております。女性の社会進出に問題があるとか、男は仕事、女は家事といった古い考えが地方ではいまだに残っていること、本市でもその傾向は強いです。 男女平等参画社会とジェンダー平等の動きがあっても、現状は女性の差別的慣習が色濃く残っており、負担や不安は多過ぎます。産み育てたくなる環境を整えていかなければ、少子化問題の歯止めにはなりません。実際に若者に聞取り調査していく必要があります。子育て世帯にはもちろんのこと、不妊治療をされている方へも、妊娠中の方へも、女性の配慮に重点を置いて考えないといけないと思います。 産休や育児休業が取得できる業種は限られており、家計のためにも働かなければなりません。働きたくても働けない時期には、支援金や商品券などの配布など、生活支援をしてほしいとの声も聞いております。これは国家レベルの問題ではありますが、できない理由を並べ立てるのではなく、宇和島市が独自にやっていこうというスタンスが必要だと思います。 箱物行政を続けて、箱物イコール伊達博物館維持管理費用に何億もかける財力があるのならば、まずは未来を担う子供たちのために、そしてママたち、将来ママになる人たちの悩みや不安を取り除いてあげて、気持ちよく暮らしていけるようにしていただきたい。どうか女性の声を聞いてください。難しいことだとは思いますが、女性の立場に立って、物事の必要性を見極めてほしいです。 少子化対策として、若者が結婚しやすい環境づくりをつくり出すだけではなく、中高年の独身男性が孤立せず生活できるように条件を整えていくことも大切だと思っておりますが、岡原市長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 少子化対策につきましては、もはや一つの分野だけでなし得るものではないということは、議員のおっしゃるとおりかと、私もそのように感じている次第でございます。いわば、結婚から妊娠、出産、そして子育てと、この分野におきましても、そのように連動して施策を考えていく必要がある中で、やはりそういった対象となる方が本当に何を必要としているのか、これらをしっかりと検証しながら、これらの仕組みづくりに汗を流していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 仕組みづくりのほう、よろしくお願い申し上げます。 超高齢化社会についてお尋ねしてまいります。 2025年には、5人に1人が75歳以上の高齢者に、3人に1人が65歳以上の高齢者になる超高齢化社会になります。出生数の減少、若者の減少、高齢者が増大する。3年後には社会構造のバランスが崩れていきます。少子化問題と同様に、超高齢化社会問題は喫緊の施策が必要になります。 地域で高齢者を支える仕組みが、地域包括ケアシステムです。高齢者が住み慣れた場所で人生の最後まで暮らせるように、医療、介護、生活支援を一体的にして提供してくださる環境のことです。当市でも熱心に地域包括の活動が広がっています。同時に、誰でもできる若者に負担をかけないようにする方法として、健康寿命を伸ばすことや、生涯現役を目指すこと、今の健康を維持管理することなど、私たちにも今日から始められることがございます。将来にツケを回さないように、若者に負担をかけないように、健康で生き生きと元気に暮らしていくためにも、御提案がございます。 御近所さんたち3人とか5人グループをつくっていただいて、自慢できることを募集してはどうでしょうか。例えばお花を育てることが得意とか、漬け物づくりの名人とか、毎日ウォーキングの成果を発表するなど、得意なこと、好きなことをするのはとても楽しいことですし、何より認知症の対策にもなりますよね。取材して広報に記載したり、小学校の児童の前でお披露目したり、地元の集会所などを利用してコミュニケーションを取ったり、孤独をなくすことにもつながりますし、医療費削減にもつながると思います。もうやっている人たちもおられると思います。仮称ですけれども、例えば「うわじまのげんき おじいちゃん、おばあちゃん」、または「うわじまのげんき おっちゃん、おばちゃん」など、募集タイトルをつけ、健康法などの伝授をしていただくのも一つですよね。市民を巻き込んで、みんなで楽しく健康づくりをしていくことはできなでしょうか、伊手保健福祉部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 様々な御提言をいただきまして、ありがとうございます。 本市での現在の取組といたしまして、高齢者の身体機能の向上や認知症予防を目的とした「うわじまガイヤ健康体操」を平成28年度に作成しまして、2世帯5人以上の高齢者らで構成する健康体操団体への応援金でありますとか、ガイヤ健康体操を実施することでポイントがたまるガイヤマイレージ制度によりまして、元気高齢者を増やす取組を行っております。 健康への取組を披露する場としましては、広報掲載による団体の紹介や敬老行事への体操披露のほか、毎年うわじまがいな健康カーニバルを開催することで、高齢者の元気な姿を市民へ広く紹介させていただいております。 また、体操以外の趣味などにつきましても、カーニバルの合間に参加者の元気の源や秘訣を本人に述べていただくほか、趣味の短歌なども披露させていただいております。 昨年度は楽天シニアとの連携によりまして、ガイヤ健康体操の協力団体の動画をユーチューブにアップロードしましたところ、現在までの再生回数は18万回まで伸びているところでございます。 今年度は、高齢者のスポーツや文化の交流大会でありますねんりんピック笑顔の愛媛大会のリハーサル大会を10月に開催しますので、がいな健康カーニバルも同日の開催としまして、県内から集まる選手の前で体操を披露する予定としております。 また、来年10月開催予定の本大会におきましても、全国から集まるシニア選手の前で体操の披露を企画しておりますので、今後も本市の元気な高齢者の姿をしないから全国へ広くアピールしていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) たくさんのイベントに、たくさんの市民の方々が参加してくれることを願っております。これからもよろしくお願い申し上げます。 過疎地域の生活についてお尋ねしてまいります。 過疎地域の高齢化が進み、独居生活で買物や病院へ行くにもバス停まで遠くて歩けないといった声が増えております。いざ歩いてバス停に行っても、座るところもないし、日よけになるところもなく、立ってバスが来るのを待つというのも困難だという方からもお声をいただいております。 自家用車を所有した方々も、高齢により免許証を返納してしまって足がないから不便との声もよく聞きます。タクシーなど、利用するには高額になるため利用しづらいと。 国土交通省が2020年に定めた事業者協力型自家用有償旅客運送制度を利用して、毎回有償送迎を行うというのはどうでしょうか。この制度は交通空白地域から福祉目的に限り白タクの運用が認められる制度です。所定の講習を受けた住民がドライバーとして登録し、タクシー会社の交通事業者が運行管理などをするなどの協力をするというものです。宇和島市が運営主体となって、地域に合わせた運行方法と地域ごとにドライバーもつくっておくと、何かと助かると思います。これも地域社会の考え方です。超高齢化社会に対応していけると思います。 病院などの生活に不可欠な施設だけではなく、温泉や外食のためにも利用できると思いますし、コミュニケーションにもなります。免許証を返納してからも行動範囲が保てますし、返納する人が増えると、何より交通事故の減少にもつながると思います。マイカー有償送迎の御提案ですが、西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御紹介の事業者協力型自家用有償旅客運送制度は、バス・タクシー事業者が運行管理を行うことで、市町村は業務負担の軽減ばかりでなく運行ノウハウの活用を図ることが可能となり、また、バス・タクシー事業者にとっては委託費による収入が期待できます。県内には、そのほかにも地元のNPOが運営主体となりまして、車を借り受け、講習を受けた住民が運転手を務める制度を確立しているまちもございます。 本市の離島、半島、山間部といった交通空白区間の地域モビリティーの構築につきまして、今後調査研究をしたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) どうぞ検討してくださいますようお願いします。 助け合える地域をつくっておくと、災害のときにも安心です。前向きにお考えいただきたいので、どうかよろしくお願い申し上げます。 続きまして、空き家・移住定住についてお尋ねしてまいります。 空き家・廃屋対策について。 空き家とは、1年以上誰も住んでいない状態、1年以上何も使われていない状態の住宅のこと、廃屋とは、住人がおらず、適切な維持管理がなされていない民家、放置されて荒れ果てた状態の家屋、民家のことです。 放置したままでは、地域の方々も不安という声を聞いております。放火による火災や不審者が侵入する可能性もあり、防犯面でも心配です。老朽化した家は、平時のときはもちろん災害時に倒壊する危険性が懸念されます。台風の勢力も年々強くなっており、心配であります。 過疎高齢化になり、住民がどんどんいなくなり、空き家も廃屋も点在しており、景観も損ねられております。人口減少により、市内中心部も例外ではありません。空き家と廃屋の全数把握はできていますか。この問題に何か対応されておりますでしょうか。先ほど山瀬議員がお聞きになりましたが、山口建設部長に御所見をお伺いいたします。 ○議長(石崎大樹君) 山口建設部長。 ◎建設部長(山口勝君) お答えいたします。 空き家の全数把握につきましては、平成27年度に市内全域の空き家実態調査を行い、地図上で確認できるデータベースを整備しており、その後は市民からいただく情報や担当課の調査などで、随時情報の更新を行っているところでございます。 空き家の対応としましては、危険な状態や周囲に迷惑がかかっている空き家について、寄せられた情報等によりデータベースを確認し、現地調査を実施します。現地確認後は、所有者に対しまして、空き家等の適正な管理に努める責務として対応を取るよう要請を行っているところです。 先ほどの山瀬議員の御質問にありましたように、空き家、老朽危険空家の除却に対しましては補助制度がある状況でございます。 以上であります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) ありがとうございます。 引き続き対応をよろしくお願いします。 移住定住促進についてでございますが、空き家を利活用して移住定住につなげるまちづくりに生かせないかとの御提案でございます。 入居希望する方で、DIYに興味がある方など、一緒に参加してもらう参加型空き家の再生計画を地元の大工さんや元大工さんの協力の下、楽しく行えば、費用も少なくて済む上、愛着も湧いてきます。壁を好きな色に塗り替えたり、畳をフローリングにしたり、クロスの貼り替えをしたり、移住者さんや市内にいる若い世代の方々にPRして空き家をリノベーションし、住んでもらいたいと思うのですが、移住定住してもらうために空き家をまず調査して、できることから始めていくということはできないでしょうか。 宇和島市のホームページにある空き家バンクを閲覧すると、何百万円もの金額を目にいたします。一気に高額を支払うというより、家賃として毎月支払うほうが子育て世代の人たちや若い人たちにも手が届きやすいと思うのですが、もったいない民家がたくさんなので、何とかならないかなといつも考えております。地元の方からも空き家を何とかしてほしいとの声をよく聞きます。 住むところが調うと、移住定住にもつながります。空き家バンクに加え、参加型空き家再生計画を実行するためにも、地元の大工さんや工務店さんなどにお声をかけ、有償で御協力してくださる方を募集して人材バンクをつくっておくと、活用できるのではないかと考えます。仕組みづくりは簡単なものではないと思いますけれども、空き家をこのまま放置することはよくないと思います。地域の方々も何とかしてほしいと言われております。対策をしていかないと、どんどん空き家は廃屋になっていきます。前向きに御検討くださいませんか。先ほども山瀬議員が御質問されましたことですけれども、西本総務企画部長に御所見をお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) まず、空き家を調査することに関しましては、当該業務に従事する地域おこし協力隊が10月1日から着任する予定となっておりまして、買取りばかりでなく賃貸の物件についても登録件数を増やしてまいりたいと考えております。 次に、移住者が空き家をリフォーム、リノベーションする際に、大工の方など、専門知識のある方の協力体制があればという御質問に関しましては、今年度から新設いたしましたうわじま移住応援隊制度におきまして、住まいサポーターとして登録いただいた方々には、空き家の紹介やリフォームのアドバイスなども行っていただくこととしております。 また、金銭面におきましても、移住された方や子育て世帯が空き家バンク物件を含む住宅の購入等を行った場合には、住宅取得に係る10分の1、上限50万円の支援も行っているところでございます。 議員御指摘のとおり、空き家を移住定住促進につなげていくことは大変重要と認識しておりまして、移住者の方の不安が解消され、宇和島へ来て良かったと思っていただけるような制度づくりに努めたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 槇野洋子君。 ◆1番(槇野洋子君) 前向きな御答弁に感謝いたします。引き続きよろしくお願い申し上げます。 以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴くださりありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で槇野洋子君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時53分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○議長(石崎大樹君) 再開いたします。 質問に入る前に、午前中の山瀬議員の質問に対し答弁の修正がありますので、許可いたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 失礼いたします。 午前中の山瀬議員の御質問の中で、奨学金に関する御質問をいただきました。その回答の中で、対象者への周知方法について御質問をいただきましたところ、私のほうの回答が誤っておりましたので、この場で訂正をさせていただきたいと思います。 まず、正しくは、対象者への周知方法といたしましては、奨学資金の貸付け及び返済支援事業ともに市のホームページで掲載をしております。特に、奨学資金のページの下段に、他の貸付制度や学生等への経済的支援制度なども関連情報としてリンクを貼りつけており、関連情報として提供に努めているところでございます。 また、奨学資金につきましては、直接御本人へ御案内できるように学校を経由し、該当学年へも周知をいたしているところでございます。 以上が正しい回答でございました。 大変申し訳ありませんでした。訂正をさせていただきますと同時に、おわびを申し上げます。 以上です。 ○議長(石崎大樹君) それでは、質問を行います。 浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 通告に従いまして、一般質問を行います。 ちょっと後半戦にエネルギーを蓄えておきたいので、前半戦はできるだけスピーディーに質問を行ってまいります。回答のほうも、御答弁のほうもできるだけ簡潔にお願いを申し上げまして、質問を始めます。 1867年、今から155年前ですが、10月14日、京都二条城にて、徳川幕府から政権が朝廷に返還をされたときであります。そして、翌年1868年王政復古となり、明治元年となりました。 明治から大正、昭和の初めまでは、戦争が絶えないときでありました。内戦である戊辰戦争に始まり、1877年の西南戦争、そして、外国との戦争であった日清、日露戦争、大正に入って第一次世界大戦、昭和の日中戦争から太平洋戦争までと、明治元年から1945年8月の敗戦となるまでの77年間は、戦争に明け暮れた時代であったと言っても過言ではありません。 そして、今年、1945年から77年たちました。世界では戦争状態にある、あるいはあった国、それに加わった国、戦争で多くの犠牲者を出した国々がある中で、我が国は一人たりとも国家が関わる戦争による犠牲者を出すことなく、現在に至っております。ウクライナ情勢や中国の覇権主義的な動きがありますが、今後も国家として戦争に加わらない、巻き込まれない外交政策を願いたいと思っております。 さて、そういった思いを多くの国民は抱いていると思いますが、政権担当時に憲法が禁じてきた集団的自衛権の行使を可能にする、いわゆる安保法制を成立させ、我が国の立憲主義を踏みにじってきた安倍晋三元総理大臣の国葬儀が、今月27日に執り行われる予定となっております。 政治家の国葬は、吉田茂元総理以来となります。専門家、政治家の中で様々な議論が起こっておりますが、岡原市長は、今回の国葬儀について、どのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 安倍元首相の国葬儀につきましては、8月26日に閣議決定をされて、そして、8月31日に岸田首相自らが記者会見にて、そういう方向性になった理由等々についても説明があったと、そのように認識をしているところでございます。 しかしながら、今、議員御発言のとおり、吉田元首相の国葬儀以来ですから、あれが昭和42年だと認識しておりますけれども、今回の安倍元首相の葬儀については、様々な賛否も含めた議論というものがあることを承知しております。 政府におかれましては、国民に対して丁寧な説明をしていただきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) あまり明確な国葬儀に対する意思というのはないんですけれども、これは、9月8日に神奈川県の鎌倉市議会で議決されました「国葬実施の撤回を求める意見書」というのが議決されたのですが、この意見書の内容を少し紹介させてもらいます。 政府が安倍元首相について、その業績を一方的に高く評価し、たたえる儀式として国葬を国費で行うことは、安倍元首相に対する政府による評価を広く一般国民に同調を求めることに等しく、国家が一方的な評価、価値観を国民に強いることになります。安倍元首相への評価は主権者である国民一人一人が自らの意思で判断すべきことです。国葬を行うことは、国民の自由な判断を封じることにつながりかねません。 このように、鎌倉市議会は、圧倒的多数で国葬の実施の撤回を求める意見書を政府に提出をしております。 私は、この鎌倉市議会の意見書に全面的に賛成でございまして、今回の国葬は、法的な根拠が全くないということもありますけれども、安倍元総理の評価を国民に押しつけるものだという鎌倉市議会の指摘を、全く支持したいと思っております。 政府といたしましては、27日の国葬儀当日、国民に特別な行為は求めないとしております。宇和島市、また教育委員会として、27日に弔意を示すような特別な取組を行うことは考えているのでしょうか、市長と教育長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今のところ、特別な取組をする予定はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 教育委員会も同様に、特別な取組を行う予定はございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 自治体によっては、各校長の判断に任せるというような、半旗を掲げるなり黙祷をさせるなり、そういったことは、生徒・児童にですね。そういったことは、各校長の判断に任せるというような教育委員会もあるようでございますけれども、そういうことをさせることがないように、各学校に通達を出すべきだと思いますが、教育長、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 教育委員会といたしましては、国葬に関しまして、小・中学校に対して弔意の表明を求めたり、また、弔意の表明を行わないように求めたりといった対応は、現在のところは考えておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) できれば、各校長がどういった判断をされるか分かりませんけれども、そういったことがないように、この質問を明日どのようにマスコミが報道されるか分かりませんけれども、ぜひとも各学校長にはそういったことをしないように、私のほうからは求めたいと思います。 次に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関するお尋ねをしたいと思います。 安倍元総理が銃弾に倒れて以降、旧統一教会と政治、特に自民党に属する政治家との関わりが問題となっております。 旧統一教会の反社会性は、私のような五、六十代の世代にとっては忘れることのない事実として理解をしておりますが、それ以下の40代以下の世代にとっては、空白の30年と言われているように、メディアが十分にこの問題を取上げてこなかったということもあって、普通の宗教法人と同様な認識を持たれている方が多いのではないかと思われます。 岡原市長は50代でもあり、大学にも行かれておりましたので、原理研究会の存在も知っていると思いますが、旧統一教会について、どのような団体だと理解をされておるでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 世界平和統一家庭連合につきましては、1954年におきまして韓国にて創設された新興宗教でございます。キリスト教系だと、その中でも新宗教ということで、これまで様々な活動というものをなさっていることを認識しております。 ただ日本におきましては、裁判所におきまして、いわゆるそういった勧誘であるとか、教化行為について違法性というものが確定をしている。こういったところもございますし、現在でも信者に対しまして献金等々の問題であるとか、また政治家との関わりという面で、様々な問題というものがあるだろうと言われている、そういった組織であると認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) これが、今、市長も言われました裁判所で確定をしているという裁判のものなんですが、いわゆる「青春を返せ裁判」と申しまして、若い頃に、学生時代かどうか分かりませんけれども、若い頃に旧統一教会に入信というか入会をして、それで青春を奪われたという原告が統一教会を訴えた民事裁判であります。 違法伝道訴訟と言われるもの、これ1998年9月に広島高裁で、宗教選択の自由を奪って入信させ、自由意思を制約し生活を犯し、自由に生きるべき時間を奪ったという広島高裁の判決が、2001年2月に最高裁で確定をしております。同じく、2001年6月、これ札幌地裁の判決なんですが、伝道・教化活動の目的と結果の不当性を認定して、信仰の自由や財産権等を侵害するおそれがあると、そういった団体なんだということを札幌地裁の判決が、これも2003年10月、最高裁で確定をしております。 司法の場では、旧統一教会は、こういった信教の自由を宗教選択の自由を奪う団体だと。伝道・教化活動の目的の結果の不当性、不当なんだというふうに認定をされているんですね、司法の場では。 あとは行政がこういった司法の認定を受けて、どのように行政が判断するかということを本来はしなければならなかったのに、残念ながら行政のほうでは怠ってきて、現在まで至っているというのが現状なんですね。 要は、今、国会でも信教の自由がどうのこうのという国会議員がいますが、信教の自由を奪ったのが旧統一教会だと。それが今、世界平和統一家庭連合というふうに名称を変えて、現在に至っているというのが現状なわけです。とても、国民の信教の自由を否定しているものが、奪っているのがこの団体だということを、要は司法の場では、確定をしているんだというのが今の現状だと思います。 宇和島市内にも、これ桝形町に世界平和統一家庭連合のいわゆるかぎ括弧つきですけれども、「教会」があることは、皆さん御存じであろうと思います。同連合のホームページを見てみると、愛媛県内に5か所、かぎ括弧つきの「教会」があるようであります。南予地域には、宇和島市の1か所だけのようなので、南予地域の会員・信者の方々の拠点施設になっているのではないかなというふうに思います。 現在、旧統一教会に関する報道が連日行われている中、家族、親族の中に会員・信者のいる方々は、不安を抱えているのではないかと思われます。市役所に相談があった場合に、どの部署で相談に応じることになっているのでしょうか。これは、市長ですか、総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 まず、国におきましては、9月5日から30日までを旧統一教会による被害者の相談に電話で応じる集中強化期間としておりまして、関係省庁合同による電話相談窓口が開設されていることから、当該窓口について、ホームページやSNS等で周知を行っているところでございます。 なお、市に相談があった場合には、国の相談窓口を御案内するとともに、その内容に応じて、暮らしの相談窓口、消費生活相談、市民法律相談など、それぞれ業務を所管する部署で対応することとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) まず、たらい回しにならないように、多分福祉部門が一番適正なのかどうか、多分そうなんじゃないかと思いますけれども、その福祉部門の担当者には、多分40代ぐらいの職員がもし担当することになれば、旧統一教会がどういった組織であるかということを十分に学習もしていただいて、それに応じた対応というか、相談に乗ることをぜひしなければならない。 顧問弁護士も、もし専門的なものでなければ、宇和島市内でそういったことに対応してくれる弁護士がいらっしゃるかどうか分かりませんが、愛媛県の法テラスなんかに多分専門的な知識を持った弁護士もいるでしょうから、そういった専門的な弁護士とも相談できるような、ぜひ体制を今の段階から、ただもう国のフリーダイヤルの電話番号だけ紹介して、ここに相談してくださいということではなくて、市のほうで、場合によっては子供の教育の問題であったり生活の問題であったり、そういったことが、もしかしたら生活保護ということも考えなくちゃいけないし、子供を何らかの形で保護しなければならない可能性も出てきますので、そういった総合的な相談にぜひ乗っていただくように、少なくともたらい回しはしないような体制は、ぜひ取っていただきたいなというふうに思います。 次に、新型コロナ感染症に係る問題についてお伺いをいたします。 この七、八月、市内でも多くの感染者、陽性者が出ました。この第7波においては、未成年者の感染が目立つようであります。これが8月1日から23日までの陽性者数なんですが、全世代で1,959人、陽性反応を示した方は、そしてこれは宇和島市の人口7万574人からすると、陽性率は2.78%ということになります。 小・中学生はどうか。夏休み中ということもあって、この223という数字は、学校に届けられた数ということで全数ではないと思いますけれども、223人で、全児童・生徒4,305人のうちの5.2%ということになります。 未就学児は、これも保育園、幼稚園、認定こども園に入所している園児に限りますが、148人で、全園児の8.48%ということになります。幼稚園を除けば、8月も集団生活を行う保育園、認定こども園の感染リスクが高くなったことは、やむを得ないことだろうと思います。 これらの数字から何を読み取るかということなのですが、小・中学生及び未就学児が陽性反応を示せば、おのずとその保護者は濃厚接触者になるものと思われます。現在、午前中の保健福祉部長の答弁の中で、9月何日からは隔離期間が短くなりますよという話がありましたけれども、8月当時の基準であると、陽性反応者は10日間、濃厚接触者は5日間の隔離、自宅療養、自宅待機ということが求められます。 就業されている保護者は休業を、仕事を休まざるを得なくなります。そういった場合、一般的には休業補償が受けられるわけでありますけれども、残念ながら全ての事業所がそういった手続を行っているか、あるいは行うことができるかというわけではありません。となりますと、収入がもしかしたら激減をしている世帯もあるのではないかなというふうに推測をするわけであります。 子供が陽性者になりました。10日間子供が休む、となると本人も当然10日間、子供の保護のほうをするために休まなくちゃならない。その後に自分が陽性となったということなら、自分もまた、それからまたさらに10日間休まなくちゃいけなくなるということで、場合によっては、2週間以上仕事を休まざるを得なくなるような御家庭があったのではないかなというふうに思うわけであります。 以前の議会でも同様な質問を行いまして、支援策、そういった御家庭、世帯に対する支援策の検討を要望したことがございますけれども、そのときは、国の制度にある支援策をということだけで、それを受けることができない、国の制度の支援を受けることができない方々に対しての支援策というのは、考えていないという回答、大変寂しい回答だったのですが、子供たちにこれだけの陽性者が発生し、多くの保護者が濃厚接触者、あるいは感染をしているのではないかということが明確になっておりますので、休業補償を得ている、得ていないということで分け隔てることなく、子供が陽性者になった、それによって自身も保護者も休業をせざるを得なくなった、そういった世帯に対して、宇和島市独自に支援策というものを講じるべきではないかと考えるんですが、これについてはいかがでしょうか。これは、保健福祉部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 御質問のような市独自の支援策を導入する際は、子育て世帯のみでなく幅広く検討する必要があるものと考えます。 そういった中で、現在のオミクロン株の特性を踏まえますと、国において9月7日から陽性者の療養期間が短縮され、また、濃厚接触者の自宅待機要件も緩和されるなど、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目的として対応がされ、今後もこの流れに沿った対応がされていくものと予想しているところでございます。 そのため、現時点において、市独自の補償金など新たな制度の創設について具体的な検討は行っておりませんが、コロナを起因とした生活困窮などにつきましては、今後におきましても相談内容、また事例に応じて、丁寧な対応に努めていきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 今、これからの話を今、部長はされたのですが、例えばこの間、子供が陽性となって保護者が濃厚接触者となって、仕事を1週間、2週間休まざるを得なくなった。そういった家庭がどれだけあるかというのは、調査しているんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 数については、明確には調査はしたことはございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) そういう調査もしていないのに、もう困ったら相談に来るだろうという態度なんですよ。相談に来なかったら、いや、大して困っておる人がいないのではないかという考え方なんです。 私は、それじゃいかんと思うんですよね。そういった方がおるであろうと。多分貯金を取り崩したり、何らかの方法、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんから支援をいただいた方もいらっしゃるかもしれません。あるいは借金をされた方もいらっしゃるかもしれません。そういった方々が、どうせ市に言っても、どうせ支援策がないんだから、支援してくれないんだから、相談しに行っても、どうしようもないじゃないですか。 それじゃ私、駄目だと思うんですよね。みんな、なぜこういった方々がおるというのが分かっておるんだから、分かっておるんだったら、じゃこの方々の世帯が、子供たちがおる世帯が、どのような生活をしているんだろうという調査は、例えば保育園のことであれば、そういった世帯にアンケート用紙を配って、今どういった現状ですかと、仕事を休まざるを得なくなったんじゃないですか、どれぐらい休みましたかというのは、調査をやろうと思えば簡単にできるんですよ、やる気さえあれば、それさえしていないわけでしょう。 私は、それがずっとこの間、これ山本議員なんかも言っていますけれども、生活実態を、この業者の問題もそうですよ。業者の実態のこともそうです。業者のほうは、産業経済部のほうでアンケート調査やなんかされましたけれども、ああいったことをしっかりやって、市民の生活が今どういった状態になっているのかというのを常々アンテナを張って、場合によっては具体的な調査も行って、それに対する、じゃ、こういった支援策をやらなくちゃいけないんじゃないかということを考えないと、私は、そのうち相談に来るだろうという体制、待ちの姿勢じゃなくて、しっかり主体的に自ら積極的に調査を行って、市民生活を守っていくんだという気構えを私は必要だと思うんです。 間違いなくここの世帯の方は、仕事を休まざるを得なくなってきているわけですから、ほぼ間違いなく。それが、国の支援策があるだろうからといって、国の休業補償の上限9,000円でしたっけ。あと、9,000円、4,500円でしたかね、そういった制度は、あるのはあるんですけれども、それを受けることができない方もいらっしゃるわけで、間違いなくいらっしゃるわけですよ。 勤めているところが労働保険に入っていない事業体もあるわけですから、本当は入らなくちゃいけないのですけれども、そういった入ることができない事業体もある。そこにお勤めの方もいらっしゃるわけですから、そういった方々の生活がどうなっているのかということを、私は、しっかり調査をしてやるべきだと思うんですよね。 待ちの姿勢ではなくて、ちょっとそこら辺が、これも前回と同じような答えなので、本当に私は残念なんですけれども、これから第8波、9波、また冬にかけてあるかもしれませんが、ぜひそういった姿勢で、市民生活を私たちは守っていくんだということを考えていただきたいなと。これはもう答弁要りませんけれども、私は非常に残念に思っております。ちょうど予定の時間になりましたので、これぐらいでやめておきますけれども。 次に、県立高校の再編計画についてお尋ねをしたいと思います。 先月、県立高校の再編計画が発表されて、大きな波紋を呼びました。この計画は、令和2年9月から、県教育委員会内に設けられた県立学校振興計画検討委員会で議論をされ、同地域協議会で地域ごとの計画が話し合われてきたようであります。 この地域協議会には、岡原市長、金瀬教育長もメンバーに加わっております。令和2年の秋から3年12月まで合計6回、最後の6回目は書面開催だったようでありますけれども、開催をされております。 県の教育委員会のホームページには、主な意見しか掲載をされておりません。地元高校の廃止、統合が議題となっておりますので、大変激しい議論があったのではないかと推測をするわけでありますが、どのような議論を経て今回の計画案になったのでしょうか。それぞれ、市長、教育長、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今回の地域協議会は、議論というよりは意見や要望を聞くという場であったというふうに思います。 少子化の中、生徒たちにとって望ましい教育環境を提供するには、どうすればよいかということを念頭に、様々な立場の方が意見を出し合い、普通科以外の学科新設や地域の実情に応じた学科の展開、部活動や通学距離など多岐にわたるものであり、当圏域の基幹産業を発展させるためにも、農業科や水産科の存続は欠かせないなど、多数の意見がありました。 地域協議会での意見聴取後、県立学校振興計画検討委員会や県教育委員会における議論の内容は公開されておりませんので、詳細については承知しておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私といたしましても、教育長と同様の印象というものを持っておりまして、実際にその各メンバーの考え方であるとか、それぞれの立場による要望であるとか、そういったものを県としてしっかり受け止めていこうという、そういった形であったと、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 今は、こういった話がされましたというだけで、皆さん、お二人はどういった意見を述べられたのですかということは言われておりません。そのときに教育長、市長、あなたは教育長や市長は、この地域協議会の中でどういった意見、要望を述べられたのですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 県のホームページ上にも協議会の結果が公表されております。そこにも記述がございますが、様々な意見を申し上げる中で、私からは、宇和島南中等教育学校の特に前期課程の在り方について、意見を申し上げました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それぞれの全ての高校に対してのコメントというものは申し上げていないところではございますけれども、例えば、宇和島東高等学校に今回集約するに当たって、子供たちが実際どう受け止めるかということも発言したかと思っておりますし、先ほどの教育長も、多分同じ方向性でそのとき臨んでいたんですけれども、南中等教育学校の前期課程について、これらに対して、これから地域の学校、市立の地域の学校の今後について、しっかり受け止めて考えてほしい等々のお話をさせていただきました。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) なかなか具体的なことが言われないわけです。ホームページに主な意見が出ているんですね。 例えば、令和3年6月から7月の間に行われた地域協議会では、南中の定員の適正化を図るべきだみたいな意見がどなたかから述べられています。その前に、令和3年1月から2月にかけての協議会では、南中の再編は地元の中学校とセットで考えるべきだと、こういった意見がどなたかから述べられています。令和3年11月から12月、南中は廃止を含めた検討をという意見がどなたかから述べられている。 その中のどれかが、もしかしたら教育長や市長の意見になっているのかもしれませんけれども、今もだから、自らこんなことを言われ、意見を述べましたというのはないですね、具体的に語られないわけですよね。非常に何というか、宇和島市の市長、教育長として、それぞれの地域の意見が、その地域協議会の場で本当に述べられたのかというのが、若干不安に思うところであります。 2年間ぐらいこういった協議が行われたようでありますが、その間、この協議が行われていた間、もしかしたら教育委員会のほうで、外に出すなというふうな、もしかしたら話があったのかもしれませんが、私たちは、全くこういったことがやられているというのは、議員はおそらく知っている方は少なかったんではないかと思います。 また地域の方も、こういった議論が行われているよというのは、知っている方が少なかったんだろうと思いますけれども、それぞれ教育長、市長、自分がこういった場に参加することになった。その中で、意見なり要望を述べる機会があるということで、誰かに相談をしたり、意見を聞いたり、考えを聞いたり、そういったことはされましたか。教育長、市長、それぞれお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) もちろん私なりの考え方を形成する上において、いろんな方の御意見はいただきましたけれども、地域協議会そのものは、会議は非公表だということで進められておりましたので、議論の中身について広くお話しすることはしておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そのときに改めて、このメンバーになったからということで相談を差し上げたことはないところでございますけれども、この市議会におきましても様々な御意見等々もいただいていることから、私なりの考えと含めて、それらをお伝えしようとしたところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 正式に今、こういった地域協議会という場でこんな議論がされているんだということを話した上で、例えば議員のどなたかに相談をするとか、意見を聞くとかいうことは、それをすることはできなかったのかもしれませんけれども、少なくとも津島高にしても、三間高にしても分校となって、もう数年後には多分廃校になりそうだというのは、恐らく多くの議員は、このままの入学生が続けば、そうなるんだろうというような推測はつくわけでありますから、そういった議論がどこかでされているんだろうということは、みんな分かっているわけでありますから、学校の在り方ということを議会にも、やり方はいろいろあろうかと思いますけれども、議会とか、あるいは市民の方々に、これからの高校教育の在り方についてという幅広い議論を私は呼びかけることが、私は必要ではなかったのだろうかというふうに思います。 そこで、平成31年、今からもう4年前、2019年は3年前ですか、もうほぼ4年前ですね。2019年3月議会で、まだ分校になる前の三間高校と津島高校の入学者対策について、私が一般質問の場で、ただしたことがありました。 その際、教育長は、県立高校の存続については、地域ぐるみで機運を高めていくことが、地方創生の観点からも重要なことであると考えておりますので、努力してまいりたいと思いますというふうに答えられました。 市長は、地域の方々と連携しながらいろいろ話をし、市としてできること、それについての要望等々、これからも取り組んでいきたいというふうに答えられています。 それから4年近くがたちました。この間、この3年、4年間の間に、どういった具体的な努力、取組を津島高校と三間高校の存続のための取組を行ってきたのでしょうか。それぞれ、教育長と市長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 三間分校と津島分校には、分校になる前からということになりますけれども、学校存続のために学校を活性化し、入学生の増加に向けて、地域を挙げて支援することを目的とした協議会がございます。 市としては、これまで三間分校、津島分校と地域の中学校、小学校の連携に取り組んでまいりました。具体的には、三間高とは、分校になる前の令和2年度から本年度までの3か年にわたって、三間中学校、三間小学校、二名小学校、成妙小学校、三間認定こども園、二名保育所が連携して、誰一人取り残さない人権教育の総合的な取組の推進をテーマに取り組んでおります。この取組の一環として、中学生と高校生が協力して研修内容をコスモスホール三間で行われた三間町人権あったかコンサートで発表するなどしております。 そのほか小学生と合同で田植えや稲刈り、餅つき、中学生と合同で野菜販売を行うほか、三間分校生が育てた花の苗を花植えボランティアとして、宮野下の花壇に植えるなどしております。 津島分校とは、津島中学校が連携して、新型コロナウイルスに関する差別や偏見をなくすためのシトラスリボンプロジェクトに取り組み、町内にリボンを配布するなどいたしました。また、津島中学校と合同して町内の清掃ボランティア活動を行い、環境課題について考えていくグリーンフェスティバルを実施いたしました。このほか中学校体育祭へのチアリーダー部の参加、中学生の1日高校体験入学、中学校教職員との情報交換を実施しております。 この2年半はコロナ禍ということもあって、なかなか活動が難しいところもございましたが、取組を進めるということで、オンラインでの会議も活用するなど努力をしてまいったところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も地域との連携というものがキーワードということは申し上げてきたところで、大人が幾らいろんな音頭を取ったところで、やはり子供たちが行きたい高校であるということを十分に感じていただくことが一番重要であるということを認識しておりますので、今、教育長が答弁差し上げたような内容というもので、進めてきたところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 前回の31年の質問のときのそういった話というか、話をしたのは、今、圏域の高校の定員数は940あると、940の定員数があると、子供の数は、十何年後には500人しかいないと。当然5つも6つの高校を維持していくのは難しいという話をしたんですよね。そのためには、圏域外から入学生を入れないことには、もたないでしょうという話をしたんです、4年前に。そういったことも、努力をしていきますという話を多分したんじゃないですか。そういった質問をしたんですよ。 当時940名の定員数があって、子供は500人しかいないんだから、十何年後には500人の高校生しかいなくなりますよと。高校を維持していくためには、外から呼ばないと、とても津島の子がみんな津島高校へ行ったら、今度は、東高や南高や吉高の生徒が足りなくなる。鬼北の子が北宇和高校に行けば、東高や南高や三間高やほかの高校がもう定員数が足りなくなる。そういったことになるから、地元の高校生だけではなくて、圏域外からも高校生を招き入れるような高校の充実を考えないと、大変ですよねという話をして、地域の方々と連携をしながら、そういった努力を積み重ねていきたいというふうに考えているというような。 そこで、今、愛媛県では、そういう話をしたんですよ。本当に、少し飛ばしますけれども、愛媛県では、県外から県内の高校に入学してもらうために、えひめの愛顔(えがお)留学と称する全国募集を、こういった事業を行っております。そこには、三間高、津島の両校も含む県立高校13校は、えひめの愛顔(えがお)留学と称する全国募集事業に加わっているんですね。その実績がこうです。 また、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームが運営している地域みらい留学というものが、これ市長は御存じだと思いますけれども、県内では8校が登録をしておりますが、三間、津島両校は登録はこれにはしておりません。 愛媛県の県立高校全体で、県外から入学してきた生徒数は、令和2年に45人、3年に49人、そして今年は70人ということで、愛顔(えがお)留学の事業の成果もあってか、年々県外から県内の県立高校に入学している生徒がこういった増加傾向にあるわけであります。 南予の高校はどうかと申しますと、伊方町にある三崎高校が1年から3年までの合計で、県外からですよ、入学している生徒が36人、大洲の長浜高校14人、この14人は全員水族館部ですよ、全員です。全員、水族館部を目的に長浜高校に入学した生徒であります。 西予の野村高校が6人、鬼北の北宇和高校が5人、内子高校の小田分校、ここが23人となっている中、津島は7人、津島のこの7人は全員相撲部です。で、三間はゼロということになっております。 今回の再編計画でも、県外から多くの生徒が入学している内子の小田分校、長浜高校、三崎高校は、統合とか分校化の対象からは外されています。当然です。地域が努力しているわけですから。これ各地域の特に三崎高校に聞きました。三崎高校は、寮費の補助が1人1万5,000円補助しているんですよ。これ町から補助金出るんですね、年間の予算が40人分で720万予算化しています。 未咲輝塾という公営塾を三崎高校生のための公営塾を運営しています。地域おこし協力隊を6人採用しています。予算は3,200万、合計4,000万近いお金を伊方町は、伊方町に1校しかない高校ということもありますけれども、4,000万近いお金を入れて、三崎高校存続のための努力をしているわけですよ。 長浜高校、今年度からと、こういった話が、愛媛県で統廃合の話があるということを当然受けての話であろうと思いますから、今年度から、下宿の家賃補助を月額3万円以内で家賃補助をすることにしました。入学支度金として1人当たり20万円、入学支度金を支給しています。結果として、長浜高校、今年度11人、県外からですよ、11人入学しているんですよ。 三崎高校なんかは、県外からこの数字ですけれども、県内各市町から三崎高校に入学した生徒がいます。宇和島からも多分5人ぐらい三崎高校に行っているんですよ。そういった努力を三崎高校はしているし、長浜も大洲市はしているんですよ。 ところが、宇和島は何をしていますかと。三間の子供たちに、津島の子供たちに、三間高校に行ってくれ、津島高校に行ってくれという努力だけでは、とてもじゃないが、高校なんか存続できないんですよ、今の少子化の中で。そういった努力をしていますかということを私は聞いているんです。 ほかの高校のことを調べることは、私は、これはすぐ調べられましたよ。県のホームページには、この数字が出ておるわけですから。なぜそんなことをしないのかと。いや、初めから子供が少なくなって、津島高校はもうしようがないと、三間高校はもうなくなってもしようがない、そういった思いが市長や教育長にあるんじゃないですかと。初めから諦めておるんじゃないですかと、私は思わざるを得ないんですよね。今、この数字見て、教育長、市長、どうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) もちろん三間、津島両校が存続しなくていいというふうに積極的に考えているということではございませんけれども、今、議員からもお話がありましたように、伊方町といったような町に1校しかない学校のところと、そうでないところとでは、若干状況が違うのかなというふうに思います。 そして、外から入ってきていただくことも大切だとは思いますけれども、一方で、それ以上の地元出身の若者が流出し続けるんだということであれば、そちらのほうも大きな問題だと思いますし、ここは力の入れ方としてどちらにより軸足を置くかと、そういう問題であるのではないのかなというふうに認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 各市町は様々な取組というものをしているところかと思いますが、先ほど浅野議員もおっしゃったとおり、やはり唯一の高校であるかどうかというところも力の入り方というところでいうと、それぞれそういった努力を重ねられているんだろうと思っております。 宇和島の場合は、ユニバーシティーとよく海士町のほうでそういったことをやられた方が言われていた中で、これらを維持していくのは大変難しいよと言われたのが今から七、八年前でございますけれども、現実に津島、三間の中におきましても、そういった雰囲気というものが、なすことはできなかったのは事実でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 長浜高校は、大洲市内には3つ目の高校ですよ、大洲高校、大洲農業、長浜高校ですよ。内子高校の小田分校も、内子高校ありますよ。小田分校まで、小田町から内子まで車で30分ぐらいですか、上浮穴高校までも多分30分ぐらいだと思いますけれども、要はそんなに各市町に三崎のように、各市町に1校しかないところだから力を入れておるんだと。長浜は、水族館部という特殊なもう全国的に有名ですけれども、要はこういった動きがあるから、長浜とかは、今年度から入学支度金なり下宿の補助なり、そういったことは今年度から始めたんですよ。 当然、市長や教育長は、この地域協議会に出られて、これから多分、津島や三間はそういったことになるんだろうなというような推測はついたのだろうと思いますけれども、だから大洲は、これじゃまずいと思うので、長浜高校に対する支援を今年度から始めて、そして県外から11人の生徒を迎えるという結果は出しておるわけですよ。 津島や三間がそれを出していますかと、皆さん方が教育長や市長がそういった努力をしていますかと。していないんじゃないですかと、私は思わざるを得ない。大洲や三崎、あるいは内子の小田分校のような、私は、もう今になってもう既に遅いかもしれませんが、いや、こういったことは、4年前の質問で話をしているでしょうと。なぜこの間、3年余り努力してこなかったんですかと。多分、三間の出身の議員とか津島の議員さんも、それぞれ地域の高校の存続には努力をされてきたと思いますけれども、残念ながら、市がそれに対して応えることができてこなかった結果だと。 これ、水産高もそうですよ、水産高の県内に1校しか、水産高を南高と一緒にしちゃうというのも、これも宇和島市にとっては非常に屈辱的な、私は屈辱的なことだと、結果になっているのではないかなと。宇和島市がもっと水産高の存続のために、もうまだですね、県外にも水産高校はありますから、県外から迎えるというのはもしかしたら難しいこともあるかもしれませんけれども、県内の学生にこの水産高校に来て、家賃も安くしましょうと、いろんな学習支援もしていきましょうと、そういった支援もしていくので、ぜひ水産高校に来て、フィッシュガールを目指しませんかというようなアピールを、私はもっとすべきことがいっぱいあったのではないかなというふうに思います。 少し時間も大分過ぎましたので、次の質問に移ります。 最後に、伊達博物館建て替え事業についてお伺いをしたいと思います。 午前中も、山瀬議員と槇野議員が質問をいたしました。若干内容は、通告よりか若干変わるかもしれませんけれども、質問をしたいと思います。 先月、建築及び展示の基本設計に対する市民説明会が合計7回行われました。まだホームページ上にはその報告、これは、先ほどの質問の中で、10月上旬に報告についてはアップしますというふうに言われておりましたけれども、説明会を終えての総括はどのようにされているでしょうか。教育委員会、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今、議員おっしゃられましたとおり、計7回、5会場で説明会を行いました。合計で230名、質問者は延べ34人でした。 説明会で多くの意見が寄せられた地震・津波対策については、万全を期してまいります。また、大型バスを含めた駐車場についても、多くの御意見をいただきました。御承知のとおり、現地では解決できない課題もありますことから、市内全域に範囲を広げて考えるべき課題だとして取り組んでまいりたいと思います。 なお、説明会における様々なたくさんいただきました質問、そして回答につきましては、これも先ほどお答えいたしましたとおり、10月上旬までには、宇和島市ホームページにおいて公表する予定としております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) そんな総括なんですね。それはそれでいいです。 それで、さっき午前中の質問の中で、私びっくりしたのですが、もう実施設計をやっているというふうに聞いたのですが、もう実施設計は始まっているんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 実施設計作業には、もう入っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) もう既に実施設計に入っているということなんですが、基本設計の説明会を経て実施設計に至るまでに、基本設計から、市民からいろんな様々な意見が出ました。議会からも意見を出しております。そういった意見を踏まえて、基本設計から実施設計に至るまでに、こういったところは変更しましたということはありますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) まだ入ったところでございまして、今御質問のあったことにつきましては、私どものところまで届いておりませんし、まだその段階にも至っていないというふうに認識をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) それでは、実施設計にもう既に作業等入ったということなんですが、いろんなこれから変更点が、市民説明会の、あるいは議会の議論を経て、実施設計をやっている最中に、内容の変更というのは可能なんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 基本設計部分というのは、設計全体の中の概要部分というふうに認識をしておりまして、今後実施設計を進めていく中で、基本設計のところから変更になる点というのは、あってしかるべきだというふうには考えております。 したがいまして、部分、部分、詳細なところで変わっていくものというのはございます。ただそれについては、設計が全て取りまとまった段階で、改めて御説明をするべきものというふうに考えております。それまでは、いろんな途中経過として検討を重ねているという状況だと認識をしております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 細かな変更はできるということらしいのですが、要は大枠として基本設計の大枠としては、要は説明会と議会での議論を経て、大枠は認められたというふうな認識なんですね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) いろいろ賛否両論あるところについては、受け止めをしておりますけれども、大枠、今おっしゃられた大枠といたしましては、お認めいただいたという認識を持っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) そこで問題なのが、今日午前中、槇野議員も言われておりましたけれども、新しい博物館完成後の維持管理費用、要はランニングコストですね、ランニングコストの問題であります。説明会の場でも、多くの市民の方から質問が出ておりました。 午前中の質疑の答弁の中で、具体的な金額は、今示すことができないというふうに言われておりました。私は、博物館のような入場料を課しながら、到底黒字経営が見込めない施設というものを建設する場合、どの程度の支出ならば市民の理解が得られる施設なのかということは、当然説明をして、理解を得る努力は、必ず私はしなければならないと思います。 実施設計に入る前に、想定する維持管理費用は、もう実施設計に既に設計に入っているんですけれども、この維持管理費用、ランニングコストというのがどのくらいになるかというのは、示すべきだと思いますが、要は現状ではこれは示すことできない。例えば大体1億5,000万とか、大体現状の倍とか、そんな大枠でいいと思うんですが、そういった大枠でも示すことができないんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 現段階では、具体的な数字というのは差し控えさせていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) いや、そんな維持管理費用もランニングコストも分からないのに、分からないのにですよ、どれだけか分からない、2億かかるのか3億かかるのか分からないのに、この建設を認めることができますかと。 だから、これが例えば今現在8,000万であったとして、いや、1億2,000万ぐらいで維持管理費用については、何とか抑えるようにします。そういった努力をしていきますので、建設自体認めてくださいと、市民の皆さんということをやるんであればまだしも、幾らかかるかも分からないのに、この建設を認めてくれというのは、これは絶対に駄目でしょう。そう思いませんか、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 午前中の答弁にもあったんですけれども、維持管理費用に関しましては、展示設計業務の中の運営計画業務の想定や維持管理費の算出も、その展示設計業務の中に含まれておりますので、この時点でお示しすることは控えさせていただきたい、そういう趣旨でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 私は、1億何千何百何十万かかりますとは聞いていないんですよ。今の8,000万の基準として、おおむね1.何倍ぐらいで、維持管理費用は収めるような建設物を博物館を造りますということぐらいもできないんですかと。2億、3億かかるのに、その建設を認めてくれというのは、これは無理でしょうと。例えばですよ、議員の方が、いや、3億かかってもええという議員もおるかもしれませんけれども。 大体これぐらいなので、こういった施設なので、その分の市民の負担は要りますけれども、市民の皆さん、この建設を認めてくださいというのが、本当じゃないですか筋じゃないですかと。幾らになるかも分からんのに、建設を認めてくれというのは、おかしいでしょうということを言っているんですよ。おかしいと思いませんか、教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 繰り返しになりまして、申し訳ありませんけれども、今の時点ではということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 市長、どう思いますか。幾らかかるのか分からんという建物を認めることはできますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) これまでの答弁の中におきましても、現博物館におきましては、大体8,000万円ぐらい。そして、今日の答弁の1億という数字は、ちょっと私、記憶にないのですけれども、そういった中で、面積が倍近くなるということで、そういった面積に応じて上がるだろうということは、もちろん認識しております。 ただ、数字というものが独り歩きよくしているこの中で、やはり業としてこれらをお願いしている以上、これらがある程度取りまとめるまでは、そういった数字については、今のところ、我々も認識をしていないということでございますので、御理解いただけたらと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 後、武田議員も同じような質問をされますので、次に任せたいと思います。時間もないので、任せたいと思います。 私は、幾らランニングコストがかかるような施設を、分からんのに、これだけの施設を造らせてくださいということを、それは市民が納得するわけないですよ、それは絶対駄目です。大体でいいので、細かく何十万まで出せとは言いませんから、1億何千万ぐらいで何とか抑えるように、そういったものの施設を造ろうと考えておりますと、それを超えるようなことになれば、施設の縮小を考えますというようなぐらいで、私はいいと思うんですけれども、それすらできない。これはまだ、私はとても認めることができないというふうに思います。 それで、ちょっと時間もないので、はしょりますけれども、学芸員のことは、少し今日はパスをしておきます。 宇和島市の環境基本計画では、公共施設への太陽光発電設備の導入を積極的に進めているところであります。当然、伊達博物館でも太陽光パネルが設置されることになっておりますが、基本設計を見る限り、随分と小規模な設備のように感じます。新博物館で必要とされる電力を、この予定される太陽光パネルでどの程度カバーできる施設となっているのか。これは、教育部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 創エネルギー量を増やすために、太陽光発電の設置エリアを増やすことを検討いたしましたが、展示室、収蔵エリアの真上につきましては、漏水リスクを少しでも減らすということで、日常的に目視での確認が必要であることや、発電効率のよい南面につきましては天赦園に向いているというところから、意匠的な配慮をする必要もあり、そういったことから、設置面積はどうしても限定的なものとなってまいります。 必要とされる電力をどの程度カバーできるかという御質問でございますが、設計上のエネルギー使用量の算出自体がこれからであることから、現段階で数字的な算出はできておりませんが、一定の温度・湿度を保つために空調の使用が常時となり、多くの電力を必要とする博物館の特性上、その大部分をカバーすることは困難であるというふうに考えております。 今後につきましては、創エネルギーの観点だけではなくて、建物本体による遮熱効果等、省エネルギー化に努めながら、設計を進めてまいります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 私、文化・スポーツ課にお聞きしたところ、5キロワット、5キロワットというと、山本議員にお聞きしたのですけれども、家庭用の太陽光パネルと同レベルのものしかつけないということのようなんですね。これ今、宇和島市が7か所、132キロワットの太陽光パネルを7か所つけております。合計132キロワット、1か所当たり19キロワットになります。 隈研吾さんが多く設計をした梼原町も太陽光パネルをつけておるんですが、25か所です。25か所、合計463キロワット、宇和島の3倍以上、4倍近くです。梼原町は、太陽光パネルを設置しております。隈研吾さんが設計をした建物も、全ての施設で太陽光パネルを設置しております。梼原町にお聞きしたところ、役所も含めて公的な施設の電気料は、ほぼ自然エネルギーで賄えているのではないかというふうに言われておりました。 宇和島市の場合、環境基本計画、市民環境部長が担当ですが、環境基本計画ができて、これからどんどん自然エネルギーを、化石エネルギーを使うのではなくて、自然エネルギーを使っていくんだというようなことでありますけれども、たった5キロワットですよ。たった5キロワット、デザインがどうかは分かりませんけれども、少なくとも隈研吾さんが設計をしている梼原町のほとんどの施設で太陽光パネルを設置して、その太陽光パネルによる自然エネルギーで、公的な施設の電気代は賄えているという事実があるわけですから、宇和島市もどのような形を取ればいいのかというのは、私はデザイン上、分かりませんけれども、たった5キロワットはあんまりじゃないかと。 少なくとも、宇和島市の平均である19キロワットぐらいの太陽光パネルは設置すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。これは、市長にお聞きしましょう。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今の、どういった経緯でそうなったかは、ちょっと私も十分に分かっておりませんけれども、これも貴重な御意見ということで預からせていただいて、果たしてそういったことができるどうかは、まだ不明でございますけれども、検討していきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ちょっとぜひ再検討をお願いします。 現在、伊達博物館に展示している所蔵品の多くは、伊達家及び伊達文化保存会が所有していることもあり、伊達博物館に展示するに当たって、宇和島市と伊達家、あるいは教育委員会と伊達家及び伊達文化保存会との間に、いろいろな取決め事項があると思います。 現在の取決め事項、契約はどのようになっているのでしょうか。文書で交わしているのであれば、これは公開すべきと考えますが、公開することは可能でしょうか、教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 宇和島伊達藩に関するもので博物館にお借りしている資料につきましては、全て伊達文化保存会の所有でございます。説明会の中で、伊達家という発言があったかもしれませんが、それにつきましては、訂正をさせていただきたいと思います。 開館以来、資料は無償でお借りをしておりますが、今ほどおっしゃられた取決めに基づく支出といたしましては、平成16年の伊達文化保存会との協議の結果、平成18年度から支出をいたしております。現在は、平成22年4月に締結をいたしました覚書に基づいて、修理が必要な文化財に対して、美術品修繕補助金として、年間1,000万を限度に支出をしております。この修繕補助金は、計画的な修理に基づき支出をしており、全体修理のめどが立ち次第、見直すこととなっております。 また、これとは別に、現博物館での展示替えの際に、美術品の点検や蔵出しにつきまして、宇和島伊達文化保存会に御協力をいただいておりますので、これに対する対価といたしまして、教育謝礼金を支出しております。こちらにつきましても、今ほど申し上げました覚書の中にうたわれており、入場料の半額を基準として、上限250万円というふうになってございます。 なお、当該覚書は、公文書となりますので、公開につきましては、情報公開条例に基づき対応させていただくべきものと認識をしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) ぜひその文書については、担当の委員会のほうで公開していただければと思います。 今ほど言われました伊達博物館の入館料と協力謝礼金の推移なんですが、これを見ると、令和4年度は、これ予算ですけれども、令和3年度までの決算です。平成29年が557万2,000円で、協力謝礼金、この協力謝礼金が全て伊達文化保存会に行っているとは思いませんけれども、263万3,000円で、250万円を超えています。平成30年が408万5,000円で、268万9,000円、入館料の割合からいうと65.8%になっています。 令和4年度の予算も入館料は340万と見込んで、協力謝礼金が194万6,000円で、50%を大きく超えて57.2%という数字になっていますね。こういった数字になっているんですが、ここらあたりも、もう少し明確にしていただきたいと思います。 もう一つ、修繕費なんですけれども、これも伊達博物館ができたときには、全て伊達博物館の所蔵庫に入れるということになるので、伊達文化保存会の方々のお手間をかけることなく、展示が可能になってくると思うんですが、そうなってくると、この協力謝礼金の在り方というのも見直す必要が出てくるし、当然、修繕に関しても、宇和島市が主体となって、これは修繕する必要がある、修繕する必要はないというのは判断をして、修繕業者と宇和島市との直接契約によって修繕をするということを、私はやるべきだと思うんですが、それについてはどうでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 まず、今ほど議員のほうからもありましたように、補助金、あるいは協力謝礼金等につきましても含めまして、新博物館の開館までに、一つの整理をしなければならないというふうに考えておるところでございます。その一つのやり方として、収蔵品全てを寄託していただく方向で、現在調整中というふうになっております。 また、現在、伊達文化保存会さんが所有している資料につきまして、調整中と今申し上げましたけれども、寄託をしていただいたという場合におきまして、所有権は所蔵者にございます。博物館や美術館で保管、展示等を行うということでございます。 当市の場合は、この所有権は伊達文化保存会に残したままになりますけれども、博物館は保管に当たって、自己の所蔵品と同様に都合に合わせて展示、研究ができるということになります。 今、おっしゃいましたように、そういった状況になりますので、ただし経年劣化等による修繕は、所蔵者が行うことになりますので、市が修理業者と直接契約することにはなりません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 浅野修一君。 ◆13番議員(浅野修一君) 以上で質問を終わります。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、浅野修一君の質問を終わります。 次に、武田元介君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 市民クラブみずほの武田でございます。 通告に基づきまして、一問一答で質問をさせていただきますので、簡潔な御答弁をお願いいたします。 通告からあまり離れた質問をいたしますと、答弁の内容が分かりにくい事案がございまして、追加の質問をするということになっていますね。どうもお答えをいただけないというような前触れがございましたので、注意深い質問を心がけたいと思います。 今日は、子育て支援の必要性について改めて確認をして、宇和島でどのような子育て支援、あくまでも括弧書きで、本当は少子化対策なんですけれども、子育て支援で少子化対策をしようという趣旨の質問であります。そういう子育て支援をどういうふうに行ったらいいかということを、一緒に考えてみたいという時間にしたいと思います。 子供が胎児のときから小学校に入学するまでの間、しっかりと支援すると、20年、30年後に国の財政が節約されるというデータは、もう1960年代から始まったデータによって明らかでございます。最も有名なものが、アメリカのペリー幼児教育計画というものでございます。節約というと言葉は悪いですけれども、しっかり妊娠中、そして、子供がとても小さい頃に手を差し伸べ、愛を注ぐということがいかに大切かというのが、データ上も示されたということであります。 一方、現代叫ばれている危機感の中には、妊婦の貧困、あるいは幼児教育現場でのルーズな対応、質の高い幼児教育を求められる研究結果があるにもかかわらず、残念な事象が発生したりしている。そして、一番の問題は、どうも家庭がおかしくなっている。家庭の教育力、地域の教育力、どうも全てが滅失しているように感じている部分が多うございます。 大人になって収入が十分ないということになると、残念ながら犯罪に手を染めたりするということになる場合もございます。犯罪を減少させたり、社会福祉への依存から脱出をしたり、医療費の削減につながるという子供たち、あるいは子育て環境への投資というのが、とても有効なものという理解を共通認識として持っていただきたいと思います。 子育ての問題を数字に置き換えて大変恐縮なんですけれども、アメリカの株式の過去50年間の運用実績、5%少々であります。しかし、子供に対する投資の効果は、年で7.7%と推計されているというのが、さきの御紹介いたしましたペリー幼児教育計画であります。 この計画というのは、未就学児に対する子育て支援がいかに費用対効果の部分で効果が上がるよという研究でありますので、後の質問に全てが当てはまるとは思いませんけれども、地域総がかり、社会総がかりで子育て支援、子供たちを育んで、何とか愛郷心も含めて、この地域、あるいは日本、あるいは地球というかけがえのないふるさとにプラスに生きていただける人類を育ててまいりたい。おこがましゅうございますが、思っております。 まず、質問でございます。伊達博物館について御質問いたします。 計量している効果を具体的にお教えください。どなたがお答えいただけますでしょうか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。
    ◎教育長(金瀬聡君) まず、入館者の見込みについて申し上げますと、伊達博物館の来訪状況がコロナ感染拡大前と、直近3年間の平均で、年間1万4,000人程度ではありますが、平成24年には3万5,000人の来訪があり、宇和島城の来訪者も5万4,000人を超える年があることから、地域として潜在的なポテンシャルは5万人程度を有しているというふうに考え、さらに訪問観光客の動向から、新伊達博物館の入館者数を仮に5万人というふうに見込んでおります。 議員がおっしゃっていらっしゃいます計量した経済効果ということなんですけれども、現段階で具体的な試算はなかなか難しいところもあるんですけれども、例えばの話として、5万人の入館者の2万人が市外の方というふうに仮定して、その半分の1万人の方が市内で宿泊、飲食などにより1万円を消費したというふうに仮定すると、1億円の効果が当市に波及することになります。実際はこれ以上の消費行動も期待できる。できるだけその効果が大きくなるように、工夫をし、努力もしてまいりたいと思います。 さらに申し上げますと、伊達博物館は、宇和島の歴史・文化の継承、郷土学習・市民交流の促進、そして伊達文化エリアの観光拠点という3つの使命を掲げております。次世代を担う子供たちの郷土愛を育む効果、そして、生涯学習や生きがいづくりの促進に寄与する効果、市内の文化施設をつなげることによる相乗効果など、これまでの説明で申し上げました。これはなかなか数値には表せない計量しにくい効果ではあると思いますけれども、この効果も高めていくような取組をしていく必要があるというふうに認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 午前中、槇野議員、そして午後、浅野議員がおっしゃいました。それ、金融機関、これだったら貸しませんわ。担保があるからね、宇和島市の場合は、貸しますけれども、その経営計画では、まず融資は受けられないと思います。融資を受けられるからいいという、いい事業だとまでは申しませんけれども、とてもその計画、効果の計量は甘いというふうに思います。 宇和島城の5万4,000人、これ朝のラジオ体操の方、入っているんじゃないですかね。シロシタの観光案内の数字じゃないですけれども、観光物産協会のメンバーに知らされた数字、実際に観光案内した人は、3分の1もおられませんでしたよね。数字の訂正が、私の質問の前日の夕方ございました。これ5万というのは全く、私は根拠はないというふうに思います。そんなにまず来ないですよ。 宿泊が1万人、これ宿泊1万人というと、宇和島の観光の入り込み客のうち、プラス1万とお考えですか。それとも観光目的、あるいはビジネス目的も含めて、新伊達博物館ができるからということで、重複するんだけれども1万人ほどは見込むというふうな仮説ですか。これ通告の範囲内だと思いますが、いかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 伊達博物館を見るためだけの方を想定しているわけではございません。ビジネス目的であったり様々な観光目的であったり、ついでにと言ったら言葉は悪いかも分かりませんけれども、宇和島に来た以上、伊達博物館あるんだなということで、来ていただける方はいらっしゃるというふうに思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 確かにいいものを建てて、展示の企画などもほんと十分に練って、お金をかけて企画展などを計画することによって、お客さんたくさん、見学者、拝観者、たくさん集めようというのは、いいと思うんです、目標としては。 だけれども、現実的にどうかということを質問、今回は私はさせていただくんです。それは、後の質問通告を見たらお分かりかと思うんです。効果測定は十分じゃないということで、私はイメージして、2番に移ります。 管理運営の費用をいかほどと推計しているか。午前、午後の答弁と重複する部分は結構ですので、端的にお答えください。男らしく、していないなら、していないというふうにお答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 本当に今御指摘ありましたが、繰り返しとなって恐縮でございますけれども、維持管理費用につきましては、展示設計業務の中で検討を進めているところでございまして、維持管理費の増額は避けられないものと考えておりますものの、運営内容等について現在まだ検討中ということでもあり、現段階においては、数字として具体的にお示しすることは困難な状況でございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 面積に応じて管理費等は増えるだろうというふうなイメージは持っておられる。そして、人件費も増えるだろう。その検討をしている、精査中という言葉を使われましたが、そういう仮定の数字も、仮説を立てた上の数字も出ていないというね。 浅野議員も御質問なさいましたけれども、現状、伊達博物館の管理運営に修繕費等も含めて8,000万円かかっていると。じゃ、その倍ほどかかりますよねというのは、市民の皆さん、当然持たれる印象だと思うんです。これ、私、印象操作しているつもりはありません。大体倍ほどかかるのかなと、2階が今までの伊達博物館なんやろう、1階は新しいものできらいな、倍ほどかかる。倍よりちょっと安くしますので、1億5,000万。 それに加えて、カフェができます。カフェ採算乗らなかったら、その赤字補填をしなければなりません。いかほどかかるのか、それもプラスされます。そして、5万人の来館者を集客するための努力、これ幾ら館長さんがおもしろい格好をして、いらっしゃいませといっても、なかなか5万人を維持することはできません。 ですから、新たなスタッフの増員であったり、新たな展示物、展示企画の変更などが必要です。何年に1回、どれほどの投資をして、5万人を維持するおつもりか、お答えいただけますか。どれぐらいのもくろみが要るのか、金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) これも繰り返しになりますけれども、そういった指定管理者、指定管理するかどうか、あるいはイベントとしてどんなものを盛り込んでいくかどうか。そういったことも含めて、維持管理費につきましては、展示設計業務の中で検討を進めることとしておりますので、今この場で、私自身も具体的な数字を認識できているわけではありませんので、ということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) いや、5万人想定しているとおっしゃったので、その5万人を維持するために、経営努力をどうされますかということです。そういう数字も持たずに、この45億の投資が行われる。そして、年に維持管理として1億5,000万、そしてプラス例えば5年に1度、1億の展示替え費用がかかったら、2,000万プラスですわ、1年間に、そういう計算になるんですよ。 民間が店舗経営しようと思ったら、それぐらいかかるわけですよ。およそ2億かかると。いや、2億じゃないだろう、1億8,000万だろうと、それぐらいかかるわけですよ。1億8,000万からあったら、どれだけのことができるのだろう、2番からいくと、ということになる。 じゃ、1番の質問の最後です。 この建物というのは、どれだけの費用がかかるものだろうかという質問です。償却資産はいかほどで、年額でどれほど償却費を見積もっているかということです。これは、教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えをいたします。 償却資産につきましては、市の固定資産として完成後公表していくこととなります。減価償却となりますと、建物など構造物の取得金額という考えから、建設工事費を基礎に算定するという観点となりますが、こちらから申し上げますと、令和4年6月の時点でお伝えいたしました事業費概算のうち、建設工事費の見込み額は約33億円というふうになってございます。 これもあくまで概算でありまして、実施設計後におきまして、また精査の上、設計額として固まっていくものというふうに考えておりますけれども、この建設工事費を取得価格と捉え、固定資産税の考え方が取られておりますけれども、鉄骨鉄筋コンクリート造の経過年数は50年ということになっておりますので、この経過年数によって係数を掛けていく方法により、台帳価格となっております。 工事価格が決定した後になりますけれども、例えば概算額であります33億円を取得価格とすれば、毎年度約5,300万円の減価償却費になるものと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 建物だけでそれだけ償却費を本来なら見なければならない。行政は、別に所得税の課税所得を見られるわけじゃありませんから、その償却費がどれだけになろうがあんまり関係ない。 だけれども、更新ということ、あるいはこの投資がどれだけ、例えば50年建物がもちますと、だから年額幾らです。そして管理運営費が幾らかかります。だから、実際に伊達博物館を建てたら、これだけのお金を費用として見ておかないと、バランス感覚取れませんよという感覚、イメージというのは持っていてほしいですね。 もう2億超えましたよ、今ので、2億超えました。毎年、2億超えます。償却費と管理運営費で2億超えます。この数字、独り歩きするかもしれない、けしからぬことを言った。数字、独り歩きしたらいかんのですか。50億かかるけれども、市の持ち出しは6億、7億、8億で済みます。これ数字、独り歩きしているじゃないですか。負担が、市の負担は、市の持ち出しは、幾らです。こういう数字は独り歩きしていいですか。ダブルスタンダードを持ったらいかん。 概算であるけれども、これぐらい見積もっていますという正直な情報公開があってこそ、自由な意見、議論が発生する。その自由な議論が行われた後の、最終的には多数決なのかもしれませんが、その多数決の結果が正しいということが担保される。これ当たり前のことですよ。法律を勉強されている方なんかは、もう完全にこれ論文試験で出るような、言論、自由主義と民主主義と、どういう位置づけかということだと思っています。 2億超えるお金を宇和島が使うんですよ。新伊達博物館に毎年、償却費も入れて。それだけのお金があったら、何ができるだろうというイメージを、市民の皆さんは持ってください。 図表を出していただけますか。幾つか準備しています。 これが、御夫婦が平均的に理想としている子供の数、それと予定の子供の数、少子化、少子化と言うけれども、これぐらい持ちたいなとか、これぐらい予定しているんだよ、うちの夫婦はという数字は、そんなに落ちていないのです。 次の表です。だけれども、実は理想の数、持てなかった。予定の数、持てなかった。残念ながらという、その理由は何でしょうというのが、この表です。 その次の表、これも同じようなことで、これは、白とグレーと濃いグレーとで、理想何人で、何人できたということで、下回り方、下回った理由は何でしょうという、7の5という表のちょっと細かくしたものです。これもどこが理由なのかなというのを、ぜひ注視しておいてください。 ちょっと早いですね、その前に戻ってください。ここで欲しいけれども、できなかったという方、これはいろんな事情であるんですね。その次が、これ今の、欲しいけれども、できなかったということです。どれぐらい不妊について悩んだり、心配なさったり、実際に検査したり治療をしたかということが、これですよ。とても多いんです。 ですから、私も以前から、つくりたいけれども、できないという方に手を差し伸べましょうということをずっと言い続けたのは、これなんですよ。いろんな理由で、できない方はおられます。治療でできる方もあるというのは事実なんです。数字ちょっと忘れましたけれども、4組に1組以上は治療によってできます。だから、こういうことなんですね。 だから、少子化対策について、どうしたらいいだろう。括弧書きで、子育て支援というふうに冒頭に申し上げましたけれども、何に手を差し伸べたらいいかということが、このあたりのデータを前提にして、お話を進めたいということです。 これ、長谷川じゅんじさんから、この月曜日に発表された社人研の最新の資料を頂いたものです。所管のほうには、PDFのリンク先をお送りして、共有しようよというようなことをいたしました。 これ見て、何か感じるところはありましたかという質問は後に回して、通告どおり、こういうデータがある中で、子育て支援をどう進めるか、お尋ねをしたいと思います。これはやっぱり、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私も公約として、子育て支援の環境の整備というものをうたわせていただきまして、まだまだ道半ばではございますが、経済的支援を含めて、様々な取組というものを行ってきたところでございます。 今後とも社会環境の変化に敏感に反応しながら、本当に必要なものというものをやっていきたいところでございますが、議員おっしゃるとおり、少子化の問題というものが、子育て支援のみで解決するものではないということは、先ほどの数値にもあったように、そうした現在の宇和島の状況から見れば、それらはそうだろうと、そう認識しております。 ゆえに、まずは結婚かもしれない。そして妊娠、出産、そして子育て環境かもしれない。こういったことがやはり一連となって、これらの施策がしっかり折り重なっていくこと。そして、担当部署がこれらに対してサービスをしっかり提供していくことが重要であろうと、そのように認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 私が作ったメモ書きを、まるで岡原市長は見られたようにですね。いや、実は結婚の支援と書いているんですよ。 日本は、戸籍上の夫婦の間の子供じゃないと、権利が十分に保障されていない環境に日本国はございます。だんだん改善はされていますけれども、そういう環境にあります。ですから、婚外子というのは、言っていいのかな、微妙な表現ですけれども、そういう子供さんというのは、社会的になかなか御苦労なさるという事実がございます。 そういうことからすると、御結婚をしていただきたいというふうな事業が大切だと思うんですけれども、今後、宇和島に若い人に残ってもらうために、あるいは若い人に来てもらうため、結婚支援という意味では、何かおもしろいプラン、御発想はないですか。ちょうど来年の当初予算を考えていくタイミングだと思うんですけれども、岡原市長の柔軟な頭で。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回の9月議会における様々な一般質問に対する聞き取りの中におきましても、今回、来年度どうしていくのかということを、逆に議員さんから御指摘があったということも聞いております。 先ほど申し上げたとおり、子育て支援の、それは中身ではあったところでございますけれども、これらについてもしっかり考えていくように、今は具体的な何かを持ち合わせているわけではありませんけれども、そういった取組に変えることができたらと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) そうして、ちょっとお触れにはならなかったんですけれども、以前、プレコンセプションケアということで、妊娠までに母体を大事にしてくださいよ、お母さんになる体なんですからというようなことを、パートナーと一緒に母体を考えるというような教室、研修なんかというのを各地の自治体が行い始めたという御紹介をしたことがあるんですけれども。 やはり先ほど、子供つくろうと思っても、できないという御家庭がある。その原因には、女性の体に原因、体調に原因がある場合もあるし、男性の体に原因がある場合もありますが、やはり母体をいかに育んであげるか。過度に痩せることを美しいと思ったりして、無理な食制限などをすると、母体としての体としては残念な、不妊とかいうような結果を導くこともある。 これ、レベルの高いスポーツ選手なんかは、若い時代に無理をしてしまうと、不妊に至るというようなことが最近発表されていますけれども、メディアなどでも取り上げられたり、学術的に発表されていますけれども、そういう意味では、プレコンセプションケアなどの事業には、ぜひお取組いただきたいんですけれども、岡原市長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 最近ちょっと物覚えがよろしくなくて、言葉をお聞きし、説明を聞く中で、ああ、そういったお話をいただいたなという認識でございますので、頭に置いて検討をしてみたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) お願いします。 じゃ、また1番と関連づけて意地悪で、すみません。2億、年にかかります。医療費、宇和島無料化、中学3年生までいたしました。よその自治体は、もう中学じゃなくて、高校まで無料にしようかなんていうようなことを言い始めています。 これは皆保険制度があって、所得税の医療費控除があって、高額療養費の制度があって、これは、本来は国が日本の子供たちの医療は国が責任を持つとかというような考えであるべきで、そこらはちょっと岡原さんと、そこは通じていると思うんですけれども、よその自治体がやったらやらざるを得ないですね。宇和島だけは金かかるんか、だったら、とても人、残ってくれないというのは実際だと思うんです。 これ、医療費無償化を行いましたが、その効果の分析と今後について、お尋ねしてよろしいでしょうか、岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほども武田議員のコメントに対して、私も、これやはり国が責任を持ってやるべきだと思いますし、また、市長会を通じてそういった要望を毎年しているところでございます。 そして、当市におきましては、令和3年4月から、医療費の15歳までの無償化というものをスタートしたところでございますけれども、令和3年度の実績というものが今出されてきたところでございます。 当初、これは予算化するときでもそうですけれども、試算をして、これぐらいいくだろうということで見込んでいたところからは、やはり少なく、実績としては少ない状況であると。ただ皆さん御承知のとおり、現在のコロナ禍におきましては、病院の医療頻度等々については平時ではないという認識、これ単なる認識でございますので、今後アフターコロナ、ウィズコロナの中で、これら実績が積み上がっていった中で、大体の平均値であるとか、これが実際のところだろうということが分かってくるだろうと思っております。 この医療費無償化に対する教育現場の声としては、当初もちょっとお話ししていたんですけれども、学校で、なかなか病院に親御さんが難しいということが、先生のほうから、病院に行ってということが言いやすくなったであるとか、また、歯科検診におきまして、虫歯ができていても、なかなか治療に行ってくださらなかった。そのことに対して、先生たちが、もう大丈夫だからということで言っていきやすいような状況になったということは、聞いているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 数字の面での効果というのは、なかなかはかりにくいと思いますけれども、歯科の無償化は、確実に将来医療費、将来の子供たちの健康というのに確実につながりますので、これは大正解で、私も大賛成でございました。 医療費無償化の効果については、今後ということ。そして、費用がどれだけかかったかということも、コロナ禍であるという特殊な事情も考えなきゃならないので、まだはかりかねるというふうに承知をして、次に進みたいと思います。ただ、1番のほうに返れば、18歳まで無料にしたって、お金は足りるわけですよ。 次、3番です。給食費助成拡大について、現在1食当たり100円の助成が行われております。この給食費の助成拡大を、子育て支援というようなことで行うようなおつもりがあるかどうか、岡原市長にお尋ねをします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 給食費の負担軽減事業につきましては、議員の皆様よく御承知のとおり、コロナ禍の中で、各御家庭に対するいろんな負担というものがかかる中で、これらは今も継続して進めているところでございます。 あわせて、さきの議会におきましては、材料費の高騰部分についても、これらを手当てしていただける議決をいただきまして、現在それらを合わせて給食というものは運営をされているところでございます。 ですから、今たちまち何かをというよりかは、今の情勢というものを見極めながら、今後どのようになっていくのかは、その時々の分析をしながらということになろうかと思いますので、そのときにしかるべき決定というものをしていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) これも国のせいにしたらいかんのですけれども、学校給食法でしたっけ、法律があって、その中で、ここから施設整備費だ、作る人の人件費だとかというのは、国が手当てして自治体が持つよと。食材費と光熱費あたりですか、は保護者負担を認めてもよいという法律があって、宇和島の場合は、食材費だけになっているんでしょうかね。ちょっと詳細、細かいところまで分かりませんけれども、そういう法的な立てつけで行われているというのが実際です。 そして、それに余分にというか、子育て世帯の支援のために100円補助、あるいは無料にしますよという自治体がぽつぽつと、ぽつぽつというと失礼ですが、どんどんと増えている。だから、これも本当は、先ほどの医療費と同様に国で考えてもらうとありがたいなと思います。 ここで何が言いたいか。医療費の無償化というのはばらまきですし、給食費の助成というのも本来、お腹に入るものぐらいは、自分ちで賄おうやと。だけれども、収入が十分ない方は、こういう手当てで助けますからというのが私は本来の姿だと。病院に行って、ただというと、やはりコンビニ受診にもつながりますし、悪くいうと健康管理、あんまりしないでもいいじゃないか、病院へ行ったら、ただなんだからという風潮を生みかねない。 昭和40年代に、高齢者の医療費無償化が行われたときに、これ冗談みたいに、あそこのじいちゃん今日来ていないな、どこか悪いんやないのかといって病院の待合室で言われたと、そういうことが起こる。今レジ袋有料になっていますけれども、レジ袋いっぱいの湿布薬なんかをもらって帰って、孫が部活中に足痛めたというたら、じいちゃんのがあるけん、やれやというてから、大分湿布薬を出したりしておったと。 だから、こういうことが起こりかねないので安易な無償化というのは、しちゃ駄目なんじゃないかという、私意見を持っています。だから、ばらまきと言った。 ばらまきを本当にするというのなら、すみません。これも私、触れたことがあります。ロシアの母親資本制度です。ロシアというのを出すのは、これけしからぬと言われるかもしれませんが、こういう制度のいいところはいいと。プーチンさんが、子づくりしろと命令したわけじゃなくて、母親資本制度ということで、一般女性の年収の半分から年収の100%ぐらいまでのお金をばらまいたのです。ただ、これだけ特殊出生率が上がるというデータがあるんです。 ですから、先ほど医療費の無償化のところで言いましたけれども、健康管理頑張っている人は、医療費無償化されてもメリットはない。だけれども、子育てにかかるお金、例えば200万、300万、あなたに差し上げますよと。あるいは第2子から差し上げますよ。それも、宇和島にいる間、例えば10年で割るのか、20年で割るのか、18年で割るのかして毎年10万あげますよというようなばらまきのほうが、私は、(2)、(3)を拡充していくより、これはもう国でやってくれと。 で、こうやりたいんだと。じゃないと、宇和島では子供を産めないからと。だって、宇和島の働いている人たちの収入、とても低いから、とても子供をつくるところまでいかないよというような考えでいるんです。 岡原市長、こういうばらまきはいかがでしょうか、ロシアの母親資本制度を宇和島で導入することについて。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに前回、ロシアの合計特殊出生率を上げていく取組ということを御案内いただいたときに、なかなかやはりロシアだからできることかなということを感じたことを思い出しました。 ただ一方で、ここまでの課題になっている日本においても、やっぱりこういった何か大胆なことをしなければ、なかなか変化というものに結びつかないのだろうと思っております。武田議員も多分こう思われていると思いますけれども、やはりこれは国がやるべきことで、その効果等々につきましても、そうじゃないと大きな成果につながらないだろうと思っております。 ただ一方で、我々のような小さなまちでも、こういった大きなことはできないけれども、地域の特性に合った、そういった取組というものはできるところでございますので、ここまでのロシアほどのことはできないですよ。できないですけれども、その地域に合った様々な取組というものは、努力をしていかなければならないだろうと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) じゃ、具体的に、岡原市長、何か地域に合った取組というのは、何か発想されていることはございますか。ぜひアピールしていただきたい。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど申し上げたとおり、今、来年度予算に向けて、先ほど言った子育てだけではなくて、結婚から、そして本当の子育てまでというところをどのように連動させていくことができるかということを、今ちょっとノーアイデアですけれども、これらをしっかり取り組まなければいけないだろうと感じている次第です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) この合計特殊出生率というのは、ずっと低い状態、近所に子供がいない。お子さんをつくらない、できないんじゃなくて、つくらないカップルが多いというのも続くと、何か風潮として、もう子供が少ないことが当たり前になってしまうというふうに私は思ったりします。 子供が少ないという現実に合わせて、人々の認識や価値観、それからライフスタイルというのが、子供がいないこと、少ないことを前提にして、「低出生率のわな」とこれ言うらしいんですけれども、そういうふうな社会が当たり前になってしまうという実態があるそうです。合計特殊出生率が1.5を切った国の中で、復活したのが、国がほとんどない。先進国の中ではほとんどないということで、ロシアを御紹介させていただいたのです。 だけど、日本、もうこれ釈迦に説法ですが、お許しください。幾ら出生率上がっても、人口増えないですよね。今日の愛媛新聞でしたか、昨日でしたか、子供を産む世代の女性がもう3割減るわけですよ。30年後、今の30歳の子と、今のゼロ歳の子供の女性の人数を比較して、3割減ると。 そうしたら、子供を産んでくださる女性の数がそれだけ減るということは、その人たちが現状の1.数倍、3割をカバーするほどの子供さんをつくっていただかないと、とても人口減少、少子化というのには対応できないということになるんです。 じゃ、何するか、やはり子育て支援、少子化対策というのは一方でやりながら、もう一つは、また1番に戻っちゃいますけれども、いや、もうこのまちは30年後には、八幡浜ぐらいの3万人ほどのまちになってしまうと。そうしたら、3万人ほどのまちで抱えるような施設、社会資本にシュリンクしていかないと、厳しいですよという感覚を一方で持って、これが少子化対策の本来の、日本の少子化対策の本来の柱であるはずなんです。 子育て支援して、子供をつくってくれ、つくってくれといっても、現実無理でしょうと。だって、女性がいないんだから。じゃ、どうするか、シュリンクする。そのシュリンクするための国の仕送りを使うのが、市立病院のエネルギー棟だったり、わかたけと発達支援センターの整備であったり、今回の伊達博物館もそうですよね。シュリンクするための半額、仕送りしますよという国の仕送り制度を利用しているんです。 ですから、それを制度を利用するということよりも、むしろ本当に大切なのは、宇和島のまちもシュリンクしていかないと、今のレベルの行政サービスを継続することができないという現実を捉えることなんですよ。これが私は、真の少子化対策なんだろうというふうに思います。 ぜひに、現在、社会資本等整備の計画というのがあると、見直し中だということでございますが、40年もつものを50年にしたり60年にしたりすることで、1年間にかかる施設整備費、更新費というような、紙のペーパーの上の1年当たりの負担額というものの減額というのに御苦労されずに、施設の取捨選択、あるいは整備の優先順位というのをもって、このまちの住民サービスの存続というのをお考えいただきたいと思います。 次にまいります。 3番、中学校の部活の今後についてです。 6月議会で、運動部系の部活の地域移行の話をさせていただいて、お尋ねをいたしましたが、その直後、文化系部活も地域移行が進められるという報道がございました。 そちらに対しての対応について問いたいと思います。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 令和4年8月9日に文化庁におかれまして、文化部活動の地域移行に関する検討会議が行われ、公立中学校等における文化部活動の地域移行の改革の方向性が示されております。 今後、国や県の方針も踏まえながら、文化活動につきましても、運動部活動と同様に、宇和島市の実情に応じた形態による地域移行を検討していく必要があると、そのように認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 運動部活動のときも同じような答弁だったと思うんですが、宇和島の地域事情はどういうふうに捉えられていますか。文化部の部活の指導者、あるいは学ぶ場を学校外に設けるということについて、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、地域側の受皿としての組織と申しましょうか、受皿その本体と、そして指導を担っていただけるような人材と、ここをどう用意をしていくかということが非常に大きな課題になっていこうかと思いますが、もちろん学校とも連携しながらということですけれども、今の時点で具体的な見通しが立っているわけではありませんので、ここらあたりが非常にこれからの大きな課題になっていくと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 運動部はそうでないとは言わないんですけれども、文化系の部活の場合、ほとんどの部活の例えば音楽であったり、書道であったり、美術であったりというのは、教室として成り立つ、ですからサラリーを得て、経営として美術教室があったり、書道教室があったり、あるいは茶道教室があったり、お花の教室があったりというようなことが実際だと思うんです。 都会ほど充実して競合があるかというのは別にして、そんないろんななりわいとして指導を行っているという市場があるわけです。そこに、学校部活の委託という新しい参入者があった。新しい参入者が安く買えるかというと、安く買える場合もあるんですけれども、少なくとも保護者の負担というのは、新しい教室への移動の負担も含めて、新たな負担が出てくるだろうと思うんです。 保護者の負担増に対して、国も指針は出していますけれども、これ地方で勝手にやってくださいなんて言いませんよと、予算組みしますよということを言っていますけれども、宇和島でどういうふうに対応するだろうかと、問いかけたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 財源をどうセットしていくかということですけれども、現時点において、この方向でということがまだ見出せているわけではございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 現場との御議論などは、もう既に進められているんですか。話に聞きますと、新聞報道がどんどん先に出てしまうものだから、そして年限切られていますよね、2年後か。そうすると、どうしようか、学校現場はどうしようかというふうにお悩みだということなんです。 早く連絡調整をするなり、あるいは校長に対して、学校に対して、教育長からのこういう考えで宇和島はいこうと思っているので、検討を進めてほしいというような指示がないと、お困りじゃなかろうかと思うので、ぜひ足を速めて対応をお願いしたいと思います。 次にまいります。 子供を救う方法、ヤングケアラーという言葉を使って、ずっと子供をどういうふうにして救ってあげよう、お困りの環境にある子供をどう救おうということをお話ししてまいりました。 いろんな場所に情報がありますよというようなことで、例えば土曜塾で見える顔だったり、あるいは学童で見える顔であったり、部活で見える顔であったり、学校で見える顔であったり、地域で遊んでいるところで見える顔であったり、いろんなばらばらに情報が存在する。そのいろんな情報をどう集約して、保健福祉部のほうの福祉につなげるか、あるいは学校教育のほうの教育につなげるかということが、とても大切だと思うんです。 見逃しがあるんじゃないかというお話をずっとしてまいりました。見逃しを防ぎ、見守っていくシステムというのは、宇和島では、どういうふうに整備されようとしているんでしょうか。これは、どなたがお答えいただけますか、伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 現状としましては、こども家庭課内に要保護児童対策地域協議会がありますので、そちらのほうで、様々なヤングケアラーの対応をはじめ、児童虐待でありますとか等々、本人や家族、関係機関等からの相談に対応しているという現状がございます。 これは重大な案件にということではございますが、それ以外のことにつきましても、支援が必要な児童や家庭に気づいて、その困難要因を解消していくために、組織内部または関係機関との情報共有や連携を迅速に強化していくことは、非常に必要があるものという認識をしていることでございます。 そのための情報の一元化というところでございますが、その仕組みについては、現在も検討しておりますし、今後も検討を重ねてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) ぜひ学童、あるいは土曜塾の先生方からの情報を学校現場を通じてとか、あるいは地域での子供の状態というのを民生児童委員さんの情報を共有するとかというような、見守る体制というのをまずはつくって、ちょっとした変化のときに気づいてあげると、やはり子供というのは、道を外れないで済むというふうに思います。 子供の貧困とか虐待というのは、本当に見えない、外からは。すごいいい人なのに、外づらはいい人なのに、おうちに帰ると虐待していたというのが、やっぱりテレビなんかで出たりするじゃないですか。だから、ちょっとした子供の変化というのに気づいてあげるために、ぜひ情報の共有というのをしていただきたい。守秘義務のある範囲は、とにかく情報を共有できるようにしていただきたいです。 特に学校の情報を外に出さない、あるいは外からの情報を素直に受け入れないという傾向は、とても強いようにお聞きします。民生児童委員さんでさえ、学校に情報提供しても、何か素直な、形だけ受け入れるようにしか感じないとおっしゃる方もおられます。 2番に、社会総がかりで子供を育んでいこうという質問を準備していますけれども、ぜひに、さらに情報共有を進めていただくようにお願いしたいと思います。 本当、総がかりというイメージ、岡原市長、もう300人ほどしか宇和島、子供生まれなくなったんですが、この300人にどれだけ手間をかけてくれるか、かけていくかという意味でも、全体でというイメージを強く持っていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。何か新しい子育て支援策というのをイメージできませんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今年が多分、昨年度が350人だった。いずれにしても300人台という、私たちが中高生のときには、私、城東中学出身ですけれども、1学年10クラス以上あったことを考えたときに、この激変ぶりというものは、大変もう言葉を失うほどです。 だからこそ、この300人をどのように成長を見守っていくことができるか。そして、さらなる出生につなげていくことが、先ほど武田議員が言われたように、女性そのものの数の問題というものがあることは認識しておりますけれども、それでもやはり我々は、やるべきことをしっかりやっていきたい。そういった総がかりで取り組むべき課題だと認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 具体的なプランは中身ではあると思うんですけれども、御検討中のプランはあると思うんですけれども、ぜひにやってみて、試してみてという方向性を持って取り組んでいただきたいと思います。 見守る見守るといっても、それ生易しいものじゃないです。見て、あんなことをしよる子がおるわいうて見ておるだけじゃ、何もなりませんので、見ているだけでは本当に助けにならない。そこに出ていくのが福祉部だったり、学校の先生方だったりすると思うんですが、地域の様々なサービスを組み合わせて援助の手を差し伸べられるような、困った、お困りの子供さんというのに手を差し伸べられるような宇和島であってほしいと思います。 さらに、今ほど申し上げましたけれども、足らない部分があったら、岡原市政の新しい発想力でもって、宇和島の子育ては一味違うというような子育て支援策を考えてほしいと思います。 5番にまいります。ネット・ゲーム依存症対策条例と学びの支援についてであります。 香川県でちょっと訴訟になったりして、どうなんだろうというような議論をするつもりはございません。 ゲームやネットというのは、本当に子供の学力を奪って、心をむしばむファクターになるんですね。これもインターネットが発生した頃、言われたことです。ハーバードの学生でさえ、当時はネットサーフィンとかいう言葉がありました。ネットをどんどんいろんな検索をしたりしていく時間に1日の大半を使ってしまうものだから、学業がおろそかになるんですね、ハーバードの学生でさえですよ。 日本の大学みたいに入りゃいいや、入りゃ大概単位取れて、卒業できるやというような大学じゃなくて、ハーバードなんかというのは、宿題があって、宿題やって持っていった教室でいろんな参加型の授業というのが行われてというようなところでのハーバードでさえ、このネットのリスクというのは言われていました。 お隣の県で条例がつくられたんですけれども、宇和島で依存を防ぐルールの必要性について、どう考えるかというのを問いたいと思います。 今、小学生も中学生も、みんなiPadをおうちに持って帰る。だから、それで使える範囲で、もういろんなことができるんですね。そのあたりについて、何かのルールというものをつくっていかなければならないと思うんですが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、ネットの利用の状況でございますけれども、今年4月に実施いたしました全国学力学習状況調査におきましても、本市の6年生、中学3年生の5割近くが平日2時間以上ゲームをしているというふうに答えております。また、平日に2時間以上SNSや動画を視聴していると回答した小学校6年生は3割、中学校3年生は5割という結果が出ております。 こうした結果を見ましても、一応1人1台端末を配っておりますけれども、夜遅い時間には、もう使えないというようなソフト的な仕組みも入れておりますけれども、依存性につきましては、大変危惧はしております。 そのような状況の中で、香川県の条例のように、決められたルールに従うということも大事なことであるというふうに認識はしておりますが、児童・生徒の主体的な成長を支援するということを考えれば、私たちが取り組まなければならないことは、与えられたルールを守る守らないということもさることながら、これは小学校と中学校では、若干対応は異なるかも分かりませんが、生徒自身が自分事としてその問題を考え、ルールを決める。自分たちが決めたルールだから守ると、そういうようなアプローチも必要なんじゃないかなというふうに考えております。 したがいまして、現段階で急ぎ条例化ということではなくて、適正な利用を促しながら、本市作成のSNS学習ノートなども活用しながら、行き過ぎの弊害について認識する機会を設けるなどするとともに、児童・生徒だけでなく、御家庭へもそうした働きかけをしてまいりたいというふうに考えます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) もっともな御回答に聞こえるんですけれども、私、言ったじゃないですか、ハーバードの学生でさえ、はまってしまうんですよと。ですから、うちのちびなんか、そんな自制しろなんていっても、もう昔のインターネットよりも、もっとマーケティングの能力に長けたインターネットサービスが行われるわけですよ。何か検索したら、その検索した言葉に関係のある情報がどんどん入ってくる。ニュースでクリックしたら、そのニュースに関係のあるニュースがどんどん、これも読みませんか、これも読みませんかという、何年も前のニュースまで読みませんかといってくるんですよ。 ですから、それだけ強いマーケティング力というのがインターネットの世界にも、ましてや、お金にもろに結びつくゲームの世界にはあるというのを認識しないと、私たちが小さい頃というと相当前ですが、子供の頃と全く違う環境にあるので、やっぱり抑制、制御することも重く考えないと、やはり便利だ、おもしろいねだけじゃ、済まないと思います。 まずは目が悪くなるとかというようなことが出てくるのかもしれませんけれども、それよりももっと重大に、心をむしばんでいくような可能性があろうかと思います。ぜひ学校等と相談の上、何かのルールづくり、積極的なルールづくりというは必要なんじゃないかという議論を進めていただきたいと思います。いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) ルールづくり自体は、否定しているわけではございません。現場とも相談しながら、対応してまいりたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 最後です。 学びの支援ということです。決して偏差値上がる、受験学力をつけた子供を育ててほしいなんていうことじゃないわけです。 やはりコミュニケーション能力だったり、数字をうまく操作するような能力のある子供じゃないと、詐欺に遭ったりするんですよね。例えば何百万お金預けてもらったら、年利で100%以上の運用をしますなんていうのに、計算ができたらだまされるはずないのに、だまされちゃうというのは、数字が分からない。 先ほどペリーの子供への投資の利回りというのが7.7で、アメリカの株式の運用利回り5%よりも高いですよということをお伝えしましたけれども、それがやっぱり経験則的に常識の数字にもかかわらず、そうじゃない数字が当たり前に信じさせられてしまう。あるいは契約書の文言というのを一般の国語力があれば分かるだろうものが、ごまかされてしまうというのがあるんです。ですから、基礎学力というのが、いかに必要かというのをこちらで御指摘をしたいと思います。 そういう基礎学力があれば、貧困から抜け出せるというふうに思うんです。そういう投げかけなんですが、この学びの支援を充実することによって、貧困の連鎖を断ち切る。地域の力をつけるということにも後々つながろうと思いますが、そういう対策はお考えでしょうか、これはいかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) まず、先ほどの地域総がかりということとの関連もございますが、まず学校と地域を連携させていくということを、今コミュニティ・スクール等、地域学校協働活動という形で、地域とともにある学校、学校を核とした地域づくりという形で進めております。 そして、それに並行する形で、例えばうわじま土曜塾といったような形で、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分に身につかないような勉強を苦手だと感じている子供たちに対して、学習支援していくといったような取組もしているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎大樹君) 武田元介君。 ◆12番議員(武田元介君) 伊達博の管理運営費、2億超えます、年額。それを使えば、どんな学習支援も、どんな子育て支援もできるのではないかという嫌みを申し上げまして、本日の質問といたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎大樹君) 以上で、武田元介君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問は終わります。残りの質問につきましては、明日15日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時03分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長 石崎大樹          議員 山本定彦          議員 槇野洋子...